日本の航空機産業関連銘柄に注目!

2013年 12月 27日
投資戦略部
日本株式戦略グループ
お客さま用資料
日本の航空機産業関連銘柄に注目!
~世界の航空機旅客輸送量は今後20年間で約2.6倍に拡大~
OKASAN SECURITIES CO.,LTD. Investment Strategy Dept.
●更新需要に加え低燃費機種へのニーズ高まる
近年、格安航空会社(LCC)の台頭や燃料価格
の高止まりによる低燃費機種への需要増加などを
背景に、航空機の受注が好調となっている。米ボ
ーイングは11月中旬、次世代大型旅客機「777X」
の受注が記録的な高水準に達していることを明ら
かにした。ドバイ航空ショーでの同社とエアバス社
を合せた受注は、777Xも含め1,500億ドルに上っ
た。この高水準の受注額はペルシャ湾岸諸国の航
空会社の旺盛な需要を示している。今後も世界的
な景気回復に伴う旅客需要の再拡大などを背景に
、世界の航空旅客輸送量は今後20年間で約2.6
倍に拡大しそうだ。
●市場拡大の恩恵を受ける日本企業に注目
航空機メーカーであるボーイング社の業績が好
調だ。好調な業績の背景にあるのは新興国の航
空機需要の拡大と先進国における旧型機の更新
需要。新興国の所得水準向上に伴う旅行者の増
加に加え、燃料効率の高い航空機へ買い替える
動きが追い風となっているようだ。
こうした民間航空機市場の拡大は、日本企業に
も恩恵をもたらす。国内大手企業8社等は、ボーイ
ング社と航空機の生産革新に取り組む。各社共同
で生産工程を見直し、納期を最大3割短縮する計
画。納期短縮により新興国を中心に拡大する航空
機需要を取り込む構えだ。
合素材を独占供給している。IHIは航空機エンジン
部品の出荷が好調でコスト削減が進み、円安も利
益を押し上げる。今後の業績拡大が期待されること
から、関連企業の動向に注目したいところだ。
16,000
北米
14,000
関連
素材
機体
エンジン
部品
実績
欧州
12,000
予測
アジア/太平洋
10,000
その他
8,000
6,000
4,000
2,000
0
1992年 1997年 2002年 2007年 2012年 2017年 2022年 2027年 2032年
※出所:日本航空機開発協会、作成:岡三証券 ※有償旅客㌔=有償旅客㌔×輸送距離(㌔)
航空機メーカー大手4社の売上高合計推移
(百万㌦)
35,000
30,000
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
作成:岡三証券、出所:会社資料
0
01年
繊維大手の東レは、ボーイング社に炭素繊維複
※東邦チタニウムは12月25日現在、貸株注意喚起中。
世界の航空旅客輸送の推移
有償旅客㌔(10億)
03年
05年
07年
09年
11年
13年
※航空機メーカー大手4社:ボーイング、エアバス、ボンバルディア、エンブラエル
≪主な関連銘柄≫
銘柄
帝人(3401)、東レ(3402)、三菱ケミカルHD(4188)、大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)
東邦チタニウム(5727)
三菱重工業(7011)、川崎重工業(7012)、新明和工業(7224)、富士重工業(7270)
IHI(7013)、三菱重工業(7011)、川崎重工業(7012)
ブリヂストン(5108)、牧野フライス製作所(6135)、ナブテスコ(6268)、住友精密工業(6355)、日機装(6376)
ミネベア(6479)、ジャムコ(7408)、島津製作所(7701)
日本製鋼所(5631)、石川製作所(6208)、コマツ(6301)、三菱電機(6503)
宇宙・防衛
ジーエス・ユアサコーポレーション(6674)、NEC(6701)、明星電気(6709)、日本アビオニクス(6946)
三菱重工業(7011)、川崎重工業(7012)、IHI(7013)
最後に重要な注意事項が記載されていますので、十分にお読みください。
1
注目銘柄
※ 業績予想:牧野フライス製作所、ミネベアは東洋経済予想、その他は岡三証券。
※ 利益の単位は百万円。※三菱電機は米国会計基準採用のため、税引前利益を記載。
※ チャートは日足ベースで12/25終値まで。
3402
東レ
12/25 株価 707 円
連予PER 18.9 倍
出所:Astra
(売買単位: 1,000株)
連結経常利益 ( 伸び率 )
2013/3
88,244
( -19.7% )
2014/3予 110,000
( 24.7% )
2015/3予 123,000
( 11.8% )
合繊最大手。炭素繊維で世界首位。機能性肌着など主力
の繊維事業の好調が続き、炭素繊維も航空機向けに需要が
拡大している。韓国の水処理膜大手ウンジンケミカル社と米の炭
素繊維世界3位のゾルテック社を合計1,000億円で買収。新興国
をはじめとする海外需要を取り込み、またコスト低減も進めて
2020年をメドに営業利益3,000億円達成を目指す。
OKASAN SECURITIES CO.,LTD. Investment Strategy Dept.
6135
円
750
725
700
675
25日線
650
625
600
10/29
900
工作機械上位の一角。高精度のフライス盤を基にNC化やMC
(複合加工機)で先鞭、旋盤発祥の競合メーカーと差別化。現
在は高精度・高速・大型のMCが主体。特に自動車金型向け
比率大、航空機向けにも注力。1970年台の欧米進出を皮切
りに早くから国際化、中国やインドでも先行しアジア受注比率も
高く、中国の景気回復基調は追い風となろう。
750
ミネベア
12/25株価 753 円
連予PER 17.7 倍
2013/3
2014/3予
2015/3予
7,602
2,500
6,600
連結経常利益 ( 伸び率 )
2013/3
7,673
( 18.1% )
2014/3予 24,500
( 3.2倍 )
2015/3予 30,500
( 24.5% )
連結税引前利益 ( 伸び率 )
2013/3
65,141
( -70.9% )
12/25 株価 1,255 円
2014/3予
227,000
( 3.5倍)
連予PER 21.2 倍
2015/3予
255,000
( 12.3% )
総合電機大手。産業メカトロニクスでFAシステムなどを展開。防
衛・宇宙関連機器でもリード役を果たす。戦略として、環境関
連事業戦略の推進、中国・インド等の新興国市場での事業拡
大、社会インフラシステム事業の強化、セキュリティー事業など様々な
技術を組み合わせたソリューション事業の展開など、成長分野へ
の取り組み強化を図る。
IHI
12/25 株価 433 円
連予PER 23.4 倍
12/11
12/19
12/3
12/11
12/19
850
800
25日線
700
650
600
10/29
11/7
11/15
11/25
円
800
750
700
650
25日線
600
550
500
10/29
11/7
11/15
11/25
12/3
12/11
12/19
(売買単位: 1,000株)
三菱電機
7013
12/3
(売買単位: 1,000株)
主力製品のボ-ルベアリングのほかに、航空機に使用されるロッ
ドエンドベアリング、ハードディスク駆動装置(HDD)用ピボットアッセンブリ
-等のメカニカルパーツ及び自動車用と航空機用のねじを手掛け
る。ボールベアリングの売上げは自動車向けなどが好調に推移
しており、9月の販売数量は過去最高。またスマ-トフォンの液晶
用バックライトなどの電子機器事業も収益に寄与している。
6503
11/25
円
950
( 50.7% )
( -67.1% )
( 2.6倍 )
6479
11/15
(売買単位: 1,000株)
牧野フライス製作所 連結経常利益( 伸び率 )
12/25 株価 885 円
連予PER 66.5 倍
11/7
(売買単位: 1,000株)
連結経常利益 ( 伸び率 )
2013/3
36,219
( -13.2% )
2014/3予
47,000
( 29.8% )
2015/3予
55,000
( 17.0% )
宇宙・防衛技術やLNGタンクなどに強み。航空機エンジンが補
給部品も含め好調。自動車向け過給機も伸びる。シェールガス
では北米で現地プラント大手を買収し、LNGプラントを受注。また、
低品位炭である「褐炭」を使って低コストで発電する技術のメド
をつけた。新興国などで1,000億円規模の受注を狙う。
円
1,300
1,250
1,200
1,150
1,100
25日線
1,050
1,000
10/29
11/7
11/15
11/25
12/3
12/11
12/19
円
460
450
440
430
420
410
25日線
400
390
380
10/29
11/7
11/15
最後に重要な注意事項が記載されていますので、十分にお読みください。
11/25
12/3
12/11
12/19
2
手数料およびリスクについての重要な注意事項
<有価証券や金銭のお預りについて>
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降、3,240円(税込み))の口座管理料をいただきます。加えて外国証券をお預けの場合には、1年間に3,150
円(税込み)(平成26年4月以降、3,240円(税込み))の口座管理料をいただきます。ただし、当社が定める
条件を満たした場合は当該口座管理料を無料といたします。
なお、上記以外の有価証券や金銭のお預りについては料金をいただきません。さらに、証券保管振替機
構を通じて他社へ株式等を口座振替する場合には、口座振替する数量に応じて、1銘柄あたり6,300円(税
込み)(平成26年4月以降、6,480円(税込み))を上限として口座振替手続料をいただきます。
お取引にあたっては「金銭・有価証券の預託、記帳及び振替に関する契約のご説明」の内容を十分にお
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<株 式>
株式の売買取引には、約定代金(単価×数量)に対し、最大1.2075%(税込み)(手数料金額が2,625円
を下回った場合は2,625円(税込み))(平成26年4月以降、最大1.242%(税込み)(手数料金額が2,700円を下
回った場合は2,700円(税込み)))の売買手数料をいただきます。ただし、株式累積投資は一律1.2075%(税
込み)(平成26年4月以降、1.242%(税込み))の売買手数料となります。国内株式を募集等により購入いただ
く場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。
外国株式の海外委託取引には、約定代金に対し、最大1.3125%(税込み)(平成26年4月以降、1.35%(税込
み))の売買手数料をいただきます。外国株式の国内店頭(仕切り)取引では、お客様の購入および売却の
単価を当社が提示します。この場合、約定代金に対し、別途の手数料および諸費用はかかりません。
※外国証券の外国取引にあたっては、外国金融商品市場等における売買手数料および公租公課その他の賦
課金が発生します(外国取引に係る現地諸費用の額は、その時々の市場状況、現地情勢等に応じて決定
されますので、その合計金額等をあらかじめ記載することはできません)。外国株式を募集等により購
入いただく場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。
・株式は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の変動による株価の変動によって
損失が生じるおそれがあります。
・株式は、発行体やその他の者の経営・財務状況の変化およびそれらに関する外部評価の変化等により、
株価が変動することによって損失が生じるおそれがあります。
・また、外国株式については、為替相場の変動によって、売却後に円換算した場合の額が下落することに
よって損失が生じるおそれがあります。
<債 券>
債券を募集・売出し等により、または当社との相対取引により購入いただく場合は、購入対価のみを
お支払いいただきます。
・債券は、金利水準、株式相場、為替相場、不動産相場、商品相場等の変動による債券価格の変動によっ
て損失が生じるおそれがあります。
・債券は、発行体やその他の者の経営・財務状況の変化およびそれらに関する外部評価の変化等により、
債券価格が変動することによって損失が生じるおそれがあります。
・また、元本・利子の支払いの滞りおよび支払い不能が生じるおそれがあります。
<個人向け国債>
個人向け国債を募集により購入いただく場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。個人向け国債
を中途換金する際は、次の計算によって算出される中途換金調整額が、売却される額面金額に経過利子を
加えた金額より差し引かれます(直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685)。
・個人向け国債は、安全性の高い金融商品でありますが、発行体である日本国政府の信用状況の悪化等に
より、元本や利子の支払いが滞ったり、支払い不能が生じるおそれがあります。
<転換社債型新株予約権付社債(転換社債)>
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を下回った場合は2,625円(税込み))(平成26年4月以降、最大1.08%(税込み)(手数料金額が2,700円を下
回った場合は2,700円(税込み)))の売買手数料をいただきます。転換社債を募集等によりご購入いただく場
合は、購入対価のみをお支払いいただきます。転換社債は転換もしくは新株予約権の行使対象株式の価格
下落や金利変動等による転換社債価格の下落により損失が生じるおそれがあります。また、外貨建て転換
社債は、為替相場の変動等により損失が生じるおそれがあります。
<投資信託>
投資信託のお申込みにあたっては、銘柄ごとに設定された費用をご負担いただきます。
・お申込時に直接ご負担いただく費用:お申込手数料(お申込金額に対して最大4.20%(税込み)(平成26
年4月以降、最大4.32%(税込み)))
・保有期間中に間接的にご負担いただく費用:信託報酬(信託財産の純資産総額に対して最大年率2.197%
(税込み)(平成26年4月以降、最大年率2.259%(税込み)))
・換金時に直接ご負担いただく費用:換金手数料(お申込金額に対して1口当り最大1.05%(税込み)(平
成26年4月以降、最大1.08%(税込み)))
また、信託財産留保金(換金時に適用される基準価額に対して最大0.5%)
・その他の費用:監査報酬、有価証券等の売買にかかる手数料、資産を外国で保管する場合の費用等が必
要となり、商品ごとに費用は異なります。お客様にご負担いただく費用の総額は、投資信託を保有され
る期間等に応じて異なりますので、記載することができません(外国投資信託の場合も同様です)。
・投資信託は、国内外の株式や債券等の金融商品に投資する商品ですので、株式相場、金利水準、為替相
場、不動産相場、商品相場等の変動による、対象組入れ有価証券の価格の変動によって基準価額が下落
することにより、損失が生じるおそれがあります。
・投資信託は、組入れた有価証券の発行者(或いは、受益証券に対する保証が付いている場合はその保証会
社)の経営・財務状況の変化およびそれらに関する外部評価の変化等による、対象組入れ有価証券の価格
の変動によって基準価額が変動することにより、損失が生じるおそれがあります。
・上記記載の手数料等の費用の最大値は今後変更される場合があります。
<信用取引>
信用取引には、約定代金に対し、最大1.2075%(税込み)(手数料金額が2,625円を下回った場合は2,625
円(税込み))(平成26年4月以降、最大1.242%(税込み)(手数料金額が2,700円を下回った場合は2,700円(税込
み)))の売買手数料、管理費および権利処理手数料をいただきます。また、買付けの場合、買付代金に対す
る金利を、売付けの場合、売付株券等に対する貸株料および品貸料をいただきます。委託証拠金は、売買
代金の30%以上で、かつ300万円以上の額が必要です。信用取引では、委託証拠金の約3.3倍までのお取引
を行うことができるため、株価の変動により委託証拠金の額を上回る損失が生じるおそれがあります。
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されます。
○金融商品は、個別の金融商品ごとに、ご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なりま
す。当該金融商品の取引契約をされる場合、その金融商品の「契約締結前交付書面」(もしくは目論見
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(平成25年12月改訂)