Fiery® E100 60-55C-KM カラー印刷

Fiery® E100 60-55C-KM
カラー印刷
© 2012 Electronics For Imaging. 本書に記載されている情報は、本製品の法律上の注意の対象となります。
45106119
2012 年 1 月 30 日
3
目次
目次
はじめに
7
本書について
7
用語および表記
8
ColorWise の主な機能
9
Command WorkStation でのカラー管理
10
COLORWISE プリントオプション
12
本章について
12
Fiery E100 のカラー管理
13
ColorWise プリントオプションの詳細
14
自動トラッピング
14
ブラックオーバープリント
14
ブラックテキスト / グラフィック
15
CMYK/ グレースケール処理方法
17
CMYK/ グレースケールソースまたは Device Link
18
色分解の組合せ
19
コンポジットオーバープリント
20
グレー(RGB)/ グレー(CMYK)
20
RGB 透明度の最適化
21
出力プロファイル
22
用紙シミュレーション
22
RGB/Lab カラーの表現
23
RGB ソースまたは Device Link
24
RGB/Lab を CMYK ソースに分解
25
スポットカラーマッチング
26
色の置き換え
27
埋め込みプロファイルを使用(使用可能な場合)(RGB および CMYK)
27
4
目次
ColorWise プリントオプションの設定
28
Command WorkStation でのデフォルト値の設定
30
プリンタードライバーでのプリントオプションの設定
31
カラープロファイル
カラーファイル
33
33
追加 ICC プロファイルのコンピューターへのインストール
34
その他のカラーファイル
37
Command WorkStation のプロファイルマネージャー
キャリブレーション
38
39
キャリブレーションの方法
39
キャリブレーション状況の確認
40
Command WorkStation でのキャリブレーション
41
複写機のタッチパネルからのキャリブレーション
42
キャリブレーション設定の管理
44
出力プロファイルとキャリブレーション設定
44
推奨の用紙と印刷設定の確認
45
カスタムキャリブレーション設定
47
カスタムキャリブレーション設定とカスタム出力プロファイル
47
キャリブレーションとは
48
キャリブレーションの動作原理
48
キャリブレーションのタイミング
49
SPOT-ON
50
色の置き換え
50
Spot-On のしくみ
50
Spot-On へのアクセス
51
Spot-On でのモニター設定
51
5
目次
自動トラッピングのカスタマイズ
52
自動トラッピングを使用した印刷
53
自動トラッピングのカスタマイズ
54
IMAGEVIEWER
ImageViewer の起動
IMAGE ENHANCE VISUAL EDITOR
55
56
58
IEVE へのアクセス
59
IEVE と「Image Enhance」オプション
60
コントロールバー
61
コントロールバーを使用した印刷
61
カスタムコントロールバー
63
用紙シミュレーション白色点の編集
64
用紙シミュレーションを使用した印刷
65
用紙シミュレーション白色点の編集
66
POSTFLIGHT
Postflight について
67
68
Postflight テストページ
68
Postflight カラーコードページ
68
Postflight レポート
69
Postflight レポートについて
69
「Postflight」印刷オプション
70
6
目次
Postflight の例
索引
71
例 1:期待通りに出力されないカラーの診断
72
例 2:キャリブレーション状況の確認
74
例 3:出力プロファイルの品質の確認
75
例 4:特定オブジェクトのカラー出力エラーの診断
76
77
はじめに
7
はじめに
本書では、Fiery E100 60-55C-KM でカラー出力を管理する方法と、キャリブレーション
およびカラープロファイルについて説明します。
本書は、ユーザーおよびシステム管理者向け取扱説明書のセットに含まれるものです。
Fiery E100 60-55C-KM の詳細な説明については、お使いの場所で入手可能なその他の取
扱説明書を参照してください。
『スタートガイド』を参照してく
サポートしている OS やシステム要件についての詳細は、
ださい。
本書について
本書は、Fiery E100 60-55C-KM のカラー出力管理に関する重要な情報を提供するように
編成されています。一般的に、カラーを管理するには Command WorkStation を使用しま
す。また、プリンタードライバーのプリントオプションまたは Command WorkStation お
よび Hot Folders のジョブプロパティを設定することで、特定のジョブのカラーを管理する
こともできます。
本書では、以下について説明しています。
• ColorWise プリントオプションの設定値
• カラープロファイルやその他のカラーファイルの管理
• Fiery E100 60-55C-KM から一貫したカラー出力を得るためのキャリブレーション
• Command WorkStation の Spot-On での「スポットカラー編集」の使用
• Command WorkStation での自動トラッピングの設定。この機能は Productivity Package
の一部です。
• Command WorkStation での ImageViewer の使用。この機能は Productivity Package の一
部です。
• Command WorkStation での Image Enhance Visual Editor(IEVE)の使用。この機能は
Productivity Package の一部です。
• Command WorkStation でのコントロールバー機能の使用。この機能は Productivity Package
の一部です。
• Command WorkStation での白色点編集のための「用紙シミュレーション」オプション
の使用。この機能は Productivity Package の一部です。
• 「Postflight」プリントオプションの使用。この機能は Productivity Package の一部です。
8
はじめに
メモ:
『Fiery カラーリファレンス』の用語集で、本書全体で使用されている「出力プロファ
イル」などの用語が太字で定義されています。
「色空間」、
「スポットカラー」、
「色域」、
「ソー
スプロファイル」などのカラーの用語と概念が、本書全体で使用されています。デスクトッ
プカラーについての知識がない場合、または用語に慣れていない場合は、
『Fiery カラーリ
ファレンス』を参照してください。
用語および表記
本書では、次の用語とアイコンを使用しています。
用語 / アイコン
説明
Aero
Fiery E100(図表示で使用)
複写機
60-55C-KM
Fiery E100
Fiery E100 60-55C-KM
『』内の書名
Windows
本製品取扱説明書セット内の書名
Microsoft Windows XP、Windows Vista、Windows 7、
Windows Server 2003/2008/2008 R2
追加情報の記載されたヘルプ。アプリケーションから「ヘルプ」
メニューを選択して参照可能。
ヒント
このアイコンの付いた記載を無視して誤った取り扱いをすると、
死亡または重症を負う危険があります。装置を安全に使用するた
めに、このアイコンの付いた記載には十分注意をしてください。
このアイコンの付いた記載を無視して誤った取り扱いをすると、
人体に損傷を負う可能性があります。装置を安全に使用するため
に、このアイコンの付いた記載には十分注意をしてください。
装置を取り扱う上での必要条件や制限事項が記載されています。
装置を正しく使用し、装置およびその周辺機器を損傷から守るた
めに、このアイコンの付いた記載には十分注意をしてください。
はじめに
9
ColorWise の主な機能
ColorWise は、Fiery E100 に内蔵されているカラー管理システム(CMS)です。初心者か
ら専門家までのあらゆるニーズに対応し、多方面のジョブにおいて優れたカラー出力を得
られる柔軟なシステムです。ColorWise のデフォルト設定で、多数の Windows および Apple
Mac OS アプリケーションからの高品質で独創的なカラーを使用することができます。こ
れにより、初心者でも、Fiery E100 のカラー設定を理解したり変更することなく、高品質
の出力を実現することができます。また、専門家は、ColorWise を使用して最適なカラー
出力を実現することができます。
ColorWise の機能を使用すると、印刷結果を変更することができます。各ニーズに応じて、
以下の操作を実行できます。
• CMYK 印刷の動作を設定して、オフセット印刷標準を CMYK 印刷でエミュレートでき
ます。
• 4 色印刷または特別な版による印刷時の最適な組合せになるように、PANTONE と他の
スポットカラーを 組み合わせることができます。
• RGB 印刷に、「カラーの表現」を用途に応じて設定できます。「カラーの表現」は、ビ
ジネスグラフィックに適した鮮やかなカラー出力、
写真など連続調画像に適したグラデー
ションの滑らかな出力、絶対または相対カラーメトリックでの出力などを設定します。
• 受信する RGB カラーデータのソースを定義して、ソース情報なしでより優れた RGB
データのカラー変換を実現することができます。
• RGB データを複写機の色域に合わせて変換するか、まずオフセット印刷標準など他の
プリントデバイスの色域に合わせて変換するかを選択できます。この機能は、RGB デー
タに対して、あるデバイスを別のデバイスのように動作させる場合に役立ちます。さま
ざまな条件での RGB データの出力を、CMYK データに変換することなく確認できます。
ColorWise のカラー管理システム(ColorWise)は、新しい印刷要求に対し、その要求を
満たすために Fiery E100 をカスタマイズする、オープンカラーアーキテクチャを提供しま
す。ColorWise では、デバイスのカラー出力動作を記述する、業界標準のカラープロファ
イルである ICC プロファイルがサポートされています。ICC 仕様バージョン 4 のプロファ
イル(プロファイルバージョン 4.2.0.0)がバージョン 2 と同様にサポートされています。
ICC プロファイルを Fiery E100 にダウンロードすると、Fiery E100 でカスタム印刷(また
は別の複写機)をシミュレートすることや、特定のモニターまたはスキャナーからのカラー
を正確に印刷することができます。また、複写機用のカスタム ICC プロファイルを作成す
ることもできます。
はじめに
10
Command WorkStation でのカラー管理
Command WorkStation では、柔軟性を持つカラー管理システムが提供されています。以下
のカラー管理用ツールおよびカラー関連ツールを使用できます。
• カラー管理
Command WorkStation では、Fiery E100 用の ColorWise プリントオプションのデフォル
ト値を設定することができます。これらのデフォルト設定は、ユーザーがプリンタード
ライバーまたは「ジョブのプロパティ」の設定を変更して個々のジョブのデフォルト設
定を上書きしない限り、Fiery E100 に送信されるすべての印刷ジョブに適用されます。
• プロファイル
Command WorkStation では、Fiery E100 の印刷ワークフローで使用するすべての ICC
プロファイルを管理できます。既存の CMYK ソースまたは出力プロファイルを編集し
て別名で保存することにより、カスタムプロファイルを作成することもできます。
AutoGray 機能では、出力プロファイルのグレーバランスを調整することもできます。
• Calibrator
一貫したカラーの出力を維持するために、定期的に Fiery E100 のキャリブレーションを
行ってください。Command WorkStation には操作が簡単な Calibrator が含まれており、こ
れを使用して、複写機の一部であるスキャンユニットまたはオプションの分光測色計や
濃度計を使用して、キャリブレーションを行うことができます(「キャリブレーション」
(39 ページ)を参照)。
また、Command WorkStation では、標準ファイル形式でデータをインポートすること
によって任意の Status T 濃度計を使用することもできます。この場合、キャリブレー
ションの品質は、使用される測定器の品質で決まります。
• Spot-On(スポットカラー)
Spot-On はスポットカラー(特色)の管理ツールです。スポットカラー用に定義されて
いる CMYK 値を細かく調整したり、スポットカラーのリストを管理することができま
す。スポットカラーとその対応する CMYK 値の一覧を、スポットカラー辞書と呼びま
す。Spot-On を使用すると、Fiery E100 のスポットカラー定義を編集したり、カスタム
のスポットカラー定義および辞書を作成することができます。
• ImageViewer
ImageViewer を使用すると、ジョブを出力する前にソフト校正およびカラー調整を行う
ことができます。ImageViewer のプレビューを使用して、ジョブの配置、向き、内容、
および一般的なカラーの正確さを確認することができます。
• Image Enhance Visual Editor(IEVE)
IEVE は、ジョブ内の個々の画像を調整するためにユーザーに視覚的な作業領域を提供す
る画像編集アプリケーションです。IEVE では、調整の効果を確認して、画像の出力をさ
らに微調整することができます。
はじめに
11
• 自動トラッピング
設定可能な自動トラッピング機能では、
「自動トラッピング」オプションのための高度
な設定を提供します。Fiery E100 は、標準的な用紙に出力する場合に適した値をデフォ
ルト値として出荷されますが、使用する用紙によって最適な出力結果が得られない場合
は、必要に応じてトラッピング値を変更することができます。
• コントロールバー
コントロールバー機能を使用すると、各ページのユーザーが指定した場所にカラーバー
とジョブ情報を含むコントロールバーを追加して印刷することができます。この機能
は、サーバーのデフォルトとして設定することも、ジョブごとに上書きすることもでき
ます。
• 白色点の編集による用紙シミュレーション
白色点機能は、ICC プロファイルで定義されている白色点(用紙の色)の色相、明度、
彩度を知覚的に調整することができます。
Windows コンピューターおよび Mac OS コンピューターへの Command WorkStation のイン
ストールは、
『ユーティリティー』を参照してください。Command WorkStation はユーザー
ソフトウェア DVD からインストールできます。
12
COLORWISE プリントオプション
COLORWISE プリントオプション
ColorWise カラー管理システムには、さまざまな色空間のオブジェクトの出力に影響を及
ぼすプリントオプションがあります。各プリントオプションで適切な設定を行うことによ
り、期待通りの印刷結果を得ることができます。
本章について
本章では、Fiery E100 のカラーを管理する(13 ページを参照)ColorWise 管理システムの
概要を示し、各プリントオプションの詳細を説明します。各オプションの詳細の記載箇所
については、次の表を参照してください。
ColorWise プリントオプション
参照
自動トラッピング
14 ページ
ブラックオーバープリント
14 ページ
ブラックテキスト / グラフィック
15 ページ
CMYK/ グレースケール処理方法
17 ページ
CMYK/ グレースケールソースまたは Device Link
18 ページ
色分解の組合せ
19 ページ
コンポジットオーバープリント
20 ページ
グレー(RGB)/ グレー(CMYK)
20 ページ
RGB 透明度の最適化
21 ページ
出力プロファイル
22 ページ
用紙シミュレーション
22 ページ
RGB/Lab カラーの表現
23 ページ
RGB ソースまたは Device Link
24 ページ
RGB/Lab を CMYK ソースに分解
25 ページ
スポットカラーマッチング
26 ページ
色の置き換え
27 ページ
埋め込みプロファイルを使用(使用可能な場合)
27 ページ
本章では、PostScript プリンタードライバーの役割、および Windows と Mac OS コンピュー
ターからの ColorWise プリントオプションの設定方法についても説明します。プリンター
ドライバーの詳細は、31 ページを参照してください。
13
COLORWISE プリントオプション
Fiery E100 のカラー管理
アプリケーションを使用して、さまざまな色空間の Fiery E100 のカラーデータを生成する
ことができます。オフィスアプリケーションから生成される最も一般的なタイプのカラー
データは、RGB です。これに対し、プリプレスアプリケーションでは、通常、CMYK デー
タが生成されます。デスクトップアプリケーションでは、PANTONE などのスポットカ
ラーデータを生成することもできます。複雑な場合は、1 ページに RGB、CMYK、および
スポットカラーが混在していることがあります。Fiery E100 では、RGB、CMYK、またはス
ポットカラーデータのそれぞれに適用される機能を使用して、色が混在する書類の印刷を管
理することができます。
次の図は、カラーデータの変換に影響を及ぼす Fiery E100 カラー管理プロセスのプリント
オプションを示しています。これらのプリントオプションは、印刷ジョブを Fiery E100 に
送信する際に設定します。本章の以降のセクションで、これらのオプションと設定の多く
について説明します。
RGB データ
➪
RGB ソース
グレー(RGB)
RGB/Lab カラーの表現
明るさ
ブラックテキスト / グラフィック
RGB/Lab を CMYK ソースに分解
出力プロファイル
Fiery E100
CMYK データ
➪
CMYK/ グレースケールソース
CMYK/ グレースケール処理方法
➪
カラープロ
セッサー
➪
カラーデータを
複写機に送信
グレー(CMYK)
明るさ
ブラックテキスト / グラフィック
色分解の組合せ
出力プロファイル
スポットカラーデータ
➪
スポットカラーマッチング
RGB カラーデータだけに作用するカラーオプションは、「RGB ソースまたは Device Link」
です。RGB カラーに影響を及ぼすその他のオプションは、あまり使用されることのない
Lab、XYZ、その他のキャリブレートされた色空間にも影響を及ぼします。
メモ: ジョブにキャリブレーションされた CMYK(または CIEBasedDEFG)データが含
まれている場合、CMYK 処理オプションは使用されません。その代わり、キャリブレー
「RGB/Lab カラーの表現」オプション(通常
ションされた CMYK データの処理のために、
「埋め込みプロファイルを
は、RGB データのみに適用される)が使用されます。詳細は、
使用(使用可能な場合)(RGB および CMYK)」(27 ページ)を参照してください。
COLORWISE プリントオプション
14
ColorWise プリントオプションの詳細
このセクションでは、ColorWise プリントオプションの詳細と各プリントオプションがど
のようにジョブに影響を及ぼすかを説明します。
自動トラッピング
トラッピングとは、2 つの色の間に白い部分が発生するのを防ぐために、隣に印刷される
色同士をわずかに重ねて印刷するよう、オブジェクトのサイズを変更する技術のことです。
これらの白い部分は、版ずれ、トナーの物理的特性、用紙の硬さなどが原因で起こります。
次の図は、トラッピングを行った場合と行わない場合の同じ画像を示しています。
自動トラッピングオフ
自動トラッピングオン
「自動トラッピング」オプションをオンに設定すると、ジョブ内のすべてのオブジェクトに
トラッピングが適用されます。
Fiery E100 は、Fiery により標準的な紙へ出力するプリントデバイス用に最適化されたト
ラッピング値を設定して出荷されます。これらの値で、使用する用紙によって最適な出力
結果が得られない場合、Productivity Package がある場合は、要件を満たすように値を変更
することができます。詳細は、自動トラッピングのカスタマイズを参照してください。
ブラックオーバープリント
「ブラックオーバープリント」オプションでは RGB=0, 0, 0 または CMYK=0%, 0%, 0%,
100% で定義されたブラックのテキストまたはテキストとグラフィックを、カラーの背景
上にオーバープリント(重ね出力)するかどうかを指定します。
• テキスト-ブラックのテキストはカラーの背景上に重ねて出力されます。この場合、テ
キストと背景の隙間やカラーの版ずれの問題を回避することができます。この設定は、
「ブラックテキスト / グラフィック」オプションで「純ブラック - オン」が選択されてい
る場合のみ選択できます。
• テキストとグラフィック-ブラックのテキストとグラフィックはカラーの背景上に重ね
て出力されます。この場合、テキストとグラフィックの背景との隙間やカラーの版ずれ
の問題を回避することができます。この設定は、
「ブラックテキスト / グラフィック」オ
プションで「純ブラック - オン」が選択されている場合のみ選択できます。
COLORWISE プリントオプション
15
• オフ-ブラックのテキストまたはテキストとグラフィックのカラーの背景部分は、ノッ
クアウト(くり抜き)されて出力されます。
メモ: PostScript アプリケーションの中には、印刷ジョブを複写機に送る前に、独自のブ
ラックオーバープリント変換を実行するものがあります。
このオプションがどのように作用するかを、淡い青色の背景にブラックのテキストを出力
する場合を例にとって説明します。青色の背景は CMYK=40%, 30%, 0%, 0% です。ブラッ
クのテキストは CMYK=0%, 0%, 0%, 100% です。
• 「ブラックオーバープリント」を「テキスト」または「テキストとグラフィック」に設
定すると、ページの最終的なテキストまたはテキスト / グラフィックの部分は、オー
バープリントされるか、下にある色と結合されます。アプリケーションによって生成さ
れるブラックのカラー(たとえば、RGB=0, 0, 0 または CMYK=0%, 0%, 0%, 100%)は、
ブラックのトナーを使用して印刷されます。つまり、ブラックのテキストと線画では、
複写機のキャリブレーションが正しく行われている限り、ハーフトーン印刷でのモアレな
どの問題を避けることができます。シアンやマゼンダのトナーでの境目は発生しません。
ブラックのテキストのふち近くにずれが発生しないため、出力の品質は向上します。
• 「ブラックオーバープリント - オフ」では、テキストまたはテキスト / グラフィックの境
界は、シアンとマゼンダのトナーが一方の側(テキストの外側)にあり、ブラックのト
ナーがもう一方の側(テキストの内側)にあります。この境目は、複写機の実質的限界
によって発生する、目に見えるずれの原因となることがあります。
メモ: CMYK コンポーネントの再生は、CMYK が 0%, 0%, 0%, 100% でない場合、
「CMYK/
グレースケールソース」の設定とキャリブレーション曲線に影響されます。
ブラックテキスト / グラフィック
「ブラックテキスト / グラフィック」オプションは、ブラックテキストとベクトルグラフィッ
クに影響を及ぼします。通常は、このオプションで「純ブラック - オン」を選択してくだ
さい。
「ブラックテキスト / グラフィック」で「純ブラック - オン」を選択すると、アプリ
ケーションによって生成されるブラックカラー(たとえば、RGB=0, 0, 0 または CMYK=0%,
0%, 0%, 100%)は、ブラックのトナーのみを使用して印刷されます。使用するトナーがブ
ラックだけなので、複写機のキャリブレーションが正しく行われている限り、ハーフトーン
印刷でのモアレや版ずれなどの問題を避けることができます。また、この設定では、はみ
出しを避けることもできます。
「ブラックオーバープリント」オプションで「テキスト」ま
たは「テキスト / グラフィック」を選択するには、このオプションで「純ブラック - オン」を
選択しておく必要があります。
ジョブによっては、たとえば、ブラックを使用するグラデーションがページに含まれてい
る場合などは、このオプションを「普通」に設定することをお勧めします。次の表は、異
なる色空間で定義されたブラックデータと「ブラックテキスト / グラフィック」オプション
の動作を示します。
16
COLORWISE プリントオプション
メモ:
「ブラックテキスト / グラフィック」オプションはコンポジットの出力のみに適用さ
れ、分版の出力には適用されません。
カラー
ブラックテキスト / グラフィック:「普通」
RGB=0,0,0
RGB=0,0,0 で定義されたブラックは、出力プロ
ファイル内の RGB=0,0,0 の定義に従って印刷
(その他のすべての RGB 値は、
されます。これは、出力プロファイルでリッチ
「ブラックテキスト / グラフィッ
ブラックが指定されている場合、すべてのト
ク」での設定には影響を受けま
ナーを使用したリッチブラックになるか、また
せん)
は出力プロファイルで RGB=0,0,0 に対してブ
ラックのみが指定されている場合、ブラックの
みになります。出力は、キャリブレーション曲
線により影響を受けます。
ブラックテキスト / グラフィック:「純ブラッ
ク - オン」または「リッチブラック - オン」
RGB=0,0,0 で定義されたブラックは、ブラック
のトナーを使用したブラックのみ(純ブラック オン)、またはブラックとシアンのトナーを使
用した 100% ブラックと 50% シアン(リッチブ
ラック - オン)で印刷されます。その他のすべ
「ブラックテキスト / グラフィッ
ての RGB 値は、
ク」での設定には影響を受けません。
CMYK=0%,0%,0%,100%
CMYK=0%,0%,0%,100% で定義されたブラック CMYK=0%,0%,0%,100% で定義されたブラッ
は、
「CMYK/ グレースケールソース」の設定に クは、「CMYK/ グレ ース ケー ルソ ース」や
(そ の他 のす べて の CMYK 値
応じて、ブラックのみ、またはすべてのトナーを 「CMYK/ グレースケール処理方法」での設定に
は、
「ブ ラッ クテ キス ト / グ ラ
関係なく、ブラックのトナーを使用したブラッ
使用したリッチブラックで印刷されます。
フィック」での設定には影響を
クのみ(純ブラック - オン)、またはブラックと
「CMYK/ グレースケール処理方法」で「純原
受けません)
シアンのトナーを使用した 100% ブラックと
色」、または「CMYK/ グレースケールソース」
50% シアン(リッチブラック - オン)で印刷さ
で「変換を省 略」が指定されてい る場合は、
れます。その他のすべての CMYK 値は「ブラッ
CMYK=0%,0%,0%,100% で定義されたブラッ
クテキスト / グラフィック」での設定には影響
クはブラックトナーのみで印刷され、ブラック
を受けません。
トナーの量は CMYK/ グレースケールソースプ
ロファイルとキャリブレーション曲線により 「CMYK/ グレースケールソース」で「ColorWise
オフ」を選択すると、CMYK ソースプロファイ
影響を受けます。
ルおよびキャリブレーション曲線は適用され
「CMYK/ グレースケール処理方法」で「フル
ません。この場合、ブラックのトナーはキャリ
(出力 GCR)」が指定されている場合、
ブレーション曲線の制約を受けません。
CMYK=0%,0%,0%,100% で定義されたブラッ
クは、出力プロファイルに従ってすべてのト
ナーを使用したリッチブラックで印刷されま
す。出力は、キャリブレーション曲線により影
響を受けます。
「CMYK/ グレースケール処理方法」で「フル
(ソ ース GCR)」が指 定さ れて いる 場合、
CMYK=0%,0%,0%,100% で定義されたブラッ
クは、CMYK/ グレースケールソースプロファ
イルに従ってすべてのトナーを使用したリッ
チブラックで印刷されます。出力は、キャリブ
レーション曲線により影響を受けます。
「CMYK/ グレースケールソース」で「ColorWise
オフ」を選択すると、CMYK ソースプロファイ
ルおよびキャリブレーション曲線は適用され
ません。この場合、ブラックのトナーはキャリ
ブレーション曲線の制約を受けません。
スポットカラー
(スポットカラーは「ブラッ
の
クテキスト/グラフィック」
設定には影響を受けません)
通常のスポットカラー処理
通常のスポットカラー処理
COLORWISE プリントオプション
17
メモ: PostScript アプリケーションの中には、印刷ジョブを Fiery E100 に送る前に、RGB=0,
0, 0 で定義されたブラックを 4 色の CMYK ブラックに変換するものがあります(QuarkXPress
など)。これらのブラックは、「ブラックテキスト / グラフィック」オプションの影響を受
けません。詳細は、『Fiery カラーリファレンス』を参照してください。
CMYK/ グレースケール処理方法
「CMYK/ グレースケール処理方法」オプションでは、CMYK から CMYK への変換方法を
指定します。
• 純原色では、ジョブの原色(C のみ、M のみ、または Y のみ)が、単一の着色剤のみを
使用して原色として印刷されます。補色(M+Y、C+Y、および C+M)は、2 つのトナー
のみを使用して補色として印刷されます。この結果、純粋に見える原色と補色が出力さ
れ、グラデーションにおけるバンディングは最少となります。
「純原色」では、全体的な色の精度は低下します。最終校正刷りを行う場合など、色の
精度が重要な場合は、「純原色」を使用しないでください。
• フル(ソース GCR)では、カラーメトリック変換に基づいて完全かつ正確なシミュレーション
が提供されます。色相は、原色に対しても維持されます。オリジナル(ソース)書類で
指定された GCR(Gray Component Replacement:グレー置換)レベルが維持されま
「フル
す。CMY で表されるプロセスブラックは CMY トナーを使用して再現されます。
(ソース GCR)」は、最高品質の最終校正刷りアプリケーションに対して推奨されます。
• フル(出力 GCR) は、カラーメトリック変換に基づいた完全かつ正確なシミュレーション
方法です。色相は、原色に対しても維持されます。この方法では、オリジナル書類で指
定された GCR レベルは維持されません。代わりに、出力プロファイルで指定された
GCR レベルを使用して、すべての CMYK データが再度色分解されます。このシミュ
レーション手法は従来の ICC カラーマッチング方法に類似しています。この手法は、校
正用に設計され複写機で再現されたフルカラー印刷用の「フル(ソース GCR)」よりも
適しています。
メモ:「ブラックテキスト / グラフィック」で「純ブラック - オン」を選択し、
「CMYK/ グ
レースケール処理方法」で「フル(ソース GCR)」または「フル(出力 GCR)」を選択す
ると、書類内のブラックテキストおよびグラフィックは 100% ブラックのトナーで印刷さ
れます。
COLORWISE プリントオプション
18
CMYK/ グレースケールソースまたは Device Link
「CMYK/ グレースケールソース」または「Device Link」プリントオプションでは、最終校
正刷りやシミュレーションをすることができます。この設定では、シミュレートするオフ
セット印刷標準またはその他のカラープリントデバイスを指定します。このオプションは、
CMYK データだけに適用されます。
「CMYK/ グレースケールソース」で「変換を省略」または「ColorWise オフ」以外の設定を
指定した場合、Fiery E100 は、その他のカラー管理システムで指定されたソース色空間定
義またはプロファイルを上書きします。別の指定されたソース色空間がこの設定で上書き
されないようにする場合は、「変換を省略」を選択します。
「埋め込みプロファ
書類に使用する埋め込み CMYK プロファイルが含まれている場合は、
イルを使用(使用可能な場合)」(CMYK)オプションを使用します(「埋め込みプロファ
イルを使用(使用可能な場合)(RGB および CMYK)」(27 ページ)を参照)。この場合、
「CMYK/ グレースケールソース」設定は無視され、代わりに埋め込まれたプロファイルが
使用されます。
プリンタードライバーで、Command WorkStation を使用して作成されたカスタムフルシ
ミュレーションを数に制限なく確認することができます。カスタムシミュレーションの数
は、Fiery E100 の使用可能なディスクスペースによって制限されます。
指定する「CMYK/ グレースケールソース」設定は、CMYK データが色分解されたオフセッ
ト印刷標準によって決まります。
• カスタム色分解(たとえば、ICC プロファイル指定の色分解)により色分解されている
画像には、
「CMYK/ グレースケールソース」オプションで Fiery E100 上の対応するプ
ロファイルを選択します。
「CMYK/ グレースケールソース」設定に「SWOP」を
• SWOP で色分解されている画像には、
選択します。
ICC プロファイルを使用して色分解された画像を正しくシミュレートするには、そのプロ
ファイルを Fiery E100 にダウンロードしておく必要があります。
Fiery E100 に ICC プロファ
イルをインポートする方法の詳細は、Command WorkStation ヘルプを参照してください。
CMYK シミュレーションを使用しない場合は、以下の設定を使用することができます。
• 「変換を省略」設定では、元の CMYK データが複写機に送信されます。この場合、キャ
リブレーションは適用されますが、別のプリンターをシミュレートするための変換は行
われません。
「変換を省略」設定は、ColorWise ではなく別のカラー管理システム(ColorSync や Adobe
Photoshop など)を使用する場合に推奨されます。この場合、Fiery E100 は Fiery E100
のデバイス色空間にすでにある CMYK データを受け取ることを予期しています。
Fiery E100 ではデータのカラー変換は行われませんが、キャリブレーションは適用され
ます。
COLORWISE プリントオプション
19
• 「ColorWise オフ」設定では、オリジナルの CMYK データが複写機に送信されます。キャ
リブレーションは適用されず、別のプリンターをシミュレートするための変換は行われ
ません。ただし、CMYK データへの最大濃度値との競合は適用されます。
「ColorWise オフ」設定は、Command WorkStation の「カラー設定」または「サーバー
設定」では設定として表示されず、「CMYK/ グレースケールソース」設定のデフォル
トにすることもできません。特定のジョブ用にのみ、この項目を選択してください。
メモ:
「ColorWise オフ」設定で印刷する場合は、アプリケーションで選択するオプション
によって CMYK データが変更されないようにしてください。
「PostScript カラー管理」を使
用する場合や埋め込まれたプロファイルを使用する場合、アプリケーションによって送信
「プリンタのカラー定義を使用す
されるカラーデータは、Lab カラーに類似しています。
る」や「Photoshop のカラー定義を使用する」のような設定で印刷する場合は、アプリケー
「ColorWise
ションは CMYK データを変換するか、またはカラー管理用のタグを付けます。
オフ」設定で印刷する場合は、アプリケーションで「カラー管理を使用しない」を指定す
る必要があります。
色分解の組合せ
「色分解の組合せ」オプションでは、色分解された CMYK データの印刷方法を指定します。
このオプションでは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックがサポートされています。
• オフ-各色分解ファイルを別々に印刷します。
• オン-色分解を 1 つのコンポジットカラー書類として組み合わせ、次のプリントオプ
ションの設定を自動的に行います。「カラーモード」
(CMYK)および「ブラックオー
バープリント」(オフ)
複数の版を組み合わせた結果は、使用した元のアプリケーションに関係なく、予測可能か
つ正確です。この機能は、レイアウトアプリケーションからの PostScript 印刷ジョブに含
まれている DCS v2.0 ファイル形式にも対応しています。
次のアプリケーションは、
「色分解の組合せ」オプションとの適合性について Mac OS と
Windows でテストされています。
• Adobe Illustrator
• Adobe InDesign
• Adobe PageMaker
• Adobe FreeHand
• QuarkXPress
Photoshop などのアプリケーションで「色分解の組合せ」オプションを使用する場合の詳
細は、『Fiery カラーリファレンス』を参照してください。
COLORWISE プリントオプション
20
コンポジットオーバープリント
重なっているオブジェクトを印刷する場合、重なった部分をオーバープリント(重ね出力)
するかノックアウト(くり抜き)するかを指定します。オーバープリントでは、背景のオ
ブジェクトのカラーは重なる場所で前面のオブジェクトを通して表示され、その結果の色
は 2 つのオブジェクトのカラーの組合せになります。ノックアウトでは、背景のオブジェ
クトは重なる場所で前面のオブジェクトによって隠されます。
「コンポジットオーバープリント」プリントオプションで、ソースファイルで指定された
オーバープリントオブジェクトを印刷することができます。デフォルトでは、
「コンポジッ
トオーバープリント」プリントオプションはオフに設定され、重なっているオブジェクト
はノックアウトとして印刷されます。
メモ:「コンポジットオーバープリント」オプションは、前面のオブジェクトが RGB オブ
ジェクトの場合は適用されません。
「コンポ
次のアプリケーションから出力した PostScript または PDF ファイルの印刷時に、
ジットオーバープリント」オプションを使用することができます。
• Adobe Acrobat
• Adobe Illustrator
• Adobe InDesign
• Adobe FreeHand
• QuarkXPress
• CorelDRAW
グレー(RGB)/ グレー(CMYK)
「グレー(RGB)」をオンに設定した場合、R=G=B の RGB カラーは、処理されたブラック
ではなく、ブラックトナーだけを使用して印刷されます。同様に、
「グレー(CMYK)」を
オンに設定した場合、C=M=Y=0、K=n の CMYK カラーは、処理されたブラックではなく、
ブラックトナーだけを使用して印刷されます。
「グレー(RGB)」または「グレー(CMYK)」オプションをテキストとグラフィックに適
用するか、テキスト、グラフィック、および画像に適用するかを選択できます。
COLORWISE プリントオプション
21
次の制限が適用されます。
• 「グレー(RGB)」または「グレー(CMYK)」オプションは、事前に色分解されたジョ
ブには適用されません。
「グレー(CMYK)
」
• 「CMYK/ グレースケール処理方法」が「純原色」に設定されている場合、
設定は出力に影響を及ぼしません。
「グレー(RGB)
」オプション
• 「RGB/Lab を CMYK ソースに分解」をオンに設定した場合、
はオフに設定されます。同様に、「グレー(RGB)」オプションでオフ以外を指定した
ジョブでは、「RGB/Lab を CMYK ソースに分解」オプションをオンに設定することは
できません。
• 「ブラックテキスト / グラフィック」オプションで「純ブラック - オン」または「リッチ
ブラック - オン」を指定している場合、100% ブラックのテキスト / グラフィックには、
「グレー(RGB)」または「グレー(CMYK)」オプションでの設定より「ブラックテキ
スト / グラフィック」での設定が優先されます。
• グレーがスポットカラーで指定されている場合、「グレー(RGB)」または「グレー
(CMYK)」オプションは無効です。
RGB 透明度の最適化
「RGB 透明度の最適化」オプションは、以下の特性を持つジョブに適用されます。
• ジョブが PDF 形式である(プリンタードライバーによってアプリケーションから送信
されるのではなく、Fiery E100 に PDF ファイルとして送信される)。
• ジョブに透明な RGB または Lab オブジェクトが含まれている。これらのジョブは、こ
の機能をサポートするアプリケーションを使用して、透明として指定したオブジェクト
の場合があります。また、効果のために透明を使用するドロップシャドウなど、特殊効
果を指定したオブジェクトの場合もあります。
• 色を混ぜた領域を作り出すなど、の透明オブジェクトが重なっている。
「RGB 透明度の最適化」オプションを有効にした場合、Fiery E100 では、PDF から PostScript
へ変換する際、重なっている RGB カラーを CMYK に変換する処理で、正しい RGB ソース
プロファイルとカラー表現が使用されます。
「RGB 透明度の最適化」を無効にした場合、
重なっているカラーの領域に、間違ったカラーが使用されたり、好ましくないアーチファ
クトが現れることがあります。
「RGB 透明度の最適化」を選択すると、特に個別の PDF ページを複数含む VDP ジョブの
場合などに、処理時間が長くなることがあります。正しいカラー出力の実現に必要な場合
にのみ、「RGB 透明度の最適化」を有効にすることをお勧めします。
「RGB 透明度の最適化」は、Command WorkStation の「ジョブのプロパティ」、待機フォ
ルダー、または仮想プリンターでジョブに対して指定できますが、プリンタードライバー
から印刷する場合は指定できません。プリンタードライバーから印刷されるジョブは、
「RGB 透明度の最適化」が適用されない PostScript ジョブとして常に Fiery E100 に送信され
るため、
「RGB 透明度の最適化」オプションは、プリンタードライバーには表示されません。
COLORWISE プリントオプション
22
出力プロファイル
印刷ジョブのすべてのデータに「出力プロファイル」オプションでの設定が適用されるの
で、ジョブの印刷時には選択されている出力プロファイルが適切であることを確認してく
ださい。デフォルトの出力プロファイルは、複写機のカラー特性を記述したプロファイル、
および予想出力を記述したキャリブレーションターゲットで構成されます。
Command WorkStation を使用して、Fiery E100 にカスタム出力プロファイルをインポート
することができます。キャリブレーションターゲットを含まない出力プロファイルの場合
は、インポート時に自動的にデフォルト出力プロファイルに関連付けられているキャリブ
レーションターゲットと関連付けられます。キャリブレーションターゲットの
最大濃度値(D-Max)は、必要に応じて編集することができます。
「用紙定義プロパティファイルを使用」設定を選択すると、特定の出力プロファイルを設定
するのではなく、印刷ジョブで使用される用紙タイプに関連付けられた出力プロファイルを
自動的に適用します。詳細は、Command WorkStation ヘルプを参照してください。
用紙シミュレーション
「用紙シミュレーション」オプションでは、ソース色空間の白色点を出力プロファイル色空間
の可視色として表示する絶対カラーメトリックのレンダリングを利用することができます。
用紙シミュレーションは Productivity Package の機能です。
Command WorkStation で白色点の値を編集して、用紙シミュレーションをカスタマイズす
ることもできます。詳細は、用紙シミュレーション白色点の編集を参照してください。
用紙シミュレーションをカスタマイズすることなく、プリンタードライバーで「用紙シミュ
レーション」オプションをオンに設定して印刷を行うことができます。デフォルトの用紙
シミュレーション設定を使用して、多くのジョブで最適な出力を得ることができます。
「用紙シミュレーション」オプションには次の設定があります。
• 使用する-絶対カラーメトリックのレンダリングを使用して用紙シミュレーションを行
います。
• 使用しない(デフォルト)-相対カラーメトリックのレンダリングを使用し、用紙シミュ
レーションは行いません。
23
COLORWISE プリントオプション
RGB/Lab カラーの表現
「RGB/Lab カラーの表現」オプションでは、カラー変換に使用するレンダリング方法を指
定します。オフィスアプリケーションからの画像や Photoshop からの RGB 写真画像などの
印刷時に、各画像に適したレンダリング方法を選択する必要があります。Fiery E100 では、
現在業界標準の ICC プロファイルにある 4 つのレンダリング方法から選択することができ
ます。
Fiery E100 カラーの表現
用途
フォトグラフィック -色域外の色を
対応する ICC
レンダリング方法
ストックフォトグラフィー CD か
印刷する場合、通常、ビジネスグラ らのスキャンと画像およびデジタ
フィックレンダリングよりも彩度の ルカメラ画像を含む写真。
低い出力となります。この方法では、
画像の色調関係が保持されます。
イメージ、
コントラスト、知覚
ビジネスグラフィック -鮮やかな彩
鮮やかさ、
グラフィック
度の高いカラーを作成します。この
カラーの表現は出力カラーとモニ
ター表示カラーを正しくマッチさせ
るものではありません。肌の色合いな
どの色域内の色は適切にレンダリン
グされます。この方法は、フォトグ
ラフィックレンダリング方法と類似
しています。
相対カラーメトリック -ソース白色
点と対象白色点間の白色点変換を行
います。たとえば、モニター上で青
みがかった色に見える白色(灰色)
は、紙地の白色に置き換えられて出
力されます。この方法では、空白の
部分と白いオブジェクト間に目に見
える境界が発生しません。
絶対カラーメトリック -ソース白色
点と対象白色点間の白色点変換を行
いません。たとえば、青みがかった
色に見える白色(灰色)は、紙地の
白色に置き換えられないで出力され
ます。
プレゼンテーション資料用のアー
トワークやグラフ。多くの場合、こ
の方法はビジネスグラフィックと
フォトグラフィックを含む混合
ページに使用することができます。
カラーのマッチが重要であるが、 相対カラーメトリック
書類の白色を紙地の白色として出
力する場合の高度な用途。この方
法は、シミュレーションの目的で
CMYK データに影響を及ぼすた
めに PostScript カラー管理でも使
用されることがあります。
正確なカラーが必要とされ、目に
見える境界が問題でない状況。こ
の方法は、シミュレーションの目
的で CMYK データに影響を及ぼ
すために PostScript カラー管理で
も使用されることがあります。
絶対カラーメトリック
COLORWISE プリントオプション
24
RGB ソースまたは Device Link
「RGB ソースまたは Device Link」設定では、Fiery E100 で適切なカラー変換が行われるよ
うに、書類の RGB データの特性を定義することができます。一般的に使用されるモニター
色空間は、プリンタードライバーおよび Fiery E100 から利用することができます。その他
については、Command WorkStation を使用してカスタムモニターかスキャナープロファイ
ルをダウンロードします。
RGB ソースの設定を指定した場合、Fiery E100 は、その他のカラー管理システムで指定さ
れたソース色空間定義またはプロファイルを上書きします。色空間定義が上書きされるた
め、Fiery E100 からの出力は、プラットフォーム間で一貫したものになります。
書類に使用する埋め込み RGB プロファイルが含まれている場合は、
「埋め込みプロファイルを
使用(使用可能な場合)
」
(RGB)オプションを使用します(「埋め込みプロファイルを使用
(27 ページ)を参照)
。この場合、
「RGB ソース」
(使用可能な場合)
(RGB および CMYK)」
設定は無視され、代わりに埋め込まれたプロファイルが使用されます。
Fiery E100 提供の RGB ソース色空間は以下の通りです。
• EFIRGB - RGB データについての詳細情報がない場合に最適な、EFI で定義された色空
間を指定します。
• sRGB (PC) -デフォルトとして使用される Windows コンピューターのモニタープロファ
イルの定義を指定します。
• Apple Standard -デフォルトとして使用される Mac OS コンピューターのモニタープロ
ファイルの定義を指定します。
• Adobe RGB (1998) -プリプレスで Photoshop 5 のデフォルトの作業用スペースとして使
用される、Adobe 社定義のソース色空間です。
• 広告代理店、出版社、印刷所などで RGB 作業用スペースおよびカラーデータ交換用形
式として使用される、eciRGB - ECI(ヨーロッパカラーイニシアティブ)推奨のソース
色空間です。
• Fiery RGB -オフィスアプリケーションを使用する場合に最適な、EFI 定義のソース色空
間です。この色空間は EFIRGB に類似していますが、より大きく、より適切な青色の出
力を得ることができます。
「埋め込みプロファイルを使用(可能な場合)」
(RGB)オプションをオンに設定した場
合、ソース色空間定義を含む PostScript RGB データは「RGB/Lab カラーの表現」オプ
ションを使用して変換されます(「RGB/Lab カラーの表現」
(23 ページ)を参照)。
PostScript RGB 以外のデータおよびソース色空間定義を含まない PostScript RGB データ
は、EFIRGB ソースプロファイルとビジネスグラフィックのカラーの表現を使用して変
換されます。
COLORWISE プリントオプション
25
RGB/Lab を CMYK ソースに分解
「RGB/Lab を CMYK ソースに分解」オプションでは、RGB カラー(および Lab カラーと
XYZ カラー)が CMYK に変換される方法を決定します。このオプションでは、RGB デー
タを CMYK 値に「分解」する場合に Fiery E100 で使用される色空間を定義するため、この
オプションの名前は説明的になっています。
このオプションで可能な 2 つの選択肢によって、RGB データを複写機の色の範囲に合わせ
て変換するか(「RGB/Lab を CMYK ソースに分解」をオフに設定)、まず別のデジタルプ
リンターやオフセット印刷標準の色の範囲に合わせて変換するか(「RGB/Lab を CMYK
ソースに分解」をオンに設定)を選択することができます。この機能は、RGB データにつ
いて 1 つのデバイスを別のデバイスのように動作させる場合に役立ちます。たとえば、高品
質の ICC プロファイルが他のプリントデバイスで使用できる場合は、複写機でそのプリン
トデバイスをシミュレートした出力を得ることができます。
「RGB/Lab を CMYK ソースに分解」オプションでの機能は、オフセット印刷の校正出力用
にも便利です。たとえば、さまざまな条件での RGB スキャンの出力を確認する場合に、条
件ごとに RGB データを CMYK データに変換する必要がありません。比較後、最良の印刷
結果が得られた「CMYK グレースケールソース」オプションでのプロファイルを使用し
て、その CMYK 色空間に変換することができます。
メ モ:「RGB/Lab を CMYK ソースに分解」オプションは、
「出力プロファイル」または
「CMYK/ グレースケールソース」オプションと連動させて使用してください。
• オン-すべての RGB カラーが指定したシミュレーションの CMYK 色空間に変換されま
す(
「CMYK/ グレースケールソース」プリントオプションで適切なシミュレーションを
選択します)。
• オフ-すべての RGB カラーが複写機の CMYK 色空間に変換されます。
COLORWISE プリントオプション
26
スポットカラーマッチング
「スポットカラーマッチング」オプションでは、スポットカラーを自動的に一番近い CMYK
値に変換することができます。
• オン- Fiery E100 は、内蔵の色分解表に基づいてスポットカラーを複写機で再現可能な
範囲内でできるだけ近い CMYK 値のセットに変換します (新しい表は、新しい出力プ
ロファイルを追加したときに生成されます)。
Spot-On では、Fiery E100 は Spot-On で決定された CMYK 値を使用します(50 ページを
参照)。
• オフ- Fiery E100 はスポットカラーを CMYK データとして処理し、PANTONE 社など
のスポットカラーのメーカーにより定義されている CMYK 値を使用します。これらの
CMYK 値は、スポットカラーライブラリを提供しているアプリケーションで使用され
ている CMYK 値と同じものです。
メモ:内蔵の色分解表で定義されていないスポットカラーは、CMYK カラーとして処理さ
れます。
スポットカラーを含むジョブは、オフセット印刷のシミュレーションを行う場合を除き、
「スポットカラーマッチング」オプションをオンに設定して印刷してください。その場合、
「スポットカラーマッチング」をオフに設定し、適切な「CMYK/ グレースケールソース」を
選択します(18 ページを参照)。
PDF ファイルの場合には、内蔵の色分解表で定義されていないスポットカラーが含まれて
いても、
「スポットカラーマッチング」で「オン」を選択することによって、オリジナルス
ポットカラーを保持することができます。Fiery E100 では、内蔵の色分解表をもとにオリ
ジナルのスポットカラーに最も近い CMYK 値が生成されます。
メモ:
「スポットカラーマッチング」での設定はコンポジットの出力のみに適用され、分版
の出力には適用されません。
スポットカラーマッチングと PANTONE Coated カラー参照
「スポットカラーマッチング」の設定に応じて出力が異
PANTONE Coated カラー参照は、
なります(『Fiery カラーリファレンス』を参照)。
• オン- Fiery E100 は、内蔵の色分解表、または Spot-On では、スポットカラー辞書に基
づいて、複写機で再現可能な範囲内で最適な PANTONE カラーを生成します。それぞ
れの見本の下部に PANTONE 番号が表示されます。
Spot-On の詳細については、50 ページを参照してください。
• オフ- Fiery E100 は Pantone, Inc. によって推奨され(PANTONE カラーライブラリを提
供するアプリケーションで使用され)ている CMYK 値に基づいて見本を印刷します。
カラーの生成に使用される CMYK 値およびカラーの PANTONE 番号は、それぞれの見
本の下部に表示されます。CMYK 値は、「CMYK/ グレースケールソース」オプション
および「出力プロファイル」オプションでの設定を適用して印刷されます。
COLORWISE プリントオプション
27
色の置き換え
スポットカラーを使用すると、置き換えカラーのリストを作成することができます。これ
らのカラーは、書類で RGB 値または CMYK 値によって指定されると、スポットカラーカ
ラー辞書の CMYK 値を持つ異なるカラーに置き換えられます。これにより、正確なカラー
出力が可能になり、個々の RGB および CMYK カラーが上書きされます。
ジョブの置き換えカラーを使用するには、
「色の置き換え」オプションをオンに設定します。
置き換えカラーの作成と使用の詳細は、Command WorkStation ヘルプを参照してください。
埋め込みプロファイルを使用(使用可能な場合)
(RGB および CMYK)
「埋め込みプロファイルを使用(使用可能な場合)」(RGB)オプションをオンに設定した
場合、Fiery E100 は「RGB ソース」オプションを無視し、印刷ジョブに RGB ソースプロ
「埋め込みプロファイルを
ファイルとして埋め込まれた RGB プロファイルを使用します。
使用(使用可能な場合)」
(RGB)オプションをオフに設定した場合、Fiery E100 は「RGB
ソース」オプションで指定されたプロファイルを使用します。
同様に、「埋め込みプロファイルを使用(使用可能な場合)」(CMYK)オプションをオン
に設定した場合、Fiery E100 は「CMYK/ グレースケールソース」オプションを無視し、印
刷ジョブに CMYK ソースプロファイルとして埋め込まれた CMYK プロファイルを使用し
ます。「埋め込みプロファイルを使用(使用可能な場合)」(CMYK)オプションをオフに
設定した場合、Fiery E100 は「CMYK/ グレースケールソース」オプションで指定された
プロファイルを使用します。
CMYK プロファイルがジョブに埋め込まれており、ジョブに対して「埋め込みプロファイ
ルを使用(使用可能な場合)」
(CMYK)オプションが有効になっている場合、またはジョ
ブが PostScript カラー管理で送信される場合、キャリブレーションされた CMYK(または
CIEBasedDEFG)データがジョブに含まれます。キャリブレーションされた CMYK がジョ
ブに含まれている場合、CMYK 処理オプションは使用されません。その代わり、キャリブ
「RGB/Lab カラーの表現」プリントオプ
レーションされた CMYK データの処理のために、
ション(通常は、RGB データのみに適用される)
(
「RGB/Lab カラーの表現」
(23 ページ)を
参照)が使用されます。
「RGB ソースまたは Device Link」設定は、キャリブレートされた
CMYK データに影響を及ぼしません。
COLORWISE プリントオプション
28
ColorWise プリントオプションの設定
Fiery E100 の出力を変更するには、次のいずれかを実行します。
• Command WorkStation の「カラー設定」で ColorWise オプションのデフォルト値を指
定します。Fiery E100 の「設定」でデフォルト値を設定することもできます(『設定管
理』を参照)。デフォルト値は、上書きしない限り、以降のすべての印刷ジョブに適用
されます。
ジョブでは、Fiery E100 待機キューへの送信時ではなく、印刷処理時に(指定されない
限り)Fiery E100 のデフォルト値が使用されます。
• プリンタードライバーに表示されるメニューを使用して、各印刷ジョブに ColorWise オ
プションを指定します。
• Hot Folders の「ジョブのプロパティ」設定を使用して、Hot Folders で印刷されるジョ
ブに ColorWise オプションを指定します。
• Command WorkStation の「ジョブのプロパティ」設定を使用して、すでに送信され、
Fiery E100 に保持されているジョブに ColorWise オプションを指定します。
29
COLORWISE プリントオプション
各オプションの詳細の記載箇所については、次の表を参照してください。
ColorWise プリント
オプション
自動トラッピング
プリンター
ドライバーまたは
「ジョブの
プロパティ」の
「カラー」ウィンドウ
プリンター
プリンター
ドライバー、
ドライバー、
「ジョブの
「ジョブの
プロパティ」または プロパティ」または
「カラー設定」の
「カラー設定」の
「一般設定」
「エキスパート設定」
✔
ブラックオーバープリント
✔
ブラックテキスト /
グラフィック
✔
CMYK/ グレースケール
✔
✔
✔
✔
✔
✔
✔
✔
処理方法
CMYK/グレースケールソース
または Device Link
色分解の組合せ
✔
コンポジットオーバー
プリント
✔
グレー(RGB)/
グレー(CMYK)
RGB 透明度の最適化
✔
(
「ジョブの
プロパティ」のみ)
出力プロファイル
✔
用紙シミュレーション
RGB/Lab カラーの表現
✔
✔
RGB ソースまたは
Device Link
✔
✔
✔
RGB/Lab を
CMYK ソースに分解
✔
スポットカラーマッチング
色の置き換え
埋め込みプロファイルを
使用(使用可能な場合)
✔
✔
✔
COLORWISE プリントオプション
30
Command WorkStation でのデフォルト値の設定
Command WorkStation では、ColorWise プリントオプションおよび Fiery E100 の印刷設定
のデフォルト値を設定することができます。
ユーザーがプリンタードライバーの設定を変更して各ジョブの設定を上書きしない限り、
これらの設定は Fiery E100 に送信されるすべての印刷ジョブに適用されます。これらのデ
フォルト設定は、Command WorkStation の「ジョブのプロパティ」を使用して上書きする
こともできます。また、Command WorkStation のデフォルト設定は、プリンタードライ
バーおよび Fiery E100 の「設定」(「設定」で設定できるオプション)に自動的に反映され
ます。
ColorWise プリントオプションのデフォルト値は、「デバイスセンター」の「カラー設定:
カラー管理」欄で設定します。詳細は、Command WorkStation ヘルプを参照してください。
COLORWISE プリントオプション
31
プリンタードライバーでのプリントオプションの設定
プリンタードライバーは、アプリケーションで生成された指示および選択した ColorWise
プリントオプションの設定を含む PostScript ファイルを作成します。その後、プリンター
ド ラ イ バ ー は Fiery E100 に PostScript ファイルを送信します。Fiery E100 はジョブの
PostScript 処理とカラー変換を行い、ラスターカラーデータを複写機に送信します。
Windows コンピューターでのプリントオプションの設定
Adobe および Windows 対応の Microsoft PostScript プリンタードライバーでプリントオプ
ションを設定する方法については、『印刷ガイド』を参照してください。
Mac OS でのプリントオプションの設定
このセクションでは、Mac OS 対応プリンタードライバーでカラー管理プリントオプ
ションを設定する方法を説明します。
MAC OS X 対応コンピューターでプリントオプションを設定するには
1 アプリケーションから「プリント(印刷)」を選択します。
「プリント」ダイアログボックスが表示されます。
2 Mac OS X v10.5 または v10.6:必要に応じて、「プリンタ」欄の右の矢印をクリックしてダイアロ
グボックスを表示します。
3 Mac OS X v10.3.9 または v10.4:「印刷部数と印刷ページ」を含むメニューで「ColorSync」を選択
し、
「カラー変換」で「プリンタのカラー」を選択します。
COLORWISE プリントオプション
32
Mac OS X v10.5 または v10.6:ドロップダウンリストから「カラー マッチング」を選択して「プリン
ターのカラー」をクリックします。
4 「Fiery の機能」をドロップダウンリストから選択します。
5 カラー関連のプリントオプションや、必要とされるその他のプリントオプションを設定し、「プリン
ト」をクリックしてジョブを送信します。
Mac OS 対応のプリンタードライバーでプリントオプションを設定する方法については、
『印刷ガイド』を参照してください。
カラープロファイル
33
カラープロファイル
Fiery E100 には、ジョブの RGB ソース、CMYK/ グレースケールソース、および出力プロファ
イル設定で指定して印刷に使用できる、多数の RGB および CMYK プロファイルがデフォル
トで含まれています。これらのオプションの詳細は、ColorWise プリントオプションを参照
してください。
Fiery E100 上のプロファイルは、Command WorkStation で管理することができます。プロ
ファイルをインポートしたり削除したりすることもできます。
カラーファイル
ユーザーソフトウェア DVD には、カラープロファイルなど、カラー管理を行うのに便利
なファイルがいくつか含まれています。カラープロファイルを Fiery E100 に追加するには、
以下の方法を使用します。
• コンピューターにインストールする
• Command WorkStation を使用して Fiery E100 にインポートする
Command WorkStation を使用して Fiery E100 にプロファイルをインポートする方法につ
いての詳細は、Command WorkStation ヘルプを参照してください。
34
カラープロファイル
追加 ICC プロファイルのコンピューターへのインストール
追加の ICC プロファイルをユーザーソフトウェア DVD からコンピューターに、インストー
ルまたはコピーすることができます。Photoshop など、ICC 標準をサポートするアプリケー
ションで ICC プロファイルを使用します。
ユーザーソフトウェア
DVD 内のフォルダー名
Adobe ICC
Profiles フォルダー
(Windows Color
Files¥ICC Profiles
プロファイル
Adobe Systems, Inc. 提供のプロファイルです。詳細は、フォル
ダー内の説明書を参照してください。
CMYK Profiles:
フォルダー内または
• EuropeISOCoatedFOGRA27.icc
Mac Color Files: ICC
Profiles
• EuroscaleUncoated.icc
フォルダー内)
• JapanColor2001Coated.icc
• JapanColor2001Uncoated.icc
• JapanColor2002Newspaper.icc
• JapanWebCoated.icc
• USSheetfedCoated.icc
• USSheetfedUncoated.icc
• USWebCoatedSWOP.icc
• USWebUncoated.icc
RGB Profiles:
• AdobeRGB1998.icc
• AppleRGB.icc
• ColorMatchRGB.icc
• sRGB Color Space Profile.icm
35
カラープロファイル
ユーザーソフトウェア
DVD 内のフォルダー名
ECI フォルダー
(Windows Color
Files¥ICC Profiles
フォルダー内または
プロファイル
ECI(ヨーロッパカラーイニシアティブ)提供のプロファイ
ルです。詳細は、CMYK Profiles および RGB Profiles フォル
ダーに含まれている説明書と、ECI Web サイト
(www.eci.org)を参照してください。
Mac Color Files: ICC
Profiles
CMYK Profiles:
フォルダー内)
• ISOcoated_v2_300_eci.icc
• ISOcoated_v2_eci.icc
• ISOuncoated.icc
• ISOuncoatedyellowish.icc
• ISOwebcoated.icc
• SC_paper_eci.icc
RGB Profiles:
• ECI-RGB.V1.0.icc
• eciRGB_v2.icc
• eciRGB_v2_ICCv4.icc
36
カラープロファイル
ユーザーソフトウェア
DVD 内のフォルダー名
プロファイル
EFI Support フォル
ダー(Windows
Color Files¥ICC
Profiles フォルダー
EFI 提供のプロファイルです。詳細は次の Web サイトを参照
してください。
GRACoL(General Requirements for Applications in
Commercial Offset Lithography):www.gracol.org
Fogra:www.fogra.org
SWOP(Specifications Web Offset Publications):
内または
Mac Color Files: ICC
Profiles
フォルダー内)
www.swop.org
CMYK Profiles:
• EFIEURO.icc
• EFISWOP.icc
• Enterprise CMYK.icc
• GRACoL2006_Coated1_EFI.icc
• ISOCoated.icc
• ISOCoated_FOGRA39L_EFI.icc
• ISOUncoated_FOGRA29L_EFI.icc
• SWOP2006_Coated3_EFI.icc
• SWOP2006_Coated5_EFI.icc
Japan Profiles:
• EFIDIC.ICC
• EFIJMPA2.icc
• JC2001_type1_EFI.icc
• JC2001_type2_EFI.icc
• JC2001_type3_EFI.icc
• JC2001_type4_EFI.icc
• TOYO Offset Coated 2.0.icc
RGB Profiles:
• EFISRGB.ICC
• Fiery RGB v2.icc
• Fiery RGB v4.icc
• Fiery RGB v5.icc
• RGB D65 (Splash).icc
37
カラープロファイル
ほとんどの ICC 認識アプリケーションでは、Windows は Color という名前のフォルダー、
Mac OS はライブラリ : ColorSync フォルダー内の Profiles という名前のフォルダーに、ファ
イルをインストールする必要があります。Fiery E100 で使用する場合は、任意のフォルダー
にファイルをコピーすることができます。
ユーザーソフトウェア DVD から WINDOWS コンピューターに ICC プロファイルをインストールする
には
1 DVD ドライブにユーザーソフトウェア DVD を挿入します。
2 プロファイルが格納されているフォルダーを開きます。
3 インストールするプロファイルを右クリックし、「プロファイルのインストール」をクリックして選
択します。
プロファイルがコンピューターの「Windows¥System32¥spool¥drivers¥color」フォルダー
に自動的にインストールされます。
ユーザーソフトウェア DVD から MAC OS コンピューターに ICC プロファイルをインストールする
には
1 DVD ドライブにユーザーソフトウェア DVD を挿入します。
2 プロファイルが格納されているフォルダーを開きます。
3 プロファイルを「ライブラリ : ColorSync : Profiles」にコピーします。
メモ: 管理者権限でログオンする必要があります。
Mac OS の場合、EFIRGB などの ColorSync プロファイルの設定については、ColorSync
の取扱説明書を参照してください。
その他のカラーファイル
ユーザーソフトウェア DVD から、その他のカラーファイルもコピーすることができます。
Color Bars フォル
ダー(Windows
Color Files フォル
ダー内
または
Mac Color Files
フォルダー内)
FieryColorBar.eps -コントロールバー機能で使用するファイル
です。コントロールバーの詳細は、コントロールバーを参照
してください。
カラープロファイル
38
Command WorkStation のプロファイルマネージャー
Command WorkStation を使用して、Fiery E100 での ICC プロファイルのインポート、エク
スポート、削除(デフォルトプロファイルを除く)、またはプロパティの設定を行うことが
できます。また、既存のプロファイルを編集してから新規プロファイルとして保存するこ
とで、カスタムの CMYK ソースまたは出力プロファイルを作成することもできます。これ
らの機能には、「デバイスセンター」の「リソース:プロファイル」欄からアクセスしま
す。詳細は、Command WorkStation ヘルプを参照してください。
39
キャリブレーション
キャリブレーション
Fiery E100 のキャリブレーションを行うことにより、一貫した信頼性のあるカラー出力が
可能となります。Command WorkStation で提供されているキャリブレーション機能と濃度
計または分光測色計、または複写機内蔵のスキャナーを使用して Fiery E100 のキャリブ
レーションを行ってください。
Command WorkStation で Fiery E100 がキャリブレーションされたかどうかを確認できま
す。詳細は、「キャリブレーション状況の確認」(40 ページ)を参照してください。
キャリブレーションの設定を変更すると、すべてのユーザーのすべてのジョブに影響を及
ぼす可能性があります。そのため、許可された担当者だけがキャリブレーションを行える
ようにすることをお勧めします。また、キャリブレーション機能へのアクセスを管理する
ために、システム管理者パスワードを設定することをお勧めします(『設定管理』を参照)。
キャリブレーションの方法
次の方法で Fiery E100 のキャリブレーションを行うことができます。
用語
説明
ColorCal(Command
WorkStation から)
複写機内蔵のスキャナーを使用してトナー濃度の値を測定し、
キャリブレーションを行います。
ColorCal(複写機の
タッチパネルから)
複写機内蔵のスキャナーを使用してトナー濃度の値を測定し、
キャリブレーションを行います。
ES-1000
分光測色計 ES-1000 手動分光測色計
複写機のタッチパネルを使用する ColorCal を除いて、これらすべてのキャリブレーション
方法は Command WorkStation から実行します。各キャリブレーション方法の詳細につい
ては、Calibrator のヘルプを参照してください。
40
キャリブレーション
キャリブレーション状況の確認
Command WorkStation で Fiery E100 がキャリブレーションされたかどうかを確認できます。
ジョブのキャリブレーション状況を確認するには
• Command WorkStation の「ジョブセンター」でジョブを選択します。
最新のキャリブレーションの日時は右下に表示されます。
キャリブレーション設定の状況を確認するには
「キャリブレー
1 Command WorkStation の「デバイスセンター」で「一般:ツール」タブに移動して、
ト」の下にある「管理」をクリックします。
Fiery E100 のキャリブレーション設定のリストが Calibrator に表示されます。
2 特定のキャリブレーション設定の「最終キャリブレーション」列を確認します。
この列では、そのキャリブレーション設定に対して、Fiery E100 を最後にキャリブレー
ションした日時が表示されます。「デフォルト測定値」は工場出荷時の設定です。
1
最終キャリブレーション
1
Calibrator の環境設定を設定して、キャリブレーションが古くなると、警告または一時停
止の通知を表示させることができます。詳細は、Calibrator のヘルプを参照してください。
メモ:「CMYK/ グレースケールソース」オプションで「ColorWise オフ」を選択すること
によって、ジョブ内の CMYK データに対するキャリブレーションおよびカラー管理機能を
適用しないように設定することができます。たとえばテスト目的など、必要に応じてキャ
リブレーションを適用しないように設定してください。詳細は、
「CMYK/ グレースケール
ソースまたは Device Link」(18 ページ)を参照してください。
41
キャリブレーション
Command WorkStation でのキャリブレーション
Command WorkStation から 1 台の Fiery E100 に複数のユーザーが接続可能ですが、同時に
Calibrator を 使用 することができるのは、1 人のユーザーのみです。他のユーザ ーが
Command WorkStation を使用してキャリブレーションを行っている時にキャリブレー
ションを行おうとすると、エラーメッセージが表示されます。
COMMAND WORKSTATION で FIERY E100 をキャリブレーションするには
• Command WorkStation の「ジョブセンター」で「キャリブレート」アイコンをクリックします。
1 「キャリブレート」アイコン
1
または
「キャリブレー
• Command WorkStation の「デバイスセンター」で「一般:ツール」タブに移動して、
ト」をクリックします。
1
2
3
Calibrator を起動します。
キャリブレーション設定を
管理します。
Calibrator の環境設定を設定し
ます。
1
2
3
または
• Command WorkStation の「ジョブセンター」でジョブを右クリックし、「キャリブレート」を選択
します。
この場合、Calibrator はジョブによって使用されるキャリブレーション設定を自動的に選
択します。
キャリブレーション
42
複写機のタッチパネルからのキャリブレーション
ColorCal を使用すると、Command WorkStation の Calibrator を使用しないで、複写機の
タッチパネルから Fiery E100 のキャリブレーションを行うことができます。
複写機のタッチパネルからキャリブレーションを行うと、測定値はすべてのキャリブレー
ション設定に適用されます。特定のキャリブレーション設定のみを対象としてキャリブ
レーションを行うには、Command WorkStation を使用します。
システム管理者またはオペレーターのパスワードが設定されている場合は、複写機のタッ
チパネルからキャリブレーションを行うときに、このパスワードが必要となります。複写
機のタッチパネルの使用についての詳細は、『設定管理』を参照してください。
また Fiery E100 からキャリブレーション測定値を削除することもできます。通常、同じ
キャリブレーション設定が選択されている場合、既存のキャリブレーションは新しいキャ
リブレーションに置換されるため、削除を行う必要はありません。
複写機のタッチパネルから COLORCAL を使用するには
1 複写機が使用可能のときに「メニュー」ボタンを押します。
2 「設定メニュー」を押して、次に「コントローラー詳細」を押します。
3 スクロールして「キャリブレーション」を選択します。
メモ: キャリブレーション中に複写機のタッチパネルがデフォルトの複写機表示に戻った
場合は、手順 1 から手順 3 を繰り返して、キャリブレーションの手順に戻ってください。
4 システム管理者のパスワードが Fiery E100 で設定されている場合は、そのパスワードを入力してか
ら Enter キーを押します。
5 「キャリブレーション方法」と「ページの種類」を選択するには、「キャリブレーション設定」を押
します。その他の場合は手順 8 に進みます。
6 矢印を使用して、キャリブレーション方法として「標準」または「エキスパート」を選択して「OK」を
押します。
「エキスパート」モードでは、キャリブレーションの結果を確認するために、比較ページを
印刷するオプションがあります。
7 矢印を使用して、ページの種類として「ランダム」または「ソート済み」を選択して「OK」を押します。
ColorCal 測定ページは、複写機のスキャナーによって測定され、ターゲットカラー値と
比較されたカラー見本で構成されています。見本の順序をランダムにするには「ランダ
ム」を選択します。色で見本を並べ替えるには「ソート済み」を選択します。
8 「キャリブレート」を押します。
9 「測定ページの印刷」で「はい」を選択して、「OK」を押します。
10 測定ページを取得します。
11 「ページの測定」で「はい」を選択して、「OK」を押します。
キャリブレーション
43
12 ColorCal 測定ページの手順に従ってグレースケールを配置して、「OK」を押します。
スキャンが完了するまで待ちます。
13 「原稿ガラス上に原稿が残っています」メッセージが表示されたら、「OK」を押して手順 1 から手順
3 までを繰り返します。
14 「エキスパート」モードで「OK」を押して、比較ページを印刷します。
キャリブレーションが成功したかどうかは、比較ページで確認することができます。
15 キャリブレーションが成功した場合は、「キャリブレーション 適用 / 上書き」に対して「はい」を選
択して「OK」を押し、次にもう一度「OK」を押して測定値を保存します。
複写機のタッチパネルからのキャリブレーション削除
1 複写機が使用可能のときに「メニュー」ボタンを押します。
2 「設定メニュー」を押して、次に「コントローラー詳細」を押します。
3 スクロールして「キャリブレーション」を選択します。
4 システム管理者のパスワードが Fiery E100 で設定されている場合は、そのパスワードを入力してか
ら Enter キーを押します。
5 「キャリブレーション削除」を押します。
6 「はい」を選択して、「OK」を押します。
現在の測定値が削除され、デフォルトのキャリブレーションに復帰します。
44
キャリブレーション
キャリブレーション設定の管理
Fiery E100 に格納されているすべての出力プロファイルは、キャリブレーション設定に関
連付けられている必要があります。キャリブレーション設定は、特定の印刷設定(用紙の
種類など)で印刷する場合の複写機のトナーの特定の出力濃度の測定値を含んでいます。
Fiery E100 はこのデータおよび複写機からの出力濃度値として設定されているキャリブ
レーションターゲット値データを使用してキャリブレーションを適用し、修正したカラー
値データを複写機に送信します。詳細は、
「キャリブレーションとは」(48 ページ)を参
照してください。
出力プロファイルは、1 つのキャリブレーション設定のみに関連付けることができます
が、同じキャリブレーション設定は 1 つ以上の出力プロファイルで使用できます。
キャリブレーション設定は少なくとも 1 つの出力プロファイルに関連付けられている必要
があり、関連付けられていないキャリブレーション設定は印刷に使用されません。
出力プロファイルとキャリブレーション設定
Fiery E100 では 1 つまたは複数の出力プロファイルが提供されています。工場出荷時に提
供されている出力プロファイルおよびその関連付けられているキャリブレーション設定に
よって、よいカラー品質を得ることができます(次の表の 1 および 2 を参照)。ただし、状
況に応じて、カスタムキャリブレーション設定およびカスタム出力プロファイルの作成が
必要な場合があります(次の表の 3 および 4 を参照)。
印刷用紙
アクション
参照
1
工場出荷時に提供されてい
る出力プロファイルで推奨
されている用紙(出力プロ
ファイルの作成時に使用し
た用紙)
この出力プロファイルを使用 出力プロファイルで推奨され
して満足のいく印刷結果が得 て い る 用 紙 を 確 認 す る に は、
られます。カスタムキャリブ 「推 奨 の 用 紙 と 印 刷 設 定 の 確
レーション設定またはカスタ 認」(45 ページ)を参照してく
ムプロファイルを作成する必 ださい。
要はありません。
2
工場出荷時に提供されてい
る出力プロファイルで推奨
されている用紙と同じタイ
プの用紙
この出力プロファイルを使用 通常、出力プロファイル名は用
することができる場合があり 紙 の 一 般 的 な 種 類(普 通 紙、
ます。使用する用紙に必要な印 コート紙、厚紙など)を含みま
刷設定(用紙の種類や重さな す。推奨用紙の印刷設定につい
ど)が、推奨されている用紙に ての詳細は、「推奨の用紙と印
必要な印刷設定と一致してい 刷設定の確認」(45 ページ)を
る必要があります。十分なカ 参照してください。
ラ ー 品 質 が 得 ら れ る 場 合 は、
キャリブレーション設定また
はカスタムプロファイルを作
成する必要はありません。
45
キャリブレーション
印刷用紙
アクション
参照
3
工場出荷時に提供されてい
る出力プロファイル推奨の
用紙と同じタイプで、印刷設
定が異なる用紙
印 刷 設 定 に 応 じ た カ ス タ ム 詳 細 は、
「カ ス タ ム キ ャ リ ブ
キャリブレーション設定を作 レーション設定」(47 ページ)
成し、Fiery E100 の キャ リブ を参照してください。
レーションを行っておくこと
により、この出力プロファイル
で満足のいく印刷結果が得ら
れることがあります。
4
工場出荷時に提供されてい カスタムキャリブレーション設定 詳 細 は、
「カ ス タ ム キ ャ リ ブ
るどのプロファイルを使用 およびカスタムプロファイルを作 レーション設定とカスタム出
しても満足のいく印刷結果 成する必要があります。
力プロファイル」
(47 ページ)を
参照してください。
が得られない用紙
メモ: 推奨されている用紙は、印刷結果、給紙の安定性や転送の品質などのその他の要因
によって選択されています。
推奨の用紙と印刷設定の確認
特定の出力プロファイルに対する推奨の用紙と印刷設定を確認するには、Calibrator を使
用します。
出力プロファイル推奨の用紙および印刷設定を確認するには
1 Command WorkStation の「デバイスセンター」で「カラー設定:カラー管理」タブをクリックします。
2 出力プロファイルを選択し、右側に表示されているキャリブレーション設定名をメモします。
46
キャリブレーション
「キャリブレート」の下にある「管理」を
3 「デバイスセンター」で「一般:ツール」タブに移動して、
クリックします。
Fiery E100 のキャリブレーション設定のリストが Calibrator に表示されます。
1
2
推奨の用紙
必要な印刷設定
1
2
4 リストからキャリブレーション設定を選択します。
推奨の用紙はリストに表示され、必要な印刷設定は「キャリブレーション関連プロパ
ティ」欄に表示されます。
5 「閉じる」をクリックして、ウィンドウを閉じます。
キャリブレーション
47
カスタムキャリブレーション設定
出力プロファイル推奨の用紙と同様の用紙を使用するけれども、異なる印刷設定を選択し
て印刷する場合、状況によってはその出力プロファイルを使用して印刷することができま
す。ただしその場合は、カスタムキャリブレーション設定を作成する必要があります。十
分なカラー品質が得られる場合は、カスタムプロファイルを作成する必要はありません
(「出力プロファイルとキャリブレーション設定」(44 ページ)の表の 3 を参照)。
新しいキャリブレーション設定を追加して、キャリブレーションの実行時に選択すること
ができます。カスタムキャリブレーション設定は削除できます。工場出荷時に提供されて
いるキャリブレーション設定は削除できません。
カスタムキャリブレーション設定の追加についての詳細は、Calibrator のヘルプを参照し
てください。
カスタムキャリブレーション設定とカスタム出力プロファイル
工場出荷時に提供されている出力プロファイルでは、使用する用紙について満足のいく印
刷結果が得られないと判断した場合、Calibrator でカスタムキャリブレーション設定を作成
し、Fiery Color Profiler Suite などのプロファイル生成ソフトウェアを使用してカスタムプ
ロファイルを作成する必要があります(「出力プロファイルとキャリブレーション設定」
。カスタムキャリブレーション設定を作成するには、Fiery E100
(44 ページ)の表の 4 を参照)
で印刷用紙を使用してカラーパッチのページを印刷し、Calibrator を使用してページを測
定します。Fiery Color Profiler Suite がコンピューターにインストールされている場合、
Calibrator 内からこのプログラムを起動して、カスタムキャリブレーション設定の作成直
後にカスタム出力プロファイルを作成することができます。
メモ:カスタムキャリブレーション設定およびカスタム出力プロファイルを作成する前に、
複写機のキャリブレーションが行われていることを確認してください(複写機でキャリブ
レーションがサポートされている場合)。
キャリブレーション
48
キャリブレーションとは
キャリブレーションでは、実際のトナー濃度(測定値)と予期される出力濃度(ターゲッ
ト)の差異のためにトナー濃度に対する補正値が生成されます。
• 測定値は、複写機の実際のカラーの出力状況を表します。
• キャリブレーション設定には、用紙オプションやプリントオプションなど、特定の印刷
条件での出力を反映した測定値のセットが含まれています。
• 各キャリブレーション設定は、複写機の予期される出力状況を記述したキャリブレー
ションターゲットと関連付けられています。
特定のキャリブレーション設定の Fiery E100 のキャリブレーションを行うと、測定値が保
存されます。これらの測定値は、キャリブレーション設定と関連付けられた出力プロファ
イルで印刷する際に、出力濃度を調整するために使用されます。
各出力プロファイルには、キャリブレーション設定が関連付けられています。出力プロファ
イルにキャリブレーション設定が指定されていない場合は、デフォルト出力プロファイル
に関連付けられているキャリブレーションセットが適用されます。
ジョブが処理された後にキャリブレーションを更新する場合、そのジョブを再処理する必
要はありません。ジョブを再処理しなくても、印刷時に新しいキャリブレーションが適用
されます。
キャリブレーションの動作原理
ほとんどのユーザーのニーズはデフォルトのキャリブレーション設定によって満たされま
すが、Fiery E100 を使用すると、キャリブレーション設定を選択して、特殊なジョブのた
めにキャリブレーションをカスタマイズすることができます。
キャリブレーションを行うと、以下のことが可能になります。
• Fiery E100 のカラー再現機能が最大限に発揮されます。
• カラー品質が常時一定になるようにします。
• Fiery E100 サーバー間で出力が一定になるようにします。
• PANTONE カラーや他の名称付きカラーシステムなどのスポットカラーを使用する時
に、より正確なカラーで出力します。
• ColorWise のカラーの表現、CMYK シミュレーション、および ICC プロファイルを使
用するために、Fiery E100 を最適化します。
Fiery E100 で満足のいく出力品質を得られるかどうかは、数多くの要因によって決まりま
す。最も重要な要因として、最適なトナー濃度の設定と維持を挙げることができます。濃
度は表層が吸収する光の量の尺度です。トナー濃度を調整することで一貫した品質のカ
ラー出力を得ることができます。
キャリブレーション
49
キャリブレーションが行われたシステムを使用しても、トナー濃度は複写機の設定、湿度、
および温度によって影響を受けます。また、濃度は時間の経過とともにずれが生じる傾向
があります。用紙に印刷したトナー濃度にムラがあると、キャリブレーション結果に影響
します。定期的な測定により、濃度、グラデーション、およびカラー再現機能における日々
の変動が検出され、キャリブレーションによって補正されます。
キャリブレーションは、実際の(測定された)値と適切な(ターゲット)濃度の値の間で、
差異を補正する調整値を計算することで機能しています。多くの場合、これらのキャリブ
レーションの補正は、数学的曲線として表現されます。Fiery E100 では、トナーの 4 つの
カラーごとにキャリブレーション曲線が生成されます。
キャリブレーションのタイミング
印刷ジョブの量により異なりますが、通常、少なくとも 1 日に 1 回 Fiery E100 をキャリブ
レートすることをお勧めします。一貫したカラー品質を維持することがきわめて重要な場
合、または複写機が温度や湿度に多大な影響を受ける場合は、数時間ごとにキャリブレー
ションを行ってください。また、出力品質の変化に気づいた場合や、期待した結果が得ら
れない場合も、キャリブレーションを行ってください。
印刷ジョブを 2 つ以上のバッチに分けて、異なる時間に印刷する必要がある場合は、各バッ
チ印刷の前にキャリブレーションを行うことが重要です。複写機の点検修理後も Fiery E100
のキャリブレーションを行う必要があります。ただし、点検修理直後に複写機が不安定に
なることがあるため、50 ページ程度印刷してからキャリブレーションを行います。
メモ: きわめてわずかな温度や湿度の変化が複写機の出力に影響します。影響をできるだ
け避けるために、窓際や直射日光のあたる場所や冷暖房装置の近くなどを避けて複写機を
設置してください。印刷用紙も同様に温度や湿度に影響されます。印刷用紙は涼しくて乾
燥している安定した環境で保管し、使用するまで包装を密封したままにしておきます。
出力の品質を確認するには、次のカラーページを印刷してみてください。
• カラー表(Command WorkStation または複写機のタッチパネルから)
• カラー参照ページはユーザーソフトウェア DVD に含まれています(37 ページを参照)
これらのページには、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの彩度 100% のパッチと淡
色パッチが含まれています。肌色色調の画像は比較には最適です。印刷したページを保存
して定期的に比較します。これらの色調に目に見える変化がある場合は、Fiery E100 のキャ
リブレーションを行ってください。
これらのページのカラー出力を点検する場合、すべてのパッチが目視確認できることを確
かめてください。カラーパッチは、2 ~ 5% の淡色パッチでも肉眼で見えるはずです。ま
た、100 ~ 0% へのグラデーションは、パッチのカラーが均一に徐々に淡くなっているこ
とを確認してください。
もし最高濃度のパッチ(各色 100%)が時間経過とともに薄れていくようであれば、その
ページを複写機担当サービスに見せて、複写機を調整することによって出力を改善できる
かどうか検討してください。
SPOT-ON
50
SPOT-ON
「スポットカラーマッチング」プリントオプションは、複写機の CMYK トナーでスポット
カラーをシミュレートできるように、スポットカラーを自動的に最も近い CMYK 値と一致
させます。ところが、特定の印刷状況によっては、最良の結果を得るためにデフォルトの
CMYK 値を調整する必要が出てくる場合があります。Command WorkStation で Spot-On
の「スポットカラー編集」を使用して、スポットカラーを変更することができます。
メモ:カラー名は特定の CMYK 値を表すために使用されるため、スポットカラーは「名称
付き」カラーとも呼ばれています。
色の置き換え
名称付きカラーの管理に加えて、スポットカラーでは代替カラーのリストを作成することも
できます。これらのカラーは、書類内で RGB または CMYK 値によって呼び出されたときに、
スポットカラーカラー辞書の CMYK 値を持つ別のカラーで置き換えられます。これにより、
正確なカラー出力が可能になり、個々の RGB および CMYK カラーが上書きされます。
Spot-On のしくみ
Spot-On を使用すると、スポットカラー用に定義されている CMYK 値を細かく調整した
り、スポットカラーのリストを管理することができます。スポットカラー用の CMYK 値を
含むスポットカラーのリストを、スポットカラー辞書と呼びます。Spot-On では、Fiery E100
の出力プロファイルごとに複数のスポットカラー辞書を保持することができます。
Spot-On では、印刷のために使用するジョブプロパティを指定します。また、設定に基づ
いて、出力プロファイルとその関連付けられたスポットカラー辞書が決まります。
出力プロファイル X を選択し、Spot-On を使用して PANTONE 123 を 30%M から 50%M
に定義し直すと、出力プロファイル X でジョブを印刷した場合に 50%M で印刷されます。
出力プロファイル Y を使用してジョブを印刷すると、元の値で印刷されます。
たとえば、出力プロファイル X を選択して「My Purple」というカスタムカラーを作成し、
80%C 40%M に定義すると、ColorWise は自動的に出力プロファイル X での設定に基づいて
Lab 値を算出し、その Lab 値に基づいて出力プロファイル Y 用の新しい CMYK 値を作成します。
Spot-On の機能を名称付きカラーと使用するには、「スポットカラーマッチング」オプ
ションを「オン」に設定しておく必要があります このオプションの詳細は、26 ページを
参照してください。
メモ:名前で識別されるスポットカラーは、定義済みの CMYK 値で印刷されます。Command
WorkStation で出力プロファイルに対して行った編集は、スポットカラーの印刷方法には影
響しません。
SPOT-ON
51
Spot-On へのアクセス
「デバイスセンター」の「リソース:スポットカラー」欄からアクセスしま
Spot-On には、
す。Spot-On の使用についての詳細は、Command WorkStation ヘルプを参照してください。
Spot-On でのモニター設定
Spot-On 機能の中には、モニター上でジョブのカラーを正確に表示する必要のあるものが
あります。モニターでカラーを正確に表示するためには、製造元推奨のモニター設定を行
い、適切なモニタープロファイルを指定する必要があります。
モニター表示に関する以下の設定を行います。
• モニター:明るさ、コントラスト、色温度
• OS のコントロールパネル:解像度、更新間隔、カラー数
モニターとモニタープロファイルの設定の詳細は、モニター付属の取扱説明書を参照して
ください。
自動トラッピングのカスタマイズ
52
自動トラッピングのカスタマイズ
「トラッピング」とは、アプリケーションで指定したオブジェクトのサイズを少し変えて、
オブジェクトの境界線のずれを調整する手法です。「ハロー」と呼ばれる白抜けは、版ズ
レ、トナーの物理的性質、および用紙の剛性などによって引き起こされます。
自動トラッピングのカスタマイズ機能では、高度なトラッピング設定を利用でき、それら
の値を完全に制御できます。Fiery E100 は、プリントデバイスから標準的な用紙に出力す
る場合に適した値をデフォルト値として出荷されますが、使用する用紙によって最適な出
力結果が得られない場合は、必要に応じてトラッピング値を変更することができます。
自動トラッピングのカスタマイズ機能は Productivity Package で提供されています。
自動トラッピングのカスタマイズ
53
自動トラッピングを使用した印刷
最初にトラッピング値をカスタマイズしたかどうかに関係なく、有効になっている自動ト
ラッピングでジョブを印刷できます。
自動トラッピングでジョブを印刷するには
1 アプリケーションからジョブを印刷して、プリントオプションを設定します。
Adobe および Windows 対応の Microsoft PostScript プリンタードライバーでプリントオプ
ションを設定する方法については、『印刷ガイド』を参照してください。
Mac OS 対応のプリンタードライバーでプリントオプションを設定する方法については、
『印刷ガイド』を参照してください。
Fiery E100 待機キューにジョブを送信して、Command WorkStation の「ジョブのプロパ
ティ」でプリントオプションを設定することもできます。
2 「カラー」タブで「自動トラッピング」を選択します。
3 ジョブを印刷します。
Command WorkStation でトラッピング値をカスタマイズしていない場合、ジョブはデフォ
ルトのトラッピング値で印刷されます。値を編集すると、ジョブはカスタムのトラッピン
グ値が適用されて印刷されます。
自動トラッピングのカスタマイズ
54
自動トラッピングのカスタマイズ
自動トラッピングのカスタマイズ機能を設定するには、Command WorkStation の「カラー
設定:トラッピング」タブで値を設定します。トラッピングの使用方法の詳細は、Command
WorkStation ヘルプを参照してください。
IMAGEVIEWER
55
IMAGEVIEWER
ImageViewer を使用すると、ジョブを出力する前にソフト校正およびカラー調整を行うこ
とができます。ImageViewer のプレビューを使用して、ジョブの配置、向き、内容、およ
び一般的なカラーの正確さを確認することができます。ジョブにハーフトーンシミュレー
ション設定が設定されている場合、プレビューではコンポジット画像がドットで表示され
ます。各プロセス色の版データを単独で表示するか、他の色と組み合わせて表示するかを
選択して、個々の版データまたは任意の版の範囲の組合せを確認することができます。
ImageViewer は Productivity Package で提供されています。
IMAGEVIEWER
56
ImageViewer の起動
「アクション」メニューまたは Command WorkStation の「プレビュー」ウィンドウから
ImageViewer を起動します。
「アクション」メニューから IMAGEVIEWER を起動するには
1 Command WorkStation の「ジョブセンター」でプレビューするジョブを選択します。
メモ:ImageViewer ではジョブ状況が濃い黄色の、
「処理済み」の待機ジョブのみを表示す
ることができます。
「処理済み」の待機ジョブは、RIP 済みアイコン(矢印のついたページ
アイコン)によっても示されます。
2 必要に応じて、「アクション」メニューから「処理後待機」を選択し、ジョブを処理済みの待機状況
にします。
3 ImageViewer を起動するには、次のいずれかを行います。
• 「アクション」メニューから「ImageViewer」を選択
• 選択したジョブを右クリックし、表示されるメニューから「ImageViewer」を選択
ImageViewer のメイン画面が表示されます。
IMAGEVIEWER
57
「プレビュー」ウィンドウから IMAGEVIEWER を起動するには
1 Command WorkStation の「ジョブセンター」でプレビューするジョブを選択します。
メモ:ImageViewer ではジョブ状況が濃い黄色の、
「処理済み」の待機ジョブのみを表示す
ることができます。
2 必要に応じて、「アクション」メニューから「処理後待機」を選択し、ジョブを処理済みの待機状況
にします。
3 「アクション」メニューから「プレビュー」を選択します。
ページのサムネイルと選択されているページのプレビューが表示されます。
1
ImageViewer ボタン
1
4 ImageViewer を起動するには、ソフト校正するページのサムネイルを選択して、ImageViewer をク
リックします。
ImageViewer のメイン画面が表示されます。
ImageViewer の使用方法の詳細については、Command WorkStation ヘルプを参照してくだ
さい。
IMAGE ENHANCE VISUAL EDITOR
58
IMAGE ENHANCE VISUAL EDITOR
Image Enhance Visual Editor(IEVE)は、ジョブ内の個々の画像を調整するためにユーザー
に視覚的な作業領域を提供する画像編集アプリケーションです。IEVE では、調整の効果を
確認して、画像の出力をさらに微調整することができます。
IEVE では、色調、色、シャープさを調整したり、赤目を補正することができます。1 ペー
ジまたはページ範囲にある全画像に対して同じ調整を適用できます。調整セットをプリ
セットとして保存すると、それ以降同じ調整を簡単に適用できるようになります。
IEVE で実行した調整は Fiery E100 のジョブに適用されますが、オリジナル(ソース)書
類には適用できません。
IEVE は Command WorkStation からアクセスできます。IEVE の詳細については、IEVE ヘ
ルプを参照してください。
IEVE は Productivity Package で提供されています。
IMAGE ENHANCE VISUAL EDITOR
59
IEVE へのアクセス
IEVE は Command WorkStation の「アクション」メニューから起動します。
「アクション」メニューから IEVE を起動するには
1 Command WorkStation の「ジョブセンター」で調整する画像を含むジョブを選択します。
メモ: IEVE は PDF ジョブと PostScript ジョブのみをサポートしています。
2 IEVE を起動するには、次のいずれかを行います。
• 「アクション」メニューから「Image Enhance Visual Editor」を選択します。
• 選択したジョブを右クリックして、表示されるメニューから「Image Enhance Visual Editor」を
選択します。
「Image Enhance Visual Editor」ウィンドウが表示されます。
IMAGE ENHANCE VISUAL EDITOR
60
IEVE と「Image Enhance」オプション
IEVE での調整は、「Image Enhance」オプションの設定とは別に実行されます。「Image
Enhance」オプションが有効になっているジョブに対して IEVE を使用した修正も行った場
合、両方の効果がジョブ内の画像に適用されます。ジョブに対しては、両方ではなくいず
れか一方の使用をお勧めします。
• 「Image Enhance」オプションは、簡単な調整をすばやく適用できる方法で、印刷前に視
覚的に確認する必要がありません。
• 微調整や視覚的な確認が必要な選択的調整を行う場合は、IEVE を使用してください。
コントロールバー
61
コントロールバー
コントロールバー機能を使用すると、各ページのユーザーが指定した場所にカラーバーと
ジョブ情報を含むコントロールバーを追加して印刷することができます。
デフォルトのコントロールバーは、Fiery E100 のデフォルト用紙サイズ(レター /A4、ま
たはそれより大きいサイズ)に収まるようにデザインされています。他の用紙サイズのた
めにコントロールバーを作成することもできます。
コントロールバー機能は Productivity Package で提供されています。
メモ: コントロールバーが指定用紙に収まらない場合、コントロールバーはクリッピング
されます。
メモ:ユーザー定義のコントロールバーの背景色を「白」に設定する場合、用紙シミュレー
ションを有効にするためには、CMYK 色空間で白を定義する必要があります。用紙シミュ
レーションの詳細は、64 ページを参照してください。
デフォルトのコントロールバーは、カラーバーとジョブ固有のジョブ情報を提供していま
す。多くのジョブはデフォルトのコントロールバーで問題なく印刷することができますが、
独自のカラーバーが必要な場合は、
「カラー設定:コントロールバー」タブでカスタム値を
定義して作成することができます。
コントロールバーを使用した印刷
デフォルト設定のコントロールバーでジョブを印刷するには、プリンタードライバーの「コン
トロールバー」オプションをオンに設定します。
コントロールバーでジョブを印刷するには、
「コントロールバー」オプションをオンに設定
します。
コントロールバーでジョブを印刷するには
1 アプリケーションからジョブを印刷して、プリントオプションを設定します。
Adobe および Windows 対応の Microsoft PostScript プリンタードライバーでプリントオプ
ションを設定する方法については、『印刷ガイド』を参照してください。
Mac OS 対応のプリンタードライバーでプリントオプションを設定する方法については、
『印刷ガイド』を参照してください。
Fiery E100 待機キューにジョブを送信して、Command WorkStation の「ジョブのプロパ
ティ」でプリントオプションを設定することもできます。
62
コントロールバー
2 「ジョブ情報」タブの「レポート」で「コントロールバー」オプションをオンに設定します。
3 「OK」をクリックします。
4 ジョブを印刷します。
Command WorkStation でカスタムコントロールバーを設定していない場合、ジョブはデ
フォルトのコントロールバーで印刷されます。カスタムコントロールバーを設定済みの場
合、ジョブはカスタムコントロールバーで印刷されます。
1
2
固定カラーバー
ジョブ固有の情報
1
2
コントロールバー
63
カスタムコントロールバー
カスタムコントロールバーは、
「デバイスセンター」の「カラー設定:コントロールバー」タ
ブで設定します。コントロールバーの使用方法の詳細は、Command WorkStation ヘルプを参
照してください。
用紙シミュレーション白色点の編集
64
用紙シミュレーション白色点の編集
ICC プロファイルには「白色」の定義が含まれていますが、白色は常に人の目と視覚的に
一致するとは限らないため、知覚的な調整が必要となります。用紙シミュレーション白色
点機能は、ICC プロファイルで定義されている白色点(用紙の色)の色相、明度、彩度を
知覚的に調整することができます。
「用紙シミュレーション」オプションが有効になっている場合、Fiery E100 では、ページの
白色領域を印刷しないという方法ではなく、CMYK 値を使用して用紙の白色をシミュレー
トします。用紙シミュレーションをカスタマイズすることなく、用紙シミュレーションを使
用してジョブを印刷することができます。デフォルトの用紙シミュレーション設定を使用し
て、多くのジョブで最適な出力を得ることができます。ただし、用紙シミュレーションで印
刷する前に、Command WorkStation で白色点の値を編集して、用紙シミュレーションをカ
スタマイズすることもできます。
用紙シミュレーション機能は Productivity Package で提供されています。
用紙シミュレーション白色点の編集
65
用紙シミュレーションを使用した印刷
最初に用紙シミュレーションをカスタマイズしたかどうかに関係なく、有効になっている
用紙シミュレーションでジョブを印刷できます。
用紙シミュレーションを使用してジョブを印刷するには
1 アプリケーションからジョブを印刷して、プリントオプションを設定します。
Adobe および Windows 対応の Microsoft PostScript プリンタードライバーでプリントオプ
ションを設定する方法については、『印刷ガイド』を参照してください。
Mac OS 対応のプリンタードライバーでプリントオプションを設定する方法については、
『印刷ガイド』を参照してください。
Fiery E100 待機キューにジョブを送信して、Command WorkStation の「ジョブのプロパ
ティ」でプリントオプションを設定することもできます。
2 「カラー」タブで「エキスパート設定」をクリックして、「用紙シミュレーション」を選択します。
用紙シミュレーション白色点の編集
66
3 用紙シミュレーション白色点の値を編集した場合、同様に以下の設定を選択します。
• 「CMYK/ グレースケールソース」の場合は、「用紙シミュレーション白色点」の値を編
集して保存したカスタムプロファイルを選択します。
• 「CMYK/ グレースケール処理方法」の場合は、「フル(出力 GCR)」を選択します。
• 「出力」タブの「出力プロファイル」で、用紙シミュレーション白色点の値を編集した
ときにカスタム CMYK ソースプロファイルに関連付けたプロファイルを選択します。
4 ジョブを印刷します。
Command WorkStation で用紙シミュレーション白色点を編集していない状態で、ジョブは
デフォルトの用紙シミュレーション値が適用されて印刷されます。値を編集すると、ジョ
ブはカスタム用紙シミュレーションの値が適用されて印刷されます。
用紙シミュレーション白色点の編集
ジョブは既定の用紙シミュレーション設定を使用して問題なく印刷することができます。
ただし、Command WorkStation で用紙シミュレーション白色点の値を編集して、用紙シ
ミュレーション設定をカスタマイズすることができます。
「用紙シミュレーション白色点」ダイアログボックスにアクセスする方法の詳細は、
Command WorkStation ヘルプを参照してください。
用紙シミュレーション白色点の値を編集する場合、それらの値は、カラーエディターで既
存の CMYK ソースプロファイルを編集して作成するカスタムプロファイルに保存します。
また CMYK ソースプロファイルを出力プロファイルに関連付ける必要があります。
メモ: モニター上にカラーを正確に表示するためには、モニターおよびモニター設定を正
しく設定しておく必要があります。詳細は、Command WorkStation ヘルプを参照してくだ
さい。
メモ:「用紙シミュレーション」をオンに設定し、代替カラーを C=0、M=0、Y=0、K=0 に
定義した場合、
「代替カラー」で定義した値によって「用紙シミュレーション」の値が上書
きされます。
「代替カラー」の詳細は、Command WorkStation ヘルプを参照してください。
POSTFLIGHT
67
POSTFLIGHT
Postflight 機能は、カラーが期待通りに出力されない原因を探し出す場合に役立ちます。す
べてのユーザーが使用できる診断およびトレーニングツールとして機能し、実際にジョブ
が Fiery E100 によって受信および処理される方法についての有用なグローバル情報および
オブジェクト特有の情報を提供します。
Postflight 機能は Productivity Package で提供されています。
印刷済みジョブのカラー出力のトラブルシューティング、または出力エラーの予防ツール
として Postflight を使用することができます。すべてのオブジェクト(画像、グラフィッ
ク、およびテキスト)をカラーコード化して、オリジナル書類(または、RIP 処理済みお
よびプレビュー済みのジョブ)を印刷することができます。ジョブで使用されている色空
間およびこれらの色空間に影響を与えている印刷オプションが、レポートに示されます。ま
た、キャリブレーションの日付、キャリブレーションの方法などの印刷環境についての情
報も提供します。テストページを印刷すると、印刷環境の状況を確認することもできます。
Postflight は非常に強力な分析ツールで、表示されるオブジェクトの色空間だけでなく、
ジョブがバックグラウンドで使用している色空間も検出します。これはカラー出力エラー
の原因が分かりにくい場合に非常に役立ちます。たとえば、プリンタードライバー、OS、
および分版を作成する DTP アプリケーションの特定の組合せを使用すると、1)Postflight
カラーコードページの DeviceGray 色空間にシアン、マゼンタ、イエローの色分解が表示さ
れる一方で、ブラックの色分解は DeviceCMYK 色空間に表示され、2)Postflight レポート
で DeviceGray、DeviceCMYK、および DeviceRGB が検出されることがあります。従来は
PostScript のエキスパートが解読する必要がありましたが、Postflight を使用すれば次のよ
うに問題が解決されます。シアン、マゼンタ、イエローは DeviceGray を使用、ブラックは
DeviceCMYK の K チャンネルを使用、RGB 色空間は出力されるオブジェクトには使用さ
れていないが、ユーザーには見えないオブジェクトに RGB 色空間が適用されている。
POSTFLIGHT
68
Postflight について
Postflight 印刷オプションが「オフ」以外の値に設定されている場合、可能性のある問題の
特定に役立つ Postflight テストページ、カラーコードページ、および Postflight レポートの
情報が提供されます。
Postflight テストページ
テストページのみ、またはカラーコードページと一緒にテストページを印刷することがで
きます。テストページは、ジョブと同じ用紙、グローバル設定(キャリブレーションなど)
で印刷されます。ただし、カラーオブジェクトはジョブ指定したカラー定義(CMYK シ
ミュレーション、RGB など)とは関係なく印刷されます。
テストページのカラーが正確ではない場合は、印刷環境(キャリブレーション、出力プロ
ファイル、プリントデバイスなど)に問題があります。
テストページのカラーが正確に出力されているにもかかわらず、ジョブのカラーオブジェ
クトが期待通りに出力されない場合は、オブジェクトのカラー設定に問題があります。テ
キスト、グラフィックに設定したカラー値が間違っている、画質が悪い、色域を超えてい
るなどが問題の原因として考えられます。
Postflight カラーコードページ
このオプションを使用すると、Postflight によって、Fiery E100 が各オブジェクト用に受信
した色空間に対応するカラーでそのオブジェクトを出力する、オリジナル書類のカラー
コードが作成されます。
オブジェクトの色空間に対応するカラーは次の通りです。
• Gray オブジェクト:グレー
• CMYK オブジェクト:シアン
• RGB オブジェクト:レッド
• デバイス独立オブジェクト:青紫
• スポットカラーオブジェクト:イエロー
すべてのオブジェクトのカラーを確認して、オブジェクトの色変換に影響している印刷オ
プションを探し出し、編集することができます。
POSTFLIGHT
69
Postflight レポート
レポートのみ、またはカラーコードページと一緒にレポートページを印刷することができ
ます。これらのレポートは Fiery E100 のデフォルト用紙サイズ(アメリカ式の場合はレ
ター、日本式の場合は A4)に印刷され、デフォルトのキャリブレーションされたカラー
モードが使用されます。
レポートには、ジョブ名、印刷日時、ユーザー名などのヘッダー、ColorWise グローバル
設定ページ、およびオブジェクト特有の設定ページがあります。すべてのページで、ジョ
ブ名、Postflight の日時、およびページ番号が下のマージンに挿入されます。
• ColorWise グローバル設定ページには、キャリブレーション設定など、ジョブのすべての
オブジェクトに影響する情報、Fiery E100 がキャリブレーションされた日付、キャリブ
レーションに使用された方法、および使用された出力プロファイルが表示されます。
• オブジェクト特有の設定ページには、各色空間のすべてのオブジェクトの処理に使用され
た設定のリストが表示され、問題を修正する場所が示唆されます。たとえば、カラー
コードページにシアンで表示されたオブジェクトに問題がある場合は、CMYK オブ
ジェクトページに表示される設定を確認し、必要に応じて変更します。
• スポットカラーページには、すべてのスポットカラーが表示されます。スポットカラーの
場合、Postflight レポートはジョブで使用されているカラーを表示します。および
Fiery E100 でこれらのスポットカラーが定義されているかどうかを表示します。スポッ
トカラーが Fiery E100 で定義されている場合は、パッチがカラー名の隣に印刷され、定
義されていない場合は、X 付きの白いパッチが印刷されます。
Postflight レポートについて
Postflight の主な目的は、カラー関連の問題を検出、診断、予防することです。ジョブがど
のように処理されるかを予測しようとする一般的なプリフライトソフトウェアとは対照的
に、Postflight の対象となるジョブは Fiery E100 によって完全に処理されるため、ジョブが
処理された際の設定について正確なレポートを作成することができます。
Postflight は、ジョブの送信に使用されたワークフローで、カラーを不注意に変換してし
まった時などに役立ちます。このような変換は、一部のプリンタードライバー、印刷オプ
ション、および PDF への変換で発生します。
このレポートはカラー処理に重点を置いており、ジョブに影響するすべての印刷オプションを
表示するものではありません。ColorWise のプリントオプションの詳細は、ColorWise プリン
トオプションを参照してください。
メモ:Postflight レポートには、ジョブで Fiery E100 に送信された色空間のみが表示されま
す。時折、ジョブが生成する Postflight レポートに、ジョブのカラーコードページに配置で
きない色空間に関する情報が含まれることがあります。これは、その色空間のオブジェク
トがジョブで使用されているが別のオブジェクトでマスクされていない場合、オブジェク
トのカラーが非常に薄い場合(スポットカラー 0% など)、または特定のアプリケーション
やプリンタードライバーが特定の色空間を処理するように Fiery E100 に要求しているが、
その色空間をユーザーに見えるオブジェクトには使用していない場合に発生します。
POSTFLIGHT
70
メモ: Postflight レポートのグローバル設定は 1 ページ、テストページも 1 ページです。そ
のため、Postflight でジョブ全体を正確に記述するには、すべてのページが同じオプション
で、かつ同じ用紙で印刷される必要があります。たとえば、用紙種類の混合ジョブの場合
は、複数の出力プロファイル(ジョブ内の用紙ごとに最大 1 つのプロファイル)を使用で
きるので、これに当てはまります。ページ範囲が 1 つの用紙のみ使用するページに設定さ
れている場合、Postflight では指定された範囲の信頼できる結果が出力されます。
メモ:「Postflight」は、診断のためにデザインされたレポート用の機能です。プロダクション
印刷用の機能として提供されている VDP または面付けと併用するためには設計されてい
ません。大量に印刷するプロダクション環境でも、診断または確認が必要なページのみに
Postflight 機能を使用してください。
「Postflight」印刷オプション
「Postflight」印刷オプションでオプションを選択します。各オプション、または各オプションを
まとめて選択することができます。「Postflight」印刷オプションでは、次のオプションを
選択することができます。
• オフ(デフォルト)
• 要約レポート
• テストページ
• カラーコードページ
• すべて(カラーコードページ、テストページ、要約レポート)
メモ:プリンタードライバーで印刷するジョブのページ範囲を選択すると、Postflight ペー
ジもその範囲で印刷されます。
Postflight はジョブの出力後、期待通りのカラーを出力できない場合に出力エラーを解決する
手段ですが、Command WorkStation に接続している場合は、出力前にカラー出力エラーを予
防することもできます。Postflight はジョブを処理し、処理されたカラーオブジェクトの情
報を収集します。これらの情報はカラーコードページ、テストページ、要約レポートに記
載されます。
メモ: 用紙シミュレーションで定義された背景は、Postflight レポートには CMYK オブジェ
クトとして表示されません。
用紙シミュレーションの詳細は、
64 ページを参照してください。
メモ:Postflight を使用する場合、
「プログレッシブ」、
「色の置き換え」、
「色分解の組合せ」
機能を使用することはできません。プリンタードライバーからこれらのオプションを選択
すると、エラーメッセージが表示されます。
POSTFLIGHT
71
Postflight の例
次項は、品質の高いカラーが要求されている場合の Postflight の使用例です。
期待通りに出力されないカラーの診断(72 ページを参照)
期待通りに出力されないカラーの診断、またはジョブに適用された印刷設定、キャリブレー
ション設定を確認します。
ジョブの印刷前のキャリブレーション状況の確認(74 ページを参照)
ジョブを印刷する前に、次を確認してください。
• Fiery E100 に多数のキャリブレーション設定が含まれている場合は、どのキャリブレー
ション設定がジョブに適用されているのか
• Fiery E100 が最後にキャリブレーションされたのはいつか
• 最後にキャリブレーションした時に使用したツールは何か
出力プロファイルの品質の確認(75 ページを参照)
カスタムプロファイルがない新しい用紙の使用を検討している場合、またはプリントデバ
イスの出力プロファイルにそのカラーの出力状況が正確に記述されているか疑わしい場合
は、Postflight テストページを印刷して出力プロファイルを確認します。
特定オブジェクトのカラー出力エラーの診断(76 ページを参照)
キャリブレーション、および出力プロファイルを含むグローバル設定が正しく設定されて
いるにもかかわらず、特定オブジェクトのカラーに問題がある場合は、カラーコードペー
ジを印刷して問題を診断します。
これらの使用例の詳細な手順を以下の項に示します。
メ モ: 以下の手順のそれぞれについて、レポートを Fiery E100 で印刷する代わりに、
(ラスターデータを伴うジョブの)情報を ImageViewer
Fiery E100 の待機キューに送信して、
でプレビューすることもできます。ImageViewer の詳細は、ImageViewer を参照してくださ
い。モニターでジョブのカラーを正確に表示するには、モニターとモニタープロファイルを
正 し く 設 定す る 必 要 が あ り ま す。モ ニ タ ー お よ び モ ニ タ ー プ ロ フ ァ イ ル の 詳 細 は、
Command WorkStation ヘルプの「環境設定について」セクションを参照してください。
メモ: Windows、Mac OS のどちらでも手順は同様です。
POSTFLIGHT
72
例 1:期待通りに出力されないカラーの診断
Postflight を「オフ」に設定してジョブを印刷するには、次の手順を参照してください。
ジョブを印刷するには
1 アプリケーションからジョブを印刷して、プリントオプションを設定します。
Adobe および Windows 対応の Microsoft PostScript プリンタードライバーでプリントオプ
ションを設定する方法については、『印刷ガイド』を参照してください。
Mac OS 対応のプリンタードライバーでプリントオプションを設定する方法については、
『印刷ガイド』を参照してください。
Fiery E100 待機キューにジョブを送信して、Command WorkStation の「ジョブのプロパ
ティ」でプリントオプションを設定することもできます。
2 「ジョブ情報」タブの「Postflight」メニューで「オフ」を選択します。
3 ジョブを印刷します。
Fiery E100 でジョブが印刷されます。
ジョブを印刷した後、期待通りに出力されないカラーを診断し、カラー設定を変更した後
で再び印刷するには、次の手順に従ってください。
POSTFLIGHT
73
期待通りに出力されないカラーを診断し、変更したカラー設定でジョブを印刷するには
1 同じジョブを印刷して、「Postflight」メニューで「すべて」を選択します。
Postflight テストページ、カラーコードページ、および Postflight レポートが印刷されます。
Postflight のコンポーネントの詳細は、68 ページを参照してください。
2 すべての Postflight ページを確認します。
Postflight ページの詳細は、68 ページを参照してください。
3 Postflight ページの記載内容に従って、カラー設定を変更します。
印刷環境、プリントデバイスの状態、カラー設定により異なりますが、変更できる設定は
次の通りです。
• プリントデバイスの問題を解決する(プリントデバイス付属の取扱説明書を参照)
• Fiery E100 のキャリブレーションを行う(『カラー印刷』を参照)
• Command WorkStation を使用して出力プロファイルのカラーを編集する(Command
WorkStation ヘルプを参照)
• Command WorkStation を使用してデフォルト設定を変更する(Command WorkStation
ヘルプを参照)
Command WorkStation の「ジョブのプロパティ」で印刷ジョブ特定の印刷オプションを変更
4 ジョブを印刷して、「Postflight」メニューで「オフ」を選択します。
カラー設定を編集したジョブが Fiery E100 で印刷されます。
5 必要に応じて、これらの手順を繰り返します。
最適な出力結果が得られるまで、手順を繰り返します。
POSTFLIGHT
74
例 2:キャリブレーション状況の確認
ジョブを印刷する前にキャリブレーション状況を確認するには、次の手順を参照してくだ
さい。
キャリブレーション状況を確認し、最適なキャリブレーションでジョブを印刷するには
1 アプリケーションからジョブを印刷して、プリントオプションを設定します。
Adobe および Windows 対応の Microsoft PostScript プリンタードライバーでプリントオプ
ションを設定する方法については、『印刷ガイド』を参照してください。
Mac OS 対応のプリンタードライバーでプリントオプションを設定する方法については、
『印刷ガイド』を参照してください。
Fiery E100 待機キューにジョブを送信して、Command WorkStation の「ジョブのプロパ
ティ」でプリントオプションを設定することもできます。
2 「ジョブ情報」タブの「Postflight」メニューで「要約レポート」を選択します。
Postflight レポートの詳細は、69 ページを参照してください。
3 ジョブを印刷します。
要約レポートが印刷されます。
4 ColorWise グローバル設定ページを確認します。
5 必要に応じて、キャリブレーションを行います。
最後のキャリブレーション以降にプリントデバイスでサービスが実行されている場合や、
キャリブレーションが実行されていない場合は、Postflight レポートで指定されたキャリブ
レーション設定を使用してキャリブレーションを行います。
キャリブレーションについての詳細は、キャリブレーションを参照してください。
6 ジョブを印刷して、「Postflight」メニューで「オフ」を選択します。
新しくキャリブレーションされた Fiery E100 でジョブが印刷されます。
POSTFLIGHT
75
例 3:出力プロファイルの品質の確認
プリントデバイスの出力プロファイルの品質を確認するには、以下の手順を参照してくだ
さい。
出力プロファイルの品質を確認し、最適な出力プロファイルで印刷するには
1 アプリケーションからジョブを印刷して、プリントオプションを設定します。
Adobe および Windows 対応の Microsoft PostScript プリンタードライバーでプリントオプ
ションを設定する方法については、『印刷ガイド』を参照してください。
Mac OS 対応のプリンタードライバーでプリントオプションを設定する方法については、
『印刷ガイド』を参照してください。
Fiery E100 待機キューにジョブを送信して、Command WorkStation の「ジョブのプロパ
ティ」でプリントオプションを設定することもできます。
2 「ジョブ情報」タブの「Postflight」メニューで「テストページ」を選択します。
3 ジョブを印刷します。
Fiery E100 で Postflight テストページが印刷されます。
4 Postflight テストページでカラーの品質を確認します。
メモ:ジョブと同じ用紙、印刷オプション設定でテストページが印刷されているかどうかを
確認してください。
5 Postflight テストページの指示を確認します。
6 必要に応じて、出力プロファイルのカラーを編集するか、またはプロファイルを作成します。
ジョブと同じ用紙で最適な出力結果を得るには、出力プロファイルをカスタマイズするか、
またはプロファイルを作成する必要があります。
7 ジョブを印刷して、「Postflight」メニューで「オフ」を選択します。
編集した出力プロファイルまたは新たに作成した出力プロファイルを使用して、ジョブが
Fiery E100 で印刷されます。
POSTFLIGHT
76
例 4:特定オブジェクトのカラー出力エラーの診断
カラー出力エラーを診断するには、次の手順を参照してください。
特定オブジェクトのカラー出力エラーを診断し、変更したカラー設定でジョブを印刷するには
1 アプリケーションからジョブを印刷して、プリントオプションを設定します。
Adobe および Windows 対応の Microsoft PostScript プリンタードライバーでプリントオプ
ションを設定する方法については、『印刷ガイド』を参照してください。
Mac OS 対応のプリンタードライバーでプリントオプションを設定する方法については、
『印刷ガイド』を参照してください。
Fiery E100 待機キューにジョブを送信して、Command WorkStation の「ジョブのプロパ
ティ」でプリントオプションを設定することもできます。
2 「ジョブ情報」タブの「Postflight」メニューで「カラーコードページ」を選択します。
68 ページカラーコードページの詳細は、を参照してください。
3 ジョブを印刷します。
Postflight カラーコードページが Fiery E100 で印刷されます。
メモ: 印刷する代わりに、ImageViewer の Fiery E100 待機キューへカラーコードページを
送信し、でプレビューすることができます。ImageViewer でプレビューする場合は、製造元
が推奨する設定に従ってモニターが設定されているかどうか、モニターに適切なモニタープ
ロファイルが使用されているかどうかを確認してください。モニタープロファイルの詳細
は、Command WorkStation ヘルプの「環境設定について」セクションを参照してください。
4 カラーコードページを確認します。
5 必要に応じて、カラー設定を変更します。
色空間に関連した ColorWise プリントオプションの詳細は、『ColorWise プリントオプ
ション』を参照してください。
メモ: カラーコードページのみの設定を使用すると、特定の色空間要件を持つ別のプリン
トデバイスにジョブが送信されます。たとえば、CMYK 出力するジョブのオブジェクトは
シアンで出力される必要があります。
6 ジョブを印刷して、「Postflight」メニューで「オフ」を選択します。
編集したカラー設定を使用して、ジョブが Fiery E100 で印刷されます。
77
索引
索引
A
I
Adobe RGB 設定、「RGB ソースまたは
Device Link」オプション 24
Apple 標準設定、「RGB ソースまたは
Device Link」オプション 24
ICC プロファイル
C
「CMYK/ グレースケール処理方法」
オプション 17
「CMYK/ グレースケールソースまたは
Device Link」オプション 18
Color Bars フォルダー 37
ColorCal
キャリブレーション
プリントデバイスパネルから 42
ColorWise オプション、指定 28
「ColorWise オフ」設定 19
ColorWise カラー管理システム
ICC プロファイルサポート 9
主な機能 9
ワークフロー図 13
Command WorkStation
Calibrator 41
Spot-On 機能 51
コントロールバー機能 63
自動トラッピング設定 54
用紙シミュレーション白色点の編集 66
E
eciRGB 設定、「RGB ソースまたは Device Link」
オプション 24
EFIRGB、「RGB ソースまたは Device Link」
オプション 24
ES-1000 分光測色計
用語 39
F
FieryColorBar.eps 37
Fiery RGB 設定、「RGB ソースまたは
Device Link」オプション 24
インストール 34
定義 9
レンダリング方法 23
IEVE 58
IEVE での赤目の補正 58
IEVE での色の調整 58
IEVE での色調の調整 58
IEVE でのシャープさの調整 58
Image Enhance Visual Editor 58
「Image Enhance」オプション 60
ImageViewer、使用 56, 59
M
Mac OS カラー管理オプション 31
P
PANTONE Coated カラー参照 26
Postflight
ColorWise グローバル設定ページ 69
色分解の組合せ 70
印刷オプション 70
オブジェクト特定の設定ページ 69
カラーコードページ 68
スポットカラー 69
代替カラー 70
テストページ 68
プログレッシブ分版印刷 70
PostScript カラーに関する問題 15, 17, 24
Productivity Package 52, 55, 58, 61, 64, 67
R
「RGB/Lab カラーの表現」オプション 23
「RGB/Lab を CMYK ソースに分解」
オプション 25
RGB 画像
埋め込みプロファイル 24
ソースプロファイルの定義 24
「RGB ソースまたは Device Link」オプション 24
「RGB 透明度の最適化」オプション 21
78
索引
S
き
Spot-On 50
RGB または CMYK 値 50
色の置き換え 50
Windows、プリントオプション 31
キャリブレーション
「ColorCal、測定」も参照
概要 48
状況の確認 40
スケジュール 49
測定 48
ターゲット 48
プリントデバイスパネルから 42
無効化 40
キャリブレーション削除 43
キャリブレーション設定 44
印刷設定 45
カスタム 44, 47
推奨の用紙 45
あ
く
鮮やかさ ICC レンダリング方法 23
グラフィック ICC レンダリング方法 23
グレー(RGB)/ グレー(CMYK)
オプション 20
スポットカラーマッチング 50
名称付きカラー 50
sRGB、「RGB ソースまたは Device Link」
オプション 24
SWOP 18
V
VDP ジョブ 21
W
い
イメージ ICC レンダリング方法 23
色空間 13
「色の置き換え」オプション 27
色分解
印刷 16, 19, 26
ターゲット色空間 25
「色分解の組合せ」オプション 19
う
「埋め込みプロファイルを使用」
オプション 27
か
カスタムキャリブレーション設定 44, 47
カスタムコントロールバー 63
カスタムシミュレーション 18
カスタム出力プロファイル 44, 47
カスタムプロファイル、作成 38
カラー管理システム(CMS) 9
カラー、校正 56, 59
カラー参照ページ 49
カラーの校正 56, 59
カラーパッチ
テストページ 49
カラー表 49
カラーファイル 37
カラープロファイル 「ICC プロファイル」を
参照
こ
コントラスト ICC レンダリング方法 23
コントロールバー
印刷オプション 61
カスタム 63
コンポジット、印刷 16, 19, 26
「コンポジットオーバープリント」
オプション 20
し
「自動トラッピング」オプション 14
自動トラッピングのカスタマイズ 52
シミュレーション、カスタム 18
出力プロファイル
Postflight 71, 75
Spot-On 50
カスタム 44, 47
キャリブレーション設定 44
用紙シミュレーション 22, 66
「出力プロファイル」オプション 22
「純原色」設定、
「CMYK/ グレースケール処理
方法」オプション 17
ジョブ、ソフト校正表示 56, 59
79
索引
す
へ
スポットカラー、CMYK 相当 26, 50
スポットカラー辞書 50
「スポットカラーマッチング」オプション 26
せ
絶対カラーメトリックレンダリング方法 23
そ
相対カラーメトリックレンダリング方法 23
ち
知覚 ICC レンダリング方法 23
と
透明オブジェクト 21
トラッピング 14
の
濃度 48, 49
は
パスワード、キャリブレーション 39
ひ
ビジネスグラフィックレンダリング方法 23
ふ
フォトグラフィックレンダリング方法 23
「ブラックオーバープリント」オプション 14
「ブラックテキスト / グラフィック」
オプション 15
プリンタードライバー
Mac OS 31
Windows 31
プリントオプション
Mac OS 31
Windows 31
「フル(出力 GCR)」設定、
「CMYK/
グレースケール処理方法」オプション 17
「フル(ソース GCR)」設定、
「CMYK/
グレースケール処理方法」オプション 17
プロファイル
インストール 34
カスタム 38
管理 38
定義 9
レンダリング方法 23
「変換を省略」設定 18
よ
用語 8
用紙シミュレーション
白色点の編集 66
フル(出力 GCR) 66
「用紙シミュレーション」オプション 22