H26年度事業報告 - 富山県司法書士会

平成26年度事業報告(平成26年4月1日~平成27年3月31日)
総務部
第1
事務局機能の適正化と、事務処理の合理化
1
事務局機能の適正化を図るため事務局職員に対する指導を行った。
2
費用の削減、かつ、事務処理の迅速化を目的として会員へ配布する資料は電子メ
ールによる配信を原則としている。郵便による資料の配布は特に急を要するものを
除き1~2ヶ月に1回程度としている。
なお、本年3月31日現在、電子メール配信を希望する会員は162名中141
名(昨年3月31日現在は169名中143名)である。費用の削減、かつ、事務
処理の迅速化にご理解いただき登録されている会員に対し感謝申し上げるととも
に、メールアドレス未登録会員におかれては、前記目的をご賢察いただき、メール
アドレス登録にご協力くださるようお願いする次第である。
第2
苦情対応
市民から当会に寄せられる苦情の初期対応を行った。当会に寄せられた苦情を類
型化したものを当会ホームページの会員専用ページ上に掲載してあるのでトラブ
ルを避けるための資料として活用していただきたい。
なお、本年、当会に寄せられた苦情件数は9件であり、苦情から懲戒請求に至っ
た事案は存在しなかった。
第3
非司法書士への対応
法務局から委嘱を受け、下記日程で各支局において非司法書士の実態調査を行い、
法務局長に対し、違反が疑われた件数30件の報告を行った。
平成27年1月19日~21日 富山本局(不動産7件 法人12件)
平成27年1月23日
高岡支局(5件)
平成27年1月14日
魚津支局(0件)
平成27年1月30日
砺波支局(6件)
※ 参考(平成24年度の非司法書士調査結果)
第4
富山本局(不動産0件、法人10件)
高岡支局(0件)
魚津支局(3件)
砺波支局(1件)
会則等の改廃に伴う事項について
本年度に制定・改正した規程等は次のとおり
(1)
富山県司法書士会会則
平成26年5月24日 一部改正
(2)
富山県司法書士会懲戒処分の量定意見に関する規則
平成26年5月24日
(3)
制定
富山県司法書士会研修規則
平成26年5月24日 制定
第5
制度振興対策
昨年の定時総会において、市民の司法書士アクセスを改善することを目的とし、
法務局に設置してあるネームプレートの記載事項に電話番号も追加することを検
討する旨の承認を得た。
検討の結果、ネームプレートの記載事項に電話番号を追加するものと決定し、県
内4局全ての交換作業を実施した。
第6
関連団体との交流など
1
日本司法書士会連合会中部ブロック会定時総会が富山県で開催された。
2
富山県士業懇話会の定例会において各会の状況などについて報告や意見交換が
行われた。
3
日本司法書士政治連盟富山会の呼びかけで、公益社団法人 富山県公共嘱託登記
司法書士協会、公益社団法人
成年後見センター・リーガルサポート富山県支部、
日本司法書士政治連盟富山会及び当会の4団体が一同に会して協議会が開催され、
各団体が抱える諸課題について意見交換が行われた。
第7
その他
管理組合法人エスポワール神通の定時総会に出席した。
企画部
第1
概括
昨年度は研修規則を制定し、単位制研修の他、各種研修について整備した。単位制
研修では、参加された会員に研修会場への入退出時間の記載を求めて単位計算を厳
格にした。この方式には皆様慣れたと思われる。平成25年度までは、12単位修了
者は会員数の半数程度に留まっていたが、昨年度は167名中106名と63%を
超え、明らかに上昇した。企画部としては報われた思いである。単位は研修会出席だ
けでなくDVDやeラーニングでも取得できる。今年度からHPで単位取得状況を
公表することとしているが、絶えず研鑽を積む姿勢を一般市民の方にアピールでき
る場と考えるので、今後も多く取得していただきたい。
第2
1
研修の実施
不動産登記研究委員会の活動
七戸克彦氏(九州大学大学院法学研究院教授、弁護士)を講師に招き、
「『本人確認』
を中心とした懲戒事例についての分析・解説」と題して研修会を開催した。
2
商業・法人登記研究委員会の活動
富山地方法務局登記官を講師に招き、会社法・商業登記規則改正についての研修会
を企画したが、日程の都合により平成27年度に行うこととした。
3
裁判事務研究委員会の活動
①
太田悠史氏(富山県弁護士会)を講師に招き、「共有物分割請求訴訟の考察」と題
して研修会を開催した。
②
谷嘉浩氏(日司連執務問題検討委員会副委員長)を講師に招き、「司法書士の本人
訴訟支援のあり方」と題し、日司連の考え方を中心とする研修会を開催した。
4
憲法委員会の活動
①
森正氏(名古屋市立大学名誉教授、憲法学者)を講師に招き、「司法書士と憲法」
と題し講演会を開催した。
②
「
『立憲主義に反する閣議決定による憲法解釈変更に反対する』総会決議につい
て」と「戸籍法49条2項1号は合憲か?」をテーマとし、会員間の討論会を行っ
た。
5
中部ブロック北陸地区研修会の開催
大貫正男氏(
(一社)民事信託推進センター理事長、埼玉司法書士会)を講師に招
き、民事信託について、特に事例研究を中心とした研修会を開催した。
6
その他企画部の活動・研修会
①
不動産登記法改正・司法書士法改正の動向を知るため、日司連派遣講師による研
修会を開催した。
②
前記概括でも述べたとおり、日司連研修会のインターネット同時配信を実施し
た。テーマは「司法書士業務の展望~31条業務の射程を考察する」と「離婚に関
する事件の実務」の2つであった。
③
相続税法改正や司法書士実務に関係する税金についての研修会を開催した。
④
倫理に関する研修は「利益相反からみる専門家責任」(総務部:制度研究委員会主
催)と「
『本人確認』を中心とした懲戒事例についての分析・解説」
(上記1、不動産
登記研究委員会主催研修会)である。
7
司法書士の職業倫理の保持を目的として、年次制研修を実施した。前年の反省か
ら連絡を徹底し、昨年度は事前に欠席の申し出があった会員を除き、対象者全員出
席の上で全日程を終了した。
8
中部ブロック新人研修へ講師を派遣した。前年と同様、当会は商業法人登記分野
を担当した。
第3
1
司法書士業務に関する調査、研究
報酬に関するアンケートの実施
今回のアンケートは、既に当会や日司連で行われたような「会員の皆様が、おお
よそいくらの報酬で受任しているか」について尋ねるものではなく、「どのように
工夫して報酬を加算しているか」についてお尋ねし、それを相互に共有し合うこと
で、受託事件の難易度などに照らして適正な報酬を、より受け取りやすくすること
を目的として実施した。
2
コンビニエンスストア発行の証明書についての研究・研修
県内では唯一南砺市で発行されているコンビニエンスストア発行の証明書につい
て、実務経験のある当会会員2名が講師となって研修会を開催した。真偽を確認でき
る機械を実際に使用し、参加した会員にとって大変参考になったと思う。
第4
支部研修会への助成
各支部において研修会を実施したので、助成を行った。
広報部
第1
1
対外広報活動
「会社・法人登記に関する相談会」の広報
標記相談会の広報として、チラシを作成し、富山県商工会の会員へ配布してもら
えるよう依頼した。さらに、富山県商工会議所の機関誌に掲載依頼した。また、開
催告知を県下市町村の広報誌に掲載依頼するとともに各報道機関にも広報の依頼
をした。あわせて、当会ホームページに掲載した。
2
司法書士の日(8月3日)の事業
標記の事業として、8月に民放3局(北日本放送、富山テレビ、チューリップテ
レビ)において15秒のテレビCMを合計126本放送した。なお、このテレビC
Mについては、当会ホームページで視聴できる。
また、パブリシティ(各放送局の制作・著作による当会の広告で、広告費の当会
負担がないもの)として、民放3局で下記「特別の広告」が放送された。
「特別の広告」の詳細
放送局
放送日時
番組名
放送時間
フレッシュ!!
60秒
富山テレビ放送
平成26年8月2日(土)
(BBT)
10:55~11:15
北日本放送
平成26年8月5日(火)
テレビにでられ
(KNB)
11:25~11:30
ディオ
チューリップテレビ
平成26年8月17日(日)
(TUT)
12:54~13:00
3
生活ナビテレビ
30秒
1分55秒
(会長出演)
「相続と税の相談会」の広報
標記相談会の広報として、チラシを作成し、県下の市町村役場、介護施設等へ配
布したうえ、旧富山市及び高岡市の町内会にて回覧してもらえるよう富山市役所及
び高岡市役所に依頼した。また、開催告知を県下市町村の広報誌に掲載依頼すると
ともに各報道機関にも広報の依頼をした。あわせて、当会ホームページに掲載した。
さらに、上記「特別の広告」でも告知した。
4
「成年後見相談会」の広報
標記相談会の広報として、開催告知を平成26年9月14日付北日本新聞に中面
半3段サイズで掲載した。また、ポスター、チラシを作成し、県下の市町村役場、
介護施設等へ配布した。さらに、チラシを旧富山市の町内会にて回覧してもらえる
よう富山市役所に依頼した。あわせて、県下市町村の広報誌に掲載依頼するととも
に各報道機関にも広報の依頼をした。これに加えて、当会ホームページにも掲載し
た。その他、テレビCM及び上記「特別の広告」の一部でも告知した。
5
「法の日司法書士法律相談会」の広報
標記相談会の広報として、開催告知を平成26年9月28日付北日本新聞に中面
全3段サイズで掲載した。また、チラシを作成し、県下の市町村役場、介護施設等
へ配布したうえ、旧富山市の町内会にて回覧してもらえるよう富山市役所に依頼し
た。あわせて、県下市町村の広報誌に掲載依頼するとともに各報道機関にも広報の
依頼をした。これに加えて、当会ホームページに掲載した。その他、会長と広報部
長が北日本新聞本社を訪問し、本相談会のPRを行い、それが掲載された。
6
「労働トラブル110番電話相談会」の広報
標記相談会の広報として、開催告知を県下市町村の広報誌に掲載依頼するととも
に各報道機関にも広報の依頼をした。あわせて、当会ホームページに掲載した。ま
た、相談事業部長と相談事業部副部長が県政記者クラブにて、本相談会のPRを行
ったうえ、富山テレビ、NHKを訪問し、取材を依頼した。
7
「相続登記・遺言・後見の相談会」の広報
標記相談会の広報として、開催告知を平成27年2月1日付北日本新聞にテレビ
欄全面、同日付読売新聞及び富山新聞に中面全5段サイズで掲載した。なお、北日
本新聞テレビ欄広告については142名の会員の協賛金により実施した。また、チ
ラシを作成し、県下の市町村役場、介護施設等へ配布したうえ、旧富山市の町内会
にて回覧してもらえるよう富山市役所に依頼した。あわせて、県下市町村の広報誌
に掲載依頼するとともに各報道機関にも広報の依頼をした。これに加えて、当会ホ
ームページに掲載した。その他、会長と広報部長が北日本新聞本社、富山新聞富山
支社、読売新聞富山支社を訪問し、本相談会のPRを行い、各紙に掲載された。
8
司法書士会の案内パネルの設置
高岡市役所の市民課及び固定資産税課の窓口に、
「土地・建物の名義書き換え(相
続や贈与などの登記)については富山県司法書士会へお気軽にご相談ください。富
山県司法書士会総合相談センター無料電話相談076-445-1576」と記載
した司法書士会の案内パネルの設置を依頼したところ、それが設置された。
第2
会務通信の発行
会務通信を計1回発行し、会の活動状況、会員の動き、理事会の報告等を掲載し
た。
第3
ホームページの更新
平成26年度は、研修会や相談会の日程を会員に分かりやすく知らせるため、当
会ホームページの会員専用ページにカレンダーを表示した。その他、随時、相談会
の開催内容や、情報公開等を更新した。
第4
出張法律講座
平成26年度の依頼はなかった。
第5
総括
平成26年度は、昨年に続き、テレビCMを放送した。2年連続ということで、
平成25年度と同様の予算で、テレビCMだけでなく、パブリシティとして上記「特
別の広告」を放送することもできたため、広告効果は昨年より高かったと思われる。
会員向けのアンケートの結果は、別紙アンケートのとおりである。回答には、「放
送する必要はない」という意見はあるものの、
「放送すべき」、
「執行部に一任する」
があわせて8割を超えており、また執行部は、「テレビCMの放送により、県民の
司法書士に対する認知度が一気に上がったり、司法書士の仕事が激増するわけでは
ないが、長期的な視野に立って考えると、継続的にテレビCMを放送することによ
り、着実に認知度を上げることができる」と考えているので、平成27年度もテレ
ビCMの放送を考えたい。
また、平成26年度も相談会の告知のため、チラシを作成し、旧富山市内の町内
会及び高岡市内において、回覧板を活用した。特に「相続と税の相談会」では、初
めて高岡市内において回覧板を活用したところ、広告効果が非常に高かった。しか
し、高岡市や地元自治会の協力を取り付けるのが大変で、なかなか利用しにくく、
また富山市においても、手続きが複雑化し、簡単には利用できなくなりつつある。
ただ、回覧板の活用が相談実績の増加に役立つのは間違いないところであり、全
ての相談会において回覧板を活用することは難しいものの、平成27年度も可能な
限り回覧板の活用を考えたい。
相談事業部
富山県司法書士会総合相談センターの運営をはじめ、各種相談事業を行った。また、
今年度初の取り組みとして、6月に「会社・法人登記に関する相談会」を8月には北陸
税理士会富山県支部連絡会との共催で「相続と税の相談会」を開催した。なお、富山県
司法書士会調停センターの事業報告については、調停センター運営委員会の委員会報告
書を参照されたい。
第1
1
相談活動
富山県司法書士会総合相談センター
常設の相談受付機関であり、年度を通して相談を受け付けた。相談受付及び電話相
談は毎週月~金曜日、面談相談は毎月第2土曜日に実施した。
電話相談
相談件数は計608件(前年度564件)であり、前年比107・8%となった。
面談相談
相談件数は計66件(前年度48件)であり、前年比137・5%となった。
2
生活見直相談会
当会が参加する「生活見直推進富山県連絡会」主催のもと県下の北陸労働金庫各支
店にて、多重債務に関する生活見直相談会を行った。年間を通じて計2回の相談会
(弁護士会と交互に)を開催し、うち1回の相談会(同年11月8日(土))におい
て当会会員が、相談員として相談にあたった。
3
成年後見相談会
平成26年9月20日(土)
・21日(日)の両日、サンシップとやまにて(公社)
成年後見センター・リーガルサポート富山県支部とともに当会が主催し、富山県社会
福祉協議会、富山県社会福祉士会(ぱあとなあ富山)と共催して、標記相談会を開催
した。相談件数は73件(前年度28件)で、前年比260%となった。
4
法の日司法書士法律相談会
平成26年10月3日(金)から同年10月8日(水)までの期間、県下15カ所
の特設会場において司法書士業務に関する法律相談会を開催した。相談件数は計2
18件(前年度250件)で、前年比87%となった。
5
労働トラブル110番電話相談会
平成26年11月23日(日)
、未払賃金等に関する電話相談会を開催した。例年
お昼のニュースで放映されたあと電話相談がくるという状況のため、部長・副部長で
各テレビ局に取材依頼をしていたが、前日22日に長野地震が発生したため相談会
へのテレビ取材はなく、結果相談はなかった。
6
相続登記・遺言・後見の相談会
平成27年2月の1ヶ月間を「相続登記はお済みですか月間」とし、富山公証人
会、
(公社)成年後見センター・リーガルサポート富山県支部、
(公社)富山県公共嘱
託登記司法書士協会、富山県森林組合連合会との共催のもと、県下4カ所の特設会場
にて「相続登記・遺言・後見の無料相談会」を開催した。相談件数は計207件(前
年度240件)で、前年比86.25%となった。
なお、富山会場においては、昨年度相談者が多数来場して受付できなったことを踏
まえ、今年度2日間の開催となった。
また、砺波会場に公証人の出席をいただき、県下すべての会場で公証人の出席があ
った。
7
新規相談会の取組について
(1)会社・法人登記について司法書士の業務であることを周知宣伝を兼ねて6月14
日(土)県下4会場で「会社・法人登記に関する相談会」を開催した。
広報(新聞掲載と商工会会員宛て会報に同封してチラシ配布、商工会議所会報掲
載)が功を奏せず、相談者はゼロであった。
今後は、商工会議所や商工会など他団体との連携も視野に司法書士業務である
ことの周知方法を検討したい。
(2)高齢社会の相続問題に対応して、北陸税理士会富山県支部連絡会との共催で、平
成26年8月23日(土)富山会場及び高岡会場で「相続と税の相談会」を開催し
た。当初、予約のみの相談を計画していたが、開催日の2週間前にほぼ予定数(両
会場とも40組)が一杯になり、その後も相談会に対する電話が相次いだことから、
予約優先・当日受付有りに変更した。
富山会場は事前予約40組(欠席1で39組)
、予約なしは49組、合計88組、
高岡会場は事前予約40組(欠席4で36組)、予約なし43組、合計79組の相
談があり、紹介希望は両会場合わせて9組であった。
第2
相談員の派遣
富山県、富山市役所、高岡市役所、法テラス富山、富山県消費生活センター等が主
催する各種相談会へ相談員を派遣した。
第3
1
他団体との連携
くらしの安心ネットとやま
悪徳商法等の消費者問題対策を目的とし、富山県消費生活センター等を構成団体
とするネットワークに当会が加入しており、平成26年6月5日(木)は相談事業部
長が、平成27年2月27日(金)は副部長が情報交換会に出席した。
2
生活見直推進富山県連絡会
主に多重債務対策に関する活動を行うことを目的とし、
(社)富山県労働者福祉事
業協会等を構成団体とするネットワークに当会も加入しており、各会議への参加、相
談会・研修会への協力を行った。
3
日本司法支援センター富山地方事務所(法テラス富山)
年間を通して毎週水曜日、当会会員8名が交替で窓口対応専門職員を担当した。
4
富山県自殺対策推進協議会
富山県厚生部が主催する標記会議が平成26年9月2日(火)に開催され、相談事
業部長が出席した。9月10日(水)富山駅前で行われた街頭キャンペーンに参加し
た。
5
県民相談ネットワーク
相談実務担当者連絡会議が平成26年10月24日(金)に開催され、相談事業部
長が出席した。
6
富山県多重債務者対策協議会
平成26年7月4日(金)
、第8回会議が開催され、副部長が出席した。
7
個別労働紛争解決制度関係機関連絡協議会
富山労働局が主催する標記会議が平成26年11月21日(水)に開催され、副部
長が出席した。
経理部
第1
事業活動収入について
平成26年度の会費収入については、平成25年度末時点の会員数より7名減少
したことにより普通会費において約100万円の減収となった。また、会員数の減
少に伴い特別会費も減収となった。
雑収入については、日司連助成金のうち地方活性化事業における司法書士会助成
金収入が120万円(平成25年度より12万円減)、申請用紙等の販売も会員数
の減少からか、平成25年度より約9万円の減収となった。
事業活動収入全体では平成25年度より約114万円の減収となった。
第2
事業活動支出・投資活動支出について
事業活動支出のうち、対外広報活動費として、TVCMに平成25年度と同額の
約135万円を支出したが、各種相談会のポスター作製や新聞広告を見直し、平成
25年度より約12万円の増額で収まった。
通信費については、平成26年度よりメール便が廃止となったため、これまで6
0円で送付できたものが303円と大幅な増額となり、約33万円の負担増となっ
た。綱紀・非司法書士対策費については、平成26年度より協力会員への日当(4,
000円)を支給することにしたため約37万円の増額となった。
事業活動支出全体としては、約96万円の増額となった。
投資活動支出のうち、固定資産取得支出は、事務局のパソコン1台の買い替えと
会計ソフト(データ移行含む)を購入したものである。
第3
日司連地方活性化事業における司法書士会助成金の使途
平成26年度の日司連助成金は1,494,200円であった(平成25年度1,
681,250円、平成24年度1,802,614円、平成23年度2,168,
300円)。主な使途は、配属研修助成50,000円、成年後見相談会助成21
9,950円、憲法講演会助成160,380円である。
第4
会費の減免等の件数及びその総額
平成26年度の会費減免等の認定は免除1件、減額1件、その総額は金198,
200円である。
第5
総括
平成26年度は、事業活動収入においては、会員数の減少による会費およびそれ
に伴う雑収入の減収の影響が大きい。事業費支出については、平成26年度は研修
会を過去最多の回数を開催し、各種相談会も増やすなど積極的な事業活動を行った。
また、通信費の増額などによる負担の増加もあり、単年度収支では約234万円の
マイナスとなった。
本年度以降も、会員数の減少による会費減収が予想されるが、会費の中で事業に
必要な支出が確保できるよう、さらなる経費節減と効果的な予算執行に努める。