大林・鄭研紹介 - 東北大学 流体科学研究所

研究テーマ
„ 環境に優しい未来の超音速旅客機
- 複葉超音速機
流体科学研究
流体融合研究センター
融合流体情報学研究分野
融合流体情報学研究分野
„ リアルとバーチャルをつなぐ計測融合シミュレー
ション
- 晴天、後方乱気流
教授 大林 茂
准教授 鄭 信圭
環境に優しい未来の超音速旅客機
[μPa]
[dB SPL]
ソニックブーム(Concorde)
140
130
航空機のエンジン付近 20,000,000
SONIC BOOM
電車の通るガード下
2,000,000
電車や工場の中
騒がしいオフィス
静かな車の中
200,000
100,000
20,000
- 航空機の設計
- エンジンの設計
- 家電製品の設計。。
低ブーム理論1:細長物体の理論
低ブーム理論1:細長物体の理論
„ 全体を長くすれば低ブーム
„ Quiet Spike (Gulfstream)
„ 2006年に飛行実証(
P. A.
2006年に飛行実証(P.
Henne、
Henne、 NASA webより)
webより)
引退
•低経済性
•ソニックブーム
200,000,000
„ 設計探査の考え方
耳が痛くなる
120
110 車のクラクション(2m)
105 現行の航空機離陸時最
100
大騒音規制値
90
蝉の鳴き声
80
うるさい会話
74
70
会話
60
[Sound Pressure Level]
低ブーム理論2:
低ブーム理論2:Seabass/Darden
Seabass/Dardenの理論
„ 波形を低ブーム型に/鈍頭物体にすれば低ブーム
„
„
DARPA QSP
2003年に飛行実証(SSBD Program Overviewより)
USN F-5E Arrives NGSA
Jan 03
First Taxi
9 Jun 03
Mod Nose Attached
Fairings Attached
Mar 03
Apr 03
低ブーム理論3:超音速複葉翼理論
低ブーム理論3:超音速複葉翼理論
„ 衝撃波を相殺する翼型
„
„
Pre-Flight Prep
ブーゼマン翼(揚力なし) 1930年代
1930年代 線形理論
リッヒャー翼(揚力あり) 1950年代
1950年代 線形理論
United States Patent
Number
4,582,276
Date of Patent
Apr. 15, 1986
United States Patent
Number
4,405,102
Date of Patent
Sep. 20, 1983
離着陸時
May 03
複葉翼で実際に超音速飛行した機体は存在しない
First Flight
ブーゼマン複葉翼を垂直に設置し
干渉領域に出来る高圧部を利用して
揚力を得る
24 Jul O3
超音速飛行時
Joseph W. Pawlowski, SSBD/SSBE Project Manager
Northrop Grumman Corporationの資料より
環境に優しい未来の超音速旅客機
衝撃波抵抗と
船の造波抵抗
艦首の波が大きく
広がる
→大きな造波抵抗
MISORA
双胴にすると艦首の波を小さくできて高速性に優れる
(MItegated SOnic-boom Research Airplane)
•JAXA・ISASの気球を利用したフライト実証計画と連携
•20XX初飛行を目指して!
複葉翼まわりの低速・遷音速・超音速流れの
実験と計算の比較
超音速試験 飛行概要
Altitude
h [ft]
~
125000
IFS
JAXA-ISAS
自由落下、加速
引き起こし
水平超音速飛行
~
10000
8000
減速&下降
亜音速飛行試験
気球により上昇
着水
0
リアルとバーチャルをつなぐ計測融合シミュレーション
後方乱気流
„ リアル:現実の現象
„ 一部のみ計測可能
„ 初期条件や境界条件が不確か
„ バーチャル:コンピュータシミュレーション
„ 現象のモデル化
„ 初期条件・境界条件が必要
„ 計測融合シミュレーション
„ 計測+シミュレーション→現実の再現
„ 航空安全への展開
„ 晴天乱気流(JAXAとの共同研究)
„ 後方乱気流(JAXA+ENRIとの共同研究)
・小型機は特に大型機の影響を受ける
・特に空港における離発着でその影響が大きい
本研究の概要(離発着時の後方乱気流)
仙台空港
電子航法研究所ライダ
仙台空港2007年7月6日17:55
流体研スパコン
ライダ計測融合
シミュレーション
計測結果
設計探査の考え方
最適化、象を撫でる?
Optimum
●
Transition
●
●
Transition
●
Local
Optimum
●
×
Initial point
最適化=最適設計?
Transition
●
SA
●
GM
Initial point ×
計算が設計に役立つためには?
多分野統合最適設計技術
„ 設計とは、要求を実現する形状を探す一種の逆問題
工学分野での設計問題
„
•考慮すべき性能関数が多い!
„
構造
空力
制御
推進
„ 設計に役立つ: 設計者のアブダクションに役立つ
„
„
„
空力、構造、推進、制御、
騒音。。。
騒音
不完全な知識からの推論: 限られた知識から要求を満たす形状を予想
パースのアブダクション(abduction)
„ 説明的な仮説を形成する過程(創造的洞察)
„ 設計という行為の核心部分
さまざまな設計案(仮説)を思いつくような「仕掛け」が必要
仮説とは、さまざまな観察結果にある「パターン」を見出すこと
アブダクションの「仕掛け」としての「設計空間の構造化と可視化」
単なる最適設計(最適解の提供)では役に立たない?
MODE(Multi-Objective Design Exploration)
というコンセプトの提案
MODE とは?
MODE and Component Algorithms
„ Multi-Objective Design Exploration
Define design space
形状表現: PARSEC, B-Spline, etc.
Choose sample points
実験計画法: Latin Hypercube
Construct surrogate model
応答曲面法: Kriging Model
Find non-dominated front
多目的最適化: Adaptive Range MultiObjective Genetic Algorithms
(MODE、多目的設計探査)
„
„
„
„
トレードオフ情報から設計空間の構造を探る
高次元設計空間の俯瞰的可視化を行う
設計空間のスイートスポットを見いだす
新しい設計目標を考える
f1
f1
f2
Optimum
Check the model and front
信頼性解析: Expected Improvement
based on Kriging Model, statistics of
design variables, etc.
Extract design knowledge
データマイニング: Analysis of Variance,
Self-Organizing Map, etc.
●
Mutation
●
f1
●
Mutation
f2
Gene(after operation)
●
×
×
×
Crossover
Crossover
×
Crossover
●
●
×
Gene(before operation)
×
Mutation
f2
Small Jet Aircraft R&D Project
最適化から発想支援へ
-循環的発見の学習過程-
FSW
(Friction Stir Welding)
New Light Composite Material
Advanced Human-Centered Cockpit
„ 設計探査=設計空間の地図づくり
„ 設計空間の近似モデル(Kriging)
„ 設計空間の拡大(ロバスト設計)
„ 設計空間のデータマイニング(知識の抽出)
„ 設計空間の可視化(マップ化)
Advanced Higher L/D Wing
Health
Monitoring
System for
LRU
Optimized High Lift Device
More Electric
Aero-Structure Multi-Disciplinary Design Optimization
„ 多分野統合設計
„ トレードオフの新しい見方
„ 新しい設計目標
„ 創造力の開発
R&D Organization
New Energy and Industrial Technology
Development Organization (NEDO)
Research Collaboration
Japan Aerospace
Exploration Agency (JAXA)
Mitsubishi Heavy Industries
R&D
Activities
Tohoku University
Fuji Heavy Industries
Japan Aircraft Development Corporation (JADC)
推進系統合主翼最適化問題への適用
データマイニング
„ ANOVA,Self-Organizing Maps (SOM)等のデータマイニン
グ手法により設計知識を獲得
-Cpmax
その他
14%
dv6
32%
dv1
5%
dv4-dv10
7%
dv4
8%
dv2
9%
dv4-dv6
9%
dv10
16%
×
×
×
×
三菱重工業との共同研究(NEDO民間航空機基盤技術
プログラム「環境適応型高性能小型航空機研究開発」
CD
ΔCD
|CM|
Wing weight
×: 最小点
MODE:外部機関との共同研究例-1
リフティングボディ型再突入機形状の
横安定性改善
解析ツール :TAS コード
最適化ツール:ARMOGA、
Kriging モデル
燃焼室形状最適化による排出ガスの低減
Injected Fuel
Exhaust Gas
Air
Piston
Injection
angle
Cold air
MODE:外部機関との共同研究例-2
ロバスト性を考慮したタイヤーばね特性や
接地性能の最適化
Kriging モデルを利用した空気清浄機
ファンの多目的最適化
Burned gas
filters
grille
Crank Disk
基本形状
air
fan
motor
scrol
lcontrol
High
High
Low
Low
迎角0°
迎角5°
unit
NO
解析ツール :STAR-CD
最適化ツール:MOGA、Kriging モデル
迎角10°
Soot
設計形状
基本形状
迎角0°
High
High
Low
Low
迎角5°
迎角10°
設計形状 1
設計形状 2
解析ツール: GTTコード
最適化ツール: ARMOGA, Kriging モデル
注文受付中!
解析ツール :ABAQUS
最適化ツール:ARMOGA、Kriging モデル
MCSによる統計量推定法
efficiency-weighted
noise-weighted