33 伊藤宏

Ⅲ
総合「ひいらぎ特別支援学校と交流しよう」
（３組）
１
学習の概要
４年生は毎年，校区内のひいらぎ特別支援学校と「なかよし交流」を行っ
ています。ひいらぎ特別支援学校には，小学生は６４名おり，知多半島内外
の広い範囲から通ってきています。手足の動きに不自由さのある子や車いす
を使う子もいます。
「なかよし交流」では，２～３人のバディを作って活動します。個々の関
わりをもつことで，さまざまな相手に合わせた言葉がけや行動ができること
を期待しています。また，バディへの理解を深めることで，一人ひとりのよ
さを大切にしながら豊かな心を育んでほしいと願い，交流をしました。
２
ねらい
ｏ
ｏ
ひいらぎ特別支援学校のバディと一緒に仲良く活動することができる。
バディとの関わりを通して，特別支援学校や体の不自由な人のことを知
り，相手を思いやる気持ちをもつことができる。
３
取り組み
(1)
自己紹介カード作り（６月）
会ったことのないバディに自分のこ
とを知ってもらうために，自己紹介カ
ードを作りました。６月５日には，ひい
らぎ特別支援学校の６年生の代表者が
来校し，自己紹介カードの交換をしま
した。大放課に来校してくれたので，校
内を案内し，交流をしました。
(2) 第１回なかよし交流会（６月２５日
①
「自己紹介カードを
「最後に握手」
受け取りました」
ひいらぎ特別支援学校）
対面式
あいさつの後，音楽交流もし
ました。雁宿小の４年生は「エー
デルワイス」と「幸せなら手をた
たこう」を歌やリコーダーで演
奏をしました。
②
ペアさがしゲーム
自己紹介カードを手がかり
に，バディを探しました。バディ
「手の振りもつけま
した」
を見つけたら握手をしてあいさつをしました。
③ 各グループでの活動
各教室に分かれてバディと仲良く遊びました。
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「バディはどこかな」
(3)
プレゼント作り（１１月）
２回目のなかよし交流に向けて，プレゼント
作りを行いました。牛乳パックを使ってクリス
マスブーツを作りました。バディに喜んでもら
えるように，色紙や綿などで飾り付けをしまし
た。
「バディのことを考
えて作りました」
(4)
第２回なかよし交流会（１１月１９日
①
ひいらぎ特別支援学校）
各グループでの活動
各教室に分かれて活動しました。１回目よりも積極的にバディと関わ
る子どもが増え，バディと話をしたり仲良く遊んだりすることができま
した。バディだけでなく，他の友達とも仲良く話ができるようになった
子どももおり，楽しい時間を過ごしました。
「空気鉄砲ゲーム」
②
「おばけつり」
「手あそび」
「仲良く遊べたね」
プレゼント交換
「ありがとう」「楽しかったよ」と声をかけながらクリスマスブーツ
を渡す子どもが多く，笑顔でプレゼント交換ができました。学校へ帰っ
てきてからは，バディにもらったプレゼントをクラスの仲間に見せ合う
姿もありました。
「大切に使ってね」「最後に記念撮影」「バディが見送っ
てくれました」
４
「また会えるとい
いね」
成果と課題
はじめはどのように関わればよいか戸惑っていた子どももいましたが，
時間が経つにつれて遊びを楽しむ様子が見られました。２回目の交流会で
は，自分が楽しかったという感想だけではなく，バディが楽しそうだったと
いう感想をもつ子どももおり，人を思いやる気持ちが少しずつ育っている
のではないかと考えます。
今後も，個性を大切にしながら豊かな心を育んでほしいと思います。
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