Japanese Newsletter

22.April. 2014
Vol. 011
自分らしさ・自分らしくを応援するUDジャパンの出版&研修事業
出版業界出身の代表が仕事をスタートさせてから、5月2日で32 年めを迎えます。今もUDジャパンは、人材育成
に関する業務が多いながらも出版社でもあり、
人材教育と出版の世界をミックスさせ、
「自分トリセツ作成研修」や「50
歳社員の自分史づくり」などを実施しております。今回は、自分のことを本にまとめる効果を、少しご紹介いたします。
自分取扱い説明書
通称 自分トリセツ
周りに自分を知ってもらうと、働くのが楽になる
文 章 が 苦 手 な 人 も 大 丈 夫。 研 修 に 沿 っ
て、 チ ェッ ク シ ー ト や ペ ア ワ ー ク を 行 う
と、 そ れ が 本 の 内 容 に な っ て い き ま す。
4
月は、人事異動や入社・転職で、新た
な人との出会いが多い時期です。皆様
の職場はいかがでしょうか? 特に障がいが
あって、合理的配慮が必要な人にとっては、新
しい環境で、上司や同僚からの理解が得られ
るのか、どのように自分の障がいを説明したら
よいか、悩むことも多いといいます。当事者だ
けではありません。受け入れる企業にとっても
同様です。障がいについて、どんな配慮をした
らいいのか、どこまで聞いていいのか、わから
ないことも多いと思います。
自
分取扱い説明書(以降 自分トリセツ)
は、自分の障がいに対して、どんなこと
受け入れられた」
「親や友人にとても支えられ
こと・・・、周りが知っていてくれると、ずっと仕
を知っておいてほしいのかを伝える本です。文
ていたことに改めて気づいた」
「自分の障がい
事がしやすくなる。何年も一緒に働いているけ
章は、得意・不得意がありますが、研修を進め
を他人に説明する知識を持っていなかったこ
れど、伝えていない。そんなことがたくさんあり
ていくうちに、たいていの人が8ページほどは
とに驚いた」、学びは人それぞれです。
「この
ます。
「この研修を受けて、本当によかった」、
書き終わってしまいます。もっと書きたい人は
研修の効果は何ですか?」、実施を検討する
こうした言葉は、障がいの有無に関係なく聞か
追記すればいいし、書けない人は、書かなくて
人事担当者から、たまにこうした質問を受けま
もいい。写真をたくさん使ってもいい。杓子定
す。
「効果は人それぞれですが、想像以上に大
規ではなく、その人らしい自由な1冊ができ上
きな効果があります」、こう説明しています。
れます。
裏面: 中高年社員を対象とした
「自分史づくり」の効果 ▶
がります。
読
み手に自分のことを伝える、目的はそ
障
がいのある人だけが対象の研修では
ありません。障がいのない人も、自分
れだけではありません。自分との対話
がどんなときに悲しいのか/楽しいのか、どん
です。
「これを作って、やっと自分の障がいが
な信条を持っているのか、苦手なこと・得意な
▲同僚や上司に求める配慮を書くページ。上は、難聴の
社員が書いたものですが、
「人の顔がなかなか覚えられ
ません」
「 伝えたいことがうまく言えない。時間をくださ
い」等、“障がい”がなくても、知ってもらうと、生きやすくな
ることが、皆さんそれぞれにあるようです。
ニュースレター 1
企業で働く中高齢社員の
作成を通した
自分史づくり研修 「自分史」
キャリアデザイン支援
『人は誰でも一生に一冊の本は書ける!』と言われています。研修、フォロー、
メール、授与式、自分史を中心に、いろいろな形でのプログラムがご提供できます。
■企業における中高齢社員の現状
の一つに『未来のための 自分史づくり研
日本人の平均年齢はほぼ 45 歳、最も
修』を掲げています。入社からリーダー
多い人口層はすでに 65 歳を超えた高年
層になるまで、多くの研修が用意されて
齢層。改正高年齢者雇用安定法、改正障
います。しかし、その時期を過ぎてしま
害者雇用促進法など、企業に課せられる
うと、とたんにキャリアデザインを考え
課題はここ数年、特に厳しくなってきま
る機会を見失ってしまいます。
した。社会(国)は納税者として長く健
55 歳が役職定年という企業が多いな
康で自立していてほしいと願い、高年齢
か、その後の 10 年、どう会社に貢献し
者自身も長く社会参加したいと願う人が
ていくか、さらに 65 歳定年後も 20 〜
増えています。
30 年ある残りの人生をどのように生き生
企業には超少子高齢社会の課題解決の
き活動できるか、課題はたくさんありま
ひとつとして、高年齢者の活力を引き出
す。
し、組織へ貢献できる人材育成が必須に
こうした課題を少しでも解決できるよ
なっています。
う、組織全体の生産性アップに繋げる自
UDジャパンでは、中高齢社員の研修
分史づくりをご提案しています。
■自分を見つめ直すと未来が見える
ある会社で、毎年 50 歳の社員を集め
てこの研修を行っていました。「研修な
ど久しぶり」と言いながら、懐かしい同
期と近況を報告しあったり、自分の人生
と 照 ら し 合 わ せ た り な ど、 単 に『 自 分
史』をつくるだけではなく、積極的に参
加していただきました。同期の人的ネッ
トワークも確かなものとしていたようで
す。
今年3月、当時の人事ご担当者から電
話をいただきました。第1回の受講者の
定年が近づき、年が明けてから、
『あのと
き自分史を作っておいてよかった。これ
からの生き甲斐が考えられた。』と感謝
の電話が何本も入ったとのことでした。
この研修で気づいた『自分』の過去から、
次の未来設計を、着実に、現実的にでき
たということです。
聞こえの名刺
4月2月〜4日に実施した「手話で行う 新入社員研修」
では、
今年も『聞こえの名刺』を作成しました。この『聞
こえの名刺』は、聴覚障がい者のみの研修のときによ
く行います。聴覚障がいは見えません。音に反応して
振り向いたり、口を読んで会話をしたりするうちに、
「聞
こえない」ことを忘れられ、配慮もなくなってしまうこ
ともあります。聴覚障がい者は、手話が母語で日本語
を書くことが苦手な人も多いために、自分トリセツ・自
分史の作成が難しい場合があります。そこで、ろう者
の高桐氏の発案で『聞こえの名刺』が生まれました。
個人的な10枚からのオーダーも受け付けております。
聞こえの名刺
〒 108-0075 東京都港区港南 2-12-27
TEL :03-5769-0212(代表) FAX :03-5460-0240
e-mail :[email protected]
URL :www.ud-japan.com/index.html
ニュースレター 2