セフタジジム静注用 1g「SN」の 配合変化に関する資料

セフタジジム静注用 1g「SN」の
配合変化に関する資料
シオノケミカル株式会社
2014.6
1
【はじめに】
セフタジジム静注用 1g「SN」は、1 バイアル中、有効成分としてセフタジジム水和物を 1g
(力価)含有するセフェム抗生物質製剤である。本製剤について、他剤との配合変化試験を実
施した。なお、本資料は他剤との配合を推奨するものではない。
【製剤】
1.試験製剤
セフタジジム静注用1g「SN」(シオノケミカル㈱製)
2.配合製剤
製品名
製造販売会社
配合量
溶解液
(mL)
塩酸バンコマイシン点滴静注用0.5g
塩野義製薬
0.5g
20
注射用エフオーワイ500
小野薬品工業
500mg
20
去たん剤
ビソルボン注4mg
日本ベーリンガー
インゲルハイム
2mL
20
副腎ホルモン剤
リンデロン注100mg(2%)
塩野義製薬
5mL
20
利尿剤
ソルダクトン静注用200mg
ファイザー
200mg
20
血管拡張剤
ペルサンチン静注10mg
日本ベーリンガー
インゲルハイム
2mL
20
5-FU注250mg
協和発酵キリン
5mL
20
フトラフール注400mg
大鵬薬品工業
10mL
10
薬効分類
主としてグラム
陽性菌に作用す
る抗生物質製剤
他に分類されな
い代謝性医薬品
代謝拮抗剤
3.溶解液
日本薬局方 注射用水(大塚蒸留水)
【試験方法】
セフタジジム静注用 1g「SN」1 バイアルに注射用水を加えて溶解し、配合製剤 1 製剤単位
を加えた。この配合液をそれぞれプラスチック製シリンジに入れ、室温、室内散乱光下(約
500lx)に静置した。(夜間消灯)
配合直後、3 時間後、6 時間後及び 24 時間後に外観観察(目視)及び pH を測定し、配合直
後、6 時間後及び 24 時間後にセフタジジム含量を測定した。
【試験結果】
セフタジジム静注用 1g「SN」と各製剤との配合変化試験結果を別表に示す。
以上
2
別表
各製剤との配合試験結果
配合製剤
製品名
塩酸バンコ
マイシン
点滴静注用0.5g
注射用
エフオーワイ
500
ビソルボン注
4mg
リンデロン注
100mg(2%)
ソルダクトン
静注用200mg
ペルサンチン
静注10mg
5-FU注
250mg
フトラフール
注400mg
外観
試験項目
配合直後
外観
無色澄明の液
無色澄明の液
無色澄明の液
無色澄明の液
無色澄明の液
黄色澄明の液
無色澄明の液
無色澄明の液
白濁した
注 2)
配合後の時間
3 時間
6 時間
24 時間
―
―
―
pH
6.4
―
―
―
残存率(%)注 1)
―
―
―
―
外観
白濁した注 2)
―
―
―
pH
6.0
―
―
―
残存率(%)注 1)
―
―
―
―
外観
薄く白濁した注 2)
―
―
―
pH
5.9
―
―
―
残存率(%)注 1)
―
―
―
―
外観
無色澄明の液
変化無し
変化無し
変化無し
pH
6.9
6.6
6.7
6.7
残存率(%)注 1)
100
―
101.8
95.6
外観
白濁した注 2)
―
―
―
pH
8.0
―
―
―
残存率(%)注 1)
―
―
―
―
外観
黄色沈殿を生じた注 2)
―
―
―
pH
8.4
―
―
―
残存率(%)注 1)
―
―
―
―
外観
無色澄明の液
変化無し
変化無し
微褐色澄明の液
pH
8.5
8.3
8.3
8.1
残存率(%)注 1)
100
―
92.2
57.8
外観
微褐色澄明の液
変化無し
変化無し
微黄色澄明の液
pH
9.6
9.3
9.2
8.8
残存率(%)注 1)
100
―
95.7
65.8
注 1)配合直後を 100 とした残存率で示した。
注 2)著しい変化を認めたため、配合直後の外観及び pH 測定のみで試験を終了した。
3