この庇が ポイント! より高く、より安全に! J-スリットえん堤に 8.5mを超える 新タイプ誕生! 石 高さ8.5mを超える J-スリットえん堤に庇を設置! 土砂 庇 高さ 土石流捕捉後に、えん堤を越えて落下する石 が柱に衝突しないように庇を設置しました。 これまでのJ-スリットえん堤の土石流捕捉機 能、部材の安全性を継承しながら、えん堤全 体の安全性を高めた構造となっています。 2003年4月 2006年2月 会社合併当時、 2つの スリットえん堤が存在 J-スリット えん堤誕生! I型 今までにない新しいタイプのえ ん堤であることより、高さは 8.5m以下が適用範囲 透過型砂防えん堤が、土石流・流木対策の 基本であると位置づけられる さらに高まってくると予想される行政ニー (土石流・流木対策編) ズに対応すべく高さ8.5mを超えるJ-スリ ットえん堤の開発に着手! 2007年3月 「砂防基本計画 策定指針 改定 」 2008年7月 落下する石が柱に衝突しても 安全な構造については、さま ざまな議論がありました。実 現可能な案が出ず、一同途方 にくれていたある時、担当者 の1人が、帰宅途中雨に降ら れ、あわてて近くの建物に雨 宿りをしました。一息ついて、 ふと上を見るとそこには庇が あったのです。 「そもそも柱に 石が当たらなければいいん だ!」 。庇のアイデアが浮か んだ瞬間でした。 富山県で J-スリット えん堤が 土石流を捕捉 J-スリットえん堤の高い安全性や土石流捕 捉効果が実証された。 2010年3月 建設技術審査証明書を 取得 8.5mを超えるJ-スリットえん堤の建設技 術審査証明書を新たに取得 庇をつけることで、安全面での課題をクリ ア! 12 06 79 08 09 越流して落下する石の衝突に対 する安全性を考慮して高さは 8・5ⅿ以下が適用範囲となっ ていました。今回、﹁高さ8・5 ⅿを超えるタイプ﹂については、 越流して落下する石が柱に衝突 しないように庇を設置。建設技 術審査証明書を取得しました。 これからも、国土保全に微力 ながらも貢献できるよう、防災 商品の開発・改良を進めてまい ります! 庇のアイデア 誕生秘話 近 壊し、甚大な被害を及ぼします。 J ス-リットえん堤は、この大 きな石を確実に捕捉し、水だけ を流す仕組みになっています。 年2月に販売を開始し、 年 月までに 基が設置され、 年7月には富山県で土石流を捕 捉し、高い効果が実証されてい ます。 このJ ス-リットえん堤は、 販売に先立ち建設技術審査証明 事業 ︵砂防技術︶ の審査を受け、 L型 これらをひとつの製品に統一し、より合理 的な断面形状とすることを目的に、新たな 鋼製透過型砂防えん堤の開発をスタート 年、地球温暖化の影響 からゲリラ豪雨が多発 し、今まで土砂災害が 起こる可能性が低かった場所で も発生の危険性が高まっていま す。最近の土石流災害発生件数 は、じつに約150件/年にの ぼります。 水と土砂が混ざって流れてく る土石流ですが、特徴は先頭部 に大きな石が集まって流れてく ることです。これらが家屋を破 J-スリットえん堤に庇がつくまで お問い合わせやご質問など、 お気軽にご連絡ください。 防災商品販売チーム 03-5644-5409/土木技術部 防災技術室 03-5644-1221 No.29 Spring 2010 18
© Copyright 2024 Paperzz