〝査定昇給〟はチーム医療を破壊!

私たちは、患者さんを守るためにも、反対します !!
〝査定昇給〟はチーム医療を破壊!
■査定昇給(成果主義賃金)は、チーム医療を破壊し、いのちをおびやかす。
査定昇給(成果主義賃金)が導入された病院では、目標に対する取
り組みが評価の対象となります。患者中心の医療(本来の仕事)が評
価されないため、ベッドサイドに行く回数が減り、病院全体の質が低
下しているなど苦情が多くなった、
という報告もあります。査定昇給
(成
果主義賃金)の下では、いい評価を受けて昇給(給料が上がる)した
ければ、同僚より高い評価を得ることが求められます。足の引っ張り
合いや告げ口、
中には上司に媚びを売る職員もでてきかねません。チー
ム全体の向上と協力があってこそ、
よい医療・看護が実現できるのです。
■ノルマが課せられ、健康を破壊します。
査定昇給(成果主義賃金)では、個人目標
(ノルマ)が設定され、目標を達成しても次々
と高い目標が求められます。
「もっとがんばれ、
もっと働け」
、絶えずそう求められるのです。
入院日数の短縮などによって、ただでさえ医
療の職場は目の回るほどの忙しさです。仕事
に追いまくられ、満足な医療・看護ができず、
仕事に押しつぶされ健康破壊や燃え尽きて退
職する職員が後を絶たないのが実態です。
岩手県医療局労働組合
医療局長は、新たな人事考課制度(査定昇給『成果主義賃金』につ
ながる個人評価制度)を提案してきました。
「国・県が導入を決めた
から医療局もやらざるを得ない」と言いますが、安全・安心な医療の
ため、チームワークが大事な医療現場では、より慎重に対応すること
が必要です。私たち労働組合では、
こうした危険性のある査定昇給(成
果主義賃金)に反対しています。
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職員を苦しめて赤字解消 !?
〝安全・安心〟は労働条件向上から!
長時間つづく緊張状態、もう限界ギリギリ…
病院では、多くの職員が立ち仕事で、緊張を持続する特殊な仕事に
ついています。安全・安心の医療を提供するためにも、適切に休息を
とりながら働くことが大事です。特に夜勤は、生体リズムに反した働
きかたであり、いたずらな拘束時間の延長や、休息時間のはく奪は、
働く職員の健康に大きな影響を与えます。
地方独立行政法人化許さない!
今より経営優先の県立病院でどうなるの?
県立病院は、
昭和初期に「無医村に医療の灯を」
という県民の願いから住民の力で創られ、僻地医
療や救急救命医療に深く関わった運営をしてきま
したが、いま、赤字や医師不足などを理由に、病
止
時間の廃
休息
〔07 年
〕
1 月から
国は、国家公務員の有給の休息
時間である、午前、午後の15分休
みを 06年 7 月から廃止しました。
その理由は「民間にはほとんどな
い」という理由付けをしています。
県立病院職員の就業規則では、日
勤の始業時刻は 8 時 30 分、昼食
休 憩は12時15分 か ら 13 時 まで、
終業時間は17 時 15 分で、午前と
午後に、それぞれ 15分の有給の
休息時間も与える、となっていま
す。これを国にならって 07年1月
から廃止しようとしています。
院の縮小・診療所化をすすめています。その財政
を立て直す手段として、県立病院の地方独立行政
法人化が検討されましたが、導入についてはいま
のところ見送られることになりました。今後も公
的責任をあいま
いにし住民サー
ビスの低下・住
民負担の拡大に
つながりかねな
い独立行政法人
化を許さない取
り組みが重要で
す。