日本建築学会北海道支部 2009 年度 通常総会

日本建築学会北海道支部
2009 年度
通常総会
日時
会場
2009 年 5 月 22 日(金)
北海道建設会館
日本建築学会北海道支部
日本建築学会北海道支部 2009 年度総会議案
Ⅰ
2008 年度事業報告
2008 年度は学会としても大きな転換期を迎えていた。現在、本部では支部との連結会計の実施
に伴い、公益法人制度の見直しも行っている。新しい法人制度が確立した折には、支部規定など
の見直しも予定されている。
中長期的な支部活動を以下の 3 項目にまとめて示す。
① 支部活動の強化(会員数の増強、財政の改善と強化)
② 支部体制の見直し(各種委員会、地方組織の立て直し)
③ 支部活動の活性化(支部発表会、各賞、建築教育)
最近の経済不況に伴う個人会員、法人会員の減少を食い止める方策を検討する必要がある。支
部体制の見直しは各専門委員会を中心に活発な調査研究が進められているが、その成果は支部研
究発表会やホームページなどで一般公開されている。
本部では各支部を活性化させるために「特色ある支部活動企画」の調査研究テーマの募集を行
った。2008 年度は北海道支部が採用され、1 年後の研究成果が期待されている。
2008 年度は北海道支部創立 60 周年に当たったため、会長の記念講演会、学会文化賞受賞者の
記念シンポジウム及び建築文化週間などの記念行事が広く行われた。更に、次年度に向けて支部
主催の「アーキニアリング・デザイン展巡回展」の計画も進行中であり、広く一般市民へ建築の
啓蒙に役立つ企画を提供する予定である。
1.支部運営の諸会合の開催
◆ 総会
期日
会場
出席正会員
2008 年 5 月 16 日
北海道建設会館
56 名(委任状 16 通)
当支部地域在住正会員 858 名の 30 分の 1、28 名以上の出席により成立
2007 年度事業報告及び収支決算、ならびに 2008 年度事業計画方針案及び予算案を審議し、
異議なく可決承認された。
◆ 常議員会
5 回開催
◆ 常任幹事会
5 回開催
◆ 選挙管理委員会
1 回開催
2.学術系委員会の活動
2.1 学術委員会(主査:角
幸博君
委員数 13名 委員会開催数4回)
本委員会は、本部学術推進委員会および学術推進委員会拡大幹事会の情報を各専門委員会およ
び研究委員会に伝達するとともに、各専門委員会・研究委員会から企画及び活動の報告を受けた。
また、支部研究発表会実行委員会の企画の審議と承認、特定課題研究、建築文化週間事業の選考、
特色ある支部活動企画の申請および北海道支部技術賞の選考を主な業務としている。
・ 特色ある支部活動企画 2 件を本部に申請し、
「北海道における建築歴史学の研究史」
(水野信
1
太郎主査)が採択された。
・ 特定課題研究 2 件の申請があり、
「住環境の変化が身体へ与える影響の実態把握」
(羽山広文
主査)
(本部助成)と「冬季の津波避難対策に関する研究」
(南慎一主査)を採択した。
・ 建築文化週間:
「みんなで始める地震防災対策」
(都市防災専門委員会)1 件を採択した。
・ 支部技術賞:1 件の応募があったが、審査の結果、本年度は該当無しとした。
2.2 専門委員会の活動
◆ 材料施工専門委員会 (主査:桂
修君 委員数 22 名 委員会開催数 6 回)
2008 年度は、専門委員会を 2 ヶ月に1回程度の割合で、計 6 回開催した。委員会では、本部材
料施工本委員会など各種委員会報告や諮問事項について検討し、材料・施工に関する情報や意見
の交換を行った。また、興味ある話題や今日的な話題について事前に担当者を決め報告をしてい
ただき、最近の研究動向について意見の交換を行った。
2008 年 10 月 21 日(火)に「北洋大通りセンター新築工事」の現場見学会を構造専門委員会
と共催で行った。
◆ 構造専門委員会 (主査:桜井 修次君 委員数 21 名+オブザーバー 1 名 委員会開催数 2 回)
定期的に委員会を開催して構造関連の情報交換を行い、下記の活動を行った。特に、委員会活
動をより活発化するため日本建築構造技術者協会(JSCA)北海道支部と協力して講演会を行った。
1) 委員会開催
委員会を 2 回行った(6 月 3 日,12 月 5 日).また、必要に応じて通信会議を数回行った。
2) 見学会
・2008 年 8 月 4 日 「札幌開発総合庁舎の免震改修」現場見学会 参加者 20 名
構造専門委員会・JSCA 共催
・2008 年 10 月 21 日 「北洋大通りセンター新築工事」現場見学会
参加者 30 名
構造専門委員会・材料施工専門委員会共催
3) 講演会
2008 年 10 月 2 日
「2007 年施行の構造計算関連規定の概要と限界耐力計算の地盤増幅の考え方」
(独)建築研究所 構造研究グループ長 飯場 正紀氏
構造専門委員会・JSCA 共催
参加者 70 名
4) 勉強会
2008 年 12 月 5 日 委員会終了後、室蘭工業大学名誉教授・藤間 聡氏を招き勉強会を行っ
た。
演題:「洪水から安全に非難するために」
◆ 環境工学専門委員会 (主査:羽山 広文君 委員数 28 名 委員会開催数 4 回)
本委員会は以下の活動を実施した。
1) 第 3 回環境工学系・卒業論文発表会 EGGs08 を開催した。参加者は 72 名、36 題の発表が行
われた。
2) 高齢化社会に対応する生活環境整備の課題検討及び取り組みを実施するに当たり、特定課題研
究「住環境の変化が身体へ与える影響の実態把握」を申請した。また、札幌市立大看護学部の
協力のもと、夕張希望の杜の老健施設で実測調査を開始した。
3)(社)空気調和・衛生工学会主催の地区講演会「住まいの環境デザイン・環境エンジニアリン
グの可能性」
(参加者 75 名)および第 37 回サイエンスカフェ札幌「もっと断熱、冬のために
夏のために」
(参加者 40 名)の後援を行った。
◆ 建築計画専門委員会 (主査:門谷 眞一郎君 委員数 16 名 委員会開催数 3 回)
「超高齢化社会の積雪寒冷地における居住環境整備の課題」について若干の議論を重ねた。分
野の枠を越えた横断的な検討を進めていくべき方針を得ている。これを含む課題に関する研究情
報を集約のために、2008 年 5 月中の作業によって、Web アプリケーション(LMS Moodle を CMS
2
用途にしたもの)をダイナミック DNS サービス下のサーバに立てた。しかしながら、情報コン
テンツの集約はこれからの課題として残っている。
支部建築計画専門委員会用 URL: http://harchi-planning.plala.jp/~aij-hokkaido/moodle/
なお、関連で、本部計画委員会にも類似の提案を年度を掛けてしてきたところである。
本部建築計画委員会用 URL: http://harchi-planning.plala.jp/~aij-hq/moodle/
◆ 都市計画専門委員会 (主査:小林 英嗣君 委員数 13 名 委員会開催数 3 回)
項目
月日
場所
概要
経費等
北海道大学構内
委員顔合わせ・自己紹介
・委員交通費
ファカルティハウ 委員会の役割・位置づけ確認
(銀行振込・手数料)
ス
活動内容案・進め方検討
( 室蘭 -札幌 Sき っぷ往
第1回 2008
「エンレイソウ」 小樽シンポ協力案内
復)
委員会 6.18
第二会議室
参加
第2回
委員会
プロと
話そう
2008
小樽シ
ンポジ
ウム
第3回
委員会
2008
8.18
2008
10.3
北大学術交流会館
第六会議室
越山ビル会議室
↓
駅前通地下通路
↓
創成川通アンダーパス
↓
OYOYOまちアートセ
ンタ
小樽市民センター
マリンホール
2008
11.7
2009
3.16
KKR札幌ホテル
会議室 -アカシア
-
委員9名
学生や若手社会人が都市計画・まち
づくりの現場に触れられる場づく
りとその在り方について
なし
参加
委員8名、学生1名
学生・若手社会人を対象に、札幌都 ・レク保険代
心で進むまちの更新現場見学と実
務経験者の話を通して、都市計画・
まちづくりの魅力や重要性を伝え
る
参加
委員4名,学生25名,社会人4名
まちづくりの先進事例として語ら
れる小樽において、峯山冨美氏、堀
川三郎氏らの講演ならびに学術研
究者・行政職員を織り交ぜたPDを
通じて、これからのまちづくりを展
望する
参加
委員5名、一般約300名
1.低炭素型都市の動向
2.札幌都心まちづくり戦略会議中
間報告と北3条広場計画
上記2項目について、勉強会形式で
最新情報を共有し理解を深める
なし
・委員交通費
(手渡し)
(室蘭-札幌Sきっぷ往復)
・会場費
・資料印刷費
参加
委員6名、学生17名
◆ 歴史意匠専門委員会 (主査:水野 信太郎君 委員数 16 名 委員会開催数 4 回)
道内各地の歴史的建造物の現状を把握し、保存・活用に関する意見を委員間で共有し、必要に
応じて当委員会として社会に発言する活動を行った。一方で、助成研究活動としては「北海道に
お け る近 代和 風 建築 の特 徴」 と 題し た共 同研 究の 成 果を 、本 学 会北 海道 支部 研 究報 告集
No.81(2008 年 6 月)に掲載し、同報告会で発表した。
3
また一般市民への建築学的な啓発活動として、建築文化週間中の 10 月4日に「歴史的建造物か
ら夕張の歴史と未来を考える」と題する事業を実施した。その結果、午前中の講演会には 73 名、
午後の見学会には 61 名の参加者を得た。夕張の保存問題は緊急性を有するもので、高い関心を集
めた。
◆ 北方系住宅専門委員会 (主査:鈴木 大隆君 委員数 19 名 委員会開催数 1 回)
本委員会では北海道における「住まい」とそこでの「暮らし」のテーマを改めて考えるための
活動として,3 月 7 日に「これからの住まいと暮らしを考える『住まい・暮らし見学リレー』」を,
照井康穂氏設計の住宅「雁木のある家」「森を楽しむ家」の見学会で実施した(9 名参加)
。気持
ちよくすむために「開く」をテーマとして、窓のありよう、建物の性能、空間構成、設備機器の
対応などについて議論を行った。
◆ 都市防災専門委員会 (主査:南 慎一君 委員数 18 名 委員会開催数 2 回、通信委員会 8
回)
調査研究については、津波防災対策、地震防災対策に関する研究課題の検討を行った。
地域との連携活動については、建築文化週間事業「地震防災体験学習 in なかしべつ」
(中標津町、
10/4)の企画運営を行った。また、北海道建設部建築指導課主催の平成 20 年度地震防災シンポジ
ウム「みんなで始める地震対策」
(釧路市、10/3)の企画開催に協力した。
委員会活動については、室蘭工大藤間聡名誉教授による講演会「洪水から安全に避難するため
に」を構造専門委員会と合同開催した(北大、12/5)。自然災害調査については、建築災害調査方
法研究委員会(2007-8)の検討結果を踏まえて、北海道支部災害時連絡体制整備案を作成した。
2.3 特定課題研究委員会の実施
該当なし
2.4
本部からの支部助成金による研究委員会の実施
(2007 年度より)
◆ 寒冷地工事仕様調査研究委員会(主査:長谷川 拓哉君 委員数 21 名 委員会開催数 6 回)
本委員会は、適正な寒冷地工事仕様の検討を行い、日本建築学会標準仕様書(JASS)に反映を
行うことを目的に活動を行った。平成20年度は、以下の活動を行った。
1) 実務者へのアンケート調査:設計者を対象にアンケート調査を行った。
2) 現行 JASS の寒冷地対応状況に対する調査:現行 JASS の本文及び解説について、寒冷地に対
する注意喚起、寒冷地対応の工事仕様の有無、寒冷地に関する解説などの対応状況の調査を行
った。
3) JASS の寒冷地工事仕様に関する改善案の提案:1)
、2)をふまえ、現行 JASS の本文及び解
説について、寒冷地対応の工事仕様に関する記述の改善案を検討した。成果は下記を平成 20
年度支部研究発表会に発表した。また、平成 21 年度同発表会にも発表する予定である。
寒冷地工事仕様調査研究委員会:実務者を対象とした寒冷地工事仕様に関するアンケート調査
結果、日本建築学会北海道支部研究報告集、2008.7
3.委託調査研究の受託
該当なし
4
4.支部研究発表会の実施(主査:羽山 広文君 実行委員会委員17名 委員会開催数5回)
研究報告集 No.81(収録数:109 編)および CD-ROM 版を作成し、第 81 回支部研究発表会を以下
のように開催した。
日時:2008 年 6 月 28 日(土)
場所:北海道工業大学(札幌市)
参加者数:研究発表会(150 名)
、特別企画(250 名)
特別企画:斎藤公男 日本建築学会会長特別講演
空間と構造−私にとっての構造デザイン
5.表彰
5.1
北海道建築賞
(1)北海道建築賞委員会(主査:大萱
昭芳君 委員 7 名 委員会開催数
3 回)
本委員会は 1975 年、北海道支部に表彰制度が設けられて以来、道内に建設された建築(アー
バン・デザイン等の領域も含む)の中から本賞に相応しい作品を選考し、2008 年度で 33 回目と
なった。選考の基準としては、作品の有する「先進性」、「規範性」および「洗練度」の視点を掲
げている。
4 月 15 日(火)の応募開始から 10 月 31 日(金)の授賞式および受賞記念講演会まで、以下に
示す一連の活動を通して第 33 回北海道建築賞を実施することができた。
4 月 15 日(火)
: 応募開始
5 月 8 日(木)
: 第 1 回委員会 応募状況の確認および応募推薦作品の選定・スケジュールの確認
5 月 28 日(水)
: 第 1 回審査会 応募 16 作品の確認・書類審査で現地審査対象作品 6 作品を選考
7 月 10 日(木)
: 第 1 回現地審査 余別町・黒松内町の 2 作品
7 月 15 日(水)
: 第 2 回現地審査 札幌市の 1 作品
8 月 28 日(木)
: 第 3 回現地審査 美瑛町・芦別町・砂川町の 3 作品
9 月 9 日(水)
: 第 2 回審査会 最終選考・北海道建築賞「黒松内中学校エコ改修」加藤誠君・同
奨励賞該当なし
10 月 31 日(金)
:北海道大学遠友学舎にて授賞式および受賞記念講演会・受賞者を囲んで懇親会
なお、3 名の委員より次年度以降の辞退の申し出があったため、12 月 11 日(木)に委員会を
開催して辞意を確認し、2009 年度の委員会構成について討議した。
審査員:
主 査:大萱 昭芳君
委 員:内田 光彦君 大矢 二郎君 小篠 隆生君 鈴木 敏司君
山田
深君
前川 公美夫君
(2)受賞者
◆北海道建築賞
加藤 誠君(株式会社アトリエブンク)
作品名―「黒松内中学校エコ改修」の設計
(3)審査経緯
本委員会は、応募期間中の 2008 年 5 月 8 日札幌市内で委員会を開催し応募状況を確認したう
えで、支部主催の「建築作品発表会」他から委員推薦候補作品を選び、各設計者に正式な応募手
続きを依頼した。
本年度の第一回審査会は、全委員参加のもと 5 月 28 日に札幌市内で開催され、全委員同意の下
に以下の審査対象 16 作品を確定した。
5
応募作品及び応募設計者(順不同)
:
① 中富良野保育園(西島正樹君/プライム一級建築士事務所)
② サッポロアパートメント(納谷 学君他/納谷建築設計事務所)
③ 積丹町立余別小学校−小集落のリ・デザイン第Ⅱ期−(井端明男君/㈱アトリエアク)
④ リストランテ/トレノ(福島慶介君他/㈱福島工務店)
⑤ 読売新聞大曲工場(米田浩二君他/鹿島建設㈱建築設計本部)
⑥ ㈱モーニング新社屋(川口英俊君/㈱アーキテクト・キューブ)
⑦ 糸賀整形外科クリニック新築工事(川口英俊君/㈱ アーキテクト・キューブ)
⑧ 龍香洞(谷口大造君他/スタジオトポス)
⑨ 五稜郭タワー(佐波俊二君他/清水建設㈱)
⑩ 札幌市山口斎場(平井裕彦君他/㈱山下設計)
⑪ 黒松内中学校エコ改修(加藤 誠君/㈱アトリエブンク)
⑫ 六書堂新社屋「ときの杜∼forest in time」(畠中秀幸君/スタジオ・シンフォニカ㈲)
⑬ JAびえいアグリパーク「美瑛選果」(鈴木 理君他/㈱鈴木 理アトリエ)
⑭ サッポロビール博物館・サッポロビール園(久保勝彦君他/大成建設㈱)
⑮ 小さな老人ホーム「かざぐるま」
(小倉寛征君/エスエーデザインオフィス)
⑯ 砂川市地域交流センター ゆう 及び 砂川駅自由通路(弓良芳雄君他/㈱北海道日建設計)
引き続き第一次書類審査に移り、現地審査対象作品が選考された。
最初に、作品選考審査の方法として、多数決ではなく議論を通じて全委員の同意を得ること、
その評価の視点は、コンセプトと設計プログラムおよび実体的表現の「先進性」
、時間・空間軸に
おける自然を含めた人間社会に対する「規範性」、それらを統合して美の創造を目指す「洗練度」、
とすることを再確認した。
各委員の個別評価と活発な議論の末に、現地審査該当作品として、③積丹町立余別小学校−小
集落のリ・デザイン第Ⅱ期−、⑪黒松内中学校エコ改修、⑬JAびえいアグリパーク「美瑛選果」、
⑭サッポロビール博物館・サッポロビール園、⑮小さな老人ホーム「かざぐるま」
、⑯砂川市地域
交流センター ゆう 及び 砂川駅自由通路 の6作品(順不同)が選定された。
現地審査は委員 7 名全員の参加を原則として 3 回に分けて実施された。7 月 10 日に第 1 回、③
積丹町立余別小学校と⑪黒松内中学校エコ改修。7 月 15 日に第 2 回、⑭サッポロビール博物館・
サッポロビール園。8 月 28 日に第 3 回、⑬JAびえいアグリパーク「美瑛選果」および⑮小さな
老人ホーム「かざぐるま」
、⑯砂川市地域交流センターゆう 及び砂川駅自由通路。いずれも天候
に恵まれ、周辺環境から建築空間の内外まで詳細に観察し、設計者やクライアントとの意見交換
を含めて有意義な現地審査となった。
第二回審査会は 9 月 9 日、全委員出席のもと札幌市内で開催され、現地審査作品を対象に最終
選考が行われた。審査に先立ち次のことを確認した。計画および設計に関与した委員は、当該作
品に対する見解表明を避け個別討議の際には座を外す。選考審査は、各委員が作品に関する見解
を述べたのち、作品ごとの自由討議に移り多角的視点から活発で真剣な議論がおこなわれた。
これまで述べた一連の選考審査を経て、個々の作品の評価と意義が整理され、本委員会の総意と
して北海道建築賞および同奨励賞について以下の決定をした。
・北海道建築賞に「黒松内中学校エコ改修」加藤 誠君/㈱アトリエブンク
・北海道建築奨励賞は該当作品なし
現地審査 6 作品のうち 5 作品は残念な結果となったが、いずれも佳作労作であり、評価の要点
を以下に述べ、今後の活躍に期待したい。
・積丹町立余別小学校−小集落のリ・デザイン第Ⅱ期−:漁業で栄えた歴史ある小集落の核とし
て小学校と町民センターを統合し、旧校地を多目的なコミュニティ空間に再構築したプログラ
ムと設計手法はその先進性と規範性の観点から高い評価を得た。特に小学校内部は町民の利便
性も考慮した綿密な空間構成が、小規模の利点を生かした上質な大きな家的空間を創出した。
一方、建築として一体である旧体育館を再利用した町民センターが、町の別設計によるためか
プログラム意図を十分表現できず残念な結果となった。
・JAびえいアグリパーク「美瑛選果」
:国道沿いにフランスレストランと農産物直販コーナーを
併設する企画を、外部空間によって分節化した単純な平面計画、均質化された大きなガラス開
6
口と壁面の構成によってモダンで端正な佇まいの建築に結実させたデザイン性は高く評価さ
れた。一方、二つの主用途に挟まれた中央ゾーンの空虚感、レストランアプローチの不自然さ、
共通パーキングエリアに緩衝空間なしに併置された前面外部テラスのあり方などに問題が指
摘された。
・サッポロビール博物館・サッポロビール園:明治 23 年築の重厚な煉瓦造建築を活用した博物館
正面に新築された低層のガーデングリルは、周囲の緑地に映える現代建築として博物館と好対
照をなし、互いに響きあって札幌らしい園内景観を創出している。しかし、博物館裏の増築部
分は、歴史的景観保持を目的に採用された一部黒塗り外装タイルや非対称勾配破風などの擬似
景観復元手法が、文化財としての博物館建築の品格を欠く結果となっていることが指摘された。
・小さな老人ホーム「かざぐるま」
:特殊養護施設の小規模サテライトとして既存住宅地の一角に
新設された。利用者に対するバリアフリーを確立するために近隣に対して細やかに配慮された
配置計画と外観デザインには高い規範性が認められ、住宅設計の手法で丁寧に構成された内部
計画には先進性が感じられた。一方、全体的に建築表現としての新規性と洗練さが未成熟とさ
れた。
・砂川市地域交流センターゆう 及び砂川駅自由通路:砂川駅東部開発の中核施設として計画され
た交流センターは、70m超の吹抜け大空間「交流スペース」と本格的劇場機能を持った「多目
的ホール」を核とした大規模な公共建築である。前面広場に対し、交流スペースは 1 階部分が
全面ガラス開放だが上部は長大な連続壁体となって重苦しく、施設全体としても外に閉じた硬
い感じの外観となっている。多様な設計条件への解として計画された交流スペースだが、ヒュ
ーマンスケールを超えた構造空間はイベント時には有効に機能しても、日常性の中ではスケー
ルアウトの危険性をはらんでいる。自由通路との視覚的空間的連続性を含めて公共建築として
の豊かな日常性への疑問が指摘された。
(文責 大萱 昭芳)
(4)審査講評
◆
北海道建築賞 「黒松内中学校エコ改修」
少子化の進行に伴う学齢人口の減少は小中学校の教育現場と地域に深刻な影響を及ぼしている。
かつての施設規模を維持できず、全国的に校舎と学区の統廃合が進められているが、小中学校は
さまざまな年中行事を通して地域コミュニティを支える社会基盤システムの中核だった。一方、
地球規模では熱環境変動と化石燃料ピークアウトを視野に低炭素社会の構築が急務となってきた。
このような社会状況を背景に、
「黒松内中学校エコ改修」プロジェクトが始まり、1 年間の 2 つ
のプログラム、地域住民・生徒・教職員への「環境教育検討会」と建築技術者への「エコ改修検
討会」への参加が設計プロポーザルの必要条件として示された。この実験的な先行プログラムは
度重なるワークショップを通じて、エコ改修プロジェクトの目的と意義を関係者全員の共通認識
に高め、成功に向けての強い原動力となった。
設計者はこのプロセスの中で、
「ひかりのみち」による「大きな家」のコンセプトを育み、地方
の学校建築がかかえる消費エネルギーの削減・耐震化・老朽化・人口減による機能再編という普
遍的テーマに対し、黒松内の自然風土と既存校舎の特殊性の解析によって建築的特殊解を導いた。
このことは、20 世紀文明の脆弱性に対する解は文化的アプローチに内在することを暗示している。
「ひかりのみち」は 3 スパン中央部のスラブを撤去した東西に連続する吹抜け空間で、北に傾
斜したガラス屋根からの柔和な天空光で満たされている。
「大きな家」を象徴する乳白色に輝くガ
ラス屋根は、細身の鋼管で構成された三角錐形の3Dトラス梁で均質に支持され、リズミカルで
軽やかな視覚効果を生んでいる。1 階は特殊教室群と管理部門の前庭として授業中や放課後、生
徒と教職員、時には町民によって多様な光景が展開され、2 階は一般教室としての静けさを保ち
ながら、両面採光による均一な光環境がガラス屋根からの天空光によって実現している。
風土特性を生かした自然採光と自然通風および外断熱の徹底による暖房負荷の低減によって消
費エネルギーの大幅な削減を達成。
「ひかりのみち」で撤去された躯体荷重減による耐震性の向上。
外断熱の躯体温度保持による耐久性の向上と修繕費の低減。生徒数減少による機能再編によって
創出した豊かな学校生活空間。部分的に壁面テクスチャとして残した解体時の痕跡は記憶を呼び
戻す歴史の残像。一変した建築環境は室温や照度、風量などに関心を呼びおこし、生徒による数
7
値測定が日常化した姿は理想的な科学教育。
「黒松内中学校エコ改修」は改修でしか得られない建築空間を具現化した秀作である。その手
法が示す普遍性は極めて高い先進性と規範性を有し、建築における新分野を開拓した。新築以上
に労の多い改修において、明確なコンセプトのもと細部にまで挑戦し続けた建築家魂に敬意を表
するとともに、建築としての洗練度の高さに賛辞を送る。
(文責 大萱 昭芳)
5.2 卒業設計優秀作品(日本建築学会北海道支部賞)
(1)卒業設計優秀作品審査委員会(主査:渡邊 広明君
委員数 6 名 委員会開催数1回)
2008 年度卒業設計優秀作品審査委員会においては、審査方針の確認とともに各委員選定の候補
作品について推薦を行い、
「大学」
「短大・高専・専門学校」
「工業高校」の分野別に候補作品各々
について合同において再審査し、合議の上、各賞を選出した。
本年度は、特に各部において力作が多く、
「大学」の部で金賞2点、
「工業高校」の部で銀賞2
点、銅賞2点の選定となった。
また、講評の論点を確認し、各選考作品の講評者の担当を決定した。
審査員:
主 査:渡邊
委 員:小倉
中山
広明君
寛征君
眞琴君
上遠野
克君 小西 仁彦君
斉藤 徹君
菅原
秀見君
(2)受賞者
◆ 大学の部 (応募作品数 12 点)
・金賞
石黒
卓君:北海道大学工学部環境社会工学科建築都市コース
作品名 ― Re:edit… Characteristic Puzzle
・金賞
永谷早都実君:北海道大学工学部環境社会工学科建築都市コース
作品名 ― 風砂
・銀賞
出村由貴子君:北海学園大学工学部建築学科
作品名 ― 「刻印された建築空間ー神々が威る岬が今伝えることー」
・銅賞
浮須
隆君:室蘭工業大学建設システム工学科
作品名 ― +hatake−畑による生活の変容ー
◆ 短大・高専・専門学校の部 (応募作品数 7 点)
・金賞
佐藤 杏那君:札幌市立高等専門学校インダストリアルデザイン学科
作品名 ― SAPPORO CAMP を考える
・銀賞
堀内
銀君:釧路工業高等専門学校建築学科
作品名 ― deforme∼別海市街地における酪農を用いての
「まちおこし」スタイルの提案
・銅賞
国京 佳史君:札幌建築デザイン専門学校建築工学科
作品名 ― 活気と日常の狭間−グラデーションの集合体−
◆ 工業高校の部 (応募作品数 8 点)
・金賞
片野登士晃君:北海道札幌工業高等学校建築科
作品名 ― 吹き抜ける空間∼光・風・森・人・時間∼
・銀賞
田口 昌実君:北海道札幌工業高等学校建築科
作品名 ― SORA∼笑顔広がる場所∼
・銀賞
山口 敏弥君:北海道旭川工業高等高校建築科
作品名 ― 北彩都∼五感ミュージアム∼
8
・銅賞
橘 亜莉沙君:北海道函館工業高等高校建築科
作品名 ― 和みの郷
・銅賞
新沼 紀宏君:北海道苫小牧工業高等高校建築科
作品名 ― 「いも虫保育園」
(3)審査講評
◆ 大学の部
金賞・石黒君
地方都市の傾斜地の住宅地で日常の生活の中で気になる場所や好きな場所の断片を10メートル
角に54か所の場所を切り取り、その一か所一つか所の特徴を再構築してつなげ合わせていく。綿
密な調査により抽出した各敷地や建物の関係は抽象的に読み直されて、重力を失った擁壁や消火栓
などは記号化されその細部に至るまで徹底的に計画の中に織り込まれている。これらの細部がある
ことにより風景の記憶はさらにリアルなものになる。今まで不連続であった場所と場所が連続して
まちをつくり新しい風景として異化された場所ができる新鮮さが作者の力量を感じさせる作品であ
る。
(文責:小西 彦仁)
金賞・永谷君
石狩川河口砂嘴の、開発造成の爪あとが残る埋め戻し平坦地を、地形づくりと植生で回復さ
せようとする計画である。ハマナスなどの海浜植物に、砂は欠かせない。石狩湾から吹く風で
移動する砂を受け留め堆積できるように、砂防林のような長壁を建てる。砂丘の稜線のような
ジグザグ配置の壁は、遠い将来、砂で埋まり自然地形に生まれ変わる。壁の内部の回廊は、訪
れる人に環境啓発と憩いの場を与える。長い時間の経過とともに植物は茂り、木組みの壁は土
に帰る。
このように自然環境と建築を時間の大きなスケールで組み立てる着想に説得力がある。回廊
内に侵入する砂の演出や、風で回るオブジェのデザインが計画の完成度を高めている。外観の
絵画的表現も力量を評価したい。
(文責:齊藤 徹)
銀賞・出村君
瞬時にしてこの作品の魅力に己を引き込まれる。
「地中美術館」を連想させるのが少々残念で
はあるが力作であることは間違いない。プリミティブな自然体と建築の駆け引きのような、コ
ラボレーションのような、とっても心地よいその空間は神々の領域のようにも見える。美しい
プレゼンテーションは一層その結界を危うくさせ、単体の建築はついつい牙城な存在になりが
ちであるが、こんな相克しあう建築も我々建築家にとって一つの方向性を示してくれた作品で
ある。感謝したい。
(文責:中山 眞琴)
銅賞・浮須君
都市部に建つ高層集合住宅の提案である。集合住宅といっても直方体の塊ではない。住戸の
周囲に畑が配置されており、都市と建築、外部空間と居住空間のインターフェイスとして畑が
位置づけられている。都市建築への問題意識、日光取得を基軸とした形態、配置計画の論理性
などが明快であり評価されたが、建築への導入部の丘の設定に全体コンセプトとの整合におい
て説明が不足しており、作品の完成度としては課題が残された。
(文責:菅原 秀見)
◆ 短大・高専・専門学校の部
金賞・佐藤君
目的・解析・提案・意匠・表現が見事に一体化した SAPPORO シェルター(寒冷地対応型応
9
急仮設住居)です。5つの提案の中で特に透光性と断熱性の確保を素材の選択も含めて上手に
提案、仮設住居のもつ閉塞感を減少し、美しい造形に仕上げています。
フライシートである程度は確保出来ると思いますが、屋根又は壁面骨組の中にデザインされた
斜材を入れ、より剛性を高めましょう。断熱性能の検証実験もこの作品の実証性を高めていま
す。ぜひ現寸の作品で組立ての楽しさ、内部空間の確かさ、外観の美しさを体験してみたい作
品です。
(文責:上遠野 克)
銀賞・堀内君
別海町が抱える地域の産業・酪農の課題を解決するため、観光をキーワードとする新しい施
設づくりに対し、デフォルマシオン技法による建築造形が生み出すムーブマンを地域活性化の
起爆剤にしようとする意欲的な提案である。建築の造形や新たな空間の提起が新しい地域活動
や希望の出発点になるという提案は支持されるだろうし、建築の可能性を広げる大切な試みで
あろう。ただ、群建築としての配置は、数種のモチーフによる建築造形の陳列になった感は惜
しまれる。場としての空間力の提案があっても良かった。
(文責:渡邉
広明)
銅賞・国京君
日常見かける何気ない風景から問題点を取り出し、現地調査によりその事実を確認していく
という都市と建築への誠実な取り組みに好感をもった。また、数学的操作により巧みに立体ぐ
リッドの中に集合体を作り出す手法、グラデーションを表現するように密度を変えたファサー
ドデザインなど建築の空間を形成する論理と表現に秀逸なものが感じられた。一方で住戸プラ
ンが単調に感じられる点、具体的な生活や活動のイメージ表現がやや不足していることが課題
として挙げられた。高いプレゼンテーションの質などを総合的に判断して銅賞にふさわしい作
品であると判断された。
(文責:小倉 寛征)
◆ 工業高校の部
金賞・片野君
キーワードが3つある。
「明るいプラットホーム」
、
「形状は木々や山々をイメージ」、
「建物自
身が自然の一部」。これらを頭に入れて作品を見ると1F の展示室が道路で分断されていたり、
パースでは広場に木がなかったり、多少の問題はあるにしろ作品としては大変考えられていて
力作である。公共的な建物は特に交通施設はどこの建物を見ても味気ない。スピードが要求さ
れメタリックになりがちな感覚はわからないでもないが、だからこそこのような駅が必要なの
ではないだろうか。その信念を評価し金とした。
(文責:中山 眞琴)
銀賞・田口君
軸線をずらした普通教室棟と特別教室棟が「語らいの場」を挟み込むように配置された学校
である。ここで設計者は普通教室と特別教室の間の移動を否定的な要素として捉えず、階段や
ガラスを利用した「語らいの場」を積極的に設けることで交流が生まれる空間に置き換えてい
る点が評価された。これはプレゼンテーション中に示されているように既存の学校の配置計画
や教室計画の分析を行なうことで発見された解決策だと感じられた。また、図面表現もしっか
りとした技術を感じさせるものであることから銀賞がふさわしいと判断された。
(文責:小倉 寛征)
銀賞・山口君
想像力を刺激する美術館の提案である。忙しい街への危機感からリラックスができ楽しむこ
とができる空間の提案として「宇宙」
「香り」
「無限」
「光の影」「鏡」の5つの空間が計画されて
10
いる。音のない空間、小さな窓から光が差し込む空間、光にあふれる空間など独創的な空間が
五感に働きかける。空間と人、自然と人の一体感の追及は明快であり、ビルディングタイプに
とらわれない空間性からの自由な発想が評価された。
(文責:菅原 秀見)
銅賞・橘君
作品は、少子高齢化の時代状況を読みとり、そのような時代を象徴する高齢者施設設計を課
題として提起された。この施設には、クリニックも機能訓練の場も、図書館もミニシアターも、
と盛りだくさんだ。暖かさを感じる自然木や清潔感をイメージする白を基調とする建築として
いる。ひとつのまとまった建築に仕上げたことは評価される。ただ、ここで暮らすお年寄りが
幸せを感じるかどうかについては、もっと考えることも必要だろう。もっと人を見つめること
も必要だろう。そうすると、建築はもっと魅力的になるでしょう。
(文責:渡邉 広明)
銅賞・新沼君
いも虫をモチーフにしながら、中庭を取囲む様に保育室・廊下が配置された作品です。円型
の保育室も楽しそうです。平面図、立面図もしっかり書かれていますが、一番素晴らしいのは
模型です。図面では表わせないユニークな形態がとても良く表現されています。2階の大きな
プレイルームの屋根がもう少し工夫され、上部からの光が溢れる様になると、さらに楽しい作
品になったでしょう。
(文責:上遠野 克)
5.3 優秀学生・生徒(日本建築学会北海道支部賞)
2008 年度道内大学・短大・高専・工高優秀学生・生徒として以下の学生・生徒を表彰した。
増田 祥子君・永谷早都実君:北海道大学工学部環境社会工学科建築都市コース
石動由佳理君・奥田 沙希君:北海学園大学工学部建築学科
関口 晴代君・篠原 沙樹君:北海道工業大学工学部建築学科
澤田 圭祐君・金谷 修平君:室蘭工業大学工学部建設システム工学科
佐藤 理央君・小山 幸希君:東海大学芸術工学部建築・環境デザイン学科
小坂 良子君・千田 健二君:道都大学美術学部建築学科
廣中
諭君・清野 岳志君:釧路工業高等専門学校建築学科
鈴木 宏彬君:札幌市立高等専門学校専攻科インダストリアルデザイン専攻
天野 奈緒君:札幌市立高等専門学校インダストリアルデザイン学科
西側
翼君:北海道職業能力開発大学校建築技術システム技術科
天野 沙耶君:北海道職業能力開発大学校建築科
吉川 幸子君:札幌国際大学短期大学部総合生活科
幅口 恵介君:北海道立正学園旭川実業高等学校建築科
谷
昌哉君:北海道札幌工業高等学校建築科
五十嵐彩乃君:北海道札幌工業高等学校定時制建築科
葛西 志保君:北海道小樽工業高等学校建設科建築デザインコース
森
和彦君:北海道小樽工業高等学校定時制建築科
日向
諒君:北海道函館工業高等学校建築科
佐藤裕貴子君:北海道函館工業高等学校定時制建築科
亀田 浩平君:北海道旭川工業高等学校建築科
青野
渉君:北海道旭川工業高等学校定時制建築科
中田 皓大君:北海道苫小牧工業高等学校建築科
小林
仁君:北海道苫小牧工業高等学校定時制建築科
田守 孝行君:北海道帯広工業高等学校建築科
渡部 栞里君:北海道釧路工業高等学校建築科
宗万 恵一君:北海道名寄光凌高等学校建築システム科
11
壽崎 勇騎君:北海道美唄工業高等学校建築科
宮道 勇哉君:北海道室蘭工業高等学校建築科
小林
司君:北海道留萌千望高等学校建築科
阿久津 翼君:北海道北見工業高等学校建設科
5.4 日本建築学会北海道支部功労賞
本賞は、当支部の維持・発展にとって功績・功労のあった支部に所属する会員に対して感謝の
意を表するとともに、更なる支部活動の活性化と意識の高揚を図ることを目的としている。2008
年度は、該当する法人・賛助会員等はなかったが、今後も引き続き表彰する予定である。
5.5
日本建築学会北海道支部技術賞
(1) 北海道支部技術賞選考委員会(主査:角
幸博君 委員数 10 名 委員会開催数1回)
選考委員:支部長、学術委員会委員長、各専門委員会主査の計 10 名
開催日時:1 月 23 日(金)17:00∼18:00
場 所:日本建築学会北海道支部会議室
第2回北海道支部技術賞選考委員会を開催した。応募数は1件。
選考委員会で検討の結果、専門部会(支部長、学術委員会委員長、委嘱部員 2 名)で詳細に検
討することとし、2 月 4 日に部会を開催し、応募者に追加説明を求めた。追加資料が提出された
後、2 月 26 日の部会で再度検討を行い、選考委員会の議を経て、表彰対象無しとの結果となった。
6.北海道建築作品発表会の実施
(1) 北海道建築作品発表会委員会(主査:佐藤
開催数 5 回(実行委員会 3 回を含む)
)
孝君 委員数 3 名 実行委員 10 名 委員会
ここ数年間で定着してきた 12 月初旬発表会開催というスケジュールを継承し、北海道建築作品
に対するフラットな発表と議論の場を提供することを念頭において、本年のスケジュールと内容
を決定した。また、効果的な経費削減に取り組み、応募案内等の支部 HP の活用や、プログラム・
ポスターの経費見直し、作品集の原価圧縮などに取り組み、収支の好転を目指した。さらに、発
表形式についても作品紹介、質問募集、発表という昨年の形式を踏襲することを委員会で決定し
た。
また、建築賞委員会、事業主査連絡会、さらには、常議員会との協議により、前回から作品発
表会にエントリーされた作品は、同時に北海道建築賞の推薦にむけての参考とみなされている。
実行委員会は、7 名の実行委員を加え 10 名で組織した。発表方式の変更の確認、作品の受付、
プログラム編成、プレフォーラムという流れに沿って 3 回開催した。すべての発表は PowerPoint
等による PC を使ったものとし、今回は 35 作品の作品が集まり、盛況な開催となった。
12 月 12 日に第 28 回建築作品発表会を北海道立近代美術館講堂で開催、作品集 VOL.28 を発刊
した。発表会での議論の記録、発表作品の分析等を含めた活動記録と評論を北海道建築士事務所
協会誌「ひろば」12 月号に米田浩志君が執筆した。
(2) 北海道建築作品発表会の開催
第 28 回建築作品発表会の報告
期日 2008 年 12 月 12 日
会場 北海道立近代美術館講堂
発表作品数 35 題
大変好評であった発表作品に対する発表者と来場者との議論の活性化を目指した事前質問募集、
12
全発表者に対する均等な発表時間の割当という昨年より実施したプログラムを今年も踏襲して発
表会を行った。今回集った 35 作品もデビューする若手の作品から、従来より北海道建築界の先導
役となってきた重鎮の方の作品まで多彩にそろい、そういう意味でも多様な議論が展開される発
表会となった。これは、本発表会が北海道における建築作品の発表の場として広く定着して来て
いることを示すものであると理解できる。28 回という長い歴史を持つ発表会を今後も持続しつつ、
絶えず時代に即応したニーズを汲み取りながら、学会のおける建築作品の発表の場を築いていき
たい。
参加者約 400 名。
「北海道建築作品発表会作品集 2008 VOL.28」を発刊。
7.特別委員会
7.1 事業主査連絡会(事業系5委員会の主査、事業系担当常議員、連絡会開催数1回)
本連絡会では、事業系 5 委員会の事業進捗状況と連携、その際の問題点等の把握、常議員会へ
改善提案等の活動を行うこととしている。過去議題にあがった事項の対応として、本年度につい
ても建築文化週間中に第 33 回の北海道建築賞授賞式と記念講演会が実施された。また、卒業設計
審査委員会より出されていた HP への入選作品の掲載については、HP 管理委員会との連携し最
新年度までが掲載されている。
7.2 総務委員会(委員長:菊地
優君
委員数 4 名
委員会開催数 1 回
)
北海道支部の毎月の収入・支出内容についての確認、経理執行状況と予算との比較検討、全体
の財務管理について主に検討を行い、四半期に一度の頻度で常議員会にて報告を行った。また、
2008 年度は新たに導入された新公益法人会計基準に対応した次年度予算案策定について検討し
た。日本建築家協会北海道支部との合同委員会では、両団体の活動に関する情報交換を行うとと
もに、合同企画についての検討を行った。
7.3 ホームページ管理委員会(主査: 谷口 尚弘君
委員数 5 名)
当委員会は、2001 年 4 月に開設された当支部ホームページの管理を活動の目的とし、委員会の
定例開催は特に設定していないが、掲載内容等について適宜通信により協議することとしている。
今年度は、3名が任期により委員を改選した。
2007 年1月より、新しいホームページ管理委員会規定に基づき活動しており、講演会の開催案内,
北海道支部研究発表会や北海道建築作品発表会の募集案内等の掲載を行い、北海道支部の広報と
して活動した。また、ここ1∼2年間において更新されていない委員会にホームページの更新を
依頼した。しかし、それぞれの責任において実施することとしている各種委員会のページ更新が
未だ十分実施されていない委員会があり、各委員会は会員への情報提供としてホームページを積
極的に活用するよう、あらためて要望する。
8.講習会・シンポジウム等の開催
8.1
講習会
(1) 本部主催講習会
名
称
2008 年度支部共通事業「JASS5
鉄筋コンクリート工事改定」講習
会
期 日
2009.3.6
会 場
ホテルノースシティ
13
講 師
名和豊春君
他3名
参加者数
111 名
(2) 支部委員会主催講習会(セミナー)
該当なし
8.2 講演会
(1)本部主催講演会
該当なし
(2)支部主催講演会
名
称
期
日
会
場
建築文化週間「第 33 回北海道建 2008.10.31 北海道大学遠友学舎
築賞授賞式・記念講演会」
日本建築学会北海道 支部創立 2008.11.7
60 周年記念シンポジウム
「小樽運河と石造倉庫群の保存
運動から何を受け継ぐのか
∼地域に生き、地域を守る∼ま
ちづくり運動の先駆者峯山冨美
氏が伝えること」
「北海道のポテンシャルを活か 2008.12.10
す建築環境計画と住まい術」
第 28 回北海道建築作品発表会
講
加藤
師
参加者数
誠君
約 50 名
小樽市民センターマ 峯山冨美君
リンホール
他6名
2008.12.12
「建築を学ぶということ−構造 2009.3.9
の基本から・まちづくりまで−」
約 270 名
120 名
北海道立苫小牧工業
高等学校
斉藤雅也君
北海道立近代美術館
大講堂
作品数 35 点 約 400 名
北海道小樽工業高等
学校
水野信太郎
君
78 名
会 場
中標津町総合文化会
館
講 師
麻里哲広君
他4名
参加者数
39 名
発表題数
36 題
72 名
(3)支部委員会主催講演会
名
称
期 日
建築文化週間「みんなで始める 2008.10.4
地震防災対策」
(都市防災専門委員会)
第 3 回環境工学系・卒業論文発 2009.3.13
表会 EGGs08
(環境工学専門委員会)
8.3
北海道工業大学
展示会
開催日
2008.5.14
∼5.18
5.23∼26
6.7∼6.8
名
称
全国大学・高専卒業設計展示会
14
会
場
室蘭工業大学
参加者数
167 名
東海大学
北海道大学
374 名
約 100 名
11.12∼14
2008.7.14
∼11.21
8.4
道内工高卒業設計優秀作品巡回展
釧路工業高等専門学校
道内工高 13 校
約 150 名
見学会
開催日
2008.10.3
2008.10.4
2009.3.7
見 学 場 所
解説者
「プロと話そう 現場見学会と実 星 卓志君
務プロフェッショナルとのひと
他4名
とき」
建築文化週間
角 幸博君
「歴史的建造物から夕張の歴史と
他1名
未来を考える」
これからの住まいと暮らしを考え 照井康穂君
る「住まい・暮らし見学リレー」
小倉寛征氏から照井康穂氏へ
参加者数
主 催
37 名
都市計画専門委員会
61 名
歴史意匠専門委員会
9名
北方系住宅専門委員
会
9.本部関連事業・その他
9.1 2008 年度支部共通事業設計競技の実施
(1)共通事業設計競技審査委員会(主査:川人 洋志君
委員数 5 名 委員会開催数1回)
委員会活動として設計競技審査会を 2008 年 7 月 14 日、午後 4 時より日本建築学会北海道支部
会議室に於いて、5 名の委員全員出席のもと開催した。本年度の設計課題は「記憶の器」であり、
13 案の応募があった。5 名の委員全員による活発な討議を経て「バス停での小さな出来事」-内山
崇他案、
「斜楼」-寺村 雄機案、
「時生橋」-小栗 真実他案、無題-名内 雄亮他案の 4 案を支部
入選案として決定した。
支部審査員:
主 査: 川人 洋志君
委 員: 赤坂 真一郎君 小西
彦仁君
那須 聖君
山之内
裕一君
(2)審査講評
設計競技審査会を 2008 年 7 月 14 日、午後 4 時より日本建築学会北海道支部会議室に於いて、
5 名の委員全員出席のもと開催した。本年度の設計課題は「記憶の器」であり、13 案の応募があ
った。5 名の委員全員による活発な討議を経て「バス停での小さな出来事」-内山 崇他案、
「斜楼」
-寺村 雄機案、
「時生橋」-小栗 真実他案、無題-名内 雄亮他案の 4 案を支部入選案として決定
した。入選案 4 案のうち、2 案は、道外からの応募であった。入選案のうち、
「時生橋」-小栗 真
実他案が、全国佳作入選案に選出された。以下にそれぞれの案の審査評を記す。
「バス停での小さな出来事」
内山 崇、広田 彰紀、森 喜彦−以上、東京理科大学大学院
「バス停での小さな出来事」と名付けられた本案は、記憶の器としての生態系のニッチと考えら
れる。課題に対して既存の建築が備える「記憶」にたよる他の作品が見られた中で、本案が提示
するのは記憶を生んでいく装置である。廃止の可能性のあるバス停の状況と地域の生態系を理解
し、物理的な環境を様々な生態のニッチとして計画している。バス停としての場面の後には、動
物が棲み、人々が立ち止まる場面が現れる。
複数の場所に対して単一の形式を用いることが場所性を考えた場合に当初、疑問が残ったが、
15
地域に同じ形式が点在する空間的な記憶と、同じ形式が周辺環境とセットになり年月が経過した
後に異なった空間として現象するという時間的な記憶、両者が共存しうる「器」がつくられてい
る。
(文責:那須 聖)
「斜楼」
寺村 雄機−京都大学大学院
「斜楼」と題される本作品において、作者は、北方領土を臨む日本最東端の地、納沙布岬に櫓を
計画している。
作品を目にした時、見ゆるがままの風景と人の業が刻み続ける物語の狭間で、はっきりとした輪
郭を成す直前に在る初源的な記憶が、ここに胚胎されるだろうと感じた。つづら折のスロープと
スリットが穿たれ傾いた壁で構成される空間に招来される光と音が紡ぎ出す内部空間のシークェ
ンス、その外貌の強い佇まいを独特のドローイングで描出したことが、この作品を支えている。
(文責:川人洋志)
「時生橋」
(全国佳作入選案)
小栗 真実−北海道大学、青木 潤−(株)日本設計 建築設計群
「時生橋」案は、川に交差点としての橋を架ける提案。交差点は生きた時間をつむぐ装置とし
て考えられた。かつて川は運河であり物流装置そのものだった。100年後その役割は終わり都
市の自然に立ち返える。しかし作者は、川はいつも人々の視線と共にあるべきだと主張する。川
面をながめ流れに時間を感じ思考を深めることがあるように、川は橋と同じく、街の歴史や人々
の記憶を育んできた。明日の記憶は未来の時間と空間の融合と考えられ、それを生む装置として
の交差点=器としての橋が想起されている。提案された橋は、ボイドが適度に空けられ水平方向
に重ねたスラブと、川面に向かってゆるやかに下降する階段により構成され、積層と素材感を効
果的な表現手法とし固有な記憶の創出を意図している。
(文責:山之内裕一)
無題
名内 雄亮、浮須 隆、山田 健太、奥野 理沙−以上、室蘭工業大学
札幌の郊外には開拓時代より田畑を風や風雪から守るための防風林がある。この作品は現在周
辺が宅地化され取り残された防風林を、人が再び違うかたちで住宅地として利用するものである。
計画された住宅は搭状のもので敷地の緑地面積を最大限に残し、森は記憶を残し人を受け入れる
器となり、新たな生活の場として魅力ある空間と風景が提案されている秀逸な作品である。
(文責:小西彦仁)
9.2 作品選集支部選考の実施
(1)作品選集支部選考部会活動報告(主査:米田 浩志君
び 現地審査)
委員数 9 名
委員会開催数 2 回及
北海道支部への応募数は 12 作品だった。昨年度より 1 作品増えたものの、他の支部の応募総数
増加のために、今年度は 12 作品中 5 作品が支部推薦枠となった。
第 1 回目の支部選考部会では、現地審査対象作品の書類審査を行った。今年は各委員が 5 票を
持って投票し選考した。これは、各支部において選考するプロセスを統一するもので、本部での
委員会において申し合わせた。支部における投票の結果、12 作品中 8 作品が現地審査対象作品に
選出された。その後、1 作品に対して最低でも 2 名が現地審査を行うことを前提に、各委員の現
地審査作品の分担を決めた。
第 2 回目の支部選考部会では、各委員の現地審査の報告を受け作品の評価を行った。各作品そ
れぞれに対して様々な視点から議論を行いながら、最終的には投票によって、支部推薦作品 5 作
品を選定した。投票数が大きく割れることもなく、投票の数によって絞り込むことができた。そ
の後、A ランク該当 2 作品を投票数が多い順に選考した。残りの 3 作品は B ランク作品と決定し
16
た。
昨年度は、支部推薦作品が全て掲載作品になり、今年度も推薦 5 作品中 4 作品が掲載作品に決
まった。北海道の建築作品の質のレベルが高いことが再確認できた。今後もさらに良い作品が応
募されることを期待したい。
審査員:主査:米田
委員:石田
菊池
浩志君
純枝君、植田 暁君、遠藤謙一良君、神田 憲治君、
規雄君 島田 友典君、藤島 喬君、本井 和彦君
(2)作品選集支部選考の結果
支部応募作品数 12 点
支部選考通過作品数 5 点(本部採用 4 点)
作品選集掲載作品
・黒松内中学校エコ改修(校舎棟)
加藤
誠君:㈱アトリエブンク
金箱 温春君:金箱構造設計事務所
鈴木 大隆君:北海道立北方建築総合研究所
・KB
豊嶋
守君:㈱画工房
徐
光君:JSD
・雁木のある家
照井 康穂君:照井康穂建築設計事務所
・雪庭を囲むオフィス
鈴木
理君:㈱鈴木理アトリエ
9.3 建築文化週間
日本建築学会北海道支部支部創立 60 周年記念事業 建築文化週間 2008
①歴史的建造物から夕張の歴史と未来を考える
財政破綻をした夕張市役所は、文化行政に市の予算を割くことが全く許されない状態である。
このような時にこそ、日本建築学会が地域の人々に自分たちの町の良さを再認識してもらう
ための積極的な働きかけをすべきである。そのため夕張市民ならびに夕張市を応援したいと
する人々が夕張市に集い、講演会によって北海道全体の産炭地域の歴史を学び、その上で歴
史的建築物の見学会を実施する。
主 催:日本建築学会北海道支部
日 時:10 月 4 日(土)10:00∼16:00 (雨天決行)
場 所:北海道夕張市
プログラム:
講演会:10:00∼12:00
会 場:夕張市民会館2階
講 師:角
幸博君(北海道大学)
駒木 定正君(北海道職業能力開発大学校)
見学会:13:00∼16:00
見学先:鹿ノ谷倶楽部ならびに滝ノ上水力発電所
参加対象:夕張市民ならびに夕張市を応援したいとする人々
参加数:講演会 73 名
見学会 61 名
17
②みんなで始める地震防災対策
主 催:日本建築学会北海道支部、日本建築学会災害委員会
共 催:中標津町、北海道立北方建築総合研究所
後 援:北海道
日 時:10 月 4 日(土) 9:00∼13:00
会 場:中標津町総合文化会館
プログラム:
1.地震と建物の耐震性の話
2.住宅の耐震診断の話
3.室内安全対策の話
4.耐震診断、室内診断の体験
5.避難食づくり
講 師:大学、行政職員ほか
参加対象:会員、中標津町民(親子)
、行政職員
参加数:39 名
③テーマ:第 33 回北海道建築賞(2008 年度)授賞式及び記念講演会
第 33 回北海道建築賞(2008 年度)を受賞された方々に,受賞作品を語っていただきました。
主 催:日本建築学会北海道支部
日 時:2008.10. 31(金)17:00∼20:30
講 師:加藤 誠君(第 33 回北海道建築賞)「黒松内中学校エコ改修」の設計
会 場:北海道大学遠友学舎(札幌市北区北 18 条西 7 丁目)
参加者:約 50 名
9.4 支部創立 60 周年記念事業
北海道支部創立 60 周年であった 2008 年度は、60 周年を記念した事業として次のことを開催
した。なお、支部の周年記念事業としては 75 周年を大規模に開催する予定になっている。
1) 特別講演会「空間と構造−私にとっての構造デザイン」
・支部研究発表会の特別企画として齋藤会長の講演を開催した。
・日時:2008 年 6 月 28 日(土)15:15∼17:15
・会場:北海道工業大学 合同講義室
・参加者:約 200 名
・講演の概要は、支部ホームページ内に 60 周年記念事業ページを作成し、特別講演会として掲
載した。
2) 建築文化週間の各行事
・建築文化週間に開催された各行事を 60 周年記念として開催した。
(実施概要は、9.3 建築文化週間の項を参照のこと)
3) 支部設立後 51∼60 年の支部活動に記録文書作成
・50 周年後 10 年間における支部活動を前例に倣って文書化した。
4) シンポジウム「小樽運河と石造倉庫群の保存運動から何を受け継ぐ∼地域に生き、地域を守る
…峯山冨美氏が伝えること∼」
・日本建築学会文化賞受賞を記念した峯山冨美氏のシンポジウムを開催した。
・日時:2008 年 11 月 7(金)15:00∼19:00
・会場:小樽市民センターマリンホール
・講師:堀川 三郎君(法政大学)峯山 冨美君(元小樽運河を守る会)
小林 英嗣君(北海道大学)篠原 修君(政策研究大学)
18
西村 幸夫君(東京大学)山口 保君(小樽市議会議員)山本 真也君(函館市)
・共催:社団法人日本都市計画学会北海道支部、社団法人日本建築学会都市計画本委員会
小樽再生フォーラム、小樽市
・参加者:約 270 名
10.建築関連団体との活動
10.1 AIJ-JIA 合同委員会(委員数(AIJ):8 名、開催数:1 回)
本委員会では、AIJ, JIA 両団体の活動の活性化を目的として、合同の企画等に関わる事項につ
いて協議した。協議内容は、
① AIJ-JIA ジョイントセミナーの企画
② 大学院インターンシップ対応
③ 両団体のイベント紹介と参加要請
である。AIJ-JIA ジョイントセミナーについては、2008 年 6 月 24 日に「環境工学と環境建築―
サバティカルデザインを支える断面計画とは」講師:繪内正道君(北海道大学)を実施した。
10.2 北海道建築設計会議
(幹事会
9 回)
本会議は、日本建築学会北海道支部、北海道建築設計事務所協会、日本建築家協会北海道支部、
北海道建築士会、北海道まちづくり促進協会、北海道設備設計事務所協会、日本構造技術者協会
北海道支部、日本建築積算協会北海道支部、建築設備技術者協会北海道支部及び北海道建築技術
協会の 10 団体により構成されている。本会からは、大澤一彦と加藤誠の2名を参加させた。幹事
会においては、新しい建築確認制度等について情報交換や意見交換を行った。
19
11.共催・後援
期
日
2008.6.20
2008.8.19
(応募締切)
2008.8.25
∼27
2008.9.3
2008.10.3
2008.10.3
2008.10.14
2008.10.25
2008.10.31
2008.11.6
2008.11.14
2008.12.2
2008.12.19
2009.2.18
2009.3.28
名
称
会
場
主
催
「平成 20 年度国土交通省先端
技術フォーラム」
第 32 回北の住まい住宅設計コ
ンペ
第 2 回日本・中国・韓国国際シ
ンポジウムー長寿命のための
コンクリートの性能向上 2008
ー
(社)日本都市計画学会第1回北
海道支部大会(キックオフイベ
ント)
「平成 20 年度地震防災シンポ
ジウム」
札幌建築セミナー「A・レーモ
ンドは何を残したか」
札幌ドーム西棟会議室
国土交通省
室蘭工業大学
(社) 北海道建築設計
事務所協会
室蘭工業大学
「JCI北海道支部からの出
前講座 大学から実務者へ∼
技術情報の発信と情報交換∼」
「第 37 回サイエンス・カフェ
札幌」『もっと断熱、冬のため
に夏のために』∼北国から発信
する住宅の作り方∼
「凍害と耐久性設計研究委員
会活動報告会・コンクリートの
凍結融解抵抗性の評価方法委
員会成果の解説」
「成熟社会にふさわしい地域
運営の手法∼住まいの手の力
で住み続けられる地域に∼」
「歴史的建造物の動的保存と
環境的アプローチ」
各種鉄筋継手の工事標準仕様
書の基づく監・管理のための技
術講習会(第 2 回)
「鉄筋継手の品質確保のため
の管理と検査」
「地区講演会(札幌)
住まいの環境デザイン・環境エ
ンジニアリングの可能性」
「第 19 回旭川建築作品発表会」
ホ テル札 幌ガーデ ンパ (社)日本コンクリー
レス
ト工学協会北海道支
部
Sapporo55
北海道大学科学技術
コミュニケーター養
成ユニット
北海道大学
(社)日本都市計画学
会北海道支部
釧路全日空ホテル
北海道
かでる 2.7
新建築家技術者集団
北海道支部
(独)土木研究所寒地土 (社)日本コンクリー
木研究所
ト工学協会北海道支
部
江別市大麻出張所
(独)建築研究所
北海道大学総合博物館
北海道大学歴史的建
造物再生研究会
(社)日本継手協会
北海道支部
札幌市教育文化会館
札幌エルプラザ
「サイパル」旭川市科学
館
「すべての建築士のための総 かでる 2.7
合研修」
旭川市建設業会館
釧 路市観 光国際交 流セ
ンター
20
(社)空気調和・衛
生工学会
旭川まちなみデザイ
ン推進員会
(社)北海道建築士
会
Ⅱ
2008 年度財産目録及び収支決算報告
2008 年度
財産目録
(単位:円)
資産の部
摘要
資金および負債の部
前年度末 本年度末
基
本
財
産
計
0
0
現金
191,162
192,504
預金
699,993 1,257,103
運
用
財 未収金
産
仮払金
普通預金
計
699,993 1,257,103
比較
摘要
前年度末
本年度末
支部基金
3,110,000
3,110,000
0
学術振興基金
3,800,000
3,600,000
-200,000
災害調査研究基金 2,200,000
2,200,000
0
420,000
480,000
60,000
資 退職金積立金
0 1,342
557,110 557,110 金
0
0
0
745,502
749,056
3,554
計
比較
1,636,657 2,198,663
562,006
9,530,000
9,390,000
-140,000
基金引当預金
3,110,000 3,110,000
定期預金 3,110,000 3,110,000
0
未払金
0
0
0
0
仮受金
607,460
589,225
-18,235
3,800,000 3,600,000
-200,000
607,460
589,225
-18,235
0
0
0
1,029,197
1,609,438
580,241
1,029,197
1,609,438
580,241
11,166,657 11,588,663
422,006
学術振興基金
引当預金
引
定期預金 3,800,000 3,600,000
当
2,200,000 2,200,000
財 災害調査基金
産 引当預金
定期預金 2,200,000 2,200,000
職員退職引当預金
定期預金
計
合計
420,000
480,000
420,000
480,000
9,530,000 9,390,000
11,166,657 11,588,663
負
-200,000 債
0
0
計
60,000 繰 前期繰越金
60,000 越 当期過不足金
-140,000 金
計
合計
422,006
21
2008 年度 収支決算書
(単位:円)
摘要
支部費
経営助成費
事業交付金
交 支部事務所費
付
金 支部事務費
計
シンポジウム等収入
調査研究受託収入
雑収入
副 収入利息
次
収
入
計
前期繰越金
基金取崩金
小 計
収入の部
予算額
1,395,000
2,190,000
1,040,000
1,858,000
300,000
決算額
1,526,000
2,160,000
1,048,000
1,858,000
300,000
6,783,000 6,892,000
2,400,000 2,494,840
0
0
550,000
514,801
10,000
34,918
2,960,000 3,044,559
1,029,197 1,029,197
290,000
200,000
11,062,197 11,165,756
摘要
増減
131,000
調査研究事業費
-30,000
表彰関係費
8,000
設計競技費
0 事 卒業設計展示費
業
0 費 教育文化事業費
シンポジウム等経費
委託調査研究費
109,000
計
94,840 特 特別企画事業費
0 別
-35,199 事
24,918 業
費
計
総会費
会 役員会費
議
費 運営費
84,559
計
0
人件費
-90,000
通信費
事 消耗品費
務 印刷費
費 雑費
事務所費
計
基金積立金
予備金
小 計
103,559
資
産
収
入
支出の部
予算額
決算額
640,000
593,431
730,000
622,622
30,000
13,735
30,000
33,350
300,000
283,500
2,400,000 2,272,319
0
0
4,130,000 3,818,957
290,000
99,351
290,000
200,000
80,000
10,000
290,000
2,110,000
200,000
90,000
60,000
450,000
2,653,000
5,563,000
0
789,197
11,062,197
増減
-46,569
-107,378
-16,265
3,350
-16,500
-127,681
0
-311,043
-190,649
99,351 -190,649
191,290
-8,710
42,280
-37,720
19,400
9,400
252,970
-37,030
2,145,819
35,819
152,233
-47,767
59,009
-30,991
52,466
-7,534
488,628
38,628
2,486,885 -166,115
5,385,040 -177,960
0
0
0 -789,197
9,556,318 -1,505,879
資
産
支
出
合計
収支差額
11,062,197 11,165,756
103,559
合計
11,062,197 9,556,318 -1,505,879
1,609,438
820,241
監査報告
2008 年度における社団法人日本建築学会北海道支部の業務及び経理を監査の結果、業務は適
法であり、収入支出とも適正なものと認める。
2009 年 4 月 28 日
支部監事
支部監事
22
Ⅲ
2009 年度事業計画方針案
1.活動方針
学会本部の法人改革に伴い、支部会計、支部規定などの大幅な改革が予定されている。基本的
には従来の各支部の活動実績を是認する形で、本部で整合性を図ってくれると思われる。このよ
うなことを考えると 2009 年度は将来への布石のためにも更なる活発な活動が期待される。
支部活動の中でも最も重要な各専門委員会の活動を活発にすること及び特定課題研究の活性化
をはかる必要がある。支部技術賞は創設して 3 年目を迎えたが、更に応募しやすくするため規定
上の細部を現在改定中である。
本部では一昨年の大会から「建築デザイン発表会」を開催して建築デザイン分野に発表のしや
すい機会を提供し発表数の増加に寄与した。支部でもなんらかの方策を検討する必要があろう。
また、建築士法の改正に伴い大学院教育と設計事務所及び建設業との連携が至る所で必要となっ
てきている。北海道建築設計会議および AIJ-JIA 合同委員会へ期待するところが大きい。
2. 2009 年度執行体制
本 部
支部選出代議員
支 部 総 会
支 部 長
支部監事
総務委員会
常任幹事会
事 務 局
地区委員
(函館・帯広)
常議員会
ホームページ
管理委員会
学 術 委 員 会
事業主査連絡会
関連団体担当
北海道建築設計会議担当
AIJ・JIA企画担当
AIJ・JIA運営担当
会員サービス担当
23
CPD担当
支部共通事業設計競技審査委員会
作品選集支部選考部会
北 海 道 建 築 賞 委 員 会
建築作品発表会委員会
卒 業 設 計 優 秀 作 品 審 査 委員 会
支部技術賞選考委員会
支部研究発表会実行委員会
専門委員会
︵材料施工・構造
・環境工学・都市計画
・建築計画・歴史意匠
・北方系住宅・都市防災︶
特定課題研究委員会
︵支部助成・本部助成︶
日本建築学会北海道支部組織構成図
サービス
部 門
支部長(2008.6.1∼2010.5.31)
星野 政幸君
北海道工業大学教授
新任常議員(2009.6.1∼2011.5.31)
大柳 佳紀君
北海道建設部住宅局建築指導課主幹
※谷口 尚弘君
北海道工業大学准教授
那須
聖君
札幌市立大学講師
原田 慎一君
清水建設㈱北海道支店設計部設計部長
深瀬 孝之君
伊藤組土建㈱建築部技術課課長
松村 博文君
北海道立北方建築総合研究所居住科学部都市生活科科長
※森
傑君
北海道大学准教授
(※印 常任幹事)
支部長及び新任常議員は、支部役員選挙開票(2009 年 4 月 6 日)により決定した。
支部役員選挙管理委員は次の通りであった。(☆印 委員長)
☆菊地
優君 小椋 伸幸君 小澤 丈夫君 加藤
誠君 佐伯 健一君
留任常議員(2008.6.1∼2010.5.31)
岩田 徳夫君
岩田地崎建設㈱常務執行役員
小椋 伸幸君
大成建設㈱札幌支店建築部技術室長兼安全・環境推進室長
※小澤 丈夫君
北海道大学大学院工学研究科准教授
※加藤
誠君
㈱アトリエブンク常務取締役
川村 敏彦君
㈱ドーコン建築都市部主幹
佐伯 健一君
北海道立札幌工業高等学校教諭
濱
幸雄君
室蘭工業大学建設システム工学科准教授
(※印 常任幹事)
新任代議員(2009.4.1∼2011.3.31)
絵内 正道君
北海道大学名誉教授
佐藤
孝君
北海道工業大学教授
平尾 稔幸君
平尾建築事務所代表
(2009 年 3 月の本部選挙の結果、上記 3 名が選出された)
留任代議員(2008.4.1∼20010.3.31)
串山
繁君
北海学園大学教授
緑川 光正君
北海道大学教授
向山 松秀君
石本建築事務所札幌支所所長
新任支部監事 (2009.6.1∼2011.5.31)
飯田 雅史君
北海道工業大学教授
(2009 年 4 月の支部常議員会で選出された)
留任支部監事(2008.6.1∼2010.5.31)
武田
寛君
北海道工業大学教授
地区委員(2009.6.1∼2010.5.31)
帯広地区委員
小野寺 一彦君
函館地区委員
山本
真也君
設計工房アーバンハウス主宰
函館市都市建設部長
24
3. 支部運営の諸会合の開催
◆ 総会
期日
会場
◆ 常議員会
◆ 常任幹事会
2009 年 5 月 22 日(金)
北海道建設会館
(複数回)
(複数回)
◆ 選挙管理委員会
(支部役員選挙時に開催する)
4.学術系委員会
4.1 学術委員会 (主査:角 幸博君 委員数 15 名、委員会開催予定数 4 回)
活動方針
・ 学術委員会主査は、本部学術推進委員会の地域委員として年2回ほど本部委員会に出席し、
本部委員会および拡大幹事会の情報を各専門委員会に報告する。
・ 当学術委員会は各専門委員会及び特定課題研究委員会から、調査研究の企画・計画・活動報
告を受ける。
・ 支部研究発表実行委員会の企画の審議と承認
・ 特定課題研究、支部助成研究、建築文化週間の募集と選定を行う。
・ 支部技術賞の審査を行う。
・ 支部長諮問事項についての検討を行う。
・ 各専門委員会の活動の横断的な連絡をする。
活動計画
第1回目:本部学術推進委員会報告。各専門委員会及び特定課題研究委員会活動計画。支部研究
発表実行委員会の予定。建築文化週間の実施計画。
第2回目:本部学術推進委員会報告。各専門委員会活動報告。支部研究発表会次年度開催
校の決定及び募集要項その他の決定。次年度の建築文化週間及び特定課題研究の募集。
建築学会本部大賞候補の募集
第3回目:本部学術推進委員会報告。各専門委員会活動報告。次年度の建築文化週間及び特定課
題研究の選考。支部技術賞の審査。
第4回目:本部学術推進委員会報告。支部研究発表会特別企画の決定。特定課題研究及び建築文
化週間の結果報告。
4.2 専門委員会
◆ 材料施工専門委員会 (主査:桂
修君 委員数 22名、委員会開催予定数 6回)
建築の材料・施工に関する情報や意見の交換のほか、支部長から諮問される事項の検討、本部
との情報交流や諮問事項の検討、最新の施行現場や特色のある建築物や工事現場の見学会、本部
主催講習会への協力や北海道に関連する材料施工部門の研究委員会活動を行う。
具体的な活動予定は以下の通りである。
・ 本部および支部各種委員会報告と諮問事項の審議
・ 勉強会(話題提供)
・ 見学会の開催
・ 道内巡回講演会
・ 寒中コンクリート小委員会、寒中指針改定 WG に協力し、
「寒中コンクリート施工指針・同解
説」の検討を行う。
25
・ 寒中施工に関する講演会開催(道内3カ所程度を予定)
◆構造専門委員会(主査:田沼 吉伸君 委員数 21 名+オブザーバー 1 名 委員会開催予定数 2 回)
これまでに引き続き、委員会を通して道内における構造関係の研究者・技術者との情報交換を
行うと共に、各種行事を企画して地域の会員・市民への啓蒙活動を行う。主な活動予定は次のと
おりである。
1) 委員会の開催:2 回行う(6 月,12 月)必要に応じて通信会議を開く。
2) 講演会・講習会:JSCA 北海道支部および他の建築関連諸団体と協力して実施する。
3) 施工現場見学会:道内で現在施工中の建築構造物の見学会を行う。
4) 工業高校巡回講演会
講師:南出孝一君 演題:
「建築柔剛論争」
5) 勉強会:委員会開催時に、幅広い分野を対象に適宜勉強会を行う。
◆環境工学専門委員会(主査:羽山 広文君 委員数 28 名 委員会開催予定数 4 回)
本委員会は以下の活動を計画している。
1) 第 4 回環境工学系・卒業論文発表会 EGGs09 を開催する。
2) 高齢化社会に対応する生活環境整備の課題検討及び取り組みを実施するに当たり、特定課題研
究「住環境の変化が身体へ与える影響の実態把握」の実施をサポートする。
3)(社)空気調和・衛生工学会および(社)北海道建築技術協会、日本マンション学会などと連
携し、環境関連の講演・シンポジウムへの後援・協賛等を予定している。
◆ 建築計画専門委員会 (主査:門谷 眞一郎君 委員数 16 名、委員会開催予定数 4∼5 回)
(活動方針)昨年度に引き続き「超高齢化社会の積雪寒冷地における居住環境整備の課題」を
2009 年度の活動テーマに研究協議を図る。「安全・安心」で「快適」を標榜する立場から、居
住施設とその周辺の住環境に連続する行動空間を確保するための計画的方法論を考究してい
く。
(主な活動事業)上記課題に対し、 2 回∼3 回程度勉強会を予定している。なお、2008 年度当初、
課題に関する研究情報を集約するための Web アプリケーションをダイナミック DNS サービス
下のサーバに構築したが、これの活用・利用法に関する普及用のメディアが必要と分かった。
この普及用のメディアを Live DVD に集約する開発事業を展開する予定である。開発の完了予
定を 2009 年度上半期に予定している。
◆ 都市計画専門委員会 (主査:小林 英嗣君 委員数 13 名、委員会開催予定数 3 回)
1.活動計画
都市計画委員会では、都市計画・まちづくりに関わる人材の育成を重点課題とし、それに繋が
る活動をさまざまに展開する。これに加え、今後の都市に求められる低炭素型の都市システムや
戦略的まちづくり手法などについても議論を深める。
具体的には、都市計画・まちづくり実務者(行政、民間)と学生・若手社会人、教育研究者の相
互交流の場を企画予定しているほか、臨床事例として相応しい自治体を選定し、前述の相互交流
を含む現場での(仮)夜なべ談義などの企画実施、また、公開の まちづくり研究会 およびシン
ポジウムの開催を予定している。予定の内容について下記に整理するものの他、まちづくり研究
会(メンバー+α)を2回程度予定している。
2.活動スケジュール(予定)
開催予定月とタイトル
概
要
2009.05 第1回委員会
今年度の取り組み等について、および下記企画の調整など
2009.06
プロと話そう2009 vol.1
2008年10月に実施した都市計画・まちづくり実務者(行政、民間)と学
生・若手社会人、教育研究者の相互交流の場企画の継続。
(場所:未定)
26
2009.07 第2回委員会
まちづくりの先進事例等について、および下記企画の調整など
2009.09
まちづくりルックイン
+(仮)座・論
まちづくりの実践例の見学会ののち、住民・まちづくり実践者、実務者
と若手プランナー、教育研究者・学生との交流を実施。
(場所:未定)
2009.10 第3回委員会
戦略的まちづくり等について、および下記企画の調整など
2009.12
プロと話そう2009 vol.2
2008年10月に実施した都市計画・まちづくり実務者(行政、民間)と学
生・若手社会人、教育研究者の相互交流の場企画の継続。
(場所:未定)
2010.02
まちづくりシンポジウム
「タイトル、詳細等未定」
(場所:札幌)
◆歴史意匠専門委員会 (主査:中渡 憲彦君 委員数 16 名、委員会開催予定数 5 回)
道内各地の歴史的建造物の現状を把握しながら、保存・活用に関する意見を各委員間で共有し、
必要に応じて当専門委員会として社会に発言する体制を用意する。歴史的建造物の保存要望書を
提出する必要が生じた場合には、当該建造物に関する見解書の作成に協力する。
一方、当学会本部から「特色ある支部活動」の助成を受け、研究期間に1年間をかけて「北海
道における建築歴史学の研究史」を共同研究としてまとめる。
上記とは別に、委員会内部の活性化を図る目的から、委員相互の研究交流や情報交換を毎回の
専門委員会の中で実施する。その結果、準備が整えば一般参加も可能な公開委員会の形に広げて
いくことも検討する。
◆北方系住宅専門委員会 (主査:鈴木 大隆君 委員数 16 名、委員会開催予定数 複数回)
環境や高齢化問題を背景とした持続循環型社会における今後の住まいづくりには,
これまでの技術の集積からなる住宅づくりや居住者の一面的視点に立ったものづく
りとは異なる新たなコンセプトの構築が必要である。
北方系住宅専門委員会では,
・住宅分野で研究活動を精力的に進めている研究者
・地域をベースに活動している建築家
・積雪寒冷地に適する住宅を追求している生産者
・地域をベースに事業展開している建材メーカー
などを核としながら委員会体制の再構築を進め,年数回の委員会活動により昨年度に
引き続き地域・ひとネットと新たな住宅ビジョンの構築に向けた検討とシンポジウム
等による社会活動を行う。
◆ 都市防災専門委員会 (主査:草刈 敏夫君 委員数 19 名、委員会開催予定数 2 回、通信委
員会複数回)
本委員会の基本方針は、多領域、多地域に渡る防災関係機関(関係者)の連携を図ることにあ
る。このため、委員会HPの運営及び防災ニュースの発行並びに災害委員会 HP への協力等を行
い、支部会員及び本部災害委員会との連携関係の構築を図る。自然災害調査については、関係機
関との連携体制の強化を図る。他学協会との連携については、強震動評価、風災害等に関する調
査研究会開催を目指す。地域との連携活動については、地震防災対策をテーマにした建築文化週
間事業を行う。
27
4.3 特定課題研究委員会
(2009 年度より)
◆冬季の津波避難対策研究委員会(主査:南 慎一君 委員数:5 名、委員会開催予定数複数回
回)
研究目的
北海道沿岸では、近年の 2003 年十勝沖地震を初め、甚大な被害をもたらした 1993 年北海道南
西沖地震のほか 1960 年チリ地震、
1952 年十勝沖地震など多くの津波による災害が発生している。
また、2006 年 11 月及び 2007 年 1 月の北太平洋を震源とする地震では、オホーツク海沿岸に津
波警報、太平洋沿岸に津波注意報が発令され、住民避難が行われた。2007 年 1 月の津波警報によ
る避難の際には、積雪による通行障害、要援護者の避難誘導、避難所の開設、避難所の防寒対策
など多くの問題点が指摘されている。このため沿岸域を有する自治体では、津波避難対策が急務
となっているが、津波浸水危険性の把握に着手し始めたところが多く、津波避難所の整備は進ん
でいないのが現状である。
こうしたことから、自治体の津波避難対策の推進に資するために、津波避難対策の実態把握及
び実災害時の避難所の使用実態把握を行い、冬季の津波避難対策のあり方について検討を行う。
研究方法
1. 津波避難対策の実態把握
市町村の避難所の指定方法、避難所機能等の実態調査分析
2. 冬季の津波避難所の使用実例把握
冬季の災害による避難所の実例調査分析
3. 冬季の津波避難対策の課題整理
避難所の機能、避難所の管理運営のあり方についての検討
4.4
本部からの支部助成金による研究委員会
(2009 年度より)
◆住環境影響の実態把握委員会(主査:羽山 広文君 委員数:6 名、委員会開催予定数 4 回)
住宅における死亡は全体の約 12%を占め、その数は冬期に顕著となっている。特に浴室での入
浴死は年間 1 万人を越すと推定され交通事故死をも上回るが、その対策は遅れている。住居内の
温熱環境の確保は居住者の健康を考える上で重要であるが、居住内の温熱環境の基準は示されて
いない。本研究では、室内の温熱環境が身体へ与える影響について、夕張医療センターの介護老
人保健施設利用者などを対象に、日常生活における室内の温熱環境と生理データを同時に計測し、
住居内の温熱環境が身体へ与える影響を把握し、高齢者を対象とした住居内の温熱環境の基準策
定の基礎データを得ることを目的とする。
4.5
特色ある支部活動
◆北海道における建築歴史学の研究史(歴史意匠専門委員会)
(主査:中渡 憲彦君 委員数 16
名)
本学会北海道支部は優れて特異な歴史学研究の歩みを呈している支部であるが、その建築史研
究自体の歴史をふりかえって見ると時代としては必ずしも古くまで遡るものではない。研究活動
が本格化する草創期に直接立ち会うことができた研究者が現在も存命である。この機会に当北海
道支部歴史意匠専門委員会の研究活動として、正確な研究史をまとめ後世に残し伝えることは、
当支部の活性化のみならず本学会全体の存在意義を確認する点においても意義深い作業である。
先輩研究者、現役の研究者、若手の学徒らが集い、あらゆる裏づけを確認しながら正確な歴史
的事実を編纂する好期としたい。
28
5. 支部研究発表会
5.1
支部研究発表会実行委員会(主査:瀬戸口 剛君
定回数:5 回)
実行委員会委員 16 名、委員会開催予
支部研究発表会を企画・運営することを責務として支部研究発表会実行委員会が設置されてお
り、この委員会の主な活動内容を以下に示す。
1)支部研究発表会日程と会場の決定
2)支部発表会の論文原稿種別、発表形式の確認の決定
3)論文執筆要領の作成と原稿募集記事の建築雑誌掲載および原稿募集事業の実施
4)特別企画のテーマ募集事業の実施および特別企画テーマの選定
5)論文原稿の受付・編集作業の実施、研究発表会プログラムの作成および建築雑誌掲載記事の手
配
6)支部研究発表会事業の実施
5.2 支部研究発表会の実施
第 82 回支部研究発表会を下記の予定で行う。発表会にあたって研究報告集 No.82 および
CD-ROM 版を作成する。
論文締切り:2009 年 4 月 15 日(水)17:00(電子投稿受付)
日時:2009 年 7 月 4 日(土)
場所:北海学園大学工学部(札幌市中央区南 26 条西 11 丁目 1−1)
内容:研究発表会、特別企画、懇親会
6.表彰
6.1
北海道建築賞
(1) 賞の概要
建築作品を支える「先進性」
、
「規範性」
、
「洗練度」の 3 つの視点から現地視察、議論を通して
選考し、北海道建築賞の表彰および受賞者による記念講演を行い、北海道における建築創作活動
の一層の促進を図る。
(2) 北海道建築賞委員会の実施
上記の方針に基づき、以下のスケジュールによって委員会を実施する。
1) 第 34 回北海道建築賞の応募期間:2009 年 4 月 15 日(水)∼5 月 15 日(金)
2) 審査期間:5 月上旬(応募状況確認および応募推薦作品の選定)∼6 月上旬(書類審査)∼7・
8 月(現地審査)∼9 月上旬(最終選考)
3) 結果発表:9 月下旬(常議員会での承認後)
北海道建築賞授賞式および受賞記念講演会:10 月 30 日(金)予定
6.2
卒業設計優秀作品(日本建築学会北海道支部賞)
(1)賞の概要
大学・短大・高専・専門学校・工高の卒業設計優秀作品の表彰を行い、北海道地域の文化、
建築教育の向上を図る。
(2)卒業設計優秀作品審査委員会の実施
29
2009 年度卒業設計優秀作品審査委員会においては、2008 年度と同様、2009 年度卒業設計作品
について優秀作品審査委員会を実施し、
「大学」
「短大・高専・専門学校」
「工業高校」の部門別に、
各部門、金、銀、銅、各賞を選出する。
また、講評の論点を確認し、各選考作品の講評を行う。
6.3
卒業優秀学生・生徒(日本建築学会北海道支部賞)
大学・短大・高専・工高の優秀学生・生徒の表彰を行い、北海道地域の文化、建築教育の向
上を図る。
6.4
日本建築学会北海道支部功労賞
当支部の維持・発展にとって功績・功労のあった支部に所属する会員、または所属した会員
に対して、支部としての感謝の意を表するとともに、支部活動の活性化と意識の高揚を図るこ
とを目的とし、表彰を実施する。
6.5
日本建築学会北海道支部技術賞
北海道支部技術賞は、地域性に係って、創造性豊かな建築・都市に関する新技術を表彰するこ
とにより、北海道における建築界の技術の向上に資することを目的とし、表彰を実施する。
7.北海道建築作品発表会
7.1
北海道建築作品発表会委員会(主査:米田
会開催数 5 回(実行委員会 3 回を含む)
)
浩志君 委員 3 名
実行委員 10 名
委員
2009 年度の目標も引き続き、事業収支の改善である。発表登録費の見直し、作品集コストの検
討などを図り、可能性を検討し、実施できる部分より着手することである。建築作品発表会は、
北海道支部の特色ある事業という認識に立ち、北海道の建築の質の向上に寄与することが重大な
使命であり、建築作品を発表することによる情報発信とそこで行われる議論の蓄積と充実は、他
の建築系諸団体にとっても最良の CPD のコンテンツ供給であると認識して、その質を高めること
を今年も目指していきたい。
7.2
北海道建築作品発表会の実施予定
作品の応募時期:8 月下旬∼9 月下旬
作品集原稿締め切り:10 月中旬
作品発表会開催時期:12 月初旬の中の 1 日間
作品発表会開催場所:道立近代美術館講堂(予定)
8.特別委員会
8.1 事業主査連絡会(事業系 5 委員会の主査、事業主査連絡会担当常議員
予定開催数:複数回)
事業系 5 委員会の事業進捗状況とその際の問題点等を適宜把握し、意思決定機関である常議員
会へ改善提案等を行っていくための役割を今後も果たして行くような活動を行っていく。さらに
は、各事業が連携しつつ活性化が計れる可能性を検討する。
30
8.2
総務委員会
(委員長:菊地
優君
委員数 4 名 予定開催数 1 回)
本委員会の目的である北海道支部事務局運営の健全性を維持するために、適宜委員会を開催し
財務管理・事務局業務管理について検討する。昨今の経済状況により支部の財政状況がさらに悪
化していることから、各事業に対して早めの詳細予算策定および事業終了後の決算報告について
の提出を厳格にして、見通しのある財務管理を進める予定である。さらに、事務局業務の効率化、
会議室の有効利用、日本建築家協会北海道支部との合同企画についても検討を行う。
総務委員会(2009 年度) (予定)
委員長
菊地
優君 北海道大学
(教育機関の常議員経験者)
委員
那須 豊治君 岩田地崎建設
(民間機関の常議員経験者)
〃
福島
明君 北海道
(行政機関の常議員経験者)
〃
岩田 徳夫君 岩田地崎建設
(留任常議員)
〃
未 定
(新任常議員)
8.3
ホームページ管理委員会(主査:谷口 尚弘君
委員数:5 名)
当委員会は当支部ホームページの管理を活動の目的としている。5名の委員で構成され、委員
会の定例開催は特に設定していないが、掲載内容等について適宜通信により協議することとして
いる。2009 年度は、前年度に引き続き既掲載内容や行事案内等を迅速に更新・掲載し、時宜を得
た会員への情報提供を行うとともに、会員外に対しても広く日本建築学会および当支部の活動を
宣伝するため、各種委員会の活動状況、行事の案内および活動報告などを適切に掲載し、当ホー
ムページの更なる充実を図る。
9.講習会・シンポジウム等の開催
本部主催による講習会・講演会のほか、地域の要請にこたえる各種の講演・講習会を、工業
高校・自治体及び関連諸団体等の協力を得て複数の地域で企画実施する。
9.1
本部主催講習会
2009 年度本部主催支部共通事業講習会を開催する。
9.2
講演会
各専門委員会等の主催により、自治体、関係諸団体等の協力を得て企画実施する。
9.3
展示会
支部卒業設計優秀作品を学会支部ホームページにて公開する。また、全国大学・高専卒業設計
優秀作品巡回展ならびに道内工高卒業設計優秀作品巡回展を実施する。
また、
「アーキニアリング・デザイン展」を実施する。
9.4
見学会
各専門委員会等の主催により、自治体、関係諸団体等の協力を得て企画実施する。
10.本部関連事業・その他
10.1
2009 年度支部共通事業設計競技の実施(主査:川人
開催予定数 1 回)
31
洋志君
委員数 5 名 委員会
2009 年度設計競技審査委員会の委員には、主査、川人洋志、委員、赤坂真一郎,小西彦仁,那
須 聖,山内裕一の5名で行う予定である。
2009 年度の課題は「アーバン・フィジックスの構想」と決定され、7月中に支部審査を 1 回、行
う予定である。なお、昨年以上の応募数確保のため、各大学関係者に参加の呼びかけを適切な時
期に行いたいと考えている。
10.2 作品選集支部選考部会 (主査:植田 暁君
び現地審査)
委員数 7 名
委員会開催予定数 2 回及
昨年度は、北海道支部の応募総数は 12 作品であった。本部作品選集委員会において全国応募作
品総数から割り出された支部推薦枠は 5 作品である。本審査の結果、北海道支部の推薦 5 作品中
4 作品が作品選集掲載作品に決定した。支部推薦作品の多くが掲載作品に選出されている状況は
ここ数年続いている。ここから読み取れるのは、北海道の建築作品の質の高さである。このよう
な結果を残していくためにも、より多くの建築作品が応募する環境作りを、新年度の支部委員会
でさらに検討すべきであろう。
10.3
建築文化週間
グループセミナーなどを通して地域との研究交流を深め、また建築文化週間などの文化事業
を通じて、開かれた学会として社会に対する文化活動の推進を図る。本年度予定している文化
関連事業は、以下の 2 件を予定している。
1 .「 みんなで始める地震防災対策」
(都市防災専門委員会)
2 .「第 34 回北海道建築賞授賞式・授賞記念講演会」
(支部主催)
11.建築関連団体との活動
11.1 AIJ-JIA 合同委員会(委員数(AIJ):常任 7 名、委員会開催予定数 3 回)
日本建築家協会北海道支部(JIA)と合同委員会を開催し、合同で行う企画について協議する。ジ
ョイントセミナーについても継続して行うように計画を進める。また、北海道建築設計会議と連
携して、関連団体を含めた企画等の活動を積極的に行う。
11.2 北海道建築設計会議
10 団体により構成されている本会議は、建築確認制度や建築士制度など、主に建築業界に共有
の課題について、引き続き情報交換や意見交換をおこなう予定である。
32
Ⅳ
2009 年度収支予算案
(単位:円)
科目名称
Ⅰ 事業活動収支の部
1 事業活動収入
(1) 特定資産運用収入
特定資産利息収入
(2) 事業収入
研究集会事業収入
研究集会事業収入
講演会事業収入
受託事業収入
その他の事業収入
(3) 寄付金収入
基金寄付金収入
(4) 雑収入
雑収入
利息収入
その他の雑収入
(5) 他会計からの繰入金収入
基本部門からの繰入金収入
支部費収入
経営助成費収入
事業促進費収入
支部研究補助費収入
教育文化事業交付金収入
支部事務費収入
会館部門からの繰入金収入
支部事務所費収入
事業活動収入計
2 事業活動支出
(1) 事業費支出
研究集会事業費支出
研究集会事業費支出
講演会・展示会費支出
講演会事業費支出
展示会事業費支出
調査研究事業費支出
表彰・顕彰事業費支出
表彰関係費支出
設計競技費支出
委託事業費支出
(2) 管理費支出
会議費支出
総会費支出
役員会費支出
運営費支出
給与手当支出
福利厚生費支出
退職給付支出
通信費支出
印刷費支出
消耗品費支出
電算費支出
雑費支出
事務所費支出
事業活動支出計
事業活動収支差額
予算額
前年度予算額
増減
(16,000)
16,000
(2,400,000)
(2,200,000)
2,200,000
0
0
200,000
(0)
0
(254,000)
(254,000)
4,000
250,000
(7,017,000)
(5,159,000)
1,409,000
2,160,000
550,000
200,000
540,000
300,000
(1,858,000)
1,858,000
9,687,000
(8,000)
8,000
(2,600,000)
(2,400,000)
2,400,000
0
0
200,000
(0)
0
(352,000)
(352,000)
2,000
350,000
(6,783,000)
(4,925,000)
1,395,000
2,190,000
300,000
200,000
540,000
300,000
(1,858,000)
1,858,000
9,743,000
(8,000)
8,000
(-200,000)
(-200,000)
-200,000
0
0
0
(0)
0
(-98,000)
(-98,000)
2,000
-100,000
(234,000)
(234,000)
14,000
-30,000
250,000
0
0
0
(0)
0
-56,000
(4,490,000)
(2,250,000)
2,250,000
(490,000)
460,000
30,000
990,000
(760,000)
720,000
40,000
0
(5,770,000)
(270,000)
200,000
60,000
10,000
1,750,000
300,000
0
212,000
50,000
90,000
0
445,000
2,653,000
10,260,000
-573,000
(4,420,000)
(2,400,000)
2,400,000
(530,000)
500,000
30,000
730,000
(760,000)
730,000
30,000
0
(5,793,000)
(290,000)
200,000
80,000
10,000
1,750,000
300,000
0
200,000
60,000
90,000
0
450,000
2,653,000
10,213,000
-470,000
(70,000)
(-150,000)
-150,000
(-40,000)
-40,000
0
260,000
(0)
-10,000
10,000
0
(-23,000)
(-20,000)
0
-20,000
0
0
0
0
12,000
-10,000
0
0
-5,000
0
47,000
-103,000
次ページに続く
33
Ⅱ 投資活動収支の部
1 投資活動収入
(1) 特定資産取崩収入
特定資産取崩収入
学術振興基金取崩収入
投資活動収入計
2 投資活動支出
(1) 特定資産取得支出
特定資産取得支出
職員退職引当金取得支出
投資活動支出計
投資活動収支差額
Ⅲ 財務活動収支の部
1 財務活動収入
財務活動収入計
2 財務活動支出
財務活動支出計
財務活動収支差額
Ⅳ 予備費支出
当期収支差額
前期繰越収支差額
次期繰越収支差額
(290,000)
(290,000)
290,000
290,000
(290,000)
(290,000)
290,000
290,000
(0)
(0)
0
0
(60,000)
(60,000)
60,000
60,000
230,000
(60,000)
(60,000)
60,000
60,000
230,000
(0)
(0)
0
0
0
0
0
0
0
0
202,000
-545,000
1,000,000
455,000
0
0
789,197
-1,029,197
1,029,197
0
0
0
-587,197
484,197
-29,197
455,000
注)科目名称は、2009 年度より導入された新公益会計基準に従っており(総務省通達)、昨年度
までの科目とは異なる。
基金・積立金内訳
2008年度末(決算)
2009年度末(予算)
支部基金
3,110,000
支部基金
3,110,000
災害調査研究基金
2,200,000
災害調査研究基金
2,200,000
学術振興基金
3,600,000
学術振興基金
3,310,000
職員退職積立金
480,000
34
職員退職積立金
540,000
2009 年 3 月末現在
北海道支部地域法人正会員・賛助会員名簿
◆法人正会員
会員番号 口数 会員社名・団体名
00503-64
00505-34
00505-50
00512-89
00512-97
00515-72
00567-92
00517-00
00611-61
1
2
2
3
1
1
2
5
1
00614-38
1
00523-82
00568-23
00571-46
00540-41
00575-10
00544-49
00674-76
00656-02
00659-11
00674-84
00549-52
00701-51
2
2
3
5
1
2
1
1
1
1
1
1
00710-77
00684-22
00724-63
1
1
1
伊藤組土建㈱
岩倉建設㈱
岩田地崎建設㈱
㈱大林組
㈱大林組
㈱岡田設計
北電興業㈱
鹿島建設㈱
曾澤高圧コンクリ-ト㈱
技術部
㈱ホ-ム企画センター
総務部
㈱熊谷組
㈱北海道日建設計
丸彦渡辺建設㈱
大成建設㈱
宮坂建設工業㈱
㈱竹中工務店
㈱間組 札幌支店建築部
坂本建設㈱
㈱都市設計研究所
五洋建設㈱ 札幌支店
東急建設㈱ 札幌支店
(株)INA 新建築研究所
札幌支店
㈱久米設計札幌支社
㈱北海道サンキット
㈲エヌディースタジオ
35
会員番号
口数
00547-58
00553-56
00557-04
00614-45
00555-50
00560-51
00561-82
00573-66
00625-81
00586-89
00597-74
00565-64
00616-32
00568-07
00618-60
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
00568-15
2
00531-84
00538-83
00674-50
1
2
1
00684-14
1
00685-29
00704-45
00704-09
1
1
2
00708-51
00721-70
2
1
会員社名・団体名
戸田建設㈱
㈱巴コ-ポレ-ション
日鐵セメント㈱
日本デ-タサ-ビス㈱
西松建設㈱
㈱日本設計
日本防水総業
㈱三菱地所設計
㈱アトリエ・アク
北農設計センタ㈱総研設計
㈱フジタ
㈱北方住文化研究所
㈱ドーコン
北海道建築設計監理
㈱
北海道コンクリ-ト
工業
清水建設㈱
㈱田中組
㈱中原建築設計
事務所
㈱三晄プレコン
システム
㈱北海道不二サッシ
㈱アトリエ・ブンク
(財)北海道建築指導
センター
北海道旅客鉄道㈱
㈱土屋ホーム
◆賛助会員
会員番号
口数
00814-70
00810-06
00813-49
3
1
1
00815-01
1
00815-19
1
00847-03
1
会員社名・団体名
北海道電力㈱
道都大学附属図書情報館
㈱NTT ファシリティ
-ズ北海道支店
営業推進部
北海学園大学附属
図書館
札幌建築デザイン専門学
校
㈱総合資格
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社団法人
日本建築学会北海道支部
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