特別養護老人ホームの多床室の室料:自己負担 図:東京新聞 TOKYO Web より引用 特別養護老人ホーム(特養)の多床室の室料について、厚生労働省は一定以上の所得があ る場合、入居者の全額自己負担とする案をまとめた。 金額は、月1万5000円程度とすることを検討している。また、多床室の光熱費につ いても、月1000円程度値上げする方針。いずれも来年4月の実施を目指している。 10月29日に開かれた社会保障審議会介護給付費分科会に示した。約52万人が入居 する特養では、約4割が個室に入居し、約6割が主に2~4人が入る多床室で暮らす。個 室の入居者は月2万5000円~5万円程度の室料を払っているが、多床室の室料は介護 保険で賄われてきた。 同省ではこれを保険の対象から外し、原則的に全額を自己負担するように改める考え。 一方、低所得者(住民税非課税世帯)に対しては室料分を全て補助する方針。このため、 実際に負担増となるのは、夫婦2人の世帯では本人の年金収入が211万円超、単身世帯 なら年金収入155万円超の入居者など、6万人程度とみられている。 (読売新聞より引用) 現在多床室は、食費の負担はあるが、居住費の自己負担は光熱水費相当分のみとされてい ます。その理由は家賃相当分を自己負担する居住環境にはない(簡易仕切り)と言うこと がその理由のひとつです。 厚生労働省は新築する場合は原則ユニット型個室とすることを方針とされていますが、自 治体では 2010 年度以降、多床室を認める傾向にあったようで、パーテーションで間仕切り をしているなどプライバシーに配慮した多床室も一定程度あり、これを踏まえて、個室の 利用者との公平性を確保する観点から、多床室の室料についても利用者負担を検討すべき とのことで取り上げられているようです。
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