フラッグマップとセーリングの基本

第34回OP級静岡県ジュニアヨット選手権大会記念 浜名湖ジュニアクラブ
A B C D E F G
OP級レースセーリングの基本事項 (フレッシュウインドをいかに長く取るかが全て)
H I J K L M N
O P Q R S T U
スタート
・ マークの位置を確認
・ スタートの見通し線の確認
・ スタートラインのアウターの高さの確認
V W X Y Z ・ 風向を確認し上・下のスタートサイドを決める。
・ フラッグ(P旗、I 旗、ブラック旗)を確認する。
1 2 3 4 5 ・ 時間を合わせる。
6 7 8 9 0 ・ スタートラインを切ってみて潮と風の関係を確認する。
クローズ
・ 1(テルテール)、2(ブームエンド)、3(乗る位置)を常に確認する。
第1代表旗 第2代表旗 第3代表旗 回答旗 ・ ティラーは卵を握るようにしてその状態で走れるヒール角を探す。
旗の意味
・ 海面に波が立ってきたらバウをあげるために斜め後ろにハイクアウト
・ 風のシフトがある場合シフトが戻る事が良くあるため直ぐにタックしない。
延期 終了 ハーバー帰れ 中止 中止帰れ 中止
終了
JULY
P 旗 I 旗 Z 旗 ブラック V旗
船
審判の
リコール有 やり直し(ゼネリコ) コース短縮 コース変更
・ 常にフレッシュウインドが入るコースを考える
・ タックのタイミングが重要。フレッシュウインドが取れる位置でタックする。
フリー
・ 波が無い場合はセンターを高く抜いて前に乗る。
・ 波がある場合はセンターを上げすぎない。
・ 常に波に乗る事を考える。
・ ジャイブは、メインシートを詰めて進路変更を最小にする。
・ なるべく他の艇と3艇身は、離れる。
集合 マーク紛失 浮力体着用 フィニッシュ線旗 スタート線旗 O
P旗
OP級指導者への基本事項の解説 作成 植田順三
スタート
・全てのマーク位置をかならず確認する。特に1マークを確認するときにコース上のどのあたりに風が入っているのかをチェックしてコース取りの案を決
める。
・スタートラインの見通し線は、2本ある。実際の見通し線が確認出来た時はリコールしているのでかならず安全(本部船のスターンとアウターブイ)な見
通し線を覚えておく。
・アウターの高さにより下スタートか上スタートかを決めてその後の行動に移る。
・後2分程度になったらもう一度風向をチェックして上で出るか下で出るかを決める。
・フラッグを確認してスタートでの第一列の待ち方を決める。
・後1分の時に時間がずれていないかを確認する。ずれている場合は、もう合わせられないからずれ分の修正をスタート時に行う。(メインシートの引き
込みのタイミングを例えば3秒前を2秒前にする)
・潮や波の影響が強いゲレンデがあるのでかならずスタボーサイドとポートサイドでスタートラインを切ってみてどちらが有利かを確認する。その後スター
ト後の戦略を決める。
クローズ
・テルテールは、裏が良く流れて表が3秒に一回くらいテルテールが揺らぐぐらいののぼり角が良い。この設定角度は、2度以内の範囲である。(見通し
でマスト半分)
・ブームエンドは、OPの場合船のコーナー部に来るようにする事が基本。本来は、マスト半分程度もう少し引き込む付近に最適なところがある。ただしセー
ル等により違うので練習で確認しておく。
・乗る位置は、体重と技量により異なるので練習時に決めて覚えておくしかない。
・ティラーの力は、抵抗そのものなのでセーリング中に力がかからないようにする。船の操舵は、ヘルムを使うのがまず第一でそれでも進路が変えられ
ないときにラダーを使うようにした方が良い。
・OP級の船の特徴で波頭に船を当てると艇速が非常に落ちる。このため斜め後ろにハイクアウトしてバウを持ち上げるような乗り方にすると艇速があ
まり落ちずにセーリングが安定する。
・風のシフトがある海面では、5から10秒程度で振れ戻りの現象がしばしばある。このためシフトした事がわかっても数秒は、様子をみてタックのタイミ
ングを選んでタックした方が良い。
・タックは、シフトを拾う為と、フレッシュウインドを得るために行うのが基本である。安易にタックすると単に遅くなるだけとなる。よくよく意味のあるタック
をするように心がける。
フリー
・波が無い場合はひたすらセンターを高く上げて前乗りにしてラダーを水面からあげる事で抵抗を最小にする。
・波が出てくるとセンターをあげていると沈の確率が非常に高くなるのでほどほどにする。また船をアンヒールする場合もガンネルまで5cm程度は、余
裕を残してアンヒールさせる。
・低い波であってもパンピングをしなくて体重移動だけで波に乗れるので日ごろの練習が重要。
・ジャイブする前にメインシートをかなり詰めると進路変更が最小でジャイブ出来る。強風時でもこのテクニックは使えるのでマスターした方が良い。
・他の艇と3艇身以上離れる事で他艇の影響が少なくなり追い越す事が可能となる。