1.9MB - 日本産業カウンセリング学会

Japanese Association of Industrial Counseling
日本産業カウンセリング学会
会 報 (第16回大会特集号)
No.34 有明からのレインボーブリッジ
産業カウンセリング学会の現状と今後の課題
特別個人発表された方の感想
……………………… 楡木満生 2
下村英雄・奥津眞理………………………………… 10
会長退任のご挨拶 ……………………… 桐村晋次 3
平川 完・宮崎圭子………………………………… 11
新会長に期待する …………………… 宮城まり子 4
渡邉祐子… …………………………………………… 12
16 回大会を振り返って ………………… 古山善一 5
地域学習会の報告……………………………………… 12
大会企画シンポジウムⅠの報告 ……… 桐村晋次 6
平成 23 年度 学術賞・実践賞の受賞者表彰 ……… 13
大会企画シンポジウムⅡ 第 2 回北陸地区学習会のお知らせ…………………… 14
ソフト面からの快適職場づくりとその効果…… 古山善一 7
第 96 回常任理事会議事録 …………………………… 14
大会企画シンポジウムⅢ
広報委員会から…………………………… 堤 貞夫15
人間軸のマネジメントの確立に向けた
JAICニュースレター再開のお知らせ………… 16
産業カウンセリングからの視点 ………… 堤 貞夫 8
会員入退会のお知らせ……………………………… 16
学会企画シンポジウム報告 …………… 渡部 卓 9
−1−
産業カウンセリング学会の現状と今後の課題
——働く人たちを支援するカウンセリング活動の実現を目指して——
新会長 楡 木 満 生
今年(2011年)の 9 月
2.新しい「うつ」との取り組み
大会にて役員改選が行
さらに研究委員会は、昨年から「うつシリーズ」
われ、会長になりまし
を企画して実施しております。現在産業界には、
「会
た楡木です。この学会
社に行けない」と言いながら外国旅行をしている若
は平成8年3月3日に
者が出現しています。マスコミはこの種の若者を「新
発足して以来、働く人
型うつ」と呼んでいますが、この呼び名は精神医学
たちを支援していくカ
的にはDSM診断基準を崩すという観点から抵抗も
ウンセリングの方法と
出ています。しかし、分類名はともかく旧うつの概
実践活動の考える学会
念である真面目、几帳面で抑うつ的な人たちとは違っ
を目指して活動してまいりました。その結果、15
て「悩まない引きこもり」が多くなってきているの
年間に 1500 名の会員を擁する大きな学会に成長
は事実です。このような人たちを産業現場でどのよ
することができました。これもひとえに学会会員
うに受け入れるか今後さらに本学会のシンポジウム
1 人ひとりの活動の成果であり、さらに本学会を
などでさまざまな議論が行われることと存じます。
運営してきた役員の方々のたゆまない努力の結果
であるとも考えております。本学会が目指す方向
3.カウンセラーの資質向上とスーパービジョン制度
をさらに具体化して言いますと、働く人々のカウ
さらにカウンセラーの資質の向上の問題を考え
ンセリングの新しいあり方を求めて、メンタルヘル
ていく上で、スーパービジョン制度の確立が重要
スとキャリア形成支援の両面から実務家と研究者
になってきます。この制度の確立にはすでに多く
が協力し合いながら活動し、会員の資質の向上のた
の年月を費やしてきましたが、ようやく認定スー
めに取り組んでいくことになるかと存じます。この
パーバイザーの第1号の誕生が近づいております。
方向を目指して今後 3 年間、学会運営していきたい
この学会の今後の発展の期待を込めてその歴史的
と思いますのでよろしくお願いいたします。
瞬間を楽しみにしております。
1.2大ビック・プロジェクトの継続
4.学会員の積極的な参加を希望する
3 年前の役員改選で桐村前会長が本学会の大きな
今年の春、東日本を襲った大震災は、日本の経
組織改革を行い、社会活動委員会と地域活性化委員
済全体が大きな試練に立たされましたが、この未
会を立ち上げました。この 2 つのビッグ・プロジェ
曽有の危機に対して多くの善意ある人たちから暖
クトはその後本学会活動の柱となりすでに成果を
かな手が差し伸べられました。本学会もその援助
示し始めております。社会活動委員会は本学会と関
の一部に東日本大震災支援特別セミナーを実施し、
連のある他機関や他学会との関係を深めておりま
その基金を義援金として拠出するなど能動的な社
すし、地域活性委員会は全国各地に支部活動の萌芽
会的参加を行っております。
を見せ始めております。これらの活動は、今期も活
さらに本学会独自である実践賞を提唱し、今年
動を継続してさらにいくために、社会活動委員会を
度第1回の表彰が行われました。
連携推進委員会に、地域活性委員会を支部活動支援
このようにして本学会は、学会員の皆様ととも
委員会に名前を変えて活動していくことになりま
にさらに活動の輪を広げていきたいと存じますの
した。引き続き皆さまのご支援をよろしくお願い申
で、どうぞ皆様、積極的参加をよろしくお願いい
し上げます。
たします。
−2−
会 長 退 任 の ご 挨 拶
前会長 桐 村 晋 次
本学会の第 16 回大
第2は、産業カウンセリングの社会への普及で
会において3年の任期
す。活動領域を広げたいという視点で、社会活動
を終了し、会長を退任
委員会 ( 委員長:堤貞夫常任理事 ) を設置し、企業
いたしました。学会員
の実務担当者も参加して、現状の問題点と対応策
の皆様にはお世話にな
について検討し、大会で発表されました。
り有難うございまし
第3は、学会活動の会員へのタイムリーな情報
た。後任には、楡木満
提供です。古山広報委員長の努力により年4回の
生先生が選出されまし
会報発行とホームページの運営がされ、広報活動
たのでよろしくお願い
が充実してきました。
します。
第4は、産業カウンセリングに取り組む実務家、
この3年間は、木村周前会長のもとで決められ
研究者の能力向上をはかることです。本年に入っ
た学会の将来計画を推進することが、私の使命で
て、①1月8日 ( 土 )、9日 ( 日 ) と②2月5日 ( 土 )、
ありました。
6日 ( 日 ) の4日間、学会の先生方 12 名による特
その第1は、全国の会員のために、どこに居て
別セミナーを実施しました。また、16 回大会で 5
も学びやすい体制を作ることでした。東京に学会
名の学者・研究者によって「特別個人研究発表」
本部、大阪に近畿支部が設立されており、東北で
を実施し、ワークショップでは森田一寿先生 ( 常
も既に大会が開かれています。
任理事 ) が「実践的研究の進め方、論文の書き方」
東京、大阪につぐ第3の都市、名古屋の学習会
の指導をされました。
が 2009 年 7 月 19 日 ( 日 ) にまずスタート。今年
第5は、東日本大震災支援のための特別セミナー
8月で4回目の開催をしました。山本克英理事、
「個人と組織社会—支え支えあう、助け助けあう絆
杉本和夫、後藤雅司、長坂廣幸の皆さんのご尽力
の再生」を 7 月 30 日 ( 土 ) に東京大学で開催しま
有難うございました。長坂、後藤のお二人が新年
した。300 名を超える参加者があり、義援金を被
度の理事に就任され、杉本さんは日本産業カウン
災地に寄附しました。私とクスマノ上智大教授と
セラー協会の理事をされています。
上田紀行東工大大学院准教授が講演し、古山、上
2010 年 7 月 19 日 ( 祝 ) には、金沢地区学習会が
脇常任理事、緒方理事、河村早大大学院教授によ
吉野ゆかりさん達によって立ち上げられ、7 月 24
るシンポジウムを行いました。
日 ( 土 ) には、九州地区学習会が佐々木裕子さん
研究、編集、倫理、研修、スーパーバイザー関
達によってスタートしました。九州学習会は本年
係の各委員会は着実に活動を行いました。
8月に第3回目を開催。11 月 28 日 ( 日 ) には北海
また、上脇事務局長はじめ宮本、中田、鈴木の
道地区学習会 ( 幹事:角修二さん ) が発足。今年
皆さんには夜おそくまで仕事をしていただき有難
に入って、2 月 19 日に中国・四国地区学習会が香
うございます。
川清、渡部恕寛、木原徹さん達によって広島で開
以上、活動の概況を報告し全国の会員の皆様の
かれました。
ご協力を感謝し、会長退任のご挨拶とさせていた
学習拠点が全国で8ヶ所になったので、近隣の
だきます。
地域、例えば ( 名古屋と大阪と金沢 ) は連絡しあっ
て、相互に出席できますし、学会の研究委員会や
研修委員会とのコラボレーションも始まりました。
−3−
新 会 長 に 期 待 す る
副会長 宮 城 まり子
2011 年 9 月の第 16 回大会を期に、新たに楡木
そのためには、年 1 回
満生学会長のもと第 6 期委員会が結成されました。
の大会のみならず、多
新学会長の楡木満生先生は、これまでカウンセリ
様な機会をとらえて、
ングの分野で長く研究を積み重ねられてこられた
学会員の皆様に研修
素晴らしい研究者であり、カウンセラーとして経
会、セミナー、現代社
験豊富な実務家でもありカウンセリング分野の第
会が抱える多様な課題
一人者であります。
をテーマとしたシンポ
今後、日本産業カウンセリング学会が研究を通
ジウムなどを開催する
して、「メンタルヘルス不調者が増加する」現代社
ことです。相互の研究、
会の厳しい労働環境やその組織、また、働く個人
現場からの産業カウンセリング・キャリアコンサ
に対しても、どのような貢献が可能か、楡木先生
ルテイングの情報や知見の交換の場を活発に設け
のこれまでの研究成果を踏まえ、さらなる産業カ
ることが欠かせません。会員同士が自己研鑽を行
ウンセリング研究の発展のためにリーダーシップ
いながら、今後の研究や実務に対する動機づけを
をとっていただくことを、大いに期待しており
強化し、さらに充実させる場、機会となることを
ます。
大切にしたいと思います。
これまで、桐村前会長が精力的に広げていただ
最後に、現在学会が取り組んでいる課題として、
きました各地の支部、研究会をさらに充実させ、
重要なことは産業カウンセリングのスーパービ
発展させることも学会の大切な課題として継承し
ジョン体制の確立です。カウンセリング実務に携
ていただきたく存じます。
わっている方々の多くの悩みがよいスーパーバイ
楡木新会長への期待とともに、ここで少し今後
ザーの存在がないことではないでしょうか。自分
の学会に関して、新学会体制のもと今後の産業カ
の担当しているカウンセリングは果たしてこれで
ウンセリング学会の一層の充実に関する 3 点の考
よいのか、客観的な視点、分析、それに対する専
えを副会長として述べさせいただきます。
門的な高度な助言や指導を、多くの現場の産業カ
まず、学会として何よりも大切なことは、学会
ウンセラー・キャリアコンサルタントが求めてい
の存在をいかに広く社会に認知していただくかと
ます。メンタルヘルス支援、キャリア形成支援の
いうことです。そして、産業カウンセリング学会
両面からのスーパーバイズが可能な質の高い専門
の会員になっていただく層を、さらに拡大してい
家としてのスーパーバイザーの養成と、その体制
くことが、研究の層を厚くする上でも必要と考え
の確立は、産業カウンセリング学会の今後への大
ます。研究者とともに、現場で実際に産業カウン
きな柱となる課題でしょう。
セリング、キャリアコンサルテイング活動に従事
以上の3点を踏まえ、今後の産業カウンセリング
されている実務家、学生、また産業カウンセリン
学会のさらなる発展のために、新会長のもと、委員
グ分野にご関心のある多方面の方々なども含め多
一同力を合わせ努力をして参りたいと思います。そ
層な会員が増えることが大切です。会員層が厚く
のためには、学会員の皆様のご協力が何よりも大切
なることによって、多様な側面からの研究発表、
です。積極的な学会運営へのご参加、ご意見・ご提
研究論文の投稿をなお一層充実させ、質の高い学
案を事務局へお寄せください。よろしくお願い申し
会へと発展させていくことを、学会として何より
上げます。楡木新会長のもと、新たな学会の出発と、
も大切にしていくことが重要と思います。
さらなる学会の発展に大いに期待しております。
−4−
日本産業カウンセリング学会16回大会を振り返って
第 16 回大会準備委員長 古 山 善 一
産業カウンセリングの応援団を自称しており
本学会が目指している研究者と実務家の連携が
ますが、学会の運営には素人の私が大会の準備
一層深まったことを感じております。
に 携 わ り、 任 務 を 遂 行 す る こ と が で き た の は、
また、第 16 回大会のプレ大会として、東日本
学会事務局をはじめとするスタッフの献身的努
大震災支援特別セミナー「個人と組織・社会−
力の賜と感謝しております。学会員の皆様、参
支え支えあう、助け助けあう絆の再生」を開催
加者の皆様、ありがとうございました。3日間
しセミナーの収益を義援金として日本赤十字社
は緊張の連続でしたが、フィナーレで学生スタッ
「東日本大震災義援金」に寄付したこと、大震災
フ の 労 を ね ぎ ら う、 鳴 り や ま な い 拍 手 を 受 け、
に被災された方の参加費を無料としたこと、メ
参 加 者 の 満 足 度 を 感 じ る こ と が で き、 私 自 身、
ディアに働きかけて記者懇談会を開催し本学会
大きな達成感を味わうことができました。
のニュースが掲載されたことも特筆すべきこと
内容も、大会企画シンポジウムを 3 本、学会
でした。
企画シンポジウム、実務家として活躍されてい
働く人々が気持よく働くことができる職場
る皆様が研究や発表の参考としていただくため
をつくる。その結果としてよりよい仕事ができ
の特別個人研究発表、実務家と研究者が交流で
る職場をつくる。このことが、いま、日本の復
きるラウンドテーブル、職場で直面している課
興を支える産業界に必要であり、その実現は産
題の解決に役立つワークショップ、有志で問題
業カウンセリングに携わる者の使命でもあると
認識を共有するための自主シンポジウム、個人
考えています。
研究発表など、派手さはないものの産業カウン
本学会を契機に、会員の皆様がますます学び
セリングの課題について真剣に報告、討議が行
を深められ、我が国の働く人たちの福祉の向上
われ、参加者のアンケートを拝見しても、今後
に貢献されることをお祈り申し上げてお礼の言
の活動に得るところが大きかったとの御意見を
葉といたします。
数多く頂戴しました。
フィナーレで学生スタッフをねぎらう古山さん
−5−
大 会 企 画 シン ポ ジ ウムⅠの 報 告
神奈川大学特別招聘教授 桐 村 晋 次
情報・金・商品や人が国境を越えて自由に交
る道具になっていることもあり得るのです。
流できるグローバリゼーション、技術革新、そ
第 16 回大会は、こうした観点から「快適職
して、東北地方を襲った地震・津波、原子力発
場づくりへの貢献—個人・職場・社会を繋ぐ触
電の災害など、今、私たちの周りは予測できな
媒として、産業カウンセリングは何をすべきか、
い早さと広がりで変化を続けています。
何ができるか」をテーマに掲げました。
社 会・ 経 済 の 状 況 が 変 わ る と、 企 業、 学 校、
大会企画シンポジウムⅠでは、大会テーマの
家庭、地域社会等の様々な分野で新しい課題が
趣旨に沿って「産業カウンセリングは何をすべ
生じ、それに対応しなくてはならなくなります。
き か、 何 が で き る か — 今 の 課 題 と こ れ か ら —」
産業カウンセリングは、これまで主としてカウ
という課題に取り組み、今、産業カウンセリン
ンセラーとクライアントという1対1の関係に
グに取り組む実務家、研究者に求められている
焦点を合わせて研究と実践を進めてきましたが、
ことについて、個人、家庭、学校、企業、産業
これからは働く人を取り巻く環境にも目を向け、
カウンセラー、人材育成の視点から、この課題
視野を広げていくことが求められています。
にもっともふさわしい学会や団体の代表者に登
与えられた環境に如何に適応するかだけでは
壇いただき、多面的に論じていただきました。
なく、人々が労働している職場、組織、制度に
シンポジストおよび主たる内容は以下の通り
積極的に働きかけて、危険、疲労やストレスの
です。
少ない快適な職場環境を組織ぐるみで形成して
○安藤一重 ( 日本産業カウンセラー協会会長 )
いくことが重要なテーマになってきます。環境
「産業カウンセラーに求められる役割と能力要件」
への適応から、改善、そして、創造へと一歩を
○堤貞夫 ( 当学会常任理事、社会活動委員長 )
踏み出したいものです。職場環境、組織や制度は、
「産業カウンセリングの課題 ( 企業の立場から )」
もともと人間が働きやすいように良かれと思っ
○平木典子 ( 日本家族心理学会前会長
て作りだしたはずのものですが、いつの間にか
当学会常任理事 統合的心理療法研究所所長 )
劣化し、手かせ足かせとなって私たちを苦しめ
「産業カウンセリングにおけるシステミックア
プローチの必要性」
○三川俊樹 ( キャリア教育学会副会長
当学会常任理事、近畿支部長 追手門学院大学教授 )
「キャリア教育・キャリア形成支援
で育むべき力とは」
○森田一寿(人材育成学会会長
当学会常任理事 目白大学特任教授)
「組織と係り、介入できる人材の育成」
−6−
大 会 企 画 シン ポ ジ ウム Ⅱ
ソ フト 面 か ら の 快 適 職 場 づ くりと そ の 効 果
独立行政法人 労働者健康福祉機構 産業保健部 古 山 善 一
12 年前、「こころの健康づくり指針」 が公表
大勢は如何ともしがたいが、この普及は継続し
される以前に、労働省で人間関係面からの快適
なければならないと決意したのはその時であっ
職場に関する研究会報告書がまとめられた。当
た。
時、東京労働基準局労働衛生課長であった私は、
第 16 回 大 会 準 備 委 員 長 を 拝 命 し た 時、 私 の
尊敬する高田勗先生が委員長、木村周先生が副
頭にはこのことがあった。本大会では、ワーク
委員長を務められたその報告書を手にした。一
ショップで「快適職場づくりの進め方」、自主シ
読して、メンタルヘルス対策を目的としたもの
ンポジウムで「中小企業とソフト面からの快適
であることを理解した。その考え方は、一次予
職場づくり」、ラウンドテーブルで「快適職場づ
防ばかりでなく、二次予防、三次予防にも効果
くりへの貢献」が企画され、その中心に据えら
があることは明らかであった。
れたのが本シンポジウムであった。
そ の 後、 本 学 会 の 役 員 で も あ る 下 村、 緒 方、
高田先生、木村先生の大御所に加えて、精神
松下委員を加え、数次の委員会が持たれ、産業
科医の立場から黒木先生、企業の立場から武田
カウンセリングの知見が加えら
れ た。 完 成 度 を 高 め た 「 快 適 職
場 ス ケ ー ル 」 が 公 表 さ れ、 厚 生
労働省のモデル事業が始まった。
平成 22 年度は私も委員の一人に
加 え て い た だ き、 そ の 効 果 の 検
証に係わることができた。
と こ ろ が、 厚 生 労 働 省 の 事 業
仕 分 け の 中 で、 そ の 中 止 が 決 定
さ れ た。 産 業 界 か ら、 メ ン タ ル
ヘルス対策としてまさに求めら
れている時に、である。
先生、医療現場の立場から松下
先生によるシンポジウムは、産
業カウンセリングが快適職場づ
くりのバックボーンとなる学問
であることを明らかにしたと考
えている。
これからも「気持よく働いて、
いい仕事をする」職場づくりに
努めて参りたい。
−7−
大 会 企 画 シ ン ポ ジ ウム Ⅲ
人間軸のマネジメントの確立に向けた産業カウンセリングからの視点
—産業現場からの問題提起と組織開発の課題—
社会活動委員長 堤 貞 夫
社会活動委員会が、2 年半にわたっていろいろ
いる実感がないのはなぜかについて、すれ違っ
とディスカッションした内容を、会員の皆さん
ている実態を細かく分析し、各役割間のコミュ
にお伝えし、問題の感触をつかんでいただく目
ニケーションの必要性、お互いに勉強しなけれ
的で、開催させていただきました。
ばならないことが数多くあることを指摘し、経
この委員会は、3 年前に設定されていた「将来
営者に働きかけ、リスクマネジメントとして取
計画特別委員会」が発展的に解消され、「社会活
り上げるやり方を実例によって示しました。
動委員会」として再スタートしたものです。社
2 番の大脇正紀さんは、マネジャーが疲弊し
会活動とはここでは、学会の活動を企業にもっ
ている現状に至った時代的背景を脱するには、
と普及し、実効的な成果がより見えるようにす
健全なワークモティベーションの強化が必要で
ること、としています。
あり、まずマネジャーへの支援が先決、部下の
この 2 年半の間、企業の中でさまざまな立場
一人ひとりの人間的成長を引き出すために、マ
で活動されている 16 名の方々に参加をお願いし、
ネジャーの人間的魅力醸成が必要であることを
いろんな切り口からの報告を聞き、ディスカス
強調しました。
をしましたが、その全貌はとても短時間でお伝
十分に内容を伝えきる時間がありませんでし
えできるものではなく、今回は大会企画シンポ
たが、皆さんに熱心に聴いていただいている実
ジウムとして、話題提供者 2 名とコメンテーター
感が伝わってきました。私たちが強調するのは、
3 名のやり取りに会場の意見を交錯させながら、
時代が変わってきたこと、その変化に経営や制
現場で起こっていることと、対応策のすれ違い
度施策がついてきていないこと、まさにマネジ
具合を実感し、実効のあがる対策のポイントを
メントの中心に人間軸をおくというパラダイム
感じ取っていただくという進行としました。
の転換をしなければすべてが進まなくなってい
最初の話題提供者鈴木浩一さんは、メンタル
ることです。そこでトップが理解し現場に指示
ヘルス不全問題が一向に改善の方向に向かって
することが肝要なので、次の展開では広く関係
専門家が連携協力し、マネジ
メントに伝える方策探求が望
まれます。
この視点の転換は、産業カ
ウンセリングの原点につなが
るものであり、企業の規模や
職種の如何にかかわらず実効
をあげられることを、学会と
して具体的に解きほぐして見
せたいと思います。
−8−
学 会 企 画 シ ン ポ ジ ウム 報 告
ライフバランスマネジメント研究所・代表 渡 部 卓
学会シンポジウムコーディネーターからご報
心理士の緒方俊雄先生からは、最近の若い人の
告と感想をお届けさせていただきます。当日は
うつ病が症状、言動、性格などで従来型うつ病
多数の皆様のご参加をいただき活発な議論の場
と異なり、休職中や復職後にも想定外の言動が
となりましたこと御礼申し上げます。周到な準
みられ関係者が苦慮している現実とその対応カ
備をいただきご登壇された三人の先生方、徹夜
ウンセリング事例が発表されました。その詳細
準備で支えていただいた事務局、お仲間の研究
な ご 発 表 か ら は 実 に 多 く の 示 唆 が あ り ま し た。
委員会の先生がたにも感謝しております。さて
清水建設株式会社人事部・部長、臨床心理士の
今回のテーマ「多様化するうつと復職支援」は
杉浦光夫先生からは人事部内において「職場復
現場の最多頻出テーマでもあり、グローバル大
帰プログラム」を試行開始されての2年の間で
企業のトップがこのテーマに自ら言及されて驚
経験の報告がありました。事例性・個別性が高
いた経験も個人的にございます。ただ職場での
く、状態像の把握とアセスメントが困難である
改善対応事例を聞くこともまれのように思いま
現状に対して、先生自らが産業精神保健スタッ
す。そのような問題意識のなかで赤坂溜池クリ
フと人事担当者の「二足の草鞋」をはかれてリー
ニック院長、降矢英成先生からは多忙な心療内
ドされた職場復帰プログラムのご経験には多く
科医・産業医業務の傍ら、何度も森林グループ
のご質問があり多く示唆をいただきました。以
療法を主催された経験からのご発表がありまし
上、簡単ではございますが、シンポジウムから
た。神経活動度やバランス測定を検証されエビ
はとてもこの紙面ではとても伝えきれない一冊
デンスをとりながら森林環境からの五感への「癒
の本になるほどの示唆があったように思います。
し」の作用の説明があり、さらに森林の「多様性」
ご登壇の先生方には改めて感謝いたします。研
や「寛容性」からの人生観への学びや生きがい
究員会では廣川進委員長のもと、この1年で5
を生み出す効果とその復職支援活用での可能性
回の公開講座を企画し「多様化する現代の<う
など大いに関心を集めました。今年は国連の「国
つ>とどう関わるか」をテーマに和気藹々と研
際森林年」でもあり今後への期待が高まるはず
究を進めてまいりました。今後ともご支援を賜
です。SOT カウンセリング研究所・代表、臨床
りますようお願いいたします。
司会をつとめる渡部さん
−9−
特別個人研修発表された方の感想をいただきました
キャリアカウンセリングにおける質的アセスメント技法
— ライフライン法を中心に —
独立行政法人 労働政策研究・研修機構 下 村 英 雄
最近、心理学の学会ではポスター発表が多くなった。しかし、私は、やはり
口頭発表を好む。口頭発表では、お集まりくださった皆さんを退屈させないよ
うに全力を尽くさなければならない。そのため、準備の段階でいろいろと工夫
を凝らす。その工夫が実際にうまくいったのか、ご来場の皆さんの反応を直接、
感じ取ることができる。ご来場の皆さんが相づちをうってくださったり、はっ
と顔を上げてくださると励みになる。一方、退屈そうだったり、つまらなそう
にしている方がいると冷や汗が出る。そういう個人発表ならではの緊張感を、
私はやはり好む。そして、そういうご来場者の皆様の反応を通じて、今後どういう方向で研究を進めてい
くべきなのかもよく分かる。この点が、私にとってはいちばん大きいかもしれない。その意味で、今回の
個人発表も、私にとっては大いに学ぶことの多い有意義な機会であった。今回、発表の場をいただき、改
めて感謝申し上げる。
定年退職後に働く労働者の行動選択と自己イメージ
独立行政法人 労働政策研究・研修機構 奥 津 眞 里
第 16 回大会では、定年退職後の労働者が働く場を得るだけでなく、職業能力
を快く発揮できる働く条件が何かを探った研究成果を発表させていただいた。
発表では、定年退職経験においては定年前後の働き方の変化が問題になること
を指摘し、その変化に焦点を当てて調査結果をご紹介した。
日本では定年制を有する企業は多い。現在は、定年は労働者にとって職業活
動からの引退と年金受給に結びつく時点ではなく、働く条件を再設定して職業
人生の最終ステージにどのように残れるかを争う時点でもある。その時に労働
者が向き合う課題は経済的な問題だけではないし、個人的問題に終始しない。現状では、定年制は企業と
そこに働く個人の関係に止まる制度を超えて社会的枠組みといえるものになっている。そこで、個人と企
業の間、個人と社会の間、世代間といった中で職業キャリアのあり方を意識していただきたいと意図した
が、ご参集の皆様にはいかかがであったろうか。客観的な労働条件の水準の問題ではなく、働く条件の変
化があること、その変化の受け止め方が個人の行動選択に関わりをもつことについて、産業カウンセリン
グ関係者のご理解が得られようにと願っている。
− 10 −
新しい時代における「人間観パラダイム」支援の在り方再考
— 組織の戦略課題、働く人の 「やる気と創造性」 開発と活用 —
財団法人 関西カウンセリングセンター 平 川 完
「人的資源管理」(人材マネジメント)を通じて、働く人の創造性とやる気を
向上し、生産性向上につなげ、グローバルな競争に生き残るというという産業
界が直面している戦略課題について再考するという試みでしたが、東日本にお
ける未曾有の大災害は我々に「新しい社会の創造」への選択を迫っているとい
う切実な思いに突き動かされて、自分の研究の原点を確認し、多分野の専門家、
実践家のメッセージを自分なりに受け止め、支援者としてのこれからの在り方
を考察して発表しました。会場で聞いて下さった方々から、共感したとの感想
を頂いて、多くの人が今、大きな時代の転機にあることを実感されているようで、大いに励まされる思い
でした。
「現代は変化の時代であり、モデルなき時代、高度成長で尾根に登りつめた日本、世界からの烈風、高
山病の危険(人間疎外、環境汚染)にさらされている。企業も日本の前途も、私たちが創造性を発揮でき
るかどうかにかかっている。」という 40 年前(1971)の「日本生産性本部創造性開発委員会」(委員長、
西堀栄三郎)のメッセージ(*)が、
まさに平成の今に通じるのはどういうことか、深く考えさせられます。
*「人間性と創造性開発」〜やる気を起こす内発的経営の道(1971、日本生産性本部)
「自己理解をテーマとする 1 回限りの
サイコエデュケーショナル・グループプログラムの効果研究」
— 描画、TEG、Who am I?の比較 —
跡見学園女子大学 宮 崎 圭 子
この特別個人研究発表は、前会長の桐村晋次先生の発案で、今大会初の試み
であった。桐村先生のご主旨として、当学会アカデミズム性のテコ入れであり、
実務家の先生方への刺激となるような発表であってほしいということであった。
このような主旨をお聞かせ頂き、なおさら宮崎の様な弱輩がお引き受けするこ
との不安とともに、お役に立てれば嬉しいとの複雑な気持ちでお引き受けさせ
て頂いた。できるだけ、桐村会長の志に沿うべく、司会をお引き受け下さった
上脇先生と事前に相談し、「ゼミ」のような展開にしようと決まった。上脇先生
の絶妙な司会のもと、宮崎の発表がフロアーの先生方のまな板に乗り、議論が深まっていった。プログラ
ムに採用したエクササイズに多くの質疑がなされたのは、やはり実務家の先生方の仕事に対する熱心さの
現れと感じる一方、アカデミズムを支えるクリティカルな質疑が少なかったことも ( 優しい人が多い…? )、
本学会の今後の課題とも思われた。
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女性活用による職場経営に関する調査研究
—実務者が博士論文を仕上げるまで—
昭和女子大学人間社会学部 渡 邉 祐 子
「特別」を冠する理由として、「研究領域に足を踏み入れた実務者であること」
が、私に要求されたコンセプトでした。そこで、研究発表は概要に留め、「どの
ようにその道を拓いたか(スキルと心理両側面)」とは、よく質問されることで
したので、研究領域に入る、入ってからの軌跡(奇跡)を発表いたしました。
ご参加いただいた方から、『長く働いてきた。女性の能力評価のこの研究結果
で、今まで釈然としなかったことが氷解できた:女性・実務者』、『修士課程で
終わっていた。これから前進する:女性・実務者研究者』、『この研究結果をふ
まえ、男性を対象とした研究を進めてほしい:男性・実務者』などのフィードバックをいただき、加えて、
プレゼンテーションに思わぬ賛辞をいただき、目的達成とともにおおいに励まされました。
フランクルの言葉になぞらえると、目的としなかったものの、幸運にも研究成果が結果として得られた
こと、また、人生が私に期待したミッションは、普通の女性である私が、キャリア・チェンジ(しかも高
齢のスタート)のモデルの端くれとなれた可能性、が再確認でき発表させていただきましたことを感謝し
ております。
地区学習会の報告
学会 事務局長 上 脇 貴
平成 23 年度総会では、初めての試みとして地区学習会の幹事から活動内容や問題点、展望を報告
いただきました。
中部地区の山本克英さんと中国地区の香川清さんはご来場され直接スピーチ、北陸地区の吉野ゆか
りさんと九州地区の佐々木裕子さんは文書で報告されました。それぞれの幹事から、他地区との交流
も含めて、地区学習会が会員の自己研さんの場として発展したいという熱意が示され、そのためには
学会からの情報提供や講師派遣、そして組織化の支援をもっと行って欲しいとの要望が出されました。
事務局もこれらのご要望にお応えできるよう最大限の努力をしてまいります。
さて、先日、事務局は 12 月 24 日 ( 土 ) に北陸地区での第 2 回学習会を行うとの連絡を頂きました。
詳細はまだ検討中の部分もありますが、会員の皆様にご案内させていただきます。(P 14 参照)
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3 名の方が平成 23 年度 学術賞、
実践賞を受賞されました。
学術賞の石川邦子さん
「コールセンターにおける
感情的労働尺度の作成」
実践賞の西村公子さん(欠席)と
榧野 潤さん
「職業相談の向上を目指した研修
プログラムの開発・効果分析及
び実施支援に関する実践報告」
実践賞佳作の遠藤清美さん
「勤労者の電話相談活動の実際
ー 11 年間の電話相談活動の
変遷と相談内容の変化を
ふりかえってー」
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第 2 回北陸地区学習会のお知らせ
第2回北陸地区学習会は、この年の締めくくりとして以下の 2 部構成で開催いたします。加入組織や資格
取得団体の枠を超え、志高きものが集い、学べる場です。非会員・学生の方々も奮ってご参加ください。
日 時:平成 23 年 12 月 24 日(土) 午前 9 時 30 分半~ 16 時 40 分 (9 時 10 分受付開始)
会 場:石川県女性センター 大ホール 無料駐車場あり
石川県金沢市三社 http://www.pref.ishikawa.lg.jp/jyoseicenter/access.html
テーマ及び講師
第 1 部(午前)パネルディスカッション
テーマ「今、何ができるのか !?」カウンセラーとしてできることを考える
震災ボランティアの活動報告等
第2部(午後)講演
テーマ「カウンセラーにとってのスーパービジョン」
日本産業カウンセリング学会副会長 日本キャリア教育学会副会長
追手門学院大学教授 三川 俊樹 氏 会 費:会員・学生 無料/非会員 3,000 円(当日)
申込み先:日本産業カウンセリング学会
お名前、連絡先 ( メールアドレス・電話番号 ) を記して下記の学会事務局へお申し込み願います
TEL & FAX : 03-5228-4418 E-mai : [email protected]
申込締切:平成 23 年 12 月 16 日(金)
第 96 回常任理事会 議事録
日 時:平成 23 年 9 月 30 日(金)18:20 〜 20:00 場 所:飯田橋ハイタウン会議室
出席者:阿南憲治、五十嵐敦、上脇貴、桐村晋次、今野能志、堤貞夫、楡木満生、松下由美子、宮崎圭子、
宮城まり子、渡邉祐子
欠席者:杉忠重、平木典子、廣川進、三川俊樹 (50 音順、敬称略)
1.審議事項
(1)入会希望者・退会届について
入会希望者 21 人を承認。7 人の退会届を受理。9 月 30 日の正会員数は、1,574 人となった。
(2)第 6 期学会方針について
会長より第 6 期学会方針の説明があり、下記事項が承認された。
○基盤事業の再整備
・産業カウンセリングの定義の検討 ・学会倫理規程の作成
・研究紀要の年 2 回発行 ・委員会活動計画と実施、および状況報告の遵守
○基盤補強事業の整備
・法人化 ・財政安定化
○第 6 期委員会職務分掌規程 ( 別紙参照、下記は新設委員会のみ )
新設委員会、連携推進委員会 ①他学会機関との研究・実践の連携に関する事項
支部活動支援委員会 ①支部設立へ向けた地域活動に関する事項
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2.報告事項
(1)第 16 回大会報告
事務局より参加者数と収支速報値と大会運営に関する改善提案を行うことが報告された。
(2)SV or 資格認定委員会報告
①学会認定 SVor の養成訓練が開始され、講座終了者のうちの希望者が受講中。
②訓練を進めるにあたり、倫理規程を整備する必要があり、倫理委員会の検討に委ねたいと考えている。
(3)その他
・広報委員会報告
第 6 期は、情報提供用のニュースレターと、定期的記事を編集した冊子として会報を発行する。
・事務局報告
第 6 期役員に委嘱状、各種規程を送付する。第 97 回常任理事会は 11 月 25 日。
広報委員会から
広報委員長 堤 貞夫
1、広報業務の基本的な考え方
1)
「会報」は学会の方針や活動など、読み物としての定期的記事を、
「ニュースレター」は、イベント案内、
活動情報などを、現存するメルマガのシステムを利用してお送りしようと考えています。
学会の活動をより広く知っていただき、会員の交流が深まることを期待します。
2)「会報」は、原則年4回、定期的に発行する。
①1~ 2月 新年挨拶、今年の活動方針 ②4〜5月 予算案、各委員会活動案
③7~ 8月 大会プログラム・研修会案内 ④10〜11月 大会報告、連携状況
3)「ニュースレター」は、年4~ 6回、活動・催し案内、ニュース性のある情報連絡を会員登録者にメー
ル発信します。経費の割りに実質的な会員サービスになり、会員管理にもなるので、より多くの会
員が登録されるようにお願いします。情報の安全性確保、
情報の更新をやりやすくするよう留意します。
4)ホームページは、事務局と連携して、定期的に内容更新できるよう情報を提供する。
関係する学会、協会、協議会とのメール交流等情報交流手段を検討します。
5)メディアへの情報発信は、各記者クラブへのニュースリリース、記者会見、個別媒体への情報提供、
論文発表などを行う。 2、個別業務の進め方
1)委員会メンバーの増強 業務を以下の3つのチームにわけ、機能的に活動する。
①企画、編集、校正 ②学術情報、連携情報 ③地域通信員、地域広報
2)「ニュースレター」発信準備のための、会員登録と意思確認については、事務局と打ち合わせ、この
会報最終ページに会員のアドレス入力方法を記載しています。皆さんのご協力をお願いします。
3)学術関連の情報や連携情報、記事作成に、専門家の協力を期待します。 地域の情報や広報活動については、地域通信員として協力を期待しています。
4)会員からの意見発信や情報交換なども、今後皆さんのご提案や企画記事を募集するなどして活性化
したいと思います。
5)各委員会からの情報提供は、最も基本的な必要記事なので、各領域活動について、計画段階からの
情報連絡、各種提案をよろしくお願いします。
今回の会報は第 16 回大会特集としましたが、今後、皆さんのご意見、ご希望を参考に学会活動をより広
く知ってもらい、産業カウンセリング学の発展を目指してスタッフ一同楽しく仕事したいと思います。ご
協力よろしくお願いします。(今号に係わった広報委員:萩原弘子、緒方俊雄、平 和俊、相原洋介)
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JAIC ニュースレター 再開(お知らせ)
2009 年末よりストップしていましたメールマガジン(JAIC ニュースレター)の配信を再開します。
つきましては、メールアドレスの登録・更新・確認をお願いします。
【JAIC ニュースレターとは?】
学会からの最新情報を、メールでお届けするものです。お届けを再開するのは 2012 年2月もしくは3月
から、2カ月に1回程度を予定しています。また、お届けする内容は、学会からのお知らせ、イベント紹介、
常任理事会報告、図書紹介、地域学習会等の各種活動報告、関連情報、会員の声等です。
【配信を希望される方へ】
次の要領で、メールアドレスの登録・更新をお願いします。
① 日本産業カウンセリング学会のホームページ(http://www.jaic.jp/)を開く
② 上部ツールバーの「会員ページ」をクリックする
③ パスワードに「jaic」と入力し、OKをクリックする
④ 右上部の「JAIC ニュースレターのご登録 / 配信アドレス変更 / 配信停止」をクリックする
⑤ IDに「jaicmember」、パスワードに「200804」を入力しOKをクリックする
⑥ 登録/更新/解除の所定内容を入力し、読者登録/変更/解除ボタンをクリックすると完了です
【メールアドレスを登録されている方へ】
現学会員で、上の要領にて新たに登録 ・ 更新された方以外で、2011 年 11 月 10 日以前にメールアドレスを
登録(含:事務局への連絡)されている方につきましても、『JAIC ニュースレター』の配信を希望される
かどうかを別途メールにて確認させて頂きますので、よろしくお願いします。
会員入退会のお知らせ
平成23年 9 月 30 日現在
入会者 jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj
田中 恵子
三澤 秀樹
水越 乙恵
塚原 正明
柴田 哲男
長屋 諒
池田 佳寿子
小林 雄二
天野 守康
今井 ロミ 友佳
倉地 輝幸
長坂 昌彦
飯田 一秋
上原 祐子
仁賀 順子
中村 吉男
木田 真美
中村 英昭
木村 芳恵
齋藤 伸明
檀上 喜一
退会者 jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj
梶田 洋治
近藤 真理江
辻本 進
福田 眞優
長谷川 栄治
(ご逝去)
土屋 里香
小川 邦治
日本産業カウンセリング学会会報 No.34
発行日 2011年11月11日
発行者 楡木満生
編集者 広報委員長 堤 貞夫
事務局 〒162-0822 東京都新宿区下宮比町2番28号 飯田橋ハイタウン1020号
日本産業カウンセリング学会事務局
Tel・Fax:03-5228-4418
URL:http://www.jaic.jp E‐mail :[email protected]
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