DVIP-L ユーザーズ マニュアル (Linux 編) はじめに このたびは、弊社の DVIP-L(以降、本製品と呼びます)をお買い求めいただきまして、 誠にありがとうございます。 本製品はデジタルビデオデータを IP ネットワーク上で通信するための製品です。本製品 のご使用にあたっては本書の内容をご理解された上で本製品を正しくお使いいただきます ようお願いいたします。 ●RedHat は RedHat.Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。 ●Linux は Linus Torvalds の米国およびその他の国における登録商標または商標です。 ●本製品およびマニュアル類に記載されている会社名および製品名は、各社の登録商 標または商標です。 ●USAGI は USAGI(UniverSAl playGround for Ipv6)Project が開発を進めている Linux 用の IPv6 プロトコルスタックです。 2 目次 1. 表記について ............................................................ 4 2. セットアップ ............................................................ 5 2.1. ソフトウェアのインストール方法(IPv4 編) ............................ 5 2.2. ソフトウェアのインストール方法(IPv6 編) ............................ 8 2.3. ケーブル接続....................................................... 12 2.4. ソフトウェアのアンインストール方法................................. 13 3. 操作方法 .............................................................. 15 3.1. 初期化 ............................................................ 15 3.2. 受信 .............................................................. 16 3.3. 送信 .............................................................. 16 3.4. その他の操作・設定................................................. 17 4. 設定例(IPv4 編) ...................................................... 18 4.1. ユニキャストによるDVIP送信・受信............................... 18 4.2. マルチキャストによるDVIP送信・受信............................. 21 5. 設定例(IPv6 編) ...................................................... 24 5.1. ユニキャストによるDVIP送信・受信............................... 24 5.2. ステートレスアドレスを用いたユニキャスト通信....................... 27 5.3. マルチキャストによるDVIP送信・受信............................. 29 6. ご使用上の注意......................................................... 32 付録−A コマンド仕様..................................................... 37 付録−B 統計情報......................................................... 54 付録−C 動作環境ファイル................................................. 57 付録−D USAGI導入手順(IPv6 の場合) ..................................... 64 付録−E トラブルシューティング........................................... 70 用語集 ..................................................................... 72 3 1. 表記について 本書では、以下の表記を用いています。 表記 カード パソコン本体、または PC DV 機器 DV データ ネットワーク機器 意味 本製品 本製品を装着するパソコン本体 本製品と IEEE1394 ケーブルにて接続される機器 (デジタルビデオカメラ、デジタルビデオ表示装置 等のデジタルビデオデータなど) デジタルビデオデータ(映像、音声データ) ルータ、スィッチングハブ、レピータハブ等 4 2. セットアップ 2.1. ソフトウェアのインストール方法(IPv4 編) ソフトウェアのインストールは以下の手順で行ってください。 再インストールを行なう際は、先にアンインストール(2.4参照)を行ってください。 1.準備 本製品を PC へ装着し、PC の電源を投入して下さい。 2.ログオン PC に root 権限のユーザでログオンして下さい。 また、一般ユーザでログオン時には以下のコマンドで root ユーザへ変更できます。 #su #password:<root ユーザのパスワード入力> 3.CD-ROM のマウント DVIP-L のインストール CD を PC にセット #mount /mnt/cdrom ※CD-ROM が自動的にマウントされる場合、本操作は不要です。 4.アーカイブファイルのコピーと解凍 以下の例では tmp 配下に dvip のディレクトリを作成して実施 #cd /tmp #mkdir dvip #cd /mnt/cdrom/Linux #cp -i comet-linux.tar.gz /tmp/dvip/ #cd /tmp/dvip #umount /mnt/cdrom #zcat comet-linux.tar.gz ¦ tar xpvf 5.インストールの実行 #cd /tmp/dvip/comet-linux #./install-comet 5 6.Path の設定 本製品を使用するユーザの環境設定ファイル(.bashrc)に以下の1行を追加し ます。(.bashrc はユーザのホームディレクトリ配下にあります。) export PATH=$PATH:/sbin:/usr/sbin:/usr/comet/bin:/usr/comet/bin/Linux-i686 ※本製品は bash(Linux の標準シェル)でご使用ください。 7.環境設定ファイルの修正 ① /etc ディレクトリに移動 #cd /etc ② comet.conf ファイルをエディタで開く vi で開く場合は以下のコマンドを入力します。 #vi comet.conf ③ comet.conf ファイルの編集 主な設定項目を以下に示します。 ・インタフェース名 ※設定情報詳細については「付録−C 動作環境ファイル」をご参照ください。 ④ dvip.conf ファイルをエディタで開く vi で開く場合は以下のコマンドを入力します。 #vi dvip.conf ⑤ dvip.conf ファイルの編集 主な設定項目を以下に示します。 ・DVIP パケットで使用する IP バージョン ・自分側の送信 UDP ポート番号 ・相手側の受信 UDP ポート番号 ・相手側の IP アドレス(マルチキャストの場合はマルチキャストアドレス) ・自分側の IP アドレス ・相手側の MAC アドレス ・自分側の受信 UDP ポート番号 ・自分側の受信 IP アドレス(マルチキャストの場合はマルチキャスト アドレス) ・ゲートウェイ IP アドレス ※設定情報詳細については「付録−C 動作環境ファイル」をご参照ください。 6 8.インタフェースファイルの作成 ご使用になるイーサネットのインタフェースファイルを作成します。 以下に comet.conf ファイルでインタフェース名を eth1 と設定した場合の インタフェースファイル作成例を示します。 ① インタフェースファイルを作成するディレクトリへ移動 #cd /etc/sysconfig/network-scripts ② ifcfg-eth1 ファイルを作成 vi で開く場合は以下のコマンドを入力します。 #vi ifcfg-eth1 ③ ifcfg-eth1 ファイルの編集 インタフェース名を指定します DEVICE=eth1 : インタフェースを起動時に無効とします ONBOOT=no ブロードキャストアドレスを指定します BROADCAST=xxx.xxx.xxx.xxx NETWORK=xxx.xxx.xxx.xxx ネットワークアドレスを指定します NETMASK=xxx.xxx.xxx.xxx ネットマスク値を指定します IPADDR=xxx.xxx.xxx.xxx IP アドレスを指定します USERCTL=no PEERDNS=no TYPE=Ethernet : 9.PC の電源 OFF PC より以下のコマンドを入力します。 #/sbin/shutdown -h now 10.PC の電源 ON PC の電源を ON します。 7 2.2. ソフトウェアのインストール方法(IPv6 編) ソフトウェアのインストールは以下の手順で行ってください。 再インストールを行なう際は、先にアンインストール(2.4参照)を行ってください。 1.USAGI カーネルの導入 USAGI カーネルを導入します。 「USAGI 導入手順(IPv6 の場合)」(付録-D)を参照して導入してください。 2.準備 本製品を PC へ装着し、PC の電源を投入して下さい。 3.ログオン PC に root 権限のユーザでログオンして下さい。 また、一般ユーザでログオン時には以下のコマンドで root ユーザへ変更できます。 #su #password:<root ユーザのパスワード入力> 4.CD-ROM のマウント DVIP-L のインストール CD を PC にセット #mount /mnt/cdrom ※CD-ROM が自動的にマウントされる場合、本操作は不要です。 5.アーカイブファイルのコピーと解凍 以下の例では tmp 配下に dvip のディレクトリを作成して実施 #cd /tmp #mkdir dvip #cd /mnt/cdrom/Linux #cp -i comet-linux.tar.gz /tmp/dvip/ #cd /tmp/dvip #umount /mnt/cdrom #zcat comet-linux.tar.gz ¦ tar xpvf ‒ 6.インストールの実行 #cd /tmp/dvip/comet-linux #./install-comet 8 7.Path の設定 本製品を使用するユーザの環境設定ファイル(.bashrc)に以下の1行を追加し ます。(.bashrc はユーザのホームディレクトリ配下にあります) export PATH=$PATH:/sbin:/usr/sbin:/usr/comet/bin:/usr/comet/bin/Linux-i686 ※本製品は bash(Linux の標準シェル)でご使用ください。 8.環境設定ファイルの修正 ① /etc ディレクトリに移動 #cd /etc ② comet.conf ファイルをエディタで開く vi で開く場合は以下のコマンドを入力します。 #vi comet.conf ③ comet.conf ファイルの編集 主な設定項目を以下に示します。 ・インタフェース名 ※設定情報詳細については「付録−C 動作環境ファイル」をご参照ください。 ④ dvip.conf ファイルをエディタで開く vi で開く場合は以下のコマンドを入力します。 #vi dvip.conf ⑤ dvip.conf ファイルの編集 主な設定項目を以下に示します。 ・DVIP パケットで使用する IP バージョン ・自分側の送信 UDP ポート番号 ・相手側の受信 UDP ポート番号 ・相手側の IP アドレス(マルチキャストの場合はマルチキャストアドレス) ・自分側の IP アドレス ・相手側の MAC アドレス ・自分側の受信 UDP ポート番号 ・自分側の受信 IP アドレス(マルチキャストの場合はマルチキャストアドレ ス) ・ゲートウェイ IP アドレス ※設定情報詳細については「付録−C 動作環境ファイル」をご参照ください。 9 9.インタフェースファイルの作成 まず、ご使用になる PC のネットワークを有効にします。 以下にネットワーク設定ファイルの設定例を示します。 ① ネットワーク設定ファイルがあるディレクトリへ移動 #cd /etc/sysconfig/ ② network ファイルの編集 NETWORKING=yes ネットワークを有効にします NETWORKING_IPV6=yes IPv6 ネットワークを有効にします HOSTNAME=xxxx PC のホスト名を設定します : 10 次に、ご使用になるイーサネットのインタフェースファイルを作成します。 以下に comet.conf ファイルでインタフェース名を eth1 と設定した場合の インタフェースファイル作成例を示します。 ① インタフェースファイルを作成するディレクトリへ移動 #cd /etc/sysconfig/network-scripts ② ifcfg-eth1 ファイルを作成 vi で開く場合は以下のコマンドを入力します。 #vi ifcfg-eth1 ③ ifcfg-eth1 ファイルの編集 インタフェース名を指定します DEVICE=eth1 : インタフェースを起動時に無効とします ONBOOT=no ブロードキャストアドレスを指定します BROADCAST=xxx.xxx.xxx.xxx NETWORK=xxx.xxx.xxx.xxx ネットワークアドレスを指定します NETMASK=xxx.xxx.xxx.xxx ネットマスク値を指定します IPADDR=xxx.xxx.xxx.xxx IP アドレスを指定します USERCTL=no PEERDNS=no TYPE=Ethernet IPv6 の設定を有効とします IPV6INIT=yes IPV6ADDR=xx:xx:xx:xx::xx/xx IPv6 アドレス/プレフィックスを指定します IPV6ADDR_SECONDARIES=xx:xx:xx:xx::xx/xx : 10.PC の電源 OFF PC より以下のコマンドを入力します。 #/sbin/shutdown -h now 11.PC の電源 ON PC の電源を ON します。 11 2.3. ケーブル接続 2.1 項または 2.2 項のソフトウェアのインストールが完了したら、IEEE1394 コネクタに IEEE1394 ケーブルを接続し、100BASE-TX のコネクタに LAN ケーブルを接続します。 IEEE1394 ケーブルには、下図に示すように添付のフェライトコアを1個装着してくださ い。 IEEE1394 ケーブルの反対側は DV 機器に接続し、DV 機器の電源をいれます。 LAN ケーブルの反対側はネットワークのスイッチまたはルータ等につなぎます。 正しく接続されていれば、IEEE1394 コネクタ横の LINK の表示および 100BASE-TX コネク タ横の LINK の表示が点灯します。 これらの表示が点灯しない場合は、ケーブルの接続が間違っていないか、誤ったケーブ ルを使っていないか、接続先の装置の電源は入っているかなどを点検してください。 12 2.4. ソフトウェアのアンインストール方法 ソフトウェアのアンインストールは以下の手順で行ってください。 1.ログオン PC に root 権限のユーザでログオンして下さい。 また、一般ユーザでログオン時には以下のコマンドで root ユーザへ変更できます。 #su #password:<root ユーザのパスワード入力> 2.DVIP-L に設定したネットワークの停止 以下のコマンドで DVIP-L に設定したネットワークの停止を行います。 #ifdown ethX ※ethX は DVIP-L のインタフェース名を指定します。 3.プログラム、プログラム動作環境ファイルの削除 DVIP-L のインストール CD を PC にセットし、uninstall-comet を起動します。 手順は以下の通り ① DVIP-L のインストール CD を PC にセット ② #mount /mnt/cdrom (注)自動マウントされる場合は不要 ③ #cd /mnt/cdrom/Linux ④ #./uninstall-comet ⑤ #cd / ⑥ #umount /mnt/cdrom 4.インタフェースファイルの削除 インストール時に作成したインタフェースファイルを削除します。 #rm -f /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethX ※ethX は DVIP-L のインタフェース名を指定します。 5.ユーザのシェル設定ファイルに追加した PATH の削除 インストール時にユーザのシェル設定ファイルに追加した以下の行を削除します。 export PATH=$PATH:/sbin:/usr/sbin:/usr/comet/bin:/usr/comet/bin/Linux-i686 13 6.ドライバ定義の削除 /etc/modules.conf を vi で開き、以下の1行を削除してください。 alias ethX cmt 7.PC の電源 OFF PC より以下のコマンドを入力します。 #shutdown -h now 14 3. 操作方法 本製品の操作・設定は PC 画面のターミナルウィンドウからコマンドを投入することによ り行ないます。 以下にシェルコマンドを使用した基本的なコマンド操作方法を説明します。 (コマンド入力方式にはインタラクティブコマンド形式とシェルコマンド形式が存在しま すがここではシェルコマンドを使用した方法をご説明いたします。コマンド詳細について は「付録−Aコマンド仕様」をご参照ください。) 3.1. 初期化 コマンド:cometdvip init init コマンド入力により、本システム動作に必要な以下のパラメータをセットします。 ・自分側の IP アドレス、UDP ポート番号 ・相手側の IP アドレス、UDP ポート番号 など ※このコマンドを投入した状態では送信処理も受信処理も行なっていません。 15 3.2. 受信 コマンド:cometdvip rece[ive] 受信するには receive コマンドを入力します。 受信を開始すると受信側の DV 機器にデータが送られ、映像の表示などが開始されます。 コマンド:cometdvip stop rece[ive] 受信を停止するためには、stop receive コマンドを入力します。 3.3. 送信 コマンド:cometdvip send 送信を行なうためには、send コマンドを入力します。この操作により、本製品からネッ トワーク上にデータが送信開始されます。 LAN ケーブルコネクタ横の ACT 表示が点滅し送信を行なっていることを表示します。 コマンド:cometdvip full¦audio¦2¦4¦8¦16¦2v¦4v¦8v¦16v 送信中には、映像と音声の情報を送信する「フル」モードと音声だけを送信する「音声 のみ」モードの指定ができます。また、音声有で映像を送るときの映像の間引きモード として 1/2 から 1/16 までの間引き指定と、音声無しで映像だけを送るモードとして 1/2 から 1/16 までの間引き指定ができます。それぞれのモードをコマンドにて指定するこ とで設定ができます。 コマンド:cometdvip stop [send] 送信を停止するためには、stop コマンドを入力します。 16 3.4. その他の操作・設定 「付録−A コマンド仕様」をご参照ください。 17 4. 設定例(IPv4 編) 4.1. ユニキャストによるDVIP送信・受信 DVIP 送信側PC DVIP 受信側PC DVIP-L① DVIP-L② HUB IP アドレス:192.168.0.1 IP アドレス:192.168.0.2 例1)設定ファイルを使用した送受信方法 1)dvip.conf ファイルの編集 【DVIP-L①側(送信側 PC)】 設定ファイル内にある自分側 IP アドレスと相手側 IP アドレスを設定します。 DVIP_IPVER_0=4 DVIP_TX_SRC_IP_0="192.168.0.1" DVIP_TX_DST_IP_0="192.168.0.2" 自分側 IP アドレスを設定 相手側 IP アドレスを設定 【DVIP-L②側(受信側 PC)】 設定ファイル内にある自分側 IP アドレスと相手側 IP アドレスを設定します。 DVIP_IPVER_0=4 DVIP_TX_SRC_IP_0="192.168.0.2" DVIP_TX_DST_IP_0="192.168.0.1" 18 自分側 IP アドレスを設定 相手側 IP アドレスを設定 2)DV データ受信開始 【DVIP-L②側(受信側 PC)】 cometdvip コマンドで DV データを受信します。 ファームの初期化 #cometdvip init (送受信前に必ず行ってください) #cometdvip receive DV データの受信 3)DV データ送信開始 【DVIP-L①側(送信側 PC)】 cometdvip コマンドで DV データを送信します。 ファームの初期化 #cometdvip init (送受信前に必ず行ってください) #cometdvip send DV データの送信 19 例2)シェルコマンドを使用した送受信方法 1)IP アドレス設定 【DVIP-L①側(送信側 PC)】 以下のコマンド形式で相手側 IP アドレスと自分側 IP アドレスを設定します。 # cometdvip -4 -a 192.168.0.2 -b 192.168.0.1 init ファームの初期化 (送受信前に必ず行ってください) 【DVIP-L②側(受信側 PC)】 以下のコマンド形式で相手側 IP アドレスと自分側 IP アドレスを設定します。 # cometdvip -4 -a 192.168.0.1 -b 192.168.0.2 init ファームの初期化 2)DV データ受信開始 (送受信前に必ず行ってください) 【DVIP-L②側(受信側 PC)】 以下のコマンド形式で入力します。 # cometdvip receive DV データの受信 3)DV データ送信開始 【DVIP-L①側(送信側 PC)】 以下のコマンド形式で入力します。 DV データの送信 # cometdvip send 20 4.2. マルチキャストによるDVIP送信・受信 DVIP 送信側PC DVIP 受信側PC DVIP-L① DVIP-L② HUB IP アドレス:192.168.0.1 IP アドレス:192.168.0.2 DVIP 受信側PC マルチキャストアドレス:224.0.0.18 DVIP-L③ IP アドレス:192.168.0.3 例1)設定ファイルを使用した送受信方法 【DVIP-L②側(受信側 PC)】 1)dvip.conf ファイルの編集 設定ファイル内にある自分側 IP アドレスと相手側 IP アドレスおよび受 信するマルチキャストアドレスを設定します。 DVIP_IPVER_0=4 自分側 IP アドレスを設定 DVIP_TX_SRC_IP_0="192.168.0.2" DVIP_TX_DST_IP_0="192.168.0.1" 相手側 IP アドレスを設定 DVIP_RX_DST_IP_0="224.0.0.18" 受信するマルチキャスト アドレスを設定する 2)DVIP パケット受信 cometdvip コマンドで DV データを受信します。 ファームの初期化 # cometdvip init (送受信前に必ず行ってください) # cometdvip receive DV データの受信 21 【DVIP-L③側(受信側 PC)】 1)dvip.conf ファイルの編集 設定ファイル内にある自分側 IP アドレスと相手側 IP アドレスおよび受 信するマルチキャストアドレスを設定します。 DVIP_IPVER_0=4 自分側 IP アドレスを設定 DVIP_TX_SRC_IP_0="192.168.0.3" DVIP_TX_DST_IP_0="192.168.0.1" 相手側 IP アドレスを設定 DVIP_RX_DST_IP_0="224.0.0.18" 受信するマルチキャスト アドレスを設定する 2)DV データ受信 cometdvip コマンドで DV データを受信します。 ファームの初期化 # cometdvip init (送受信前に必ず行ってください) # cometdvip receive DV データの受信 【DVIP-L①側(送信側 PC)】 1)dvip.conf ファイルの編集 設定ファイル内にある自分側 IP アドレスと送信するマルチキャストアド レスを設定します。 DVIP_IPVER_0=4 自分側 IP アドレスを設定 DVIP_TX_SRC_IP_0="192.168.0.1" DVIP_TX_DST_IP_0="224.0.0.18" 送信するマルチキャスト アドレスを設定する 2)DV データ送信 cometdvip コマンドで DV データを送信します。 ファームの初期化 # cometdvip init (送受信前に必ず行ってください) # cometdvip send DV データの送信 22 例2)シェルコマンドでの設定方法 【DVIP-L②側(受信側 PC)】 以下のコマンド形式で入力します。 ファームの初期化 (送受信前に必ず行ってください) # cometdvip -4 -a 192.168.0.1 -b 192.168.0.2 -A 224.0.0.18 init # cometdvip receive DV データの受信 【DVIP-L③側(受信側 PC)】 以下のコマンド形式で入力します。 ファームの初期化 (送受信前に必ず行ってください) # cometdvip -4 -a 192.168.0.1 -b 192.168.0.3 -A 224.0.0.18 init # cometdvip receive DV データの受信 【DVIP-L①側(送信側 PC)】 以下のコマンド形式で入力します。 ファームの初期化 (送受信前に必ず行ってください) # cometdvip -4 -a 224.0.0.18 -b 192.168.0.1 init # cometdvip send DV データの送信 23 5. 設定例(IPv6 編) 5.1. ユニキャストによるDVIP送信・受信 DVIP 送信側PC DVIP 受信側PC DVIP-L① DVIP-L② HUB IP アドレス:fec0:0:0:1::1 IP アドレス:fec0:0:0:1::2 例1)設定ファイルを使用した送受信方法 1)dvip.conf ファイルの編集 【DVIP-L①側(送信側 PC)】 設定ファイル内にある自分側 IP アドレスと相手側 IP アドレスを設定します。 DVIP_IPVER_0=6 DVIP_TX_SRC_IP_0="fec0:0:0:1::1" DVIP_TX_DST_IP_0="fec0:0:0:1::2" 自分側 IP アドレスを設定 相手側 IP アドレスを設定 【DVIP-L②側(受信側 PC)】 設定ファイル内にある自分側 IP アドレスと相手側 IP アドレスを設定します。 DVIP_IPVER_0=6 DVIP_TX_SRC_IP_0="fec0:0:0:1::2" DVIP_TX_DST_IP_0="fec0:0:0:1::1" 24 自分側 IP アドレスを設定 相手側 IP アドレスを設定 2)DV データ受信開始 【DVIP-L②側(受信側 PC)】 cometdvip コマンドで DV データを受信します。 ファームの初期化 #cometdvip init (送受信前に必ず行ってください) #cometdvip receive DV データの受信 3)DV データ送信開始 【DVIP-L①側(送信側 PC)】 cometdvip コマンドで DV データを送信します。 ファームの初期化 #cometdvip init (送受信前に必ず行ってください) #cometdvip send DV データの送信 25 例2)シェルコマンドを使用した送受信方法 1)IP アドレス設定 【DVIP-L①側(送信側 PC)】 以下のコマンド形式で相手側 IP アドレスと自分側 IP アドレスを設定します。 # cometdvip -6 -a fec0:0:0:1::2 -b fec0:0:0:1::1 init ファームの初期化 【DVIP-L②側(受信側 PC)】 (送受信前に必ず行ってください) 以下のコマンド形式で相手側 IP アドレスと自分側 IP アドレスを設定します。 # cometdvip -6 -a fec0:0:0:1::1 -b fec0:0:0:1::2 init ファームの初期化 2)DV データ受信開始 (送受信前に必ず行ってください) 【DVIP-L②側(受信側 PC)】 以下のコマンド形式で入力します。 # cometdvip receive DV データの受信 3)DV データ送信開始 【DVIP-L①側(送信側 PC)】 以下のコマンド形式で入力します。 DV データの送信 # cometdvip send 26 5.2. ステートレスアドレスを用いたユニキャスト通信 DVIP 送信側PC DVIP 受信側PC Router Advertisement : ON DVIP-L① fec0:0:0:1::/64 fec0:0:0:2::/64 DVIP-L② ルータ IP アドレス:fec0:0:0:2:[Interface ID] IP アドレス:fec0:0:0:1:[Interface ID] PC をルータ広告(router advertisement)を有効にしたルータがあるネットワークへ 接続すると、自動的にステートレスな IP アドレスを PC に設定することができます。 ステートレスな IP アドレスは、ルータ広告から取得するネットワークアドレス(上記 図では fec0:0:0:1::/64,fec0:0:0:2::/64)と、各インタフェースが持つインタフェー ス ID より生成されます。 送信側、受信側 PC のインタフェースにステートレスな IP アドレスが設定されてい るかどうかは ifconfig コマンドにより確認することができます。 この「ステートレスアドレスを用いたユニキャスト通信」設定例は、DV 映像・音声 の送受信をこの自動的に設定されたステートレスな IP アドレスを用いて行う例です。 ※設定ファイル(dvip.conf)内の以下の項目をコメントアウト(行頭に"#"を付加)また は削除してください。 ・DVIP_TX_DST_IP_0 ・DVIP_TX_SRC_IP_0 ・DVIP_RX_DST_IP_0 ・DVIP_GATEWAY_0 27 例)シェルコマンドを使用した送受信方法 1)IP アドレス設定 【DVIP-L①側(送信側 PC)】 以下のコマンド形式で相手側 IP アドレスを設定します。 ※相手側の IP アドレスは相手側 PC で ifconfig コマンドなどを実行し、事前 に取得してください。自分側 IP アドレスは自動取得します。 # cometdvip -6 -a fec0:0:0:2:x:x:x:x init ファームの初期化 (送受信前に必ず行ってください) 【DVIP-L②側(受信側 PC)】 以下のコマンド形式で相手側 IP アドレスを設定します。 ※相手側の IP アドレスは相手側 PC で ifconfig コマンドなどを実行し、事前 に取得してください。自分側 IP アドレスは自動取得します。 # cometdvip -6 -a fec0:0:0:1:x:x:x:x init ファームの初期化 (送受信前に必ず行ってください) 2)DV データ受信開始 【DVIP-L②側(受信側 PC)】 以下のコマンド形式で入力します。 # cometdvip receive DV データの受信 3)DV データ送信開始 【DVIP-L①側(送信側 PC)】 以下のコマンド形式で入力します。 DV データの送信 # cometdvip send 28 5.3. マルチキャストによるDVIP送信・受信 DVIP 送信側PC DVIP 受信側PC DVIP-L① DVIP-L② HUB IP アドレス:fec0:0:0:1::1 IP アドレス:fec0:0:0:1::2 DVIP 受信側PC マルチキャストアドレス:ff15::1 DVIP-L③ IP アドレス:fec0:0:0:1::3 例1)設定ファイルを使用した送受信方法 【DVIP-L②側(受信側 PC)】 1)dvip.conf ファイルの編集 設定ファイル内にある自分側 IP アドレスと相手側 IP アドレスおよび受 信するマルチキャストアドレスを設定します。 DVIP_IPVER_0=6 DVIP_TX_SRC_IP_0="fec0:0:0:1::2" DVIP_TX_DST_IP_0="fec0:0:0:1::1" DVIP_RX_DST_IP_0="ff15::1" 自分側 IP アドレスを設定 相手側 IP アドレスを設定 受信するマルチキャスト アドレスを設定する 2)DVIP パケット受信 cometdvip コマンドで DV データを受信します。 ファームの初期化 # cometdvip init (送受信前に必ず行ってください) # cometdvip receive DV データの受信 29 【DVIP-L③側(受信側 PC)】 1)dvip.conf ファイルの編集 設定ファイル内にある自分側 IP アドレスと相手側 IP アドレスおよび受 信するマルチキャストアドレスを設定します。 DVIP_IPVER_0=6 DVIP_TX_SRC_IP_0="fec0:0:0:1::3" DVIP_TX_DST_IP_0="fec0:0:0:1::1" DVIP_RX_DST_IP_0="ff15::1" 自分側 IP アドレスを設定 相手側 IP アドレスを設定 受信するマルチキャスト アドレスを設定する 2)DV データ受信 cometdvip コマンドで DV データを受信します。 ファームの初期化 # cometdvip init (送受信前に必ず行ってください) # cometdvip receive DV データの受信 【DVIP-L①側(送信側 PC)】 1)dvip.conf ファイルの編集 設定ファイル内にある自分側 IP アドレスと送信するマルチキャストアド レスを設定します。 DVIP_IPVER_0=6 DVIP_TX_SRC_IP_0="fec0:0:0:1::1" DVIP_TX_DST_IP_0="ff15::1" 自分側 IP アドレスを設定 送信するマルチキャスト アドレスを設定する 2)DV データ送信 cometdvip コマンドで DV データを送信します。 ファームの初期化 # cometdvip init (送受信前に必ず行ってください) # cometdvip send DV データの送信 30 例2)シェルコマンドでの設定方法 【DVIP-L②側(受信側 PC)】 以下のコマンド形式で入力します。 ファームの初期化 (送受信前に必ず行ってください) # cometdvip -6 -a fec0:0:0:1::1 -b fec0:0:0:1::2 -A ff15::1 init # cometdvip receive DV データの受信 【DVIP-L③側(受信側 PC)】 以下のコマンド形式で入力します。 ファームの初期化 (送受信前に必ず行ってください) # cometdvip -6 -a fec0:0:0:1::1 -b fec0:0:0:1::3 -A ff15::1 init # cometdvip receive DV データの受信 【DVIP-L①側(送信側 PC)】 以下のコマンド形式で入力します。 ファームの初期化 (送受信前に必ず行ってください) # cometdvip -6 -a ff15::1 -b fec0:0:0:1::1 init # cometdvip send DV データの送信 31 6. ご使用上の注意 1.ご使用前の確認について ・本製品をご使用いただく際は以下の点を確認の上ご使用ください。 DV 機器、およびネットワーク機器の電源が投入されていること DV 機器、およびネットワーク機器とケーブル接続されていること 2.RTP モードについて ・RTP モードを変更する場合は、DV データの送受信を停止してから行ってください。 3.IEEE1394 について ・全ての DV 機器の動作を保証するものではありません。 ・DV データの送受信中に DV 機器の設定変更や IEEE1394 ケーブルの抜き差しを行わな いでください。 ・DV 機器の交換を行う場合は映像送受信を停止し、DV 機器の電源を OFF にした状態で 行ってください。 また、DV 機器の設定変更も同様に行ってください。 ・DV 機器の動作が不可になった場合は、装着しているパソコンの電源 OFF/ON を行っ てください。 4.IP アドレスについて ・DHCP による IP アドレスの動的設定はご利用できません。 ・IP オプションヘッダには対応しておりません。 ・Path MTU Discovery には対応しておりません。 ・Privacy Extension はご利用できません。 32 5.ネットワーク環境について ・100Mbps 全二重通信のHUB(ポート)に接続した環境でご使用ください。 10Mbps および、100Mbps 半二重通信のHUBに接続して使用した場合の動作につい ては保証いたしません。 ※本製品では高画質のDVデータの送受信を実現するため多くの帯域を必要とする ため、10Mbps、100Mbps 半二重通信の環境で使用した場合、映像品質の保証ができ ません。10Mbps、100Mbps 半二重通信の環境で映像の送受信を行う場合は、間引き 指定を設定した後、映像の送受信を行ってください。 ・接続するポートはフロー制御なしの設定でご使用ください。 ※本製品はストリームデータを使用して通信を行うため、フロー制御ありの場合正 しく動作しない場合があります。 ・DV データの送受信を行う場合は、ブロードキャスト負荷率 10%以下の環境でご使 用ください。 ・DV 映像・音声の通信はネットワーク環境に合わせた設定(ネットワーク帯域が足りな い場合は間引き設定)で行ってください。 6.ネットワーク機器の IP アドレス変更または交換 ・ネットワーク機器の IP アドレス変更または入替えを行った場合は、必ず cometdvip コマンドの init を実行して初期化してください。 7.メッセージについて ・ファームウェアの起動時に以下のような Warning メッセージが出力される場合があ りますが、動作には問題ありません。 [表示されるメッセージ] Warning : loading /lib/modules/*****/kernel/drivers/char/pcidev.o will taint the kernel: no license *印部は OS のカーネル版数によって異なります。 ・動作中、以下のメッセージが出力される場合がありますが、動作には問題ありませ ん。 [表示されるメッセージ] spurious 8259A interrupt:IRQ7. spurious 8259A interrupt:IRQ15. 33 8.間引き指定について ・遅延フレーム数に 1 を指定した場合は間引き指定を行わないでください。 ・音声なしの 1/4 以上の間引きの指定を行う場合は、 受信側の遅延値として、間引き指定の分母以上の値の設定を行ってください。 送信帯域設定(送信側) と 遅延設定(受信側) の組合せを以下に示します。 映像あり 映像なし 音声あり 音声なし 音声あり 音声なし 送信帯域設定(送信側) 遅延設定(受信側) 送信帯域設定(送信側) 遅延設定(受信側) 送信帯域設定(送信側) 遅延設定(受信側) 送信帯域設定(送信側) 遅延設定(受信側) 送信帯域設定(送信側) 遅延設定(受信側) f[ull] 1∼62 2 2v 2∼62 4 4v 2∼62 4∼62 8 8v 2∼62 8∼62 16 16v 2∼62 16∼62 a[udio] 1∼62 - - - - - - - - - 9.遅延設定について ・DV データ送受信中に遅延フレーム数を変更すると、瞬間的にノイズがのる場合 がありますが、以降の表示動作には影響ありません。 10.DVIP-L のネットワークインタフェースについて ・DVIP-L のネットワークインタフェースは/etc/rc.d/init.d/network restart では 自動でインタフェースの起動は行なわない設定となっております。 (/etc/rc.d/init.d/network stop に続けて/etc/rc.d/init.d/network start を行 った場合も同様です) /etc/rc.d/init.d/network コマンドにてネットワークインタフェースの停止、起動 を行った場合、ifup コマンドで DVIP-L のインタフェースの起動を行ってください。 DVIP-L のインタフェースが eth1 の場合以下のように入力します。 #ifup eth1 34 ・DVIP-L ネットワークインタフェースドライバは以下のプロトコルでの通信をサポー トしております。 No 1 2 3 4 5 6 7 8 9 IPv4 PING TRACEROUTE IPv4 ICMP, IGMP ARP IPv6 PING6 TRACEROUTE6 IPv6 ICMPv6 NDP TCP UDP FTP TELNET 11.シェルコマンドについて 本製品は bash(Linux の標準シェル)でご使用ください。 12.「init」コマンドの発行について ・「init」コマンド発行時に下記のエラーメッセージが表示された場合、 パラメータ指定した IP アドレスを確認し、正しければ再度「init」コマンド を発行してリトライを行ってください。 エラーメッセージ:「Can't determine Tx Destination MAC address 」 ・「shutdown」コマンド発行後、続けて「init」コマンドを発行した場 合、すぐにコマンドの結果が反映されない場合があります。この場合は 1 秒以上の 間隔をおいて行ってください。 例: cometdvip shutdown cometdvip init cometdvip send 1 秒以上の間隔をおく 13.「source」コマンドでの自分側 IP アドレス・ポート動的設定について ・「source」にて設定したは自分側 IP アドレス・ポートは、次の cometdvip コマンドが入力されるまで有効となります。自分側 IP アドレス・ポートを固定的に 設定する場合、-b、-r、-sオプションにて指定を行ってください。 35 14.「ping」コマンドの発行について ・ 「ping」コマンド発行時に、指定した相手側IPアドレスが存在しない場合「p ing」コマンドが"Destination Host Unreachable"のエラーを表示し、終了せず に待機状態となる場合があります。この場合は「Ctrl−C」を入力しコマンドを終 了させてください。 36 付録−A コマンド仕様 cometdvip には直接コマンドを指定するシェルコマンドと、対話形式にコマンドを指定す るインタラクティブコマンド(IPv4 のみ有効)があります。 1)シェルコマンド ・シェルコマンドは以下の形式で入力します。 #cometdvip [オプション] コマンド [コマンドの引数] ※コマンドを省略した場合はインタラクティブコマンドとなります。 1−1)オプション オプション部に指定できるものは以下のものであり、複数オプションの同時指定 も可能です。 -4 :IPv4 アドレス使用時に指定します。(デフォルト) -6 :IPv6 アドレス使用時に指定します。 -a address :相手側 IP アドレスを指定します。 -b address :自分側 IP アドレスを指定します。 -r port :自分側の映像送信 UDP ポートを指定します。(デフォルト:8000) -s port :自分側の音声送信 UDP ポートを指定します。(デフォルト:8002) (ノーマージモード時のみ有効) -P port :自分側の映像受信 UDP ポートを指定します。(デフォルト:8000) -Q port :自分側の音声受信 UDP ポートを指定します。(デフォルト:8002) (ノーマージモード時のみ有効) -A address :受信 IP アドレスまたはマルチキャストアドレスを指定します。 (本オプションで指定した IP アドレスのパケットが受信可能になります) -p port :相手側の映像受信 UDP ポートを指定します。(デフォルト:8000) -q port :相手側の音声受信 UDP ポートを指定します。(デフォルト:8002) (ノーマージモード時のみ有効) -m MACaddress :相手側 MAC アドレスを指定します。 -M :マージモードを指定します。(デフォルト) -N :ノーマージモードを指定します。 -B blocks :DIF ブロック数を指定します。(デフォルト:17) -T number :TTL 値または Hop Limit 値を指定します。(デフォルト:15) -v :cometdvip コマンドのバージョン情報を表示します。 -h :ヘルプを表示します。 ※-v、-h 以外のオプション指定は必ず init コマンドと組合せて指定してください。 37 1−2)コマンド ● 初期化 ファームの初期化を行います。 書式: cometdvip [オプション] init 引数: なし ● 送信 DVIP パケットの送信を開始します。 書式: cometdvip send [addr [vport [aport [MAC]]]] 引数: DVIP パケットを送信する相手側の IP アドレス、ポート番号、 MAC アドレスを指定します。 addr : 相手側 IP アドレスまたはマルチキャストアドレス (本アドレスを指定した場合は、dvip.conf に設定され た自分側 IP アドレス及び受信 IP アドレスを使用しま す。) vport : 1∼65534 の範囲で相手側の映像受信 UDP ポートを指 定します。(デフォルト:8000) aport : 1∼65534 の範囲で相手側の音声受信 UDP ポートを指 定します。(デフォルト:8002) (ノーマージモード時のみ有効) MAC : 相手側 MAC アドレス ● 受信 DVIP パケットの受信を開始します。 書式: cometdvip rece[ive] [addr [vport [aport]]] 引数: 受信する DVIP パケットの IP アドレス、UDP ポートを指定します。 addr : 受信 IP アドレスまたはマルチキャストアドレス (本アドレスを指定した場合は、dvip.conf に設定さ れた自分側 IP アドレス及び相手側 IP アドレスを使 用します。) vport : 1∼65534 の範囲で自分側の映像受信 UDP ポートを指 定します。(デフォルト:8000) aport : 1∼65534 の範囲で自分側の音声受信 UDP ポートを指 定します。(デフォルト:8002) (ノーマージモード時のみ有効) 38 ● 停止 送信の停止または受信の停止を行います。 書式: cometdvip stop [[send] ¦ rece[ive]] 引数: DVIP パケットの送信または受信の停止を行います。 引数が省略された場合は送信のみの停止を行います。 send : 送信停止 rece[ive] : 受信停止 ● 自分側表示 自分側 IP アドレス・ポートを表示します。 書式: cometdvip sour[ce] 引数:なし 表示形式:以下の形式で自分側の IP アドレスとポートが表示されます。 TX Source IP Address : 192.100.100.12 TX Source UDP Port : 8000 (0x1f40) ● 自分側 IP アドレス・ポートの動的設定 DVデータ送受信中に自分側 IP アドレス・ポートを動的に設定します。 書式: cometdvip sour[ce] [addr [vport [aport]]] 引数:DVIP パケットを送信する際の自分側 IP アドレス、 UDP ポート番号を指定します。 addr : 自分側 IP アドレス (本アドレスを指定した場合は、dvip.conf に設定さ れた相手側 IP アドレス及び受信 IP アドレスを使用 します。) vport : 1∼65534 の範囲で自分側の映像送信 UDP ポートを指 定します。(デフォルト:8000) aport : 1∼65534 の範囲で自分側の音声送信 UDP ポートを指 定します。(デフォルト:8002) (ノーマージモード時のみ有効) ※本コマンドにて設定した IP アドレス・ポートは、「send」、「receive」コマンド の引数でアドレス設定を行うまで有効となります。 39 ● インデックス番号表示 インデックス番号を表示します。 本設定は DVIP-L カード複数枚挿しの場合のみ有効。 書式: cometdvip index 表示形式:以下の形式でインデックスが表示されます。 Comet index number : 0 ● ファームウェア情報表示 ファームウェアの情報を表示します。 書式: cometdvip firm[ware] 引数: なし 表示形式:表示形式は以下の通り。 comet firmware : (使用しているファームウェアの名称) IPv4 support : yes IPv6 support : yes IPsec support : no ARP support : no DVTS support : yes ● MAC アドレス表示 DVIP-L の MAC アドレスを表示します。 書式: cometdvip mac 表示形式:表示形式は以下の通り。 My MAC :(xx:xx:xx:xx:xx:xx) 40 ● ステータス表示 ファームウェアの状態を表示します。 書式: cometdvip stat[us] 表示形式: ・初期化前の場合、以下の形式でステータスが表示されます。 Operation Mode (0) : nothing active ・送受信を行っていない場合、以下の形式でステータスが表示されます。 Operation Mode (28) : PEPI/CTLP/FWSTOP mode ・受信中の場合、以下の形式でステータスが表示されます。 Operation Mode (29) : IP->FW active. PEPI/CTLP/FWSTOP mode ・送信中の場合、以下の形式でステータスが表示されます。 Operation Mode (30) : FW->IP active. PEPI/CTLP/FWSTOP mode ・送受信中の場合、以下の形式でステータスが表示されます。 Operation Mode (31) : FW->IP/IP->FW active. PEPI/CTLP/FWSTOP mode ● 遅延 (1) 遅延表示・設定 遅延フレーム数の表示・設定を行います。 書式: cometdvip d[elay] [num] 引数: 引数を指定した場合、遅延フレーム数は num にて指定した値に設定 され、引数の指定がない場合、現在の遅延フレーム数を表示します。 num : 1∼62 の範囲で遅延フレーム数を指定します。 表示形式:引数を省略した場合以下の形式で遅延フレーム数が表示されます。 Delay : 5 (2) 遅延増加 遅延フレーム数を増やします。 書式: cometdvip + [num] 引数: 引数を指定した場合、num にて指定した分遅延フレーム数が増加し ます。 引数の指定がない場合、現在の遅延フレーム数を 1 増加します。 num : 1∼61 の範囲で遅延フレーム数の増加値を指定します。 (デフォルト:1) ※遅延フレーム数が 62 を超える指定を行った場合、エラーとなります。 41 (3) 遅延減少 遅延フレーム数を減らします。 書式: cometdvip - [num] 引数: 引数を指定した場合 num にて指定した分遅延フレーム数が減少し ます。 引数の指定がない場合、現在の遅延フレーム数を1減らします。 num : 1∼61 の範囲で遅延フレーム数の減少値を指定します。 (デフォルト:1) ※遅延フレーム数が 0 以下となる指定を行った場合、エラーとなります。 ※遅延フレーム数に1を指定した場合は間引き指定は行わないでください。 ● 送信帯域表示・設定 (1) 送信モード表示 現在の送信モードを表示します。 書式: cometdvip tm 引数: なし 表示形式:表示形式は以下の通り。 フル Transmit mode : full 音声のみ Transmit mode : audio only 間引き(音声あり) Transmit mode : 1/n video with audio 間引き(音声なし) Transmit mode : 1/n video without audio ※1/n の n には指定した間引き(2、4、8、16)の何れかが表示されます。 (2) フル送信(映像あり、音声あり)(デフォルト) DVIP パケットの送信をフルレート・音声ありに設定します。 書式: cometdvip f[ull] 引数: なし (3) 音声のみ(映像なし、音声あり) 送信する DVIP パケットを音声のみに設定します。 書式: cometdvip a[udio] 引数: なし (4) 1/2 間引き(映像あり、音声あり) 映像 1/2 間引き・音声ありに設定します。 書式: cometdvip 2 引数: なし 42 (5) 1/4 間引き(映像あり、音声あり) 映像 1/4 間引き・音声ありに設定します。 書式: cometdvip 4 引数: なし (6) 1/8 間引き(映像あり、音声あり) 映像 1/8 間引き・音声ありに設定します。 書式: cometdvip 8 引数: なし (7) 1/16 間引き(映像あり、音声あり) 映像 1/16 間引き・音声ありに設定します。 書式: cometdvip 16 引数: なし (8) 1/2 間引き(映像あり、音声なし) 映像 1/2 間引き・音声なしに設定します。 書式: cometdvip 2v 引数: なし (9) 1/4 間引き(映像あり、音声なし) 映像 1/4 間引き・音声なしに設定します。 書式: cometdvip 4v 引数: なし (10)1/8 間引き(映像あり、音声なし) 映像 1/8 間引き・音声なしに設定します。 書式: cometdvip 8v 引数: なし (11)1/16 間引き(映像あり、音声なし) 映像 1/16 間引き・音声なしに設定します。 書式: cometdvip 16v 引数: なし 43 ※4v、8v、16v の間引き指定を行う場合は、 受信側の遅延値として、間引き指定の分母以上の値の設定を行ってください。 送信帯域設定(送信側) と 遅延設定(受信側) の組合せを以下に示します。 映像あり 映像なし 音声あり 音声なし 音声あり 音声なし f[ull] a[udio] 1∼62 1∼62 2 2v 2∼62 4 4v 2∼62 4∼62 8 8v 2∼62 8∼62 16 16v 2∼62 16∼62 ※遅延フレーム数が 1 の場合は間引き指定は行わないでください。 送信帯域設定(送信側) 遅延設定(受信側) 送信帯域設定(送信側) 遅延設定(受信側) 送信帯域設定(送信側) 遅延設定(受信側) 送信帯域設定(送信側) 遅延設定(受信側) 送信帯域設定(送信側) 遅延設定(受信側) - ● バスリセット IEEE1394 バスのリセットを行います。 書式: cometdvip busr[eset] 引数: なし ● RTP モード・DIF ブロック表示 RTP のモード・DIF ブロックサイズの表示または設定を行います。 書式:cometdvip rtp コマンドでの指定は表示のみとなり設定は不可です。 設定を行う場合はインタラクティブコマンドかオプションで指定を 行ってください。 引数: なし 表示形式: 以下の形式で RTP モードと DIF ブロック数が表示されます。 RTP mode : merge mode. 17 DIF blocks (1360 bytes) in a packet 44 ● PING コマンド PING コマンドを実行します。 書式: cometdvip p[ing] [addr] 意味: PING コマンドを実行します。 引数: PING コマンドを実行する相手側 IP アドレスを指定します。 省略した場合(注)は dvip.conf ファイルに設定された相手側 IP アドレ スに対して実行されます。 addr : IP アドレス ※dvip.conf ファイルに相手側 IP アドレスが設定されている場合のみ省略可 能です。 ● TRACEROUTE コマンド TRACEROUTE コマンドを実行します。 書式: cometdvip t[raceroute] [addr] 引数: TRACEROUTE コマンドを実行する相手側 IP アドレスを指定します。 省略した場合(注)は dvip.conf ファイルに設定された相手側 IP アドレ スに対して実行されます。 addr : IP アドレス ※dvip.conf ファイルに相手側 IP アドレスが設定されている場合のみ省略可 能です。 ※IPv6 リンクローカルアドレスに対して TRACEROUTE コマンドを実行する場 合は root 権限が必要です。 ● TTL 値表示 送信する DVIP パケットの TTL 値の表示を行います。 書式: cometdvip ttl 引数: なし。 表示形式:以下の形式で TTL 数が表示されます。 TTL = 15 ※TTL 値の設定は-T オプションにて行います。 45 ● 通信モード設定 (1) オートネゴシエーション設定(デフォルト) ネットワークの通信モードを Auto-Negotiation にて自動的に認識します。 書式: cometdvip auto 引数: なし ※AutoNegotiation で接続に失敗した場合、Half/100Mbps に設定されます。 (2) Full Duplex / 100 Mbps 設定 ネットワークの通信モードを Full/100Mbps に設定します。 書式: cometdvip f100 引数: なし (3) 状態表示 ネットワークの接続状態を表示します。 書式: cometdvip conf 引数: なし 表示形式:表示形式は以下の通り。 Auto-Nego の指定の場合 ==== Auto-Negotiation ==== と、実際の接続モードとして以下のいずれかが表示されます。 Full 100Mbps 接続時 ==== Full Duplex 100Mbps ==== Full 10Mbps 接続時 ==== Full Duplex 10Mbps ==== Half 100Mbps 接続時 ==== Half Duplex 100Mbps ==== Half 10Mbps 接続時 ==== Half Duplex 10Mbps ==== Full 100Mbps 指定の場合 実際の接続モードとして以下のいずれかが表示されます。 Full 100Mbps 接続時 ==== Full Duplex 100Mbps ==== ※通信モード設定では再接続が行われるため、一時的に送受信が停止する場合があ ります。 46 ● 統計情報表示 (1) DVIP 統計情報の表示を行います。 書式: cometdvip info [pattern] 引数: pattern を指定すると、指定された文字列が含まれる情報のみ 表示します。 pattern : 指定された文字列を含んだ情報のみ表示します。 表示形式:表示形式は「付録-B」を参照ください。 (2) DVIP 統計情報のクリアを行います。 書式: cometdvip info -c 引数: -c を指定すると、統計情報がクリアされます。 -c : 統計情報をクリアします。 ※統計情報のクリアを行った際、値が 0 にならない項目もあります。 詳細については「付録-B」統計情報を参照ください。 ● シャットダウン DVIP パケットの送信および受信を停止します。 書式: cometdvip shutdown ※本操作により送信停止、受信停止、IP アドレスやポート番号などの情報クリ アを行います。 本コマンド入力後は、IP アドレスやポート番号などの情報がクリアされて いますので、init コマンドで初期化を行った後に送受信の操作を行ってく ださい。 ● ヘルプ表示 設定可能なコマンド一覧を表示します。 書式: cometdvip h[elp] 47 2)コマンド設定例 ・ 相手側 IP アドレス、自分側 IP アドレス、受信 IP アドレス、相手側 MAC アドレス、 ノーマージ、DIF ブロック数=10、TTL=160 を指定して送受信する場合 #cometdvip -4 -a 192.103.100.10 -b 192.103.100.20 -A 192.103.100.20 -m 00:06:70:B8:26:7E -N -B 10 -T 160 init #cometdvip receive #cometdvip send ・ 遅延フレーム数=20 を指定する場合 #cometdvip delay 20 ・ 送受信を停止する場合 #cometdvip stop send #cometdvip stop receive 48 3)インタラクティブコマンド(IPv4 のみ有効) cometdvip コマンドにてコマンドを何も指定しない場合、以下のようなプロンプト が表示されてインタラクティブにコマンドを受け付けるようになります。 #cometdvip DVIP> インタラクティブコマンドでは、シェルコマンドのコマンドが指定できますが、 それ以外にインタラクティブ専用コマンドとして以下に示すコマンドが指定可能 です。 ● インデックス番号表示・指定 インデックス番号を表示または設定します。 本設定は DVIP-L カード複数枚挿しの場合のみ有効。 書式: DVIP>index [num] 引数: 使用する DVIP-L のインデックス番号を指定します。 num : 0∼9 の範囲でインデックス番号を指定します。 ※本製品では、num は 0 のみ設定可能です。 表示形式:引数を省略した場合以下の形式でインデックスが表示されます。 Comet index number : 0 ● RTP モード、DIF ブロック設定 書式: DVIP>rtp [merge¦nomerge [nblk]] 引数: RTP モードと DIF ブロック数を指定します。 merge : マージモードを指定します。 nomerge : ノーマージモードを指定します。 nblk : 8∼18 の範囲で DIF ブロック数を指定します。 (デフォルト:17) 表示形式: 引数を全て省略した場合以下の形式で RTP モードと DIF ブロック数が表示されます。 RTP mode : merge mode. 17 DIF blocks (1360 bytes) in a packet ※本コマンドにて設定した値は init 後に反映されます。 49 ● TTL 値表示・設定 送信する DVIP パケットの TTL 値の表示・設定を行います。 書式: DVIP>ttl [num] 引数: TTL 値を指定します。 num : 1∼255 の範囲で指定します。(デフォルト:15) 表示形式:以下の形式で TTL 数が表示されます。 TTL = 30 ※本コマンドにて設定した値は init 後に反映されます。 ● インタラクティブモード終了 インタラクティブモードを終了します。 書式: DVIP>q[uit] 引数: なし 4)インタラクティブコマンド入力例 インタラクティブモードでの入力例を以下に示します。 #cometdvip DVIP> ttl 20 TTL = 20 DVIP> rtp nomerge 16 DVIP> init DVIP> send DVIP> receive : DVIP> quit # 50 【コマンド一覧】 コマンド名 index firm[ware] init send rece[ive] stop stat[us] mac sour[ce] busr[eset] d[elay] + tm f[ull] a[udio] 2 4 8 16 2v 4v 8v 16v rtp p[ing] t[raceroute] ttl auto f100 conf info [-c] shutdown h[elp] q[uit] 意味 使用するボードのインデックス番号を表示または設定します。 ファームウェア情報を表示します。 ファームウェアの初期化を行います。 DVIP パケットの送信を開始します。 DVIP パケットの受信を開始します。 DVIP パケットの送信または受信を停止します。(引数指定がなけ れば送信のみ) ファームウェアの状態を表示します。 DVIP-L ボードの MAC アドレスを表示します。 自分側 IP アドレス・ポートを設定します。 IEEE1394 バスリセットを行います。 遅延フレーム数の表示・設定を行います。 遅延フレーム数を増やします。 遅延フレーム数を減らします。 現在の送信モードを表示します。 フルレート・音声ありに変更します。 音声のみに変更します。 画像 1/2・音声ありに変更します。 画像 1/4・音声ありに変更します。 画像 1/8・音声ありに変更します。 画像 1/16・音声ありに変更します。 画像 1/2・音声なしに変更します。 画像 1/4・音声なしに変更します。 画像 1/8・音声なしに変更します。 画像 1/16・音声なしに変更します。 RTP モード・DIF ブロック数の表示または設定を行います。 ping コマンドを実行します。 traceroute コマンドを実行します。 TTL の値を設定または表示します。 通信設定を AutoNegotiation で行います。 通信設定を Full/100Mbps に設定します。 現在の接続状態を表示します。 DVIP の統計情報の表示・クリアを行います。 DVIP の機能を全て停止します。 ヘルプ画面を表示します。 cometdvip コマンドを終了します。(インタラクティブモードの み) 51 5)エラーメッセージ一覧 エラーメッセージ Can't resolve IP address.(message) IP address is not properly set. Port number number is illegal. MAC address Mac Address is illegal. RTP DIF block number is illegal. TTL value number illegal. cometdvip: invalid option -- option cometdvip: option requires an argument Can't determin Tx Source IP address. Please specify the ip version. cometdvip: is not initialized. execute "init" first. Unknown argument: argument Delay number number is illegal. IP version of an address was denied. Syntax error. Unknown command command Can t determine Tx Source UDP port number. Can t determine Tx Destination UDP port number. Can t determine Tx Destination IP address. Can t resolve Tx Destination MAC address. Using MAC Address which is taken from conf file. 説明 指定した IP アドレスのフォーマットが正し くありません。指定した IP アドレスのフォ ーマットが正しいか確認してください。 IP アドレスの設定が正しくありません。IP バージョン・IP アドレスが正しく設定され ているか確認してください。 ポート番号が設定範囲外です。 MAC アドレスのフォーマットが正しくありま せん。 RTP DIF ブロック数の設定範囲外です。 TTL または HopLimit 値が設定範囲外です。 指定したオプションはサポートされていま せん。 指定したオプションは引数を必要とします。 自分側 IP アドレスを解決できません。イン タフェースに IP アドレスが割り当てられて いるか確認してください。 IP バージョンが指定されていません。IP バ ージョンを指定して実行してください。 初期化("init")が行われていません。先に初 期化を行ってください。 コマンドの引数が正しくありません。 遅延値の設定範囲外です。 初期化時に設定された IP バージョンと現在 の IP バージョンが異なっています。変更を 行う場合は初期化 init を実行してくだ さい。 rtp コマンドの引数が正しくありませ ん。 指定されたコマンドが存在しません。 自分側の送信 UDP ポートが指定されていま せん。ポート番号の設定を行ってください。 相手側の受信 UDP ポートが指定されていま せん。ポート番号の設定を行ってください。 相手側 IP アドレスが指定されていません。 IP アドレスを指定してください。 相手側 MAC アドレスを解決できません。代わ りに dvip.conf ファイルに設定された MAC ア ドレスを使用します。 52 Can t determine Tx Destination MAC address. Can't determine Rx Destination IP address. DVIP_IPVER_0 should be 4 or 6 相手側 MAC アドレスを解決できません。相手 側 IP アドレスに設定した IP アドレスが存在 するか確認してください。 受信 IP アドレスが指定されていません。 IP バージョンが正しくありません。"4"また は"6"を設定してください。 config name_index is not properly set. dvip.conf 内の表示された設定項目に誤りが cometdvip: Parse error in filename:line cometdvip: Can't open conf file filename cometdvip: Can't open PCI device. cometdvip: No Comet Board found. あります。設定が正しいか確認してくださ い。設定する各 IP アドレスの IP バージョン が異なる場合エラーとなります。 dvip.conf ファイルが正しく記述されていま せん。dvip.conf 内の表示された行に誤りが あります。 dvip.conf または comet.conf ファイルが見 つかりません。ファイルが存在することを確 認してください。 PCI デバイスをオープンできません。ドライ バがロードされていることを確認してくだ さい。 DVIP-L カードが PC に搭載されていません。 53 付録−B 統計情報 cometdvip info にて出力される統計情報のフォーマットは以下の通り。 11: statistics obtained 248: commands issued 0: invalid commands issued 1967: maximum interval time (us) 18: minimum interval time (us) 0: tick count 7363: control packets received 7437: control packets sent 579682318: packets received from FW 594895966: packets sent to FW 28: FW packets dropped 28: block count error packets received from FW 0: unknown type packets received from FW 3: FW busreset 195280629: packets received from IP 1286697584: octets received from IP 108664395: packets sent to IP 1919615784: octets sent to IP 2985: sequence error received from IP 2982: sequence-back error received from IP 0: size error packets received from IP 2192794: complete frames 35280: incomplete/audio-mode frames 11347: no frame-header frames 248: packets in frame buffer 1: packets in regulation queue 29526: free qbuf 0: fw out error size packet ※上記網掛け項目は統計情報クリア対象外の項目です。 54 各項目の意味は以下の通り。 ・statistics obtained info 情報を表示させた回数。 ・commands issued cometdvip の command を実行した数。info 表示は含まれない。 ・invalid commands issued 間違った cometdvip の command を実行しようとした回数。 ・maximum interval time (us) ファームウェアの main ループを一回実行するのにかかった最大の時間。 ・minimum interval time (us) ファームウェアの main ループを一回実行するのにかかった最少の時間。 ・tick count ファームウェア開始時点から 0.5 秒単位で加算され続けるカウンタ。 ・control packets received 受信した RTP コントロールパケットの数。 ・control packets sent 送信した RTP コントロールパケットの数。 ・packets received from FW IEEE1394 上のカメラから受信した isochronous パケット数。 ・packets sent to FW IEEE1394 上の表示機器に送信した isochronous パケット数。 ・FW packets dropped 送信開始前、IEEE1394 上のカメラとのチャネルエラー、 パケットヘッダ情報のエラーなどで破棄した受信 isochronous パケット数。 ・block count error packets received from FW 1 フレーム中のブロック数の上限(250)を越えて受信したために破棄した isochronous パケット数。 ・unknown type packets received from FW パケットヘッダ情報のエラーで破棄した受信 isochronous パケット数。 ・FW busreset バスリセットの発生回数。 55 ・packets received from IP ネットワークから受信した IP パケット数。 ・octets received from IP ネットワークから受信した IP パケットのデータ総量。 ・packets sent to IP ネットワークに送信した IP パケット数。 ・octets sent to IP ネットワークに送信した IP パケットのデータ総量。 ・sequence error received from IP ネットワークから受信したパケットの RTP ヘッダに含まれる sequence 番号が前のパケットと連続していなかったパケット数。 ・sequence-back error received from IP ネットワークから受信したパケットの RTP ヘッダに含まれる sequence 番号 が前のパケットよりも小さかった(受信順序が入替わった)パケット数。 ・size error packets received from IP ネットワークから受信したパケットのデータサイズが DIF block サイズ (80)の倍数でなかったために破棄したパケット数。 ・complete frames 1 フレーム内の全ブロックが揃ったフレームの数。 ・incomplete/audio-mode frames 1 フレーム内のブロック数が不足していたフレーム、またはオーディオのみ のフレームの数。 ・no frame-header frames フレームヘッダの欠落したフレームの数。 ・packets in frame buffer qbuf にたまっているパケットの数。 ・packets in regulation queue 平滑化キューにたまっているパケットの数。 ・free qbuf 未使用の qbuf の数。 ・fw out error size packet 未使用。 56 付録−C 動作環境ファイル 1. comet.conf 本製品のファームウェアの起動オプションを設定します。 comet.conf の設定例、および各項目の解説を示します。 # comet.conf # Copyright (c) FUJITSU LIMITED 2003 # All rights reserved. # # Comet Directory ------------------------------------------------- ① COMET_DIR=/usr/comet # Verbose Flag (same as -v option) -------------------------------- ② #COMET_VERBOSE=1 # No execution Flag (same as -n option) --------------------------- ③ #COMET_NOEXEC=1 # Comet Index ----------------------------------------------------- ④ COMET_INDEX="0" # Comet Interface -------------------------------------------------- ⑤ COMET_IF_0=eth1 # Comet Processor (alpha, i960, or arm) --------------------------- ⑥ COMET_PROC_0=arm # Comet Firmware --------------------------------------------------- ⑦ COMET_FIRM_0=dvippci-r6x-host-pre8c.cef # Comet Firmware GCR ----------------------------------------------- ⑧ # COMET_GCR_0=SYS_NC_GCR_START # Comet Firmware Global area --------------------------------------- ⑨ # COMET_GLOBAL_0=0x420000 # Comet SP Firmware ------------------------------------------------ ⑩ #COMET_SP_FIRM_B_0=sp_ipsec_esp_dv_lowipnohostrecv_spmisc_3a.stt ※行先頭に#がついている行はコメント行 57 ①# Comet Directory comet で使用するファームウェアやプログラムを格納しているディレクトリ を示します。 ("/usr/comet"固定設定でご使用ください) ②# Verbose Flag (same as -v option) DVIP-L では未使用。 ③# No execution Flag (same as -n option) DVIP-L では未使用。 ④# Comet Index COMET_INDEX="0"固定設定でご使用ください。 ⑤# Comet Interface DVIP-L で使用するインタフェース名を指定します。 "eth1"を使用する場合は以下のように記述。 COMET_IF_0=eth1 ⑥# Comet Processor (alpha, i960, or arm) COMET_PROC_0=arm 固定設定でご使用ください。 ⑦# Comet Firmware ファームウェアのプログラムファイル名を指定します。 ⑧# Comet Firmware GCR DVIP-L では未使用。 ⑨# Comet Firmware Global area DVIP-L では未使用。 ⑩# Comet SP Firmware DVIP-L では未使用。 58 2. dvip.conf comet のファームウェアの起動オプションを設定します。 本ファイルに設定した内容が cometdvip コマンドのデフォルト値となります。 dvip.conf の設定例、および各項目の解説を示します。 # dvip.conf # Copyright (c) FUJITSU LIMITED 2003 # All rights reserved. # # Verbose Flag (same as -v option) --------------------------------- ① #DVIP_VERBOSE=1 # No execution Flag (same as -n option) ---------------------------- ② #DVIP_NOEXEC=1 # Comet Board Index ------------------------------------------------ ③ DVIP_INDEX="0" # IP Version ( 4 or 6 ) -------------------------------------------- ④ DVIP_IPVER_0=4 # Tx Source UDP port ----------------------------------------------- ⑤ DVIP_TX_SRC_UDP_0=8000 # Tx Destination UDP port ------------------------------------------ ⑥ DVIP_TX_DST_UDP_0=8000 # Tx Destination IP address ---------------------------------------- ⑦ # for IPv4 DVIP_TX_DST_IP_0="192.168.0.1" # for IPv6 #DVIP_TX_DST_IP_0="fec0::1" # Tx Source IP address (try to find if not set) -------------------- ⑧ # for IPv4 DVIP_TX_SRC_IP_0="192.168.0.2" # for IPv6 #DVIP_TX_SRC_IP_0="fec0::2" # Tx Destination (or 1st Router) MAC address (try to find if not set) - ⑨ DVIP_TX_DST_MAC_0="00:00:00:00:00:00" 59 # Rx Destination UDP port ------------------------------------------ ⑩ DVIP_RX_DST_UDP_0=8000 # Rx Destination IP address ---------------------------------------- ⑪ # for IPv4 DVIP_RX_DST_IP_0="192.168.0.2" # for IPv6 #DVIP_RX_DST_IP_0="fec0::2" # Gateway address -------------------------------------------------- ⑫ #DVIP_GATEWAY_0="192.168.0.254" ※行先頭に#がついている行はコメント行 60 ①# Verbose Flag (same as -v option) DVIP-L では未使用。 ②# No execution Flag (same as -n option) DVIP-L では未使用。 ③# Comet Board Index DVIP-L では未使用。 ④# IP Version ( 4 or 6 ) DVIP パケットで使用する IP バージョンを指定します。 ⑤# Tx Source UDP port 自分側の送信 UDP ポート番号を指定します。 ⑥# Tx Destination UDP port 相手側の受信 UDP ポート番号を指定します。 ⑦# Tx Destination IP address 相手側の IP アドレスを指定します。 マルチキャストの場合は、マルチキャストアドレスを指定します。 ⑧# Tx Source IP address 自分側の IP アドレス(自局 IP アドレス)を指定します。 ⑨# Tx Destination (or 1st Router) MAC address (try to find if not set) 相手側の MAC アドレスを指定します。 ⑩# Rx Destination UDP port 自分側の受信 UDP ポート番号を指定します。 ⑪# Rx Destination IP address 自分側の受信 IP アドレス(自局 IP アドレスまたはマルチキャスト アドレス)を指定します。 ⑫# Gateway address 使用するゲートウェイの IP アドレスを指定します。 DVIP パケット転送を異なるネットワーク間で行う場合に使用します。 ※ホスト通信機能のあるファームウェアを使用している場合は設定を行わ ないでください。 (注)本ファイルの設定値を変更した場合、DV データの送受信が出来なくなる場 合がありますのでネットワーク構成などをご確認のうえ、正しい設定を行ってく ださい。 61 3. ログ IGMP プロセスログ 格納場所:/usr/comet/tmp/igmp_log 格納方式:サイクリックに 1000 件保存 出力形式:出力形式は以下の通りです。 【開始ログ】 ・IGMP プロセスの起動 mm/dd hh:mm:Start up : dvip_igmp version Version 【要求ログ】 ・IPv4 ・cometdvip からの受信開始要求 mm/dd hh:mm:ss 0,Rx Destination Address,Tx Source Address ・cometdvip からの受信停止要求 mm/dd hh:mm:ss 1 ・cometdvip からの送信開始要求 mm/dd hh:mm:ss 2,Tx Destination Address,Tx Source Address ・cometdvip からの送信停止要求 mm/dd hh:mm:ss 3 ・IPv6 ・cometdvip からの受信開始要求 mm/dd hh:mm:ss 0, Rx Destination Address,Tx Source Address, IP version, Interface Name ・cometdvip からの受信停止要求 mm/dd hh:mm:ss 1 ・cometdvip からの送信開始要求 mm/dd hh:mm:ss 2, Tx Destination Address,Tx Source Address, IP version,Interface Name ・cometdvip からの送信停止要求 mm/dd hh:mm:ss 3 62 【結果ログ】 ・受信に対する report 送出完了 mm/dd hh:mm:ss IGMP MAIN : report to receive was transmitted ・受信に対する leave 送出完了 mm/dd hh:mm:ss IGMP MAIN : leave to receive was transmitted ・送信に対する report 送出完了 mm/dd hh:mm:ss IGMP MAIN : report to send was transmitted ・送信に対する leave 送出完了 mm/dd hh:mm:ss IGMP MAIN : leave to send was transmitted ・マルチキャストアドレス以外の指定で開始要求を受けた mm/dd hh:mm:ss IGMP MAIN : No Multicast IP Address ・マルチキャストアドレス以外の受信停止要求を受けた mm/dd hh:mm:ss IGMP MAIN : No report to receive ・マルチキャストアドレス以外の送信停止要求を受けた mm/dd hh:mm:ss IGMP MAIN : No report to send 【エラーログ】 ・マルチキャストアドレス異常 mm/dd hh:mm:ss IGMP MAIN : Multicast IP Address error ・ローカルアドレス異常 mm/dd hh:mm:ss IGMP MAIN : Local IP Address error ・要求受信用 socket エラー mm/dd hh:mm:ss IGMP MAIN : socket error ・要求受信 bind エラー mm/dd hh:mm:ss IGMP MAIN : bind error ・要求受信 listen エラー mm/dd hh:mm:ss IGMP MAIN : listen error ・要求受信 accept エラー mm/dd hh:mm:ss IGMP MAIN : accept error ・IGMP 送信用 socket エラー mm/dd hh:mm:ss IGMP ADD ERROR : socket error ・IGMP 送信用 setsockopt エラー mm/dd hh:mm:ss IGMP ADD ERROR : setsockopt error ・インターフェース名異常(IPv6 のみ) mm/dd hh:mm:ss IGMP MAIN : Interface Name error 63 付録−D USAGI 導入手順(IPv6 の場合) IPv6 にて運用を行う際に必要な USAGI の導入手順を記述します。 IPv6 アドレスを使用しての通信には RedHat8.0 環境に USAGI カーネルを構築する必要 があります。 USAGI カーネル構築手順 1.RedHat8.0 のインストール RedHat8.0 をインストールします。 ※カーネルをコンパイルするために開発ツールが必要です。開発ツールは、パッ ケージ管理から開発ツールを選択しインストールしてください。 ※ブートローダは grub を使用してください。 2.USAGI Kit の入手 USAGI Kit はカーネルバージョン 2.4.20 を使用します。以下の URL から ダウンロードしてください。 ※URL は変更する場合がありますので、その場合はご了承ください。 ftp://ftp.linux-ipv6.org/pub/usagi/snap/kit/usagi-linux24-s20030623.tar.bz2 本モジュールを構築するユーザのホームディレクトリにコピーしてください。 3.USAGI カーネルのコンパイル 1)USAGI Kit を展開し、カーネルのコンパイル準備 % cd % bzip2 -cd usagi-linux24-s20030623.tar.bz2 ¦ tar xvf % cd usagi % make prepare TARGET=linux24 % cd kernel/linux24 % make mrproper 64 2)カーネルのオプション設定 % make menuconfig ※次のオプションを Built-in[*]にして下さい。 ① Code maturity level options --> ・Prompt for development ans/or incomplete code/drivers ② Loadable module support --> ・Enable loadable module support ・Set version information on all module symbols ・Kernel module loader ③ processor type and features --> ・(Pentium-III/Celeron(Coppermine))processor family ※CPU の種類は PentiumIII/Celeron を選択してください。 ④ General setup --> ・Networking support ⑤ Networking options --> ・TCP/IP networking ・The IPv6 protocol ⑥ File systems --> ・Ext3 journalling file system support ・ISO 9660 CDROM file system support ・Microsoft Joliet CDROM extensions 65 ※次のオプションは無効にして下さい。 ① Processor type and features --> ・symmetric multi-processing support ② Networking options --> ・IPv6:Privacy Extensions support ※SCSI ハードディスクをご使用の場合には以上の設定に加え以下を設定して ください。 ① Block devices --> ・Loopback device support ※モジュール設定(M)にしてください。 ・RAM disk support ・Initial RAM disk (initrd) support ② SCSI support --> ・SCSI support ・SCSI disk support ・SCSI low-level drivers --> ※ご使用の SCSI アダプタのドライバをモジュール設定(M)にしてくだ さい。 ※その他の項目についてはご使用の環境に合わせてた設定を行ってください。 特に、USB の設定を行わない場合は PC 起動時に USB ドライバがロードできな い旨を示すエラーが発生しますが、USB をご使用でない場合は問題ありません。 3)カーネルの作成 % make dep % make bzImage % make modules 66 4)作成したカーネルのインストール % su ※root のパスワードを入力して下さい。 # make modules_install # make install # exit 5)作成したカーネルの設定を/etc/grub.conf に加える % su # vi /etc/grub.conf ※環境により異なりますので grub.conf 内の NOTICE を参照して下さい。 設定例(/etc/grub.conf の記述例) title RedHat8.0 (2.4.20) root(hd0,0) kernel /vmlinuz-2.4.20 ro root=/dev/hda2 initrd /initrd-2.4.20.img # exit 6)システム・リブート(カーネルの変更) % su # /sbin/shutdown -r now ※再起動時、GRUB 選択画面で新たに構築したカーネルで起動するように選択 を行ってください。 67 4.DVIP-L ソフトウェアのインストール 1)カーネルバージョンの確認 % uname -r ※2.4.20 と表示されることを確認して下さい。 2)ソフトウェアのインストール 「2.2 ソフトウェアのインストール方法(IPv6 編)」に従ってインストールし て下さい 3)現在使用している PC の DVIP-L カード以外のネットワークカードを 確認します % ifconfig eth0 ・・・ ・・・・・・ ① DVIP-L 以外のネットワークカードがあり、そのカードの設定が表示される 場合 インストール以外の設定を行う必要はありません。PC を再起動し、DVIP-L が動作していることを確認して下さい。 ② DVIP-L 以外のネットワークカードがあり、そのカードの設定が表示されな い場合 インストール後、「/etc」ディレクトリ配下にある「comet.conf」、 「modules.conf」ファイルを修正する必要があります。 68 例: ifconfig でローカルループバックインタフェース(lo)のみ表示 された場合 --- /etc/comet.conf --修正前: COMET_IF_0=eth1 修正後: COMET_IF_0=eth0 --- /etc/modules.conf --修正前: alias eth0 xxx alias eth1 cmt 修正後: #alias eth0 xxx alias eth0 cmt ※"#"はコメントアウトを意味します。 ※ローカルループバックのみの表示ではなく ethX(X 部分は任意の数字)が 表示されるが搭載されているネットワークカードの数と一致しない場合 は、ethX の"X"の部分を表示されていない数字の一番小さな値を使用して 上記修正を加えてください。 例:ネットワークカードが 2 枚搭載されており eth0 と lo が表示される 場合、修正後のインタフェース名は"eth1"としてください。 69 付録−E トラブルシューティング DVIPが動作しない場合、以下の原因が考えられます。 1.PCI スロットに本製品が確実に差し込まれていない可能性があります。本製品の 向きを確認し、確実に PCI スロットのソケットに差し込み直してください。 2.PC の PCI スロットが故障している可能性があります。 他の PCI スロットに差し込でください。 3.ドライバのインストールに失敗している可能性があります。 Linux を終了させ PC の電源を切ります。 本説明書 2.1 または 2.2 に示す「ソフトウェアのインストール方法」に従って再 度インストールしてください。 4.PC 内のリソースが競合している可能性があります。リソースが競合している場合 は、競合しているデバイスのリソースを変更してください。また、取り付けてい る PCI スロットを変更することで問題が解消されることもありますので、取り付 けるスロットを変更し確認してください。 5.LAN や IEEE1394 のケーブル接続が本製品と正しく接続されていない可能性があり ます。以下に従い確認を行ってください。 本製品背面の 100BASE-TX コネクタの脇にある LINK 表示、または IEEE1394 コネクタの横にある LINK 表示が点灯していない場合は、ネットワークまたは DV 機器と正しく接続されていない可能性があります。 また、ケーブルの断線、規格外のケーブル使用なども考えられますのでケーブルも チェックしてください。 一度ケーブルを挿抜して、正しく接続してください。LINK 表示が点灯していて、そ れでも送受信がうまくいかない場合、IP アドレス、ポート番号の設定が正しいかを 確認してください。アドレスについて判らない場合はネットワーク管理者に確認し てください。 70 6.本製品に接続した DV 機器の電源が入っていない可能性があります。 DV 機器類の電源が ON になっているか確認してください。 ここまでの段階で、異常がなく、本製品の 100BASE-TX 横の LINK 表示が点灯し、 IEEE1394 コネクタ横の LINK 表示も点灯している場合は、ネットワークの相手側、 または、DV 機器の異常も考えられますので、そちらも点検してください。 71 用語集 ・マージ/ノーマージ 送信時に、マージモードとノーマージモードという2つの転送モードを指定できます。 マージモードでは音声と映像を 1 つのパケットに混在させて送るのに対し、ノーマー ジモードでは音声、映像を別々のパケットで送ります。 ・DIF ブロック数 DV の映像や音声のデータは DIF block という単位に細分化されています。 1 DIF block のサイズは 80byte です。UDP の 1 パケット内にこの DIF block をいくつ 入れるかを指定することができます。安定した通信を行なうため、通信路の負荷状態 に応じてこのパラメータを変えて調整します。デフォルトは 17DIF blocks に設定さ れており、指定できる範囲は 8∼18 DIF blocks です。 ・間引き(送信帯域調整) 送信時には、映像と音声の情報を送信する「フル」モードと音声だけを送信する「音 声のみ」モードの指定ができます。また音声有で映像を送るとき、音声無しで映像だ けを送る時の映像の間引きモードとして 1/2 から 1/16 までの間引き指定ができます。 各モードでのネットワーク使用帯域の目安は、下表のようになります。 レート フル 1/2 間引き 1/4 間引き 1/8 間引き 1/16 間引き 音声のみ 音声あり 34.3Mbps 17.9Mbps 9.9Mbps 5.8Mbps 3.9Mbps 2.0Mbps 音声なし 16.7Mbps 8.4Mbps 4.2Mbps 2.2Mbps - ・遅延フレーム 受信した音声/映像フレームを IEEE1394 バス上に送信するまでの遅延をフレーム単 位で指定することができます。デフォルトは 2 フレームに設定されており、最小 1 フ レーム(1/30sec)から最大 62 フレーム(2sec)に変更可能です。 72 ・ユニキャスト DVIP-L で 1 対1の通信を行う場合は、ユニキャストアドレスを使用します。ユニキ ャスト通信で使用するアドレス範囲を以下に示します。 IPv4 アドレス使用時のユニキャスト設定範囲 クラス A,B,C のアドレス IPv6 アドレス使用時のユニキャスト設定範囲 グローバルユニキャストアドレス(001 から始まるアドレス) サイトローカルなユニキャストアドレス(1111 1110 11 から始まるアドレス) リンクローカルなユニキャストアドレス(1111 1110 10 から始まるアドレス) ※ステートフル、ステートレスに関わらずユニキャストアドレスを使用できます。 ・マルチキャスト DVIP-L はマルチキャストに対応しています。マルチキャスト送信時は相手側 IP アド レスにマルチキャストアドレスを指定します。以下に IPv4、IPv6 で使用可能なマル チキャストのアドレス範囲を示します。 IPv4 アドレス使用時のマルチキャスト設定範囲 224.0.0.0∼239.255.255.255 IPv6 アドレス使用時のマルチキャスト設定範囲 リンクローカルアドレス: ff02::/16 ∼ 、ff12::/16 ∼ サイトローカルアドレス: ff05::/16 ∼ 、ff15::/16 ∼ 組織ローカルアドレス : ff08::/16 ∼ 、ff18::/16 ∼ グローバルアドレス : ff0e::/16 ∼ 、ff1e::/16 ∼ ※各スコープのベースアドレスは使用できません。 ※リンクローカルなアドレスを使用する場合は、全ノードアドレス(ff02::1)、全 ルータアドレス(ff02::2)、要請ノードアドレス(ff02:0:0:0:0:1:ff00:/104)の範 囲は使用できません。 ※サイトローカルなアドレスを使用する場合は、全ルータアドレス(ff05::2)は使 用できません 73 ・バスリセット(IEEE1394 バスリセット) DV 機器を交換したり、ケーブルを抜いたり、電源切断投入を行った時 IEEE1394 イン タフェース上にはバスリセットが発生します。DVIP-L はバスリセットが発生すると 自動的にバスリセット前の状態に復旧し送信、受信を継続しますが、DV 機器の特性 やタイミングによっては復旧が完全にできないことがあります。このような場合は cometdvip コマンドの「バスリセット」により強制的に IEEE1394 にバスリセットを 起こし、復旧動作させることができます。 ※全ての DV 機器のバスリセット動作を保証するものではありません。 ・IP アドレス・ポート 本マニュアルでは、設定を行う IP アドレスおよびポート番号について以下の図に示 す用語を用いています。 編集側 PC 受信 IP アドレス IP DST IP Addr, SRC … … 相手側 MAC アドレス MAC アドレス IP アドレス MAC アドレス 自分側 IP アドレス 相手側 IP アドレス DV 送信で使用するポート番号 DV 受信で使用するポート番号 IP アドレス DV 送信で使用するポート番号 自分側送信 UDP ポート番号 DV 受信で使用するポート番号 相手側受信 UDP ポート番号 自分側受信 UDP ポート番号 74 DVIP-L ユーザーズマニュアル(Linux 編) =第 3 版= 発行日 2003 年 12 月 発行責任 富士通株式会社 ●本書の内容に関しましては、将来予告なしに変更することがあります。 ●本書の内容に関しましては、万全を期して作成いたしましたが、運用の結果につき ましては責任を負いかねますので、予めご了承願います。 ●本製品の保証や修理に関しましては、添付の保証書に記載しております。必ず内容 をご確認の上、大切に保管ください。 ●製品改良のため、予告なく外観または仕様の一部を変更することがあります。 All Rights Reserved, Copyright© FUJITSU LIMITED 2003 75
© Copyright 2024 Paperzz