こどもの事故について 子どもの事故は防止不可能なものと考えられていましたが、近年、子どもの事故の内容や種類 は、子どもの成長発達行動パターンと密接に関係があることがわかってきました。 早めの適格な対応をとれば事故の防止が不可能ではないと考えられています。子どもの動きを 制限するのではなく、子どもが置かれた環境を事故防止の観点で子ども目線で見直すことが大切 です。 こどもの事故の状況 発生時刻 事故の種類によって発生時刻傾向に違いはあるが、18~20 時の時間帯が多い傾向にある 発生場所 家庭内が極めて多い(6 割) 1 位:居間 2 位:台所 3 位:階段 事故内容 0~1 歳:窒息、溺水、誤飲事故 0~2 歳:やけど 2~3 歳:衝突 5~6 歳:交通事故 窒息につながるもの *直径 3.2 ㎝ 長さ 5.7 ㎝以内の物 溺水 *家庭の中で溺れやすいのは… お風呂 水槽 (500円硬貨の直径は 2.7 ㎝) ビニールプール 洗面台 洗濯機 バケツ トイレ ・おもちゃ(スーパーボールなど)、風船、ビニー <溺れているのを発見したら> ル袋、キャンデー、こんにゃくゼリー、ピーナッ ・すぐに水から引き上げる ツなど豆類 ・意識・呼吸を確認する ・柔らかい布団、ビニール袋をかぶってしまう、マ フラー、ヘルメットの紐、フード付きの服 ・意識がない場合はすぐに救急車を呼びましょう 子どもは水深5㎝あれば溺れてしまう可能性が あります 転落 火傷 起こりやすい場所:階段、ベッド、椅子、ベランダ、 ポットややかんのお湯、熱い味噌汁やスープがひ 窓など っくりかえる ・炊飯器や加湿器の蒸気にふれ 柵の側に置いてある踏み台となる物 :段ボール箱、 る ・てんぷら油がとぶ ・魚焼き器のガラスやト ビール瓶ケース、クーラーの室外機、植木鉢、ベッ ースターにふれる ・熱いお風呂に落ちる ・アイ ド内の布団など ロン、ストーブにふれる ・花火の火が衣服に燃え ベッドやベランダの柵の安全性 :子どもの頭が入 うつる ・低温やけど(湯たんぽやカイロ、ホット らない柵の幅 ベッド内で足がかかる位置から柵の カーペットなどの長時間使用) 最上部までの高さ (専用ベッドの場合、柵の高さ 病院受診や相談の際には・・ 『いつ』 『何を』 は床板面の上 60cm 以上と規定されています) 『からだのどのくらいの範囲』 『どのくらいの どのくらいの高さから、どのような所に落ちたの 時間』 熱いものが、かかったのかが大事です。 かを説明できるようにしましょう。 事故例 ★お母さんのシャンプー中に溺れる ★残し湯をしたお風呂に子どもがバランスを崩 して転落・溺れる ★兄弟と一緒に入っていて、兄弟が暴れたので足 を滑らせ、おぼれそうになる ★風呂のフタに子どもを置いていて転落・溺れた 風呂場の入口にカギをする 残し湯をしない 子どもと一緒に入るときは 目を離さない 万一赤ちゃんが階段を使ってしまっ たら、赤ちゃんの下の位置で転落しな いようにサポートしましょう。 洗剤の誤飲に注意 事故例 ★お母さんの後追いで転落 ★お父さんが赤ちゃんを抱 っこして降りているとき 手におもちゃを持っていたら足元が おろそかになりやすいので特に注意 しましょう に転落など ★ソファーに寝かせていて、目を 離した一瞬で転落 ★アイロンで火傷 事故例 ★タバコの誤飲 ★おもちゃやリモコンの電池の誤飲 医療懇談会のお知らせ 小児の救急 日時:2015年10月29日(木)14:30~ 場所:かどの三条こども診療所 3階 講師:京都民医連中央病院 救急認定看護師 赤木高司先生 実技指導もありますので勝手ながら先着 20 名とさせていただきます。 お申し込みはかどの三条こども診療所まで(075-321-0013)
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