中山道広重美術館

企画展覧会
『広重描く雪月花』
3月9日からの中山道広重美術館は、企画展「広重
描く雪月花」を開催します。
四季のある日本では、古来、四季折々の景物とその
め
美しさを愛でてきました。和歌に詠み、また絵画や
工芸品などにも描いてきました。さらには料理や衣
服の柄にも用いられてきました。
「雪月花」は、そう
した日本の自然の美しさを象徴する景物です。そし
て「雪月花」という言葉自体、中世末期には既に定着
にっ ぽ
じ しょ
(安土桃山時代、
していたらしいことが、
『日葡辞書』
ポルトガルの宣教師が編さんした辞書)に見える
歌川広重
「東都名所 吉原仲之町夜桜」
「Xet guet qua」
(雪月花)の記述から明らかです。
こうこう
冬の清らかな静けさを表現する雪、皓々とした清
大判錦絵揃物の内
天保3∼10年(1
832∼39)ころ
当館蔵(田中コレクション)
らかさを表現する月、そして誰の胸にも感興を催さ
せる花。日本の美術作品の中で、この「雪月花」モ
いとま
チーフを探すならば、枚挙に暇がないほどです。
本展では、館蔵の歌川広重作品から、「雪月花」それぞれをテーマとした作品を展示します。「 木曽海道
六拾九次之内 大井 」 には、すべてを覆い隠し、白一色の静かな世界にしてしまう雪、旅をする人々をある
いは苦しめたであろう雪が描かれます。また「京都名所之内 淀川」では、淀川を行く三十石舟を満月が明
るく照らし出します。さらに「東都名所 吉原仲之町夜桜」には、開花の季節のみ植樹される期間限定の桜
が描かれます。満開の時のみを吉原で過ごす桜樹。複雑な思いが去来します。
旧暦3月は花見の季節です。本展では、
「雪月花」の内、
“花”に多少重点を置いて、来るべき春を待ちた
いと思っています。
3月9日∼4月9日
毎週月曜日、
祝日の翌日休館
※会期終了後、4月10日∼12日まで展示替え休館します。
※小中高生は、この展覧会期間中、無料で入館できます。
同時開催「広重賞第2回こども版画コンクール入賞作品展」
□とき 3月9日∼4月2日 □ところ 展示室2 □入場料 無料
次号は3月15日号
発行日は3月15日です
広報えな No.31
2006年(平成18年)3月1日発行
発行 恵那市役所/編集 秘書広報課
岐阜県恵那市長島町正家1丁目1番地1
26-2111/25-6150
『広報えな』 3月1日号、1部当たり
の印刷経費は約19.3円(税込み)です。
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『広報えな』は古紙 100%
の再生紙を使用しています。
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この印刷物は石油系インキではなく、地球に優しい
大豆油を使用したインキで印刷されています。
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