オンライン茶畑気象観測システムの概要と 98 年度・99 年度の観測結果概要 試験圃場には、コンピュータによる気象観測システムが導入され、連続的に運用さ れている。計測データは、電話回線を通じてパソコンで読み出すことが可能であり、 浮島地区の地域気象観測システムとしても機能するようになっている。以下は、この システムの記録を解析した結果の一部である。 茶畑気象観測小屋 風速 日射量 パソコン 生産者宅 モデム モニタソフト DL300 相対湿度 気温 地表温度 地中温度 雨量 モニタソフト DL300 ② ① 茶畑の 気象観測センサ 交換機 モデム モデム 電話回線 パソコン GK100 気象観測システムの構成 99年度 雨量 過去30年間 平均雨量 98年度 平均気温 99年度 平均気温 過去30年間 平均気温 600 30 500 25 400 20 300 15 200 10 100 5 0 0 オンライン茶畑気象観測システムの外観 (上: 気象センサ、下: 計測システム) 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 月 積算温度 (-℃・日) 98年度 雨量 気温(℃) 雨量(mm) 下の図は、三島気象台の 30 年間の平均気温と雨量との比較である。 98 年度の雨量が多かったことと、三島と比較して気温は数℃高めであ ることが示されている。 600 500 400 300 200 100 0 5 3 4 2 3 1 1 11 11 6 6 10 -30 -25 -20 -15 相対日数(日) -10 積算雨量 (-mm) -5 0 摘採日 98年度 99年度 400 萌芽日 300 200 萌芽日 100 0 -45 -40 -35 -30 -25 -20 -15 -10 -5 相対日数(日) 500 7 8 9 0 摘採日 98年度 99年度 萌芽日 400 300 9 10 萌芽日 200 100 10 0 -45 98年度 99年度 12 5 -35 7 5 4 -40 500 日積算日射量 (−MJ/㎡) 月平均日積算日射量(MJ/㎡) 右のグラフは、各年度の周辺茶畑の摘採日から、積 算温度で萌芽日を推定したグラフである。99 年度は、 一番茶の新芽の伸長期間の雨量と日射量が、前年より 少なかったことを示している。99 年度の一番茶収穫量 が少なかった原因はここにあるようだ。 下は、各月毎の日射量と気温の交点をプロットした 図である。99 年度の春先は天候不順であったが、それ 以降は、日差しの強い、暑い年であったことがわかる。 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 萌芽日 -45 平均気温と雨量の年変化 98年度 99年度 萌芽日 15 20 月平均気温(℃) クリモグラフ 25 -40 -35 -30 -25 -20 -15 相対日数(日) -10 -5 30 一番茶の萌芽日から摘採日までの 積算温度・雨量・日射量 0 摘採日
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