建築物火災安全性評価要領 (物品販売店舗)

AR防-505-03
建築物火災安全性評価要領
(物品販売店舗)
評 定 部
設 備 防 災 課
1.建築物火災安全性評価(格付)業務の概要
建築防災計画評定を受けた建築物に対して、申込者の要望により、建築防災計画上の諸性能からみ
た火災安全性の評価(格付)を行う「建築物火災安全性評価(格付)業務」を実施しております。
評価(格付)は、1.評価システムの概要に示す、建築物の防災計画を構成する 8 つのサブシステ
ム別に、a、b、c の 3 ランクにより評価を行った後、総合評価を A、B、C の 3 ランクで行います。
2.対象建築物
①新規に建築防災計画評定に申し込む建築物
②既に建築防災計画評定を完了している建築物のうちまだ竣工していないもので、以下に該当する
もの。
◇用途:事務所、物品販売店舗、ビジネスホテル、病院
◇規模:対象用途部分の床面積が 2,000 ㎡以上のもの、又は、高さが 31m を超えるもの
3.受付方法
建築物火災安全性評価(格付)業務への申込の受付は、以下の通り行います。
①新規に建築防災計画評定に申し込む建築物の場合
建築防災計画評定業務への申込の受付と同時に受付を行います。建築防災計画評定へのお申込の
受付時に、建築物火災安全性評価(格付)を併せてお申し込み下さい。
②既に建築防災計画評定を完了している建築物のうちまだ竣工していないものの場合
随時受付を行いますので、担当までお問い合わせ下さい。
4.評価(格付)手数料
①新規に建築防災計画評定と建築物火災安全性評価(格付)を同時に申し込む建築物
延べ面積が 15,000 ㎡以下のもの
¥500,000 円
同 15,000 ㎡を超え、40,000 ㎡以下のもの ¥600,000 円
同 40,000 ㎡を超えるもの
¥700,000 円
②既に建築防災計画評定を完了している建築物のうちまだ竣工していないもの
一律 ¥200,000 円。
5.火災保険との連携
本業務の検討にあたり協力を受けた安田火災海上保険株式会社では、評価(格付)結果を火災保険に
係るリスク評価に活用し、その結果に応じ、割安な火災保険料を提示することとしています。
①割引の対象となる建築物
・火災保険の規定でいう「一般物件」(住宅、工場などの物件以外の建築物)
・合計面積 6000 ㎡以上、保険金額 10 億円以上、火災の保険の構造級別が特級、1級に該当する
建築物(RC、SRC構造の建築物など)
②モデルケース
火災安全性評価の結果に従い、格付けを取得しない場合と比較して、モデルケースにおいて最
高で下記の割引差が生じます(期間中保険金支払いがないと仮定した場合)。
・ランクA 初年度27%
・ランクB 初年度22%
・ランクC 割引差なし
6.お問い合わせ先:詳細は下記までお問い合わせ下さい。
一般財団法人 日本建築センター評定部設備防災課
TEL:03-5283-0466/FAX 03-5281-2823
-1-
1.評価システムの概要
本評価システムは、建築物の防火安全性を8項目のサブシステムからなるシステムと考え、
それぞれに貢献する防災対策等を評価し、得られた結果を基として総合評価するものです。
システムの構成については、事務所建築物を対象に過去の火災事例、建築防災計画評定の
経験、多くの実験・研究を基に組み立て、その必要な性能を示すとともにそれを達成する技
術(対策)について例示しています。
(1)出火防止
(2)初期展炎防止、 初期消火
(3)避難
(4)煙制御
(5)延焼拡大防止
(6)再使用
(7)救助・本格消火
(8)類焼・延焼防止
2.サブシステム毎の評価
サブシステムの目的を達成する防災計画の評価について、その目的、機能(性能)に応じて
た対策の主な組合せを次に例示しています。これらはサブシステムの目的、機能を確保する
ための主な条件であり、これらによらず同等の性能が確保されると判断できる対応について
は、別途検討します。
3.総合評価
ランクA:総合的にみて現在の水準において極めて安全性が高いと思われる建築物
サブシステム(1)~(5)の評価がaで、その他の評価にcがないもの
(出火しても、早いうちに通報、初期消火、避難、区画の構成、煙制御等で構
成されるシステムが高い信頼性で機能して、大事に至ることはほとんどなく、
また、万一いずれかのところでシステムが破られても、多重なフェイルセーフ
機能が働いて人命を保護し、財産の被害を最小限に留められる極めて高い安全
性を有する建築物)
ランクB:ランクA、ランクC以外の建築物
サブシステム(1)~(8)の評価にcがないもの
(防火安全システムがバランス良く構築されていて、高い安全性を有する建築物)
ランクC:総合的にみて現在の水準において標準の安全性を有すると思われる建築物ランク
(総合的にみて、安全性の水準が許容できるレベルの建築物)
-2-
4.サブシステムの構成
(1) 出火防止
目的
機能
(性能)
各
ラ
ン
ク
の
性
能
を
確
保
す
る
た
め
の
主
な
条
件
の
組
み
合
せ
の
例
放火や失火を防ぎ、万一火を出しても火災に至らないように抑える。
1)火災の発生を未然に防止する上で管理の行い易い空間である。
2)熱源による火災の可能性を元からたつ。
3)着火物を最小にして火災を防ぐ。
ランクc
1)火災の発生を未然に防止する上で管理しやすい空間である。
ⅰ.外部の人が容易に立ち入り可能な空間に死角が少ない。
2)熱源による火災の可能性を元からたつ。
ⅰ.売場でガスを熱源に使っている場合はガス漏れ検知器が備えられている。
3)着火物を最小にして火災を防ぐ 。
ⅰ.火気の予想されるところの近くに可燃材を使用していない。
ⅱ.ほとんどの室、居室において内装材は準不燃材料で仕上げられている。
ランクb
1)火災の発生を未然に防止する上で管理しやすい空間である。
ⅰ.外部の人が容易に立ち入り可能な空間に死角が少ない。
ⅱ.ゴミ集積場が管理の目の届きやすいところにある。または、防火区画されてい
る。
2)熱源による火災の可能性を元から絶つ。
ⅰ.売場ではガスを熱源に使用していない。または使用している場合は、以下の両
方の対応がされている。
・ガス漏れ検知器があり、中央監視室等で24時間受信されている。
・ガス緊急遮断弁が備えられている。
3)着火物を最小にして火災を防ぐ。
ⅰ.火気の予想されるところの近くに可燃材料を使用していない。
ⅱ.ほとんどの室、居室において内装材は準不燃材料で仕上げられている。
ランクa
1)火災の発生を未然に防止する上で管理しやすい空間である。
ⅰ.外部の人が容易に立ち入り可能な空間に死角が少ない。
ⅱ.ゴミ集積場が管理の目の届きやすいところにある。または、防火区画されている。
2)熱源による火災の可能性を元から絶つ。
ⅰ.売場ではガスを熱源に使用していない。または使用している場合は、以下の両
方の対応がされている。
・ガス漏れ検知器があり、中央監視室等で24時間受信されている。
・ガス緊急遮断弁が備えられている。
ⅱ.火気使用室がない。
3)着火物を最小にして火災を防ぐ。
ⅰ.火気の予想されるところの近くに可燃材料を使用していない。
ⅱ.ほとんどの室、居室において内装材は不燃材料で仕上げられている。
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(2)
目的
機能
(性能)
各
ラ
ン
ク
の
性
能
を
確
保
す
る
た
め
の
主
な
条
件
の
組
み
合
せ
の
例
初期展炎防止・初期消火
出火後、早期に火の成長を抑え、被害を最小限にする。
1)火災発生場所に迅速に到着する。
2)火災発生場所を早期に発見する。
3)内装材の燃焼により火災が拡大することを防ぐ。
4)在館者がいない場合でも、火災の初期に自動消火する。
5)区画により、火災を最小限の範囲に留める。
ランクc
1)火災発生場所に迅速に到着する。
ⅰ.中央監視室(防災センター)から火災確認のため建物各所へ短時間で到着できる。
2)火災発生場所を早期に発見する。
ⅰ.ほとんど全館に、空間特性に合った適切な感知器(煙感知器、熱感知器等 )、
警報設備、非常ベルが設置されている。
3)内装材の燃焼により火災が拡大することを防ぐ。
ⅰ.ほとんどの室、居室において内装材は準不燃以上で仕上げられている。
ランクb
1)火災発生場所に迅速に到着する。
ⅰ.中央監視室(防災センター)から火災確認のため建物各所へ短時間で到着できる。
2)火災発生場所を早期に発見する。
ⅰ.ほとんど全館に、空間特性に合った適切な感知器(煙感知器、熱感知器等 )、
警報設備、非常ベルが設置されている。
ⅱ.感知器の警戒範囲が安全区画、室、居室等に細分化されている。
3)内装材の燃焼により火災が拡大することを防ぐ。
ⅰ.ほとんどの室、居室において内装材は準不燃以上で仕上げられている。
ⅱ.カーテン、ブラインド、パーティション等の表面材は防炎処理されている。
5)区画により、火災を最小限の範囲に留める。
ⅰ.火気使用室等がない。または、熱源等に応じて防火区画されている。
ⅱ.防火区画の他にも不燃区画程度の間仕切りが多重に設置されている。
ランクa
1)火災発生場所に迅速に到着する。
ⅰ.中央監視室(防災センター)から火災確認のため建物各所へ短時間で到着できる。
2)火災発生場所を早期に発見する。
ⅰ.感知器の警戒範囲が安全区画、室、居室等に細分化されている。
ⅱ.ほとんど全館に、空間特性に合った適切な感知器(煙感知器、熱感知器等 )、
警報設備、非常ベルが設置され、信頼性向上、早期発見、非火災報防止対策が
図られている。
3)内装材の燃焼により火災が拡大することを防ぐ。
ⅰ.ほとんどの室、居室において内装材は不燃以上で仕上げられている。
ⅱ.カーテン、ブラインド、パーティション等の表面材は防炎処理されている。
4)在館者がいない場合でも、火災の初期に自動消火する。
ⅰ.スプリンクラー等の自動消火設備が用途に応じて適切に設置されている。
5)区画により、火災を最小限の範囲に留める。
ⅰ.火気を使用する部屋がない、または火気使用室等は、熱源等に応じて防火区画
されている。
ⅱ.防火区画の他にも不燃区画程度の間仕切りが多重に設置されている。
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(3)
避難
目的
機能
(性能)
各
ラ
ン
ク
の
性
能
を
確
保
す
る
た
め
の
主
な
条
件
の
組
み
合
せ
の
例
火災室を含む各室からの避難が円滑・安全に行われるようにする。
1)建物管理者および火災階の居住者が火災発生を早期に覚知し、警報等により館内に伝
達する。
2)居室避難が円滑・安全にできる。
3)避難経路が明快で安全かつスムーズに避難できる。
ランクc
1)建物管理者および火災階の居住者が火災発生を早期に覚知し、警報等により館内に
伝達する。
ⅰ .ほとんど全館に空間特性に合った適切な感知器、警報設備、非常ベルがが設置
されている。
ⅱ.非常放送設備が設置され、全館放送ができる。
2)居室避難が円滑・安全にできる。
ⅰ .200㎡以上の居室には、避難に使用できる扉が複数あり、その位置が分散さ
れている。
ⅱ.売場からの出口扉は外開きとなっている。
3)避難経路が明快で安全かつスムーズに避難できる。
ⅰ.避難経路(開口部を含む)となる廊下は不燃以上で区画されている。
ⅱ.過度に滞留しないよう廊下幅、扉幅、階段幅等が十分確保されている。
ⅲ.他の用途が併設される場合、利用時間の違い等に対応できるようになっている。
ⅳ.水平避難の割合が5割未満である。
ランクb
1)建物管理者および火災階の居住者が火災発生を早期に覚知し、警報等により館内に
伝達する。
ⅰ .ほとんど全館に空間特性に合った適切な感知器、警報設備、非常ベルが設置さ
れている。
ⅱ.非常放送設備が設置され、火災状況に応じて必要な箇所に分けた放送ができる。
2)居室避難が円滑・安全にできる。
ⅰ .200㎡以上の居室には、避難に使用できる扉が複数あり、その位置が分散さ
れている。
ⅱ.売場からの出口扉は外開きとなっている。
3)避難経路が明快で安全かつスムーズに避難できる。
ⅰ.避難経路(開口部を含む)となる廊下は不燃以上で区画されている。
ⅱ.過度に滞留しないよう廊下幅、扉幅、階段幅等が十分確保されている。
ⅲ.他の用途が併設される場合、各用途毎に避難計画が成立している。
ⅳ. 階段や安全区画がバランス良く配置されている。
ⅴ. 避難経路が明快で分かりやすい。
ⅵ. 避難階では避難階段から外部までの経路が防火区画されている。
ⅶ. 水平避難の割合が4割未満である。
ランクa
1)建物管理者および火災階の居住者が火災発生を早期に覚知し、警報等により館内に
伝達する。
ⅰ.非常放送設備が設置され、火災状況に応じて必要な箇所に分けた放送ができる。
ⅱ.ほとんど全館に、空間特性に合った適切な感知器(煙感知器、熱感知器等)、警
報設備、非常ベルが設置され、信頼性向上、早期発見、非火災報防止対策が図ら
れている。
2)居室避難が円滑・安全にできる。
ⅰ .200㎡以上の居室には、避難に使用できる扉が複数あり、その位置が分散配
置されている。
ⅱ.売場からの出口扉は外開きとなっている。
3)避難経路が明快で安全かつスムーズに避難できる。
ⅰ.避難経路(開口部を含む)となる廊下は不燃以上で区画されている。
ⅱ.過度に滞留しないよう廊下幅、扉幅、階段幅等が十分確保されている。
ⅲ.他の用途が併設される場合、各用途毎に避難計画が成立している。
ⅳ.階段や安全区画がバランス良く配置されている。
ⅴ.避難経路が明快で分かりやすい。
ⅵ.避難階では避難階段から直接外部に出られる。
ⅶ.水平避難の割合が3割未満である。
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(4) 煙制御
目的
機能
(性能)
各
ラ
ン
ク
の
性
能
を
確
保
す
る
た
め
の
主
な
条
件
の
組
み
合
せ
の
確
保
例
煙を制御して、建物内に広がったり避難に支障を及ぼさないようにする。
1)防煙区画等により煙をある空間に限定し、煙害を最小限にとどめる。
2)設備により煙の広がりを防ぎ、有効に排煙する。
ランクc
1)防煙区画等により煙をある空間に限定し、煙害を最小限にとどめる。
ⅰ.間仕切り部の出入口には、天井からの下がり壁が 300 ㎜以上ある。
ⅱ .竪穴から漏煙する可能性のある部分の区画にはシャッターが使われているが、
有効な閉鎖障害防止対策が考慮されている。
ⅲ.エレベーターシャフトには漏煙防止の対策がなされている。
ⅳ .全ての階段室には設備機械室、倉庫入口、シャフトの点検口等の開口部が設置
されていない。
ⅴ.避難に使用する階段は、開口部を除き耐火構造の壁で区画されている。
ⅵ .駐車場階が店舗階の下層部に設定され、階段室等の竪穴で連続している場合、
駐車場階では前室が設置されている。
ⅶ .他の用途が併設される場合、出入口を除き固定の壁により区画されるか、ガラ
ススクリーン併設のシャッターにより区画されている。
2)設備により煙の広がりを防ぎ、有効に排煙する。
ⅰ.空調設備は各階単独方式である。
ⅱ.火報連動により空調が停止するように設定されている。
ⅲ.排煙口が適切な位置にバランス良く配置されている。
ランクb
1)防煙区画等により煙をある空間に限定し、煙害を最小限にとどめる。
ⅰ.間仕切り部の出入口には、天井からの下がり壁が 300 ㎜以上ある。
ⅱ.竪穴から漏煙する可能性のある部分の区画にはシャッターが使われているが、
上層階にはガラススクリーン等の固定の壁が併設され、閉鎖障害防止対策がされ
ている。
ⅲ.エレベーターシャフトには漏煙防止の対策がなされている。
ⅳ.全ての階段室には設備機械室、倉庫入口、シャフトの点検口等の開口部が設置
されていない。
ⅴ.避難に使用する階段は、開口部を除き耐火構造の壁で区画されている。
ⅵ .駐車場階が店舗階の下層部に設置され、階段室等の竪穴で連続している場合、
駐車場階では前室が設置されている。
ⅶ .他の用途が併設される場合、出入口を除き固定の壁により区画されるか、ガラ
ススクリーン併設のシャッターにより区画されている。
ⅷ.EPS、PS等は、各階で層間区画されている。
2)設備により煙の広がりを防ぎ、有効に排煙する。
ⅰ.空調設備は各階単独方式である。
ⅱ.火報連動により空調が停止するように設定されている。
ⅲ.機械排煙の場合
・排煙口が適切な位置にバランス良く配置されている。
・各排煙ファンの受け持ち区画は極力少なくし、それぞれの防煙区画面積は同程
度の大きさになるように設定されている。
・長い横引きダクトによる過度な圧力損失や漏気ががない。
・厨房等の火気使用室の機械排煙は、他の系統とは竪ダクトに至るまで別系統に
されている。
・外部に面する給気口と排気口の位置関係及び設置場所が適切である。
ⅳ.自然排煙の場合
・排煙口が適切な位置にバランス良く配置されている。
・排煙口及び操作器具は認識し易い場所に設置されており、容易に操作できる。
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ランクa
1)防煙区画等により煙をある空間に限定し、煙害を最小限にとどめる。
ⅰ.間仕切り部の出入口には、天井からの下がり壁が 300 ㎜以上ある。
ⅱ.EPS、PS等は、各階で層間区画されている。
ⅲ.エレベーターシャフトには漏煙防止の対策がなされている。
ⅳ .全ての階段室には設備機械室、倉庫入口、シャフトの点検口等の開口部が設置
されていない。
ⅴ.避難に使用する階段は、開口部を除き耐火構造の壁で区画されている。
ⅵ .駐車場階が店舗階の下層部に設置され、階段室等の竪穴で連続している場合、
駐車場階では前室が設置されている。
ⅶ .他の用途が併設される場合、出入口を除き固定の壁により区画されるか、ガラ
ススクリーン併設のシャッターにより区画されている。
ⅷ.全ての階段に、附室または前室が設置されている等、煙の伝播経路とならない
ような対策がされている。
ⅸ.竪穴から漏煙する可能性のある部分の区画にはシャッターが使われていない。
2)設備により煙の広がりを防ぎ、有効に排煙する。
ⅰ.空調設備は各階単独方式である。
ⅱ.火報連動により空調が停止するように設定されている。
ⅲ.機械排煙の場合
・排煙口が適切な位置にバランス良く配置されている。
・排煙ファンの受け持ち区画は極力少なくし、それぞれの防煙区画面積は同程度
の大きさになるように設定されている。
・長い横引きダクトによる角の圧力損失や漏気がない。
・厨房等の火気使用室の機械排煙は、他の系統とは竪ダクトに至るまで別系統に
されている。
・外部に面する給気口と排気口の位置関係及び設置場所が適切である。
・安全区画は、有効な排煙が行えるように給気ルートが確保されている。
・居室と安全区画の機械排煙は、竪ダクトに至るまで別系統にされている。
・排煙の起動が、複数の火災感知器との連動、あるいは中央監視室(防災センタ
ー)からの遠隔操作となっている。
ⅳ.自然排煙の場合
・排煙口が適切な位置にバランス良く配置されている。
・排煙口は及び操作器具は、認識し易い場所に設置されており、容易に操作でき
る。
・排煙口が火災報知器連動あるいは中央監視室(防災センター)からの遠隔操作
となっている。
・有効な排煙が行えるように給気ルートが確保されている。
-7-
(5)
目的
機能
(性能)
各
ラ
ン
ク
の
性
能
を
確
保
す
る
た
め
の
主
な
条
件
の
組
み
合
せ
の
例
延焼拡大防止
盛期火災に至った後でも、火災をある空間内に留め被害を小さくする。
1)火災をある空間に限定し、被害を最小限にとどめる。
2)火災の被害を多層階に拡大させない。
3)区画貫通、ゾーニングなどが適切である。
ランクc
1)火災をある空間に限定し、被害を最小限にとどめる。
ⅰ .防火区画にシャッターが使われているが、下記の両方の方法等により、降下閉
鎖障害防止対策が考慮されている。
・シャッター区画前後に可燃物が集積されない計画である。
・シャッター区画前後にスプリンクラーヘッドが設置されている。
ⅱ .火気を使う厨房がある場合は、厨房全体が防火区画されている(厨房が小さい
場合等は客席を含む形で防火区画)。
ⅲ .1万㎡を超える階は二重シャッターまたはガラススクリーン併設のシャッター
によって区画されている。
ⅳ .他の用途が併設される場合、出入口を除き固定の壁により区画されるか、ガラ
ススクリーン併設のシャッターにより区画されている。
2)火災の被害を多層階に広めない。
ⅰ .アトリウム等の竪穴区画にシャッターが使われているが、下記のいずれかの
方法等により、閉鎖障害防止対策が考慮されている。
・シャッター区画前後に可燃物が集積されない計画である。
・シャッター区画にガラススクリーンが併設されている。
ⅱ.避難に使用する階段は、開口部を除き耐火構造の壁で区画されている。
ランクb
1)火災をある空間に限定し、被害を最小限にとどめる。
ⅰ.防火区画の壁はほとんどが耐火構造の固定の壁である。
ⅱ .火気を使う厨房がある場合は、厨房全体が防火区画されている(厨房が小さい
場合等は客席を含む形で防火区画)。
ⅲ .1万㎡を超える階は二重シャッターまたはガラススクリーン併設のシャッター
ⅳ .他の用途が併設される場合、出入口を除き固定の壁により区画されるか、ガラ
ススクリーン併設のシャッターにより区画されている。
2)火災の被害を多層階に広めない。
ⅰ .アトリウム等の竪穴区画にシャッターが使われているが、下記の両方の方法等
により、確実な閉鎖障害防止対策が図られている。
・シャッター区画前後に可燃物が集積されない計画である。
・シャッター区画にガラススクリーンが併設されている。
ⅱ.避難に使用する階段は、開口部を除き耐火構造の壁で区画されている。
3)区画貫通、ゾーニングなどが適切である。
ⅰ.EPS、PS等は各階で層間区画されている。
ⅱ .ダクト等の区画貫通部は少なく、高い遮炎性能が要求される区画については、
区画貫通部を設けていない。
ランクa
1)火災をある空間に限定し、被害を最小限にとどめる。
ⅰ.防火区画の壁はほとんどが耐火構造の固定の壁である。
ⅱ .火気を使う厨房がある場合は、厨房全体が防火区画されている(厨房が小さい
場合等は客席を含む形で防火区画)。
ⅲ .1万㎡を超える階は二重シャッターまたはガラススクリーン併設のシャッター
ⅳ .他の用途が併設される場合、出入口を除き固定の壁により区画されるか、ガラ
ススクリーン併設のシャッターにより区画されている。
ⅴ.防火区画に設けられる扉は常時閉鎖で、自動閉鎖機構を有している。
2)火災の被害を多層階に広めない。
ⅰ.アトリウム等の大空間がない。または多数のシャッターで区画していない。
ⅱ.避難に使用する階段は、開口部を除き耐火構造の壁で区画されている。
3)区画貫通、ゾーニングなどが適切である。
ⅰ.EPS、PS等は各階で層間区画されている。
ⅱ .ダクト等の区画貫通部は少なく、高い遮炎性能が要求される区画については、
区画貫通部を設けていない。
ⅲ.空調、排煙等のゾーニングと主要な防火区画のゾーニングとは一致している。
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(6)
目的
機能
(性能)
各
ラ
ン
ク
の
性
能
を
確
保
す
る
た
め
の
事
例
再使用
建物のうち、火災で直接被災していない部分が速やかに日常機能に回復できるように
する。
1)放水等による火災の間接的な影響を軽減する。
2)電力、情報等の建物のインフラ系幹線が火災の影響を受けない。
ランクb
1)放水等による火災の間接的な影響を軽減する。
ⅰ.電気室や電算室等の重要な室の上階床面は防水施工されている。
2)電力、情報等の建物のインフラ系幹線が火災の影響を受けない。
ⅰ .EPSは2ルート化によるバックアップが図られている。又は、EPSは層間
区画+垂直区画となっている。
ⅱ.排水用PS(水場)は建物内に複数設置されており、危険分散が成り立ってい
る。又は、PSは層間区画+垂直区画となっている。
ランクa
1)放水等による火災の間接的な影響を軽減する。
ⅰ.電気室や電算室等、水損の影響が大きな室及び防災センターの上階床面は防水
施工されている。
ⅱ.非常用エレベーター乗降ロビーには排水溝が設置されている。
ⅲ.エレベータシャフト底部に排水口が設けられている。
2)電力、情報等の建物のインフラ系幹線が火災の影響を受けない。
ⅰ .EPSは複数のルート化によるバックアップが図られている。又は、EPSは
層間区画+垂直区画となっている。
ⅱ .排水用PS(水場)は建物内に複数設置されており、危険分散が成り立ってい
る。又は、PSは層間区画+垂直区画となっている。
-9-
(7)
目的
救助・本格消火
消防活動が円滑に行えるようにする。
機能
(性能)
1)消防活動を煙汚染から守る。
2)火災階の消防活動スペースを火炎から守る。
3)消防活動が素早く安全に行えるようにするため、消防活動空地及び設備等を整備する。
各
ラ
ン
ク
の
性
能
を
確
保
す
る
た
め
の
主
な
条
件
の
組
み
合
せ
の
例
ランクc
1)消防活動を煙汚染から守る。
ⅰ.防火区画された消防活動拠点が各階に設けられている。
2)火災階の消防活動スペースを火炎から守る。
ⅰ.中央監視室(防災センター)が防火区画されている。
3)消防活動が素早く安全に行えるようにするため、消防活動空地及び設備等を整備す
る。
ⅰ.消防活動空地が確保されている。
ⅱ.中央監視室(防災センター)が外部から容易にアクセスできる位置にある。
ランクb
1)消防活動を煙汚染から守る。
ⅰ.防火区画された消防活動拠点が各階に設けられている。
ⅱ.消防活動拠点に煙制御設備が設置されている。
2)火災階の消防活動スペースを火炎から守る。
ⅰ.中央監視室(防災センター)が防火区画されている。
3)消防活動が素早く安全に行えるようにするため、消防活動空地及び設備等を整備す
る。
ⅰ.消防活動空地が確保されている。
ⅱ.中央監視室(防災センター)が外部から容易にアクセスできる位置にある。
ⅲ.全ての階に非常用エレベーター又は梯子車の架梯場所が確保されている。
ランクa
1)消防活動を煙汚染から守る。
ⅰ.防火区画された消防活動拠点が各階に設けられている。
ⅱ.消防活動拠点に単独の煙制御設備が設置されている。
2)火災階の消防活動スペースを火炎から守る。
ⅰ.中央監視室(防災センター)が防火区画されている。
ⅱ.第一次安全区画と居室との間が防火区画され、開口部が少ない。
3)消防活動が素早く安全に行えるようにするため、消防活動空地及び設備等を整備す
る。
ⅰ.消防活動空地が確保されている。
ⅱ.全ての階で非常用エレベーター又は梯子車の架梯場所が確保されている。
ⅲ.中央監視室(防災センター )、非常用エレベーターが外部から容易にアクセス
できる位置にある。
ⅳ.地下階がある場合、スプリンクラー設備が設置されている。
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(8)
類焼・延焼防止
目的
機能
(性能)
各
ラ
ン
ク
の
性
能
を
確
保
す
る
た
め
の
主
な
条
件
の
組
み
合
せ
の
例
外部からの類焼、外部への延焼を防止する。
1)延焼の恐れのある部分の開口部または、隣接建物や地下空間等との接続部分に防火措
置がされている。
ランクc
1)延焼の恐れのある部分の開口部または、隣接建物や地下空間等との接続部分に防火
措置がされている。
ⅰ.延焼の恐れのある部分の開口部には、乙種防火戸が設置されている。
ⅱ .隣接建物、地下街及び地下通路は、連絡通路の両側で常閉または煙感連動の防
火戸により区画されている。
ランクb
1)延焼の恐れのある部分の開口部または、隣接建物や地下空間等との接続部分に防火
措置がされている。
ⅰ .延焼の恐れのある部分に開口部には、甲種防火戸及びスプリンクラーヘッドが
設置されている。
ⅱ .隣接建物、地下街及び地下通路は、連絡通路の両側で常閉または煙感連動の防
火戸により区画され、連絡通路部分には排煙設備が設置されている。
ランクa
1)延焼の恐れのある部分の開口部または、隣接建物や地下空間等との接続部分に防火
措置がされている。
ⅰ.延焼の恐れのある部分に排気口や給気口は設置されていない。
ⅱ .当該建物が延焼の恐れのある部分はないか、または延焼の恐れのある部分には
開口部が設置されていない。
ⅲ .隣接建物、地下街及び地下通路とは接続されているが、通路の両面で常閉また
は煙感連動の防火戸で区画され、通路内はまたは通路の両側にスプリンクラーヘ
ッド及び、通路内には排煙設備が設置されている。
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