あぐり情報 - JAいわて花巻

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ぽらーの花巻NO.118
ハウス内の土壌診断をしましょう
来年度の栽培に向けてハウスの土壌診断
をお勧めします。
◆ハウス内の土壌の傾向
栽培年数が長く、冬の間に被覆を除去し
ないハウスの場合、栽培期間中に使われな
かった肥料分が残り、次作時の施肥で過剰
に上乗せされる傾向にあります。土壌内養
分のアンバランスが発生すると、果菜類で
根の伸長が悪く生育があまり良くありませ
ん。また葉菜類でも発芽・伸長が悪かった
などの症状が見られた場合は、土壌診断の
申込みをしましょう。
(申込み・採取方法に
ついては10月号を御覧下さい。
)
◆肥料の基礎知識(三要素のはたらき)
①窒素
窒素は葉菜類や果菜類に必要な成分で、
茎や葉を作り、生育を進める働きがありま
す。欠乏すると、下葉や古い葉から葉の色
が淡緑色から黄色に変化し生育が衰え、過
剰の場合は暗緑色となり、木が過繁茂、軟
弱徒長します。
今年の反省を来年に役立てよう
②リン酸
リン酸は成長の盛んな花や実に働き根張
りを良くする働きがあり、また味を良くす
る効果があります。欠乏している場合は、
下葉から若干の赤みを含んだ黄色に変化し
ます。
③カリウム
カリウムは葉や茎を強くし、実のつきや
肥大を良くする働きがあります。欠乏して
いる場合は葉に(1)白または褐色の斑点が
生じる。
(2)
葉脈の間が黄色に変化する。
(3)
葉の縁から黄色に変色するなどの症状が見
られます。以上を参考に作物の様子を観察
(図参照)
してみて下さい。
カリウム欠乏症状の特徴
①斑点を生じる
ナス
イチゴ
シュンギク
キャベツ
カリフラワー
ハクサイ
大麦
水稲など
②葉脈間が黄化する
ピーマン
エダマメ
シロナ
サトイモ
トマト など
③葉縁が黄化する
キュウリ
ダイコン
ホウレンソウ
など
今年は晩霜や台風の直接的な災害がなか
ったものの、水害によるリンゴ樹の流失や
冠水、「ふじ」の樹上凍結などの自然災害が
発生しました。
この時期は栽培管理や防除について振り
返り、問題点の洗い出しと来年の改善計画
を立てましょう。
◆リンゴ
①ジョナゴールドは年々小玉になっていま
す。特に今年はその傾向が強く出た年で、
その原因は花数が多く結実率も高かった
こと、摘果時期がどの品種よりも遅く、
しかも他品種と比べ過着果で葉果比が低
かったことが起因していると思われま
す。
②防除面では、近年ハダニが多く発生して
おり、防除組織ごとに今年の発生状況や
防除時期、殺ダニ剤の防除効果などを再
度確認し、防除計画に反映させて下さい。
③枝が混んで日当たりが悪く、着色など品
質や作業性が劣る園地は、間伐や改植を
行いましょう。特に着色が悪い品種や系
シイタケの管理と今年の推移
◆乾シイタケ
管内の平成19年産乾シイタケ春子生産量
は18年対比70%の約8tと年々減少してい
ます。全国生産量は初めて3,000tを割り込
み生産量が減少しています。
品柄については、厚肉系(どんこ)は少
なく、中肉系の品柄が多い状況です。販売
単価については中国産の乾シイタケの販売
を控え、安全な国産の乾シイタケを使用す
る業者が多くなり、国産品の需要が高まっ
ていますが、植菌本数の減少とともに、生
産量が減少しているため、国産品は品薄と
なっております。
そのため国産品の販売単価は当初平均単
価4,000円台から始まりましたが、現在は国
産品であれば、下等級品でも5,000円台と国
産品の需要が高まっています。したがって
生産量を確保さえすれば、安定した経営が
できる状況となりました。ぜひこの機会に
植菌の拡大と安定的な植菌をお願いしま
す。
◆古ホダ木の管理
古くなったホダ木は水分が抜け軽くなっ
ています。
根雪前に、古くなったホダ木を倒して水
分の補給を行いましょう。皮の厚いホダ木
は、ホダたたきなどで釘目を入れると、さ
らに効果的です。
◆生シイタケ
例年12月∼1月は鍋物・おせちなどで生
シイタケの需要が高く、価格的にも安定し
た時期に入ります。発生操作で出来るだけ
この時期に多く出荷しましょう。
また、灯油の価格が上昇し生産費を圧迫
しています。ハウス内の内張りなどを増や
し、断熱効果を高めることが効果的です。
また日中の温度の上がりやすい時間帯に暖
房するなど、効率的な暖房を心掛けてくだ
さい。また暖房するとハウス内の湿度が低
下します。シイタケの水分状態を確認しな
がら湿度(水分)管理を行ってください。
統、高齢樹園は、計画的に苗木の予措や
改植の準備をしておきましょう。
◆西洋ナシ
①今年のラ・フランスは花数が多く結実も
良好で、落花期以降の天候にも恵まれた
こと、摘蕾・摘果を早期に実施したこと
で、近年にない大玉になりました。
②しかし、着果量が多い樹や玉伸びの良い
園地ほど、来年の隔年結果が心配されま
す。また今年は8月の高温(花芽分化期)
とハダニが多発(同化作用の低下)した
ことで、花芽の充実が悪くなり、より隔
年結果を助長させる危険があります。
◆ブドウ
紅伊豆は今年も8月の高温で、着色不良
や裂果が発生しました。こうした異常気象
による傷害を回避するためにも、小手先の
技術だけでは解決できないので、適正な着
果量や肥培管理、有機質施用を主体にした
土作りなど、基本技術を励行するようにし
ましょう。
19年度畜産振興事業
◆市とJAの連動事業
《1》基礎雌牛増頭推進事業
【目的】黒毛和種および乳用牛の保留と導入を
進め、生産基盤の拡大と転作飼料作物の有効
活用を促進し、畜産経営の安定向上を図りま
す。
(前年より増頭することが条件です)
【内容】黒毛和種繁殖牛および乳用牛の導入自
《2》花巻牛銘柄確立対策事業
【目的】肉用牛の地域内(経営内)一貫生産体制
を構築し、産地データの早期収集による花巻
牛としての銘柄確立を図ります。
【内容】預託家畜事業で貸付けとなった肥育素
牛の母牛育種価判明のため、一定額を助成し
ます。
家保留で増頭に対して一定額を助成します。
【要件】JAいわて花巻管内で生産された肉用肥
【要件】
(1)保留牛および導入牛は登録・登記
育素牛を対象とする。主に全農子牛市場導入
書を有すること。
(2)黒毛和種は、繁殖に供すること。
(3)乳用牛は搾乳を目的とし、母牛の成績が
【助成内容】1頭当たり7万円以内
◎市…1/2以内 JA…1/2以内
果樹
菌茸
米
野菜
畜産
果樹
牛の預託家畜を対象とする。
【助成内容】1頭当たり2万円以内
◎市…1/2以内 JA…1/2以内
乳量1万kg以上か、体格審査得点85点以上の
産子であること。
畜産
菌茸
その他事業につきましては
畜産販売課へご相談下さい。
2007 DEC.
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