連載 ●金丸弘美 を行っている。いちばん最初に実施 ストランや加工食品の技術を学ぶた 体験教室のチームは4名。ウィン ナー、イチゴ大福、豚まん作りなど がおもむくというのはもちろんだ されてファンづくりと収益の大きな めに先進地や海外まで研修に従業員 が、園内には食育や体験教室の専任 大人1人1500円、子供1人14 柱となったのがウィンナー体験教室。 もらいファンづくりをするという体 00円。年間 万人が参加する。 実施しています﹂と言うのは食育学 田んぼの体験など年間200本ほど ールや野菜づくりの経過までが紹介 ダー、生産者の顔写真からプロフィ とえば直売所には年間の旬のカレン な学習機能がほどこされている。た ットになっている。そのための観察 たり、クイズをしたりと、学習がセ ったり、農家の作物作りの話を聞い は、農産物加工工房を始め、レスト たんに作物を収穫するのではなく 花弁を数えたり、イチゴの品種を知 ﹁今、食のことがあまりにわからな ようになっているのだ。 なりたちが体験を通して理解できる ようになっていたりと、環境と食の に泊まると部屋の消費電気がわかる わかるクイズがあったり、コテージ 円。通販だけでも年間 億円を販売 しまう。大切なのはファンづくりで する。 るウィンナーやイチゴ大福、豚まん 園内には﹁のんびり学習牧場﹂が あり、牛、ポニー、ヤギなどが飼わ す﹂と吉田修専務。食育を明確なマ 受けるためである。 72 Governance June 2010 チームがあり、食の現場から学んで 制が敷かれている。 習チームキャプテンの小松浩也さん。 シートも作成されている。また春夏 くなっている。だから食を伝えるこ されている。田んぼのそばには、ト コテージなどをもつ農村複合施設。 にはキャンプと体験を組み込んだも 世帯が入会をしている会員向けを中 年間 万人を集め、売り上げは 億 のが実施されたり、1年間8回の田 とが必要。僕らは事業と運動をバラ ンボやヤゴなどの田んぼの生き物が 山村にもかかわらず多くの親子が 買い物に詰めかける。最近は、中学 んぼの田植えから収穫まで学ぶ講座 ンスをとりながらやっている。ただ れ、乳搾りや餌やりなどの体験がで ーケットの手法と位置付けているの 人気の背景にはソフト事業への人 とお金の投資がある。基本となるレ 物を売るだけでは安さのみに流れて きる。週末や夏休みには紙芝居、工 である。 づくりなどの体験教室で食の講座を 作教室なども開催されている。 10 絵で掲示され、絵をあけると名前が 校、小学校の修学旅行生が年間50 も設けられている。 50 ラン、食の体験教室、農産物直売所、 0校もやってくる。ファーム内にあ 心に年間で企画されている。 こう や これらの食育活動は、3万8000 作り、イチゴ、ブルーベリー摘み、 ﹁ジャージ牧場でのアイスクリーム これらの体験教室をフォローする ように、園内の展示物にもさまざま 10 かなまる・ひろみ/食環境ジャーナリス ト。 1952年生まれ。執筆活動のほか 食のアドバイザー事業を手がける。著書 に﹃ゆらしぃ島のスローライフ﹄ ︵ 学研 ︶ 、 ﹃ 創造的な食 育ワークショップ﹄ ︵岩波書 店︶ 、 ﹃田舎力 ヒト・夢・カネが集まる5 つの法則﹄ ︵NHK生活人新書︶など多数。 三重県伊賀市 三 ﹁モクモク手づくりファーム﹂ 重県伊賀市の山間地にある ﹁モクモク 手づくりファーム﹂ 【上】イチゴ大福体験教室。土日祝日は満員である。 【右】 「のんびり学習牧場」の羊とのふれあい体験。 47 3
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