米軍戦闘攻撃機(AV8Bハリアー)墜落事故に抗議する意見書 平成 28 年9月 22 日午後2時ごろ、米軍嘉手納基地を飛び立った戦闘攻撃機AV8B ハリアーが沖縄本島の辺戸岬から東 150 キロの海上に墜落した。 墜落現場は、在沖米軍専用の訓練水域及び空域のホテル・ホテル訓練水域であり、そ の周辺水域には名護市を含む県内漁業関係者が使用するパヤオが多数設置され操業して おり、一歩間違えれば人命にかかわりかねない重大な事故である。 今回事故を起こした戦闘攻撃機AV8Bハリアーは、平成 11 年6月に嘉手納基地内で 離陸に失敗、墜落した。また、平成 25 年5月には同基地所属のF-15 戦闘機が国頭村安 田の東南 59 キロ沖合の海上で墜落する事故も発生し、復帰後今回で計 47 件目の墜落事 故である。 名護市議会は、これまで事件事故発生のたびに抗議要請を行い、米軍へ再発防止を訴 えてきたが、このような事故等が繰り返し発生している原因は、米軍戦闘機等の安全管 理・兵員の危機管理体制そのものに欠陥があると言わざるを得ない。 米軍所属の戦闘機等がこのような事故の原因が判明しない状況下で訓練を継続するこ とは、我々地域住民に日常生活の中で墜落の恐怖と不安を強いるものであり、断じて容 認することはできない。 よって、名護市議会は市民の生命・財産を守る立場から今回の戦闘攻撃機AV8Bハ リアーの墜落事故に対し、強く抗議するとともに、下記の事項を速やかに実施するよう 要請する。 記 1. 2. 事故原因を早急に究明し、結果公表がなされるまで同型機の飛行を行わないこと。 全ての米軍機の安全管理・危機管理体制の見直し、実効ある再発防止策を講じ ること。 3. 米軍基地及び米軍訓練水域・空域の整理縮小を図ること。 以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。 平成 28 年9月 28 日 沖縄県名護市議会 宛先:内閣総理大臣、外務大臣、防衛大臣、内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)、 外務省特命全権大使(沖縄担当)、沖縄防衛局長
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