グラフで見る埼玉県のすがた 28 埼玉県の市町村内総生産⑵ ~就業者1人当たりでは美里町が断然トップ~ 就業者1人当たり市町村内総生産 美里町 7,605 熊谷市 6,157 伊奈町 6,093 滑川町 6,091 さいたま市 5,959 横瀬町 5,917 飯能市 5,885 羽生市 蓮田市 5,809 5,442 埼玉県 1人当たり市町村民所得 3,606 さいたま市 三芳町 朝霞市 志木市 蕨市 滑川町 所沢市 川越市 埼玉県 1人当たり雇用者報酬 (千円) 戸田市 和光市 22,662 8,497 吉見町 (千円) さいたま市 3,517 3,243 5,413 志木市 5,369 所沢市 5,308 朝霞市 3,022 2,944 5,716 和光市 戸田市 3,167 (千円) 5,392 5,392 2,917 ふじみ野市 2,887 富士見市 4,845 埼玉県 4,837 4,737 2,895 2,880 2,806 蓮田市 蕨市 4,944 4,848 出所:平成 24 年度埼玉の市町村民経済計算 前回では埼玉県の市町村内総生産について全体を概観しました。その結果、やはり総生産額と市町 村の人口規模とは、ほぼ比例するもので、さいたま市が4兆円を超えて2位川口市の3倍以上の総生 産額を記録していました。 今回は別の角度から市町村内総生産を分析したいと思います。最初は地域の労働生産性を見る就業 者1人当たり市町村内総生産額です。これは美里町が22,662千円と断然トップになっています。以 下、吉見町の8,497千円、熊谷市の7,605千円が続いています。県内の市町村平均が5,442千円となっ ていますので、美里町の生産額の大きさがわかります。 製造業の構成比の大きさが要因となっているようです。市町村内総生産の占める製造業の構成比 が、美里町が85.3%、吉見町が57.9%と、県平均の17.8%とは大きな違いを見せています。次に市町 村内総生産を分配面から見た市町村民所得について、1人当たりの市町村所得と雇用者一人当たり雇 用者報酬の上位を見ますと県南部の市が大半を占めていることがわかります。この辺りは“埼玉都民” の皆さんの力が影響していることが推察されます。
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