およげないりすさん

第2学年2組
道徳の時間学習指導案
授業者
1
主題名
みんな
なかよく
2-(3)友達と仲よくし,助け合う
2
資料名
「およげないりすさん」(「わたしたちの道徳」小学校1・2年」文部科学省)
3 主題設定の理由
(1)児童について(省略)
(2)ねらいとする価値について
本主題は「主として他の人とのかかわりに関すること」の(3)「友達と仲よくし,助け合う」を
中心価値としている。友達とのよい関係を築くには,子どもがそれぞれもっている自分本位の考え
方を改め,お互いを認め合い,相手の立場や気持ちを推し量ろうとする思いやりの心を育んでいか
なければならない。また,友達と遊んだり,一緒に活動したりすることを通して友達といる楽しさ
やうれしさを感じ,仲良く助け合っていこうとする心情を育てていくことが大切である。
資料は泳げないりすをおいて遊びに行ったかめ,白鳥,あひるが,りすがいたほうがよいことに
気付き,りすのために行動するお話である。島に連れて行った「みんな」の気持ちに共感させるこ
とで,やさしさや助け合うことの大切さに気付くことができるのではないかと考えた。さらにりす
をかこんで島に向かう様子から,みんなでいるともっと楽しくうれしい気持ちになったことを感じ
取ることで,友達と仲よくし,助け合うことの大切さを実感できる内容である。
(3)指導について
はじめに,日常の友達と仲よくしている写真を提示する。そこから楽しかったことや嬉しかった
ことを写真で想起させ,本時の価値への方向付けをする。そして終末の自己を見つめる活動につな
がるようにしたい。資料は「みんな」の気持ちを中心に読み取っていく。物語に入り込めるように
読み終わった後は本をしまい,場面絵とキーワードのカードで話し合いを進めていく。そしてみん
なといることの楽しさに気付かせていきたい。自己を見つめる時間を十分に確保し,これまでの友
達と仲よく遊んだり,困っている友達のことを心配し助け合ったりした経験をシートに書かせる。
そしてよりよい友達との関わりについて実感できるようにしていく。
また終末では,「こころのずっと奥のほう」の歌をクラスのみんなで元気に歌って,友達と助け合
って仲良くすることは楽しくて嬉しいという気持ちをふくらませる。
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4 他の教育活動などとの関連
道徳の時間
主題名 たすけあう友だち2-(3)
資料名 こまのプレゼント
学校行事
・なべっこ会
・祭り
日常活動
・縦割り掃除
・係活動
・帰りの会「ありが
とう」
本
時
わたしたちの道徳P74~77
(3)ともだちとなかよく
5
国語
・スイミー
・お手紙
・友だちのこと知りたいな
・1年生との音読発表会
生活科
・トマトの苗植え
・さつまいもの苗植え
・さつまいも掘りとクッキ
ング
・うごくおもちゃ作り
体育
・リレー遊び
・仲間作り遊び
学級活動
・祭りをせいこう
させよう
資料分析
主な場面
登場人物の気持ち
主な発問
価値
1
りすさんが,「一緒に
連れて行って」とたの
むが,みんなが「およ
げないからだめ。」と言
う場面
・りすさんはおよげないか
ら行けないよ。
・つれていくのはたいへん
だな。
・じゃまになりそう。
○「みんな」はどんなこ
とを考えて「りすさんは
およげないからだめ。」と
言ったのでしょう。
2
みんなはおよいで島
に行くが,遊んでいて
もすこしも楽しくない
場面
・りすさんはどうしている
かな。
・ないているかな。
・りすさんがいないとつま
らないな。
○遊んでいてもすこしも 2-(3)
楽しくないとき「みんな」
どんなことを考えたでし 友 達 と 仲
ょう。
よくし,助
け合う
3
かめさんの背中にり
すさんをのせ,りすさ
んをかこんでみんなで
島に行く場面
・りすさんがいたほうがた
のしいな。
・りすさんもよろこんでい
るな。
・やっぱりみんなであそぶ
ほうがいいな。
・こんどはまたのせてきて
あげるよ。
◎かめさんの背中に乗っ
たりすさんをかこんで島
に行くときの「みんな」
はどんな気持ちになった
でしょう。
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5 本時の実際
(1)ねらい
・友達の気持ちを考えたり,友達のために行動したりすることが,みんなの楽しさやうれしさにつなが
ることに気付き,友達と助け合って仲良くしようとする心情を育てる。
(2)学習過程
時間
5
学習活動(学習形態)
1
20 2
教師の支援
資料
日常生活の友達と仲良くして楽しかった ・友達と仲良くして楽しかったことや 写真
ことや嬉しかったことを想起する。
嬉しかったことを想起できるように
写真を提示する。
資料「およげないりすさん」を読み話し ・「みんな」の気持ちについて話し合 わたしたちの道
合う。
うことを伝える。
徳
○「みんな」はどんなことを考えて「りすさ
場面絵
んはおよげないからだめ。」と言ったので
しょう。
キーワード
・りすさんはおよげないから行けないよ。 ・様子を想像しながら「みんな」の気
・つれていくのはたいへんだな。
持ちに共感できるように,場面絵や
キーワードを活用する。
○あそんでいてもすこしも楽しくないとき
「みんな」どんなことを考えたでしょう。
・りすさんはどうしているかな。
・ないているかな。
・りすさんがいないとつまらないな。
◎かめさんの背中にのったりすさんをかこん ・登場人物の気持ちの変化に気付くよ
で島にいくときの「みんな」はどんな気持
うに,言葉や顔の表情に注目させる。
ちになったでしょう。
・りすさんがいたほうがたのしいな。
・「みんな」の気持ちに共感し,ねら
・りすさんもよろこんでいるな。
いへとせまれるように,ペアで話し
・やっぱりみんなであそぶほうがいいな。
合わせる。
・こんどはまたのせてきてあげるよ。
15 3
5
4
自分の生活を振り返る。
・一人でいたら,いっしょにあそぼうと声 ・じっくりと自分を振り返ることがで 振りかえりシー
をかけてくれたよ。
きるように,ワークシートに書かせ ト
・みんなときょう力しておもちゃを作って
る。
たのしかったよ。
・たくさんの児童が発表できるように
・けんかしたとき自分から「ごめんね。」
時間を確保する。
と言ってなかよくあそぶことができた
・価値にせまれるように導入の写真な
よ。
どを活用する。
「こころのずっと奥のほう」の歌をみん ・友達と助け合って仲良くすることが CD
なで歌う。
大切だなと感じながら歌えるよう
電子黒板
に,電子黒板で歌詞を提示する。
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