片 瀬 の ぞ み だ よ り (5 月 号 ) 日本基督教団片瀬教会付属 片 瀬 の ぞ み 幼 稚 園 家庭通信2016. №2 月主題聖句 『神は愛です。愛にとどまる人は、神の内に とどまり、神もその人の内にとどまってく ださいます』 ヨハネの手紙Ⅰ4章16節 片瀬教会牧師 柴 適 冬枯れの野や山には、木や草が枯死しているように見えますが、この間に、根を下に張り続け、 いのちの力を蓄積し、春の到来を待ち続け、新しい命の若芽の誕生へ導きます。その息吹きの喜 びを私達に提供してくれるのは、創造主なる神様のめぐみです。 美 し い 桜 花 も 散 り 、木 々 や 草 花 の 若 芽 の 彩 り が 、さ ら に 新 緑 の 美 し い 季 節 へ と 私 達 を 誘 っ て く れ ていることに気づかされます。 厳冬の間は、園児の皆さんの行動も、寒さに負けたかのように、じっとしていることが多かった 事と思います。 入園式、進級式も終わって、一か月が経ちました。この新緑と暖かくなった日差しの中で、自然 と親しむ時間の中に、新しい発見と出会いを遊びの中に色々工夫しています。この時を通して、 園児のみなさんには、無限の可能性が秘めていることに気づき、本当に微笑ましさを感じます。 キ リ ス ト 教 は 、愛 の 宗 教 と 言 わ れ ま す 。今 月 の 聖 書 の 言 葉 に『 神 は 愛 で す 』と あ り ま す 。こ の『 愛 』 は 、 ギ リ シ ャ 語 で 『 ア ガ ペ ー 』 と 言 い 、『 相 手 の 立 場 に 立 っ て 考 え る 』『 相 手 の 喜 び や 必 要 を 満 た すために手を差し出す』と言う、自分よりも相手を大切にする無条件の愛の意味が あります。 ヨ ハ ネ の 手 紙 Ⅰ 4 章 1 1 節 ~ 1 2 節 に『 愛 す る 者 た ち 、神 が こ の よ う に わ た し た ち を 愛 さ れ た の ですから、私達も互いに愛し合うべきです。いまだかって神を見た者はいません。私達が互いに 愛 し 合 う な ら ば 、神 は わ た し た ち の 内 に と ど ま っ て く だ さ り 、神 の 愛 が わ た し た ち の 内 に 全 う さ れ る の で す 。』と あ り ま す 。こ の 聖 書 の 大 切 な 意 味 は 、① 愛 は 神 か ら 出 て い る こ と ② わ た し た ち が 互 い に 愛 し 合 う こ と 『 隣 人 愛 ・「 隣 人 を 自 分 の よ う に 愛 し な さ い (マ タ イ に よ る 福 音 書 2 2 章 3 9 節 )」』 の 二 点 で す 。 具 体 的 に は 、『 神 の 愛 』 と は 、『 神 か ら 出 て い る も の で 、 隣 人 を 自 分 の よ う に 愛し合いながら、その人を無償の愛をもって大切にする、つまり、その人の今のままが大好き』 と置き換えることが出来ると思います。この神の愛に気づき、この愛を行う人は、すでに、神と 出会って、神の愛を全うしている人だと言うのです。 5 月 の 主 題 は『 気 づ き 』で す 。そ れ は 、目 に 見 え ま せ ん が 、全 て の 創 造 主 な る 神 様 の 愛 に 気 づ き 、 分 け 隔 て な く 全 て の 人 を 、園 児 の 皆 さ ん を 大 切 に 愛 し て く だ さ り 、い つ も 一 緒 に い て 守 り 成 長 の 大 き な 力 に な っ て く だ さ る お 方 で あ る こ と に 気 づ き 、気 づ か さ れ る こ と が 主 題 で す 。礼 拝 や お 友 達 、教 師 、保 護 者 の 皆 様 と の 関 わ り を 通 し て 神 様 の 愛 に 気 づ か さ れ る こ と を 喜 び 感 謝 し た い も の です。今月、皆様のお子様が、園での時間を通して、様々な学びや自然との営みの中に昆虫や草 花、鳥のさえずりなどに興味、関心、想像力を持ち、不思議に感じることが多くなり成長が豊か なものになって行くことでしょう。生き物を大切に育て、観察する心の広がりが、春という季節 を体感する歓喜と驚嘆する元気な声として聞かれるのがとても楽しみです。 お子様の何気なく気づく事の中に、成長へと繫がる大きな宝物、財産があり、隠されています。 私達は、些細なことにも注意するばかりでなく、褒める優しさ、心の広さを持ちたいものです。 イザヤ書43章4節に『わたしの目にはあなたは価高く、貴く、わたしはあなたを愛す』とあり ま す 。神 様 は ど ん な 人 の 小 さ な こ と に も 気 づ か れ 、ど ん な 小 さ な 価 値 に 対 し て も 大 切 な も の と し て、大きく成長させてくださるお方です。その神様の愛に気づいて行く5月といたしましょう。
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