学校関係者評価報告書 - 早稲田文理専門学校

早稲田文理専門学校
学校関係者評価報告書
(平成26年度)
注記
この学校関係者評価報告書は「自己評価報告書」を元に平成 27 年 8 月 3 日(月)に学校関係者
評価委員会(委員全員出席)を開催し、委員からの指摘事項を自己評価報告書に追記してとり纏
めたものです。
評価項目一覧
(文部科学省「専修学校における学校評価ガイドライン」(平成 25 年 3 月)に基づく)
1.学校の教育目標
2.本年度に定めた重点的に取り組むことが必要な目標や計画
3.評価項目の達成及び取組状況
(1)教育理念・目標
 学校の理念・目的・育成人材像は定められているか(専門分野の特性が明確になっている
か)
 学校における職業教育の特色は何か
 社会経済のニーズをふまえた学校の将来構想を抱いているか
 学校の理念・目的・育成人材像は・特色・将来構想などが学生・保護者に周知されている
か
 各学科の教育目標、育成人材象は学科等に対応する業界のニーズに向けて方向付けられて
いるか
(2)学校運営
 目的等に沿った運営方針が策定されているか
 運営方針に沿った事業計画が策定されているか
 運営組織や意志決定機能は規則等において明確化されているか、有効に機能しているか
 人事、給与に関する規定等は整備されているか
 教務・財務等の組織整備など意志決定システムは整備されているか
 業界や地域社会に等に対するコンプライアンス体制が整備されているか
 教育活動等に関する情報公開が適切になされているか
 情報システム化等による業務の効率化が図られているか
(3)教育活動
 教育理念などに沿った教育課程の編成・実施方策などが策定されているか
 教育理念、育成人材象や業界のニーズを踏まえた学科の修業年限に対応した教育到達レベ
ルや学習時間の確保は明確にされているか
 学科等のカリキュラムは体系的に編成されているか
 キャリア教育・実践的な職業教育の視点に立ったカリキュラムや教育方法の工夫・開発な
2
どが実施されているか
 関連分野の企業・関係施設等や業界団体等との連携により、カリキュラムの作成、見直し
等が実施されているか
 関連分野における実践的な職業教育(産学連携によるインターンシップ、実技・実習等)
が体系的に位置づけられているか
 授業評価の実施・評価体制はあるか
 職業教育に対する外部関係者からの評価を取り入れているか
 成績評価・単位認定、進級・卒業判定の基準は明確になっているか
 資格取得等に関する指導体制、カリキュラムの中での体系的な位置づけはあるか
 人材育成目標の達成に向け授業を行うことが出来る要件を備えた教員を確保しているか
 関連分野における業界等との連携に置いて優れた教員(本務・兼務を含む)を確保するな
どマネジメントが行われているか
 関連分野における先端的な知識・技能等を習得するための研修や教員の指導力の育成など
資質向上のための取組が行われているか
 職員の能力開発のための研修などが行われているか
(4)学修成果
 就職率の向上が図られているか
 資格取得率の向上が図られているか
 退学率の低減が図られているか
 卒業生・在校生の社会的な活躍及び評価を把握しているか
 卒業後のキャリア形成への効果を把握し学校の教育活動の改善に活用されているか
(5)学生支援
 進路・就職に関する支援体制は整備されているか
 学生相談に関する体制は整備されているか
 学生に対する経済的な支援体制は整備されているか
 学生の健康管理を担う組織体制はあるか
 課外活動に対する支援体制は整備されているか
 学生の生活環境への支援は行われているか
 保護者と適切に連携しているか
 卒業生への支援体制はあるか
 社会人のニーズを踏まえた教育環境が整備されているか
 高校・高等専修学校との連携によるキャリア教育・職業教育の取組が行われているか
3
(6)教育環境
 施設・設備は、教育上の必要性に十分対応できるよう整備されているか
 学内外の実習施設、インターンシップ、海外研修等について十分な教育体制を整備してい
るか
 防災に対する体制は整備されているか
(7)学生の受入れ募集
 学生募集活動は適正に行われているか
 学生募集活動において、教育成果は正確に伝えられているか
 学納金は妥当なものとなっているか
(8)財務
 中長期的に学校の財務基盤は安定しているといえるか
 予算・収支計画は有効かつ妥当なものとなっているか
 財務について会計監査が適正に行われているか
 財務情報公開の体制整備はできているか
(9)法令等の遵守
 法令、専門学校設置基準等の遵守と適正な運営がなされているか
 個人情報に対し、その保護のための対策がとられているか
 自己評価の実施と問題点の改善を行っているか
 自己評価結果を公開しているか
(10)社会貢献・地域貢献
 学校の教育資源や施設を利用した社会貢献・地域貢献を行っているか
 学生のボランティア活動を奨励、支援しているか
 地域に対する公開講座・教育訓練(公共職業訓練等を含む)の受託等を積極的に実施して
いるか
(11)国際交流

留学生の受入れ・派遣について戦略を持って行われているか

留学生の受入れ・派遣、在籍管理等において適切な手続き等がとられているか

留学生の学修・生活指導について学内に適切な体制が整備されているか

学習成果が国内外で評価される取組を行っているか
4
平成26年度早稲田文理専門学校関係者評価委員会名簿
氏名
学校関係者
評価委員
蔵方 康太郎
佐野 浩章
安藤 算浩
倉橋 政道
学校側(委員
会事務局)
岡本 比呂志
所属
東京商工会議所
人材・能力開発部人材支援センター所長
日本クリエイター育成協会
会長
ツェナネットワークス株式会社 取締役副社長
監査法人ナカチ・公認会計士
公益財団法人 日本教育公務員弘済会 埼玉支部長
元埼玉県立浦和高等学校長
学校法人 中央情報学園 理事長
早稲田文理専門学校 校長
丸山 一彦
早稲田文理専門学校 副校長
佐藤 直子
早稲田文理専門学校 副校長
花井 伸也
早稲田文理専門学校 教務主任
5
平成25年3月文部科学省の「専修学校における学校評価ガイドライン」に基づき、平成27年
5月に以下の通り、学校自己評価を実施しました。
なお、学科名については、平成27年度から、ゲーム制作学科はゲームクリエイター学科に、
ビジネス起業経営学科はクリエイティブビジネス経営学科に、それぞれ名称変更されており、本
報告書での表記は新学科名で統一いたしました。
1.学校の教育目標
〈教育理念〉
21世紀の日本と世界で新しいビジネスに挑む、クリエイティブな人材を育成する
〈校訓〉
自主・創造・誠実
~学び続ける者だけが成功する~
〈教育方針〉
一人ひとりを大切にし、各人の能力と個性を最大限に伸ばし
開花させることを教育の基本とします
授業は“親切・丁寧・わかりやすく”をモットーとします
〈教育目標〉
1. 希望者全員が就職または大学・大学院進学ができる
2. 価値あるスキルと資格の取得および人間的成長を図る
3. 楽しく充実した学生生活を送る
2.本年度に定めた重点的に取り組むことが必要な目標や計画
本年度においても、学生の成長(教育の成果)、教職員の成長、学園の成長という「3つの成
長」を持続的に達成していくことを基本とし、社会の要請や時代の変化への対応を図ることを
目標とした。
(1)社会の要請や時代の変化への対応
①クールジャパン戦略の一翼を担うゲーム・CG 業界が求めるクリエイティブな人材を
教育・育成することは急務となっている。戦略策定を通じ、カリキュラム等の研究を
行うとともに、
6
各種準備を行っていく。
②実践的かつ高度な職業教育を実現するために、学科名の変更を申請し、平成 27 年 4
月からゲーム制作学科をゲームクリエイター学科、ビジネス起業経営学科をクリエイ
ティブビジネス経営学科とする。
(2)体系的なカリキュラムによるわかりやすい授業の展開
①教育方針に定めた「親切・丁寧・わかりやすく」授業を一層徹底するために、全教員
の授業のスキルアップを図る努力を行うように指導する。特に、学生との対話型授業、
学生参加型授業を行うよう推奨する。
②教育開発・支援部による日々の授業の評価と改善のサポートや授業研究・モデル授業
の研究等を通じ、教師としてのスキル向上やより良い授業を行うための情報共有を支
援する。
(3)学生指導の充実
①校長―副校長―学科長―クラス担任―教科担当の連携を一層密にし、ホームルームの
活用及び学生一人ひとりに対する面談を通じ、親身になった支援・指導を行う。
(4)進路指導
①学生の希望や適性、学力や能力等を考慮し、本人との面談や指導を通じ、進路目標を
より明確かつ具体的にさせ、学生に対してきめ細かい指導を行う。
(5)学生募集
①本校の教育理念・教育方針の深い理解を通じ、学ぶ意欲の高い学生が集まるように全
教職員の力を結集し、学生募集の目標を達成する。
(6)職業実践専門課程の認定
①ゲームクリエイター学科(旧名称:ゲーム制作学科)
、クリエイティブビジネス経営学
科(旧名称:ビジネス起業経営学科)は、平成 27 年 2 月 25 日、文部科学大臣による
「職業実践専門課程」の認定を受けた。
②認定をうけた2学科はゲーム・CG制作をはじめ、クリエイティブ業界に於いて必要
とされる創造性豊かな人材として、業界の多くの企業と連携した教育体制、教育内容、
教育方法により、実践的かつ専門的な能力とマネジメント力を備えた、チームリーダ
ーとなり得るクリエイター人材を育成することを目的としている。
7
3.評価項目の達成及び取組状況
(1)教育理念・目標
①
採点
適切…4 ほぼ適切…3 やや不適切…2 不適切…1
評価項目
評価
学校の理念・目的・育成人材像は定められているか
4
学校の理念、目的のもとに特色ある職業教育が行われているか
4
社会経済のニーズをふまえた学校の将来構想を抱いているか
4
学校の理念・目的・育成人材像は・特色・将来構想などが学生・保護者に周知されてい
るか
各学科の教育目標、育成人材象は学科等に対応する業界のニーズに向けて方向付けられ
ているか
②
3
4
現状
1.創設者の経営理念と教育理念をもとに、日々の教育活動を通して社会からの要請に応え、
学生個々人の能力・個性を最大限に発揮できる指導を行っている。
2.経営理念、教育理念については、職員会議、日常の朝礼及び長期休業中の教職員研修会
を通し、全教職員に徹底している。
3.職業技能及びビジネス教育を実践する中で、学科ごとの教育目標に沿った資格やスキル
の修得や学生に不足しているコミュニケーション能力の向上を推進させるような取り組
みがなされている。
4.留学生の受け入れを積極的に行い、経済のグローバル化に対応できる国際人材の育成を
目指している。また、学園の将来構想として、専門職大学院設置を目指しており、新た
な高等教育機関としての専門職大学(仮称)の制度化を見据えつつ、学園としても開設
に向けての準備を進めている。
5.教育理念や教育目標は、学校 Web サイトや学生募集用の「学校案内」等に明記すること
を通じ、学生・保護者に周知を図るとともに、学生には入学時および進級時に配布する
「オリエンテーションガイド」に記載し、毎年オリエンテーションにて確認している。
6.当校の教育の特色として以下の点が挙げられる。
・授業の教育方針は、
「親切・丁寧、わかりやすく」であり、学生参加型の授業を心掛け
ている。
8
・学科ごとに育成すべき人材像を想定し、教育課程の目標を定め、目標スキルや目標資
格を定めている。
・資格取得については、学科共通目標として、社会に出て役立つビジネス系資格や IT 基
礎資格の取得に力を入れつつ、5 学科(日中英通訳・ガイド学科、クリエイティブビ
ジネス経営学科、電子機器組込みソフトウェア学科、スマートフォン・アプリ制作学
科、ゲームクリエイター学科)独自の幅広い専門性に対応した資格の取得も目指して
いる。学校は学生が積極的な学習をできるよう支援、指導を行っている。
・全クラスに担任をおいて、個人面談を定期的に行うとともに、模擬面接や論文指導な
どを行い、学生全員が進路決定できるよう、細やかな指導を行っている。
③
課題と改善策

平成 27 年度は各学科が産業界や企業との連携に力を入れている。産業界が求める
人材像・人材ニーズを見据えた「教育体系・教育システム」の構築を目指し、「教
育改善・改革」プロジェクトを立ち上げ、準備を進めている。
④ 学校関係者評価委員会による評価

ご指摘事項は特になし
9
(2)学校運営
① 採点
適切…4 ほぼ適切…3 やや不適切…2 不適切…1
評価項目
評価
目的等に沿った運営方針が策定されているか
4
運営方針に沿った事業計画が策定されているか
4
運営組織や意志決定機能は規則等において明確化されているか、有効に機能しているか
4
教務・財務等の組織整備など意志決定システムは整備されているか
4
人事、給与に関する規定等は整備されているか
4
業界や地域社会に等に対するコンプライアンス体制が整備されているか
4
教育活動等に関する情報公開が適切になされているか
4
情報システム化等による業務の効率化が図られているか
4
② 現状
1. 学校の運営方針、目的、目標等については明記されており、それに基づき、管理職に
よる定期的な校務運営会議にて目的、目標に沿った校務運営を進めている。
2. 事業計画は、目的・目標達成のために毎年作成されており、その進捗状況は月次報告
として理事長・校長に毎月提出されている。
3. 理事会・評議員会での意思決定事項は寄附行為において定めており、主要項目につい
ては理事会・評議員会にて決定している。理事長・校長の下、副校長、学科長、各部
門の主事・主任を配置し、適切な意思決定、組織運営を行っている。
4. 校内においては、校長の下、定期的に担任会議、各部門会議、教職員全体会等を通じ
て、方針の徹底や報告・改善等がなされている。
5. 人事考課、採用については、専門的、職業実践的な教育を実現するために、専門知識
と実務経験を持った人材を求めており、企業等の実務経験者を採用している。賃金制
度については、法人の就業規則および諸規程によって規定されている。採用後の人事
評価については、学歴、実務経験、本人の専門知識、スキル、各種資格、そして学園
への貢献度を考慮し、適切に行っている。
6. 開かれた学校運営を目指し、
「学校基本情報」や「学校関係者評価報告書」等の情報を
学校ホームページにアップしている。学校運営について、学園理事会、学校関係者評
価委員会、教育課程編成委員会などにおいて、地域、業界関係者に対して報告、説明
が行われている。
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7. 学校ホームページにおいて、最新の教育活動が公開されている。
8. 校内開発システムを、学生の出席及び成績管理、教職員の経費精算などに活用してい
る。教務共用サーバーの教職員の共有化により、業務の効率化を推進している。
③ 課題と改善策

人事考課制度において、目標管理による達成度評価を軸とした制度運営を十分に定着
する必要がある。
④ 学校関係者評価委員会による評価

学校ホームページに高校生が興味をひきそうな学校行事(バーベキュー大会、オープンキ
ャンパス等)の動画を掲載するようにするとよい。
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(3)教育活動
① 採点
適切…4 ほぼ適切…3 やや不適切…2 不適切…1
評価項目
教育理念などに沿った教育課程の編成・実施方策などが策定されているか
教育理念、育成人材象や業界のニーズを踏まえた学科の修業年限に対応した教育到達レベ
ルや学習時間の確保は明確にされているか
学科等のカリキュラムは体系的に編成されているか
キャリア教育・実践的な職業教育の視点に立ったカリキュラムや教育方法の工夫・開発な
どが実施されているか
関連分野の企業・関係施設等や業界団体等との連携により、カリキュラムの作成、見直し
等が実施されているか
評価
4
4
4
4
4
関連分野における実践的な職業教育が体系的に位置づけられているか
4
授業評価の実施・評価体制はあるか
4
職業教育に対する外部関係者からの評価を取り入れているか
4
成績評価・単位認定、進級・卒業判定の基準は明確になっているか
4
資格取得等に関する指導体制、カリキュラムの中での体系的な位置づけはあるか
4
人材育成目標の達成に向け授業を行うことが出来る要件を備えた教員を確保しているか
4
関連分野における業界等との連携において優れた教員を確保するなどマネジメントが行
われているか
関連分野における先端的な知識・技能等を習得するための研修や教員の指導力の育成など
資質向上のための取組が行われているか
職員の能力開発のための研修などが行われているか
4
4
4
② 現状
1. 各学科の教育目標、育成人材像については、教育理念と関連業界の動向を踏まえた上
で、年度の初めに各学科長を中心にカリキュラム編成委員会を設け、各学科の教育目
標や育成人材像の策定を行っている。
2. 各学科の教育目標、育成人材については、業界に精通している教員・講師の意見を取
り入れ、就職後に企業が求めているレベルや資格に基づいたカリキュラム体系を整え
ている。
3. 学科の各科目は、学科のカリキュラムとレベルを考慮したうえで設定されており、1 年
生「基礎」2 年生「実践」と体系的な構成となっている。
4. 教育課程編成委員会に関連分野の企業・団体からの委員を迎え、客観的にカリキュラ
12
ムを評価・見直しを行い、改善する作業が継続的に行われている。
5. 成績判定会議、進級判定会議、卒業判定会議などの会議が定例的に行われ評価基準も
明確である。
6. 授業評価(ピアレビュー)については、学生が行うアンケートと教員がお互いの授業
を評価しあう授業観察との2段構えで行っている。
7. 学生の資格取得については、学科ごとに目標資格を明確に定めており、資格取得の流
れを主軸にしたカリキュラムを実施している。
8. 学科の教員については、専任、非常勤ともに、授業を行う上で必要な専門性、人間性、
教授力と業界経験をもとに採用を行っており、育成目標に向け授業を行うことができ
る要件を備えた教員の確保が行われている。
9. 各教員に必要と思われる研修などについては、積極的に参加している。また各種展示
会などにも関連科目の教員を派遣し情報収集を行っている。
③ 課題と改善策
 当校は、専門分野に特化した学科構成(日中英通訳・ガイド学科、クリエイティブビジネ
ス経営学科、電子機器組込みソフトウェア学科、スマートフォン・アプリ制作学科、ゲー
ムクリエイター学科)となっていることから、業界に精通した教員・講師を採用すること
で、業界の人材ニーズに対応したカリキュラム作成を行っている。今年度からは各学科が
育成すべき人材像を明らかにした上で、産業界が求める人材像と人材ニーズを見据えた
「教育体系・教育システム」の構築を目指してプロジェクトを開始したところである。
 教員全員に専門分野の資格取得と研修会への参加を奨励しているが、学内で教員の教授力
を向上させる研修を行っていく必要がある。
 学内の成績・単位認定の基準は整備されているが、単位互換に関しては、学科ごとにケー
スバイケースであり、基準は明確化されていないため、明確化する必要がある。
④ 学校関係者評価委員会による評価

学校が行っている教育活動は非常によいものがある。教育活動内容を理解して貰うこと
は重要でありもっと外部アピールしていくとよい。

教員評価が学校としてしっかり行われているところがよいと思う。教員の成果ももっと
外部に発信すべきである。
13
(4)学修成果
① 採点
適切…4 ほぼ適切…3 やや不適切…2 不適切…1
評価項目
評価
就職率の向上が図られているか
4
資格取得率の向上が図られているか
4
退学率の低減が図られているか
4
卒業生・在校生の社会的な活躍及び評価を把握しているか
3
卒業後のキャリア形成への効果を把握し学校の教育活動の改善に活用されているか
3
② 現状
1. 就職に関しては、就職部長を中心に学校全体で取り組んでいる。現在、開校5年目を
迎え、就職率は年々向上している。
2. 資格取得の流れを主軸にカリキュラムを作成している。さらに直前対策授業などを実
施した結果、資格取得率は年々向上している。
3. 退学率を低減するために、クラス担任を中心に個人面談、電話連絡がきめ細かく行わ
れている。過去の入退学者数推移については、既にデータ化され、明確に管理され活
用されている。
③ 卒業生・在校生の社会的な活躍及び評価について
 平成26年度は、日中英通訳・ガイド学科の卒業生のうち、2名の留学生が「株式会社ラ
オックス」に就職している。また、クリエイティブビジネス経営学科の卒業生が在学時に
日商簿記検定 2 級に合格し、会計事務所での就職を果たした。
④
課題と改善策
 在校生の社会的活躍及び評価については担任を中心に十分把握ができているが、卒業生の
現状については、一部、把握しきれていないところがある。卒業後のキャリア形成への効
果の把握と学校の教育活動の改善への活用については、組織的かつ継続的に行われるよう
な仕組みづくりが必要である。
⑤ 学校関係者評価委員会による評価

卒業生の活躍状況を「学校案内」や「学校 WEB サイト」にも載せて外部に発信するこ
とも必要である。
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(5)学生支援
① 採点
適切…4 ほぼ適切…3 やや不適切…2 不適切…1
評価項目
評価
進路・就職に関する支援体制は整備されているか
4
学生相談に関する体制は整備されているか
4
学生に対する経済的な支援体制は整備されているか
4
学生の健康管理を担う組織体制はあるか
4
課外活動に対する支援体制は整備されているか
3
学生の生活環境への支援は行われているか
4
保護者と適切に連携しているか
4
卒業生への支援体制はあるか
3
社会人のニーズを踏まえた教育環境が整備されているか
4
高校・高等専修学校との連携によるキャリア教育・職業教育の取組が行われているか
3
② 現状
1. 就職に関する体制は整備されており、就職担当を中心に、担任と連携しながら、就職情
報の提供、個別相談や指導をきめ細かく行っている。就職担当教職員は週に 1 回、就職
担当者会議を開き、情報の共有を図っている。昨年度からはメーリングリストも活用し、
学生に就職情報を提供し、企業を学校に招いての校内会社説明会などを実施している。
2. 学生指導については、学生指導担当を中心に教員同士での連携した指導が行われている。
週に 1 回、学生指導会議を行い、全教員がほぼ全員の学生の状況を把握できている。留
学生に対しても同様に、徹底した指導体制を整備している。
3. 学費については、本校独自の学費減免制度の他、前期・後期の分納制度を実施している。
また、奨学金に関しては、日本学生支援機構のものを活用している。また本校独自の学
習奨励金制度を実施している。
4. 学業や、社会活動、資格取得など様々な活動で頑張っている学生を評価し、学生の意欲
を高めることを目的に、表彰制度を設けており、卒業式に表彰を行っている。
5. 定期健康診断を確実に実施し、日常的に学生の健康管理に留意している。近隣のクリニ
ックで定期健康診断を行っており、学生が健康相談等を必要とした際は、このクリニッ
クを利用している。
6. 卒業旅行、バーベキュー大会、スポーツ大会等の課外活動は毎年定期的に実施している。
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卒業旅行は昨年より 2 泊 3 日の日程で北海道に出かけている。課外活動に対しては、学
生の申し出があれば、教職員が指導を行う場合もある。
7. 本校と提携した学生寮の紹介を行っている。その他、学生からの依頼があれば、部屋探
しの方法を指導している。
8. 入学が決まった際には、必ず実家の保護者に電話連絡を行っている他、随時、連絡を密
にしている。
③ 課題と改善策

同窓会等卒業生に対するフォローが十分に実施されているとはいえない状況であり、
今後の検討課題としたい。
④ 学校関係者評価委員会による評価

学校独自の表彰制度は「学校案内」等にも掲載し、入学者に対してもっとアピールして
いくとよい。
16
(6)教育環境
① 採点
適切…4 ほぼ適切…3 やや不適切…2 不適切…1
評価項目
施設・設備は、教育上の必要性に十分対応できるよう整備されているか
学内外の実習施設、インターンシップ、海外研修等について十分な教育体制を整備してい
るか
評価
4
4
3
防災に対する体制は整備されているか
② 現状
1. 施設・設備に関しては、計画的に優先順位を設定しメンテナンス整備を行っている。
事務主事が担当となり、リスト化を行い、学校法人担当者と担当業者と連携をとり、計
画的に整備を進めている。年度ごとに資産管理作業として、施設・設備のリストを見直
し、更新を行っている。平成 26 年度は、実習室の増設、パソコン入替、学生用イスの入
替等による教育環境整備を重点的に実施した。その結果、学習環境の充実は著しい。
2. インターンシップに関しては、外部の関係機関と連携し、積極的に実施している。イン
ターンシップ実施許可願いを作成し、校長の許可を得てから実施をしている。インター
ンシップ実施後は先方の企業の協力を得て、学生評価票と研修報告書を作成している。
また、各学科で学外実習を年 2 回程度行っている。
3. 防災担当責任者を配置し、防災に対する準備がなされている。また、学生と教職員に対
する防災訓練も実施している。設備・機器等の定期点検は計画的に実施をしている。学
校として、災害に備えた保険は完備している。防災訓練に関しては、学生対象のものと
教職員対象のものに分け、年に1回ずつ実施している。
③ 課題と改善策

防災については、防災訓練などは毎年行っているが、災害時備蓄の準備がまだ十分と
は言えず、毎年予算を決めて買い足していくことを検討している。
④ 学校関係者評価委員会による評価

ご指摘事項は特になし
17
(7)学生の受入れ募集
① 採点
適切…4 ほぼ適切…3 やや不適切…2 不適切…1
評価項目
評価
学生募集活動は適正に行われているか
4
学生募集活動において、教育成果は正確に伝えられているか
4
学納金は妥当なものとなっているか
4
② 現状
1. 学生募集は入学希望者およびその保護者のニーズに対して適切に行われている。
学校案内、募集要項等については、見易さとわかりやすさを考慮の上、毎年、改定を行っ
ており、読む側の視点にたったものになっている。
入学センターを設け、入学希望者や保護者からの問い合わせには随時対応できる体制をと
っている。
開校 4 年目の昨年度の募集活動では、募集定員の 2.3 倍の 563 名の応募者があった。今年
度はさらに応募者が伸びていくものと予想される。
2. 学生ひとり一人の進路状況および結果、
資格取得状況は学校案内や Web への掲載も行い、
ケースバイケースで学生募集に役立てている。
3. 入学選考は、適正かつ公平な基準に基づき行われており、問題はない。学科ごとに応募者
の情報、選考結果をデータ化し管理している。
4. 学納金は都内の近隣の専門学校と比較しても非常に低く設定されており、妥当なものとな
っている。入学辞退者については、辞退理由と時期に応じた規定によって、適正な返還処
理を行っている。学納金は、学科ごとに納入状況をデータ化し管理している。
③ 課題と改善策

卒業生の活躍を教育成果として体系的に見られるような仕組みづくりを行う必要があ
る。
④ 学校関係者評価委員会による評価

ご指摘事項は特になし
18
(8)財務
①
採点
適切…4 ほぼ適切…3 やや不適切…2 不適切…1
評価項目
評価
中長期的に学校の財務基盤は安定しているといえるか
4
予算・収支計画は有効かつ妥当なものとなっているか
4
財務について会計監査が適正に行われているか
4
財務情報公開の体制整備はできているか
4
②
現状
1. 1987 年学園創立以来 29 年目を迎え、学園の経営基盤の基本である財務基盤は、毎年着
実に強化され、安定したものとなっている。平成 23 年 4 月に東京都豊島区に開校した
早稲田文理専門学校の学生募集も順調に推移しており、学園の財務基盤の安定に資する
ものとなっている。今後数年以内に理想とする無借金経営を実現することを目指してい
る。
2. 予算・収支計画は無理のない実現可能な計画を策定している結果、予算と実績の間に大
きな差異は発生していない。
3. 会計監査は、会計の専門家である税理士に監事としての監査を毎年適正に行ってもらっ
ている。
4. 常に最新の財務状況をホームページ上で公開しており、公開の体制はできている。
③
課題と改善策
特になし。
④
特記事項
学校法人として収支計画を立てているため、情報提供も法人単位としている。
⑤
学校関係者評価委員会による評価

ご指摘事項は特になし
19
(9)法令等の遵守
① 採点
適切…4 ほぼ適切…3 やや不適切…2 不適切…1
評価項目
評価
法令、専門学校設置基準等の遵守と適正な運営がなされているか
4
個人情報に対し、その保護のための対策がとられているか
3
自己評価の実施と問題点の改善を行っているか
4
自己評価結果を公開しているか
4
② 現状
1. 教職員研修、成績判定会議、学科長会議等において、関係法令や設置基準等については
周知徹底をしている。
2. 個人情報保護方針は学校法人で策定しており、学校が保有する個人情報の保護について
は徹底していることから個人情報漏えい事故は発生していない。一方、個人情報保護規
定及びマニュアルは現在整備中である。
3. 教職員アンケート、相互評価等、定期的な自己評価を実施し、問題点については、順次
改善に取り組んでいる。校長を委員長とする「自己点検評価委員会」が中心となり、自
己評価を実施している。自己点検評価結果は、関係者にフィードバックして問題点の改
善に努めている。
4. 自己点検・自己評価結果については、本校の Web サイトに掲載し、公開している。
③ 課題と改善策

今後は、外国人留学生に対しては、日本の法令等を理解させ、守らせるように、さらに
積極的に啓発していく必要がある。

個人情報に関する各種規定及び業務マニュアルは今後、学校として早急に整備していき
たい。
④ 学校関係者評価委員会による評価

情報漏えいに備えて、ハード面とソフト面からの対策がきちんととられている。今後も
引き続き、個人情報保護についての対策を強化していくことが大切だと思われる。
20
(10)社会貢献・地域貢献
① 採点
適切…4 ほぼ適切…3 やや不適切…2 不適切…1
評価項目
評価
学校の教育資源や施設を利用した社会貢献・地域貢献を行っているか
4
学生のボランティア活動を奨励、支援しているか
4
地域に対する公開講座・教育訓練の受託等を積極的に実施しているか
4
② 現状
1. 本校は多様な分野の学科を持つことから、多種多様な教育機関や企業・団体と関わり
を持ち、交流を図っている。また、開校以来、国際親善、国際理解を理念として留学
生の受け入れを通じ、国際交流に取り組んできた。また、今年は、これまで校内で実
施していた文化祭をグレードアップし、豊島公会堂にて地域住民を招いた国際文化交
流会を実施する予定である。
2. 学生のボランティア活動に関しては奨励している。今後も適切な活動があれば、学校
として支援をしていきたい。留学生の中には個人的に通訳や料理のボランティアを行
っている学生がいる。また、今年度は学校として、介助ボランティア活動を紹介し、
支援を進めていきたいと考えている。
3. 当校は開校前の 2009 年度より東京都の委託を受け、再就職を目指す社会人の職業訓練
を実施し、IT、医療、簿記等の分野で高い成果を上げてきた。
③ 課題と改善策
特になし。
④ 学校関係者評価委員会による評価

ご指摘事項は特になし
21
(11)国際交流
①
採点
適切…4 ほぼ適切…3 やや不適切…2 不適切…1
評価項目
評価
留学生の受入れ・派遣について戦略を持って行われているか
4
留学生の受入れ・派遣、在籍管理等において適切な手続き等がとられているか
4
留学生の学修・生活指導について学内に適切な体制が整備されているか
4
学習成果が国内外で評価される取組を行っているか
3
②
現状
1. 海外の留学生受入れについては、以前より多国籍・多言語を意識した国際交流戦略を
展開し、体制面でも強化に努めてきた。
2. 留学生については、入学時から募集要項に則り、個別に相談し、入学後も学則、法令
の遵守および日本での生活も含めて指導している。卒業後の進路についても、本人の
希望を聞きつつ、進学先、就職先の状況等を説明し、卒業後の様子も確認している。
3. 留学生指導については、学生指導担当と担任が協力して、コミュニケーションを良く
取り、対応してきている。
4. これまでの国際交流の成果については、今後 Web サイト等を使って、情報発信してい
きたい。
③
課題と改善策

学習成果の国内外における評価については、今後の課題とし、今後ホームページ等を
活用した情報発信等を行っていきたい。
④ 学校関係者評価委員会による評価

卒業後も SNS 等を活用するなど、卒業生間の情報交換ができる場があるとよいと思う。
22