FUJITSU Storage ETERNUS DX 構築ガイド(サーバ接続編) FCoE

P3AM-4762-14Z0
FUJITSU Storage
ETERNUS DX 構築ガイド(サーバ接続編)
FCoE/VMware® ESX 用
富士通製コンバージド・ネットワーク・アダプターカード ドライバ設定
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はじめに
本書は、ETERNUS DX を、VMware® ESX で動作する富士通製サーバに FCoE 接続して使用するため
に必要な作業について説明しています。
本書は、『構築ガイド(サーバ接続編) FCoE/VMware® ESX 用』に記載されている作業工程のうち、
「VMware ESX サーバの設定」の作業を行う場合に使用します。
本書は、ETERNUS DX、サーバ、OS、コンバージド・ネットワーク・アダプターカード、およびド
ライバソフトウェアの説明書と併せてご使用ください。
なお、本書に記載している製品の商標、製品名などの表記については、『構築ガイド(サーバ接続編)
表記について』を参照してください。OS がサポートするストレージシステムについては、ETERNUS
DX のサポート組み合わせ表を参照してください。
第 14 版
2016 年 12 月
本書の内容と構成
本書は以下に示す 1 章と付録から構成されています。
•「第 1 章 PRIMERGY を使用する場合の作業」(5 ページ)
PRIMERGY を使用する場合の、コンバージド・ネットワーク・アダプターカードドライバおよび
サーバの設定について説明しています。
付録としてコンバージド・ネットワーク・アダプターカードの確認で使用する「サーバ側 WWN イン
スタンス管理表」を掲載しています。
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目次
第 1 章 PRIMERGY を使用する場合の作業
5
1.1 作業の流れ..............................................................................................................................5
1.2 富士通版 Emulex コンバージド・ネットワーク・アダプターカードを使用する場合 ...........6
1.2.1 コンバージド・ネットワーク・アダプターカードの確認 ......................................................................... 6
1.2.2 VMware ESX のインストール.................................................................................................................... 9
1.2.3 コンバージド・ネットワーク・アダプターカードドライバの設定 ........................................................... 9
付録 A サーバ側 WWN インスタンス管理表(記入用)
14
4
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第1章
PRIMERGY を使用する場合の作業
本章では、PRIMERGY を使用する場合の、コンバージド・ネットワーク・アダプターカードのインス
トール(装着)から設定までを記載しています。
1.1
作業の流れ
作業の流れ
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードの確認
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードの装着、物理アドレス、WWN 情報の取得など
を行います。
• 富士通版 Emulex コンバージド・ネットワーク・アダプターカードを使用する場合
- 「1.2.1 コンバージド・ネットワーク・アダプターカードの確認」(6 ページ)
VMware ESX のインストール
VMware ESX のインストールを行います。
• 富士通版 Emulex コンバージド・ネットワーク・アダプターカードを使用する場合
- 「1.2.2 VMware ESX のインストール」(9 ページ)
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードドライバの設定
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードの初期値やポート数を確認し、ドライバパラ
メーターの設定値を変更します。
• 富士通版 Emulex コンバージド・ネットワーク・アダプターカードを使用する場合
- 「1.2.3 コンバージド・ネットワーク・アダプターカードドライバの設定」(9 ページ)
本書を使用した作業が終わったら、『構築ガイド(サーバ接続編) FCoE/VMware® ESX 用』に
記載されている、次の作業工程(「LUN の確認」)に進んでください。
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第 1 章 PRIMERGY を使用する場合の作業
1.2 富士通版 Emulex コンバージド・ネットワーク・アダプターカードを使用する場合
1.2
富士通版 Emulex コンバージド・ネットワーク・アダプ
ターカードを使用する場合
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードに「PG-292B」または「PG-292BL」を使用する場合
の手順を以下に示します。
本書で使用している画像のコンバージド・ネットワーク・アダプターカード情報は、使用するコン
バージド・ネットワーク・アダプターカードによって異なります。
1.2.1
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードの確認
サーバにコンバージド・ネットワーク・アダプターカードを装着して、コンバージド・ネットワーク・
アダプターカードの物理アドレスと WWN を取得します。
• コンバージド・ネットワーク・アダプターカードの物理アドレスと WWN は、システムに障害が発
生した場合、ETERNUS DX でアクセスするサーバを制限する場合(ホストアフィニティ機能など)、
またはサーバと ETERNUS DX をファイバチャネルスイッチおよび CEE/FCoE スイッチを使用して
接続する場合に必要となる情報です。
• 物理アドレスと WWN の関係は、BIOS 表示から判断することができません。物理コンバージド・
ネットワーク・アダプターカードと取得した WWN を完全に一致させるため、必ずコンバージド・
ネットワーク・アダプターカードを装着したときに取得します。取得した物理アドレスと WWN の
情報は、必ず「サーバ側 WWN インスタンス管理表」に記入してください。
作業の流れは以下のとおりです。
(1) コンバージド・ネットワーク・アダプターカードの装着
(2) サーバの電源投入
(3) コンバージド・ネットワーク・アダプターカードの物理アドレスと WWN の取得
(4) サーバ側 WWN インスタンス情報の取得
手順を以下に示します。
1
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードをサーバに装着します。
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードの装着方法、装着するスロットの位置、搭載ス
ロットの有効化、および装着時の注意事項については、コンバージド・ネットワーク・アダプター
カードの説明書、およびサーバの取扱説明書を参照してください。
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第 1 章 PRIMERGY を使用する場合の作業
1.2 富士通版 Emulex コンバージド・ネットワーク・アダプターカードを使用する場合
2
サーバの電源を投入し、以下のメッセージが表示されている間に、[Alt]+[E]キーまたは[Ctrl]+[E]
キーを押します。
「Emulex OneConnect FCoE BIOS Utility」が起動します。
表示例
!!! Emulex OneConnect FCoE BIOS !!! , Version xxxxxxxx
Copyright(c) 1997-2010 Emulex. All rights reserved.
Press <Alt E> or <Ctrl E> to enter Emulex BIOS configuration.
utility. Press <s> to skip Emulex BIOS
3
情報を取得するコンバージド・ネットワーク・アダプターカードの番号を入力して、[Enter]キー
を押します。
表示例
------------------------------------------------------------------------------Emulex OneConnect FCoE BIOS Utility, xxxxxxxx
------------------------------------------------------------------------------This utility displays and saves changes when selected.
You Will be prompted to reboot for all changes to take effect.
Emulex Adapter in the System:
1. OCe10102-F:
2. OCe10102-F:
Bus:03 Dev:00 Func:02
Bus:03 Dev:00 Func:03
WWPN:
WWPN:
10000000C9D043DD
10000000C9D043DF
Enter <Esc> to exit <PageDn> to Next Page
< / > to Highlight, <Enter> to Select
------------------------------------------------------------------------------Copyright (c) 1997-2009 Emulex. All rights reserved.
------------------------------------------------------------------------------==> Select 1
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第 1 章 PRIMERGY を使用する場合の作業
1.2 富士通版 Emulex コンバージド・ネットワーク・アダプターカードを使用する場合
4
「Mem Base」と「Port Name」の値を確認します。
「Mem Base」の値が物理アドレス、「Port Name」の値がコンバージド・ネットワーク・アダプ
ターカードの WWN となります。
表示例
------------------------------------------------------------------------------Emulex OneConnect FCoE BIOS Utility, XB4.01a0
------------------------------------------------------------------------------01:
OCe10102-F:
Bus#: 03 Dev#: 00 Func#: 02
Mem Base:
CD4C0000 Firmware Version: 2.702.200.28
BIOS: Disabled!
Port Name:
10000000C9D043DD
Node Name: 20000000C9D043DD
Vlan ID: 1002
DCBX mode: CEE mode
-------------------------------------------------------------------------------
Enable/Disable Boot from SAN
Scan for Target Devices
Reset Adapter Default
Configure Boot Devices
Configure DCBX mode
Configure FCF CEE Parameters
Configure FCF CIN Parameters
Configure Advanced Adapter Parameters
Enter <Esc> to Previous Menu
< / > to Highlight, <Enter> to Select
------------------------------------------------------------------------------Copyright (c) 1997-2009 Emulex. All rights reserved.
------------------------------------------------------------------------------===>
5
サーバ側 WWN インスタンス管理表に、物理アドレスと WWN を記入します。
「付録 A サーバ側 WWN インスタンス管理表(記入用)」(14 ページ)を参照してください。
サーバ側 WWN インスタンス管理表 記入例
Host name
Server#1
IP Address
192.168.0.10
物理スロット名
コンバージド・ネットワーク・
インスタンス名
アダプターカードの WWN
物理アドレス
ケーブルタグ表示
slot0
10 00 00 00 C9 D0 43 DD
CD4C0000
SERV1_SLOT0 to SWITCH_1_port0
記入内容の詳細
以下に、サーバ側 WWN インスタンス管理表の記入内容の詳細を示します。
Host name:
サーバのホスト名を記入します。
IP Address:
サーバの IP アドレスを記入します。
物理スロット名:
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードが装着されているスロット位置を記入しま
す。
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードの WWN:
「Port Name」の値を記入します。
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第 1 章 PRIMERGY を使用する場合の作業
1.2 富士通版 Emulex コンバージド・ネットワーク・アダプターカードを使用する場合
インスタンス名:
記入する必要はありません。
物理アドレス:
「Mem Base」の値を記入します。
ケーブルタグ表示:
接続経路(接続デバイスと接続ポートの関係)が判断しやすいタグ名を記入します。
6
[Esc]キーを押し、「Emulex OneConnect FCoE BIOS Utility」を終了します。
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードを 2 枚以上装着する場合は、サーバの電源を切
断したあと、手順. 1 から手順. 5 の作業を、カードの枚数分繰り返してください。
複数のコンバージド・ネットワーク・アダプターカードが購入時にサーバに装着済みの場合
は、WWN とコンバージド・ネットワーク・アダプターカードの 1 対 1 の対応を確認すること
ができません。 そのため、本章で取得した WWN を ETERNUS DX に対して登録し設定する場
合に、サーバから ETERNUS DX の論理ディスクを認識可能となるまで、ETERNUS DX に対
する設定を繰り返し行う必要が生じることがあります。
ETERNUS DX に対する設定の詳細については、接続する ETERNUS DX に対応する『構築ガ
イド(サーバ接続編) ディスクストレージシステム設定用』を参照してください。
1.2.2
VMware ESX のインストール
• サーバに VMware ESX がインストールされていない場合は、以下の URL を参照して VMware ESX
をインストールしてください。
https://www.vmware.com/support/pubs/
• コンバージド・ネットワーク・アダプターカードのドライバについては、サーバのマニュアルを参照
してください。
1.2.3
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードドライバの設定
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードのドライバパラメーターの設定を変更してください。
1.2.3.1
VMware vSphere 5.5 以降の場合
1
VMware ESXi にロードされているコンバージド・ネットワーク・アダプターカードのモジュール
名を確認します。
下線部がロードされているモジュール名です。以下の例では、モジュール名は「lpfc」になりま
す。
# esxcli system module list | grep lpfc
lpfc
true
true
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第 1 章 PRIMERGY を使用する場合の作業
1.2 富士通版 Emulex コンバージド・ネットワーク・アダプターカードを使用する場合
使用しているコンバージド・ネットワーク・アダプターカードによって、モジュール名が異なる
場合があります。
2
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードのポート数を確認します。
表示されるコンバージド・ネットワーク・アダプターカードの CNA Name の数がポート数です。
以下の例では、CNA Name が「vmhba1」と「vmhba2」(下線部)の 2 つ表示されているので、
ポート数は「2」と確認できます。
# esxcfg-scsidevs -a | grep lpfc
vmhba1 lpfc
link-up
fc.20000000c98df7c4:10000000c98df7c4
mulex OneConnect OCe11100 10GbE, FCoE UCNA
vmhba2 lpfc
link-up
fc.20000000c98df7c5:10000000c98df7c5
mulex OneConnect OCe11100 10GbE, FCoE UCNA
3
(0:2:0.0) ServerEngines Corporation E
(0:2:0.1) ServerEngines Corporation E
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードの初期値を確認します。
手順. 1 で確認したコンバージド・ネットワーク・アダプターカードのモジュール名を指定して初
期値を確認します。
~ # esxcli system module parameters list -m lpfc | grep lpfc[0-1]_lun_queue_depth
lpfc0_lun_queue_depth
int
Max number of FCP commands we can queue to a specific LUN
lpfc1_lun_queue_depth
int
Max number of FCP commands we can queue to a specific LUN
[0-1]は、ポート数 2 を示しています。
4
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードのドライバパラメーターの設定値を変更します。
設定値
ドライバパラメーター
lpfcX_lun_queue_depth
任意(*1)
(ETERNUS DX 側 FCoE ポートあたり最大 512)
*1: 推奨値=512¸1 つの CA ポートに接続される FCoE ポート数¸LUN 数
(小数点以下は切り捨て)
算出された値が「8」より小さくなる場合は、「8」を設定してください。
本設定値を変更した場合は、『構築ガイド(サーバ接続編) FCoE/VMware® ESX 用』を参照
し、I/O のキューの最大数の設定値も変更してください。
ドライバパラメーターの名称が「lpfcX_lun_queue_depth」、I/O 数が「8」、モジュール名が
「lpfc」、ポート数が「2」の場合は、以下のコマンドで設定値を変更します。
# esxcli system module parameters set -p "lpfc0_lun_queue_depth=8 lpfc1_lun_queue_depth=8" -m lpfc
各ドライバパラメーターの設定値に I/O 数「8」を入力します。
5
VMware ESXi を再起動します。
# reboot
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第 1 章 PRIMERGY を使用する場合の作業
1.2 富士通版 Emulex コンバージド・ネットワーク・アダプターカードを使用する場合
6
VMware ESXi の再起動後、設定値を確認します。
~ # esxcli system module parameters list -m lpfc | grep lpfc[0-1]_lun_queue_depth
lpfc0_lun_queue_depth
int
8
Max number of FCP commands we can queue to a specific LUN
lpfc1_lun_queue_depth
int
8
Max number of FCP commands we can queue to a specific LUN
1.2.3.2
VMware vSphere 5.1 以前の場合
1
VMware ESXi にロードされているコンバージド・ネットワーク・アダプターカードのモジュール
名を確認します。
下線部がロードされているモジュール名です。以下の例では、モジュール名は「lpfc820」になり
ます。
# esxcli system module list | grep lpfc
lpfc820
true
true
使用しているコンバージド・ネットワーク・アダプターカードによって、モジュール名が異なる
場合があります。
2
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードのポート数を確認します。
表示されるコンバージド・ネットワーク・アダプターカードの SCSI Host 番号の数がポート数で
す。
以下の例では、コンバージド・ネットワーク・アダプターカードの SCSI Host 番号が「4」と「5」
(下線部)の 2 つ表示されているので、ポート数は「2」と確認できます。
# ls /proc/scsi/lpfc820
4 5
3
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードの初期値を確認します。
手順. 1 で確認したコンバージド・ネットワーク・アダプターカードのモジュール名を指定して初
期値を確認します。
# esxcli system module parameters list -m lpfc820 | grep lpfc[0-1]_lun_queue_depth
lpfc0_lun_queue_depth
int
Max number of FCP commands we can queue to a specific LUN
lpfc1_lun_queue_depth
int
Max number of FCP commands we can queue to a specific LUN
[0-1]は、ポート数 2 を示しています。
4
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードのドライバパラメーターの設定値を変更します。
ドライバパラメーター
設定値
lpfcX_lun_queue_depth
任意(*1)
(ETERNUS DX 側 FCoE ポートあたり最大 512)
*1: 推奨値=512¸1 つの CA ポートに接続される FCoE ポート数¸LUN 数
(小数点以下は切り捨て)
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第 1 章 PRIMERGY を使用する場合の作業
1.2 富士通版 Emulex コンバージド・ネットワーク・アダプターカードを使用する場合
算出された値が「8」より小さくなる場合は、「8」を設定してください。
本設定値を変更した場合は、『構築ガイド(サーバ接続編) FCoE/VMware® ESX 用』を参照
し、I/O のキューの最大数の設定値も変更してください。
ドライバパラメーターの名称が「lpfcX_lun_queue_depth」、I/O 数が「20」、モジュール名が
「lpfc820」、ポート数が「2」の場合は、以下のコマンドで設定値を変更します。
# esxcli system module parameters set -p "lpfc0_lun_queue_depth=20 lpfc1_lun_queue_depth=20" -m lpfc820
各ドライバパラメーターの設定値に I/O 数「20」を入力します。
5
VMware ESXi を再起動します。
# reboot
6
VMware ESXi の再起動後、設定値を確認します。
# esxcli system module parameters list -m lpfc820 | grep lpfc[0-1]_lun_queue_depth
lpfc0_lun_queue_depth
int
20
Max number of FCP commands we can queue to a specific LUN
lpfc1_lun_queue_depth
int
20
Max number of FCP commands we can queue to a specific LUN
1.2.3.3
VMware vSphere 4 の場合
1
VMware ESX にロードされているコンバージド・ネットワーク・アダプターカードのモジュール
名を確認します。
下線部がロードされているモジュール名です。以下の例では、モジュール名は「lpfc820」になり
ます。
# vmkload_mod -l | grep lpfc*
lpfc820
使用しているコンバージド・ネットワーク・アダプターカードによって、モジュール名が異なる
場合があります。
2
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードの初期値を確認します。
手順. 1 で確認したコンバージド・ネットワーク・アダプターカードのモジュール名を指定して初
期値を確認します。
# esxcfg-module -g lpfc820
lpfc820 enabled = 1 options = ' '
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第 1 章 PRIMERGY を使用する場合の作業
1.2 富士通版 Emulex コンバージド・ネットワーク・アダプターカードを使用する場合
下線部に何も表示されないことを確認します。
3
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードのポート数を確認します。
表示されるコンバージド・ネットワーク・アダプターカードの SCSI Host 番号の数がポート数で
す。
以下の例では、コンバージド・ネットワーク・アダプターカードの SCSI Host 番号が「4」と「5」
(下線部)の 2 つ表示されたので、ポート数は「2」と確認できます。
# ls /proc/scsi/lpfc820
4 5
4
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードのドライバパラメーターの設定値を変更します。
ドライバパラメーター
設定値
lpfcX_lun_queue_depth
任意(*1)
(ETERNUS DX 側 FCoE ポートあたり最大 512)
*1: 推奨値=512¸1 つの CA ポートに接続される FCoE ポート数¸LUN 数
(小数点以下は切り捨て)
算出された値が「8」より小さくなる場合は、「8」を設定してください。
ドライバパラメーターの名称が「lpfcX_lun_queue_depth」、I/O 数が「8」、モジュール名が
「lpfc820」、ポート数が「2」の場合は、以下のコマンドで設定値を変更します。
# esxcfg-module -s "lpfc0_lun_queue_depth=8 lpfc1_lun_queue_depth=8" lpfc820
各ドライバパラメーターの設定値に I/O 数「8」を入力します。
5
設定値を確認します。
# esxcfg-module -g lpfc820
lpfc820 enabled = 1 options = 'lpfc0_lun_queue_depth=8 lpfc1_lun_queue_depth=8'
6
VMware ESX を再起動します。
# reboot
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付録 A
サーバ側 WWN インスタンス管理表(記入用)
コンバージド・ネットワーク・アダプターカードの確認で使用する管理表です。必要に応じて使用し
てください。
Host name
IP Address
物理スロット名
コンバージド・ネットワーク・
インスタンス名
アダプターカードの WWN
物理アドレス
ケーブルタグ表示
14
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発行日: 2016 年 12 月
発行責任: 富士通株式会社
• 本書の内容は、改善のため事前連絡なしに変更することがあります。
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