情報提供⽤資料 マ - ケ ッ ト 情 報 2016年9⽉9⽇ ロシアとの経済協⼒による新時代の幕開け -⽇本企業のプロジェクト受注などが国内株式市場の投資テーマに- ⽇ソ共同宣⾔発効から60周年という節⽬を迎えるなか、⽇本とロシアの関係改善に向けた機運が ⾼まっています。領⼟問題の⾏⽅は依然として不透明ですが、経済協⼒については進展が⾒込まれて います。12⽉の⽇ロ⾸脳会談に向けて、ロシアでのプロジェクト受注への期待から、国内株式市場 では、資源・エネルギーやインフラ、農⽔産業などの関連セクターが物⾊される可能性があると考え ています。 ⽇本とロシアの関係改善機運の⾼まり (図表1)⽇ロ⾸脳会談の注⽬ポイントと両政府の⽴場 ⽇ソ共同宣⾔発効から60周年という節⽬を迎え、 プーチン⼤統領の訪⽇と⽇ロ⾸脳会談開催(⼭⼝ 県⻑⾨市、12⽉15⽇)が決まるなど、⽇ロの関係 改善に向けた機運が⾼まっています。その背景と 安定政権 ¾ 北⽅領⼟返還に 領⼟問題 ¾ ⽇本から投資を引き ¾ 中国への牽制 外交戦略 ¾ ウクライナ問題で制裁 総裁任期延⻑論も しては、⽇ロ両国の政権基盤が安定しており、政 権の⻑期化も視野に⼊るなかで、両政府には今が 向けアプローチ 平和条約締結に向けた議論を進める好機であると の共通認識があるためと思われます。 ロシアにとって、⽇本との関係を改善すること は、ウクライナ問題でロシアに制裁を続ける欧⽶ への牽制となるほか、資源価格下落により痛⼿を 受けたロシア経済の⽴て直しに有益と⾔えます。 ⼀⽅、⽇本にとっても、ロシアとの関係を強化で きれば、中国に対する牽制となるほか、中東に依 存するエネルギー調達先の多様化や、⽇本企業の ロシア市場進出の⾜掛かりになると⾔えます(図 表1)。 ⽇本は経済協⼒で8項⽬のプランを提⽰ このように考えると、⽇本とロシアの⽴場は相 互補完が可能であり、“Win-Win”の関係となり得 ると考えられます。 安倍⾸相は9⽉2⽇のプーチン⼤統領との会談 (ロシア、ウラジオストク)で、ロシアへの経済 分野での協⼒プラン8項⽬の具体案を⽰しました (図表2)。また、これに先んじてロシア経済分野 ¾ エネルギー調達先 ¾ の多様化 ロシア市場に進出 経済 再選なら任期は2024年 まで 出す材料 を続ける欧⽶への牽制 ¾ 資源価格下落で痛⼿を 受けた経済の⽴て直し (出所)各種資料より岡三アセットマネジメント作成 (図表2)⽇本がロシアに提⽰した「経済協⼒プラン8項⽬」 ①健康寿命の伸⻑ ⽇本式最先端病院や⽇ロ健康⻑寿センターを設⽴ ②都市づくり ⼈⼝100万⼈以上級の地⽅中核都市でインフラ更新 ③中⼩企業交流 両国の企業がこれまで以上に進出するための枠組み を設⽴ ④エネルギー ⽯油、原⼦⼒、再⽣可能エネルギーなどに関する官 ⺠協議会を⽴ち上げ ⑤産業の多様化・ ⽣産性向上 国際競争⼒を向上させた⼯場をモデルに選び、取り 組みを拡⼤ ⑥極東の産業振興・ 農⽔産業開発や輸送インフラ整備を進める。⽣活環 輸出基地化 境も改善 ⑦先端技術協⼒ 原⼦⼒、ICT(情報・通信に関する技術)、北極、医 療などの分野で専⾨家の共同研究を進める ⑧⼈的交流 ⼤学間や地域間、⻘年交流を拡⼤ 協⼒担当相を新設するなど、ロシア経済の発展へ 積極的に協⼒する姿勢をアピールしています。 ¾ 2018年の⼤統領選挙で ¾ 7⽉の参院選で圧勝 (出所)各種報道より岡三アセットマネジメント作成 <本資料に関してご留意いただきたい事項> ■本資料は、投資環境に関する情報提供を⽬的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を⽬的として作成し たものではありません。■本資料に掲載されている市況⾒通し等は、本資料作成時点での当社の⾒解であり、将来予告なしに変更される場合があります。また、 将来の運⽤成果を保証するものでもありません。■本資料は、当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するもの ではありません。■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(交付⽬論⾒書)をお渡ししますので必ず内容をご確認のうえ、投資判断はお客 様ご⾃⾝で⾏っていただきますようお願いします。 1 情報提供⽤資料 マ - ケ ッ ト 情 報 具体化しつつある⽇ロ経済協⼒ ロシア⼀国のために、専任の⼤⾂まで置くという ことは極めて異例の対応と⾔えますが、それだけロ シアとの関係改善に向けた安倍⾸相の意気込みが強 いことを表していると考えられます。 こうした⽇本側の姿勢が功を奏したのか、9⽉2 ⽇の会談では、エネルギー分野での官⺠協議会の設 置が合意されています。また、⺠間分野では、東芝 とロシア郵便との協業や、三井物産と国際協⼒銀⾏ (JBIC)による電⼒⼤⼿ルスギドロ株の取得が固 (図表3)⺠間企業による主な経済協⼒案件 東芝がロシア郵便と郵便・物流システム事業で包括 協業 三井物産と国際協⼒銀⾏(JBIC)が電⼒⼤⼿ルスギ ドロ株4.88%を取得 JBICが天然ガス⼤⼿ノバテクのロシア北⻄部ヤマル 半島でのLNG基地建設へ融資を検討 マツダの傘下ロシア合弁会社がウラジオストクに⾃ 動⾞エンジン⼯場を建設 JFEエンジニアリングがウラジオストク郊外に野菜の 温室栽培施設を建設 まるなど、既に成果が出始めています(図表3)。 (出所)各種報道より岡三アセットマネジメント作成 関連するセクターの銘柄が物⾊される可能性 9⽉2⽇の⽇ロ⾸脳会談後の業種別リターンを⾒ (図表4)9⽉2⽇の⽇ロ⾸脳会談後の業種別リターン (TOPIXのリターンを上回った業種) (2016/9/5〜2016/9/9) ると、⽯油・⽯炭製品、電気・ガス業、卸売業(資 その他製品 源開発を⾏う総合商社など)、⽔産・農林業、建設 ⽯油・⽯炭製品 業(プラント、インフラ建設など)など、「経済協 海運業 電気・ガス業 卸売業 ⼒プラン8項⽬」に関連するセクターがTOPIXをア ⽔産・農林業 ウトパフォームし、リターンの上位となっています サービス業 (図表4)。 不動産業 精密機器 ガラス・⼟⽯製品 ゴム製品 ⽇ロ間の領⼟問題の⾏⽅は依然として不透明です が、経済分野の協⼒については、12⽉のプーチン ⼩売業 建設業 機械 ⼤統領の訪⽇に向けて具体化が加速することが期待 倉庫・運輸関連 されます。今後、ロシアでのプロジェクト受注期待 ⾮鉄⾦属 を⼿掛かり材料として、関連セクターの銘柄への物 ⾊が強まる可能性があると考えています。 陸運業 ⾦属製品 鉱業 医薬品 パルプ・紙 TOPIX 9⽉5⽇〜9⽉9⽇リターン 0 1 2 3 4 5 6 7 8 (%) (注)業種は東証33業種。その他製品や海運業がリターン上位に⾒られます が、⼤⼿ゲーム機・ソフトメーカーに関するニュースや、海運市況を ⽰す指数の上昇などを受けた要因によるものと考えられます。 (出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成 以上(作成:投資情報部) <本資料に関してご留意いただきたい事項> ■本資料は、投資環境に関する情報提供を⽬的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を⽬的として作成し たものではありません。■本資料に掲載されている市況⾒通し等は、本資料作成時点での当社の⾒解であり、将来予告なしに変更される場合があります。また、 将来の運⽤成果を保証するものでもありません。■本資料は、当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するもの ではありません。■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(交付⽬論⾒書)をお渡ししますので必ず内容をご確認のうえ、投資判断はお客 様ご⾃⾝で⾏っていただきますようお願いします。 2 情報提供⽤資料 マ - ケ ッ ト 情 報 皆様の投資判断に関する留意事項 【投資信託のリスク】 投資信託は、株式や公社債など値動きのある証券等(外貨建資産に投資する場合は為替リスクがあります。)に投資します ので、基準価額は変動します。従って、投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元 本を割り込むことがあります。 投資信託は預貯⾦と異なります。投資信託財産に⽣じた損益は、すべて投資者の皆様に帰属します。 【留意事項】 • 投資信託のお取引に関しては、⾦融商品取引法第37条の6の規定(いわゆるクーリングオフ)の適⽤はありません。 • 投資信託は預⾦商品や保険商品ではなく、預⾦保険、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。 また、登録⾦融機関が取扱う投資信託は、投資者保護基⾦の対象とはなりません。 • 投資信託の収益分配は、各ファンドの分配⽅針に基づいて⾏われますが、必ず分配を⾏うものではなく、また、分配⾦の⾦額 も確定したものではありません。分配⾦は、預貯⾦の利息とは異なり、ファンドの純資産から⽀払われますので、分配⾦が⽀払 われると、その⾦額相当分、基準価額は下がります。分配⾦は、計算期間中に発⽣した収益を超えて⽀払われる場合がある ため、分配⾦の⽔準は、必ずしも計算期間におけるファンドの収益率を⽰すものではありません。また、投資者の購⼊価額に よっては、分配⾦の⼀部または全部が、実質的には元本の⼀部払戻しに相当する場合があります。ファンド購⼊後の運⽤状 況により、分配⾦額より基準価額の値上がりが⼩さかった場合も同様です。 【お客様にご負担いただく費⽤】 お客様が購⼊時に直接的に負担する費⽤ 購 ⼊ 時 ⼿ 数 料 :購⼊価額×購⼊⼝数×上限3.78%(税抜3.5%) お客様が換⾦時に直接的に負担する費⽤ 信託財産留保額:換⾦時に適⽤される基準価額×0.3%以内 お客様が信託財産で間接的に負担する費⽤ 運⽤管理費⽤(信託報酬)の実質的な負担 :純資産総額×実質上限年率2.052%(税抜1.90%) ※実質的な負担とは、ファンドの投資対象が投資信託証券の場合、その投資信託証券の信託報酬を含めた報酬のこ とをいいます。なお、実質的な運⽤管理費⽤(信託報酬)は⽬安であり、投資信託証券の実際の組⼊⽐率により 変動します。 その他費⽤・⼿数料 監 査 費 ⽤:純資産総額×上限年率0.01296%(税抜0.012%) ※上記監査費⽤の他に、有価証券等の売買に係る売買委託⼿数料、投資信託財産に関する租税、信託事務の処 理に要する諸費⽤、海外における資産の保管等に要する費⽤、受託会社の⽴替えた⽴替⾦の利息、借⼊⾦の利 息等を投資信託財産から間接的にご負担いただく場合があります。 ※監査費⽤を除くその他費⽤・⼿数料は、運⽤状況等により変動するため、事前に料率・上限額等を⽰すことはでき ません。 ●お客様にご負担いただく費⽤につきましては、運⽤状況等により変動する費⽤があることから、事前に合計⾦額若しくはその上限 額⼜はこれらの計算⽅法を⽰すことはできません。 【岡三アセットマネジメント】 商 号:岡三アセットマネジメント株式会社 事 業 内 容:投資運⽤業、投資助⾔・代理業及び第⼆種⾦融商品取引業 登 録:⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第370号 加 ⼊ 協 会:⼀般社団法⼈ 投資信託協会/⼀般社団法⼈ ⽇本投資顧問業協会 上記のリスクや費⽤につきましては、⼀般的な投資信託を想定しております。各費⽤項⽬の料率は、委託会社である岡三アセットマネ ジメント株式会社が運⽤する公募投資信託のうち、最⾼の料率を記載しております。投資信託のリスクや費⽤は、個別の投資信託に より異なりますので、ご投資をされる際には、事前に、個別の投資信託の「投資信託説明書(交付⽬論⾒書)」の【投資リスク、⼿ 続 ・⼿数料等】をご確認ください。 <本資料に関するお問合わせ先> カスタマーサービス部 フリーダイヤル 0120-048-214 (9:00〜17:00 ⼟・⽇・祝祭⽇・当社休業⽇を除く) 3
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