日中経済協会

資
ISSN 03875830
資料日中経済 10 年 5 月
料
’10-05
日中経済
□ 目
37巻3号
次 □
重要事項サマリー
資料日中経済10年5月号
平成22年6月30日発行
・チャイナマネーを武器に上海万博が開幕 ·········· 1
(’10年 5月 1日 ~31日 )
・積極的に商機拡大――経団連の訪中視察 ··········· 2
本誌は公刊されている紙誌をデ-タとして、
毎月整理したものである。
・日中韓首脳会談、投資・環境で協力強化 ·········· 3
・日中韓、多方面で協力関係を模索 ················ 3
投資自由化へ――日中韓経済貿易相会合 ··········· 3
重要事項サマリー
環境で共同体構想――日中韓環境相会合 ··········· 3
日中韓FTA産官学共同研究で初会合 ··············· 4
■チャイナマネーを武器に上海万博が開幕
太陽光発電で日中韓の新組織設立 ················ 4
史上最大規模の万博となる上海国際博覧会が1
ASEAN+3財務相会議、社債保証で合意 ············ 4
日午前9時(日本時間間 10 時)に開幕した。初日
・台湾、日中との交流を強化 ······················ 4
から大勢の観客が詰めかけ、一部では観客が騒ぐ混
日台が包括協力覚書に37ぶり調印 ················ 4
乱もあった。出展者数は過去最高の 189 カ国・地域
中台が観光事務所を設置 ························ 4
と 57 の国際機関。10 月 31 日までの期間中、来場
・米中経済、個別案件ごとに対応 ·················· 5
者は 7,000 万人以上、うち海外からは日本人 100
第2回米中戦略・経済対話が開催 ················ 5
万人を含む 350 万人の来場が予想されており、過去
米国、中国の自国製品優遇に懸念表明 ············ 5
最大の大阪万博(約 6,400 万人)を超える見込みだ。
・中国が今年3度目の預金準備率引上げ ············ 5
・日本、中国の中間層にビザ発給 ·················· 6
<環境新技術の実験場>
中国関連の合弁・全額出資・合作企業 ·············· 7
万博会場内には環境に配慮した技術や素材を
対中プラント輸出・技術供与・業務提携・協力 ······ 9
用いたパビリオンが目立つ。移動手段としては電
中国関連事業拡大企業 ···························· 9
気自動車や燃料電池車などが走り、会場は新技術
中国関連事業変更・再編企業 ····················· 11
の実験場ともなっている。
中国支店・事務所開設 ··························· 12
軍需企業の中国航天科技集団などか、中国館や
中国企業・機関の海外進出 ······················· 12
万博センターなど中国関連の主要施設に太陽電
池を提供。日本館は建物の外壁部分で発電する
「発電膜」を世界で初めて導入し、日本の省エネ
財団法人
発 行 所
技術をアピールしている。万博事務局は「会場内
日中経済協会
施設に敷設した太陽電池の発電量は世界最大規
Japan-China Economic Association
模の一つ」と強調する。
〒100-0014 東京都千代田区永田町
2-14-2 山王グランドビル 8 階
電話 03-5511-2513
中国自動車最大手の上海汽車集団は、電気自動
車や燃料電池車など約 1,000 台の環境対応車を
会場内の観客らの移動手段として投入。一方、長
発 行 人 日中経済協会企画調査部
制作協力 株式会社 リブロ
不許転載 ©日中経済協会
安汽車集団もハイブリッド車をデンマーク館に
提供した。
1
資料日中経済 10 年 5 月
会場内の照明の多くには、万博スポンサーでもあ
た。(FSB 5.1、朝日 5.1 夕、産経・毎日・読売・
る独シーメンスが提供した低消費電力の発光ダイ
日経 5.2、日経産 5.3)
オード(LED)を利用。会場内の6~7割は LED 照
明となっている。
■積極的に商機拡大――経団連の訪中視察
日本経団連の訪中団は 12 日、北京の人民大会
<直接経済効果1兆 7,000 億円>
堂で温家宝首相と会談、自由貿易協定(FTA)の
246 の出展者数は、00 年のドイツ・ハノーバー
締結に向けた協力の推進や環境分野での連携強
万博の 170 を大きく上回る。今年1~3月期に実
化で合意した。経団連の単独訪中は約5年ぶり。
質経済成長率で前年同期比 11.9%を記録した中
これまで日中経済協会が中心になってきた日中
国が、チャイナマネーを武器に圧倒的な吸引力を
間の民間経済交流だが、成長著しい中国での商機
見せつけた恰好だ。半年間にわたる会期中の経済
拡大に積極的に関わるべきだといった会員企業
効果として上海財経大学は、産業面で 795 億元、
の指摘もあるなか、より実務的な話合いをする必
消費面で 469 億元、計 1,264 億元(約1兆 7,000
要があると判断したためだ。経済界の「パイプが
億円)の直接的効果が表れるとの試算を発表した。
少なくとも二つあるのは非常に意味がある」とし
地元の証券会社は来場者による消費総額を日本
て、来年から経団連の訪中視察団を定例化する方
円換算で最大2兆円とみている。
針を表明した。
金融危機の影響を受けた景気低迷からの脱出
口を「中国市場」に見いだした日米欧などにとっ
<環境・FTA 推進で協力―温家宝首相と会談>
ては、上海万博を契機に中国の消費者にアピール
自由貿易協定(FTA)について、御手洗冨士夫
できるかどうかが鍵となる。問題は万博後、製造
会長がアジアの経済統合に向けて日中は協力す
業と輸出など外需への依存度が高い中国経済が、
る必要があると指摘したのに対し、温首相は日中
万博を機にサービス業や内需が主導する経済構
韓 FTA を重要課題と位置づけ、定期的な日中韓の
造にうまく転換できるかだ。一方では、交通イン
首脳会談を通じて締結に向けたプロセスを早め
フラなど公共事業の急拡大を契機とした不動産
たいと意欲を示した。
市場の過熱がバブル崩壊を招かないか、警戒感も
一方、中国政府は環境分野を「新興の戦略産業」
依然くすぶっている。
と位置づけ、省エネルギー・環境産業の総生産額
は 12 年に 2.8 兆元(約 40 兆円)に達すると見込
<日本企業も PR に懸命>
んでいる。世界最大の二酸化炭素排出国として温
万博に合わせ、日本企業が現地でのブランドイ
暖化対策も急いでいるが、中国では有力企業の多
メージの向上や販路拡大に力を注いでいる。日本
くが国有企業であるため、経団連としては経済界
企業は、万博での PR にも懸命だ。22 企業と2地
を代表する立場で要人との関係強化をはかりた
方自治体が参加する「日本産業館」では、ユニ・
いところ。具体的には、①インターネットでエネ
チャームが、中国で増産する紙おむつの便利さを
ルギーの効率的な管理ができるスマートグリツ
体感してもらうイベントを開く。帝人は、再生可
ド、②石炭、石油に頼らない原子力、水力発電整
能な合成繊維の制服を日本産業館の各社に提供
備、③省エネビルなどをセツトにした環境型都市
して知名度アップをねらっている。
の一体輸出、④車向け電池技術や充電設備といっ
食品業界では、キッコーマンが、繊細な味が特
た自動車インフラの提供が考えられている。
徴の日本の醤油を現地に広めるため、日本産業館
温首相はまた、省エネの推進にも関心を示し、
に高級懐石料理店を出店した。
来年 6 月、経団連が北京で開く省エネ製品展示会
万博では日本産業館のほか、政府と企業が共同
「グリーン・プロダクツ展」にも支援の意向を示
出資する「日本館」があり、トヨタ自動車の一人
した。(産経・朝日 5.12、産経・読売・FSB・日
乗り電気自動車、パナソニックが開発した眼とテ
経・日刊工 5.13、読売・FSB 5.14、産経 5.16)
レビの一体型ディスプレーなどが紹介されてい
2
資料日中経済 10 年 5 月
<共通規格づくりで協力>
3カ国が経済連携を加速する背景には、アジア
13 日、北京で開いた記者会見で御手洗会長は「中
が世界経済の成長センターになるに当たっては
国での事業展開には(環境・品質などの)基準づく
域内での日中韓の役割を高めることが必要との
りの連携が必要」と語り、日中韓 FTA 締結に向けた
認識がある。だが、最大の課題である3カ国 FTA
産官学共同研究部門でこれを検討するとの考えを
で5月に産官学の共同研究をスタートしたもの
示した。日本、中国、韓国は工業製品の環境基準や
の、その土台になる日中、日韓、中韓、それぞれ
品質基準などがばらばらで、メーカーは各国の基準
2国間の利害調整が難航。貿易や投資分野での協
に対応した商品を作らなければならない。3 カ国で
力拡大は簡単には進みそうにない。
基準を揃えることができれば、相互に製品を売りや
日本は韓国との経済連携協定(EPA)をめざす
すくなる利点がある。温首相からも前向きな感触を
が、韓国は非関税障壁の解消を交渉入りの条件に
得たという。ただ御手洗会長自身、こうした技術面
掲げる。李大統領は 29 日の日韓首脳会談で「世
での協力には「知的財産の保護が前提」になると指
界的に競争力がある韓国企業が日本からは撤退
摘した。(朝日・日経・日刊工 5.14)
している」と指摘した。中韓は 28 日に FTA の産
官学共同研究の完了を宣言。だが韓国側は低価格
■日中韓首脳会談、投資・環境で協力強化
の農産物が流人することを警戒し、交渉入りへの
鳩山由紀夫首相、中国の温家宝首相、韓国の李
調整は容易ではない。
明博大統領は 29 日の日中韓首脳会談で、3カ国が
日韓が自国企業の中国進出を支援するために
経済連携を深める姿勢を鮮明に打ち出した。アジア
積極的だった3力国の投資協定も合意が大幅に
が世界経済を牽引するうえで、日中韓の果たす役割
ずれ込んでいる。当初は5月中の見込みだったが、
が一段と高まるとの認識を共有。投資の拡大や環境
中国が消極的なためだ。3カ国が相互の利害対立
対策など広範な分野で今後 10 年の協力強化をめざ
を超えて共益の構図を築けるかどうか、真価が問
す共同文書を採択した。ただ推進することで一致し
われるのはこれからだ。(日経・毎日 5.30、日
た自由貿易協定
(FTA)は各国の利害が鋭く対立し、
経・読売・日刊工 5.31)
交渉入りへのハードルは高い。
会談は2日間の日程で、初日は経済分野に絞っ
■日中韓、多方面で協力関係を模索
て議論した。3首脳は会談後、今後 10 年間の3
【投資自由化へ――日中韓経済貿易相会合】
カ国の関係発展をめざした「日中韓協力ビジョン
日中韓の経済貿易相会合が 23 日、ソウルで開
2020」を採択。工業製品などの環境対策品質の標
かれ、3カ国間の投資の自由化などを定めた日中
準づくりに向けた協力、環境対策や生命科学の共
韓投資協定の交渉を2~3カ月以内に実質合意
同研究など計4つの共同文書をまとめた。
させることで一致した。今年中の最終合意をめざ
ビジョン 2020 には3カ国の FTA や経済統合の
す。会合後に発表された共同文書は、投資協定交
追求、投資拡大のほか、労働雇用分野で協議体設
渉について「前向きな進展があった」と評価した。
置、気候変動や環境保護対策など広範な分野で3
出席した直嶋正行経産相は、投資協定について合
カ国の新たな協力関係構築を盛り込んだ。3カ国
意を急ぎたい意向を示した。
の共通制度づくりなどを推進するため、常設事務
共同文書はまた、今月上旬にソウルで行われた
局を 11 年に韓国に設置することにも合意した。
日中韓の協議で、自由貿易協定(FTA)の締結を
鳩山首相は会談で、日中韓の有識者が3カ国の
視野に入れた産官学共同研究の進め方が決まっ
協力について、①地域経済統合に向けた日中韓共
たことを歓迎した。(東京・読売・朝日 5.24)
同事務局の設置、②日中韓 FTA の研究推進、③環
境、文化交流などを提言した「日中韓賢人会議」
【環境で共同体構想――日中韓環境相会合】
にも言及。「賢人会議の提言は有用だ」として、
日中韓3カ国による環境相会合は 23 日、北海
貿易投資の促進や大学間での人の交流、環境協力
道苫小牧市で全体会議を開き、今年からの5年間
などを提唱した。
で優先的に取り組む課題として、地球温暖化対策
3
資料日中経済 10 年 5 月
や黄砂対策など 10 分野での協力を明記した「共
産業の発展に向け協力する。
同行動計画」を採択、2日間の日程を終えた。
日中韓のほか、台湾、オーストラリア、マレー
環境分野で共同行動計画を取りまとめたのは
シアの6つの国・地域から7団体が参加し、「ア
初めて。3カ国は鳩山由紀夫首相が提唱する「束
ジア・パシフィック太陽光発電産業協議会」を7
アジア共同体構想」を踏まえて中長期的に協力す
日に設立した。上海で各団体が集まり、設立を決
ることでも合意、共同声明に盛り込んだ。
めた。定期会合を年2回開催し、統計データ作り
会合後の記者会見で、小沢鋭仁環境相は「共同
などに取り組む。(日経産 5.11)
体構想の具体化はこれからだが、環境が大きな柱
になるとの共通認識を得た」と強調。行動計画は
【ASEAN+3 財務相会議、社債保証で合意】
14 年までの対応方針を明記。温暖化防止では、
東南アジア諸国連合と日本、中国、韓国の財務
気候変動の緩和に向け協調して行動し、共同技術
相会議が2日、ウズベキスタンの首都タシケント
開発を促進。発展途上国の公害対策と温室効果ガ
で開かれた。会議では、各国が外貨を融通し合う
ス削減を同時に図る手法の確立に取り組む。
通貨交換協定の機能を強化することで合意。危機
越境汚染問題では、大陸から飛来する黄砂の発
再発防止で日本がかつて提唱した「アジア通貨基
生源対策や、光化学スモッグなどの大気汚染メカ
金(AMF)
」の実現に踏み出した。また、アジア債
ニズムの共同研究に着手する。黄砂対策をめぐっ
券市場の育成が重要だとして、域内の社債市場を
ては 22 日、専門家らによる作業部会を年内に開
活性化するため7億ドル(約 660 億円)の基金を
くことで日中の両環境相が合意している。
創設して現地通貨建ての債券発行を支援する信
行動計画には、①10 月に名古屋市で開く生物
用保証機構を発足させることでも合意、各国の出
多様性条約第 10 回締約国会議(COP10)の成功に
資で年内に設立する見通しとなった。
向けた協力、②電子製品廃棄物の違法輸出入の防
共同声明は「世界経済の回復で牽引役を担って
止、③経済成長と環境保護の両立なども盛り込ん
いる」と強調したが、金融市場の過剰流動性がイ
だ。次回会合は来年、韓国で開く。(東京 5.24)
ンフレ圧力を高めかねないことや、ギリシャ問題
を念頭に置いた財政悪化など経済の不安要因も
【日中韓 FTA 産官学共同研究で初会合】
指摘した。(日経・産経 5.3、読売 5.5)
日本、中国、韓国の3カ国は6~7日、自由貿
易協定(FTA)に関する産官学共同研究の初会合
■台湾、日中との交流を強化
をソウルで開いた。各国の次官級が出席し、3カ
【日台が包括協力覚書に 37 ぶり調印】
国間の FTA の実現可能性を探る検討作業を 12 年
日本の対台湾交流窓口機関「交流協会」と台湾
までに終える方針を確認した。年内に日本と中国
側窓□「亜東関係協会」は4月 30 日、地球温暖化
で会合を開くことも決めた。また、今後の共同研
問題のほか、災害や国際犯罪への対策、貿易・経済
究の運用に関する取決めを採択。商品、サービス、
など 15 項目の分野での協力強化をうたった包括的
投資などの分野で研究を進めることを決めると
な覚書に調印した。日台間の包括的な協力文書は、
ともに、各国の FTA の推進策などについて意見交
1972 年9月の日台断交から3カ月後に取り交わし
換を行った。(日経・日刊工・毎日 5.7)
た文書以来、約 37 年ぶり。(産経・日経 5.1)
【太陽光発電で日中韓の新組織設立】
【中台が観光事務所を設置】
太陽電池メーカーなどの業界団体、太陽光発電
台湾の交通部(交通省)観光局や旅行業界が出
協会は中国や韓国などの太陽光発電産業の関連
資する「台湾海峡両岸観光旅遊協会(台旅会)」の
団体と共同で新組織を設立したと発表した。地域
北京事務所が4日、オープンした。中国側の「海峡
内の太陽電池生産量や需要量などの統計作りで
両岸旅遊交流協会(海旅会)
」も7日に台北事務所
協力するほか、太陽光発電の普及支援制度などに
を開設する。双方とも当局が職員を派遣する出先き
ついてまとめる。アジア域内での取組みで、関連
だが、準政府機関の常駐事務所を相互に設置するの
4
資料日中経済 10 年 5 月
は、1949 年の中台分断後初めて。
(産経・毎日 5.5、
認定と制裁条項)に基づく年次報告書を発表した。
産経 5.8)
知的財産権保護が不十分な「優先監視国」に中国
など 11 カ国を指定したうえで、中国の自国製品
■米中経済、個別案件ごとに対応
を優遇した政府調達制度により米企業が差別的
【第2回米中戦略・経済対話が開催】
な扱いを受けているとして中国に「深刻な懸念」
米国と中国の多数の閣僚らが安全保障や経済分
を表明した。
野の懸案を話し合う第2回米中戦略・経済対話が
中国の政府調達制度は、IT やハイテク製品を
24~25 日、北京で聞かれた。焦点の韓国哨戒艦沈
調達する際に、中国で知的財産権の取得や商標登
没事件や人民元問題などには深入りせず、解決は先
録をした製品を優遇するもので、実質的に中国製
送りされた。
品に限定する内容といえる。日米欧が強く反発し、
一時は人民元の切上げ圧力を強めていた米国だ
中国は4月に制度を事実上撤回すると発表した
が、今回の協議では外圧を嫌う中国に配慮し、中国
が、運用面で不透明な部分も残ることから、USTR
が自主的に人民元の改革を進めるよう求めた。ただ
はなお問題が多いと判断したとみられる。(読
胡錦濤国家主席は「人民元改革は中国が独自に徐々
売・日経 5.1、毎日 5.2、日経 5.18)
に進めていく」と、4月の米中首脳会談時と同様の
発言を繰り返すだけで、今後どのような形で進める
■中国が今年3度目の預金準備率引上げ
かについての言及はなかったもようだ。
中国人民銀行(中央銀行)は2日、金融機関の
預金準備率を5月 10 日から 0.5%引き上げた。
<米中対話の合意骨子>
金融引締め措置である準備率引上げは2月以来
○ 人民元改革は6月下旬の G20 首脳会話に向け
で今年3度目、計 1.5%の引上げになる。
引き続き協議。
中国では以下の各種指標にみるように、景気に
○ 欧州の財政悪化問題を注視。マクロ経済政策
過熱感が出ている。市中に出回る資金を吸収する
で協調を強化。
効果がある準備率引上げを実施することで、バブ
○ 中国は内需拡大に取り組む。
ルの膨張を防ぐねらいがある。(産経・読売・東
○ 米国は財政赤字の削減に努める。
京・日経 5.3)
中国側としては、欧州で信用不安が発生したこ
<消費者物価指数 2.8%増――1年半ぶりの水準>
とを「緩やかな回復に多くの不確実性が出てきて
中国国家統計局が 11 日発表した 4 月の消費者
いる」と指摘。欧州経済の減速が懸念され、人民
物価指数(CPI)は前年同月比で 2.8%上昇した。
元の切上げは中国の成長の足を引っ張ることに
上昇率は2月の 2.7%を上回り、08 年 10 月以来、
もなりかねない状況だ。
1 年半ぶりの上げ幅となった。政府が年間目標に
米国側は、人民元問題について為替政策報告書
掲げる3%に迫っており、中国人民銀行(中央銀
の議会提出を延長し、中国の対応を見守っている
行)はインフレへの警戒を一段と強めそうだ。
が、中国側は欧州問題で身動きが取れなくなりつ
同時に発表した4月の工業品出荷価格(卸売物
つある。このまま改革が先送りされるなら、米中
価)指数は 6.8%上昇。伸び率は3月の 5.9%を
間の緊張が再び高まる局面も出てきそうだ。(読
大幅に上回った。原油など国際商品価格が上昇し
売 5.22、朝日 5.24 夕、朝日・東京 5.24、日経・
たためで、消費者物価への波及が懸念されている。
読売・FSB・毎日・産経 5.25、FSB・読売・日経・
(日経 5.11 夕、FSB 5.12、日刊工 5.17、日経 5.19)
東京 5.26)
<製造業景況感、2カ月連続で改善>
【米国、中国の自国製品優遇に懸念表明】
中国物流購入連合会は1日、4月の製造業購買
米通商代表部(USTR)は 4 月 30 日、米通商法
担当者景気指数(PMI)が前月比 0.6 ポイント改
スペシャル 301 条(知的財産権の侵害国・行為の
善の 55.7 になったと発表した。改善は2カ月連
5
資料日中経済 10 年 5 月
続で、景気判断の目安となる 50 を 14 力月連続で
ている発行対象を年収3万~5万元(約 41 万~
上回った。公共投資が牽引するかたちで生産の拡
68 万円)程度の「中間層」まで一気に引き下げ、
大が続いている。PMI は全国の製造業約 730 社の
発行する地域も内陸部や東北部に広げる。
購買担当者を対象にしたアンケート調査。生産や
中国では世帯の可処分所得が 5,000~3万
受注について 50 を上回ると拡大、下回ると縮小
5,000 ドル(約 46 万~320 万円)の中間層は 08
を示す。(日経 5.2)
年時点の推計で約4億 3,700 万人。富裕層に比べ、
来日旅行者数の飛躍的な拡大が見込める。07 年
<不動産価格指数 12.8%上昇で過去最高>
の調査では、中国人観光客のお土産など物品購入
中国国家統計局が 11 日発表した4月の全国主
費は国別でトップだった。政府には、成長戦略に
要 70 都市の不動産価格指数は前年同月より
もビザの発行要件緩和を盛り込むなど、景気低迷
12.8%上昇した。3月の 11.7%上昇を超え、05
が続く日本国内で新たな観光需要がデジタル家
年7月に月ごとの統計を取り始めてから最も高
電の販売など消費支出拡大に貢献するとの期待
い上昇率を更新した。ただ、中国政府が4月半ば
もある。
に打ち出した新たなバブル抑制策で、不動産販売
香港、マカオを除く中国人が日本に 15 日間滞
の勢いが鈍る地域も出ている。
在できる観光ビザを政府が解禁したのは 00 年。
都市別にみると、リゾート地の海南島にある海
当初は添乗員が随行する団体旅行客に限定して
南省海□が前年同月比 53.3%と最も上昇した。
いたが、09 年7月からは年収 25 万元程度以上の
北京が同 14.7%、上海が同 11.6%上昇し、ほと
富裕層のみを対象として北京、上海、広州の3力
んどの主要都市で前月より高い上昇率になった。
所で個人旅行客への発行も始めた。
ただ、広東省の広州や深圳などでは上昇率が縮ま
関係省庁は不法滞在や観光客を装った犯罪組
った。(日経 5.5、朝日・日経・東京・読売 5.12)
織構成員の流入など主に治安上の懸念から、発行
条件の一段の緩和を慎重に検討してきた。昨年7
<2カ月ぶりの貿易黒字ながら縮小傾向>
月の緩和以降、今年3月までに個人観光ビザで入
中国税関総署が 10 日発表した4月の貿易統計
国した約 1 万 6,000 入の中国人のうち、滞在中に
によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収
所在が不明となった事例はなく、中間層への拡大
支は 16 億 8,000 万ドル(約 1,500 億円)の黒字
は可能と判断した。
になった。3月は 04 年4月以来、ほぼ6年ぶり
調整中の新たな発行要件は、①大手発行のクレ
に赤字だったが、4月は2カ月ぶりに黒字に戻っ
ジットカード(VISA やマスターカードなど)を
た。ただ黒字額は前年同月比で9割近く減ってお
保有、②官公庁や大企業の課長級以上、③年収3
り、中国の貿易黒字の縮小傾向に変わりはない。
万~5万元以上の安定収入があるなどの条件を
4月の輸出額は前年同月比 30.5%増の 1,199
総合的に勘案する案が有力。外務省の内規とし、
億 2,000 万ドル。米経済の底入れ感が強まってお
各在外公館が発行の可否を判断する基準に用い
り、輸出は緩やかな回復傾向が続いている。一方、
る。ビザ発行の事務を取り扱う窓口もこれまでの
輸入額は 49.7%増の 1,182 億 4,000 万ドルだっ
3都市に加え、重慶、瀋陽、青島、大連など中国
た。輸出の持直しや国内景気の好調を背景に、原
にあるすべての日本の在外公館に拡大する。
材料の輸入が大幅に拡大している。
(日経・朝日・
政府は現地職員を増やすとともに、旅行者の申
産経・東京・FSB 5.11、日経 5.17)
請を代行する旅行会社への認可も現在の 48 社か
ら 200 社程度に増やす。来日中に失踪したり、犯
■日本、中国の中間層にビザ発給
罪にかかわったりしたケースが出れば仲介会社
外務省、国土交通省、法務省、警寮庁などは8
の認可の停止や取消しなどで厳しく対応する方
日、中国人向け個人観光ビザの発行要件を7月1
針だ。(日経 5.9、読売 5.10、東京・朝日・産経・
日から大幅に緩和する方針を固めた。現在は年収
日刊工・FSB 5.11、朝日 5.18、日経・東京・FSB・
25 万元(約 340 万円)程度以上の富裕層に限っ
朝日 5.19、日刊工・朝日 5.20)
6
資料日中経済10年5月
5月の中国関連の合弁・全額出資・合作企業
設立企業名 所在地 日本・外国企業 中国企業・機関
事業項目
資本金
三菱重工空 上海市 三菱重工業
現地冷熱 事業 300万ドル
調系統
(中国)(100%)
の統括会社
概 要
冷熱部門を分離・独立した空調機「Kブラン
ド」の販売・サービス会社で、需要拡大か見
込める中国市場を掘り起こす。2年後をメド
に中国の冷熱事業の売上高を2倍強の
2,000億円まで増やす。(日経産10.5.7)
広東省 仏プジョーシト 長安汽車集団
ロエングルー (50%)
プ(50%)
乗用車・小型
商用車の合弁
製販会社
経済発展が続く広東省など中国南部は購買
力が高く生産拠点を構える日系自動車大手
の人気が根強いが、新たな合弁事業をてこ
に20年には現状の7倍強200万台の販売と
10%のシェア獲得をめざす。(日経10.5.7)
江蘇省 ブリヂストン
蘇州市
現地加工 品事 3,000万ドル 中国における自動車や建機向けの部材生
業の統括・販売 (約28億円) 産など加工品事業につき、現地8社の管理
会社
業務の支援や一部販売機能をもたせる。成
長が見込まれる中国市場での事業拡大に
つなげる。(日経10.5.7)
荻野精密機 江蘇省 荻野精機製作 現地の電子・自動 精密自動 切断
械(常州)
常州市 所(51%)
車部品関連企業 機の合弁販社
(49%)
現地フィルムメーカーなどの需要を開拓する
ため、主力製品の営業体制を強化。既存顧
客へのメンテナンス対応や刃など消耗品の
販売に加え、日系メーカ-以外への新規営
業もめざす。(日刊工10.5.7)
アルケマ・ダ 江蘇州 ダイキン工業、
イキン先端 常熟市 仏アルケマ
フッ素化学
エアコン用新
冷媒の合弁製
販会社
新工場の本格稼働で、代替フロンのハイドロ
フルオロカーボン(HFC)-125の生産能力
は従来の3倍となる。日本を除くアジア、オセ
ニア地区での売上高を15年までに現在の
倍、200億円に引き上げる。(日経産10.5.10)
住友精密工 上海市 住友精密工業
業上海 (仮
(100%)
称)
水 処 理 シ ス テ 1億円
ムの販社
中国では経済発展に伴って水需要が増加、
水不足や水質汚染なとの問題が顕在化して
おり、インフラ整備が活発化している。13年
度に中国・東南アジアでの水処理事業で売
上 高 20 億 円 を め ざ す 。 ( 日 刊 工 10.5.11)
上海市 ダイレクトジャ 小型空気清浄機 空 気 清 浄 機 の 50万ドル(約 健康意識の高まりから空気清浄機の市場が
パン(40%)
の現地企業(60%) 合弁製販会社 4,600万円) 伸びており、中国では今後も市場拡大が期
待できることから合弁設立を決めた。3年後
に中国売上高10億円の達成をめざす。(日
刊工10.5.11)
天津荻野三 天津市 荻野製作所
峰精密機械
(75%)
大成良友食 上海市 丸紅(10%)
品(上海)
神鋼汽車鋁 江蘇省 神戸製鋼所
部件
蘇州市 (60%)、三井物
産(25%)、豊田
通商(15%)
新桃電力
丸紅(83%)
新東工業
(現法:青島新
東機械)
医 療 部 品 の 合 80万ドル
弁製造会社
大成長城企業
(45%)、
上海良友集団
(45%)
11年から日系電機メーカーの現地工場に
供給。自動車部品への参入もにらみ、急拡
大する現地需要を取り込み、11年に約1億
円、13年に約2億円の売上高をめざす。(日
刊工10.5.12)
食 品 加 工 の 合 1億元(約14 小麦粉の生産のほか、将来的には食糧輸
弁会社
億円)
送センターを設置し、上海を中心に販売す
る。中国で小麦の輸入から加工、パンの製
造・販売まで一貫体制を構築し、成長する中
国市場を取り込む。(日刊工10.5.12)
自 動 車 サ ス ペ 10億円
ンション用アル
ミ鍛造部品の
合弁製販会社
台湾・長栄グルー 火 力 発 電 所 の 300億円強
プ
買収
枠付造型機の
システム設計と
付帯設備の製
造
7
増える各国自動車メーカーの中国生産ととも
に拡大が見込まれるアルミ鍛造部品の需要
を取り込む。合弁のほか総投資額25億円で
生産設備を整える。(日刊工10.5.12)
国内で最大の海外独立系発電事業者とし
て、発電事業を今後の成長の柱の一つと位
置づける。すでに21%出資しているが、長栄
グループの62%保有株をすべて買い取り、経
営権を取得する。(日経10.5.13)
大物の鋳物を製造する枠付造型機システム
の需要増に対応し、今後は現地受注は青島
新東が請け負う。売上高を早期に倍の50億
円に引き上げる。(日刊工10.5.13)
資料日中経済10年5月
帝人投資
上海市 帝人(100%)
投資会社
3,000万ドル グループ全体の中核拠点として、中国での
(約27.6億円) 顧客開拓やブラント戦略の推進、企業のM
&A、投資活動などを行う。中国市場での
1,000億円の売上規模を20年頃までに3~4
倍の規模へ拡大させる。(日刊工10.5.14)
天津市 駐車場総合研
究所
駐 車 場 の コ ン 未定
サルティング・
管理運営 業務
を行う子会社
海外企業の技術導入をはかる同市からの申
し出を受け、自動車市場が急拡大する中国
で駐車場市場も拡大すると考えて進出す
る。(日刊工10.5.14)
米ゼネラル・エ 中国海洋石油総 油 田 開 発 に 向 30億元
CNOOCは金融面で豊富な経験をもつGEと
レクトリック
公司(CNOOC、 け投資ファンド (約400億円) 組 ん で 収 益 力 を 向 上 、 GE は 中 国 エ ネ ル
(GE、50%)
50%)
ギー業界の動向に詳しいCNOOCと提携し
て金融事業を強化する。(日経産10.5.17)
昆山同和工 江蘇省 DOWAホー
業炉(仮称) 昆山市 ルディングス
(子会社:DO
WAサーモ
テック、70%)
自 動 車 部 品 な 11億円
どの熱処理事
業を手がける
合弁会社
自動車関連需要の伸びから、中国での事業
強化をねらうDOWAと日系メーカーとの取
引拡大をはかる久恩企業の思惑が一致。新
会社の売上高は11年度に10億円、15年度
には40~45億円をめざす。(日刊工10.5.19)
舟山プスネ 浙江省 日立造船(49%) 舟山欣欣化繊
ス船舶機械
(51%)
舶用甲板 機器 8.2億円
製造の合弁会
社
舟山欣欣は新事業として造船関連に参入す
るのに対し、日立造船は中国で舶用機器事
業の拡大を計画。14年度に売上高40億円を
見込む。(日刊工10.5.19)
既存工場を アモイ
活用
LEDバックライト 6.5億円
用導光板の合
弁工場
当初は技術提携を考えていたが緊密な関係
構築をはかる。中国の2カ所と日本、台湾の
計4拠点体制を整え、世界シェア10~15%を
めざす。(日刊工10.5.19)
人 民 元 建 て 合 数億円
弁ファンド
内需の縮小を見込み、成長が期待される中
国企業を掘り起こす。中国の法律では100%
外資がファンドを設立・運用できないため合
弁で立ち上げた。(日刊工10.5.19)
松下商会
(51%程度)
台湾・久恩企業
(30%)
香港・通達集団
アント・キャピタ 現地企業(50%)
ルパートナー
ズ(50%)
大和クオンタ 台湾・アルチップ・ 精 密 減 速 機 の 1,560万ドル アルチップは半導体の設計企業として日本
ム・キャピタル テクノロジーズ
現地販社
(約14億円) の大手電機メーカーなどと取引実績があり、
高成長が見込めると判断。(日経10.5.20)
天津市 三井不動産
中国新天津生態 環境配慮 型都
マノショノと戸建て計2,650戸を開発する。中
(40%)
城投資開発、
市計画の合弁
国での住宅需要が底堅いと判断し、収益を
シンガポール企 開発会社
確 保 す る 。 ( 日 経 産 10.5.21)
蘇川ピカ貿 蘇州市 ピカコーポレイ 業
作 業 資 材 の 販 3,000万円 アルミ製梯子・脚立など大型機械・設備の組
易(仮称)
ンョン(100%)
売子会社
立や点検に使う作業資材を中国で販売。現
地の日系造船所・製鉄所・機械メーカー向
けの需要を開拓し、3年後に新会社で10億
円 の 売 上 を 見 込 む 。 ( 日 経 産 10.5.21)
広州市 JBCCホール
情報システムの
ディングス
構築・運用事
(100%)
業の現地法人
青島菱達化 山東省 三菱化学
青島泰達天潤炭 リ チ ウ ム イ オ ン 4億3,500万
成
(49%)、
材料(37%)
二次電池 用負 円
明和産業(14%)
極材の主原料・
球形化黒鉛の
合弁製造会社
安徽省 シナノケンシ
合肥市 (100%)
関西塗料(中 上海市 関西ペイント
国)集団
(100%)
煙台近鉄国 山東省 近鉄エクスプ
際物流
煙台市 レス
エ ア コ ン 向 け 1,500万ドル
モ ー タ ー の 生 (約15億円)
産子会社
中 国 事 業 の 統 3,200万ドル
括子会社
(約29億円)
現地の電子・自動 支店の法人化
車部品関連企業
(49%)
8
海外事業を強化し、日系企業のほか現地の
製造業や流通業などにも顧客を広げる。同
社の中国拠点は3カ所目(日経10.5.23)
年産2,000トンの製造設備を建設。生産した
球形化黒鉛を三菱化学が優先購入して負
極材の原料にする。同電池の需要が高まる
なか、負極材の主原料を安定的に調達でき
る体制を整える。(日刊工10.5.25)
旺盛なエアコン需要を受け東莞市に次ぐ生
産拠点として設立。3~4年後に売上高100
億円をめざす。(日刊工10.5.25)
中国事業の拡大に伴い、現法10社の統括、
資金管理、市場調査などを行う。同社は、中
国では自動車塗料が先行しているが、建築
向けなど汎用塗料の強化に向けたマーケ
ティング強化もねらう。(日刊工10.5.31)
物流サービスの拡大に伴い、現法の支店を
法人化。区域内で生産した輸出用製品の保
税手続が簡素化される同市の輸出加工区
に設立し、梱包作業など流通加工業務も請
け負う。(日刊工10.5.31)
資料日中経済10年5月
5月の対中プラント輸出・技術供与・業務提携・協力
日本・外国企業
中国企業・機関
所在地
日立製作所
中国新天津生態城 天津市
投資開発
事業項目
環境配慮型
都市計画へ
の業務協力
東芝(現法:東芝 調峰調頻発電公司 浙江省
水電設備)
揚水発電設 約 100 億 円 32万kW級ポンプ水車と発電機4セットなど受注。中国て
備の受注
(受注額) は原子力発電所の新設計画に伴い電力の有効活用に
つながる揚水発電の需要も高まっており、今後5年間で
15カ所の新設計画もある。(日経産10.5.7)
米フェデラル・エ 台湾・中華郵政
クスプレス(フェ
デックス)
国際配送
サービス
フェデックスが台湾の郵便局窓□で引受ける。フェデッ
クスは台湾発の貨物増を見込んでおり、中華郵政は顧
客サービスの充実をめざす。同社がアジア地域で郵政
事業体と提携するのは初めて。(日経10.5.7)
JFEエンジニアリ サンテックパワー
ング
業務提携に
よる太陽光
発電事業へ
の参入
価格競争力の高い世界大手サンテックパワーの太陽電
池パネルを輸入して自治体向けなどに発電施設を建
設。国内大手より10%程度割安に建設できるとみてい
る。15年度に売上高100億円を見込む。(日経10.5.9)
インターネットペ チャイナペイ、
イメントサービス アリペイ
決済サービ
スの業務提
携
日本で買い物をする中国人観光客などを見込んで機能
を充実。中国の電子商取引市場への参入をめざす加
盟店の決済支援もねらい。二つの決済サービスをパッ
ケージで提供する企業は国内初。(産経10.5.17)
NEC
重慶中聯信息産業 重慶市
医療機関向
け情報シス
テム事業へ
の参入
電子カルテ機能などのソフトウェアを共同開発し病院向
けシステムも構築。医療サービス向上に向けた中国政
府の大型投資計画もあり、病院のIT投資が拡大すると
みてIT大手に先駆けて市場を開拓。(日経10.5.23)
メリットファイブ
中国高等教育学生
信息網
教育留学情
報サイトの開
設
中国教育部直轄機関の代理店として、中国人学生と日
本の大学に相互の教育・留学情報を紹介するウェブサ
イトを開設。日本の同専門サイトが中国教育部の公式サ
イト内に開設されるのは初めて。(日刊工10.5.25)
阪神高速退路
上海市建設和交通
弁辯公室
技術協力
高速道路の整備が進み供用距離が急激に伸びている
上海市と、橋梁やトンネルなど道路構造物の維持管理
や技術情報の共有交換、技術者や研修生の相互交流
をはかる。海外との提携は4件目。(日刊工10.5.26)
台湾
契約額
概 要
中国・シンガポール両政府が進める「天津エコシティ」に
協力。スマートグリット(次世代電力網)関連の電力機
器、電気自動車の充電インフラ整備などを想定。電機
メーカーでの参画は日立が初めて。(日刊工10.5.7)
5月の中国関連事業拡大企業
現地企業 所在地
設立
日本・外国企業 中国企業・機関 事業項目 事業費
概 要
アイコクアル
精密鍛造品
事業部を1直から2直体制に変えて等速ジョイント
ファ
の生産体制
などの自動車部品用精密鍛造品を増産。特に米
補強
GEが中国で生産する小型車用ピニオンシャフト
の需要が増、えており11年度海外メーカー向けは
前期比2倍の36億円を見込む。(日刊工10.5.3)
江蘇省 10年12月 筑水キャニコム
常州市
三大雅 江蘇省
精細化 南通市
学品
(現法)
江蘇省
呉江市
新工場によ 10億円 手作業が多い中国の農業市場では機械による生
る農業機械
産効率化の需要が高まっていることから、新工場
への参入
と生産子会社を設立し、農機や小型電動車など3
機種の生産を始める。代理店の開拓も急ぎ、13年
度までに100億円の売上をめざす。(日経10.5.5)
サンダイヤポリ
マー(三洋化成
工業の子会社)
高吸水性樹 40億円 新興国の紙オムツ市場拡大なに伴う需要増に対
脂の生産能
応するため、サンダイヤポリマー100%中国子会社
力倍増
の三大雅精細化学品の生産能力を現在の年7万
ンから約2倍の年13.5万トンに増強。11年7月に
稼働。(日刊工10.5.5)
昭芝製作所
新工場によ 1.5億
るエアバッ 円
グ部品の増
産
9
中国自動車市場の拡大に伴う日系自動車関連
メーカーの需要増に対応。5月の新工場稼働とプ
レス機や組立ラインの年内増設で月産10万個、
広東省の既存工場と合わせ月産20万個体制へと
倍 増 す る 。 ( 日 経 10.5.5)
資料日中経済10年5月
東芝
広東省 12年稼働 日産自動車
広州市
筑水農 常州市 10年
機、キャ 上海市
ニコムス
テーショ
ン上海
筑水キャニコム
慶鈴汽 重慶市
車股扮
いすゞ自動車
蘇州市 14年度ま 日本ガイシ
で
白物家電事
業の拡充
中国で同社製品を取り扱う家電量販店の店舗数
を3年後までに現状の2倍3,000店に増やす。中
国政府の推進する農村部に家電を広める政策
「家電下郷」の対象製品に東芝として冷蔵庫等21
機種が認定されたことを受け、従来の沿岸部に加
えて内陸部にも展開。(日経産10.5.7)
東風日産乗用 第 2 工 場 建 50億元
車(東風汽車 設
(約700
集団との合弁
億円)
会社)
購買力の高さで中国の自動車市場を牽引する中
国南部で、年産能力24万台、日産の世界最大の
生産拠点とする。12年には第1工場と合わせた年
産能力を現状の7割増、90万台に増強、中国市
場でのシェア拡大をねらう。(日経10.5.9)
農業用運搬
車の工場建
設、事務所
(ショールー
ム)の開設
中国では農作効率化につながる農業用車両の普
及が進むと見込み、常州市の生産拠点と上海市
の営業拠点を設け、電動スターターーや農業用
電動カートなどを製販。同社としてはチュコに次ぐ
2カ所目の生産拠点。(日刊工10.5.10)
慶鈴汽車集団 合弁工場の
増強
100億 中国自動車大手・慶鈴汽車集団との合弁工場・
慶鈴汽車股扮に新工場棟を建設し、15年をめど
円
に年間生産能力を20万台に引き上ける。単一のト
ラックエ場としては中国で最大級。(日経10.5.11)
自動車向け 数十億 世界的な環境規制の強まりと中国など新興国で
排ガス 浄化 円
の自動車販売の増加に対応し、大型焼成炉を2
装置の生産
基新設。年産能力を現在の倍、4,000万個弱に引
能力増強
き上げる。これは国内を上回り、同社最大の供給
拠点となる。(日経10.5.12)
膠州市 11年夏ま 新東工業
で
工場移転の 10億円 今後も中国での販売増が見込めることから、山東
よる鋳造装
省青島市の工場を隣の膠州市に移転、工場棟も
置の生産能
5棟から1棟に集約して、鋳造装置などの生産量
力増強
を2倍に引き上げる。(日刊工10.5.12)
深圳市 10年夏
(稼働)
ウシオ電機
工場新設に 数十億
よる3Dデジ 円
タル映写機
の増産
リョービ
鋳造工場の 40億円 上海GMなど中国に拠点を持つ自動車メーカーか
新設
らの需要が増え、第1工場のフル稼働が続いてい
るため、自動車のトランスミッションケースの生産
能力拡大に踏み切る。15年3月期末までに売上
倍増をめざす。(日刊工10.5.12)
利優比 大連市 11年度
圧鋳
(稼働)
西安市 10~11年 ローム
成都市 度
重慶市
など
3D映画のヒットで世界中で高まるプロジェクター
需要に対応し、カナダ工場を増強する一方、中国
では新拠点をつくり中国市場向けを中心に年間
数百台を増産する。現地生産により関税を回避し
てコストを削減するねらいもある。(日経産10.5.12)
営業拠点の
開設
中国内陸部での電機メーカーの工場建設に対応
し、内陸5都市に営業拠点を新設するほか設計拠
点の人員も倍増して、海外企業向け売上比率を
30%に引き上げる。(日経産10.5.12)
第 2 工 場 の 10~20
新 設 と 第 1 億円
工場の能力
増強
旺盛な設備投資に伴うPC用HDDの駆動部や自
動車部品向け工作機械の需要を受け、第1工場
の能力を今夏までに14%多い月産400台に高め、
第2工場を稼働させる。(日経10.5.13)
蘇州膜技術促 研究施設の 数千万
進センター
開設による 円
水処理事業
の拡大
中国で工場排水や農業集落排水の再生分野へ
の参入を進めるため、排水処理装置の評価や実
験を手がける研究施設を開設。これを軸に、上海
周辺での顧客開拓を本格化し、12年度には水処
理事業の国内外での売上高を現在の3倍、30億
円超に高める。(日経産10.5.14)
津上精 浙江省 10年
密機床
ツガミ
WPT研 蘇州市 10年
究評価
室
帝人
現地子 天津市 10年秋
会社
キムラユニ
ティー
自動車補修 5.5億
部品向け倉 円
庫の拡張
自動車保有台数が拡大する中国で今後さらに補
修部品の需要が増えるとみて、2倉庫、6割増の9
万平米に拡張。中国事業の10年度売上高を前期
比36%増の13.5億円をめざす。(日刊工10.5.14)
クボタ、
三菱化工機、
チッソ環境エン
ジニアリング
水処理シス
テム実証プ
ラントの建
設
地域格差是正に向けた中国の新農村プロジェクト
下で、生活排水の浄化に加え、汚泥を肥料・バイ
オガス燃料にして販売する収益モデル事業を総
合的に提案して日本の技術力をビジネスにつな
げる。日中経済協会がとりまとめ、NEDOの研究
開発事業として準備を進める。(FSB 10.5.17)
安徽省
肥西県
10
資料日中経済10年5月
現地工 遼寧省 10年中
場運営 瀋陽市 (稼働)
会社
日本精工
(100%)
広汽本 広東省 12年まで ホンダ
田汽車 広州市 (拡張)
の既存
工場
現地の 江蘇省
子会社 蘇州市
甘粛省 2年以内
雲南省 (稼働)
河南省
など
天津市 10年7月
(稼働)
物流倉 山東省
庫、営 煙台、
業所
広東省
珠海
大型軸受の 100億
受注体制増 円
強
中国での需要拡大を受け、12年度までに現地販
売拠点を現16拠点から25拠点に増やすほか技術
支援や保守の強化のため専門人員を3倍の300
人以上にする。(日刊工10.5.18)
既存工場の 9.3億
拡張
元(約
125億
円)
主力車「アコード」などを生産する既存工場を拡
張、年間生産能力を36万台から48万台へ引き上
げる。急成長する中国需要の取り込む。12年には
ホンダ全体の中国での年間生涯能力は現状比3
割強多い83万台体制になる。(日経10.5.20)
仁川港湾公社 現地の各港湾 貨物輸送の
当局
業務提携
対岸の中国北東部に製造拠点を持つハイテク企
業の製品を船舶で運び、近接する仁川国際空港
から航空便で世界各地に輸送。物流網の整備が
途上にある中国国内からよりも低コストで出荷。現
地進出日系企業へも売込む。(日経産10.5.20)
横河電機
10年度中に製品開発技術者を30人程度増やし
70人体制にして、新興国市場を対象にした低価
格な制御機器開発の一部を中国で手がける体制
を整える。一部の制御機器は中国工場が最大の
生産拠点になっている。(日刊工10.5.24)
プロセス制
御機器の開
発体制強化
米ペプシコ
炭酸飲料な 25億ド
どの11~12 ル(約
工場新設 2,300
億円)
台湾・英業達 ス ピ ー カ ー 6億円
(インベンテッ 工場の新設
ク)
オンキヨー
上村工業
(100%)
無電解ニッ
ケルメッキ
薬品の増産
米国市場での販売が頭打ちとなるなか、可処分
所得の増加に伴い内陸部でも生活スタイルが変
化しつつある中国での長期的な需要拡大を見込
んで増産に備える。(日経産10.5.25)
パソコン向けスピーカーなどの中小型品を生産
し、12年までに年間生産能力を現在の5倍、1億
6,000万個に引き上げる。オンキヨーのスピーカー
生産拠点では最大となる。(日経産10.5.26)
1億円 中国での需要拡大を受け、10年度中に現状の月
産600トンから1,000トンへ増産。現地子会社に物
流倉庫も設置する一方、営業所2カ所を開設して
拡販する。(日刊工10.5.28)
5月の中国関連事業変更・再編企業
現地企業 所在地
設立
日本・外国企業 中国企業・機関 事業項目 事業費
概 要
メトロール
製品価格の
中国で販売しているセンサーの一部価格を3割引
値下げ
き下げ、組立は現地企業に委託。部品の大半も
現地調達。同社は工作機械向けセンサーの大手
だが、中国では低価格帯製品でコピーが出回り
苦戦を強いられていた。(日経10.5.5)
上海ハウ 上海市
ス昧の素
食品
ハウス食品
(30%)、
昧の素(70%)
カレー 事業
の体制見直
し
現地のマーケティング機能を一元化、事業戦略の
企画立案や経営の意思決定を迅速化する。事業
拡大を加速させ、11年の中国売上高を現在の3
倍、30億円に引き上げる。(日経産10.5.10)
長 安 マ 南京市 12年
ツ ダ 汽
車(仮称)
マツダ(50%)
自動車合弁
会社の再編
中国でのビジネス強化を目的に、従来のマツダ
(15%)、米フォードモーター(35%)、長安汽車(50%)
の3社合弁会社「長安フォードマツダ汽車」の分割
を中国政府に申請。(日刊工10.5.10)
現地工 山東省 11年春
場
煙台市 (稼働)
アツギ
技術認定制
度の導入
新工場の生産力に対応し従業員の技能向上や
多能工化でコスト削減を徹底するため、独自制度
を中国工場にも導入。(日経産10.5.18)
北京虎 北京市 10年5月
王和田
寛食品
ミツカングルー 現地企業
プ本社
(100%)
醤油販売子
会社の売却
過半数の同社保有株式を売却。今後、中国では
醤油製造から撤退し、食酢や関連製品の製造・
販売に経営資源を集中する。(日刊工10.5.21)
東莞市 10年6月
(閉鎖)
朝日インテック
東莞市 12年
グローブライド
OA 機 器 部
品生産工場
の閉鎖
釣り具製造
合弁工場の
独資化
スキャナーや昇降トレー用ワイヤ部品を現地日系
企業向けに生産していたが、タイの生産子会社に
集約した方が効率的と判断。(日刊工10.5.21)
輸出義務のある現生産方式を改め、従来の欧米
向け輸出から中国国内向け普及品の生産にシフ
トするため。中国での賃金上昇や元の切上げリス
クを回避するねらい。(日刊工10.5.28)
長安汽車
(50%)
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資料日中経済10年5月
5月の中国支店・事務所開設
日本・外国企業 本社所在地 支店・事務所名 現地所在地
概 要
ヤマダ電機
群馬県
1号店
富裕層をターゲットに日本メーカーの薄型テレビやデシタルカメラな
高崎市
どを販売。同社の長期経営目標である総売上高3兆円の達成に向
けた柱の一つと位置づけ、来期は2店舗出店予定。中国本土への進
出は国内の家電量販店として初めて。(産経10.5.7)
名古屋銀行
名古屋市
中区
北海道、東北7県
(新潟を含む)
韓国・LG電子
日本生命保険
タクミナ
南通支店
江蘇省
南通市
アンテナショッ
プ
香港
韓国
マスターセン
ソウル特別市 ター
大阪市
北京支店
中央区
大阪市
中央区
長春市
北京市
無脈動ポンプの
代理店
南通駐在員事所を支店に格上げして融資や送金などの実務を可能
にし、中国に進出している愛知県の中小企業を中心とする取引先へ
の支援を拡充する。上海事務所はそのまま。(日刊工10.5.7)
JTBの協力下、現地旅行会社の店舗内に8道県各地の加工食品や
工芸品などを並べる。日本への旅行を計画して来店する富裕層らに
北海道や東北の魅力をアピールし、旅行客を掘り起こす。広域連携
で海外に進出するのは珍しい。(日経10.5.12夕)
全製品の修理などをワンストップで提供できる顧客サーヒス拠点。中
国全土で現在の3カ所から年内に5倍に増やす。(日経10.5.24)
中国のグループ会社「長生人寿保険」(上海市、日本生命と金融
サービス業の中国長城資産管理公司が50%ずつ出資)が、中国保険
監督管理委員会から北京市に支店を設立するための準備認可を取
得した。今後は支店開設に向け、準備を進める。(日刊工10.5.27)
海外では汎用ポンプが中心だったが、二次電池材料や太陽電池材
料の製造で需要拡大が見込まれる無脈動型の精密定量ポンプを本
格展開する。そのため販売網と技術サポートを整備し、4年後には売
上高の海外比率を倍増して10%をめざす。(日刊工10.5.31)
5月の中国企業・機関の海外進出
中国企業・機関
素日光電科技(51%)
進出地
日本・外国企業
名古屋市 テゴー電子(49%)
中区
事業項目
概 要
太陽光発電パネル 工場やオフィス等に設置する太陽光発電装置向けパ
の合弁販社
ネルを日本のゼネコンや電機メーカーに販売するソプ
ライソーラーを設立(資本金j5,000万円)。顧客の要望
に応じて設計するため、テゴーが技術サポート。12年
度に30億円の売上高を見込む。(日刊工10.5.7)
TCL集団
欧州、東
南アジア
液晶テレビや携帯 マニラでコールセンター開設、ベトナムなどでの重点
電話の販売拡大 的販促活動の実施、欧州市場での中高級携帯電話端
末の投入増強を通じて、海外部門の比率を10年末に
は4割強以上に引き上げる。(日経産10.5.12)
中聯重科
南 ア フ リ 現地国有電力企業
カ
中国国電集団
現地国有電力企業
中興通訊
現地電話大手企業
英利緑色能源
冀東発展集団
中国石油天然気集団 カタール 蘭ロイヤル・ダノチ・
(CNPC)
シェル、カタール国営
石油会社
建機の販社設立 W杯開催を契機にプラスに転ずるとされる南アフリカの
経済成長を見越し、種々の分野で中国企業からの投
風力発電事業
携帯電話向け設備 資が拡大している。中国企業の輸出先は従来欧米が
太陽光発電設備 中心だったが、仕向け国の景気に左右されにくい体質
セメント工場の建設 をつくるねらいもある。(日経10.5.14)
天然ガスの共同開 石油に比べ環境負荷が小さい天然ガスの需要が高
発
まっている中国への輸入拡大をめざす。契約期間は
30年間。シェルが75%、CNPCか25%出資し、出資比率
に応じた権益を保有する。(日経産10.5.18)
鞍山鋼鉄集団
ミシシッ 米スチール・デ口ップメ 合弁電炉工場など 中国側は合弁を通じて電炉技術を習得するとともに経
ピー州な ント
の建設
営の国際化を進める。米側は鞍鋼の資金力を利用し
ど
て生産能力を拡充し、収益拡大をねらう。中国の製鉄
会社か米国に進出するのは初めて。(日経10.5.18)
中国石油天然気集団 シリア
(CNPC)
シリア・シェル(蘭ロイヤ 石油・天然ガス権
ル・ダノチ・シェル現法) 益の買収
山東如意科技集団
(41%)
レナウン
東京都
品川区
中国国内の石油需要の増加に対応し、資源権益の獲
得を急ぐ。株式の35%分を取得、同国内にある40カ所
の油田の生産許可も保有。(日経産10.5.20)
アパレルメーカーと 山東は中国の大手繊維メーカーだが、レナウンの商品
の資本(山東如意 力や販売力をてこにアパレルへの戦略的転換をめざ
の40億円出資)・業 す。レナウンとしても山東の中国工場・販売網を使い、
務提携
コストを削減して自社ブランド商品を現地で拡販。山東
はまた、これにより自社の衣料品原料の大口購入先を
確保するねらい。(毎日・読売・日経10.5.25)
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