SH7751 CPUボード ユーザーズマニュアル

ADJ-702-299
日立マイクロコンピュータ開発環境システム
SH7751 CPUボード ユーザーズマニュアル
HS7751STC01HJ
SH7751 CPUボード ユーザーズマニュアル
発行年月日
発行
編集
株式会社 日立製作所
平成 12 年 9 月 第 1 版
株式会社 日立製作所
半導体グループ電子統括営業本部
株式会社 日立小平セミコン
技術ドキュメントグループ
2000
ご注意
1
本書に記載の製品及び技術のうち「外国為替及び外国貿易法」に基づき安全保障貿易管理関連貨
物・技術に該当するものを輸出する場合,または国外に持ち出す場合は日本国政府の許可が必要
です。
2
本書に記載された情報の使用に際して,弊社もしくは第三者の特許権,著作権,商標権,その他
の知的所有権等の権利に対する保証または実施権の許諾を行うものではありません。また本書に
記載された情報を使用した事により第三者の知的所有権等の権利に関わる問題が生じた場合,弊
社はその責を負いませんので予めご了承ください。
3
製品及び製品仕様は予告無く変更する場合がありますので,最終的な設計,ご購入,ご使用に際
しましては,事前に最新の製品規格または仕様書をお求めになりご確認ください。
4
弊社は品質・信頼性の向上に努めておりますが,宇宙,航空,原子力,燃焼制御,運輸,交通,
各種安全装置, ライフサポート関連の医療機器等のように,特別な品質・信頼性が要求され,
その故障や誤動作が直接人命を脅かしたり,人体に危害を及ぼす恐れのある用途にご使用をお考
えのお客様は,事前に弊社営業担当迄ご相談をお願い致します。
5
設計に際しては,特に最大定格,動作電源電圧範囲,放熱特性,実装条件及びその他諸条件につ
きましては,弊社保証範囲内でご使用いただきますようお願い致します。
保証値を越えてご使用された場合の故障及び事故につきましては,弊社はその責を負いません。
また保証値内のご使用であっても半導体製品について通常予測される故障発生率,故障モードを
ご考慮の上,弊社製品の動作が原因でご使用機器が人身事故,火災事故,その他の拡大損害を生
じないようにフェールセーフ等のシステム上の対策を講じて頂きますようお願い致します。
6
本製品は耐放射線設計をしておりません。
7
本書の一部または全部を弊社の文書による承認なしに転載または複製することを堅くお断り致し
ます。
8
本書をはじめ弊社半導体についてのお問い合わせ,ご相談は弊社営業担当迄お願い致します。
重要事項
• 当 CPU ボードをご使用になる前に必ずユーザーズマニュアルをよく読んで理解してくださ
い。
• ユーザーズマニュアルは、必ず保管し、使用上不明な点がある場合は再読してください。
CPU ボードとは:
ここでいう CPU ボードとは、株式会社日立製作所(以下、「日立」という。)が製作した次の製
品を示します。
(1)CPU ボード本体、(2)シリアルケーブル、(3)AC 電源ケーブル、(4)AC 電源アダ
プタ
お客様のユーザーズシステム及びホストコンピュータは含みません。
CPU ボードの使用目的:
当 CPU ボードは、日立マイクロコンピュータ SH7751 を使用したシステムの開発を支援する装置
です。ソフトウェアとハードウェアの両面から、システム開発を支援します。
ホストコンピュータに接続することで簡単なデバッグ機能を提供し、システムのデバッグ、性能
評価等、SH7751 応用システムの開発を可能にします。
この他に、拡張ボードを設置するスペースを設けており、メモリ、I/O を増設し、評価することが
できます。
但し、使用目的はデバッグ、性能評価に限定させていただきます。お客様の最終製品に組み込ま
れた形で、恒久的に使用可能な設計にはなっておりません。
この使用目的に従って、当 CPU ボードを正しくお使いください。この目的以外の当 CPU ボード
の使用を堅くお断りします。
使用制限:
当 CPU ボードは、開発支援用として開発したものです。従って、機器組み込み用として使用しな
いでください。また、以下に示す開発用途に対しても使用しないでください。
1 ライフサポート関連の医療機器用(人命に関わる装置用)
2 原子力開発機器用
3 航空機開発機器用
4 宇宙開発機器用
このような目的で当 CPU ボードの採用をお考えのお客様は、当社営業所窓口へ是非ご連絡いただ
きますようお願いします。
製品の変更について:
日立は、当 CPU ボードのデザイン、性能及び安全性を絶えず改良する方針をとっています。従っ
て、予告なく仕様、デザイン、及びユーザーズマニュアルを変更することがあります。
CPU ボードを使う人は:
当 CPU ボードは、ユーザーズマニュアルをよく読み、理解した人のみが使ってください。
特に、当 CPU ボードを初めて使う人は、当 CPU ボードをよく理解し、使いなれている人から指
導を受けることをお薦めします。
保証の範囲:
日立は、お客様が製品をご購入された日から1年間は、無償で故障品を修理、又は交換致します。
但し、(1)製品の誤用、濫用、又はその他異常な条件下での使用
(2)日立以外の者による改造、修理、保守、又はその他の行為
(3)ユーザシステムの内容、または使用
(4)災害、地震、又はその他の事故
により、故障が生じた場合はご購入から1年以内でも有償で修理、又は交換を行います。
また、日本国内で購入され、かつ、日本国内で使用されるものに限ります。
その他の重要事項:
1
2
本資料に記載された情報、製品または回路の使用に起因する損害または特許権その他権利
の侵害に関しては、日立は一切の責任を負いません。
本資料によって第三者または日立の特許権その他権利の実施権を許諾するものではありま
せん。
版権所有:
このユーザーズマニュアル及び当 CPU ボードは著作権で保護されており、すべての権利は日立に
帰属しています。このユーザーズマニュアルの一部であろうと全部であろうといかなる箇所も、日
立の書面による事前の承諾なく、複写、複製、転載することはできません。
図について:
このユーザーズマニュアルの一部の図は、実物と違っていることがあります。
予測できる危険の限界:
日立は、潜在的な危険が存在するおそれのあるすべての起こりうる諸状況や誤使用を予見できま
せん。従って、このユーザーズマニュアルと、当 CPU ボードに貼付されている警告がすべてではあ
りません。お客様の責任で、当 CPU ボードを正しく安全にお使いください。
安全事項
• 当 CPU ボードをご使用になる前に、必ずユーザーズマニュアルをよく読んで理解してくだ
さい。
• ユーザーズマニュアルは、必ず保管し、使用上不明な点がある場合は再読してください。
シグナル・ワードの定義
危険
警告
注意
注意
これは、安全警告記号です。潜在的に、人に危害を与える危険に対し注意を喚起す
るために用います。起こり得る危害又は死を回避するためにこの記号の後に続くすべ
ての安全メッセージに従ってください。
危険は、回避しないと、死亡又は重傷を招く差し迫った危険な状況を示します。
ただし、本製品では該当するものはありません。
警告は、回避しないと、死亡又は重傷を招く可能性がある潜在的に危険な状況を示
します。
注意は、回避しないと、軽傷又は中程度の傷害を招くことがある潜在的に危険な状
況を示します。
安全警告記号の付かない注意は、回避しないと、財物損傷を引き起こすことがある
潜在的に危険な状況を示します。
注、留意事項は、 例外的な条件や注意を操作手順や説明記述の中で、ユーザに伝達する場合に使
用しています。
警告
1.
2.
3.
4.
CPU ボードをご使用になる場合、必ずマニュアルに記載されている電源条件を満たすように
注意してください。
VCC ・ GND 間の短絡、または保証範囲を超える過電圧の印加を行なった場合、CPU ボード
とユーザシステムの発煙発火の可能性があります。
CPU ボードまたはユーザシステムのパワーオン時、すべてのケーブル類、コネクタ、ショー
トピンの抜き差しを行なわないでください。
抜き差しを行なった場合、CPU ボードとユーザシステムの発煙発火の可能性があります。
CPU ボードまたはユーザシステムのパワーオン時、CPU ボードとユーザシステムに導電性
の物体が触れないようにしてください。
CPU ボードとユーザシステム、またはケーブル類のコネクタはピン番号を確かめて正しく接
続してください。
はじめに
このたびは、SH7751CPU ボードをお買い上げいただき誠に有り難うございます。
CPU ボードは、日立オリジナルマイクロコンピュータ SH7751 を使用したシステムの開発をソフ
トウェア、ハードウェアの両面からサポートする支援装置です。
本マニュアルは、CPU ボードの機能と、操作方法を説明します。
「1 概要」では、ハードウェアのシステム構成、ご使用にあたっての環境設定について説明して
おります。
「2 使用前の準備」では、CPU ボードの使用手順、HDI のインストール方法、各種接続方法、
電源仕様について説明しております。
「3 チュートリアル」では、簡単なCプログラムのロードとデバックの方法を示しながら HDI
の主な特徴を紹介します。
「4 各ウィンドウの説明」では、HDI で使用される各ウィンドウについて説明しています。
「5 CPU ボードの仕様」では、CPU ボードの仕様、メモリマップ、外部インタフェース、CPU
ボードの初期化について説明しております。
「6 注意事項とトラブルシューティング」では、使用上の注意事項とトラブルシューティングに
ついて説明しております。
「7 ユーザ割り込みハンドラの作成」では、ユーザ独自の割り込みハンドラ作成方法について説
明しております。
本製品の機能・性能を十分に理解していただくためにも、本マニュアルを是非お読みください。
なお、HDI の各ウィンドウ内の表示は、使用する OS の言語環境によって本マニュアルに記載の
図と変わる可能性があります。本マニュアル内の図は、日本語 Microsoft® Windows® 98 環境における
使用例です。
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SuperH RISC engine シミュレータデバッガ ユーザーズマニュアル
日立デバッギングインタフェースユーザーズマニュアル (本製品の CD-R で提供)
また、E10A エミュレータを接続して CPU ボードを使用する場合は、以下のマニュアルも合わせ
てお読みください。
• SH7751 E10A エミュレータ ユーザーズマニュアル
®
®
®
【注】 Microsoft , Windows および WindowsNT は米国マイクロソフトコーポレーションの米国お
よびその他の国における登録商標です。
目 次
第 1 章 概要
1.1
CPU ボードの概要 .............................................................................................................................. 1
1.2
システム構成 ....................................................................................................................................... 2
1.3
使用上の注意事項 ............................................................................................................................... 2
1.4
梱包品の確認 ....................................................................................................................................... 3
1.5
CD-R の構成......................................................................................................................................... 4
1.6
使用環境条件 ....................................................................................................................................... 4
第 2 章 使用前の準備
2.1
CPU ボード使用手順フローチャート ............................................................................................... 7
2.2
HDI のインストール ........................................................................................................................... 8
2.3
HDI のアンインストール ................................................................................................................... 9
2.4
ケーブルの接続 ................................................................................................................................... 9
2.5
ユーザ拡張ボードの接続 ..................................................................................................................11
2.6
コンパクト PCI バックプレーンへの接続.......................................................................................12
2.7
スイッチ ..............................................................................................................................................14
2.8
ショートピン ......................................................................................................................................15
2.9
電源
..............................................................................................................................................17
2.9.1
2.9.2
電源仕様..............................................................................................................................17
電源の接続 ..........................................................................................................................18
第 3 章 チュートリアル
3.1
はじめに ..............................................................................................................................................21
3.2
HDI の起動 ..........................................................................................................................................22
3.3
HDI ウィンドウ ..................................................................................................................................23
3.4
CPU ボードのセットアップ..............................................................................................................24
3.5
[Monitor Setup]ダイアログボックスの設定................................................................................24
3.6
チュートリアルプログラムのダウンロード...................................................................................25
3.6.1
3.6.2
チュートリアルプログラムをダウンロードする...........................................................25
ソースプログラムを表示する ..........................................................................................26
3.7
ソフトウェアブレークポイントの設定...........................................................................................28
3.8
レジスタ内容の変更 ..........................................................................................................................29
3.9
プログラムの実行 ..............................................................................................................................30
3.10
ブレークポイントの確認 ..................................................................................................................33
3.11
メモリ内容の確認 ..............................................................................................................................33
3.12
変数の参照 ..........................................................................................................................................34
3.13
プログラムのステップ実行 ..............................................................................................................37
3.14
3.13.1
Step In コマンドの実行......................................................................................................38
3.13.2
Step Out コマンドの実行 ...................................................................................................39
3.13.3
Step Over コマンドの実行 .................................................................................................41
ローカル変数の表示 ..........................................................................................................................43
3.15
ソフトウェアブレーク機能 ..............................................................................................................43
3.16
実行時間計測機能 ..............................................................................................................................47
3.17
セッションの保存 ..............................................................................................................................51
3.18
さてつぎは? ......................................................................................................................................52
第 4 章 各ウィンドウの説明
4.1
HDI ウィンドウ ..................................................................................................................................53
4.2
各ウィンドウの説明 ..........................................................................................................................55
4.2.1
4.2.2
4.2.3
4.2.4
4.2.5
4.2.6
4.2.7
4.2.8
[Monitor Setup]ダイアログボックス ...........................................................................55
[Breakpoints]ウィンドウ ...............................................................................................57
[Add/Edit Breakpoint]ダイアログボックス .................................................................58
[System Status]ウィンドウ............................................................................................59
[Run Time Count Condition]ダイアログボックス.......................................................61
[Cache Control]ダイアログボックス ...........................................................................62
[Simulated I/O Window]ウィンドウ .............................................................................63
[Command Line]ウィンドウ .........................................................................................64
第 5 章 CPU ボードの仕様
5.1
ブロック図 ..........................................................................................................................................65
5.2
主な仕様 ..............................................................................................................................................66
5.3
メモリマップ ......................................................................................................................................67
5.4
外部インタフェース ..........................................................................................................................69
5.4.1
5.4.2
5.4.3
5.4.4
5.4.5
シリアルインタフェース ..................................................................................................69
EPROM ソケットインタフェース....................................................................................71
LAN インタフェース .........................................................................................................71
ユーザ拡張ボードインタフェース ..................................................................................73
PCI インタフェース...........................................................................................................81
5.5
オンボードレジスタ ..........................................................................................................................85
5.6
E10A インタフェース ........................................................................................................................88
5.7
オンボード LED .................................................................................................................................90
5.8
実装レイアウト ..................................................................................................................................92
5.9
CPU ボードの初期化..........................................................................................................................96
5.9.1
5.9.2
5.9.3
各モジュールの初期化 ......................................................................................................96
CPU バスステートコントローラ(BSC)の初期設定手順 ................................................97
CPU バスステートコントローラ(BSC)の初期設定値....................................................98
第 6 章 注意事項とトラブルシューティング
6.1
注意事項 ............................................................................................................................................103
6.2
トラブルシューティング ................................................................................................................108
第 7 章 ユーザ割り込みハンドラの作成
7.1
ユーザ割り込みハンドラの作成.....................................................................................................111
7.2
SCIF を使用するユーザプログラム ...............................................................................................112
7.3
7.2.1
SCIF ドライバの作成.......................................................................................................112
7.2.2
SCIF 関連レジスタの設定...............................................................................................113
サンプルプログラム ........................................................................................................................114
1.
概要
1.1
CPU ボードの概要
SH7751 CPU ボード(以後、CPU ボードと略します)は、日立オリジナルマイクロコンピュータ
SH7751 の機能、性能評価および SH7751 を使用したシステムの開発、評価をサポートするため、以
下のような特徴を持っています。
(1) ユーザ拡張ボードのサポート
SH7751の外部バス仕様に準拠した信号を入出力できる拡張コネクタを装備しており、ユー
ザはメモリやI/Oを増設した拡張ボードを試作し、評価することができます。
(2) 最高動作周波数167MHzのサポート
SH7751を内部動作周波数167MHz、外部バス周波数83.5MHzの最高動作周波数で動作させ、
評価を行うことができます。
(3) ホストインタフェース機能
IBM PC互換機と、CPUボードとのインタフェースとして、シリアルインタフェース(RS-232C
準拠)を1ch用意しています。また、ホストインタフェースソフトには日立デバッギングイ
ンタフェース (HDI) を採用しています。
(4) ユーザプログラムの評価が可能
ユーザプログラムを最大63.5Mbyteまでユーザメモリにロードして評価することができま
す。
(5) コンパクトPCIインタフェースのサポート
SH7751の特徴である、内蔵PCIバスインタフェース信号をコンパクトPCIコネクタに出力し
ています。このインタフェースはPICMG2.0 rev.2.1に準拠しており、標準のバックプレーン
をご用意いただくことで容易に機能拡張が行えます。
図 1.1 CPU ボード外観図
【注】 IBM PC は米国 IBM 社の登録商標です。
1
1.
概要
1.2
システム構成
CPU ボードをお使いいただくためには下記のものが必要です。
• IBM PC 互換機・・・モニタコマンド入出力用1台。
• シリアルケーブル・・・1本。必ず付属のものをお使いください。
• AC 電源アダプタ・・・1個。必ず付属のものをお使いください。
• AC 電源ケーブル・・・1本。必ず付属のものをお使いください。
CPU ボードのシステム構成を図 1.2 に示します。
CPU
IBM PC/AT
図 1.2 CPU ボードシステム構成図
1.3
使用上の注意事項
注意 CPU ボードをお使いになる前に、以下の注意事項を必ず確認してください。誤った使い方は、
CPU ボード、ユーザプログラムおよびユーザシステムの破壊につながります。
(1) 製品を梱包箱から取り出し、納入品明細書に示されているものがそろっているか、確認し
てください。
(2) 製品に重量物を上積みするなどして、無理な力を加えないでください。
(3) 製品に過大な物理的衝撃を与えないでください。「1.6 使用環境条件」を参照してくださ
い。
(4) CPUボードに、指定されたケーブルやコネクタ以外のものを接続しないでください。
(5) ホストコンピュータまたはユーザ拡張ボードの設置場所を移動する場合は、本製品に強い
振動、衝撃が加わらないように注意してください。
(6) ケーブルを接続した後は、接続位置が正しいことを再度確認してください。接続方法につ
いては、「2 使用前の準備」を参照してください。
2
1.
概要
(7) すべてのケーブルを接続し終えてから、接続した各装置へ電源を投入してください。また、
電源が入っているときにケーブルの接続および取り外しをしないでください。
1.4
梱包品の確認
CPU ボードの構成品を表 1.1 に示します。
梱包を解いた後、構成品が揃っているか確認してください。
表 1.1 CPU ボード構成品
品名
No.
構成品外観
個数
1
CPU ボード
1
2
AC 電源アダプタ
1
3
AC 電源ケーブル
1
4
シリアルケーブル
1
5
ショートピン
4
6
フロントパネル
1
CD-R
1
7
(HDI インストーラ)
備考
基板×1
コンパクト PCI ラック
用、ハンドル付き
CD-R×1 枚
型名 HS7751STC01SR
(CPU ボードマニュアル、
HDI マニュアル含む)
8
SH7751 CPU ボード
インストールガイド
2
xxxxxxx
xxxxxxx
和文、英文各1冊
和:
HS7751STC01HJ-P
英:
HS7751STC01HE-P
3
1.
概要
1.5
CD-R の構成
付属の CD-R には SH7751 CPU ボード用のソフトウェア、ユーザーズマニュアルが入っています。
CD-R の構成を表 1.2 に示します。
表 1.2 CD-R の構成
ディレクトリ名
ファイル名
Setup.exe
¥Manuals¥Japanese
HS7751STC01HJ.pdf
¥Manuals¥Japanese
¥Manuals¥English
¥Manuals¥English
¥Pdf_read¥Japanese
内容
備考
HDI インストーラ
¥Setup
SH7751 CPU ボード
HS6400DIIW5SJ.pdf
HS7751STC01HE.pdf
HS6400DIIW5SE.pdf
型名 HS7751STC01HJ
日立デバッギング
インタフェース
ユーザーズマニュアル
和文 PDF 文書
SH7751 CPU ボード
英文 PDF 文書
ユーザーズマニュアル
型名 HS7751STC01HE
日立デバッギング
インタフェース
ユーザーズマニュアル
英文 PDF 文書
®
Ar40jpn.exe
和文 PDF 文書
ユーザーズマニュアル
Acrobat Reader
型名 HS6400DIIW5SJ
型名 HS6400DIIW5SE
日本語版
インストーラ
¥Pdf_read¥English
®
Ar40eng.exe
Acrobat Reader
英語版
インストーラ
®
【注】 PDF 文書の閲覧は Acrobat Reader を使用します。
1.6
使用環境条件
注意 CPU ボードを使用する場合、表 1.3、および表 1.4 に示す条件を守ってください。この条件
を満たさない状態で CPU ボードを使用した場合、CPU ボード、ユーザプログラムおよびユ
ーザ拡張ボードの破壊につながります。
表 1.3 使用環境条件
項番
項目
1
温度
2
湿度
3
4
4
振動
周囲ガス
仕様
動作時
:
10∼35℃
非動作時
:
-10∼50℃
動作時
:
35∼80%RH 結露なし
非動作時
:
35∼80%RH 結露なし
動作時
:
最大 2.45m/s
非動作時
:
最大 4.9m/s
梱包輸送時
:
最大 14.7m/s
腐食性ガスのないこと
2
2
2
1.
概要
表 1.4 動作環境
項番
項目
動作環境
1
ホストコンピュータ
Pentium 以上(推奨 200MHz 以上)を搭載した IBM PC およびその互換機
2
OS
Windows95、Windows98、および Windows NT
3
最小稼動メモリ容量
32MByte 以上(推奨:ロードモジュールサイズの 2 倍以上)
4
ハードディスク容量
インストールディスク容量 5MByte 以上
(スワップ領域を考慮してメモリ容量の 2 倍以上(推奨 4 倍以上)の空き容量
をご用意ください。)
5
CD-ROM ドライブ
HDI をインストールするために必要
6
マウスなどのポイン
ティングデバイス
ホストコンピュータ本体に接続可能で Windows95、Windows98、および
Windows NTに対応しているマウスなどのポインティングデバイス
7
電源仕様
入力: 100-240VAC, 50/60MHz, 0.6Amax.
(AC 電源アダプタ)
出力: +5VDC 5A
5
1.
6
概要
2.
使用前の準備
2.1
CPU ボード使用手順フローチャート
CPU ボードを使用するにあたって、梱包を解いた後下記の手順で準備を行なってください。
警告
準備を行う前に図 2.1 中のアミのかかっている参照先をすべてよく読んで理解してください。誤っ
た使い方は、CPU ボード、ユーザプログラムおよびユーザ拡張ボードの破壊につながります。
図 2.1 CPU ボード使用手順フローチャート
7
使用前の準備
2.
2.2
HDI のインストール
IBM PC 互換機上でインストールする例で説明します。
HDI インストーラ CD-R の¥Setup ディレクトリの Setup.exe を起動してください。他に実行中のア
プリケーションがある場合は、必ず、インストーラ実行前に終了させてください。
図 2.2 [Setup.exe]アイコン
インストーラが起動され、言語選択ダイアログボックスが表示されますので、対応する言語を選
択します。以降はインストーラが表示するダイアログボックスに従って、インストールを行ってく
ださい。
【留意事項】
WindowsNT®4.0 でのインストールはアドミニストレータモードで行ってください。
(1)
HDI のインストールディレクトリ
デフォルトのインストールディレクトリ名は、Hitachi Embedded Workshop(以降 HEW と略しま
す)プログラムの有無によって変わります。表 2.1 に示します。
表 2.1 デフォルトのインストールディレクトリ名
内容
デフォルトのインストールディレクトリ名
HEW がインストールされていない場合
C:¥Hdi5_cb¥7751
HEW がインストールされている場合
C:¥Hew¥Hdi5¥Cb¥7751
(インストールディレクトリが C:¥Hew の場合)
(2)
バックアップファイル
既に他の HDI システムがインストールされているとき、「HDI.INI ファイルが既に存在していま
す。上書きしてもよろしいですか?」と確認します。[はい]をクリックするとインストールディ
レクトリ下の Backup ディレクトリに既存ファイルが保存されます。
インストールが終了すると、[HDI for SH7751 CPU board]がスタートメニューに登録されます。
8
2.
使用前の準備
図 2.3 スタートメニュー
2.3
HDI のアンインストール
SH7751 CPU ボード用 HDI のアンインストールは以下の手順で行ってください。
(1)
スタートメニューから[設定]−[コントロールパネル]を選択してください。
(2)
[アプリケーションの追加と削除]アイコンを選択してください。
(3)
インストールされているアプリケーションの一覧から[HDI for SH7751 CPU board]を選択
して、[追加と削除..]をクリックしてください。
(4)
確認メッセージに続いて、アンインストールが実行されます。
2.4
ケーブルの接続
CPU ボードに接続する各種インタフェースケーブルの接続方法について以下に示します。
警告
CPU ボードまたはユーザシステムのパワーオン時すべてのコネクタ、ケーブル類、ショートピンの
抜き差しを行なわないでください。
抜き差しを行なった場合、CPU ボードとユーザシステムの発煙発火の可能性があります。また、デ
バッグ中のユーザプログラムの破壊の可能性があります。
9
2.
使用前の準備
E10AユーザI/F
ケーブル
CN23へ接続
CPUボード
図 2.4 E10A エミュレータインタフェースケーブル接続方法
CN15へ接続
シリアル I/F
ケーブル
図 2.5 シリアルインタフェースケーブル接続方法
警告
エミュレータおよびユーザシステムのパワーオン時、すべてケーブル類の抜き差しを行なわないで
ください。
抜き差しを行った場合、CPU ボードと拡張ボードの発煙発火の可能性があります。また、デバッグ
中のユーザプログラムの破壊の可能性があります。
10
2.
使用前の準備
CN3へ接続
ACアダプタ
より
CPUボード
図 2.6 AC アダプタ接続方法
2.5
ユーザ拡張ボードの接続
ユーザ拡張ボードの接続方法を図 2.7 に示します。
警告
CPU ボードまたはユーザシステムのパワーオン時すべてのコネクタ、ケーブル類、ショートピンの
抜き差しを行なわないでください。
抜き差しを行なった場合、CPU ボードとユーザシステムの発煙発火の可能性があります。また、デ
バッグ中のユーザプログラムの破壊の可能性があります。
CN1へ接続
ユーザ作成の
拡張ボード
CPUボード
図 2.7 ユーザ拡張ボード接続方法(CN1)
11
使用前の準備
2.
2.6
コンパクト PCI バックプレーンへの接続
コンパクト PCI バックプレーンへの格納方法を図 2.8 に示します。
警告
CPU ボードまたはユーザシステムのパワーオン時すべてのコネクタ、ケーブル類、ショートピンの
抜き差しを行なわないでください。
抜き差しを行なった場合、CPU ボードとユーザシステムの発煙発火の可能性があります。また、デ
バッグ中のユーザプログラムの破壊の可能性があります。
コンパクトPCIバックプレーン
(市販品)
システムスロット
拡張スロット
CPUボード
市販のコンパクト
PCIボード
図 2.8 コンパクト PCI バックプレーンへの格納
本 CPU ボードは、コンパクト PCI のシステムボードとして使用可能です。バックプレーンの、シ
ステムボード用スロットへ装着してください。なお、サポートするインタフェースは
3.3V/33MHz/32bit のみです。拡張スロットは 4 スロットまで制御可能です。
なお、本 CPU ボードをバックプレーンへ装着する場合、スペーサの取り外しおよびフロントパネ
ルの取り付けが必要になります。図 2.9 および図 2.10 を参照してください。
スペーサ、固定用ネジなどは紛失しないように保管してください。
12
2.
使用前の準備
図 2.9 スペーサの取り外し
13
使用前の準備
2.
CPUボード
スペーサ用の穴2個所にネジ止めする
フロントパネル
図 2.10 フロントパネルの取り付け
2.7
スイッチ
表 2.2 にスイッチの仕様を示します。実装位置については、図 2.11 に示します。
表 2.2 スイッチ仕様
名称
スイッチ形状
機能
1
電源スイッチ
SW1
シーソースイッチ
CPU ボードに供給する 5V 電源の ON、OFF を
操作します。コンパクト PCI バックプレーンへ
接続する際は、[OFF]にしてください。
2
マニュアルリセット
SW2
押しボタン(赤)
実行中のユーザプログラムが暴走したときなど
にシステムを強制的に初期化します。BSC の設
定は初期化されません。
SW3
押しボタン(白)
実行中のユーザプログラムが暴走したときなど
にシステムを強制的に初期化します。BSC の設
定値は、HDI の初期設定値に戻リます。
SW4
押しボタン(黒)
実行中のコマンドを強制終了します。ユーザプ
ログラム実行中は、ユーザプログラムを中断し
て HDI のコマンド待ち状態に戻ります。
No.
記号
スイッチ
3
パワーオンリセット
スイッチ
4
14
アボートスイッチ
2.
使用前の準備
電源スイッチ
CPUボード
アボートスイッチ
パワーオンリセットスイッチ
マニュアルセットスイッチ
図 2.11 スイッチ実装位置
2.8
ショートピン
本 CPU ボードには、J11-16、J21-2A、J31-36、J41-4B と 33 個のショートピン実装スペースがあり
ます。
J11-16:テスト用です。部品は実装されていません。
J21-2A:CPU ボードの動作状態を設定します。J21,J23,J25,J26,J27 が実装されています。
J31-36:機能拡張用のショートピンです。J35,J36 が実装されています。
J41-4B:SH7751 のモードピン設定用です。J42,J46,J49,J4A,J4B が実装されています。
表 2.3 に、ショートピン設定を示します。各々の表の中で、網掛け表示されている設定が出荷時
の初期設定を示します。「リザーブ」と記されている設定は、使用しないでください。
なお、ショートピンの設定方法については、図 2.12 を参照してください。
警告
CPU ボードまたはユーザシステムのパワーオン時すべてのコネクタ、ケーブル類、ショートピンの
抜き差しを行なわないでください。
抜き差しを行なった場合、CPU ボードとユーザシステムの発煙発火の可能性があります。また、デ
バッグ中のユーザプログラムの破壊の可能性があります。
15
2.
使用前の準備
表 2.3 ショートピン設定
部品番号
J21
J23
機 能
ベースクロック
選択
設定
内 容
1-2 ショート
リザーブ(設定不可)
2-3 ショート
オンボードクロック(27.8MHz)が選択されます。
バス周波数選択
ON
OFF
CPU 内部周波数
167MHz
バス周波数
55.7MHz
CPU 内臓モジュール周波数
27.8MHz
CPU 内部周波数
167MHz
バス周波数
83.5MHz
CPU 内臓モジュール周波数
41.8MHz
ON
EPROM(ソケット)を接続。フラッシュメモリはエリア 2 に移動
します。
OFF
フラッシュメモリ(HDI 搭載)を接続。
J25
エリア 0 の資源
選択
J26
拡張バスエリア
2 選択
ON
エリア 2 をユーザ拡張ボードインタフェースに開放
OFF
エリア 2 は使用不可
J27
拡張バスエリア
4 選択
ON
エリア 4 をユーザ拡張ボードインタフェースに開放
OFF
エリア 4 は使用不可
PCI クロック選
択
1-2 ショート
オンボードクロック(33MHz)を選択。
J35
2-3 ショート
リザーブ(設定不可)
シリアルインタ
フェースボーレ
ート設定
ON
57600bit/s
J36
OFF
115200bit/s
J42
CPU クロックモ
ード選択
ON
クロックモード 5 を選択
OFF
リザーブ(設定不可)
J46
CPU エンディア
ン設定
ON
ビッグエンディアン
OFF
リトルエンディアン
J49
CPU クロックソ
ース選択
ON
CPU の EXTAL へパルス入力
OFF
リザーブ(設定不可)
J4A
CPU の PCI クロ
ック選択
ON
PCICLK 端子へ入力
OFF
リザーブ(設定不可)
J4B
CPU の PCI 機能
設定
ON
PCI 機能を使用する
OFF
PCI 機能を使用しない
【注】 J25 の設定により EPROM を選択した場合、J26 の設定によらずエリア 2 はフラッシュメモリ領域とな
ります。拡張バス領域はアクセスできません。また、CS0 バス幅は J25 の設定により 32 ビット(フラッ
シュメモリ接続時)と 16 ビット(EPROM 接続時)に設定が切り替わります。
16
2.
使用前の準備
CPUボード
図 2.12 ショートピン設定方法
2.9
2.9.1
電源
電源仕様
図 2.13 に電源仕様を示します。また、図 2.14 に電源供給部ブロック図を示します。
5 V (Vin)
5.0V
3.3 V (Vout)
1.8 V (CPU)
3.3 V
2.6 V
2.6 V
1.8 V
20 ms (
50 ms
Power-on reset_N
図 2.13 電源仕様
17
2.
使用前の準備
図 2.14 電源供給部ブロック図
電源の接続
2.9.2
CPU ボードには、必ず付属の AC 電源アダプタおよび AC 電源ケーブルを使って電源を供給して
ください。接続方法を図 2.15、2.16 に示します。
警告
1.
2.
付属の AC 電源アダプタ以外は使用しないでください。他の AC 電源アダプタを使用した場
合、CPU ボードとユーザシステムの発煙発火の可能性があります。
CPU ボードまたはユーザシステムのパワーオン時すべてのコネクタ、ケーブル類、ショート
ピンの抜き差しを行なわないでください。
抜き差しを行なった場合、CPU ボードとユーザシステムの発煙発火の可能性があります。ま
た、デバッグ中のユーザプログラムの破壊の可能性があります。
GND
Vcc(5V)
CN3
PCB
図 2.15 電源コネクタ正面図
18
2.
CN3
1
使用前の準備
3
2
CPU
図 2.16 AC 電源アダプタの接続方法
19
2.
20
使用前の準備
3.
チュートリアル
3.1
はじめに
チュートリアルプログラムを用いて、HDI の主な機能を紹介します。
このチュートリアルプログラムは、C 言語で書かれており、10 個のランダムデータを昇順/降順に
ソートします。
チュートリアルプログラムは、HDI インストーラ CD-R に含まれる Sort.c ファイルを用います。
コンパイルされたロードモジュールは、Sort.abs ファイル(SYSROF フォーマット)です。
なお、このチュートリアルは HDI インストール時に自動的にインストールされます。
チュートリアルプログラムの構成を表 3.1 に示します。
表 3.1 チュートリアルプログラムの構成
項番
項目
内容
1
チュートリアルファイル(ロードモジュール)
(インストールディレクトリ)¥Tutorial¥Sort.abs
2
チュートリアルファイル(ソースファイル)
(インストールディレクトリ)¥Tutorial¥Sort.c
このプログラムの動作には、RAM の H’0C000000 番地以降を使用します。また、MMU 機能は使
用しません。
【留意事項】
・ Sort.abs は、ビッグエンディアンで動作します。リトルエンディアンで動作させる場合、
再コンパイルしてください。
・ 本チュートリアルの HEW ワークスペースは Hitachi Embedded Workshop(以下、HEW
と略す)V1.1a(Release 3)で作成されております。
Hitachi SH C/C++ Compiler Ver.5.1B
Hitachi SH IM OptLinker Ver.1.1B
21
チュートリアル
3.
3.2
HDI の起動
[Start]メニューから[HDI for SH7751 CPU board]を選択して、HDI を起動してください。
図 3.1 [Start]メニュー
[HDI]ウィンドウが表示されます。そして、[Select Session]ダイアログボックスが表示されま
すので、以下のように設定されていることを確認して[OK]ボタンをクリックしてください。
図 3.2 [Select Session]ダイアログボックス
そして、以下のメッセージボックスが表示されますので、CPU ボードの電源がオンになっている
ことを確認して[OK]ボタンをクリックしてください。
図 3.3 電源投入確認メッセージボックス
Link Up メッセージが表示されます。HDI の起動は完了です。
上記手順を行っても Link Up メッセージが表示されない場合があります。以下の項目をチェック
22
3.
チュートリアル
してください。
表 3.2 HDI 起動ができない場合のチェック項目
チェック項目
本マニュアル
CPU ボード上のパワーオンモニタ用 LED(D22)が点灯していること。
5.7
ホストコンピュータと CPU ボードがシリアルケーブルで正しく接続されていること。
2.4、5.4.1
[Monitor Setup]ダイアログボックスのポート設定、転送レートが正しいこと。
3.5、4.2.1
CPU ボートのショートピン設定が正しいこと。
2.8
3.3
HDI ウィンドウ
図 3.4 [HDI]ウィンドウ
キーファンクションは「4 各ウィンドウの説明」で述べます。
①
②
③
④
⑤
メニューバー
HDIデバッガを使うためのHDIコマンドへのアクセスを示します。
ツールバー
最もよく使うメニューコマンドのショートカットとして便利なボタンです。
プログラムウィンドウ
デバッグしているソースプログラムを表示します。
ステータスバー
CPUボードの状態やダウンロードの進捗状況を表示します。
[ヘルプ]ボタン
HDIユーザインタフェースの特徴に関するオンラインヘルプを起動します。
23
3.
チュートリアル
3.4
CPU ボードのセットアップ
プログラムをダウンロードする前に、接続方法の変更、I/O 定義ファイルの設定、ロード時のオプ
ションの設定ができます。
3.5
[Monitor Setup]ダイアログボックスの設定
• [Setup]メニューから[Configure Platform...]を選択してください。[Monitor Setup]ダイ
アログボックスが表示されます。
図 3.5 [Monitor Setup]ダイアログボックス
【留意事項】
・ このダイアログボックスで I/O レジスタ定義ファイルを選択することができますが、HDI
のインストールディレクトリ以外にあるファイルを選択しないで下さい。I/O レジスタ
ウインドウが正しく動作しません。
・ I/O レジスタ定義ファイルのファイル名は 9 文字以内にしてください。拡張子はこの文
字数に含めません。
24
3.
チュートリアル
• オプションを以下のように設定してください。
表 3.3 [Monitor Setup]ダイアログボックスの設定
項番
オプション
デフォルト値
設定値
1
Comms Port:
COM1:
ホストコンピュータのシリアルポートを COM1, COM2, COM3,
COM4 から選択します。
2
Baud Rate:
115200
シリアル転送レートを選択します。57600bit/s または
115200bit/s を選択し、ショートピン J36 の設定に合わせてくだ
さい。これ以外の選択では接続できません。
3
I/O definition file
SH7751
I/O レジスタの定義ファイルを指定します。デフォルトでは
SH7751 の定義ファイルが選択されています。[I/O Registers]
ウィンドウ (View メニュー)を使用してレジスタ情報を表示する
ことができます。
4
Download with
verify
--
この機能は、本 CPU ボードではサポートされておりません(チ
ェックできません)。
5
Delete breakpoints
when program is
reloaded
チェックなし
チェックすると、設定したブレークポイントをプログラム再ロ
ード時にすべて解除します。
6
Reset CPU when
program has been
downloaded
チェックなし
チェックすると、プログラムロード時にレジスタの値を初期化(*)
します。CPU ボードにリセット信号は入力されません。
【注】 *では PC=H’AC000000、SR=H’600000E0、VBR=H’A0080000 (ビッグエンディアン)もしくは H’A0100000
(リトルエンディアン)となります。
• [OK]ボタンをクリックしてください。
3.6
チュートリアルプログラムのダウンロード
3.6.1
チュートリアルプログラムをダウンロードする
デバッグしたいオブジェクトプログラムをダウンロードできます。
• [File]メニューから[Load Program...]を選択します。[Load Program]ダイアログボック
スが表示されますので、[Offset]エディットボックス、および[File name]リストボック
スに図 3.6 に示すように入力し、[Open]ボタンをクリックしてください。
図 3.6 [Load Program..]ダイアログボックス
ファイルがロードされると、以下のメッセージボックスに、プログラムコードが書き込まれたア
ドレスが表示されます。
25
チュートリアル
3.
図 3.7 [HDI]メッセージボックス
• [OK]ボタンをクリックしてください。
3.6.2
ソースプログラムを表示する
HDI では、ソースレベルでプログラムをデバッグできます。
• [View]メニューから[Source...]を選択してください。[開く]ダイアログボックスが表
示されます。
• ロードしたオブジェクトファイルに対応する C ソースファイルを選択してください。
図 3.8 [開く]ダイアログボックス
• [Sort.c]を選択し、[開く]ボタンをクリックしてください。[Program]ウィンドウが表
示されます。
26
3.
チュートリアル
図 3.9 [Program]ウィンドウ(ソースプログラムの表示)
• 必要であれば、[Setup]メニューの[Customise]サブメニューから[Font]オプションを
選択し、見やすいフォントとサイズを選択してください。
[Program]ウィンドウは、最初はメインプログラムの先頭を示しますが、スクロールバーを使っ
て他の部分を見ることができます。
27
3.
チュートリアル
3.7
ソフトウェアブレークポイントの設定
簡単なデバッグ機能の 1 つにブレークポイントがあります。
[Program]ウィンドウで、ソフトウェアブレークポイントを簡単に設定できます。たとえば、sort
関数のコール箇所にブレークポイントを設定します。
• sort 関数コールを含む行の[BP]カラムをダブルクリックしてください。
図 3.10 [Program]ウィンドウ(ソフトウェアブレークポイントの設定)
sort 関数を含む行に”● Break”と表示されます。この表示によりソフトウェアブレークポイント
が設定されたことを示しています。
【留意事項】
ソフトウェアブレークポイントは、ROM 領域やプログラムのディレイスロットには設定で
きません。
28
3.
3.8
チュートリアル
レジスタ内容の変更
プログラムを実行する前に、プログラムカウンタおよびスタックポインタの値を設定してくださ
い。
• [View]メニューから[Registers]を選択してください。[Registers]ウィンドウが表示さ
れます。
図 3.11 [Registers]ウィンドウ
• プログラムカウンタを変更する場合には、[Registers]ウィンドウの数値エリアをマウスで
ダブルクリックすると、以下のダイアログボックスが表示され、値の変更が可能です。
図 3.12 [Register]ダイアログボックス(PC)
• [Value]エディットボックスに”0C000000”を入力し、[OK]ボタンをクリックしてくださ
い。
29
チュートリアル
3.
• スタックポインタを変更する場合には、[Registers]ウィンドウで[R15]の数値エリアの
値を変更する位置にマウスポインタを移動して、キーボードから直接入力するか、数値エ
リアをマウスでダブルクリックすると、以下のダイアログボックスが表示されます。
図 3.13 [Register]ダイアログボックス(SP)
• [Value]エディットボックスに”AFF80000”を入力し、[OK]ボタンをクリックしてくだ
さい。
3.9
プログラムの実行
プログラムの実行方法について説明します。
• プログラムを実行する場合は、[Run]メニューから[Go]を選択するか、ツールバー上の
[Go]ボタンを選択してください。
図 3.14 [Go]ボタン
プログラムはブレークポイントを設定したところまで実行されます。プログラムが停止した位置
を示すために[Program]ウィンドウ中でステートメントが強調表示されます。また、[Break =
Breakpoint]メッセージがステータスバーに表示されます。
30
3.
チュートリアル
図 3.15 [Program]ウィンドウ(ブレーク状態)
[System Status]ウィンドウで最後に発生したブレークの要因が確認できます。
• [View]メニューから[Status]を選択してください。
[System Status]ウィンドウが表示されますので、[Platform]シートを開いてBreak Cause
のstatusを確認してください。
図 3.16 [System Status]ウィンドウ
31
チュートリアル
3.
[System Status]ウィンドウには、以下の内容を表示します。
表 3.4 [System Status]ウィンドウの表示
シート
[Session]シート
[Platform]シート
項目
説明
Target System
CPU ボードが接続されているかどうかを表示します。
Session Name
セッションファイル名を表示します。
Program Name
ロードされているロードモジュールファイル名を表示しま
す。
Connected to
接続されているモニタ名を表示します。
CPU
対象 CPU 名と、エンディアン設定状態を表示します。
Mode
CPU の処理モード(特権モード/ユーザモード)を表示し
ます。
Cache Status IC/OC
キャッシュの ON/OFF 状態を示します。
MMU Status
MMU の ON/OFF 状態を示します。
I/O definition
選択されている I/O レジスタの定義ファイルを表示します。
Clock
使用しているクロック周波数(CPU 動作周波数・外部バスク
ロック)を示します。
Target DLL Version
CPU ボードに接続する Target DLL のバージョンです。
Monitor Version
モニタプログラムのバージョンです。
Run Status
ユーザプログラム実行状態を表示します。
実行中は Run、停止中は、Break と表示します。
Break Cause
ブレーク時の停止要因を表示します。
Run Time Count
ユーザプログラムの実行からブレークまでにかかった時間を
表示します。実行時間計測機能を有効にしていない場合、
”0h 0min 0s 0ms 0.0us”と表示します。
[Memory]シート
[Events]シート
32
Comm port baudrate
シリアルインタフェースの転送レートを表示します。
Target Device Configuration
本 CPU ボードではサポートしておりません。
System Memory Resources
本 CPU ボードではサポートしておりません。
Loaded Memory Areas
ロードモジュールのロードエリアを表示します。
Resources
ブレークポイントの使用数を表示します。
3.
3.10
チュートリアル
ブレークポイントの確認
設定したすべてのブレークポイントは、[Breakpoints]ウィンドウで確認することができます。
• [View]メニューから[Breakpoints]を選択してください。
図 3.17 [Breakpoints]ウィンドウ
[Breakpoints]ウィンドウの中を右クリックするとポップアップメニューが開きます。このポッ
プアップメニューにより、ブレークポイントの追加、変更、および削除や、有効/無効の選択がで
きます。
3.11
メモリ内容の確認
メモリの内容を[Memory]ウィンドウで確認することができます。たとえば、以下のように、ワ
ードサイズで main に対応するメモリ内容を確認します。
• [View]メニューから[Memory...]を選択し、[Address]エディットボックスに”main”を
入力し、[Format]コンボボックスを”Word”に設定してください。
図 3.18 [Open Memory Window]ダイアログボックス
• [OK]ボタンをクリックしてください。指定されたメモリ領域を示す[Memory]ウィンド
ウが表示されます。
33
チュートリアル
3.
図 3.19 [Word Memory]ウィンドウ
3.12
変数の参照
プログラムをステップ実行するとき、プログラムで使われる変数の値が変化することを確認でき
ます。たとえば、以下の手順で、プログラムの初めに宣言した long 型の配列 a を見ることができま
す。
• [Program]ウィンドウに表示されている配列 a の左側をクリックし、カーソルを置いてく
ださい。
• マウスの右ボタンで[Program]ウィンドウをクリックし、ポップアップメニューから[Instant
Watch...]を選択してください。
以下のダイアログボックスが表示されます。
図 3.20 [Instant Watch]ダイアログボックス
• [Add Watch]ボタンをクリックすると、[Watch Window]ウィンドウにその変数が表示さ
れます。
34
3.
チュートリアル
図 3.21 [Watch Window]ウィンドウ(配列の表示)
また、変数名を指定して、[Watch Window]ウィンドウに変数を加えることもできます。
• マウスの右ボタンで[Watch Window]ウィンドウをクリックし、ポップアップメニューか
ら[Add Watch...]を選択してください。
以下のダイアログボックスが表示されます。
図 3.22 [Add Watch]ダイアログボックス
• 変数 max を入力し、[OK]ボタンをクリックします。
[Watch Window]ウィンドウに、long 型の変数 max が追加されます。
図 3.23 [Watch Window]ウィンドウ(変数の表示)
35
3.
チュートリアル
[Watch Window]ウィンドウ内で、変数の左の+をダブルクリックし、配列 a の各要素を参照す
ることができます。
図 3.24 [Watch Window]ウィンドウ(配列要素の表示)
36
3.
3.13
チュートリアル
プログラムのステップ実行
HDI は、プログラムのデバッグに有効な各種のステップコマンドを備えています。
表 3.5 ステップオプション
項番
コマンド
説明
1
Step In
各ステートメントを実行します(関数内のステートメントを含む)。
2
Step Over
関数呼び出しを 1 ステップとして、ステップ実行します。
3
Step Out
関数を抜け出し、関数を呼び出したプログラムにおける次のステートメントで停止します。
4
Step...
指定した速度で指定回数分ステップ実行します。
「3.9 プログラムの実行」の[Go]実行により、アドレス H’0C000040 の sort 関数ステートメン
トまで実行されていることを確認してください。
図 3.25 [Program]ウィンドウ(ステップ実行)
37
チュートリアル
3.
3.13.1
Step In コマンドの実行
[Step In]コマンドはコール関数の中に入り、コール関数の先頭のステートメントで停止します。
• sort 関数の中に入るために、[Run]メニューから[Step In]を選択するか、またはツール
バーの[Step In]ボタンをクリックしてください。
図 3.26 [Step In]ボタン
図 3.27 [Program]ウィンドウ(Step In)
• [Program]ウィンドウの強調表示が、sort 関数の先頭のステートメントに移動します。
38
3.
3.13.2
チュートリアル
Step Out コマンドの実行
[Step Out]コマンドはコール関数の中から抜け出し、コール元プログラムの次のステートメント
で停止します。
• sort 関数の中から抜け出すために、[Run]メニューから[Step Out]を選択するか、または
ツールバーの[Step Out]ボタンをクリックしてください。
図 3.28 [Step Out]ボタン
図 3.29 [Program]ウィンドウ(Step Out)
• [Watch Window]ウィンドウに表示された変数 a のデータが昇順にソートされます。
• 次に[Step In]により、2 ステップ実行してください。
39
3.
チュートリアル
• [Watch Window]ウィンドウに表示された max が、データの最大値に更新されます。
図 3.30 [Program]ウィンドウ(Step In→Step In)
40
3.
3.13.3
チュートリアル
Step Over コマンドの実行
[Step Over]コマンドは関数コールを 1 ステップとし、メインプログラムの次のステートメント
で停止します。
• [Step In]コマンドを使用して、change 関数ステートメントまで 2 ステップ実行してくださ
い。
• change 関数中のステートメントを一度にステップ実行するために、
[Run]メニューから[Step
Over]を選択するか、またはツールバーの[Step Over]ボタンをクリックしてください。
図 3.31 [Step Over]ボタン
図 3.32 [Program]ウィンドウ(Step Over 実行前)
41
3.
チュートリアル
図 3.33 [Program]ウィンドウ(Step Over)
change 関数の最後のステートメントを実行すると、[Watch Window]ウィンドウに表示された変
数 a のデータが降順に変更されます。
42
3.
3.14
チュートリアル
ローカル変数の表示
[Locals]ウィンドウを使って関数内のローカル変数を表示させることができます。例として、main
関数のローカル変数を調べます。
この関数は、5 つのローカル変数 a, j, i, min, max を宣言します。
• [View]メニューから[Locals]を選択してください。[Locals]ウィンドウが表示されま
す。
ローカル変数が存在しない場合、[Locals]ウィンドウに何も表示されません。
• [Run]メニューから[Step In]を選択して、もう1ステップ実行してください。
[Locals]ウィンドウには、ローカル変数とその値が表示されます。
図 3.34 [Locals]ウィンドウ
• [Locals]ウィンドウの配列 a の前にあるシンボル + をダブルクリックし、配列 a の構成
要素を表示させてください。
• プログラムの sort 関数を実行する前と実行した後で配列 a の要素を参照すると、ランダムデ
ータが降順にソートされているはずです。これにより、プログラムが正しく動作したこと
を確認できます。
3.15
ソフトウェアブレーク機能
CPU ボードには、ソフトウェアブレーク機能があります。
HDI では、ソフトウェアブレークポイントを[Breakpoints]ウィンドウで設定することができま
す。255 ポイントまでソフトウェアブレークポイントを設定することができます。
ソフトウェアブレークの設定方法を以下に説明します。
• [View]メニューから[Breakpoints]を選択してください。[Breakpoints]ウィンドウが表
示されます。
• [Breakpoints]ウィンドウの中を右クリックし、開いたポップアップメニューから[Delete
All]を選択します。設定されているブレークポイントをすべて解除してください。このと
き、ブレークポイント削除の確認ダイアログボックスが表示されますので[はい]を選択
してください。
43
3.
チュートリアル
図 3.35 [Breakpoints]ウィンドウ(ソフトウェアブレーク設定前)
[Breakpoints]ウィンドウの中を右クリックし、開いたポップアップメニューから[Add]を選択
してください。
[Add/Edit Breakpoint]ダイアログボックスが表示されます。ここでは、アドレスまたはシンボル
を入力できます。
• change と入力して[Enable]チェックボックスをチェックしてください。
図 3.36 [Add/Edit Breakpoint]ダイアログボックス
• [OK]ボタンをクリックしてください。
44
3.
チュートリアル
[Breakpoints]ウィンドウには、設定されたソフトウェアブレークポイントが表示されます。
図 3.37 [Breakpoints]ウィンドウ(ソフトウェアブレーク設定時)
チュートリアルプログラムをブレークポイントで停止させるため、以下の手順を実行してくださ
い。
• [Breakpoints]ウィンドウを閉じてください。
• 「3.8 レジスタ内容の変更」で設定したプログラムカウンタ、スタックポインタ
(PC=H’0C000000、R15=H’AFF80000)を[Registers]ウィンドウで設定して、[Go]ボタ
ンをクリックしてください。
設定したブレークポイントまで、プログラムを実行して停止します。
図 3.38 実行停止時の[Program]ウィンドウ(ソフトウェアブレーク)
45
3.
チュートリアル
[View]メニューから[Status]を選択してください。[System Status]ウィンドウの表示内容は、
以下のようになります。停止理由 Breakpoint が確認できます。
図 3.39 [System Status]ウィンドウの表示内容(ソフトウェアブレーク)
46
3.
3.16
チュートリアル
実行時間計測機能
実行時間計測機能を有効にして、ユーザプログラムを実行すると実行時間の測定ができます。例
として sort 関数の実行時間を計測します。
• [Breakpoints]ウィンドウのポップアップメニューで[Delete All]を選択した後、[Program]
ウィンドウの 21 行目と 22 行目の[BP]カラムをダブルクリックしてブレークポイントの
設定を行ってください。
• 「3.8 レジスタ内容の変更」で設定したプログラムカウンタ、スタックポインタ
(PC=H’0C000000、R15=H’AFF80000)を[Registers]ウィンドウに設定して、[Go]ボタ
ンをクリックしてください。
設定したブレークポイントまで、プログラムを実行して停止します。
図 3.40 [Program]ウィンドウ(実行時間計測前のブレーク位置)
47
3.
チュートリアル
• [View]メニューの[Status]を選択してください。[System Status]ウィンドウが表示さ
れます。
図 3.41 [System Status]ウィンドウ(計測機能ディセーブル)
[System Status]ウィンドウの[Platform]シートの Run Time Count には、プログラム実行からブ
レークまでかかった時間が表示されています。この例では実行時間計測機能が有効になっていない
ので、”0h 0min 0s 0ms 0.0us”と表示されています。
• [View]メニューの[Run Time...]を選択してください。[Run Time Count Condition]ダイ
アログボックスが表示されます。
• [Enable]チェックボタンをチェックし、[Measurement Mode]から測定レンジを選択して
[OK]ボタンをクリックしてください。この例では 0.10us(Max 6min50s)を選択しています。
図 3.42 [Run Time Count Condition]ダイアログボックス
48
3.
チュートリアル
[Run Time Count Condition]ダイアログボックスは、以下に示す項目で構成されます。実行時間
は[System Status]ウィンドウで確認できます。
表 3.6 [Run Time Count Condition]ダイアログ
項目
内容
Enable
チェックすると有効になります。デフォルトはディセーブルです。
Measurement Mode
設定可能な測定レンジから選択します。
測定レンジは、CPU ボードのショートピン設定(J23:バス周波数選択)によって使用できる測定
レンジが異なります。設定できる測定レンジを示します。
表 3.7 使用できる測定レンジ
内蔵周辺モジュール動作クロック=27.83 MHz
内蔵周辺モジュール動作クロック=41.75MHz
(J23=ON)
(J23=OFF)
•
•
0.15 us(最大 10 分程度)
•
0.6 us(最大 41 分程度)
•
0.4 us(最大 27 分程度)
•
2.3 us(最大 2 時 45 分程度)
•
1.5 us(最大 1 時 45 分程度)
•
9.2 us(最大 11 時程度)
•
6.1 us(最大 7 時 15 分程度)
0.10 us(最大 6 分 50 秒程度)
• [OK]ボタンをクリックしてください。実行時間計測機能が有効となります。
• [Go]ボタンをクリックしてください。sort 関数の次の行で停止して、メッセージボック
スで実行時間が表示されます。
49
3.
チュートリアル
図 3.43 [Program]ウィンドウ(実行時間計測後のブレーク位置)
50
3.
チュートリアル
[System Status]ウィンドウの[Platform]シートの Run Time Count には sort 関数コールからコー
ル元に戻るまでの実行時間が表示されています。
図 3.44 [System Status]ウィンドウ(計測結果)
【留意事項】
• 実行時間は、実行環境によって異なります。
• 実行時間計測機能を利用するとき、[Go]は計測を行いますが、[Step In][Step Out][Step
Over]は計測を行いません。
3.17
セッションの保存
プログラムがダウンロードされ、対応するソースファイルが表示されていて、かつ多くのウィン
ドウが開いている場合などには、次回このプログラムをロードするときに、こうした情報のセット
アップに時間がかかることがあります。HDI では、現在の設定をファイルに保存して、セットアッ
プ時間を短縮することができます。
すでに名前のあるセッションや、現在のオブジェクトファイルと同じ名前のセッションを新規に
作成するときは、[File->Save Session]メニューオプションを選択してセッションを更新できます。
現在の設定を新しい名前で保存するには、[File->Save Session As...]メニューオプションを選択
します。これにより、ファイルダイアログボックスが表示されるので、新しい名前を入力してくだ
さい。HDI セッションファイル(*.hds)、ターゲットセッションファイル(*.hdt)、ウォッチセッション
ファイル(*.hdw)の 3 つのファイルが保存されます。
なお、ターゲットセッションファイルに以下の情報が保存されます。
• ソフトウェアブレークポイント情報
• I/O 定義ファイル情報
• Run Time Count 情報
51
3.
チュートリアル
【留意事項】
セッションファイルには、シンボルやメモリ情報は保存されません。変更した情報を再度
使用したい場合は、別途ファイルに保存してください。詳しくは「日立デバッギングイン
タフェースユーザーズマニュアル」を参照してください。
3.18
さてつぎは?
このチュートリアルでは、CPU ボードのモニタと HDI を使ってプログラムをデバッグする例を紹
介しました。
HDI の使い方に関する詳細については、CD-R で提供されている「日立デバッギングインタフェ
ースユーザーズマニュアル」を参照してください。
52
4.
各ウィンドウの説明
4.1
HDI ウィンドウ
HDI ウィンドウのメニューバーとそれに対応するプルダウンメニューの一覧を表 4.1 に示します。
「日立デバッギングインタフェースユーザーズマニュアル」および本マニュアルの中でメニューに
ついて説明のある場合は、対応する項目に○あるいは記述されている章番号を示しています。
画面上でグレー表示のメニューは使用できません。
表 4.1 HDI ウィンドウのメニューとマニュアルの対応表
メニューバー
File Menu
Edit Menu
View Menu
プルダウンメニュー
日立デバッギングインタフェース
ユーザーズマニュアル
本マニュアル
New Session...
○
-
Load Session...
○
-
Save Session
○
-
Save Session As...
○
3.17
Load Program...
○
3.6.1
Initialize
○
-
Exit
○
-
Cut
○
-
Copy
○
-
Paste
○
-
Find...
○
-
Evaluate...
○
-
Breakpoints
○
3.10、3.15、 4.2.2
Command Line****
○
-
Disassembly...
○
-
I/O Area
○
-
Labels
○
-
Locals
○
3.14
Memory...
○
3.11
Performance Analysis*
○
-
Profile-List*
○
-
Profile-Tree*
○
-
Registers
○
3.8
Source...
○
3.6.2
Status
○
3.9、4.2.4
Trace*
○
-
Watch
○
Cache Control...
-
4.2.6
Run Time...
-
3.16、4.2.5
53
4.
各ウィンドウの説明
メニューバー
View Menu
Localized Dump
Run Menu
Memory Menu
Setup Menu
Window Menu
Help Menu
【注】 1
2
54
プルダウンメニュー
本マニュアル
日立デバッギングインタフェース
ユーザーズマニュアル
○
-
Simulated I/O Window
○
4.2.7
Reset CPU*****
○
-
Go
○
3.9
Reset Go***
○
-
Go To Cursor
○
-
Set PC To Cursor
○
-
Run...
○
-
Step In
○
3.13.1
Step Over
○
3.13.3
Step Out
○
3.13.2
Step...
○
-
Halt
○
-
Refresh
○
-
Load...
○
-
Save...
○
-
Verify...
○
-
Test...
○
-
Fill...
○
-
Copy...
○
-
Compare...
○
-
Configure Map...**
○
-
Configure Overlay...*
○
-
Status bar
○
-
Options...
○
-
Radix
○
-
Customise
○
-
Configure Platform...
○
3.5、4.2.1
Cascade
○
-
Tile
○
-
Arrange Icons
○
-
Close All
○
-
Index
○
-
Using Help
○
-
Search for Help on
○
-
About HDI
○
-
*の機能はサポートしていません。
**の機能は CPU ボード上の ROM,RAM 情報表示のみサポートしています。
3
***の機能は PC を H’AC000000 に設定後、ユーザプログラムを実行します。
4
****の機能はテスト用で、動作の保証をしておりません。
5
*****の機能は PC/SR/VBR を初期化します。CPU へはリセット入力しません。
4.
4.2
各ウィンドウの説明
各ウィンドウの説明
4.2.1 以降に各ウィンドウについて説明します。
4.2.1
[Monitor Setup]ダイアログボックス
■機能概要
CPU ボードのセットアップ条件を設定します。[Setup]メニューの[Configure Platform...]を選
択すると表示されます。
■ウィンドウ
図 4.1 [Monitor Setup]ダイアログボックス
【留意事項】
・ このダイアログボックスで I/O レジスタ定義ファイルを選択することができますが、HDI
のインストールディレクトリ以外にあるファイルを選択しないで下さい。I/O レジスタ
ウインドウが正しく動作しません。
・ I/O レジスタ定義ファイルのファイル名は 9 文字以内にしてください。拡張子はこの文
字数に含めません。
55
各ウィンドウの説明
4.
■説明
[Monitor Setup]ダイアログボックスの設定方法を以下に示します。
表 4.2 [Monitor Setup]ダイアログボックスの設定
項番
オプション
設定値
1
Comms Port:
ホストコンピュータのシリアルポートを COM1, COM2, COM3, COM4 から選択
します。
2
Baud Rate:
シリアル転送レートを選択します。ショートピン J36 の設定に合わせて、
57600bit/s または 115200bit/s を選択してください。これ以外の選択では接続で
きません。
3
I/O definition file:
I/O レジスタの定義ファイルを指定します。Browse ボタンを押し、SH7751 の定
義ファイルを選択してください。選択すると、[I/O Registers]ウィンドウ (View
メニュー)を使用してレジスタ情報を表示することができます。
4
Download with verify
この機能は、本 CPU ボードではサポートされておりません(チェックできませ
ん)。
5
Delete breakpoints
when program is
reloaded
チェックすると、設定されているブレークポイントをプログラム再ロード時にす
べて解除します。
6
Reset CPU when
program has been
downloaded
チェックすると、プログラムロード時にレジスタの値を初期化(*)します。CPU
ボードにリセット信号は入力されません。
【注】 *では PC=H’AC000000、SR=H’600000E0、VBR=H’A0080000 (ビッグエンディアン)もしくは H’A0100000
(リトルエンディアン)となります。
[OK]ボタンをクリックすると、セットアップ条件が設定されます。[Cancel]ボタンをクリッ
クした場合は、条件を設定せずにダイアログボックスを閉じます。
56
4.
各ウィンドウの説明
[Breakpoints]ウィンドウ
4.2.2
■機能概要
設定された全ブレークポイントのリストを表示します。[View]メニューの[Breakpoints]を選
択すると表示されます。
■ウィンドウ
図 4.2 [Breakpoints]ウィンドウ
■説明
[Breakpoints]ウィンドウには、ブレークポイントの設定情報が表示されます。表 4.3 に示す項
目が表示されます。
表 4.3 [Breakpoints]ウィンドウ表示項目
項目
内容
[Enable]
当該ブレーク条件の有効/無効を表示します。”●”が表示されているブレーク条件が有効
であることを示します。
[File/Line]
ブレークポイントが存在するファイル名と行番号を表示します。
[Symbol]
ブレークポイントが設定されているアドレスに対応するシンボルを表示します。対応す
るシンボルがない場合は何も表示しません。
[Address]
ブレークポイントが設定されているアドレスを示します。
[Type]
PC breakpoint と表示されます。
ウィンドウ上でマウスの右ボタンをクリックすると表示されるポップアップメニューを使用して、
ブレークポイントの設定、変更、解除や有効/無効の変更を行うことができます。表 4.4 に、各ボ
タンの機能を説明します。
57
各ウィンドウの説明
4.
表 4.4 [Breakpoints]ウィンドウのポップアップメニュー機能
名称
説明
[Add]メニュー
ブレーク条件を設定します。ボタンをクリックすると、[Add/Edit Breakpoint]
ダイアログボックスが表示され、ブレーク条件を設定することができます。
[Edit]メニュー
ブレーク条件を変更します。変更するブレーク条件を選択した後ボタンをクリッ
クすると、[Add/Edit Breakpoint]ダイアログボックスが表示され、ブレーク条
件を変更することができます。
[Disable]メニュー
ブレーク条件の有効/無効を変更します。変更するブレーク条件を選択した後ボ
タンをクリックします。
([Enable]メニュー)
[Delete]メニュー
ブレーク条件を解除します。解除するブレーク条件を選択した後ボタンをクリッ
クします。
[Del All]メニュー
全ブレーク条件を解除します。
[Go to Source]メニュー
[Source]ウィンドウ上の、ブレークを設定しているアドレスへジャンプしま
す。
[Add/Edit Breakpoint]ダイアログボックス
4.2.3
■機能概要
ブレークポイントを設定します。[View]メニューの[Breakpoints]を選択すると表示される
[Breakpoints]ウィンドウ上のポップアップメニューで[Add]または[Edit]を選択すると表示さ
れます。
■ウィンドウ
図 4.3 [Add/Edit Breakpoint]ダイアログボックス
■説明
[Add/Edit Breakpoint]ダイアログボックスは、次の表に示す項目で構成されます。
表 4.5 [Add/Edit Breakpoint]ダイアログボックス
項目
内容
Breakpoint address
ブレークポイントを設定するアドレスまたはシンボルを入力します。
Enable
チェックすると有効になります。
[OK]ボタンをクリックすると、入力内容が設定されます。
58
4.
4.2.4
各ウィンドウの説明
[System Status]ウィンドウ
■機能概要
[System Status]ウィンドウは、CPU ボードへの設定情報および実行結果などの情報を表示しま
す。[View]メニューで [Status]を選択すると表示されます。
■ウィンドウ
図 4.4 [System Status]ウィンドウ
59
各ウィンドウの説明
4.
[System Status]ウィンドウには、下記の内容を表示します。
表 4.6 [System Status]ウィンドウの表示内容
シート
[Session]シート
[Platform]シート
項目
説明
Target System
CPU ボードが接続されているかどうかを表示します。
Session Name
セッションファイル名を表示します。
Program Name
ロードされているロードモジュールファイル名を表示しま
す。
Connected to
接続されているモニタ名を表示します。
CPU
対象 CPU 名と、エンディアン設定状態を表示します。
Mode
CPU の処理モード(特権モード/ユーザモード)を表示し
ます。
Cache Status IC/OC
キャッシュの ON/OFF 状態を示します。
MMU Status
MMU の ON/OFF 状態を示します。
I/O definition
選択されている I/O レジスタの定義ファイルを表示しま
す。
Clock
使用しているクロック周波数(CPU 動作周波数・外部バス
クロック)を示します。
Target DLL Version
CPU ボードに接続する Target DLL のバージョンです。
Monitor Version
モニタプログラムのバージョンです。
Run Status
ユーザプログラム実行状態を表示します。
実行中は Run、停止中は、Break と表示します。
Break Cause
ブレーク時の停止要因を表示します。
Run Time Count
ユーザプログラムの実行からブレークまでにかかった時間
を表示します。実行時間計測機能を有効にしていない場合、
”0h 0min 0s 0ms 0.0us”と表示します。
Comm port baudrate
[Memory]シート
[Events]シート
60
シリアルインタフェースの転送レートを表示します。
Target Device Configuration
本 CPU ボードではサポートしておりません。
System Memory Resources
本 CPU ボードではサポートしておりません。
Loaded Memory Areas
ロードモジュールのロードエリアを表示します。
Resources
ブレークポイントの使用数を表示します。
4.
各ウィンドウの説明
[Run Time Count Condition]ダイアログボックス
4.2.5
■機能概要
[Run Time Count Condition]ダイアログボックスは、実行時間計測条件を設定します。[View]
メニューから[Run Time...]を選択すると表示されます。
■ウィンドウ
図 4.5 [Run Time Count Condition]ダイアログボックス
■説明
[Run Time Count Condition]ダイアログボックスは、以下に示す項目で構成されます。実行時間
はブレーク時のメッセージボックス表示、または[System Status]ウィンドウで確認できます。
表 4.7 [Run Time Count Condition]ダイアログ
項目
内容
Enable
チェックすると有効になります。デフォルトはディセーブルです。
Measurement Mode
設定可能な測定レンジから選択します。
[OK]ボタンを押すと入力内容が設定されます。
測定レンジは、CPU ボードのショートピン設定(J23:バス周波数選択)によって使用できる測定
レンジが異なります。設定できる測定レンジを示します。
表 4.8 使用できる測定レンジ
内蔵周辺モジュール動作クロック=27.83 MHz
(J23=ON)
内蔵周辺モジュール動作クロック=41.75MHz
(J23=OFF)
0.15 us(最大 10 分程度)
0.10 us(最大 6 分 50 秒程度)
0.6 us(最大 41 分程度)
0.4 us(最大 27 分程度)
2.3 us(最大 2 時 45 分程度)
1.5 us(最大 1 時 45 分程度)
9.2 us(最大 11 時程度)
6.1 us(最大 7 時 15 分程度)
61
4.
各ウィンドウの説明
【留意事項】
測定レンジで記載されている最大時間を超える計測を行った場合、実行時間は不正な値と
なります。
[Cache Control]ダイアログボックス
4.2.6
■機能概要
[Cache Control]ダイアログボックスはキャッシュの設定を行います。
[View]メニューから[Cache
Control...]を選択すると表示されます。
■ウィンドウ
図 4.6 [Cache Control]ダイアログボックス
■説明
[Cache Control]ダイアログボックスは、以下に示す項目で構成されます。[Cache Control]ダイ
アログボックス内の表示は、ダイアログボックスを開いたときのキャッシュコントロールレジスタ
の設定に従います。この中で設定された値は、[OK]ボタンを押されたときにキャッシュコントロ
ールレジスタへ反映されます。
動作状態の設定は、Instruction Cache / Operand Cache について個別に設定可能です。
表 4.9 [Cache Control]ダイアログ
項目
内容
Instruction Cache
命令キャッシュのイネーブル/ディセーブルを設定します。Flush チェックボッ
クスをチェックすると、[OK]ボタンを押したときに命令キャッシュの全エントリ
がフラッシュされます。
Operand Cache
データキャッシュのイネーブル/ディセーブルを設定します。Flush チェックボ
ックスをチェックすると、[OK]ボタンを押したときにデータキャッシュの全エン
トリがフラッシュされます。
P1 Area write mode
P1 領域の動作モード(ライトスルー/ライトバック)を設定します。
P0,U0,P3 Area write mode
P0,U0,P3 領域の動作モード(ライトスルー/ライトバック)を設定します。
62
4.
4.2.7
各ウィンドウの説明
[Simulated I/O Window]ウィンドウ
■機能概要
[Simulated I/O Window]ウィンドウは、ユーザプログラム実行中にシリアルラインの入出力デー
タを表示します。ユーザプログラム実行中の時にのみ有効です。ユーザプログラムからシリアルに
出力したデータを本ウィンドウに表示します。
• ホストマシンのキーボードから入力されたデータを本ウィンドウに表示すると共に、CPU
ボードに送信します。
[View]メニューから[Simulated I/O Window]を選択すると表示されます。
[Simulated I/O Window]ウィンドウ上でマウスを右クリックすると、以下のポップアップメニュ
ーが表示されます。
反転表示されたテキストを Windows®クリップボードにコピーします。
Windows®クリップボードの内容を[Simulated I/O Window]ウィンドウに貼りつけ、
その内容を CPU ボードへ送信します。
[Clear Window][Simulated I/O Window] ウィンドウの内容をクリアします。
[Copy]
[Paste]
■ウィンドウ
図 4.7 [Simulated I/O Window]ウィンドウ
この表示例は、本 CPU ボード添付のサンプルプログラムを使用した際のものです。サンプルプロ
グラムについては「7.3 サンプルプログラム」を参照してください。
【留意事項】
・ [Simulated I/O Window]ウィンドウを使用するとき、ユーザプログラムは割り込みハ
ンドラを用意する必要があります。詳細は「7 ユーザ割り込みハンドラの作成」を参
照してください。
63
4.
各ウィンドウの説明
4.2.8
[Command Line]ウィンドウ
SH7751 CPU ボードでは、[Command Line]ウィンドウの動作を保証しておりません。使用しな
いでください。
64
5.
CPU ボードの仕様
5.1
ブロック図
図 5.1 に SH7751 CPU ボードのブロック図を示します。
SH bus
Buffer
Buffer
Buffer
SH7751
FLASH
32M Bytes
Ext. Bus
interface
CPU
ISA interface
91C96
IDE FPGA
EPROM
TX DMAC
Timer0
MMU
INTC
Timer1
Cache
DMAC0
Timer2
RTC
DMAC1
I/O port
CMT
DMAC2
H-UDI
SCI0
DMAC3
AUD
SCIF2
BSC
PLL
SDRAM
64M Bytes
Trans
RX DMAC
PCIC
PCI bus
Compact PCI
Connector
E10A Connector
(Micro-ribbon)
Driver
Driver
Compact PCI bus
10BASE-T
Debug Serial Port Product Serial Port 2
図 5.1 CPU ボードブロック図
65
5. CPU ボードの仕様
5.2
主な仕様
CPU ボードの仕様一覧を表 5.1 に示します。
表 5.1 SH7751 CPU ボードの外部仕様
項 目
マイクロコンピュータ
(U1)
動作周波数
エンディアン
メモリ
RAM
(M1,M2)
ROM
(M7)
ROM
(M3-M6)
シリアルインタフェース
(CN15)
LAN インタフェース
(CN2)
ユーザ拡張ボード
インタフェース(CN1)
コンパクト PCI インタフェース
(CN19, CN20)
E10A エミュレータ
インタフェース(CN23)
スイッチ
外形
寸法
66
基板寸法
本体寸法
仕様(CPU ボード)
型 名:HD6417751F167
PKG: QFP256pin
CPU 内部クロック:167MHz
バスクロック:83.5 / 55.7MHz(ショートピンにて選択)
リトルまたはビッグ(ショートピンにて切り替え可能)
SDRAM
容 量:64Mbyte
バス幅:32 ビット
型 名:HM5225165TT-A60×2
EPROM
容 量:512Kbyte
(ソケットのみ実装)
バス幅:16 ビット
型 名:HN27C4096A×1
フラッシュメモリ
容 量:32Mbyte
(モニタプログラム)
バス幅:32 ビット
型 名:G28F640J5-150×4
RS-232C 準拠×1チャンネル
通信速度:57600bit/s、115200bit/s(ショートピンにて切り替え可能)
コネクタ:9pin D-sub コネクタ
・ CPU ボード側型名:DELC-J9PAF20L9(日本航空電子(株))
ケーブル長:1.5m (製品添付のケーブルを使用してください)
10BASE-T×1チャンネル
通信速度:最大 10Mbit/s
コントローラ:LAN91C96(SMSC)
コンフィギュレーション ROM:M93C46 (STMicroelectronics)
CPU ボード側コネクタ:NT10-8SAG-10L9(日本航空電子(株))
ボード拡張用コネクタ
・ CPU ボード側型名:53481-1809(Molex)
・ユーザ側型名:52760-1809(Molex)
PICMG 2.0 rev.2.1 準拠のシステムボード。J1/J2 コネクタのみ搭載。
インタフェース電圧:3.3V
PCI クロック:33MHz
データバス幅:32 ビット
サポート拡張スロット数:最大 4 スロット
インタフェースコネクタ:
J1 コネクタ(CN19):27-8071-110-011-833(京セラエルコ(株))
J2 コネクタ(CN20):27-8071-110-010-833(京セラエルコ(株))
CPU ボード側型名:DX20M-36S(ヒロセ(株))
SH7751
SW1:電源スイッチ
SW2:マニュアルリセットスイッチ
SW3:パワーオンリセットスイッチ
SW4:アボートスイッチ
233.35×160mm (横×縦)
236×175×42mm (横×縦×高さ)
5. CPU ボードの仕様
5.3
メモリマップ
図 5.2 に SH7751 CPU ボードのメモリマップを示します。CPU ボードでは CPU の各エリアを以下
の通り割り当てています。
• エリア 0 ・・・モニタプログラム領域です。フラッシュメモリに割り当てており、バス幅
は 32 ビットです。ただし EPROM モード(J25=ON)の場合はバス幅が 16 ビットに設定され
ます。
• エリア 1 ・・・システムレジスタ領域です。LAN コントローラ(LAN91C96)もこの領域
からアクセスできます。
• エリア 2 ・・・ユーザ拡張ボードインタフェース領域です。ユーザ作成の拡張ボードを接
続できます。ただし EPROM モード(J25=ON)の場合はフラッシュメモリが割り当てられる
ため、ユーザ拡張ボードインタフェースへはアクセスできません。
• エリア 3 ・・・ SDRAM 64Mbyte を実装しています。前半 63.5Mbyte はユーザプログラム領
域、後半 0.5Mbyteはモニタプログラムワーク領域に割り当てています。バス幅は 32 ビット
固定です。
• エリア 4 ・・・ユーザ拡張ボードインタフェース領域です。ユーザ作成の拡張ボードを接
続できます。
• エリア 5 ・・・ユーザ拡張ボードインタフェース領域です。ユーザ作成の拡張ボードを接
続できます。
• エリア 6 ・・・ユーザ拡張ボードインタフェース領域です。ユーザ作成の拡張ボードを接
続できます。
67
5. CPU ボードの仕様
EPROM
H’0000 0000
CS0
EPROM (512kByte)
H’01FF FFFF
H’03FF FFFF
H’0400 0000
CS1
Reserved
H’0500 0000
H’0600 0000
H’0700 0000
H’07FF FFFF
H’0800 0000
System FPGA#1
(Int Status, Int Mask)
System FPGA#1
(Int Status, Int Mask)
Reserved
Reserved
System FPGA#2
(power control, NMI control)
Ether
System FPGA#2
(power control, NMI control)
Ether
CS4
CS5
H’0500 0000
H’0600 0000
H’0700 0000
H’09FF FFFF
H’0BFF FFFF
H’0C00 0000
H’0BFF FFFF
SDRAM (64MB)
H’0FFF FFFF
H’1000 0000
H’13FF FFFF
H’1400 0000
PCI
H’17FF FFFF
H’1800 0000
H’0000 0000
CS6
H’1BFF FFFF
H’1C00 0000
H’1CFF FFFF
H’1D00 0000
H’1DFF FFFF
H’1E00 0000
H’1E23 FFFF
H’1E24 0000
H’1E27 FFFF
H’1FFF FFFF
H’00FF FFFF
CPU
H’FFFF FFFF
PCI
PCI I/O
PCI
H’0000 0000
PCI I/O
H’0003 FFFF
CPU
H’FFFF FFFF
図 5.2 SH7751 CPU ボードメモリマップ
68
H’03FF FFFF
H’0400 0000
H’0800 0000
CS2
CS3
H’0000 0000
H’007F FFFF
5. CPU ボードの仕様
5.4
外部インタフェース
5.4.1
シリアルインタフェース
警告
CPU ボードまたはユーザシステムのパワーオン中はすべてのコネクタ、ケーブル類の抜き差しを行
なわないでください。
抜き差しを行った場合、CPU ボードとユーザシステムの発煙発火の可能性があります。また、デバ
ッグ中のユーザプログラムの破壊の可能性があります。
本 CPU ボードは、ホストとのインタフェースが可能なシリアルインタフェース(RS-232C 準拠)
を 1ch 持っています。
ホストとのインタフェースは、CPU 内蔵の SCIF(FIFO 付シリアルインタフェース)を用います。
このため、ユーザが CPU の SCIF を使用する場合は、割り込みハンドラを作成した上で Simulated I/O
Window を使用する必要があります。詳細は、「7 ユーザ割り込みハンドラの作成」を参照してく
ださい。
コネクタは 9pin D-Sub コネクタを使用し、通信用ケーブルは CPU ボードに添付されています。転
送レートは 57600bit/s と 115200bit/s のどちらかを設定できます。設定方法は「2.8 ショートピン」
を参照してください。
表 5.2 にシリアルインタフェースコネクタのピン配置を、表 5.3 にシリアルインタフェース仕様
を示します。シリアルケーブルの接続方法については、「2.4 ケーブルの接続」をご覧ください。
表 5.2 シリアルインタフェースコネクタピン配置
信号名
Pin No.
機 能
1
Reserved
未接続
2
RXD
受信データ
3
TXD
送信データ
4
DTR
データ端末レディ(ボード上で DSR に接続)
5
SG
シグナル・グラウンド
6
DSR
データセットレディ(ボード上で DTR に接続)
7
RTS
送信要求
8
CTS
送信可
9
Reserved
未接続
69
5. CPU ボードの仕様
表 5.3 シリアルインタフェース仕様
項目
仕 様
同期方式
調歩同期
転送速度
57600/115200bit/s(ショートピンにて切り替え可能)
スタートビット:1 ビット
ストップビット:1 ビット
ビット構成
パリティ:なし
データ長:8 ビット
フロー制御:RTS/CTS 制御
コントローラ
SH7751 内蔵 SCIF(FIFO 付シリアルコミュニケーションインタフェース)
ドライバ
LT1330CG(リニアテクノロジー社製)
コネクタ
CPU ボード側:DELC-J9PAF20L9(日本航空電子(株))
図 5.3 に IBM PC 互換機のシリアルインタフェースコネクタと、CPU ボードのインタフェースコ
ネクタの接続図を示します。また、図 5.4 にコネクタのピン配列を示します。シリアルケーブルの
接続については「2.4 ケーブルの接続」をご覧ください。
IBM PC互換機
シリアルインタフェースコネクタ
CPUボード
シリアルインタフェースコネクタ
CD
1
1
N.C.
RXD
2
2
RXD
TXD
3
3
TXD
DTR
4
4
DTR
SG
5
5
SG
DSR
6
6
DSR
RTS
7
7
RTS
CTS
8
8
CTS
RING
9
9
N.C.
4
図 5.3 ホストコンピュータとの接続
Pin 1
Pin 6
CN15
Pin 5
シリアルインタフェースコネクタピン配列
Pin 9
図 5.4 シリアルインタフェースコネクタピン配列
70
5. CPU ボードの仕様
EPROM ソケットインタフェース
5.4.2
警告
CPU ボードまたはユーザシステムのパワーオン中はすべてのコネクタ、ケーブル類の抜き差しを行
なわないでください。
抜き差しを行った場合、CPU ボードとユーザシステムの発煙発火の可能性があります。また、デバ
ッグ中のユーザプログラムの破壊の可能性があります。
本 CPU ボードは、ROM-ICE 接続用に HN27C4096 用の EPROM ソケット(M7)を備えています。
J25=ON に設定して電源を投入すると、CPU ボードは EPROM モードとなり、エリア 0 の先頭から
512KB の EPROM ソケット領域が配置されます。EPROM モードでは、エリア 0 のバス幅は 16 ビッ
トに設定されます。
また、このときモニタ用フラッシュメモリはエリア2に配置されます。表 5.4 に HN27C4096 用
EPROM ソケットのピン配置を示します。
表 5.4 HN27C4096 用 EPROM ソケットインタフェースのピン配置
Pin
端子名
Pin
端子名
Pin
端子名
Pin
1
VPP
2
/CE
3
4
端子名
11
Vss
21
A0
31
A9
12
I/O7
22
A1
32
A10
I/O15
13
I/O6
23
A2
33
A11
I/O14
14
I/O5
24
A3
34
A12
5
I/O13
15
I/O4
25
A4
35
A13
6
I/O12
16
I/O3
26
A5
36
A14
7
I/O11
17
I/O2
27
A6
37
A15
8
I/O10
18
I/O1
28
A7
38
A16
9
I/O9
19
I/O0
29
A8
39
A17
10
I/O8
20
/OE
30
Vss
40
Vcc
また、ROM-ICE の種類によっては CPU の NMI および RESET 信号を使用して、デバッグ機能を
実現している場合があります。本 CPU ボードでは、TP56 および TP57 にこれらの信号を割り当てて
います。
TP56:リセット入力。ボード内論理と OR を取り、CPU の_RESET 信号を生成します。
TP57:NMI 入力。ボード内論理と OR を取り、CPU の_NMI 信号を生成します。この入力は、オ
ンボードレジスタの NMIMASK でマスク可能です。
5.4.3
LAN インタフェース
警告
CPU ボードまたはユーザシステムのパワーオン中はすべてのコネクタ、ケーブル類の抜き差しを行
なわないでください。
抜き差しを行った場合、CPU ボードとユーザシステムの発煙発火の可能性があります。また、デバ
ッグ中のユーザプログラムの破壊の可能性があります。
71
5. CPU ボードの仕様
CPU ボードは、LAN インタフェースを 1ch 持っており、ユーザアプリケーションプログラムで使
用することができます。
LAN コントローラには SMSC 社の LAN91C96 を使用し、10BASE-T をサポートしています。MAC
アドレス、コンフィギュレーション情報は、ボード上の EEPROM(FM93C46, Fairchild 社)に格納し
ています。この EEPROM 内容を誤って書き換えないよう、ご注意下さい。MAC アドレスについて
は、ボード上にラベルでも表示してあります。
なお、CPU ボード上のモニタでは LAN インタフェースドライバを提供していません。ご使用の
際にはユーザプログラム側でドライバソフトをご用意ください。表 5.5 から表 5.9 に LAN コントロ
ーラ LAN91C96 のレジスタ仕様を示します。詳細内容につきましては、SMSC 社のデータシートを
ご参照ください。
表 5.5 LAN コントローラ LAN91C96 のレジスタ仕様(バンク 0)
BANK0 レジスタ名称
略称
R/W
初期値
Address
Access Size
TRANSMIT CONTROL REGISTER
TCR
R/W
0XX0h
07000000
16
EPH STATUS REGISTER
EPHSR
R
0000h
07000002
16
RECEIVE CONTROL REGISTER
RCR
R/W
0000h
07000004
16
COUNTER REGISTER
ECR
R
0000h
07000006
16
MEMORY INFORMATION REGISTER
MIR
R
1818h
07000008
16
MEMORY CONFIGURATION REGISTER
MCR
R/W
3300h
0700000A
16
BANK SELECT REGISTER
BSR
R/W
33XXh
0700000E
16
表 5.6 LAN コントローラ LAN91C96 のレジスタ仕様(バンク 1)
BANK1 レジスタ名称
CONFIGURATION REGISTER
略称
R/W
初期値
Address
R/W
XXXXh
BASE ADDRESS REGISTER
BAR
R
1867h
07000002
16
INDIVIDUAL ADDRESS REGISTER
IAR
R/W
xxxxh
07000004
16
INDIVIDUAL ADDRESS REGISTER
IAR
R/W
xxxxh
07000006
16
INDIVIDUAL ADDRESS REGISTER
IAR
R/W
xxxxh
07000008
16
GENERAL ADDRESS REGISTER
GPR
R/W
0000h
0700000A
16
CONTROL REGISTER
CTR
R/W
0XXXh
0700000C
16
BANK SELECT REGISTER
BSR
R/W
33XXh
0700000E
16
72
07000000
Access Size
CR
16
5. CPU ボードの仕様
表 5.7 LAN コントローラ LAN91C96 のレジスタ仕様(バンク 2)
BANK2 レジスタ名称
MMU COMMAND REGISTER
略称
MMUCR
R/W
W
初期値
00h
Address
07000000
Access Size
8
AUTO TX START REGISTER
AUTOTX
R/W
00h
07000001
8
PACKET NUMBER REGISTER
PNR
R/W
00h
07000002
8
ALLOCATION RESULT REGISTER
ARR
R
80h
07000003
8
FIFO PORTS REGISTER
FIFO
R
8080h
07000004
16
POINTER REGISTER
PTR
R/W
0000h
07000006
16
DATA REGISTER
DATA
R/W
XXXXh
07000008
16
DATA REGISTER
DATA
R/W
XXXXh
0700000A
16
INTERRUPT STATUS REGISTER
IST
R
03h
0700000C
8
INTERRUPT ACKNOWLEG REGISTER
ACK
W
XXh
0700000C
8
INTERRUPT MASK REGISTER
MSK
R/W
00h
0700000D
8
BANK SELECT REGISTER
BSR
R/W
33XXh
0700000E
16
表 5.8 LAN コントローラ LAN91C96 のレジスタ仕様(バンク 3)
BANK3 レジスタ名称
略称
R/W
初期値
Address
Access Size
MULTICAST TABLE
MT
R/W
00h
07000000
16
MULTICAST TABLE
MT
R/W
00h
07000001
16
MULTICAST TABLE
MT
R/W
00h
07000002
16
MULTICAST TABLE
MT
R/W
00h
07000003
16
MULTICAST TABLE
MT
R/W
00h
07000004
16
MULTICAST TABLE
MT
R/W
00h
07000005
16
MULTICAST TABLE
MT
R/W
00h
07000006
8
MULTICAST TABLE
MT
R/W
00h
07000007
8
MANAGEMENT INTERFACE
MGMT
R/W
3X30h
07000008
16
REVISION REGISTER
REV
R
3340h
0700000A
16
EARLY RCV REGISTER
ERCV
R
331Fh
0700000C
16
BANK SELECT REGISTER
BSR
R/W
33XXh
0700000E
16
表 5.9 LAN コントローラ LAN91C96 のレジスタ仕様(バンク 4)
BANK4 レジスタ名称
略称
R/W
初期値
Address
Access Size
Ethernet Configuration Option Register
ECOR
40h
07000000
8
Ethernet Configuration and Status Register
ECSR
00h
07000001
8
BANK SELECT REGISTER
BSR
33XXh
0700000E
16
5.4.4
R/W
ユーザ拡張ボードインタフェース
CPU ボードは、ユーザ拡張ボードを接続するための、ユーザ拡張ボードインタフェースコネクタ
を持っています。
なお、拡張ボードインタフェースから供給できる電流は以下の通りです。この容量を超えないよ
うに、拡張ボードを設計してください。
• 5.0V 系・・・ 3.0A
• 3.3V 系・・・ 1.2A
73
5. CPU ボードの仕様
警告
CPU ボードまたはユーザシステムのパワーオン時すべてのコネクタ、ケーブル類の抜き差しを行な
わないでください。
抜き差しを行った場合、CPU ボードとユーザシステムの発煙発火の可能性があります。また、デバ
ッグ中のユーザプログラムの破壊の可能性があります。
図 5.5 にユーザ拡張ボードインタフェースコネクタのピン配列を示します。また、表 5.10 にユー
ザ拡張ボードインタフェースコネクタのピン配置を示します。端子機能欄に番号のないものは、CPU
のハードウェアマニュアルを参照してください。端子の信号レベルはすべて SH7751 CPU と同等の
3.3V インタフェースです。拡張ボードの接続方法については、「2.4 ユーザ拡張ボードの接続」を
ご覧ください。
図 5.5 ユーザ拡張ボードインタフェース CN1 ピン配列
74
5. CPU ボードの仕様
表 5.10 ユーザ拡張ボードインタフェースコネクタ(CN1)ピン配置
端子
機能
端子名
端子
機能
端子名
Pin
No.
D6
(1)
91
+5V
136
D7
(1)
92
GND
137
BREQ#
D8
(1)
93
+12V
138
DRAK0
94
GND
139
DREQ0#
D9
(1)
95
+1.8V
140
+3.3V
D10
(1)
96
GND
141
DACK0
端子名
1
+5V
46
2
GND
47
3
+12V
48
4
GND
49
GND
5
+1.8V
50
6
GND
51
7
GND
8
A0
9
10
Pin
No.
端子名
端子
機能
Pin
No.
Pin
No.
端子
機能
CE2A#
52
D11
(1)
97
+3.3V
142
DRAK1
(2)
53
D12
(1)
98
WE0#
143
DREQ1#
A1
(2)
54
D13
(1)
A2
(2)
55
GND
11
A3
(2)
56
D14
12
A4
(2)
57
D15
13
GND
58
14
A5
(2)
15
A6
16
A7
17
18
19
GND
20
(4)
99
WE1#
144
DACK1
100
WE2#
145
+3.3V
(1)
101
WE3#
146
SCK0
(1)
102
BS#
147
+3.3V
D16
(1)
103
RXD0
148
BACK#
(4)
59
D17
(1)
104
TXD2
149
EBACK3#
(10)
(2)
60
D18
(1)
150
RESETOUT#
(3)
(2)
61
GND
151
EBREQ0A#
(10)
A8
(2)
62
D19
(10)
A9
(2)
63
D20
64
D21
(1)
109
+3.3V
A10
(2)
65
D22
(1)
110
CS3#
(11)
21
A11
(2)
66
D23
(1)
111
RTS2
(5)
22
A12
(2)
67
GND
112
+3.3V
23
A13
(2)
68
D24
(1)
113
CE2B#
24
A14
(2)
69
D25
(1)
114
EBREQ2#
(10)
25
GND
70
D26
(1)
115
EBREQ3#
26
A15
(2)
71
D27
(1)
116
EBACK0#
27
A16
(2)
72
D28
(1)
117
TXD0
162
RDWR#
28
A17
(2)
73
GND
118
EXINT3#
163
IRL0#
29
A18
(2)
74
D29
(1)
119
EXINT4#
30
A19
(2)
75
D30
(1)
120
TDI
31
GND
76
D31
(1)
121
+3.3V
32
A20
(2)
77
STATUS0
122
33
A21
(2)
78
STATUS1
34
A22
(2)
79
GND
35
A23
(2)
80
GND
36
A24
(2)
81
B_CKIO
37
GND
82
GND
38
A25
(2)
83
CKIO
39
D0
(1)
84
GND
129
CS1#
174
3.3V
40
D1
(1)
85
+5V
130
CS2#
175
+5V
41
D2
(1)
86
GND
131
CS4#
176
GND
42
D3
(1)
87
+12V
132
CS5#
177
+12V
(5)
105
+3.3V
106
TRST#
(1)
107
IOIS16
152
EBREQ0B#
(1)
108
SCK2
153
TCLK
(12)
(12)
(6)
154
STBY#
155
FLRDY
156
RXD2
157
+3.3V
158
Mode5
159
CTS2
(10)
160
+3.3V
(10)
161
RD#
(5)
(5)
164
IRL1#
(6)
165
IRL3#
166
RDY
(9)
IRL2#
(7)
167
MRESET#
(8)
123
TCK
(6)
168
RESET#
(8)
124
TMS
(6)
169
3.3V
125
+3.3V
170
3.3V
126
TDO
(6)
171
NMI#
127
ASEBREAK#
(6)
172
GND
128
CS0#
173
N.C
(8)
75
5. CPU ボードの仕様
Pin
No.
端子名
43
GND
44
45
端子名
端子
機能
端子名
端子
機能
Pin
No.
88
GND
133
+3.3V
D4
(1)
89
+1.8V
134
EBACK2#
D5
(1)
90
GND
135
CS6#
Pin
No.
端子名
端子
機能
Pin
No.
178
GND
(10)
179
+1.8V
180
GND
端子
機能
【注】 本ボードでは一部の信号を変換して、CPU へ入力あるいはユーザ拡張ボードインタフェースコネクタへ
出力しています。表 5.10 中の端子機能欄の番号(1)∼(12)がこれに該当します。各端子について以
下に示します。
(1)
D[31:0]: 図 5.9 を参照してください。
(2)
A[25:0]: 図 5.9 を参照してください。
(3)
RESETOUT#: CPU の信号をそのまま出力しています。ユーザボード側からはドライブしないで
ください。
(4)
BREQ#、BACK#: CPU の信号を直結しています。ユーザボード側からはドライブしないでくだ
さい。バス権の獲得には、EBREQx/EBACKx 信号を用いてください。
(5)
SCIF 信号群: ホストとの通信のために、HDI が使用しています。ユーザボード側からはドライブ
しないでください。
(6)
H-UDI 信号群: E10A エミュレータが使用します。ユーザボード側からはドライブしないでくださ
い。
(7)
IRL2: CPU の信号を直結しています。ユーザボード側からはドライブしないでください。外部割
込み入力には、IRL0/IRL1/IRL3/EXINT3/EXINT4 信号を用いてください。
(8)
RESET#, MRESET#, NMI: ボード内論理と OR を取り、CPU へ入力しています。図 5.10 を参照
してください。
(9)
RDY: ボード内でプルダウンされています。ウェイト挿入時に High ドライブ、その他の時は Hi-Z
となるよう制御してください。
(10) バス開放用信号: ボード内論理を経由し、CPU の BREQ#を生成します。シーケンスについては
図 5.6、5.7 を参照してください。
(11) CS3: 状態モニタ用の信号です。CPU ボード内で使用しておりますので、ユーザボード側から
はドライブしないでください。
(12) CKIO / B_CKIO: CKIO は CPU 出力を、外部 PLL 経由でユーザ拡張インタフェースへ出力して
いるために位相エラーが保証されます(最大 150ps)。B_CKIO は CPU 出力をバスバッファ経由で出
力しているため、ドライブ能力が高い代わりにディレイが大きくなります(最大 3.6ns)。
図 5.6 バス権解放タイミング(1)
76
5. CPU ボードの仕様
図 5.7 バス権解放タイミング(2)
表 5.11 AC 仕様
パラメータ
最小値
最大値
tBREQH
1.5 ns
-
tBREQS
6.0 ns
-
tBACKD
=tBACKD
=tBACKD
tCBACKD
-
10.0 ns
tCOFF1
-
8.0 ns
tCOFF2
-
17.0 ns
tCON1
-
8.0 ns
-
17.0 ns
tCON2
【注】 =
CPU の AC 仕様と同じです。
図 5.8 CKIO 終端抵抗接続例
77
5. CPU ボードの仕様
図 5.9 CN1 ユーザ拡張ボードインタフェース回路構成(1)
78
5. CPU ボードの仕様
図 5.10 CN1 ユーザ拡張ボードインタフェース回路構成(2)
79
5. CPU ボードの仕様
図 5.11 CN1 ユーザ拡張ボードインタフェース回路構成(3)
80
5. CPU ボードの仕様
5.4.5
PCI インタフェース
本ボードは、SH7751 CPU の内蔵 PCI ブリッジを利用した、コンパクト PCI インタフェースを搭
載しています。サポートする PCI の種類は 33MHz/32 ビット/3.3V インタフェースです。
本 CPU ボードは、PCI 用ドライバソフトを搭載しておりません。従って、ご使用の際には、PCI
ドライバソフトをご用意ください。
図 5.12 にコンパクト PCI コネクタのピン配列を示します。また、表 5.12、5.13 にコンパクト PCI
コネクタのピン配置を示します。端子機能欄に番号のないものは、CPU のハードウェアマニュアル
を参照してください。端子の信号レベルはすべて SH7751 CPU と同等の 3.3V インタフェースです。
警告
CPU ボードまたはコンパクト PCI バックプレーンのパワーオン時すべてのコネクタ、ケーブル類の
抜き差しを行なわないでください。
抜き差しを行った場合、CPU ボードと PCI システムの発煙発火の可能性があります。また、デバッ
グ中のユーザプログラムの破壊の可能性があります。
警告
CPU ボードをコンパクト PCI バックプレーンに装着する場合、CPU ボード部品面側(PCI コネク
タ実装面側)を2スロット分空けてご使用ください。
上記2スロット内に他の PCI ボードを装着した場合、CPU ボードとの接触などにより、CPU ボー
ドと PCI システムの発煙発火の可能性があります。また、デバッグ中のユーザプログラムの破壊の
可能性があります。
注意 CPU ボードをコンパクト PCI バックプレーンに装着する場合、SW1 を「OFF」側へ切り換
えて、CPU ボード上の 3.3V 生成回路を切り離してください。
このとき、CPU ボードはバックプレーンから 5V と 3.3V の供給を受けて、3.3V インタフェ
ースで動作します(図 5.13 を参照)。
図 5.12 コンパクト PCI インタフェース CN19/20 ピン配列
81
5. CPU ボードの仕様
表 5.12 コンパクト PCI インタフェース J1 コネクタ(CN19)ピン配置
Pin
No.
端子名
端子
機能
Pin
No.
端子名
端子
機能
Pin
No.
端子名
端子
機能
Pin
No.
端子名
端子
機能
Pin
No.
端子名
端子
機能
A1
5V
B1
-12V
C1
TRST
D1
12V
E1
A2
TCK
B2
5V
C2
TMS
D2
TDO
E2
TDI
A3
INTA
B3
INTB
C3
INTC
(1)
D3
5V
E3
INTD
(1)
A4
RESER
VE
B4
GND
C4
V(I/O)
(7)
D4
INTP
E4
INTS
(6)
A5
RESER
VE
B5
RESER
VE
C5
RST
D5
GND
E5
GNT
A6
REQ
B6
GND
C6
3.3V
D6
CLK
E6
AD31
A7
AD30
B7
AD29
C7
AD28
D7
GND
E7
AD27
A8
AD26
B8
GND
C8
V(I/O)
D8
AD25
E8
AD24
A9
C/BE3
B9
IDSEL
C9
AD23
D9
GND
E9
AD22
(1)
(1)
(7)
(6)
5V
A10 AD21
B10 GND
C10 3.3V
D10 AD20
E10 AD19
A11 AD18
B11 AD17
C11 AD16
D11 GND
E11 C/BE2
A12
B12
C12
D12
E12
A13
B13
C13
D13
E13
A14
B14
C14
D14
E14
A15 3.3V
B15 FRAME
C15 IRDY
D15 GND
E15 TRDY
A16 DEVSEL
B16 GND
C16 V(I/O)
A17 3.3V
B17 SDONE
C17 SBO
(7)
D16 STOP
E16 LOCK
D17 GND
E17 PERR
A18 SERR
B18 GND
C18 3.3V
D18 PAR
E18 C/BE1
A19 3.3V
B19 AD15
C19 AD14
D19 GND
E19 AD13
A20 AD12
B20 GND
C20 V(I/O)
D20 AD11
E20 AD10
A21 3.3V
B21 AD9
C21 AD8
D21 M66EN
E21 C/BE0
A22 AD7
B22 GND
C22 3.3V
D22 AD6
E22 AD5
A23 3.3V
B23 AD4
C23 AD3
D23 5V
E23 AD2
A24 AD1
B24 5V
C24 V(I/O)
(7)
D24 AD0
E24 ACK64
A25 5V
B25 REQ64 (2)
C25 ENUM
(4)
D25 3.3V
E25 5V
82
(7)
(2)
5. CPU ボードの仕様
表 5.13 コンパクト PCI インタフェース J2 コネクタ(CN20)ピン配置
Pin
No.
端子名
端子
機能
Pin
No.
端子名
端子
機能
Pin
No.
端子名
端子
機能
Pin
No.
端子名
端子
機能
Pin
No.
端子名
端子
機能
A1
CLK1
B1
GND
C1
REQ1
D1
GNT1
E1
A2
CLK2
B2
CLK3
C2
SYSEN
D2
GNT2
E2
REQ3
A3
CLK4
B3
GND
C3
GNT3
D3
REQ4
E3
GNT4
(3)
A4
V(I/O)
B4
RESER
VE
C4
C/BE7
D4
GND
E4
C/BE6
(2)
(7)
A5
C/BE5
(2)
B5
GND
A6
AD63
(2)
B6
AD62
A7
AD59
(2)
B7
GND
A8
AD56
(2)
B8
AD55
A9
AD52
(2)
B9
GND
A10 AD49
(2)
B10 AD48
A11 AD45
(2)
B11 GND
A12 AD42
(2)
B12 AD41
A13 AD38
(2)
B13 GND
A14 AD35
(2)
B14 AD34
(2)
C5
V(I/O)
(7)
D5
C/BE4
C6
AD61
(2)
D6
GND
C7
V(I/O)
(7)
D7
AD58
C8
AD54
(2)
D8
GND
C9
V(I/O)
(7)
D9
AD51
(2)
C10 AD47
(2)
D10 GND
C11 V(I/O)
(7)
D11 AD44
(2)
C12 AD40
(2)
D12 GND
C13 V(I/O)
(7)
D13 AD37
(2)
(2)
(2)
(3)
(2)
(2)
(2)
(2)
REQ2
E5
PAR64
(2)
E6
AD60
(2)
E7
AD57
(2)
E8
AD53
(2)
E9
AD50
(2)
E10 AD46
(2)
E11 AD43
(2)
E12 AD39
(2)
(2)
E13 AD36
(2)
E14 AD32
(2)
(3)
E15 GNT5
(3)
C14 AD33
(2)
D14 GND
A15 RESER
VE
B15 GND
C15 FAL
(4)
D15 REQ5
A16 RESER
VE
B16 RESER
VE
C16 DEG
(4)
D16 GND
A17 RESER
VE
B17 GND
C17 PRST
(5)
D17 REQ6
A18 RESER
VE
B18 RESER
VE
C18 RESER
VE
D18 GND
E18 RESER
VE
A19 GND
B19 GND
C19 RESER
VE
D19 RESER
VE
E19 RESER
VE
A20 CLK5
B20 GND
C20 RESER
VE
D20 GND
E20 RESER
VE
A21 CLK6
B21 GND
C21 RESER
VE
D21 RESER
VE
E21 RESER
VE
A22 GA4
B22 GA3
C22 GA2
D22 GA1
E22 GA0
E16 RESER
VE
(3)
E17 GNT6
(3)
【注】 本ボードでは一部の信号を変換して、CPU へ入力あるいはコンパクト PCI コネクタへ出力しています。
また、一部 PCI 機能がサポートされていないために機能しないピンがあります。表 5.12、表 5.13 中の
端子機能欄の番号(1)∼(7)がこれに該当します。各端子について以下に示します。
(1)
INTA-INTD: ボード内論理を経由して、CPU の IRL2 へ接続されます。「5.5 オンボードレジス
(2)
64 ビットバス用信号: NC になっています。必要に応じて、拡張ボード側で端子処理を施してく
(3)
スロット 6-8 用信号: プルアップされています。これらのスロットにボードを増設することはでき
タ」を参照してください。
ださい。ACK64#、REQ64#だけはプルアップされています。
ません。
(4)
ホットスワップ用信号: プルアップされています。これらの端子は機能しません。
(5)
PRST#: ボード内論理と OR を取り、CPU へ入力しています。図 5.14 を参照してください。
(6)
INTP#、INTS#: NC になっています。必要に応じて、拡張ボード側で端子処理を施してください。
(7)
V(I/O): ボード内では使用していませんが、GND との間にデカップリングコンデンサを搭載して
います。
83
5. CPU ボードの仕様
図 5.13 CPU ボード電源系統図
図 5.14 リセット信号系統図
84
5. CPU ボードの仕様
オンボードレジスタ
5.5
CPU ボードは、外部インタフェースからの割り込み制御のために、制御レジスタを持っています。
これらのレジスタはユーザプログラムで自由に設定可能です。
オンボードレジスタの一覧を表 5.14 に示します。
表 5.14 オンボードレジスタ一覧
レジスタ名
No.
正式名称
アドレス
R/W
PCI 割り込み要因レジスタ
R
H’04000000
PINTMASK
PCI 割り込みマスクレジスタ
R/W
H’04000002
EXINT
外部割り込み要因レジスタ
R
H’04000004
4
EXINTMASK
外部割り込みマスクレジスタ
R/W
H’04000006
5
NMIMASK
NMI マスクレジスタ
R/W
H’04000008
1
PINT
2
3
[1] PCI 割り込み要因レジスタ(PINT)
ビット
15
14
13
12
11
10
名称
未使用
未使用
未使用
未使用
PINT3
PINT2
PINT1
PINT0
R/W
R
R
R
R
R
R
R
R
初期値
不定値
不定値
不定値
0
不定値
不定値
不定値
不定値
ビット
7
6
5
4
3
9
2
8
1
0
名称
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
R/W
R
R
R
R
R
R
R
R
初期値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
本レジスタは、コンパクト PCI インタフェースの割り込みライン電圧レベルをモニタします。ユ
ーザは、CPU の IRL2 割り込み発生時に本レジスタを参照することで、割り込み要因を特定できま
す。要因のクリアは、該当する拡張ボードのコントローラへアクセスして行なってください。
Bit11:PINT3
0:PCI の INTD 信号が Low レベルである(割り込み要求あり)
1:PCI の INTD 信号が High レベルである(割り込み要求なし)
Bit10:PINT2
0:PCI の INTC 信号が Low レベルである(割り込み要求あり)
1:PCI の INTC 信号が High レベルである(割り込み要求なし)
Bit9 :PINT1
0:PCI の INTB 信号が Low レベルである(割り込み要求あり)
1:PCI の INTB 信号が High レベルである(割り込み要求なし)
Bit8 :PINT0
0:PCI の INTA 信号が Low レベルである(割り込み要求あり)
1:PCI の INTA 信号が High レベルである(割り込み要求なし)
85
5. CPU ボードの仕様
[2] PCI 割り込みマスクレジスタ(PINTMASK)
ビット
15
14
13
12
11
10
9
8
名称
未使用
未使用
未使用
未使用
PINTMAS
K3
PINTMAS
K2
PINTMAS
K1
PINTMAS
K0
R/W
R
R
R
R
R/W
R/W
R/W
R/W
初期値
不定値
不定値
不定値
0
0
0
0
0
ビット
7
6
5
4
3
2
1
0
名称
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
R/W
R
R
R
R
R
R
R
R
初期値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
本レジスタは、コンパクト PCI インタフェースの割り込み入力をマスクします。PINT のいずれか
のビットが’0’で、本レジスタの該当ビットが’1’にセットされていた場合、CPU へ IRL2 が入力され
ます。
Bit11:PINTMASK3
0:PCI の INTD 割り込みをマスクする
1:PCI の INTD 割り込みを許可する。
Bit10:PINTMASK2
0:PCI の INTC 割り込みをマスクする
1:PCI の INTC 割り込みを許可する。
Bit9 :PINTMASK1
0:PCI の INTB 割り込みをマスクする
1:PCI の INTB 割り込みを許可する。
Bit8 :PINTMASK0
0:PCI の INTA 割り込みをマスクする
1:PCI の INTA 割り込みを許可する。
[3] 外部割り込み要因レジスタ(EXINT)
ビット
15
14
13
12
11
10
9
8
名称
未使用
未使用
未使用
EXINT4
EXINT3
リザーブ
リザーブ
R/W
R
R
R
R
R
R
R
R
初期値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
1
1
不定値
ビット
7
6
5
4
3
2
EXINT0
1
0
名称
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
R/W
R
R
R
R
R
R
R
R
初期値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
本レジスタは、外部割り込みの割り込みライン電圧レベルをモニタします。ユーザは、CPU の IRL2
割り込み発生時に本レジスタを参照することで、割り込み要因を特定できます。要因のクリアは、
該当する外部割込み資源へアクセスして行なってください。
86
5. CPU ボードの仕様
Bit12:EXINT4
0:ユーザ拡張ボードインタフェースの EXINT4 信号が Low レベルである(割り込み要求あり)
1:ユーザ拡張ボードインタフェースの EXINT4 信号が High レベルである(割り込み要求なし)
Bit11:EXINT3
0:ユーザ拡張ボードインタフェースの EXINT3 信号が Low レベルである(割り込み要求あり)
1:ユーザ拡張ボードインタフェースの EXINT3 信号が High レベルである(割り込み要求なし)
Bit10:リザーブ
本ビットは常に’1’。
Bit9 :リザーブ
本ビットは常に’1’。
Bit8 :EXINT0
0:シリアルインタフェースの DCD 信号が High レベルである(割り込み要求あり)
1:シリアルインタフェースの DCD 信号が Low レベルである(割り込み要求なし)
[4] 外部割り込みマスクレジスタ(EXINTMASK)
ビット
15
14
13
12
11
10
9
8
名称
未使用
未使用
未使用
EXINTMA
SK4
EXINTMA
SK3
リザーブ
リザーブ
EXINTMA
SK0
R/W
R
R
R
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
初期値
不定値
不定値
不定値
0
0
0
0
0
ビット
7
6
5
4
3
2
1
0
名称
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
R/W
R
R
R
R
R
R
R
R
初期値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
本レジスタは、外部割り込み入力をマスクします。EXINT のいずれかのビットが’0’で、本レジス
タの該当ビットが’1’にセットされていた場合、CPU へ IRL2 が入力されます。
Bit12:EXINTMASK4
0:ユーザ拡張ボードインタフェースの EXINT4 割り込みをマスクする。
1:ユーザ拡張ボードインタフェースの EXINT4 割り込みを許可する。
Bit11:EXINTMASK3
0:ユーザ拡張ボードインタフェースの EXINT3 割り込みをマスクする。
1:ユーザ拡張ボードインタフェースの EXINT3 割り込みを許可する。
Bit10:リザーブ
書き込む時は、常に’0’を書き込んでください。
Bit9:リザーブ
書き込む時は、常に’0’を書き込んでください。
Bit8:EXINTMASK0
0:シリアルインタフェースの DCD 割り込みをマスクする。
1:シリアルインタフェースの DCD 割り込みを許可する。
87
5. CPU ボードの仕様
[5] NMI 割り込みマスクレジスタ(H’04000008)
ビット
15
14
13
12
11
10
9
8
名称
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
CS56EN
SWNMIM
ASK
EXNMIM
ASK
R/W
R
R
R
R
R
R/W
R/W
R/W
初期値
不定値
不定値
不定値
0
0
0
0
0
ビット
7
6
5
4
3
2
1
0
名称
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
R/W
R
R
R
R
R
R
R
R
初期値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
不定値
本レジスタは、アボートスイッチおよびユーザ拡張バスからの、NMI 入力をマスクします。また、
ユーザ拡張バスへ CS5/6 空間を開放するかどうかの設定も行ないます。
Bit10:CS56EN
1:CS5/6 空間に対するアクセスが拡張バスに出力されます。
0:CS5/6 空間に対するアクセスは拡張バスに出力されません。
Bit9:SWNMIMASK
1:SW4(アボートスイッチ)を押すと、CPU に NMI が入力されます。
0:SW4 を押しても、CPU に NMI は入力されません(アボートできなくなります)
Bit8:EXNMIMASK
1:EXNMI(拡張バス)、ICE_NMI(ROM-ICE 用テストピン)からの NMI 入力を許可します。
0:EXNMI、ICE_NMI の入力はマスクされます。
5.6
E10A インタフェース
CPU ボードは、SH7751 E10A エミュレータを接続可能な Hitachi-UDI ポートコネクタ(CN23)を搭
載しています。
本コネクタには、SH7751 の H-UDI 信号と AUD 信号が直結されています。
図 5.15 に、Hitachi-UDI ポートコネクタ(CN23)のピンの配列を示します。また、表 5.15 に、
Hitachi-UDI ポートコネクタ(CN23)のピン配置を示します。
Hitachi-UDIポートコネクタ(上面図)
Pin 35
Pin 1
CN23
Pin 2
Pin 36
CN1
図 5.15 Hitachi-UDI ポートコネクタ(CN23)ピン配列
88
5. CPU ボードの仕様
表 5.15 E10A 接続用コネクタ(CN23)ピン配置
ピン番号
信号名
1
AUDCK
2
GND
3
AUDATA0
4
GND
5
AUDATA1
6
GND
7
AUDATA2
8
GND
9
AUDATA3
10
GND
I/O
ピン番号
信号名
I/O
19
20
GND
I/O
21
TRST
22
GND
23
TDI
24
GND
25
TDO
26
GND
I/O
I/O
I/O
I/O
TMS
27
ASEBRKAK
28
GND
11
AUDSYNC
29
NC
12
GND
30
GND
13
NC
31
RESET
14
GND
32
GND
15
NC
33
GND
16
GND
34
GND
17
TCK
18
GND
I
35
NC
36
GND
I/O
I
I
I
O
I
O
89
5. CPU ボードの仕様
5.7
オンボード LED
本 CPU ボードは、そのときの動作状況をユーザに知らせるために、8 個の LED を持っています。
電源の状態、CPU のステータスを簡単に確認できます。
図 5.16 に、LED の実装位置を示します。また、表 5.16 に、各 LED 表示の意味を示します。
図 5.16 LED 実装位置
90
5. CPU ボードの仕様
表 5.16 LED 表示の意味
部品番号
表示色
機能略号
点灯時の内容
D1
緑
LNK
LAN インタフェースに、有効な接続が確立されています。
D2
緑
RX
LAN インタフェースに外部から受信データが送られています。
D3
緑
TX
LAN インタフェースから送信データが送り出されています。
D18
緑
NORMAL
CPU(SH7751)は通常動作中です。
D19
緑
SLEEP
CPU(SH7751)はスリープ状態です。
D20
緑
STAND-BY
CPU(SH7751)はスタンバイ状態です。
D21
緑
RESET
CPU(SH7751)はリセット状態です。
D22
赤
PWR
ボードに 5.0V/3.3V/1.8V とも正常に供給されていることを示します。
91
5. CPU ボードの仕様
5.8
実装レイアウト
CPU ボードの実装レイアウト図を図 5.17 に示します。
CPU ボード上の部品で、一部未実装部品があります。
表 5.17 に未実装部品の一覧を示します。
表 5.17 CPU ボード未実装部品一覧
No.
型名
個数
部品番号
1
281E1602-107M
4
C79,C80,C88,C243
2
269M1602-226M
10
C61,C62,C64,C65,C70,C74,C87,C89,C101,C229
3
269M1602-335M
4
C68,C72,C429,C430
4
269M3502-475M
1
C153
5
GRM39F103Z50
2
C56,C427
6
GRM39F104Z25
51
C55,C67,C69,C73,C145,C237,C238,C239,C240,C241,C242,C409,C410,
C411,C420,C421,C422,C423,C428,C63,C66,C71,C85,C86,C91,C97,C9
8,C99,C100,C160,C161,C162,C163,C164,C228,C231,C232,C233,C234,
C235,C236,C412,C413,C414,C415,C416,C417,C418,C419,C425,C426,
7
GRM39F105Z10
6
C93,C96,C108,C109,C110,C111
8
GRM40F105Z16
3
C76,C78,C165
9
GRM39CH150J50
27
C120,C122,C124,C126,C128,C130,C133,C135,C137,C139,C141,C143,
C144,C146,C147,C121,C123,C125,C127,C129,C131,C132,C134,C136,
C138,C140,C142
10
GRM39CH181J50
17
C192,C193,C194,C195,C196,C197,C198,C199,C200,C201,C202,C203,
C204,C205,C206,C207,C208
11
GRM39CH220J50
4
C166,C167,C168,C169
12
GRM39CH221J50
6
C75,C77,C102,C103,C118,C119
13
GRM39F224Z16
1
C152
14
GRM39F271J50
2
C94,C95
15
GRM39F333Z50
1
C90
16
GRM39F334Z10
2
C106,C107
17
GRM39CH470J50
4
C148,C149,C150,C151
18
GRM39F473Z25
1
C92
19
GRM39CH560J50
6
C112,C113,C114,C115,C116C117
20
GRM39CH561J25
2
C104,C105
21
GRM39F684Z10
2
C83,C84
22
MCR10EZH-J000
13
R18,R19,R85,R87,R89,R91,R2,R5,R7,R119,R120,R137,R148
23
MCR10EZH-J100
1
R26,R83
24
MCR10EZH-J101
3
R110,R111,R83
25
MCR10EZH-J102
3
R27,R28,R82
26
MCR10EZH-J103
7
R71,R72,R37,R77,R78,R79,R94,R131,R132
27
MCR10EZH-J104
3
R80,R81,R93
28
MCR10EZH-J105
1
R74
29
MCR10EZH-J153
4
R86,R88,R90,R92
30
MCR10EZH-J200
1
R84
31
MCR10EZH-J220
25
R46,R48,R50,R52,R54,R56,R59,R61,R63,R65,R67,R69,R70,R47,R49,R
51,R53,R55,R57,R58,R60,R62,R64,R66,R68
32
MCR10EZH-J270
2
R44,R45
92
5. CPU ボードの仕様
表 5.17 CPU ボード未実装部品一覧(続き)
型名
No.
個数
部品番号
33
MCR10EZH-J392
2
R24,R25
34
MCR10EZH-J432
4
R33,R34,R35,R36
35
MCR10EZH-J470
1
R73
36
MCR10EZH-J473
2
R22,R23
37
MCR10EZH-J512
5
R29,R30,R31,R32,R133
38
MCR10EZH-J750
6
R38,R39,R40,R41,R42,R43
39
MNR14-E0AB-J000
3
NR13,NR14,NR68
40
MNR14-E0AB-103
17
NR11,NR12,NR6,NR7,NR8,NR15,NR16,NR44,NR45,NR46,NR47,NR48,
NR49,NR53,NR54,NR55,NR56
41
MNR14-E0AB-220
3
NR50,NR51,NR52
42
MNR14-E0AB-221
1
NR10
43
MNR14-E0AB-472
1
NR9
44
RJ-6P-103
1
VR1
45
HSJ1003-01-010
1
CN5
46
IL-G-2P-S3T2-E
1
CN6
47
DIC152-8P
1
CN7
48
IL-G-4P-S3T2-E
1
CN8
49
D02-M15SAG-13LQ
1
CN9
50
HIF3F-40PA2.54DSA
2
CN10,CN11
51
MH11061-D2
1
CN12
52
FH10-24S-1SH
1
CN13
53
UB1112C-D1
1
CN14
54
DM11351-Z5-2
1
CN17
55
53553-1607
1
CN21
56
DM11351-Z5-3
1
CN22
57
410-96-202
18
J11,J12,J13,J14,J15,J16,J22,J24,J28,J29,J2A,J2B,J41,J43,J44,J45,J47,
J48
58
310-93-103+310-93101
2
J31,J32
59
310-93-103
2
J33,J34
60
HRF22
8
D4,D5,D6,D7,D8,D9,D10,D11
61
SML-210MT
4
D13,D14,D15,D16
62
HSM221C
1
D17
63
CDRH62B-330
2
L1,L2
64
LQH3C471
9
L3,L4,L5,L6,L7,L13,L14,L15,L16
65
BLA62B01
5
L8,L9,L10,L11,L12
66
SMD150-2
1
F2
67
LT1031
2
U12,U13
68
LTC1472
2
U14,U15
69
TDA1308T
1
U16
70
NJM386M
1
U17
71
AD1819AJST
1
U18
72
HD64465BP
1
U29
93
5. CPU ボードの仕様
表 5.17 CPU ボード未実装部品一覧(続き)
型名
No.
個数
1
部品番号
73
HD74LS04FP
U30
74
MQ-200
1
U31
75
HD6473214F16
1
U33
76
HD74HC164FP
1
U34
77
QS3245Q
1
U35
78
LT1330CG
1
U38
79
MAX471CSA
1
U39
80
LT1085CM
1
U50
81
HD74ALVC16834TEL
1
U53
82
CX5F-12.288MHz
1
X1
83
SG8002CA-12MHz
1
OSC2
84
SG8002CAPCCB_2
2MHZ
1
OSC5
94
5. CPU ボードの仕様
図 5.17 CPU ボード実装レイアウト図(部品面)
95
5. CPU ボードの仕様
5.9
CPU ボードの初期化
5.9.1
各モジュールの初期化
CPU ボードの初期化発生要因と SH7751 および CPU ボードの資源の初期化有無について表 5.18
に示します。
表 5.18 資源の初期化
初期化発生要因
立ち上げ時、およびパワーオ
ンリセットスイッチ
マニュアルリセットスイッチ
ハードウェア
モニタプログ
ラム
ハードウェア
モニタプログ
ラム
CPU
○
-
○
-
MMU
○
-
○
-
CACHE
○
-
-
-
TLB
○
-
-
-
CCN
○
-
-
-
INTC
○
○
○
○
UBC
○
-
-
-
CPG
○
○
-
○
WDT
○
○
-
○
BSC
○
○
-
○
DMAC
○
-
○
-
TMU
○
-
○
-
RTC
○
-
○
-
SCI
○
-
○
-
SCIF
○
○
○
○
PCIC
○
-
○
-
I/O PORT
○
-
-
-
AUD
-
-
-
-
H-UDI
-
-
-
-
TRST で初期化
ASERAM
-
-
-
-
TRST で初期化
○
○
○
○
割り込み資源
SH7751
の
割り込み制御
オンボードレジスタ
○
○
○
-
SDRAM
-
○
-
○
-
-
-
-
備考
モニタが使用
TRST で初期化
(モニタプログラムワーク領域)
SDRAM
(ユーザプログラム領域)
○:初期化される -:初期化されない
【注】 HDI および CPU ボードの動作中に、電源電圧低下などでパワーオンリセットが発生した場合、
「Power on
reset is detected.」のメッセージボックスが表示されます。しかしこのケースでは、CPU の汎用レジス
タ・制御レジスタの初期化は行なわれません。必要に応じて再設定するか、HDI を立ち上げ直してくださ
い。
96
5. CPU ボードの仕様
5.9.2
CPU バスステートコントローラ(BSC)の初期設定手順
図 5.18 にバスステートコントローラ (BSC) の初期設定手順のフローを示します。各 BSC レジス
タの設定値は、「5.9.3 CPU バスステートコントローラ(BSC)の初期設定値」を参照してください。
図 5.18 BSC 設定手順
97
5. CPU ボードの仕様
CPU バスステートコントローラ(BSC)の初期設定値
5.9.3
CPU ボードはクロックモード 5 に固定です。また、エリア 0、エリア 1 およびエリア 3 は CPU ボ
ードの資源に割り当てられているため、 該当エリアに関係する BSC レジスタの値は固定です。こ
れら固定ビットを書き換えると CPU ボードは動作しなくなります。以下にモニタプログラムが初期
化する BSC レジスタの設定値を示します。網掛け表示したビットについては書き換えないでくださ
い。動作周波数(CKIO)によって設定値の変わるレジスタについては、各々の場合について示します。
• 83.5/55.7MHz 共通の値
BCR1(H’FF800000)= H’00080008
ビット
31
29
30
28
ENDI MAS A0
AN
TER MPX
初期値 0
ビット
0
0
15
14
HIZ
HIZ
0
13
A0
27
25
24
23
22
21
20
-
DPUP IPUP -
-
A1
A4
0
0
0
0
0
0
12
A0
26
-
11
A0
10
A5
0
9
A5
0
8
A5
7
A6
19
6
A6
5
A6
1
0
0
0
0
0
0
0
0
17
0
0
0
4
0
16
3
0
2
1
DRAM DRAM DRAM -
MEM CNT BST2 BST1 BST0 BST2 BST1 BST0 BST2 BST1 BST0 TP2
初期値 0
18
BREQ PSH MEM R
MBC MBC EN
MPX
0
TP1
TP0
1
0
0
A56
PCM
0
0
BCR2(H’FF800004)= H’FFF8
ビット
15
A0
14
A0
13
A6
12
A6
11
A5
10
A5
9
A4
7
8
A4
A3
6
A3
5
A2
SZ 1 SZ 0 SZ 1 SZ 0 SZ 1 SZ 0 SZ 1 SZ 0 SZ 1 SZ 0 SZ1
初期値 1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
4
3
2
A2
A1
A1
SZ0
SZ1
SZ0
1
1
0
1
-
0
PORT
EN
0
0
WCR3(H’FF800010)= H’07777000
ビット
31
-
初期値 0
ビット
30
0
15
-
初期値 0
29
0
14
28
0
13
27
0
12
A3
A3
A3
S0
H1
H0
1
1
1
26
0
24
A6
A6
S0
H1
H0
1
1
1
11
-
25
A6
10
9
23
0
8
A2
A2
A2
S0
H1
H0
0
0
0
22
0
20
A5
A5
S0
H1
H0
1
1
1
6
7
-
21
A5
5
19
0
4
A1
A1
A1
S0
H1
H0
0
0
0
18
0
16
A4
A4
S0
H1
H0
1
1
1
3
-
17
A4
2
1
0
A0
A0
A0
S0
H1
H0
0
0
0
RTCSR(H’FF80001C)= H’A510
ビット
15
14
13
12
11
10
9
7
8
6
5
4
3
2
1
0
-
-
-
-
-
-
-
-
CMF CMIE CKS2 CKS1 CKS0 OVF OVIE LMTS
初期値 1
0
1
0
0
1
0
1
0
98
0
0
1
0
0
0
0
5. CPU ボードの仕様
RTCNT(H’FF800020)= H’A500
ビット
15
14
13
12
11
10
9
8
-
-
-
-
-
-
-
-
初期値 1
0
1
0
0
1
0
1
7
0
6
0
5
0
4
0
3
0
2
0
1
0
0
0
RFCR(H’FF800028)= H’A400
ビット
15
14
13
12
11
10
-
-
-
-
-
-
初期値 1
0
1
0
0
1
9
0
8
0
7
0
6
0
5
0
4
0
3
0
2
0
1
0
0
0
• 83.5MHz 固有の値
FRQCR(H’FFC00000)= H’0E0A
ビット
15
14
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
-
-
-
-
CKO PLL1 PLL2 IFC2 IFC1 IFC0 BFC2 BFC1 BFC0 PFC2 PFC1 PFC0
EN
EN
EN
初期値 0
0
0
0
1
1
1
0
0
0
0
0
1
0
1
0
WCR1(H’FF800008)= H’77771724
ビット
31
-
初期値 0
ビット
30
初期値 0
28
27
26
25
24
23
22
21
20
19
18
17
16
DMA DMA DMA
A6
A6
A6
A5
A5
A5
A4
A4
A4
IW2
IW1
IW0
IW2
IW1
IW0
IW2
IW1
IW0
IW2
IW1
IW0
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
14
15
-
29
13
0
12
A3
A3
A3
IW2
IW1
IW0
0
0
1
11
0
10
9
0
8
A2
A2
A2
IW2
IW1
IW0
1
1
1
7
0
6
5
0
4
A1
A1
A1
IW2
IW1
IW0
0
1
0
3
0
2
1
0
A0
A0
A0
IW2
IW1
IW0
1
0
0
WCR2(H’FF80000C)= H’FFFE4EF7
ビット
31
30
29
28
27
26
25
24
23
22
21
20
19
18
17
A6
A6
A6
A6
A6
A5
A5
A5
A5
A5
A4
A4
A4
W2
W1
W0
B2
B 1 B 0 W2
W1
W0
B2
B 1 B 0 W2
W1
W0
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
初期値 1
ビット
15
14
13
12
A6
1
11
1
10
9
8
7
6
A5
1
5
1
4
3
2
16
0
1
0
A3
A3
A3
A2
A2
A2
A1
A1
A1
A0
A0
A0
A0
A0
A0
W2
W1
W0
W2
W1
W0
W2
W1
W0
W2
W1
W0
B2
B1
B0
1
0
1
1
1
0
1
1
1
1
0
1
1
1
初期値 0
0
99
5. CPU ボードの仕様
MCR(H’FF800014)= H’480923F4
ビット
31
30
RAS MR
D
SET
初期値 0
ビット
1
15
29
28
27
26
TRC TRC TRC 2
0
0
23
22
21
20
19
18
17
16
TCA
S
-
TPC2 TPC1 TPC0 -
RCD RCD
1
0
0
0
0
0
0
0
6
5
0
1
10
9
BE
SZ1 SZ0 AMX AMX AMX AMX RFSH RMODE EDO
EXT 2
1
0
MODE
0
0
1
1
1
1
3
1
2
1
TRA
S0
1
4
0
11
0
7
1
TRA
S1
1
8
0
12
0
13
24
-
TRWL TRW TRW TRA
2
L1
L0
S2
初期値 0
14
1
0
25
-
0
1
1
0
0
0
SDMR3(H’FF940088)= H’00
ビット
15
14
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
-
-
-
-
-
-
-
-
D7
D6
D5
D4
D3
D2
D1
D0
初期値 -
-
-
-
-
-
-
-
0
0
0
0
0
0
0
0
RTCOR(H’FF800024)= H’A526
ビット
15
14
13
12
11
10
9
8
-
-
-
-
-
-
-
-
初期値 1
0
1
0
0
1
0
1
7
0
6
0
5
1
4
0
3
0
2
1
1
1
0
0
• 55.7MHz 固有の値
FRQCR(H’FFC00000)= H’0E13
ビット
15
14
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
-
-
-
-
CKO PLL1 PLL2 IFC2 IFC1 IFC0 BFC2 BFC1 BFC0 PFC2 PFC1 PFC0
EN
EN
EN
初期値 0
0
0
0
1
1
1
0
0
0
0
1
0
0
1
1
WCR1(H’FF800008)= H’77771714
ビット
31
-
初期値 0
ビット
初期値 0
29
28
IW2
IW1
IW0
1
1
1
14
15
-
100
30
27
DMA DMA DMA
13
0
12
A3
A3
A3
IW2
IW1
IW0
0
0
1
26
24
A6
A6
IW2
IW1
IW0
1
1
1
11
0
25
A6
10
9
23
0
8
A2
A2
A2
IW2
IW1
IW0
1
1
1
22
20
A5
A5
IW2
IW1
IW0
1
1
1
7
0
21
A5
6
5
19
0
4
A1
A1
A1
IW2
IW1
IW0
0
0
1
18
0
16
A4
A4
IW2
IW1
IW0
1
1
1
3
-
17
A4
2
1
0
A0
A0
A0
IW2
IW1
IW0
1
0
0
5. CPU ボードの仕様
WCR2(H’FF80000C)= H’FFFE4EEF
ビット
31
30
29
28
27
26
25
24
23
22
21
20
19
18
17
A6
A6
A6
A6
A6
A5
A5
A5
A5
A5
A4
A4
A4
W2
W1
W0
B2
B 1 B 0 W2
W1
W0
B2
B 1 B 0 W2
W1
W0
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
初期値 1
ビット
15
14
13
A3
A3
A3
W2
W1
W0
1
0
初期値 0
12
0
A6
1
11
1
10
9
8
7
6
A5
1
5
1
4
3
2
16
0
1
0
A2
A2
A2
A1
A1
A1
A0
A0
A0
A0
A0
A0
W2
W1
W0
W2
W1
W0
W2
W1
W0
B2
B1
B0
1
1
1
0
1
1
1
0
1
1
1
1
MCR(H’FF800014)= H’400923F4
ビット
31
30
29
2
SET
初期値 0
ビット
0
15
28
27
26
TRC TRC TRC -
RASD MR
1
0
23
22
21
20
19
18
17
16
TCAS -
TPC2 TPC1 TPC0 -
RCD1 RCD0
0
0
0
0
0
0
0
6
5
4
0
0
0
0
10
9
TRA
S0
BE
SZ1 SZ0 AMX AMX AMX AMX RFSH RMODE EDO
EXT 2
1
0
MODE
0
0
1
1
1
1
1
3
1
2
1
11
0
7
0
TRA
S1
1
8
1
12
0
13
24
-
TRWL TRW TRW TRA
2
L1
L0
S2
初期値 0
14
25
-
0
1
1
0
0
0
SDMR3(H’FF940088)= H’00
ビット
15
14
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
-
-
-
-
-
-
-
-
D7
D6
D5
D4
D3
D2
D1
D0
初期値 -
-
-
-
-
-
-
-
0
0
0
0
0
0
0
0
RTCOR(H’FF800024)= H’A519
ビット
15
14
13
12
11
10
9
8
-
-
-
-
-
-
-
-
初期値 1
0
1
0
0
1
0
1
7
0
6
0
5
0
4
1
3
1
2
0
1
0
0
1
101
5. CPU ボードの仕様
102
6.
注意事項とトラブルシューティング
6.1
注意事項
1.
1.1
1.2
1.3
1.4
1.5
2.
3.
3.1
3.2
ユーザプログラム実行関係
ユーザプログラムの実行の際、下記の割り込みは使用できません。これは、モニタプログ
ラムが下記CPU機能を利用して、デバッグ機能を実現しているためです。
• User Break Controller (UBC)
• Serial Communication Interface with FIFO (SCIF)
• TRAPA#255 Trap instruction
不当命令をステップ実行すると、プログラムカウンタが進みません。不当命令に対しては
ステップ実行を行なわないでください。
スリープ命令を含むプログラムに対して複数ステップ実行を行なう場合、Step Programダ
イアログボックスで実行速度(Rate)を’6’に設定してください。他の設定で実行すると、ス
リープ命令を実行した段階でCommand not readyエラーとなり、その後の操作を受け付けな
くなります。
操作が受け付けられなくなった場合は、アボートスイッチ(SW4)を押すと復帰できます。
本CPUボードでは、アボートスイッチは拡張ボードからのNMI入力と論理和をとり、CPU
のNMI入力端子へ入力されます。そのため、ユーザ拡張ボード側でNMIをLowレベル固定
しているとアボートスイッチが使用できなくなります。
シングルステップ機能は、標準Cライブラリなどにも移行します。上位関数に戻るには、Step
Outを使用してください。
また、forおよびwhile文では1回のステップで次の行に進みません。進める場合はもう一度
ステップしてください。
モニタプログラムはNMIとSCIFの割り込みを使用しています。ユーザが設定できる割り込
みのマスクレベルは14以下です。マスクレベルを15に設定した場合の動作は保証できませ
ん。マスクレベルの初期値は14に設定されています。
割り込みまたは例外の表示
ユーザプログラム実行中の下記の割り込みまたは例外は、ステータスバーに表示されま
す。
• Address error
• Illegal general instruction
• Illegal slot instruction
• NMI
ユーザプログラムを実行していない状態でCPUボードに例外が発生した場合には、HDIは
例外要因のEXPEVTコードを表示し、モニタプログラムはリセット入力待ち状態になりま
す。この場合には、CPUボードをパワーオンもしくはリセット入力し、再度リンクアップ
処理をしてください。
103
注意事項とトラブルシューティング
6.
図 6.1 例外発生時のエラーメッセージ(命令 TLB ミス例外)
4.
4.1
ブレークポイント
ユーザプログラムのディレイスロットにはブレークポイントを設定できません。このとき
以下のメッセージが表示されます。
図 6.2 ブレークポイント設定不可メッセージボックス
4.2
4.3
4.4
4.5
4.6
4.7
4.8
4.9
104
セッションファイルを指定してロードした時に、RAMの初期データが不定である場合、上
記理由からブレークポイントを埋め込みできない場合があります。この場合には、再度セ
ッションファイルを指定してロードしてください
ユーザプログラムの割り込みや例外ハンドラ内にブレークポイントを設定しても、そのポ
イントではブレークしません。
ステップ実行中は、ブレークポイントは無効です。
ブレークポイントを255個(設定の上限値)登録した状態で、Breakpointsウィンドウから
Add/Edit Breakpointを選択すると、エラーになります。この場合、不要なブレークポイン
トを1個削除してから、再度設定を行なってください。
ブレークポイントを設定してユーザプログラムを実行中に、マニュアルリセットを入力し
ないでください。ブレークポイント設定アドレスの内容が書き換えられたままとなりま
す。
この場合、続けてユーザプログラムのデバッグを行なうためには再度プログラムをダウン
ロードする必要があります。
テンポラリブレークポイントは、ブレークポイントと合わせて255個までの登録が可能で
す。その際、Enable状態のブレークポイントと同じアドレスにテンポラリブレークポイン
トを設定することはできません。また、Disable状態のブレークポイントと同じアドレスに
テンポラリブレークポイントを設定した場合、設定は可能ですがプログラムのブレーク後
にブレークポイントがテーブルから削除されますのでご注意ください。
ブレークポイントを設定したアドレスの内容がユーザプログラム実行中に変更されると、
そのブレークポイントは無効になります。また、何らかの理由でユーザプログラムが停止
した際には当該アドレスの内容はプログラム実行前の値に書き戻され、ユーザプログラム
実行中で設定した値は破棄されます。
ブレークポイントの登録時、ユーザプログラム実行時およびブレーク後にはブレークポイ
ントの設定アドレスを含むデータキャッシュのブロックは無効にされます。
ブレークポイントの設定がある場合には、ユーザプログラム実行直前とブレーク時に命令
6.
5.
注意事項とトラブルシューティング
キャッシュはすべて無効にされます。
パワーオンリセット、マニュアルリセットが入力されたときには、図6.3、図6.4に示すダイ
アログボックスが表示されます。
このとき、汎用レジスタ・制御レジスタの値は初期化されませんので、必要に応じて設定
するか、HDIの再立ち上げを行ってください。また、実行時間計測機能をイネーブルにして
いた場合は、[Run Time Count Condition]ダイアログから再度設定してください。
図 6.3 パワーオンリセット入力メッセージボックス
図 6.4 マニュアルリセット入力メッセージボックス
6.
7.
8.
9.
10.
11.
11.1
11.2
マニュアルリセットスイッチを押したまま電源を立ち上げると、CPUボードおよびHDIが起
動しません。電源立ち上げの際にはマニュアルリセットスイッチを操作しないでください。
メモリウィンドウではI/Oレジスタの値が正しく表示されない場合があります。これは、HDI
がすべての領域をバイトサイズで読み出して表示するためです。I/Oレジスタを正しく表示
したいときには、[View]メニューから [I/O Register Window] を選択してください。
モニタプログラムは、BSCレジスタの一部をモニタプログラム用に設定して使用していま
す。これらのレジスタを書き換える際には、「5.9.3 CPUバスステートコントローラ(BSC)
の初期設定値」を参照してください。
I/Oポート
本ボードでは、一部のポート兼用端子を他の機能ピンとして使用しているため、ポート機
能として使用できない端子があります。「5.4 外部インタフェース」の表5.10 拡張コネ
クタピン配置のピン名称に含まれる信号名が、使用できる端子機能です。ピン名称に含ま
れない信号名の機能を使用した場合の動作は保証しません。
CPU動作モード
本ボードでは、クロックモード5、エリア0バス幅32bitに初期設定しています。
その他のCPU動作モード設定端子はJ46(MD5)のみ実装されており、エンディアンを選択で
きます。
ユーザ拡張ボードインタフェース(ユーザ拡張領域)
拡張バスで使用できるエリア
拡張バスは、エリア0、エリア1、エリア3を除いたエリア2/4/5/6が使用できます。エリア0
にはモニタ用フラッシュメモリ、エリア1にはオンボードI/Oが接続されています。エリア
3には、SDRAMが接続されています。
拡張バスに接続不可能なデバイス
拡張バスにDRAMは接続できません。(CPUボード上のSDRAMをエリア3に割り当ててい
105
注意事項とトラブルシューティング
6.
11.3
12.
13.
13.1
13.2
13.3
13.4
13.5
14.
15.
16.
16.1
16.2
16.3
16.4
16.5
106
るため)
割り込み
NMI、外部割り込み共にユーザプログラム中の割り込みハンドラにて処理してください。
詳しくは「7 ユーザ割込みハンドラの作成」をご覧ください。
リフレッシュタイマ
リフレッシュタイマは、SDRAMのリフレッシュタイマとして使用しているためインターバ
ルタイマとして使用することはできません。
SCIF、ホストデータ転送関係
ホストとのシリアルインタフェースは、CPU内蔵のSCIFを使用しています。そのため、
[Simulated I/O Window]を利用した標準入出力以外でSCIFを使用しないでください。詳
しくは「7.2 SCIFを使用するユーザププログラム」をご覧ください。
その他の用途で使用するときはSCIをご使用ください。なお、SCIFのI/Fレジスタを不用意
に書き換えますと、CPUボードおよびHDIは動作不能になります。
シリアルインタフェース経由でプログラムをダウンロードしている途中でインタフェース
が切断されると、HDIが異常終了します。この場合、シリアルケーブルを接続しなおした
後でCPUボードおよびHDIを再度立ち上げてください。
HDIでは、レコード末尾が”CRコード”(H’0D)のみのモトローラSタイプ形式ファイルはサ
ポートしていません。モトローラSタイプ形式のファイルをロードする場合は、レコード
末尾に”CRコード”と”LFコード”(H’0D0A)がついている形式のものを使用してください。
プログラムをダウンロードする場合、ダウンロード先のアドレスに対してHDIおよびCPU
ボードは制限を設けていません。ユーザ責任において、RAM領域のみにダウンロードする
ようにしてください。
モトローラSタイプのファイルをダウンロードする場合には、Load Program/Load Memory
の2つのメニューが使用可能です。ただし、Load Programを用いたほうが高速にデータ転送
できますので、こちらをご使用下さい。
コンパクトPCIインタフェース
本CPUボードでは、PCIドライバを用意しておりません。コンパクトPCIインタフェースを
ご使用の際には予めユーザにてPCIドライバをご用意ください。
E10Aエミュレータインタフェース
E10Aエミュレータ接続状態でモニタを使用した場合の動作は保証しません。また、E10Aエ
ミュレータ接続状態ではHitachi-UDI、AUD両インタフェース信号ピンのポート機能は使用
できません。
ホストインタフェースソフト(HDI)機能関係
本HDIでは、[Command Line]メニューの選択が可能ですが、コマンドライン上で入力さ
れたコマンドの動作を保証していません。使用しないでください。
本CPUボードを使用するときは、必ず付属の日立デバッギングインタフェースHDIをご使
用ください。これ以外のホストインタフェースソフトを使用した場合、本CPUボード、お
よびユーザプログラムの動作は保証できません。
ラインアセンブル時の入力基数のデフォルトは、Radix設定に関わらず10進数です。16進
数で指定する場合は、H’または0xを指定してください。
本HDIでは、[Select Function]ダイアログボックス(日立デバッギングインタフェースユー
ザーズマニュアルに記載の「10章 関数の設定」)によるソフトウェアブレークポイントの
設定をサポートしていません。
メモリウィンドウの中で、表示しているポインタ内容が以下の場合、メモリ内容が正しく
表示されないことがあります。
• アドレス 2n+1 からのワードアクセス
• アドレス 4n+1、4n+2 および 4n+3 からのロングワードアクセス
6.
16.6
注意事項とトラブルシューティング
• また、メモリウィンドウの文字フォントサイズは 4 以上で使用してください。1 画面に
は、最大 32768 バイトまでしか表示できません。
ウォッチドッグタイマ(Watchdog Timer)の各レジスタは、読み出し用、書き込み用の2
つを用意しています。
表 6.1 ウォッチドッグタイマのレジスタ
レジスタ名
用途
レジスタ
WTCSR (W)
書き込み用
ウォッチドッグタイマコントロール/ステータスレジスタ
WTCNT (W)
書き込み用
ウォッチドッグタイマカウンタ
WTCSR(R)
読み出し用
ウォッチドッグタイマコントロール/ステータスレジスタ
WTCNT(R)
読み出し用
ウォッチドッグタイマカウンタ
16.7
異なるバージョンのHDIシステムは共存できませんので、本製品インストール後に、以前
にインストールしたHDIシステムをご使用になる場合は、当該HDIシステムの再インスト
ールを行ってください。
また、すでに他のHDIシステムをご使用になっている場合、次のように“ファイル名を指
定して実行”を使用し、セッションファイルを使用しないで起動してください。
<HDIをインストールしたディレクトリパス名>¥hdi /n (RET)
/nは、前回のセッションファイルのロードをせずHDIを起動します。
異なるデバッグプラットフォームのセッションファイルが存在する場合、以下のエラーメ
ッセージを表示します。
invalid target system : <前回ご使用のデバッグプラットフォーム名>
16.8
本HDIをインストールした後に、他のHDIをアンインストールすると、一部の機能が使用
できなくなる可能性があります。この場合は、本HDIを再度インストールしてください。
[Fill Memory]、[Test Memory]などのコマンドは、指定サイズによってはコマンド終了まで
に数分の時間がかかります。CPUボードのHDIは各コマンドの実行に対し、タイムアウト
を5秒に設定していますので、これらのコマンドを実行する際に[Command not ready]エラ
ーが出るケースがあります。この場合は、コマンドの実行結果が保証されませんので、サ
イズ指定を小さく変更してから再度コマンドを実行してください。
[Fill Memory]ダイアログボックスにおいてアクセスサイズ・対象アドレスを選択すること
ができます。このとき、アクセスサイズと開始アドレスが整合していない場合、以下のよ
うに判定・処理されますのでご注意下さい。
1) フィルサイズ=終了アドレス-開始アドレス
2) アクセスサイズに応じて、フィルサイズを切り捨てる
3) アクセスサイズに応じて、開始アドレスを切り捨てる。
4) アクセスサイズよりより小さいフィルサイズのときには、アクセスサイズに切り上げ
る
16.9
16.10
以上の判定を行なった後に、メモリフィルを実行します。
17
17.1
ウォッチ機能関係
最適化オプションでコンパイルされたCソースの局所変数は、生成されたオブジェクトコ
ードによって、正しく表示されないことがあります。Disassemblyウインドウを表示して生
成されたオブジェクトコードを確認してください。また、指定した局所変数の割り付け領
域がない場合があります。この場合、次のように表示します。
例) 変数名をascとする。
107
注意事項とトラブルシューティング
6.
asc = ?
17.2
17.3
17.4
18.
18.1
18.2
18.3
19.
6.2
1.
- target error 2010 (xxxx)
変数名でないシンボル、関数名等を指定した場合、内容は表示しません。
例) 関数名を mainとする。
main =
配列の要素数が1000を超える場合は1001以上を表示できません。
変数内容を変更する場合、入力するデータに日本語文字列を指定しないでください。日本
語文字列を入力する場合は、Localized Dumpを使用してください。
実行時間計測機能
実行時間計測機能を実現するために、SH7751内蔵タイマのch4をシステムで使用します。
このため、SH7751内蔵タイマのch4をユーザプログラムで使用することはできません。
実行時間計測機能は、RunメニューのGo実行時のみ有効です。シングルステップ等の実行
時は測定しません
実行時間計測機能のモニタによるオーバヘッドは、約10usecです。たとえばNOP 1命令の
実行時間を測定すると、約10usecと表示されます。
ステータスウィンドウで表示されるCache Statusの値およびMMU Statusの値は、ユーザプロ
グラムがブレークした時の値です。I/O Registersウィンドウから変更した値ではありません。
トラブルシューティング
HDI起動時、Link upメッセージが表示されない。
以下の項目をチェックしてください。
• CPU ボード上のパワーオンモニタ用 LED (LED22) が点灯していること。
• ホストコンピュータと CPU ボードがシリアルケーブルで正しく接続されていること。
• [Monitor Setup] ダイアログボックスのポートの設定、転送レートが正しいこと。
• CPU ボードのショートピンの設定が正しいこと。
HDIのステータスバーにIllegal general Instruction と表示され、プログラムの実行が中断す
る。
一般例外が起きたことを示します。EXPEVTレジスタの値がH’180のときこのメッセージが
表示されます。ユーザモードで特権命令を使用したり、未定義命令を使用したりする等が
原因です。詳しくは「SH7751ハードウェアマニュアル」を参照してください。
ユーザモードで特権命令を使用している場合は以下のようにしてください。
レジスタウィンドウでSR(ステータスレジスタ)のMDビットを1(特権モード)に変更し
てください。
または、[Run]メニューの[Reset CPU]を実行してレジスタの値を下記の初期値に設定してく
ださい。
2.
表 6.2 レジスタの初期値の設定
レジスタ
初期値
内容
H’AC000000
ユーザプログラム領域のスタートアドレス
SR
H’600000E0
特権モード、マスクレベル 14
R15 (SP)
H’AFF80000
ユーザプログラム領域の最終アドレス
VBR
H’A0080000 (ビッグエンディアン)
モニタの VBR(実チップとは異なる)
PC
H’A0100000 (リトルエンディアン)
3.
108
ステップコマンドの実行が遅い。
ウォッチウィンドウやI/Oレジスタウィンドウが開いている場合、ステップを実行するたび
6.
注意事項とトラブルシューティング
にこれらのウィンドウに表示するデータを書き換えるため、実行速度が遅くなります。ウ
ィンドウの表示サイズを小さくしてください。
109
6.
110
注意事項とトラブルシューティング
7.
ユーザ割り込みハンドラの作成
7.1
ユーザ割り込みハンドラの作成
ユーザプログラムの中で例外・割り込みを使用しない場合(ユーザ割り込みハンドラを作成しない
場合):
VBR の値を初期値(ビッグエンディアン:H’A0080000、リトルエンディアン:H’A0100000)に
設定します。これにより、例外・割り込み発生時にステップ、ブレークなどのデバッグ機能が使用
できます。
ユーザプログラムの中で例外・割り込みを使用する場合(ユーザ割り込みハンドラを作成する場合):
VBR の値をユーザ割り込みハンドラの先頭アドレスに設定します。これにより、例外・割り込み
発生時にユーザ割り込みハンドラへ分岐します。また、ユーザ割り込みハンドラに、以下に示す分
岐先アドレスに分岐する処理プログラムを追加します。これにより、例外・割り込み発生時にステ
ップ、ブレークなどのデバッグ機能を使用できます。
表 7.1 に割り込み要因と分岐先アドレスを示します。
表 7.1 割り込み要因とユーザ割り込みハンドラの分岐先アドレス
割り込み要因
No.
コード
分岐先アドレス
分岐先アドレス
(ビッグエンディアン)
(リトルエンディアン)
1
UBC トラップ
EXPEVT=1E0
H’A0082000
H’A0102000
2
無条件トラップ(FF)
EXPEVT=160
H’A0082020
H’A0102020
3
予約命令コード例外
EXPEVT=180
H’A0082040
H’A0102040
4
スロット不当命令例外
EXPEVT=1A0
H’A0082060
H’A0102060
5
CPU アドレスエラー(ロード)
EXPEVT=0E0
H’A0082080
H’A0102080
6
CPU アドレスエラー(ストア)
EXPEVT=100
H’A0082080
H’A0102080
7
NMI
INTEVT=1C0
H’A00820C0
H’A01020C0
8
SCIF−RXI*
INTEVT=720
H’A00820E0
H’A01020E0
【注】 *は SCIF を使用しない場合のみ、分岐先アドレスに分岐するプログラムを用意します。
処理プログラムを作成する際の注意点を以下に示します。
1.
ユーザ割り込みハンドラから分岐先アドレスに分岐するとき、R0, R1(BANK1)の値をスタッ
クに待避します。
すなわち @(R15-8)= 例外発生時点のR1(BANK1)
@(R15-4)= 例外発生時点のR0(BANK1)
とします。
上記の実現方法の一例を以下に示します。
MOV.L R0, @-R15; save R0_BANK1
MOV.L R1, @-R15; save R1_BANK1
これにより、デバッグ時に、例外・割り込み発生時のレジスタの値を表示できます。
111
ユーザ割り込みハンドラの作成
7.
2.
R0, R1以外の汎用レジスタ、および制御レジスタは、例外・割り込み発生時の値を保持して
ください。
例外発生から分岐先アドレスへ分岐するまで、SRレジスタのBLビットを1に保持してくだ
さい。
SSR,SPC,EXPEVT,INTEVT,TRAレジスタの値は、例外発生時の値を保持してください。
ユーザ割り込みハンドラから分岐するときには、SRレジスタのRBビットが1, MDビットが1
の状態(例外または割り込みが発生したときの状態)で分岐させてください。
3.
4.
5.
SCIF を使用するユーザプログラム
7.2
SH7751 内蔵の SCIF(Serial Communication Interface with FIFO)は、通常 CPU ボードとホスト PC
が通信するために占有されており、ユーザプログラムで使用することはできません。これを回避す
るために、CPU ボードは[Simulated I/O Window]ウィンドウをサポートしています。
ユーザプログラムで SCIF を使用する際には、ユーザプログラムの SCIF ドライバは擬似的にホス
ト PC 上の[Simulated I/O Window]ウィンドウと通信を行ないます。また、CPU の割り込み処理も
追加する必要がありますので「7.1 ユーザ割り込みハンドラの作成」に従い、割り込みハンドラを作
成してください。
なお、本 CPU ボードの HDI インストーラ CD-R に、ユーザ割り込みハンドラと SCIF ドライバの
サンプルプログラムが入っています。各プログラムの内容については、「7.3 サンプルプログラム」
を参照してください。
7.2.1
SCIF ドライバの作成
SCIF ドライバを作成する際の注意点を以下に示します。
• シリアル受信は割り込みを使用する必要があります。SCIF-RXI(受信データフル割り込み
要求)に対応する処理を作成してください。
• シリアル受信中に[HALT]ボタンが押された場合、HDI から HALT コード(H’12)が送
られます。HALT コードを受信した場合は CPU ボードの HALT ブレークの分岐アドレスへ
分岐させてください。
表 7.2 HALT ブレークの分岐先アドレス
HALT ブレークの分岐先アドレス
ビッグエンディアン
H’A00820E0
リトルエンディアン
H’A01020E0
• HALT ブレークへの分岐は、ユーザ割り込みハンドラへの分岐と同じインタフェースとなり
ます。詳しくは「7.1 ユーザ割り込みハンドラの作成」の注意事項を参照してください。
【留意事項】
• SCIF は CPU ボードとホストコンピュータの通信にて使用されております。[Simulated I/O
Window]ウィンドウとの通信以外の目的で SCIF を使用した場合、動作の保証はできませ
ん。その他の用途で使用するときは SCI をご使用ください。
• HALT コードを受信したときに HALT ブレークへの分岐を行わないと HDI の[HALT]ボ
タンをクリックしても、プログラムの中断ができなくなります。
112
ユーザ割り込みハンドラの作成
7.
SCIF 関連レジスタの設定
7.2.2
SCIF 関連レジスタの初期値を以下に示します。網掛け表示したビットについては書き換えないで
ください。
FIFO 付きシリアルコミュニケーションインタフェース(SCIF)
(1)
SCSMR2(H’FFE80000)=H’0000
ビット
5
4
-
15
-
14
-
13
-
12
-
11
-
10
-
9
-
8
-
7
CHR PE
6
O/E
STO P
CKS1 CKS0
初期値 0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
3
2
0
1
0
0
SCFCR2(H’FFE80018)=H’0008
ビット
15
14
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
-
-
-
-
-
RST RST RST RTR RTR TTR
RG2 RG1 RG0 G1
G0
G1
TTR
G0
MCE TFRS RFR LOO
T
ST
P
初期値 0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
SCSCR2(H’FFE80008)=H’0033
ビット
7
6
-
15
-
14
-
13
-
12
-
11
-
10
-
9
-
8
TIE
RIE
TE
5
RE
4
REIE -
3
2
CKE1 CKE0
初期値 0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
1
0
1
0
1
0
1
SCBRR2,SCFTDR2,SCFSR2,SCFRDR2,SCFDR2,SCSPTR2,SCLSR2 へのアクセスに制限はありませ
ん。
割り込みコントローラ(INTC)
(2)
ユーザプログラムで使用する割り込みについては、任意の割り込み優先レベル(0∼14)を設定し
てください。SCIF 以外では割り込み優先レベル 15 は使用しないでください。
IPRA(H’FFD00004)=H’0000
ビット
15
14
13
12
TMU0
初期値 0
11
10
9
8
TMU1
0
0
0
0
7
6
5
4
TMU2
0
0
0
0
3
2
1
0
RTC
0
0
0
0
0
0
0
IPRB(H’FFD00008)=H’0000
ビット
15
14
13
12
WDT
初期値 0
11
10
9
8
REF
0
0
0
0
7
6
5
4
SCI
0
0
0
0
0
0
0
3
2
1
0
-
-
-
-
0
0
0
0
113
ユーザ割り込みハンドラの作成
7.
IPRC(H’FFD0000C)=H’00F0
ビット
15
14
13
12
GPIO
初期値 0
11
10
9
8
DMAC
0
0
0
0
7
6
5
4
SCIF
0
0
1
0
3
2
1
0
H-UDI
1
1
1
0
0
0
0
IPRD(H’FFD00010)=H’0000
ビット
15
14
13
12
IRL0
初期値 0
11
10
9
8
IRL1
0
0
0
0
7
6
5
4
IRL2
0
0
0
0
3
2
1
0
IRL3
0
0
0
0
0
0
0
ICR(H’FFD00000)=不定
ビット
15
14
13
12
11
10
NMIL
初期値 0/1
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
NMIB NMIE IRLM
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
INTPRI00,INTREQ00,INTMSK00,INTMSKCLR00 へのアクセスに制限はありません。
7.3
サンプルプログラム
サンプルプログラムを用いて、ユーザ割り込みハンドラ、および SCIF ドライバの作成例を紹介し
ます。
このサンプルプログラムは、HEW のワークスペースで作成され、C 言語、SH シリーズアセンブ
ラで書かれています。SCIF を使用して[Simulated I/O Window]ウィンドウから入力された文字を 1
行毎にエコーバックするプログラムです。
ソース・オブジェクトを含め、HDI インストールディレクトリの下の Sample ディレクトリに自動
的にコピーされます。
• コンパイルされたロードモジュール(Simio.abs)のロードを行い、プログラムカウンタ、
スタックポインタ(PC=H’0C000000,R15=H’AFF80000)を設定して[Go]ボタンをクリッ
クすると実行します。
114
7.
ユーザ割り込みハンドラの作成
図 7.1 サンプルプログラムの実行
【留意事項】
・ 本サンプルで提供される HEW ワークスペースは HEW 1.1a(Release 3)で作成されてお
ります。それ以前のバージョンの HEW からはオープンできません。詳細は「Hitachi
Embedded Workshop ユーザーズマニュアル」を参照してください。
(1)
ファイル構成
以下にサンプルプログラムのファイル構成を示します。
表 7.3 サンプルプログラムのファイル構成
項番
ファイル名
内容
1
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio.hws
HEW ワークスペースファイル
2
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio.hww
HEW HWW ファイル
3
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio¥Brkaddr.inc
分岐アドレス定義
4
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio¥Env.inc
EXPEVT/INTEVT レジスタ定義
5
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio¥Intprg.src
割り込み処理プログラム
6
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio¥Iodefine.h
SH7751 レジスタ定義
7
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio¥Iolevel.c
SCIF ドライバプログラム
8
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio¥Main.c
メインプログラム
9
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio¥Resetprg.src
開始プログラム
10
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio¥Serial.h
SCIF 関係定義
11
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio¥Stacksct.src
グローバル変数/スタック領域
12
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio¥Vect.inc
ベクタ定義
13
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio¥Vecttbl.src
ベクタテーブル領域
14
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio¥Vhandler.src
割り込みハンドラ
15
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio¥Simio.hwp
HEW HWP ファイル
16
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio¥Syntax.txt
シンタクステキスト
17
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio¥Big¥Simio.abs
ビッグエンディアン用 ABS ファイル
18
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio¥Little¥Simio.abs
リトルエンディアン用 ABS ファイル
19
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio¥Make¥Big.mak
ビッグエンディアン用メイクファイル
20
(インストールディレクトリ)¥Sample¥Simio¥Make¥Little.mak
リトルエンディアン用メイクファイル
115
ユーザ割り込みハンドラの作成
7.
(2)
セクション
以下にサンプルプログラムのセクション構成を示します。
表 7.4 サンプルプログラムのセクション構成
項番
アドレス
セクション名
1
H’0C000000 -
2
H’0CF7F000 -
Dataarea
3
H’0CF7FC00 - H’0CF7FFFF
Stack
4
H’AC010000 -
INTHandler, INTTBL
(3)
Start, IntPRG, P, C
割り込みハンドラ
本サンプルプログラムで使用している割り込み要因とその処理を以下に示します。それ以外の割
り込み要因が発生した場合には、sleep 命令が実行されます。
表 7.5 サンプルプログラムの割り込み処理
割り込み要因
No
コード
処理
1
UBC トラップ
EXPEVT=1E0
CPU ボードへ分岐。Step 実行で使用されます。
2
無条件トラップ(FF)
EXPEVT=160
CPU ボードへ分岐。Breakpoint で使用されます。
3
予約命令コード例外
EXPEVT=180
CPU ボードへ分岐。予約命令コード例外発生を通
知します。
4
スロット不当命令例外
EXPEVT=1A0
CPU ボードへ分岐。スロット不当命令例外発生を
通知します。
5
CPU アドレスエラー(ロード)
EXPEVT=0E0
CPU ボードへ分岐。CPU アドレスエラー例外発生
を通知します。
6
CPU アドレスエラー(ストア)
EXPEVT=100
CPU ボードへ分岐。CPU アドレスエラー例外発生
を通知します。
7
NMI
INTEVT=1C0
CPU ボードへ分岐。アボートスイッチによる中断
で使用されます。
8
SCIF-RXI
INTEVT=720
SCIF 受信した文字をバッファリングします。HALT
コード(H’12)受信時は CPU ボードに分岐。[HALT]
ボタンによる中断で使用されます。
116
SH7751 CUPボード
ユーザーズマニュアル
発行年月 平成12年9月 第1版
発 行 株式会社 日立製作所
半導体グループ電子統括営業本部
編 集 株式会社 日立小平セミコン
技術ドキュメントグループ
©株式会社 日立製作所 2000
半導体グループ
北 海 道 支 社
道
道
室
函
北
東
蘭
館
営
営
営
営
業
業
業
業
所
所
所
所
東 北 支 社
青
岩
秋
山
福
郡
関
森 支
手 支
田 支
形 支
島 支
山 営 業
店
店
店
店
店
所
東
社
支
新 潟 支 店
茨 城 支 店
群 馬 支 店
半導体グループ電子統括営業本部
松本営業所
横 浜 支 社
県 央 支 店
川 崎 営 業 所
沼 津 営 業 所
北 陸 支 社
金 沢 支 店
福 井 支 店
中 部 支 社
浜
静
豊
岐
三
松 支
岡 支
田 支
阜 営 業
重 営 業
店
店
店
所
所
関 西 支 社
京 都 支 店
奈 良 営 業 所
和歌山営業所
神 戸 支 店
中
国
支
社
鳥 取 支 店
山 陰 支 店
岡 山 支 店
福 山 営 業 所
山 口 支 店
徳 山 営 業 所
宇 部 営 業 所
四
国
支
社
愛 媛 支 店
徳 島 支 店
高 知 支 店
九
州
支
社
北 九 州 支 店
佐 賀 営 業 所
長 崎 営 業 所
熊 本 支 店
大 分 営 業 所
宮 崎 営 業 所
鹿 児 島営業所
沖 縄 支 店
〒100-0004
〒060-0002
〒070-0035
〒085-0015
〒050-0074
〒040-0001
〒980-8531
〒030-0801
〒020-0021
〒010-0975
〒990-0039
〒960-8041
〒963-8005
〒100-8220
〒950-0087
〒312-0034
〒370-0841
〒100-0004
〒390-0815
〒220-0011
〒243-0018
〒210-0006
〒410-0801
〒930-0004
〒920-0853
〒910-0006
〒460-8435
〒430-0928
〒420-0859
〒471-0842
〒500-8844
〒510-0067
〒559-8515
〒600-8008
〒630-8115
〒640-8106
〒651-0096
〒730-0011
〒680-0822
〒690-0003
〒700-0907
〒720-0043
〒754-0014
〒745-0073
〒755-0043
〒760-0007
〒790-0003
〒770-0841
〒780-0870
〒814-8577
〒802-0081
〒840-0801
〒850-0033
〒860-0802
〒870-0044
〒880-0805
〒890-0053
〒900-0032
東京都千代田区大手町二丁目6番2号 (日本ビル)
札幌市中央区北二条西四丁目1番地 (札幌三井ビル)
旭川市5条通九丁目左1号 (安田生命旭川ビル)
釧路市北大通十丁目1番地 (北銀住生ビル)
室蘭市中島町四丁目9番6号 (日協産業ビル)
函館市五稜郭町35番1号 (日産火災函館ビル)
仙台市青葉区一番町二丁目4番1号 (興和ビル)
青森市新町二丁目2番4号 (青森新町第一生命ビル)
盛岡市中央通二丁目1番21号 (安田生命盛岡ビル)
秋田市八橋字戌川原64番地2 (秋田県JAビル)
山形市香澄町二丁目2番36号 (山形センタービル)
福島市大町5番6号 (日生福島ビル)
郡山市清水台二丁目13-23 (郡山第一ビル)
東京都千代田区丸の内一丁目5番1号 (新丸ビル)
新潟市東大通一丁目4番1号 (マルタケビル9階)
ひたちなか市堀口832番地2 (日立システムプラザ勝田1階)
高崎市栄町16番11号 (高崎イーストタワービル11階)
東京都千代田区大手町二丁目6番2号 (日本ビル)
松本市深志一丁目2番11号 (昭和ビル7階)
横浜市西区高島二丁目6番32号 (日産横浜ビル)
厚木市中町三丁目16番1号 (TYG第11中町ビル)
川崎市川崎区砂子二丁目4番地10号 (富士川崎ビル6階)
沼津市大手町五丁目6番7号 (ヌマヅスルガビル4階)
富山市桜橋通り5番13号 (富山興銀ビル)
金沢市本町二丁目15番1号 (ポルテ金沢)
福井市中央一丁目3番12号 (ユアーズ大手ビル8階)
名古屋市中区栄三丁目17番12号 (大津通電気ビル)
浜松市板屋町111番地の2 (浜松アクトタワー)
静岡市栄町3番地の9 (朝日生命静岡ビル)
豊田市土橋町四丁目67番地の2 (豊田日立ビル)
岐阜市吉野町六丁目16番地17号 (大同生命ビル)
四日市市浜田町5番27号 (第三加藤ビル)
大阪市住之江区南港東八丁目3番45号 (日立関西ビル)
京都市下京区四条通烏丸東入ル長刀鉾町20番地(四条烏丸FTスクエア4階)
奈良市大宮町五丁目3番14号 (不動ビル)
和歌山市三木町中ノ丁15 (和歌山フコク生命ビル)
神戸市中央区雲井通四丁目2番2号 (神戸いすゞリクルートビル)
広島市中区基町11番10号 (千代田生命ビル)
鳥取市今町二丁目251番地 (日本生命鳥取駅前ビル)
松江市朝日町498番地6 (松江駅前第一生命ビル)
岡山市下石井一丁目1番3号 (日本生命岡山第二ビル)
福山市船町7番23号 (安田生命福山ビル)
山口県吉敷郡小郡町高砂町1番8号 (安田生命小郡ビル)
徳山市代々木通一丁目4番1号 (三井生命徳山ビル)
宇部市相生町8番1号 (宇部興産ビル)
高松市中央町5番31号 (中央町ビル)
松山市三番町四丁目4番6号 (松山第二東邦生命ビル)
徳島市八百屋町三丁目15番地 (徳島あおば生命ビル)
高知市本町二丁目1番10号 (安田生命高知ビル)
福岡市早良区百道浜二丁目1番1号 (日立九州ビル)
北九州市小倉北区紺屋町12番23号 (小倉あおば生命ビル6階)
佐賀市駅前中央一丁目9番45号 (三井生命佐賀駅前ビル3階)
長崎市万才町6番34号 (日産・時事長崎ビル3階)
熊本市中央街2番11号 (熊本サンニッセイビル2階)
大分市舞鶴町一丁目4番35 (大分三井ビル2階)
宮崎市橘通東四丁目7番28号 (宮崎第一生命ビル3階)
鹿児島市中央町12番2号 (明治生命西鹿児島ビル2階)
那覇市松山一丁目1番14号 (千代田生命那覇共同ビル6階)
(03) 3270-2111 (大代)
(011) 261-3131 (大代)
(0166) 24-3567
(0154) 23-2551
(0143) 44-3327
(0138) 52-6072
(022) 223-0121 (大代)
(017) 775-1371
(019) 624-0056
(018) 864-2234
(023) 623-5333
(024) 523-0241∼3
(024) 923-3944
(03) 3212-1111 (大代)
(025) 241-8161 (代)
(029) 271-9411 (代)
(027) 325-2161
(03) 3270-2111 (大代)
(0263) 36-6632
(045) 451-5000 (代)
(0462) 96-6800 (代)
(044) 246-1501 (代)
(0559) 51-3530 (代)
(076) 433-8511 (大代)
ダイヤ
(076) 263-2351 ( )
ルイン
(0776) 23-8378 (代)
(052) 243-3111 (大代)
(053) 454-6281 (代)
(054) 254-7341 (代)
(0565) 29-1031 (代)
(0582) 63-0834
(0593) 52-7111 (代)
(06) 6616-1111 (大代)
(075) 223-5611 (代)
(0742) 36-2321 (代)
(073) 433-1258 (代)
(078) 261-9677 (代)
(082) 223-4111 (代)
(0857) 22-4270 (代)
(0852) 26-7366 (代)
(086) 224-5271 (代)
(0849) 24-6738 (代)
(083) 972-3039 (代)
(0834) 31-1515 (代)
(0836) 31-3610 (代)
(087) 831-2111 (代)
(089) 943-1333 (代)
(088) 654-5535 (代)
(088) 824-0511 (代)
(092) 852-1111 (代)
(093) 533-5500 (代)
(0952) 29-7981 (代)
(095) 821-6313 (代)
(096) 359-7070 (代)
(097) 534-0860 (代)
(0985) 29-1721 (代)
(099)256-9021 (代)
(098) 868-8176 (代)
資料のご請求は、上記の担当営業または下記へどうぞ。
株式会社 日立製作所 半導体グループ 電子統括営業本部 半導体ドキュメント管理室
〒100-0004 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 (日本ビル) 電話 (03) 5201-5189 (直) FAX (03) 3270-3277
■
●
製品仕様は、改良のため変更することがあります。
(株)日立製作所 半導体グループのwwwにおいて、製品情報を豊富にお届けしております。ぜひご覧ください。
http://www.hitachi.co.jp/Sicd/
Colophon 1.0