LIGHT OF THE DHARMA - Steveston Buddhist Temple

[法のともしび]
2010 年 11 月号
LIGHT OF THE DHARMA
Steveston Buddhist Temple
4360 Garry Street, Richmond, B.C. V7E 2V2
Tel: (604) 277-2323 Fax: (604) 277-0313
November 2010
www.steveston-temple.ca
Email: [email protected]
駐在開教使 生田真見
日本語編集 郷恵子
道
標
先月末、親鸞聖人750大遠忌法要を新門様の御導師により盛大に勤めることが出来て、多
くの御縁に感謝しています。しかし、あれから早くもう一カ月が過ぎました。また「法のと
もしび」を出す週になり、今回は先日法事先の出来事を紹介したいと思っています。御斎で
横に座っていた方が「どうや先生、トロントよりこっちの生活に慣れたかい?こっちは何
でも近いからいいだろ」と言われました。私は「そうですね、何よりもありがたいのは通
勤時間がないことです。トロントにいたころは、普段半時間から一時間かかりましたが、
大雪を降ったりすると、二時間以上かかったこともありました。」と返事をしたら、相手は驚いていました。
考えてみると通勤時間だけではなく、法事でもこちらでは精々15分以内の所ばかりです。トロントでは一
時間離れたところにお参りに行くことも珍しくもありませんでした。こんなこともありました。ある日のこと
でした、トロントの隣町のハミルトンで午後二時の法事が予定に入っていました。その前にもミシサウガと言
う町で一件法事が入っていたために、それを済ませてから午後一時ぐらいに出れば余裕で二時の法事に間に合
うはずでした。
そこで、近道をとろうと新しくできた唯一の有料道路のスーパー高速407号線に乗って行こうと思いまし
た。新しい高速だったので、初めての経験でした。入口がちょっと複雑になっていたので、西に向かって走っ
ていたはずなのに誤って逆方向に入ってしまったのです。それも全然気がつかなくて、そのまま走り続けてい
ました。やがて、看板が目に入り、「407西 ロンドン行き」と書かれていましたので「あれ」と少し不思
議に思いましたがとにかく走り続けました。すると次の看板には、「ブランプトン市へようこそ」とあり、そ
こで初めて自分が反対方向へ走っていることに気が付きました。慌てて次の出口から降りて逆方向に乗り戻っ
て行きました。結局法事には二〇分遅れて着きました。その時は大変焦った思いでしたが、今は懐かしく思い
出します。
この出来事を振り返って見ると私が反対方向に気付いたのは道の横に並んでいた看板のお陰でした。看板が
なければ私は永遠に反対方向に走っていたかも知りません。人生にも方向性を示す道標が必要ではないでしょ
うか。阿弥陀様の働きが正に人生の道標ではないかと思います。看板が人を迷子にならないために建てられた
ように阿弥陀様も十効も昔に四十八願を成就し、人生という高速の道標となりいつも迷子になる私を導こうと
しています。
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2010 年 11 月号
しかし、阿弥陀様の働きは道標のようでありながらも、大きく異なる点が一つあります。普通の道標は道路
の横に設置されて、運転手が見なければ意味無用になります。これに比べて阿弥陀様の働きは己が気付こうか
気付くまいかにも関わらず、必ずお念仏のみ教えに導きお浄土へ参られるようにと、常に私たちの上にはたら
きかけています。むしろ、こちらが無視しようとしてもそうさせない働きと言ってもいいぐらいでしょう。
悩み苦しむ衆生をほっていけないのが阿弥陀様の慈悲であり、お念仏がその道標だと思います。
合 掌
生田真見
総長からのメッセージ
今年で 105 回目のカナダ仏教団創立記念日にあたり、まず、20 世紀初頭の創立期、
そして 1930 年代の繁盛期、さらに大平洋戦争の勃発による混乱と動揺、そして戦後
の建て直しの時期にあたり、パイオニアの方々そしてその子孫の皆様が、よく助け合
って、辛抱強くご尽力いただいたお蔭で、今日があることに思いを寄せながら法友の
皆様とともに心より敬意と感謝を捧げる次第であります。
また同時にこのご縁に忘れてならないことは、本願寺派浄土真宗が二つの強い特徴を
備えていることであります。一つは龍谷大学やその他の教育機関によるしっかりとし
た伝統をもっていること。従って親鸞聖人とその教えは世界中の学者の間に知られていること。もう
一つは教えそのものが簡単であり、すべての人々に受け取りやすいことの強みであります。
皆様がこの勝縁に会われて、如来様の広大なお慈悲を味得されますよう念じます。
合掌
不二川往来
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10 月の役員会議のまとめー吉原ヒロコ
親鸞聖人750回大遠忌法要も無事終わり、役員会はレガシーファンドについて具体的に計画
を立てている。来春早々にレガシー開幕晩餐会を計画中。
お寺の組織概要の一部に、今後役員会が行う選挙に婦人会の投票権も導入する。
この件について、婦人会のメンバーと考慮すべきである。
お寺の投資有価証券を HSBC に移した。
宝島が 10 月 14 日木曜日に復活した。
12 月 12 日に行われる忘年会の企画は、堂前キヨ氏が担当する。
お寺とカナダ教団の落ち葉掃きを 11 月にする。ボランティア大歓迎。
戸締り、キッチンの火の元、暖房の閉め忘れ、その他の規則が最近 ルーズなため、
お寺を出入りする会員の方一人ひとりに規則を再確認し、厳守してもらう。
婦人会からのお知らせー吉原ヒロコ
750回大遠忌法要のため、先月号の月報が若干省略され、婦人会からのお知らせが記載されません
でした。ご了承下さいませ。
1.8 月 29 日に行われた会議には、18 人の出席者があった。750回大遠忌法要に因んで、
100 ドルを BCJSBCF に 1000 ドルを JSBTC に寄付することが決まった。新しい会員の方
に婦人会を知らせ、入会してもらうよう声をかける努力が必要。 お年を召されている
婦人会の方には、バス見学旅行などに、ご家族に付き添ってもらうことを希望する。
2.来る 11 月 20 日(土)午前 10 時~午後 3 時まで例年ごとく、クラフトフェアーが行われ
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る。ホームベーキンググッズや、クラフトグッズの寄付大歓迎。
3.11 月 28 日(日)には、恵信尼公と婦人会追悼法要が行われる。他のお寺からの出席者
のため、午前 10 時半から始める。
4.リーダーの中津千鶴さんを初め、お当番 3 番に 10 月 1 日付けで来年 1 月 31 日までお
当番が交代された。年々人手不足になるため、会員の方に限らず、非会員の方、また
性別問わず手が空いている方に、是非協力願いたい。
750 回大遠忌法要のご報告―アング・フランシス
スティーブストン仏教会を初め、バンクーバー仏教会、フレーザーバレー仏教会、そして BC 州浄
土真宗教団、カナダ浄土真宗教団とのパートナーシップにより、750 回大遠忌法要が去る 9 月 24 日
~26 日にスティーブストン仏教会で営まれました。
この 750 回大遠忌法要でのハイライトはやはり、京都本願寺より新門様ご夫妻がご訪問されたこ
とでした。晩餐会、大遠忌法要そして、25 日の午後 8 時半から翌朝午前 9 時まで 750 分間の長い時
間に行われた念仏行道、ゲストスピーカーとしてお越しになった、マーク宇野先生、デビット松本先
生の素晴らしい講演と、パネル討論、その他、帰敬式と皆様の心に残る本当に素晴らしい大法要を営
むことができました。
大遠忌法要では、新門様から日本語と英語で次のような法話をいただきました。
『さまざまな困難の中にあって浄土真宗のみ教えを伝えてこれた先人の方に敬意を表すとともに、
そのご恩を感謝します。多くの方々が、み教えを生きる依りどころとされ、次の世代に伝えてこられ
ました。私たちもそのようにありたいと強く思います。み教えを依りどころとするということは、物
事を考えるときの基準を、浄土真宗のみ教えに置くということです。時代の変化に伴い、み教えを伝
えていくことが難しくなっていますが、教えそのものはいつの時代でも受け入られることでしょう。
み教えの伝え方を工夫しながら、この法要をご縁として浄土真宗のみ教えがますます伝わりますこと
を願っています。』
晩餐会では各地から 120 名の出席者と、大遠忌法要には、220 名の参拝者が申し込まれました。
そして、約 100 名の方々が徹夜で念仏行道に参加されました。
750 回大遠忌法要コミッティのメンバーを代表いたしまして、ここにてご参加して下さいました皆
様、ご協力して下さいました皆様に、心より感謝を致したいと思います。
皆様どうも、ありがとうございました!!
新門様の法話のお言葉を心に刻み、今後とも皆様と心を一緒にして、頑張りたいと願っております。
BC 州浄土真宗教団 2010 年ラッフル券当選者発表
一等賞
$1500 ドル
サカイ ケイ様
リッチモンド在住
二等賞
$1000 ドル
ニワツキノ トミ様
リッチモンド在住
三等賞
$ 500 ドル
ムーゲンズ ゴードン様
バンクーバー在住
四等賞
$ 300 ドル
テラニシ T. 様
バーナビー在住
五等賞
$ 300 ドル
コムリー カズキ様
バーノン在住
六等賞
$ 300 ドル
ヤギ Y.様
ノースバンクーバー在住
七等賞
$ 200 ドル
ハラダ ジョン様
バーナビー在住
八等賞
$ 200 ドル
ヤクラ ブレンデン様
コールドストリーム在住
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日曜学校からのお知らせ
10 月 3 日(日)は大変忙しい日でした。アップルソースを初めて作りました。初めてということもあって、
子供たちは興味心身で楽しい時間を過ごすことができました。リンゴを洗い皮をむいて薄く切り、初めてにし
ては、とても美味しくできました。その後、感謝をテーマにしたポスターにメッセージや絵を描き込みました。
皆さん機会がありましたら、クラスルームに張ってありますので、是非ご覧下さい。
10 月 31 日には、ハロウィーンなので、パンプキンで、ジャックオランターンを作ります。
ハロウィーンランチも食べましょう。そして、11 月 14 日と 21 日は平常通りに日曜学校があります。お友達
を誘って来て下さいね。
ショップ&サポートギフトカードー浜浦ミサエ
もうすぐ年末シーズンです。是非ギフト券をご友人、お知り合いに差し上げてはいかがですか。喜ばれるプレ
ゼントのひとつです。Safeway ギフト券も始めました。前もってオーダーする必要がありますので、お求め
の方は、浜浦ミサエさんまでご連絡下さいませ。
連絡先は (604) 590-6187 です。
秋の食品バザー吉原ヒロコ
皆様のお蔭で、2007 年からこの 3 年連続、前売り券の売り上げ数字が伸びています。
前売り券を販売して下さったボランティアの方々には、感謝いたします。そして当日お手伝いをし
て下さった皆様にもお礼を申し上げます。お当番 3 番の皆さんご苦労様でした!!
そして、ご協力ありがとうございました。
ニュースレター寄付金記入のボランティア
毎月発行されているニュースレターに、各寄付金の金額を記載する課題が役員会議で上がっています。どなた
かドラフト書類作成のお手伝、そして今後ボランティアをして下さる方がいましたら、酒井ミッツ氏若しくは
オフィスまでご連絡下さい。宜しくお願い致します。
宝島からのお願い
高学年の小学生向けのまんがの本、雑誌を集めています。ご家庭でいらなくなった、まんが等ご
ざいましたら、是非寄付をお願い致します。尚、教育上に相応しくない内容の物はご遠慮させて
いただきます。オフィスまでご連絡下さいませ。
月報「法のともしび」
毎月発行していますこの「法のともしび」について、ご意見、ご希望がございましたら、無名でご記入の上、
お寺の裏口の Mail Box に入れて下さいませ。皆様のご意見は貴重です。
オフィスからのお知らせ
住所、電話番号の変更がありましたら、必ずオフィスまでお知らせ下さいませ。尚、お年を召されて、ご家族
の方と同居、シニアホームに移転された方も含めまして、お願い致します。
お知らせがない限り、お寺の方では、把握できません。宜しくお願い致します。
お寺の募金運動のひとつとして、食品を格安でお譲り致します。
キョンギ米 (カルフォニア産の韓国米)40 ポンド
$26
山吹たくわん、味付け稲荷あげ 四角、マグロ、きんぴらごぼう、
冷凍うどん、めんつゆ、わかめ、納豆、塩分控えめ醤油
日曜日の午前中か、水曜日の午後 3 時以降に吉原ヒロコさんまで
お願いします。
敬 弔
次の方がご逝去されましたので、生前のご苦労を偲び、謹んで敬弔の意を表します。
広瀬 トム 太蔵様
九月十七日寂
八十七歳
Email: [email protected]
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