写真6 壁の被害(ランクB) 写真7 壁の被害(ランクC) -50- ⑥ 腐食・蟻害の有無 建築物の倒壊の危険性を腐食・蟻害の有無から判定します。 腐食・蟻害の有無 この項目は、阪神・淡路大震災における木造建築物の被害状況を教訓として新 たに設けられたものです。 たとえば、壁にBランクの被害があるが、よく見てみると柱や土台が腐食・蟻 害によって大きな断面欠損があり、余震等によって被害が進行する可能性が高い 場合などがこれに該当します。 なお、無被害の建築物については、腐食・蟻害の有無のみでBランクまたはC ランクとする必要はありません。 建築物の土台、1階の柱などで、観察できる場合に判定してください。 腐食は蟻害がある場合、ドライバーや釘、棒などで損傷部を刺してみて被害状 況を把握する事が好ましいと考えられますが、一見して明らかな場合や、危険性 が伴う場合など、目視のみで判定してもよいと考えられます。 写真8 土台の腐食 -51-
© Copyright 2024 Paperzz