(教)地学実験 必修

(教)地学概論Ⅰ
4年次/ 2 単位
必修(理科)
前期
小沢 広和【専任講師】
学科・クラス
指 定 等
学習目標
現在の地球や宇宙にはさまざまな自然環境が存在するが、これは過去数十億年の地学現象や生物活動の積み重ねの結果である。これらの現在の姿へ至る長
い道のりを、テーマごとの解説を軸に理解し、固体地球や太陽系の他惑星の構成と変動、および地球の史的発展について学ぶ。さらに地球の内部構造、岩
石鉱物の構成と生成、地球や他惑星の構成要素がどのようにして調査・観測され、それらのダイナミックな運動が解明されてきたのかを理解することを目
指す。
学 び の 固体地球の概観、岩石鉱物、化石、地震、断層、火山、プレートテクトニクス、地球環境とその変遷、太陽系、宇宙、惑星、衛星
キーワード
準備学習及び復習
の内容・履修条件
高校「地学」を履修していなくてもよいが、地学は化学・物理学・生物学に関連する内容も含むので、これらの初歩的知識も必要である。その初歩的知識
から講義するが、高校でいずれかの科目を履修しなかった人は下記参考書等で補うこと。
講義とスライドで事例を紹介し、岩石鉱物・化石などの実物標本を回覧する。教科書は指定しないのでプリントを配布する。
授業方法
講義中に指示した課題60%(小テスト20%・レポート40%)、期末試験40%による総合評価。地球や太陽系天体に関する基本事項が理解できれば合格(ボ
ーダーライン60点)。
成績評価
基 準
備 考
参考書:杵島正洋ほか(編)「新しい高校地学の教科書」講談社ブルーバックス
新星出版社(編)「カラー版徹底図解:地球のしくみ」新星出版社
オフィスアワー:木曜日14時∼16時/地球科学研究室
回 数
授 業 内 容
地球科学の概観:地球科学の諸分野と研究目的・意義
1
地球の成り立ち(A):地球の形と内部構造/内部の調査法、地球の層構造と地震波、地球を作る岩石
2
地球の成り立ち(B):大地を構成する物/多様な岩石鉱物とマグマ、造岩鉱物、宝石
3
4
地球の成り立ち(C):現代の地球観/プレートテクトニクス理論、大陸移動説、海洋底拡大説、プレート境界
地球の成り立ち(D):地層と化石/堆積岩の種類と形成過程、化石の種類と形成過程、過去の環境復元
5
地球の成り立ち(E):地震と断層/地震を起こす断層、地震予測と周期性調査、津波
6
地球の成り立ち(F):地球表層の炭素循環/炭素の特徴と分布、固体地球と炭素循環、海洋生物ポンプ
7
宇宙の成り立ち(A):太陽系の構造と天体/太陽系の惑星と諸天体、EKBO天体、冥王星と惑星の定義
8
宇宙の成り立ち(B):地球の隣の惑星/金星と火星の特徴、地球だけの特徴、3惑星の環境比較
9
宇宙の成り立ち(C):小天体と地球外生命の可能性/太陽系の小天体、他天体の生命の可能性、40億年前の地球生命誕生
10
宇宙の成り立ち(D):月の誕生と隕石・クレーター/月の特徴と起源、太陽系天体への隕石衝突、隕石と白亜紀末の生物大量絶滅
11
宇宙の成り立ち(E):惑星地球の誕生/太陽系と地球の形成過程、地球の分化
12
宇宙の成り立ち(F):恒星と銀河/恒星・太陽、銀河と宇宙の構造、太陽系の公転と生物大量絶滅
13
トピックス:最近話題の地球科学分野の研究例の紹介とここまでの内容の補足
14
期末試験:第1∼14回の内容の試験
15