12-12 - 日中経済協会

資料日中経済12年12月
ISSN 03875830
資料日中経済12年12月
’12-12
39巻10号
資料日中経済12年12月号
平成24年12月31日発行
発行所 一般財団法人日中経済協会
Japan-China Economic Association
〒100-0014 東京都千代田区永田町
2-14-2 山王グランドビル8階
発行人 日中経済協会企画調査部
制作協力 株式会社東レ経営研究所
(’12年12月1日~31日)
本誌は公刊されている紙誌をデ-タとして、
毎月整理したものである。
不許転載 ©日中経済協会
□ 目 次 □
中国関連の合弁・全額出資・合作企業 P1~2
中国関連事業拡大企業 P3~4
中国支店・事務所開設 P5
中国関連事業変更・再編企業 P5
中国企業・機関の海外進出 P5~6
12月の中国関連の合弁・全額出資・合作企業
設立企業名 所在地 日本・外国企業 中国企業・機関
事業項目
資本金
長安汽車
乗用車の製造 約1億1000
長安マツダ 江蘇省 マツダ
万㌦
汽車有限会 南京市
社
日環粉末冶 江蘇省 日本ピストンリ
金製造(儀 儀征市 ング
征)(仮称)
自動車・陸舶エ 約7億円
ンジン用組付・
補修部品の製
造・販売
(社名未定) 上海市 新日鉄住金エ 宝鋼エンジニアリ 免 制 震 部 材 の 約6億3000
ンジニアリング ング/上海現代建 製造・販売
万円
築設計
1
概 要
マツダは、長安汽車と折半出資で「長安マツ
ダ汽車」を設立(長安汽車、米フォード・モー
ターとの3社合弁会社「長安フォードマツダ」
を2社に分離する再編計画が承認されたも
の)。資本金は約1億1000万㌦。旧会社から
南京市の工場を継承、生産車種は「マツダ2
(デミオ)」「マツダ3(アクセラ)」で、13年には
「CX-5」も投入予定。15年の中国販売を現
在の約2倍の40万台にする。(旧会社の重慶
市工場は長安とフォードの合弁会社が引き
継ぐ)(日刊工12.12.3)
日本ピストンリングは、江蘇省儀征市にバル
ブシートなどを製造販売する100%出資の新
会社「日環粉末冶金製造(儀征)」(仮称)を
設立。資本金は約7億円。13年7月に生産開
始。現地メーカーからの受注拡大が見込め
るため約17億円を投じて一貫体制を整え
る。16年には現状比3倍の月産約300万個に
生産を拡大。(日刊工12.12.3)
新日鉄住金エンジニアリングは、中国鉄鋼
大手「宝鋼集団」の子会社「宝鋼エンジニア
リング」と中国設計大手「上海現代建築設
計」と免制震部材を生産・販売する合弁会社
を 13 年 3 月 に 上 海 に 設 立 。 資 本 金 は 6 億
3000万円、出資比率は新日鉄住金エンジと
宝鋼エンジがそれぞれ45%、上海現代建築
設計が10%。当初は免震ダンパーや耐震パ
ネルを日本から輸出して対応するが、数年
後の販売状況に応じ現地生産一貫体制に
向けて設備投資を計画。(フジサンケイビジ
ネス12.12.4)
資料日中経済12年12月
新疆天業太 新疆ウイ 太平洋セメント 新疆天業(集団) 普 通 セ メ ン ト 、 41億円
有限公司/太平洋 混合セメント及
平洋建材
グル自
水泥(中国)投資 び特殊セメント
治区博
有限公司[太平洋 の製造販売
尓塔拉
セメント子会社]
蒙古自
治州精
河県
中 国 に お け る 約12.5億円 三菱商事と三菱UFJ リースは、共同出資す
る「宏菱融資租賃(上海)」とともに中国で建
中小型建機
設機械のリース事業に本格参入。資本金は
リース事業
約12.5億円、12年内に新会社設立とともに
営業を開始。当面日立建機が中国で生産
する油圧ショベルを現地顧客にリースする事
業からスタート。3~4年後に数百億円の資
産規模を目指す。(日経12.12.26)
宏菱融資租 上海市 三菱商事/三
菱UFJリース
賃(上海)有
限公司
浙江省 三井化学/台
寧波市 湾塑膠工業股
份有限公司
(台湾プラス
チック社/FPC)
東方スミス専 湖北省 スミス(独)
用車両
武漢市
太平洋セメントは、新疆ウイグル自治区で14
年11月からセメントの合弁生産を開始。同自
治区でのセメント生産は国内メーカー初。13
年4月に合弁会社「新疆天業太平洋建材」を
自治区北部に設立。資本金41億円のうち、4
割をコンサル業務を行う子会社「太平洋水
泥(中国)投資」が、6割を現地化学メーカー
「新疆天業(集団)」が出資。投資総額は81
億円。同自治区の需要の4%にあたる年120
万トンを生産。早い時期に年間50億円の売
上高を目指す。(日経産12.12.17)
中 国 に お け る 投資額約17 三井化学は、14年5月に中国でリチウムイオ
ン二次電池(LIB)用電解液の生産を始める
電解液の製造・ 億円
ため、13年3月台湾石油化学メーカー「台湾
販売・研究
プラスチックス社(FPC)」と共同出資で合弁
会社を設立。約17億円を投じて浙江省寧波
市のFPCの化学コンビナート内に生産設備
を新設。三井化学は電気自動車用の大型
LIBの市場拡大と企業間競争を見込んで、
国内での委託生産から中国生産に切り替え
ることでコスト削減して競争力をつける狙い。
(日刊工12.12.28)
東風汽車集団
セ ミ ト レ ー ラ ー 6億元
の製造販売
独トレーラーメーカー「スミス」は、中国自動
車大手「東風汽車集団」と折半出資で湖北
省武漢市に「東方スミス専用車両」を設立。
資本金は6億元(約79億円)でセミトレーラー
を製造販売。14年上期に稼働予定。第1期
事業として5年間かけて年産4万台規模を目
指す。当初は中国における標準積載量のセ
ミトレーラー市場がメインターゲット。次いで
東風傘下の東風商用車と協力して新型商用
車の開発・販売も進める計画。(フジサンケイ
ビジネス12.12.4)
上汽通用五 重慶市 ゼネラルモー 上海汽車・柳州五 小 型 商 用 車 の 投資額66億 米ゼネラルモーターズ(GM)は、上海汽車・
元
柳州五菱汽車との合弁会社「上海通用五菱
ターズ(GM) 菱汽車
菱汽車
生産
汽車」の中国国内で3番目となる生産拠点を
(米)
重慶市に建設。第1期の投資総額は66億元
(約870億円)で15年に生産開始予定。年産
能力はマイクロカーを中心に40万台の見込
み。15年末までに広西チワン族自治区柳州
市と山西省青島市の既存拠点と合わせて年
産200万台の生産規模とする。(フジサンケイ
ビジネス12.12.6)
北京メルセ
デス・ベン
ツ・セールス
サービス
ダイムラー
(独)
北京汽車
乗用車の製造・
販売等
2
独自動車大手「ダイムラー」は、中国事業を
テコ入れ。中国事業専任の取締役を新設。
生産提携する地元大手「北京汽車」と折半
出資で「北京メルセデス・ベンツ・セールス
サービス」を設立、輸入、現地生産毎に分け
ていた新車・中古車販売、保守、販売戦略
機能を一本化。14年に小型高級車の現地
生産を開始、15年に中国での販売を11年比
5割増の年30万台に引き上げる。今後3年間
で計20の新モデルを開発・販売。販売店も
地方都市中心に年50店ペースで出店する
計画。(日経産12.12.19)
資料日中経済12年12月
12月の中国関連事業拡大企業
設立
現地企業 所在地
日岩帝 江蘇省 2011
人汽車 南通市
安全用
布(南
通)公司
江蘇省 1993.11
呉江経
済技術
開発区
日本・外国企業 中国企業・機関 事業項目 事業費
帝人フロンティ
自動車エア 11億円
ア/旭化成せん
バック用布
い
の生産・販
売
概 要
帝人と旭化成は、中国において共同で自動車の
エアバック用テキスタイル生産に参入。12月に江
蘇省南通市で生産を開始。11年に子会社を通じ
て設立した共同出資会社が11億円を投じて帝人
の既存拠点に生産ラインを設けた。旭化成がナイ
ロン原糸を供給、帝人の持つ国内外のエアバッグ
メーカーへの販路を活用し中国や東南アジアの
メーカー拠点に納入。15年のフル稼働時には約
300万台分相当を製造予定。(日経12.12.7)
マブチモー
ター
小 型 モ ー 約20億 マブチモーターは、13年1月江蘇省で自動車向
けモーターの専用工場を稼働。現地法人「江蘇マ
ターの製造 円
ブチ」敷地内に20億円程度を投じて新工場を建
設。自動車の窓や座席を動かすモーターを量
産。初年度は江蘇マブチの既存工場と同程度の
1200万個を生産、5年後を目標に2~3倍に引き
上げる。10年後、この分野でのシェアを現在の1
割から2割に高める。(日経産12.12.11)
長谷川 江蘇省 2006
香料(蘇 蘇州市
州)有限
公司
長谷川香料
香 料 の 開 約20億 長谷川香料は、15年9月期までに20億円弱を投じ
て蘇州市の工場の香料生産能力を引き上げる。
発・販売・製 円
現在の年産能力2000トンを約3500トンにし、上海
造
市の工場約3000トンと合わせて約3割の増強。増
産分は飲料に加える香料「フレーバー」。増産と
新規販路の開拓で、15年の中国における売上高
を現状比5割増の約60億円に伸ばす目標。(日経
産12.12.12)
Tokyo 江蘇省 2011.1
Electron 昆山市
(Kunsha
n)
Limited
東京エレクトロ
ン
フラットパネ
ルディスプ
レイ製造装
置事業
三菱ケミカル
ホールディング
ス
LED用赤色
蛍光体の生
産
日本電産テクノ
モータ(日本電
産子会社)
精密小型
モーター、
電子・光学
部品製造
万宝至
馬達(江
蘇)有限
公司
北京中
村宇極
科技有
限公司
北京市 2006.12
(工場
は陝西
省西安
市)
日本電 浙江省 1994.4
産シバ 平湖市
ウラ(浙
江)有限
公司
3
東京エレクトロンは、13年内に江蘇省の昆山工場
で液晶パネル製造装置(テレビ向け大型パネル
内の回路を製造する装置「エッチング」)の生産を
開始。山梨の子会社から数年かけて順次昆山工
場に全面移管。同社はエッチングで世界シェア約
6 割 、 売 上 規 模 は 年 間 200 ~ 300 億 円 。 ( 日 経
12.12.13)
三菱ケミカルホールディングスは、13年から発光
ダイオード(LED)の色を決める赤色蛍光体を中国
で委託生産。このほど北京に本社、陝西省西安
に工場を持つ中堅化学メーカー「北京中村宇極」
の株式約3割を4億円弱で取得。中村宇極に生産
技術を移転した上で生産を開始。国内生産分と
合わせて供給能力を倍増する計画。三菱ケミの
赤色蛍光体の世界シェアは5~8割。現在は神奈
川県のグループ会社工場で全量生産している
が、需要拡大に追い付かなくなりつつあった。(日
経12.12.16)
日本電産は、中国で次世代の産業用高効率モー
ターの生産を13年度内に開始予定。16年9月適
用の中国国家規格「GB2級」に対応。子会社「日
本電産テクノモータ」の浙江省平湖市の工場に専
用ラインを導入して米国子会社「日本電産モー
ター」と共同開発した新製品群を生産・販売。15
年までに世界での売上200億円を狙う。(日刊工
12.12.17)
資料日中経済12年12月
久保田 江蘇省 1998.4
農業機 蘇州市
械(蘇
州)有限
公司
クボタ
中国市場向 3億円
けトラクタ
富士電 遼寧省 2005.10
機馬達 大連市
(大連)
社
富士電機
電気機器
蘇州を
第一候
補に検
討中
川崎重工業
浙江省
杭州市
横浜ゴム
産 業 用 ロ 数十億 川崎重工業は、中国で産業用ロボットを現地生産
ボットの生円
する方針。総額数十億円を投じ、15年度までに工
産
場建設・稼働させる。立地は蘇州を第一候補地と
して検討中。反日などのリスクを考慮して現地企
業の出資を仰ぐ可能性も検討。人件費高騰で導
入機運が高まる自動車工場などの需要取り込み
を進める。川崎重工の当該事業の売上高は約
350億円で中国展開の強化で事業拡大を狙う。
(フジサンケイビジネス12.12.25)
タ イ ヤ な ど 30億円 横浜ゴムは、14年度初めに浙江省杭州市で建設
の製造・販
機械などに使う油圧用高圧ホース生産を開始。中
売
圧から超高圧までのホースを原料の生産から製
品化までの一貫生産。投資額は30億円で同社の
中国の事業統括会社が拠出。月産能力は40万
m。中国の景気減速から当初予定より1年近く計
画実施を遅らせたが、14年までに中国市場は本
格回復するとの同社の判断があった。(日経産
12.12.25)
東洋飲 浙江省 2011.12
料(常 常熟市
熟)有限
公司
ジャパンフーズ
/東洋製缶
四川省 2013年春 三菱レイヨン
予定
Sumitom 北京市
o Mitsui /天津
Finance 市
and
Leasing
(China)
Co.,Ltd.
三井住友フィ
ナンシャルグ
ループ(三井住
友ファイナンス
&リース
/SMBCコン
シューマーファ
イナンス)
クボタは、13年1月から中国でトラクターを現地生
産。総額3億円を投じ江蘇省蘇州市の久保田農
業機械の工場に生産ラインを設ける。まず70馬力
クラスの水田・畑作兼用モデルを生産、次いで
120馬力クラスまで5モデルに拡充する計画。16年
までに中国で1万台の販売を目指す。年産能力
は15年時点で約1万台、18年に2万台の計画。こ
れまで中国では田植機などを生産、トラクターは
日本で生産し輸出販売していた。今後現地生産
で価格競争力を高めて、14年以降中国から東南
アジアへの輸出を開始する計画。(日刊工/日経
12.12.19)
非公表 富士電機は、大連市の子会社「富士電機馬達
(大連)」の既存工場内にラインを新設して工作機
械の加工速度を制御するサーボモーターの生産
を開始。投資額は非公表。中国国内を中心に供
給、14年度10万台の出荷を目指す。日本からの
輸出から現地生産に切り替えてコスト競争力を強
める狙い。12年度内に部材の現地調達比率を現
行 の 70 % か ら 100 % に 引 き 上 げ る 。 ( 日 刊 工
12.12.21)
飲 料 PET ボ 30億円
トルの製造 超
販売および
受託充填事
業
ジャパンフーズは、浙江省常熟市の飲料工場の
年産能力を現状の2倍の5億本に引き上げる。東
洋製缶と共同設立した「東洋飲料(常熟)有限公
司」の工場に30億円超を投資して1分間に460本
を充填可能な生産ライン2本を13年夏までに順次
稼働させ計4ラインとする。ペットボトルの製造、飲
料の無菌充填、包装までを一貫して行い、無菌の
強みを生かして牛乳入り飲料などの生産・販売を
増やす。商品倉庫も現状の1.8倍に増床。日系飲
料メーカーに加えて現地飲料大手からの受託生
産を拡大する計画。(日経産12.12.27)
水処理施設 30億円 三菱レイヨンは、中国で水処理サービスに本格参
の運営
規模
入。現地のエンジニアリング会社などと組んで工
業団地の排水処理設備の運営・管理業務をこの
ほど四川省で受注済み。過半を出資して13年春
に合弁の運営会社を設立予定。投資額は30億円
規模の見通し。15年までに同規模の案件計10件
の獲得を狙う。水処理膜大手の同社が膜生産の
みのビジネスから脱却し、設備全体の設計・施工
から運営・管理まで請負うことで中国で拡大する
水処理需要を取り込む。(日経12.12.27)
工場設備・
三井住友フィナンシャルグループは、リースや消
建設機械
費者金融などの中国事業拡大を加速。三井住友
リース/無担
ファイナンス&リースは13年2月から北京で日本
保消費者金
企業や現地企業向けに工場設備や建設機械の
融
リースを手掛ける。広州、上海に次ぐ拠点。15年
の契約獲得170億円を目指す。無担保ローンを扱
うSMBCコンシューマーファイナンスは13年2月天
津市に全額出資子会社を設立。(日経12.12.30)
4
資料日中経済12年12月
12月の中国関連事業変更・再編企業
現地企業 所在地
設立
天津市
/広州
市
日本・外国企業 中国企業・機関 事業項目 事業費
概 要
コンビニエ
ローソンは、中国で約30店舗を12年内に閉店。店
ローソン/セブ
ン-イレブン/
ンスストア
舗数は約300に留まり、純増実質ゼロに近づい
た。セブンイレブンも約20店舗、ファミリーマートも
ファミリーマート
数十店をそれぞれ閉店。特に上海など大都市で
はコンビニ業態が飽和状態に達しつつあり、各店
舗の売り上げ減少が続く。赤字を食い止めるため
の閉店。(フジサンケイビジネス12.12.7)
トヨタ自動車
神戸製鋼所
自動車
江蘇常鋁鋁業 自 動 車 材 、
股份有限公司 缶材を中心
とするアルミ
(ALCHA)
板材の製
造・販売
トヨタ自動車は、中国で販売台数減少が当面続く
との判断から、中国最大の生産拠点天津市で14
年12月に完成を予定していた第4工場の建設を
先送りする方針(年産能力は最大20万台で小型
車を生産する予定だった)。また、広東省広州市
で15年に予定していた年産20万台規模の第3工
場の建設も先送り検討を始めた。(朝日12.12.9)
神戸製鋼所は、内モンゴル自治区で15年に稼働
を予定していたアルミ一貫工場の建設計画を撤
回。総額約400億円の8割を神鋼が、現地大手
「江蘇常鋁鋁業」が2割を出資して、年産20万トン
の大型工場を建設することで合意していた。12年
秋以降の反日デモや日本製品不買運動を受け
て、顧客の日系自動車メーカーの販売先行きが
不透明なことから、新規投資はリスクが大きいと判
断。今後は中国の景気動向をみながら現地生産
の是非や踏み切るタイミングを検討。(日経
12.12.25)
12月の中国支店・事務所開設
日本・外国企業 本社所在地 支店・事務所名 現地所在地
概 要
オリンパス
東京都新宿区 トレーニングセ 広東省など オリンパスは、17年までに内視鏡研修拠点「トレーニングセンター」を
ンター
で検討中
中国南部に新設。広東省などで候補地を検討中で、最大数十億円
を投じる見通し。2008年に上海、10年に北京で同センターを開設、
人材育成を後押しすることで内視鏡を扱える医師を増やし、世界
シェア7割を握る消化器用内視鏡の中国での販売を一気に伸ばす
狙い。17年3月期のアジア・オセアニア地区の内視鏡売上目標は現
状比3倍の1300億円。(フジサンケイビジネス12.12.11)
12月の中国企業・機関の海外進出
中国企業・機関
上海汽車集団
進出地
日本・外国企業
バンコク チャロン・ポカパン
(タイ)
(CP)
事業項目
概 要
乗用車の製造販売 中国国有自動車大手「上海汽車集団」は、タイ大手財
閥「チャロン・ポカパン(CP)」とバンコクで乗用車の合
弁会社「SMJCモーター―CP(上汽正大)」を設立。資
本金は約5億元(約65億円)で、出資比率は上海汽車
の香港・英国の子会社が計51%、CPが49%。18億元
(約230億円)を投じ年産5万台規模の工場を建設、14
年から上海汽車の独自ブランド車「MG」の生産を開始
する。将来は東南アジア市場向けの輸出拠点として年
産20万台規模への引き上げを目指す。(日経12.12.5)
万向集団
米
電池
A123システムズ(米)
中国自動車部品大手「万向集団」は、経営破綻した米
電池ベンチャー「A123システムズ」の米国での競売に
入札し落札。電気自動車やスマートグリッド向け最先
端電池を製造。落札額は約210億円の模様。ただし中
国企業による買収に関してはA123が米軍にも電池を
納めていること、A123にはグリーン・ニューディール政
策の一環として米政府による多額の助成が行われた経
緯もあり、反対論が続出。地元裁判所や米国外国投資
委員会が落札結果を承認するかが今後の焦点。(日
経産12.12.11)
5
資料日中経済12年12月
新華信託/中国航空
産業基金(中国建設
銀行が出資)
航空機リース
インターナショナル・
リース・ファイナンス
(ILFC)[アメリカン・イン
ターナショナル・グルー
プ(AIG)傘下]
中国投資信託会社「新華信託」、中国建設銀行出資
の「中国航空産業基金」と南アフリカの投資会社による
投資家連合は、アメリカン・インターナショナル・グルー
プ(AIG)傘下の航空機リース大手「インターナショナ
ル・リース・ファイナンス(ILFC)」を買収。AIG保有の発
行済み株式80.1%を約3400億円で取得、さらに9.9%
を買い増す権利も得た。ILFCは1000機超の航空機を
保有・管理し、80超の国と地域の航空会社約200社に
貸し出している。(日経産12.12.12)
中国工商銀行
スタンダード・バンク・グ 商品・外国為替
ループ(南アフリカ)の
在ロンドン商品・外国
為替部門
中国四大商業銀行の1つ「中国工商銀行」は、南アフリ
カの「スタンダード・バンク・グループ」がロンドンに置く
商品・外国為替部門の経営権取得(同部門の株式
60%の取得)を目指している。さらに数年以内に持ち
株比率を80%に引き上げるオプションも含めて交渉
中。(フジサンケイビジネス12.12.15)
ペトロチャイナ(中国
石油)
カナダ・ エンカナ(カナダ)
アルバー
タ州
シェールガス開発 石油生産アジア最大手「ペトロチャイナ(中国石油)」
は、カナダ最大の天然ガス生産会社「エンカナ」から、
事業
アルバータ州のシェールガス開発事業の権益49.9%
を約1000億円(11億8000万カナダドル)で取得。ペトロ
チャイナが向こう4年間で10億カナダドルを事業開発費
として支払うことでも合意。カナダ企業と海外国有企業
による契約発表は7日にカナダ首相が外資投資に関
する新規制を公表して以降初めて。(フジサンケイビジ
ネス12.12.15)
中国燃気(チャイナ・
ガス・ホールディング
ス)
フォーチュンガス・イン ガス開発・供給
ベストメント・ホールディ
ングス[フォーチュー
ン・オイル(英)傘下]
華為技術(ファーウェ ヘルシン
キ(フィン
イ)
ランド)
信 機 器 、 通 信 装 中国通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」は、今
置、ソリューション、 後5年以内に約78億5600万円を投資してフィンランド
通信基地局設備な の首都ヘルシンキに研究開発(R&D)センターを建設。
どの研究開発、製 主にモバイル端末の開発を行う予定。最初の事業はス
マートフォンやタブレット、マルチメディア端末向けに
造、販売
「アンドロイド」OSや「ウインドウズ8」OSアプリケーション
を開発。当初30人、その後5年間で100人体制にする。
人材の確保についてはコスト削減を進める携帯電話大
手「ノキア」の退社人材を多数獲得するとみられる。(フ
ジサンケイビジネス12.12.27)
パラボラマイニング(南 銅製品メーカー
中国最大で世界第2位の鉄鋼グループ「河北鋼鉄集
ア)/南アフリカ産業開
団」など複数の中国企業は、南アフリカ産業開発機構
発機構(IDC)/リオ・ティ
(IDC)と共同で南アフリカ銅製品最大手の権益を獲
ント(英豪)/アングロ・
得。資源大手の英豪「リオ・ティント」と英「アングロ・アメ
アメリカン(英)
リカン」傘下の「パラボラマイニング」の権益74.5%を約
408億円で購入。河鋼が35%、香港鉱業会社「俊安集
団」が25%、IDCと国有大型物資流通「天津市物質集
団」が20%ずつ保有。南ア・中国政府機関の許可を得
て4~6か月後に譲渡完了の見通し。(フジサンケイビ
ジネス12.12.28)
河北鋼鉄集団/俊安
集団/天津市物質集
団
南ア
中国のガス開発会社「中国燃気(チャイナ・ガス・ホー
ルディングス)」は、英フォーチューン・オイル傘下の
「フォーチューン・ガス」を約336億円で買収合意。中国
燃気は総額40億香港ドル規模の投資6件で合意。今
後2年間で天然ガス車の燃料スタンド60か所の開設を
計画。(フジサンケイビジネス12.12.18)
比亜迪股份有限公司 ブルガリ ブルミネラル(ブルガリ 二次電池、携帯電 中国自動車メーカー「比亜迪(BYD)」は、ブルガリアの
話 部 品 ・ 組 立 、 自 エネルギー会社「ブルミネラル」と折半出資で合弁会
(BYD)
ア・プレズ ア)
動車
ニク市
社を設立。数千万ユーロを初期投資してブルガリアの
プレズニク市に新工場を建設、13年2月に完成、電気
バスを月産40~60台生産。同国への中国自動車メー
カー進出は長城汽車に次いで2番目。合弁詳細につ
いては協議中だがほぼ合意形成済み。BYDは新エネ
ルギー車を中心に国際市場進出を進めており、すで
にオランダやイギリスで電気バスや電気タクシーを受
注。(フジサンケイビジネス12.12.28)
6