助成 平 成 20 年 度 小型船舶等による海上安全パトロール資機材 の配備事業報告書 平成 21 年 3 月 社団法人 日本海難防止協会 「この報告書は競艇の交付金による日本財団の助成金を受けて作成しました」 はじめに 本事業は、日本財団の支援を受けて、プレジャーボート等の小型船舶につい て、安全対策をさらに向上させていくために、ボランティアを活用した効果的 なパトロール等の充実をはかり、これらボランティアによる活動に必要な資機 材を供与することにより、効果的なパトロール等の実施を支援することを目的 としている。 また、本事業の実施については、その初年度に当たるためモデル事業として、 供与資機材の納入、保管状況及び使用状況並びに供与資機材の有効性等につい て実地調査も行っている。 本事業報告書は、これらの情況を踏まえ、供与資機材の納入・進水、活動状 況及び実地調査並びに活動報告を参考として盛り込み、今後の供与資機材の供 与及び活動成果の向上に資するために取りまとめたものである。 平成21年3月 社団法人 日本海難防止協会 目 1 次 事業目的 ·············································································· 1 2 供与資機材の納入、進水·························································· 1 (1) 契約 (2) 納入 (3) 納入検査 (4) 供与 (5) 進水式 3 安全パトロール活動状況·························································· 3 (1) ·PW安全協会千葉支部の活動体制及び海域 (2) 活動実績 (3) 活動効果 (4) 次年度の活動について 4 実地調査 ·············································································· 5 (1) 保管状況 (2) 使用状況等 (3) 納入時期について (4) 活動成果 (5) 今後の検討課題 (6) パトロール艇活動日誌 (7) 安全パトロール艇指定書 5 所見 ················································································· 13 6 参考(平成20年度安全パトロール艇活動報告)······················ 14 1 事業目的 新たな海洋立国の実現を図るため、平成19年7月20日、海洋基本法が 施行され、海洋に関する施策を総合的かつ計画的に推進することとなってい るが、その基本施策として、海洋に関する国民の理解増進等のための海洋リ クリエーションの普及とともに、海事の安全の確保の措置を講ずることが求 められている。 また、昨今の地域振興や港湾の活性化等が相まって、マリンレジャー施設 が共存した多目的な港湾等のプロジェクトが推進され、沿岸海域における適 正かつ安全な水域等の利活用が求められている。 プレジャーボート等の小型船舶については、愛好者自らが基本的な知識技 能を身につけ自己責任のもとに楽しむことが基本である。 しかしながら、昨今においては、地元以外の地域からマリンレジャー海域 に訪れる愛好家が増大しており、これらの者は当該海域に不慣れで、マナー の悪い者も多いことから、地先海面における利用が競合する中、特に水上バ イク、曳航遊具さらには遊泳者等との衝突による問題が発生している。 このため、関係機関や地元関係団体等により海難防止講習会や現場指導等 による安全思想の啓蒙が進められているが、さらに安全対策を向上させるた めには、地元地域と連携し、当該危険海域における自主ルールを策定して秩 序だった海面利用を促進するとともに、ボランティアを活用した効果的なパ トロール等を充実する必要がある。 本事業は、これらボランティアによる活動に必要な資機材を供与すること により、効果的なパトロール等の実施を支援することを目的とする。 2 供与資機材の納入、進水 (1)契約 3月17日、当協会は、海上安全パトロール資機材の納入に関し、千葉 県富津市富津2401-254所在のスズキマリンと、契約金額が3,378,110円(消 費税を含む)とする契約を締結した。 (2)納入 4月26日、海上安全パトロール資機材一式は、千葉県富津市富津2401 -254所在のスズキマリン店舗内に納入された。 (3)納入検査 5月1日、当協会は、 「海上安全パトロール資機材の納入に関する契約書 1 」に基づき、千葉県富津市富津2401-254所在のスズキマリン店舗内で検査 の結果、納入資機材一式が、仕様書通であることを確認した。検査の確認 通知は、翌日付で、スズキマリン代表 鈴木雄生氏宛に、合格通知書によ り行われた。 写真は納入検査時のもの (4)供与 5月2日、当協会は、海上安全パトロール資機材の供与に関し、特定非 営利活動法人パーソナルウォータークラフト安全協会と所有権及び管理等 の覚書を結び、海上安全パトロール資機材一式を無償供与した。 (5)進水式 5月3日、進水式は、地域の海上安全指導員、パーソナルウォーターク ラフト安全協会会員、木更津海上保安署職員等が集まり、富津市富津岬で 行われた。写真①②③④は進水式の模様を撮ったものである。 ①台車とともに運ばれるところ ②進水したパトロール艇 2 ③海上運転中のパトロール艇 ④進水式に集まった人達 3 安全パトロール活動状況 (1)PW安全協会千葉支部の活動体制及び海域 イ 活動体制 PW安全協会千葉支部支部長(大島 博)を始め、海上安全指導員3 名の他、ボランティア団体「富津岬をまもる会」 (約20名)のメンバー 等の参加により、6∼8名ほどの体制にて、安全パトロールを実施した。 ロ 活動海域 主な活動海域は、下図の富津岬の先端から第一海堡までの3キロメー トル、幅が500メートルのエリアである。 3 (2)活動実績 富津岬エリアの安全パトロール活動は、海上パトロールのほか、水上バ イクを海岸に待機させて行った海岸パトロールを含み、以下のとおり、行 われた。 5月(3回): 3日、5日、6日 6月(1回): 8日 7月(4回): 13日、19日、21日、27日 8月(4回): 3日、9日、10日、17日 合計 12回 1日当たりのパトロール時間は、待機時間を含み、約2∼5時間であっ た。 なお、6月のパトロール回数が1回なのは、梅雨等の肌寒により、水上 バイクの出場数が少なかったことによる。 (3)活動効果 イ 今までは、陸上からのパトロール(安全啓発)活動のみだったのが、 海上安全パトロール資機材の供与により、沖合いの水上バイクの指導も 可能となった。 ロ 走行に問題がある水上バイクは、パトロール艇を発見すると早めに引 き上げるので、直接指導は行いづらいが、間接的には、海上パトロール を行うことで、効果が上がった。 ハ 前述のような危険走行状態の水上バイクが、一時的にでも引き上げる ことにより、それが緩和され、再度走行すると、多少おとなしくなって いることが認められた。 ニ パトロール艇が巡回すると、多くの水上バイクが引き上げ、一時的で はあるが、過密状態の緩和につながった。 (4)次年度の活動について イ 今年度は、初年度でもあり、パトロール活動のみであったが、パトロ ール艇を利用したレスキュー技術の習得、向上にも積極的に活用するこ ととしている。 ロ 次年度の活動計画については、次のとおりの案が計画されている。 a 4月末∼9月の土日、祝祭日におけるパトロール 約15日 b 海上安全指導員に対するPWCを利用したレスキュー講習会(マリ ンスポーツ財団推薦のK38Japan の1日講習会を検討)1日(開催 時期未定) 4 c ボランティア団体「富津岬をまもる会」のメンバーに対して、PW Cを利用したレスキュー講習会 1日(開催時期未定) ハ 海難事故に対する緊急時の対応等、木更津海上保安署との連携・協力 を今後の有効な活動としている。 4 実地調査 2月6日、海上安全パトロール資機材が保管されているスズキマリンを訪 問し、保管状況等の実地調査を行った。 (1)保管状況 イ 水上バイク パトロール艇写真①は、写真②のように駐車場サイド側の水上バイク 保管場所に並べて保管されている。ボードカバーがされていても、青色 回転等の部分が突起状になっており写真③のように識別しやすい。また、 ボードカバーは、サイドがビニール製であるが、上部が湿気を逃すサン ブレラという素材を使った優れものである。 a シーズン中は、パトロール後、毎回水洗いを行っている。また、防 錆のため、主にエンジンルーム、ポンプケース、足回り等にさび止め のラスペネをスプレーしている。 b シーズン始めには、年に1回、オイル及び点火プラグの交換を予定 している。 c シーズンオフには、通常バッテリーのターミナルを外している。た だ、2ヶ月に1回の割りで、充電は行っている。 d シーズンオフには、4サイクルエンジン(オイルが下がる)のため、 1ヶ月に1回の割りで、エンジンを始動し、オイル循環をさせ、発錆 を防いでいる。 5 ①パトロール艇左側前部 ②並んで保管されている。青色回転等を有しているのがパトロール艇 ③カバーを覆っても、青色回転等の突起部分が特徴 ロ パトロール器材 a トレーラー 6 イの写真②のようにパトロール艇の保管に使用 b ランチャー 写真①の倉庫に他のライフスレッド、ライフベストとともに、保管 されている。ただ、場所を取るので、倉庫で作業するような場合は、 外に出すこともある。写真② ①ランチャーの後ろにライフスレッドとライフジャケットが保管 ②ランチャー 7 c ライフスレッド 写真③ ③ランチャー上のライフスレッド(中央の黒っぽいのは撮影者の影) d ライフベスト 写真④ ④ライフスレッド上のライフベスト3着 8 e 青色回転等 写真⑤ ⑤青色回転灯 f パトロール艇の識別になる。 拡声器及びサイレン並びにマイク 写真⑥ 写真⑦ ⑥サイレンは拡声器に取り付けられており、ハッチカバーの中に据え付けられている。 9 ⑦マイクは運転席前のカバー内に取り付けられている。 (2)使用状況等 パトロール艇を実際に保管管理、使用しているスズキマリンの代表鈴木 雄生氏から(2)∼(4)項をヒアリングした。 イ 水上バイク ヤマハMJ−VXCruiser(全長3.22m 幅1.7m 高1. 15m 4ストローク 排気量1,052立方cm)は、大きさ、馬力 とも、パトロール艇としては、十分である。 ロ 青色回転灯 設置位置は、ここしかないというベストの位置にある。欲を言うと光 の強さがもう少しあればよいと思う。東京消防庁が使用している両サイ ドの点滅式も一考である。 ハ 拡声器 拡声器(30W)は、ハッチカバーの中に取り付けられているため、音 がこもって、聞こえにくい。場合によっては、ハンドマイクを使うこと もある。50Wの大きなものにすれば、それなりの効果は期待できると考 えられる。 ニ トレーラー、ランチャー、ライフスレッド、ライフベストは、問題な い。ライフスレッドは、パトロールには一緒に持っていくが、まだ活用 の機会がない。 (来年は、ライフスレッドを使った救助技術習得の講習会 を計画) (3)納入時期について 10 進水は、5月3日となり、ゴールデンウイーク中であった。昨年(20 年)のゴールデンウィークは、結果的に雨にたたられ、来場者も少なかっ たが、できれば、ゴールデンウイーク前の進水が望まれる。 (4)活動成果 3−(3)の活動効果の記述とおりである。PW安全協会千葉支部の富 津岬でのパトロール艇を使った活動成果を聞き、各地のPW安全協会支部 等でも、パトロール艇受け入れのための安全パトロール態勢の拡充に努め るところも出てきており、波及効果も含め成果は大きいものと考えている。 (5)今後の検討課題 パトロール艇は、原則、海上安全指導員が使用することになっており、 今後の活動の拡充を考えると、海上安全指導員3名の体制では、自ずから 活動日数の制約を受けることになる。パトロール活動に協力しているボラ ンティア団体富津岬をまもる会のメンバーからの海上安全指導員の増強が 今後の課題と考えられる。 (6)パトロール艇活動日誌 写真①②③のようにパトロール後、使用者は月日、天候、風の状況、海 面、来場数、担当指導員、利用状況、問題点、特記事項の項目内容の活動 日誌を記載している。 ①パトロール艇活動日誌表紙 11 ②5月3日のページ ③8月10日のページ (7)安全パトロール艇指定書 第三管区海上保安本部長から安全パトロール艇指定書の交付を受けてい る。 (管区本部長は、小型船舶(水上バイクを含む)が海上安全指導員の行 う安全パトロール活動を適正かつ確実に行うことができると認めた時は、 12 小型船舶の所有者の申請により安全パトロール艇に指定する。) 第三管区海上保安本部長からの安全パトロール艇指定書 5 所見 (1)安全パトロール活動状況 安全パトロール活動は、海上安全指導員3名にボランティア団体「富津 岬をまもる会」20名の協力参加の体制により行われており、 「富津岬のゲ レンデは自分たちの手で守っていく」という意識が強く、活動効果も上が っている。各地のPW安全協会等への波及効果も含め、成果は大きいと考 えられる。 パトロール艇は原則、海上安全指導員が使用することになっており、今 後の更なる活動実績の拡充を考えると、海上安全指導員3名の体制では、 自ずから活動日数の制約を受けることになる。水上バイクの揚げ降ろしの 際には、6名位の人手が必要になると言われている。パトロール活動に協 力している「富津岬をまもる会」のメンバーからの海上安全指導員への道 等も検討すべき課題と考えられる。 (2)実地調査 イ 安全パトロール資機材の整備、保管状況は良好であり、管理者として のスズキマリンの意識の高さが窺える。 ロ 使用状況等については、 「拡声器(30W)がハッチカバーの中に取り 13 付けられているため、音がこもって聞こえにくい」という問題がある。 パトロール艇の構造上、やむを得ないところがあるものの、何らかの工 夫、検討の余地があるのではないかと考えられる。 ハ パトロール艇活動日誌が備えられている。活動日誌には、天候、風の 状況、海面(波あり等)、来場数、利用状況、問題点、特記事項等の記載 項目があり、毎回使用毎に使用者が記載することになっている。記録的 な価値はもとより、利用次第では、創意、工夫等の安全パトロール活動 の向上に資するものになると期待される。 6 参考(平成20年度 安全パトロール艇活動報告) 14 平成20年度 安全パトロール艇活動報告 15 (PWSA千葉支部:富津岬海岸) 平成20年12月10日 関東地方本部 特定非営利活動法人 パーソナルウォータークラフト安全協会 安全パトロール艇 活動報告(平成20年度) PW安全協会 関東地方本部 ●安全パトロール艇引渡し式 平成20年5月3日(土) 出席者:日本海難防止協会 増田様、木更津海上保安署、PW安全協会千葉支部、富津岬を守る会 <引渡し式風景> 16 ・進水式(増田様、木更津海上保安署、PWSA千葉支部より安全祈願の シャンパンかけ) ・日海防増田様よりご挨拶 ・参加者一同で記念撮影 2 安全パトロール艇 活動報告(平成20年度) PW安全協会 関東地方本部 17 2008WJS7月号掲載 2008HWSMVol58掲載 3 安全パトロール艇 活動報告(平成20年度) PW安全協会 関東地方本部 ●安全パトロール艇認定式 平成20年7月19日(土) 出席者:木更津海上保安署、PW安全協会千葉支部、富津岬を守る会 木更津海上保安署のご指導により、第三管区海上保安本部長から安全パトロール艇としての指定(※)を受け、指定証とステッカー を授与された。 <認定式風景> ・木更津海上保安署長より指定証とステッカーの授与 18 ※安全パトロール艇の指定 管区海上保安本部長に指定された海上安全指導員が、安全パトロール活動に使用 する船舶については、一定の基準を満たしたものは安全パトロール艇として指定を受 けることができ、指定されると指定証とステッカーが授与される。 4 安全パトロール艇 活動報告(平成20年度) PW安全協会 関東地方本部 ●安全パトロール活動 平成20年度のPWSA千葉支部としての富津岬エリアの安全啓発パトロール活動は以下の通り (海上パトロールのほか、水上オートバイを海岸に待機させて行った海岸パトロールを含む) 5月(3回): 3日、5日、6日 6月(1回): 8日 7月(4回): 13日、19日、21日、27日 8月(4回): 3日、9日、10日、17日 19 合計12回 (1日当たりのパトロール時間(待機時間を含む)は、約2∼5時間) ※前年のパトロール実績は5回(5月∼8月活動実績) (但し、全て水上オートバイを使用しない陸上から呼びかけのみの海岸パトロール) <パトロール風景> 海上でのPWC利用者に対する呼びかけ 5 安全パトロール艇 活動報告(平成20年度) PW安全協会 関東地方本部 ●安全パトロール体制 20 ◆富津エリアを主な活動エリアとしているPWSA千葉支部会員会社 zセントラル株式会社・・・PWSA千葉支部支部長 大島 博 zスズキマリン・・・PWSA千葉支部副支部長・PWSA推薦 海上安全指導員 鈴木雄生 z鶴参製作所・・・ PWSA推薦 海上安全指導員 夛田丈治 zフライングバットウェーブ・・・PWSA推薦 海上安全指導員 八野博英 以上4社を中心にPWSA事務局のメーカー各社担当者も参加し、6名∼8名ほどの体制にて安全パ トロールを実施 ※平成19年以降はユーザー団体「富津岬をまもる会」の方々がパトロール時には参加頂いている 昨年まで(パトロール艇導入前)パトロール時には右記富津岬のローカル ルールをエリア案内とPWSA安全啓発パンフを富津岬PWC利用者 へ陸上より配布し、安全啓発パトロールを実施していた。 現状はパトロール艇活用するにあたり、PWSA推薦の海上安全指導 員が3名しかおらず、シーズン中は本業のお仕事も忙しいため、活動日 程、時間とも限界があります。 今後はユーザー団体の「富津岬をまもる会」の方々にも海上安全指導 員の認定をして頂き、活動日程、時間を増やすことも必要ではない かと考えます。 6 安全パトロール艇 活動報告(平成20年度) PW安全協会 関東地方本部 ●今年度安全パトロールを導入してからの所感 21 ・今までは、陸上からのみのパトロール(安全啓発)活動のみだったので、実際水上オートバイに乗って 沖合いに逃げていくケースがあり、沖合いの水上オートバイの指導ができなかった。 ・パトロール艇が巡回すると、多くの水上オートバイが引き揚げ、一時的であるが、海は過密状態が緩 和される。 ・一方、走行に問題がある水上オートバイもパトロール艇を発見すると早めに引き揚げるので、直接指 導はしづらいが、パトロール艇を今回導入したことにより、総合的に見ると、海上でのパトロールを行う ことで効果が上がる。今回は直接指導というより、走ることによる間接指導になったが、今後は直接指 導のケースも出て来ると思われる。また、前述のように危険走行状態の水上オートバイが一時的にで も引き揚げることにより、それが緩和され、再度走行すると、多少おとなしくなっていることが認められた。 ・民間団体でのパトロールである為、海上での安全啓発活動が主な活動となるが、今後は海上保安署 と連携した取締りを含めた活動をどう行っていくかが課題と思われる。 ●導入したパトロール艇の仕様についての所感 ・今回導入のパトロール艇は、青色回転灯・「PATROL」ステッカー等、外見上パトロール艇という雰囲気だ けでもPWCユーザーに対す安全啓発アピールは十分である。 ・青色回転灯は海上で充分に確認でき、また、拡声器も遠くからはあまり何を言っているか確認でき ないが、今まで大声を出すのとは違い、近くに寄ればはっきりと言葉で指導できるので有効的だと感 じます。 ・パトロール艇に装備しているライフスレッドも本格的なもので、今年度は実際に救助はなかったが、 PWCユーザーのみならず富津エリアでの海難救助では効果を発揮できるものと思っております。 7 安全パトロール艇 活動報告(平成20年度) PW安全協会 関東地方本部 ●21年度のパトロール艇の活動について 今後の展開について 20年度は初年度でもあり、パトロール活動のみであったが、パトロール艇を利用したレスキュー技術の習得・ 向上にも積極的に活用することとしている。 21年度の活動計画については(現段階では活動案) ・4月末∼9月の土日、祝祭日におけるパトロール 約15日 22 ・海上安全指導員に対するPWCを利用したレスキュー講習会 1日(開催時期未定) ※マリンスポーツ財団推薦のK38Japanの1日講習会を開催予定 ・ユーザー団体「富津岬をまもる会」のメンバーに対して PWCを利用したレスキュー講習会 1日(開催時期未定) その他、海難事故に対する緊急時の対応等、木更津海上保安署さんと連携し・協議し、今後の有効 的な活動にしていきたいと考えております。 8 社団法人 日本海難防止協会 東京都港区虎ノ門一丁目 15 番 16 号 〒105-0001 海洋船舶ビル TEL 03(3502)2231 FAX 03(3581)6136 23
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