PowerPoint プレゼンテーション

魅力発信レポート 2010年版
モノづくりに、技脳でこたえる
アルテピアッツァ美唄
はじめに
ごあいさつ
大雪山の山奥の一滴の水から始まる北海道第一の大河石狩川が豊かに流れ、青々とした水田と
畑が広がり、春・秋にはシベリアを往復する渡り鳥の大群が羽を休める自然豊かな空知平野の一画
に美唄があります。
その美唄の地で40年前、東京板橋のプレス会社の北海道工場として操業開始以来、当社は幾多
の困難と変遷を乗り越えてまいりました。
その過程で会社と社員が願ったのは、「お客様のお役に立つ」、「生きがいのある会社づくり」、
「地域の皆さんへの貢献」の三つでした。
おかげさまでプレス・精密板金・溶接加工を中心として、地味ですがこれまで培った基盤技術・
技能により金属部品を必要とする多くのお客様の御愛顧をいただき、今では北海道内のみならず
本州'東北・関東・中部・関西(のお客様からのご注文もいただけるようになってまいりました。
そこで創業40年目の節目にあたる平成22年に、当社は今後に向け新たな成長と発展を遂げて
ゆくために、社全体の進むべき道を
『技脳でこたえる、解決型モノづくり企業』
『私たちは技脳者。手と頭をフル回転させよう』
と定めました。
当社はまだ力不足ではありますが逐次体質改革を進めることにより、皆様のお役に立ちつつ
『北海道の歴史の一滴』になるべく今後とも懸命に努力してゆく所存です。
美唄・ふるさとの見える丘から、空知平野・石狩川・樺戸山塊を望む
「而今の山水は古仏の道現成なり」
道元 山水経
株式会社道央メタル
代表取締役社長 海老原 達郎
モノづくりに、技脳でこたえる。
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1.会社概要
'1(基本情報
会 社 名:株式会社道央メタル
代 表 者:代表取締役社長
本
社:〒072-0006
北 工 場
海老原
北海道美唄市東5条北8丁目2番8号
TEL(0126)62-6921
南 工 場:〒072-0016
達郎
FAX(0126)62-6870
北海道美唄市東5条南6丁目7番28号
TEL(0126)64-4330
FAX(0126)63-3960
本社・北工場
業務内容:プレス・精密板金加工・溶接・組立など
販 売 先:農業機械メーカー、トレーラ・電気製品メーカー、
建築土木部品メーカーなど
資 本 金:2,250万円
創
立:昭和45年2月
設
立:平成17年8月
従 業 員:41名(2010年4月現在)
南工場
売 上 高:368[百万円](2010年3月期)
組織図
代表取締役社長
取締役会
本 社
北工場
南工場
総務部
プレスGr
プレスGr
営業本部
精密加工Gr
精密加工Gr
第一営業Gr
溶接Gr
第二営業Gr
受払・出荷Gr
第三営業Gr
アルテピアッツァ美唄
モノづくりに、技脳でこたえる。
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1.会社概要
'2(企業理念
これまで当社と社員が願っていたこと
1.お取引を通じてお客様の御要望にお応えし、お役にたつ
2.安心して仕事が出来る、生きがいのある会社に勤務する
3.仕事を通じて地域社会に貢献する
会社と社員がめざす方向
私たちがめざす姿
技脳でこたえる、
解決型モノづくり企業。
私たちが進む道
私たちは技脳者。
手と頭をフル回転させよう。
精密加工、プレス、溶接。さあ、技術の輪と知恵の輪で、お客様の誯題を解決してゆこう。
そこにこそ、私たちの存在価値がある。技術+知恵。技脳を駆使して、お客様の期待に
こたえる。私たちは解決型モノづくり企業、道央メタルです。
経営理念
私たちは、基盤技術だが地域の発展になくてはならぬ金属部品製造を通じ、
「技脳でこたえる解決型モノづくり企業」
として未見の将来に全力で挑戦し続けます。
1.私たちは技術の輪と知恵の輪をもとに皆で工夫を積重ね、
お客様のお役に立つよう全力投球いたします。
2.かけがえないパートナーである会社と社員一人一人は、
仕事と共育を通じて生きがいのある会社づくりをめざします。
3.私たちは、自然・水・農水産物に恵まれた北海道の未来のため、
たゆまぬ自己変革を通じて貢献し続けます。
樺戸山塊から見た春の暑寒別岳
モノづくりに、技脳でこたえる。
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2.事業内容・製品等
'1(事業内容
部品図面
【お客様】
発注
〈多品種尐量※2〉
特定顧客※1
当
社
【金属部品製造業】
〈都度発注※3〉
部品納入
搬入
【仕入先】
各種資材販社
当社不可工程
'当社オーバーフロー時(
外 注※4
※1:機械メーカー(農機具・トレーラーボディ・洗車機etc)
特殊建築機器メーカー(温水ヒーター・非常ハシゴetc)
一般土建金物はほとんど製造していない
※2:プレス品(中物主体)、精密板金品(レーザー・タレパン)、溶接品(中~大物)
※3:鉄・ステンレス・アルミ(板・条)
副資材(機械加工品等)
※4:メッキ・塗装、金型製作、外形切断・溶接
'2(お客様構成
特徴:①特定分野・特定のお客様に偏っていない
②近年、お客様数が拡大傾向
お客様区分
構成比
製品例
Ⅰ.農機具メーカー
28.3%
各種農機具部品(溶接構造物含む)
Ⅱ.電気製品メーカー
12.1%
制御ボックス、制御装置
Ⅲ.他の機械メーカー
22.5%
トレーラー・洗車機・除雪機用部品(大型溶接構造物含む)
Ⅳ.建築土木関係
25.8%
温水ヒーター部品、住宅内装設備部材、住宅補強材、防雪柵
Ⅴ.その他(商社等)
11.3%
一般プレス部品
モノづくりに、技脳でこたえる。
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2.事業内容・製品等
'3(特色ある商品
スピーカーフレーム(精度5μ)
マグネットヨーク(絞り・圧入)
パネル支持部材(先端カール)
法面土留め(角パイプ曲げ)
パイプバンド(局部絞り出し)
プレス
関係
フランジ(高絞り性)
麺・そば湯がきかご
フランジ(多段絞り)
フィンカバー
ステー(圧伸)
字消しクリーナー受け
開発商品
組立商品
モノづくりに、技脳でこたえる。
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2.事業内容・製品等
'3(特色ある商品
反りなし穴加工【NWP法、Non Warp Punching法】
1.概要
金属加工業界の長年の課題でありながら、これまで発生が当たり前と考えられ後工程で修正処理
を施すのが常だった「鋼材穴開け時の反りかえり」に対し、その業界常識に疑問を持ち、「穴開け即
平坦状態の鋼材」を作りだす方法【NWP法、特許出願中】を開発しました。
社内・外'外販(での適用が既に広まりつつあり、極めて広範囲な適用範囲をもつ基礎技術です。
2.具体的説明
①本技術を適用した場合の効果
平鋼への適用例
従来の常識をくつがえす!
従来の加工品
NWP法適用品
平鋼の穴あけ加工:FB6×25 L1250
全体反り24ミリ
穴φ 8 P66
鋼板への適用例
NWP法適用品
従来の加工品
[縦横二次元の反り]
挟巾方向3ミリ
長巾方向10.5ミリ
ステンレス鋼板のパンチング加工:SUS304-2B PL140×500 t2.0 穴φ 6 P8.5 - 784ヶ
②製造実績と市場性・経済性
・極めてシンプルで作業性の良い機構であるにもかかわらず、鉄・ステンレス・アルミ素材の平鋼・
鋼板等に適用可能で、既に社内・社外'外販(での適用事例が多方面にわたり順次広まりつつ
あります。
・お客様へのPRでも多くの賞賛の言葉をいただきました・・・一例/「学校プール排水口カバー」
・試算によれば、ステンレス鋼板の穴開けに本技術を適用した場合、従来品に対し工期・コストとも
に約50%近くに減尐すると見込まれます。
NWP法適用製品例
配
管
カ
バ
ー
ボ
ッ
ク
ス
麺
・そ
ば
湯
が
き
か
ご
モノづくりに、技脳でこたえる。
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2.事業内容・製品等
'3(特色ある商品
反りなし穴加工【NWP法、Non Warp Punching法】
4.適用可能範囲
・基盤的技術であるNWP法は極めて広範囲な適用可能分野を持っていますが、
その代表的活用製品群である『DMフィルター』と『Bグッズ』の製品体系を示します。
NWP技術を活用した製品体系'粗案(
《この世に存在するものは、全て何らかの穴が開いている!》
適用例・用途
製品群
DMフィルター
・A社ヒーターカバー'温風(
・電機筐体'抜熱(
・呼吸する箱'空気・窒素(
気体
透過機能
・プール排水口カバー'冷水(
・麺ゆがきかご'熱水(
・飲料フィルター'ワイン濾過(
・食器・野菜洗'洗剤・すすぎ水(
液体
道央メタル・フィルター
Designed Metal Filter
光・紫外線
NWP適用素材
'鋼板・平鋼・他(
鉄・ステンレス・アルミ・その他
Bグッズ
・広告・表示'LED光(
・ランプシェード'照明光(
・スクリーン'多色光(
分級
・サイズ別篩分器'ダイアモンド(
・サイズ篩分け機'野菜・果物(
保護
・ゴミ箱'カラス対策(
・電気シールド'避雷シェルター(
分離機能
意匠表示
組立
ビバイ・グッズ
・造形芸術素材'溶接構造(
・展示モニュメント'旭山動物園(
・土産品'ボルタ美唄版(
・建築用素材
・衣料品
開発に携わって
当初は自社内のコストダウンを目的に取り組みましたが
検討を進めるに従って予想外の進展になってきました。
今後も若い人と一緒に技脳を活用して、お客様の
お役に立ちたいと考えています。
南工場長 大高 正行
モノづくりに、技脳でこたえる。
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2.事業内容・製品等
'4(主な製造工程
素材受入
【ブランク製造】
外形切出し
剪断
鋸断
(レーザータレパン・
プラズマロボット)
粗造形(プレス)
【単品加工】
絞り・抜き(プレス)
機械加工(旋盤・フライス)
穴空け・ネジ切り
曲げ
切削部品
【部材組合せ】
溶接・組立
ボルトナット類
機械加工メーカー
部品商社
メッキ・塗装
ロボット溶接
出荷
モノづくりに、技脳でこたえる。
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3.業界分析'企業を取り巻く環境(
業界の特徴
【多数乱戦業界:多品種少量生産で、規模の利益を発揮しにくい構造】
・道内トップ数社と続く数社(計10社程度)が、中物金属部品受託加工分野で競合
・各社とも得手不得手はあるが、ほぼ同様な加工部品を製造可能[→移動障壁は低い]
・ここ数年撤退・廃業した企業数社あるが、新規参入1社のみ[←マーケット伸び悩み]
《新規参入業者》
ほとんどなし
買い手A'道内(
機械メーカー
電気機器メーカー
《競争業者》※
買い手B'道外(
A社'板・溶・機(
B社'板・溶(
電機メーカーほか
特殊建築機器メーカー
C社'板・溶(
D社'板・プ・溶・機(
一般需要家
E社
一般土建金物業者
J社
《代替品》プラスチック
非強度部材&大量生産品
以外は競争力なし
※企業によりコア技術は異なる。
板:板金加工(屋根・壁材)
プ:中物プレス加工(農機具部品・建築金物等)
溶:溶接加工
機:機械加工(金型等)
≪M.E.ポーター:「競争の戦略」の分析手法および用語にもとづく≫
モノづくりに、技脳でこたえる。
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4.ビジネスモデルと自社のこだわり
'1(創業時からの歩み『開発・開拓のDNA伝承』
[昭和34年12月]
武井製作所創業[本社板橋]
主製品:スピーカーフレーム
[昭和45年2月]
武井製作所美唄工場 創業開始
【プレス加工】
[昭和52年12月]
美唄工作所創業
【金型設計・製作】
[昭和62年8月]
美唄工場独立
→→武井製作所設立
[昭和58年4月~]
各種プレス機導入
【プレス&溶接加工】
精密溶断複合機
プレスブレーキを順次導入
【精密板金加工】
[平成17年8月]
プレスブレーキ・タレットパンチ機
精密溶断複合機を順次導入
【精密板金加工】
合併'商号変更(、道央メタル発足
東京の武井製作所が、その高度なプレス技術を美唄に移植。
例)①寸法精度5μ、②マグネットヨーク←絞り技術
途中で分離した美唄工作所は、金型製作(機械加工)からプレス・溶接へと業態を順次転換。
独立した新武井製作所は新規顧客開拓に腐心し、その過程でプレス技術のレベルアップを
図り、逐次新規品目をプロパー化。
例)折り曲げ、打ち抜き、絞り技術向上(暖房器具保持金物等)
角パイプ四方押し広げプレス加工、AL絞り加工→コーキング用受け皿
その後も両社は逐次設備増強し加工機能拡大するとともに新規顧客受注を拡大。
例)タレットパンチ機・精密溶断複合機、溶接ロボット&プラズマ切断ロボット
SUS磨き技術、トレーラーフレーム部材
直近はVA提案につながる新技術・新商品開発に力を入れつつある。
例)穴開け加工時の鋼材反り防止、丸パイプ形状改良部品
※VA (Value Analysis):部品・製品の総コストを低減させつつ保有機能を高める手法
モノづくりに、技脳でこたえる。
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4.ビジネスモデルと自社のこだわり
'2(体質強化活動
1.体質強化における各活動の位置付け
★ 『根』がしっかりしていて、はじめて茎・葉が伸び、花・実がなる。
★ いくら茎・葉を強くし花・実を実らせようとしても、『根』がしっかりしていない限り失敗に終る。
★ 5S・改善が進んでいない企業は、社員のやる気が抑制され各種競争力に务るため
≪企業仕分け≫の影響を受け、最終的には死滅する。
区分
活動イメージ
活動形態・期間
植物へのたとえ
大変
改革・変革
プロジェクト'年単位(
花・実
中変
小集団活動
数人サークル'数ケ月(
茎・葉
小変
5S・改善活動
個人'日常的、日~月(
根
★ 前年の5S・改善活動結果を受け、平成23年は社員自由討議で提案された具体的テーマに
基づく『技脳活動』を加え、社員自らの意思に基づく体質強化活動を促進する。
全 員 参 加 で 『体 質 強 化 活 動』
技脳推進チーム【新】
改善推進チーム
5S推進チーム
リーダー:高田北工場長
アドバイサー:海老原社長
《作業安全化・仕事のやりやす化》
リーダー:大高南工場長
2.5Sチーム活動[平成22年1月~]
5Sとは、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の頭文字の5つの「S」をとったもの
☆整理=「要るもの」と「要らないもの」に分けて「要らないもの」を捨てること
☆整頓=「要るものを使いやすいように置き、誮にでもわかるように明示する」こと
☆清掃=「常に掃除し、きれいにする」こと
☆清潔=「整理・整頓・清掃の3Sを維持する」こと
☆躾 =「決められたことを、いつも正しく守る習慣づけ」のこと
(1)推進体制
チームリーダー
事務局 :1名
メンバー:北工場7名、南工場6名
(2)活動方針≪自分の身の回りから始め、3Sを当たり前のことにしよう》
①はじめに整理・整頓を実施[~平成22年3月]
②個別担当エリアの明確化・表示
③パトロール結果の掲示(定点観測含む)と改善推進要請
モノづくりに、技脳でこたえる。
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4.ビジネスモデルと自社のこだわり
'2(体質強化活動
(3)主な活動内容
指摘・要請
整理・整頓
毎月1回、社内パトロールを実施
パトロール結果を掲示(定点変化を表示)
(4)活動評価[平成22年12月末時点]
・活動開始前(1年前)に比べ、一部の職場を除き「整理・整頓・清掃」が格段に向上。
→ 来社するお客様は一様に「他社よりは数段、5Sが進んでいる」とのコメント。
・最近は中だるみ状態になっており、平成23年には新たな進展・工夫を試みる必要あり。
・H23年の主要活動誯題(案)
①設備メンテナンス強化(清掃・給油・増締め)、②設備・床のピカミル化、③工場内集塵強化
3.改善チーム活動
(1)推進体制
事務局 :3名
メンバー:北工場4名、南工場2名
チームリーダー
(2)活動方針と進め方≪会社・社員一体となって、自分たちで新しい会社を作る》
・提出案件の考え方
改善掲示板
①簡単に出来ることで良い・・・「チャチなものほど良い改善」
②以前に改善した案件報告でも良い・・・報告することで『共有化』
③他のまねでも良い・・・パクリ大歓迎
・厳禁事項
①改善案の段階でつぶしにかかる・・・そんな上司はいらない
②失敗を責める・・・失敗から学ぶ「やってだめならまた改善」
③無関心な姿勢・・・言われた仕事しかしない職場は暗い
・具体的実施事項
実施型改善主体、メモ報告で可、困り事メモ※1 も提出可
実施報告書提出
全件掲示
期限:毎月初
案件別得点記入
評価・表彰
全社員→全件点数付け
月次・年次
※1:困り事メモは、毎月のチーム会議で議論・フォロー'対策完了するまで(
(3)提出案件のまとめ(平成22年1月~11月)
社員数
41名
提出件数
453件
一人当り件数
1.0件/人・月
←当初目標とした1件/人・月と同レベル
モノづくりに、技脳でこたえる。
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4.ビジネスモデルと自社のこだわり
'2(体質強化活動
[典型的案件例]
測定工具保管
簡易油塗布器
1秒ビス止め器
[製品加工方法改善例:Cチャンネル穴あけユニセット改造]
当初ドリルを使って穴加工していたCチャンネルを、
ユニセットプレスを改善してプレス加工出来るように
した
(4)活動評価[平成22年12月時点]
・活動開始1年目で既に当初目標1件/人・月に到達。
・初期段階では5S関連中心の類似・パクリ案件が多く、社の5Sレベル向上に大きく寄与。
・案件を多数提案・実施している社員が少数(5~10%)ながら存在し、社の改善活動へ
大きく貢献しているほか、当然ながら本人の個人操業成績も向上しつつある。
・社全体では、直近やや中だるみで提出件数も減少気味だが、平成23年に以下の誯題に
取組む事により、徐々に質・量ともに充実してくるものと思われる。
①社内事例説明会・・・比較的難度の高い事例中心
②改善のためのスキル実地研修(溶接・機械加工)
③社外研修(スキル、改善の目のつけどころ)
4.技脳チーム活動案[平成23年1月よりスタート、平成22年末時点では詳細未定]
(1)推進体制
アドバイザー
チームリーダー:1名、事務局:1名
メンバー:北工場4名、南工場2名
(2)活動方針《体質強化のための諸提案を社員自身が自ら検討・提案する》
・社員提案テーマ例(チーム活動の中で採否・具体案を決定してゆく)
①社内情報交換の方法工夫(多職場混成チームによる自由懇談会等)
②ホームページ・会社パンフレット作成
③自社製品の理解とPR活動
④看板設置、製品展示、自社見学会開催
⑤図面読解力研修、加工設備の使い方研修
・活動方法
①を1回実施済、②は既に動き始めているが、その他テーマも含めて
半年を一区切りに具体的方法を計画・推進
(一時期に2テーマ程度を着手・推進する)
モノづくりに、技脳でこたえる。
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4.ビジネスモデルと自社のこだわり
'3(当社の特徴
A.40年の歴史にもとづく高いプレス技術
[金型製造技術+プレス加工技術の有機的融合]
B.広範囲一貫製造
粗形材切出しから機械加工・溶接・組立まで
C.段階毎の最適製造フロー適用
尐ロット製造'試作等(から大ロット生産まで'プレス&
複合機活用(
D.複合機2機保有
レーザー・パンチング併用最適加工'中板厚品(
E.短納期要求への対応力
実製造工期二日で溶接品製造
F.高い現場力
5S・改善活動を即推進可能な現場能力
社員年齢構成
60才台
50才台
40才台
30才台
20才台
0
5
10
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モノづくりに、技脳でこたえる。
アルテピアッツァ美唄
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5.将来に向けた事業展開
'1(今後の方策
重要成功要因
具体的方策
Ⅰ
製造部門強化
'溶接・機械加工・精密板金(
各種改善活動推進および設備増強
Ⅱ
社内マンパワー強化
優秀人材採用と管理者への長期的育成
Ⅲ
新技術・新商品群創出
プレスを中心としたVA提案商品開発
Ⅳ
積極的PRによる企業認知度向上
営業部門強化、ホームページの全面更新他
Ⅴ
工場形態の見直し
2工場体制の集約・拡充
Ⅵ
ITサポート活用による短納期受注
体制実現
全社統括受注・工程管理システム構築
'2(戦略マップ
企業の継続的安定運営
財務の視点
原価低減
顧客の視点
売上拡大
既存のお客様
からの受注増
新規お客様'道内・外(
からの受注増
お客様満足度向上
お客様の
親密感醸成
企
業
ブ
価格協力・
品質確保
短納期対応
強化
有益情報
提示
営業手法
工夫
ラ
ン
業務プロセス
の視点
新技術・
新商品群創出
製造部門強化
全社統括受注・
工程管理システム
HP全面更新・メンテ
管理者育成
学習と成長
の視点
デ
ン
グ
化
ITスタッフ育成
人材採用
社員満足度向上・モチベーションアップ
モノづくりに、技脳でこたえる。
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6.人材育成方針
'1(目的
《会社と社員が共に育つよう活動計画を作成し推進》
人格涵養
'協調・思いやり(
共育
工場・職場間融和
スキル習得と多能化
'各種交流と意見交換(
'OJT,OFF-JT併用(
'2(人材育成のための基本構造
担当業務OJT
社員親睦会
各種研修
体質強化活動
5S、改善、技脳チーム
'3(主要資格取得一覧表
資格名
'平成22年12月20日現在、工場所属35名(
取得者数 率
金型製作1級技能士
1名
プレス作業主任者
9名
床上操作クレーン
資格名
取得者数
半自動溶接適格性'専門級(
2名
26%
アルミ溶接技能資格
1名
29名
83%
ロボット特別教育
5名
玉掛け
33名
94%
アーク溶接
6名
フォークリフト
26名
74%
ガス溶接
13名
大半の社員が「クレーン、玉掛け、フォークリフト」資格保有。金型・プレス・溶接の資格保有者も数名在籍。
モノづくりに、技脳でこたえる。
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6.人材育成方針
'4(研修体系
①入社後、個人の実力向上のため段階別・テーマ別研修を実施。
区分
名称
期間
②合わせて企業体質改革のための各種研修を順次実施。
導入教育(安全・業務一般知識・技術知識等説明)
半日
③従来から行ってきた各種スキルアップ研修に加え、「自己成長&リーダーシップ研修」を
入社時
担当職務OJT
6ヶ月
重点化する。
研修
正社員登用研修'課題付与&確認・評価(
-
対象者
新入社員
新入社員
入社6ヶ月後
資格研修
取得研修'クレーン・フォークリフト・プレス・その他(
資格フォローアップ研修
2~4日
2Hr
入社後随時
取得後5年毎
集合研修
5S・改善研修'活動キックオフ研修(
社外企業研修'同種企業2社、顧客企業2社(
ブランディング研修'社のコトバ・理念・運営方針(
自己成長研修'気付き・人間関係中心(
リーダーシップ研修'管理者に求められるもの(
1日(済)
1日(済)
半日(済)
1日
2日
社員全員
社員全員
社員全員
社員全員
管理職全員
説明&演習'経済性工学・知的財産・財務(
説明&演習'図面読解(
説明&演習'品質管理(
半日(済)
半日
半日×4
社員全員
社員全員
社員全員
技能研修'機械加工、名古屋テクニアカレッジ(
管理監督者研修'中小企業大学校(
中堅社員研修
外部セミナー受講'改善セミナーその他(
他社との交流会'同業、顧客、異業種(
2週間(継)
3日
2日
半日
半日
機械加工担当
管理者層
中堅社員
中堅社員
中堅社員
特定テーマ
研修
社外研修
'5(研修PHOTO
社外企業研修
バス車内での事前説明の様子
同業種企業内での研修の様子
顧客企業研修場入り口
顧客企業内での研修の様子
ブランディング研修&特定テーマ研修
講師:佐藤洋介氏
グループ内討議の様子
'㈱ワイキューブ札幌営業所 所長(
グループ発表の様子
モノづくりに、技脳でこたえる。
講師:岩城全紀氏
'特許事務所 '社(発明協会 弁理士(
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6.人材育成方針
'6(先輩社員のことば
加藤兼他くん
技術系短大で2年間勉強した私は、2年間の他社勤務の後、自分
の専門技術を生かす事が出来る道央メタルに昨年春入社しました。
現在は溶接冶具製作など各種の切削・機械加工業務を担当し、毎
回変わる新たな製品・部材を、学びかつ楽しみながら製作していま
す。自分で設計・加工した新規部品で地域の会社に貢献出来た時
は本当にうれしかったです。 創業後40年を経過した当社は現在大
きな変わり目に差し掛かっていて、
『モノづくりに、技脳でこたえる』
を合言葉に、「技術の輪」と「知恵の輪」を活かして社員全員で奮闘
中です。 皆さんもご自分の力を様々な形で伸ばす事が出来る当
社で、自らの未来を切り拓いてみてはいかがですか。 「モノづくり」
が大好きな皆さんの入社を私たちは心から歓迎いたします。
浜名智美さん
ソフトウェア開発系の企業に4年間勤めていた私は、もっと人と
接する機会の多い仕事がしたいと思い、一昨年春に道央メタル
に入社しました。
現在は、受注管理、材料の発注などの各種事務処理を担当
し、現場の作業がスムーズに進むよう、心がけています。
道央メタルでは、5S・改善活動など社員が中心となって様々
な活動を行っています。皆さんの知恵と技術を存分に生かして、
私たちと一緒に、道央メタルをより良い企業に育てていきません
か。
「平成23年始業式」
モノづくりに、技脳でこたえる。
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6.人材育成方針
'7(私たちの行動ステップ
ステップ1
むずかしい発注を
歓迎する。
ステップ2
考える人となれ。
ステップ3
ゼロからの発想。
ステップ4
あきらめない心。
ステップ5
個人主義より
チーム主義。
こんな製品、できないだろうか?
高い壁は、期待のあらわれ。
その解決が、お客様との絆を強くする。
私の仕事に自信を与えてくれる。
正確性・スピードの追求で終わらない。
あの技術、この技術が応用できないか。
いつも考えるクセをつけよう。
めざすのは、機械より技術の使い手。技脳者である。
意識を、前例を、捨てる勇気を持とう。
当たり前という語に疑問を持ち、ゼロから考える。
そのとき、創造のヒントは生まれる。
とことん粘ろう。しつこく考え抜こう。
あきらめない心には、かならず光が射す。
技術は、刺激し合うことで向上する。
知恵は、寄せ合うことで磨かれる。
職種、所属を超え、競い合い、助け合おう。
チームになれば、仕事はもっと輝く。もっと面白くなる。
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株式会社道央メタル
総務部総務グループシステム担当
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<ラムサール条約登録湿地>宮島沼
中小企業魅力発信レポートとは、中小・小規模
企業が必要な人材の確保等を行っていくために、
魅力ある企業情報を発信するレポートです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
レポート作成支援者 ITコーディネータ 石塚 真彰
モノづくりに、技脳でこたえる。
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