受任者のみなさん、市民のみなさん 署名運動の終了にあたり、みなさんのご協力に心より感謝を申し上げます。 新潟市の国保をよくする会 署名にこめられた切実な願いの実現へ 市長と議会を動かすため、さらに力をつくしましょう 二〇〇六年八月十五日 新潟市の国民健康保険の改善をめざす直接請求運動は、八月十日で署名の収集期間が終わり、本日付で 市選挙管理委員会に九万七四六五筆の署名を提出しました。 あたたかいご理解とご協力をいただいた市民のみなさんに、署名運動の終了にあたり、心からの感謝の 気持ちを申し上げます。 直接請求署名は、署名期間が一か月間、署名集めは受任者に限られ、署名は一人ひとりの有権者の直筆 によらなければならないなど、法律にもとづいた厳格さがもとめられる運動です。梅雨明けの炎天下のな か、二十五万枚にのぼるチラシを配布していただいたみなさん。一軒、また一軒と地域をまわり、一人ひ とりの有権者と対話し、署名を集めていただいた六千二〇四人の受任者のみなさん。この署名の到達は、 みなさんの努力の結晶です。本当にごくろうさまでした。 今回の運動は、六月に市民税増税が、七月には国民健康保険料、介護保険料の値上げの通知が相次いで 市民に送りつけられ、高齢者を中心とした怒りと怨嗟(えんさ)の声がうずまくなかですすめられた運動 でした。七月に私たちのチラシが配られると、 「運動に参加したいがどうしたらいいか」 「我が家にはまだ 署名にこないがどうなっているか」などの問い合わせが、連日事務局によせられ、なかには涙ながらに切々 と生活の苦しさを訴えられる市民もおられました。地域をまわれば断る人のない、協力を訴えれば逆に感 謝される、切実な市民の願いに応える運動でした。直接請求運動という制約と署名に対する期待の大きさ を考慮すれば、背景には署名数の数倍の市民の支持と共感があったものと、私たちは確信します。 新潟市は、来年四月に政令指定都市への移行をめざしていますが、政令指定都市では、札幌市、京都市 が一九九四年に国保料引き下げの直接請求をおこなって以来、社会保障をめぐる直接請求運動は取り組ま れていません。新潟市でも十一年ぶりの取り組みでした。 社会的格差と貧困の広がりが大きな社会問題となるなか、政令指定都市をめざす新潟市において、市民 の連帯で、一歩でも、二歩でも改善をもとめるための直接請求署名に取り組んだことは、全国的にも先験 的で意義のあるものであったと確信します。市長や市議会のみなさんには、署名によせられた市民の願い を受けとめた真剣な検討と討論を期待したいと思います。 私たちの署名は、今後市選管の審査を経た後、九月中旬には市長に本請求をおこない、市議会にはから れることになります。運動はこれからが正念場です。私たちは、署名に託された市民の願いを確信に、そ の実現へいっそう奮闘することを決意するものです。そして、受任者をはじめとした市民のみなさんとと もに、さらに運動を押しすすめ、市長と議会を動かすために全力をつくします。みなさんのあたたかいご 支援、ご協力をあらためてお願いするものです。
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