国労東日本本部 執行委員長 話 題 の ゲ ー ム「 ポ ケ モ ン G O 」 が、 機器は多々あった。しかし「ポケモン アメリカで先行配信されてから2週間 GO」は所構わず “ 何処でも ” とエリア 経った7月22日、ついに日本でも配 を持たない無限性という「危険」があ 信が開始された。 るという意味ではこれまでのブームと アメリカで空前の大ヒットとなり、社 は違うのかも知れない。 会現象化した「ポケモンGO」ではある 2015年度末で、日本でのスマー が、ブームの陰でゲームに熱中するあ トフォンの普及率が53%と報じられ まり事故やトラブルが頻発したと報じ た。 ま た、 今 年 に 入 っ て か ら の 半 年 られている。日本では、配信前から政府 間でインバウンドの人数が過去最高の が注意を呼び掛ける異例な事態となり、 1171万人となったことが報じられ JR東日本でもホームなどでの “ ながら た。「ポケモンGO」に絡む日本人への 歩き ” などを行わないよう注意を呼び掛 注意喚起も大事だが、全世界を駆け巡 けている。 るのであろう “ ブーム ” が日本観光と相 日頃ゲームをしない私にとって「ポ まって外国人が日本で「ポケモンGO」 ケモンGO」それ自体には全く興味を を楽しむ状況もあるだろう。インバウン 持たないが社会現象化する話題に対し ドの増加が進む中、外国人への注意喚起 て関心を抱いている。一方、時間があ も疎かにできないのではないだろうか。 るとスマートフォンなどでゲームを楽 特に「ポケモンGO」に絡む交通事故 しんでいる我が家の家族 ( 時にはやり過 や駅ホームでの転落、接触事故が懸念 ぎに注意することも ) がブームに夢中に されるだけに、遊ぶ側はもとより社会 なることへの心配もある。 全体で事故やトラブルを絶対に防がな ゲームを楽しむことは良いことだが、 ければならない。 「現実」と「仮想」の見極め、 「時間」と「場 ブームに惑わされず、“ 他人に迷惑を 所」のわきまえが求められるのではな かけない ” という当たり前のルールが守 いか。とりわけ遊びと仕事、学業の区 られた上で、楽しく安全な遊び道具で 分を越えることがあってはならない。 あり、ゲームであってほしいと思うの これまでも社会現象化したゲームや は私だけだろうか。
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