カウンセリング・ベーシック入門コース 〈第３回〉 （目的） １部：第一印象の重要性とラポール形成の関係について理解するとともに、マクロカ ウンセリングのクライエント観察技法、励まし技法について学ぶ ２部：シナリオを用いてクライエント観察技法、励まし技法を演習する （内容） １部：１．メラビアンの法則とアイビイのかかわり行動 ２．クライエント観察技法 ３． 励まし技法～カウンセリングにおける「励まし」とは ２部： シナリオを用いたロールプレイング 「クライエント観察技法」 「主訴の把握」 １．メラビアンの法則とアイビイのかかわり行動 メラビアン アイビイ 第一印象の決定要素 ラポール形成要素 視線 ・・・・・５５％ 身体言語 ・・・・・３８％ 声の調子 ・・・・・ ７％ 言語追跡 1 C Heart’s Net Park ○ か か わ り 行 動 ２．クライエント観察技法 クライエントの言語・非言語によるコミュニケーションを観察すること 【観察のポイント】 バーバル （言語的） ・キーワード（繰り返し・強調・感情と事情の連動） ・クライエントの発話の具体性と抽象性 ノンバーバル ・表情、態度、しぐさ （非言語的） 葛藤や矛盾 ・全体的な雰囲気 ・感情の様子（出し方、言葉にしない気持ちの読み取り） ・混乱したメッセージ ・言葉と言動の不一致 ※深読みして先入観を持ちすぎない 観察して客観的に感じられることを大切にする 【演習】クライエント観察技法を意識しながらクライエントの話を聴きましょう バーバル （言語的） ノンバーバル （非言語的 葛藤や矛盾 全体の印象 2 C Heart’s Net Park ○ ３．励まし技法～カウンセリングにおける「励まし」とは 励まし＝会話の促進 励ましとは「がんばれ！」と応援する形での励ましではなく、クライエントの 「語り」を促すことを意味する 【励ましのポイント】 かかわり行動 視線、身体言語、声の調子、言語追跡 沈 クライエントの自問自答を促す 黙 クライエントを落ち着いた状態で待ち、安心感を与える ※受講生の皆様へ 次ページはシナリオロールプレイングの設定が書かれています。 事前に読んでしまうと先入観となり、ロールプレイングに影響する場合もあ りますので、講師の指示があるまでお読みにならないでお待ちください。 ご理解のほど、よろしくお願いいたします。 3 C Heart’s Net Park ○ シナリオ① あなたは愛犬の悩みについてドッグトレーナーに相談に行きました。 愛犬：ジャックラッセルテリア 悩み：無駄吠え 飼育環境：屋内 家族：あなた一人 オス １歳 犬が４か月の時ペットショップで購入。あなたはその時、職に就いておらず、家にいる ことが多かった。最近（約１か月前くらい）に就職して家を空けるようになってから「吠 え」がひどくなった。留守番をさせている間も吠えているらしく、近所からうるさいと 苦情を言われた。餌の催促や散歩中もほかの犬に吠えるなど、とにかく吠える愛犬に、 精神的にきつくなり、手放すことも考えている。 シナリオ② あなたは愛犬の悩みについてドッグトレーナーに相談に行きました。 愛犬：柴犬系ミックス 悩み：人間不信 飼育環境：屋外 メス 推定７歳 家族：あなたと夫（妻）の二人 約３か月前に里親相談会に参加して譲渡してもらった。公園に置き去りにされていたと ころを保護されたらしく、当時は体に傷があったり、おびえていた様子から、虐待され ていた可能性もあると説明を受けた。家に来て３か月も経つのにまったくなつかず、餌 をもらう時以外は犬小屋にこもっている。不用意に触ろうとすると、唸り声をあげて警 戒することもある。どうしたら心を開いてくれるのか。 4 C Heart’s Net Park ○ シナリオ③ あなたは愛犬の悩みについてドッグトレーナーに相談に行きました。 愛犬：ボーダーコリー 悩み：破壊行動 飼育環境：屋内（ただし、留守番時は屋外） 家族：あなたと両親の三人 犬を飼い始めてから、この犬種が豊富な運動量が必要な犬種だと知った。とにかく毎日 の散歩が十分足りてないと家の中で大騒ぎする。穴掘り行動でソファーには穴があき、 買い替えることになった。カーテンにぶら下がって遊んではボロボロにされてしまう。 さらには家の柱までかじる様子にお手上げ状態。犬が暴れているときに止めても犬の力 が勝ってしまう。一人で留守番をさせた時に家の中をめちゃくちゃにされてからは外で 留守番させるようにしている。このままでは家が壊されてしまう。どうしたものか。 5 C Heart’s Net Park ○
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