抵抗性雑草にも効き、 幅広い雑草を1成分で ノックアウト!

号外
シンジェンタは、今後3年間で、
画期的な新剤を続々と上市してまいります。
有効成分:プロスルホカルブ…78.4% 農林水産省登録:第 22775 号
抵抗性雑草にも効き、
幅広い雑草を1成分で
ノックアウト!
●土壌中での移行性が小さく、安定した処理層を形成!
●幼芽部、根部、茎葉部の
“3way吸収”
で、安定した
効果を発揮!
●散布器具の汚れや目詰まりなどのトラブルがなく、
安心!
ただいま
ボクサーファン
急増中です!!
北海道から九州まで
各地のユーザーの声、
集めました。
道草みち子
Ⓡはシンジェンタ社の登録商標
早くも各地で高い評価をいただいている
新製品ボクサー。北海道・東北、関東、近畿、九州の
麦畑から、
「助かります」
「ありがたい」といった
生の声をお届けします。
証言レポート
効きめ、経済性、使いやすさ、すべて期待通りですね。
上川郡比布町で水稲
と畑作を営む高橋英則
さんは、農業歴40年の
ベテラン。麦の乾燥機
や大豆のクリーナーなど
の 大 型 機 械で農 家を
サポートする「 比 布 町
サポートK O Y O(こう
よう)」の代 表を務めて
らっしゃいます。
「この地域は寒暖の
北海道比布町 高橋英則さん
差が大きく水稲の栽培
に適しているのですが、年々麦などの畑 作に転換していく
農家が増えています。しかし、麦の栽培技術に関しては
手探りの状態が続いていました。我々が播種、防除、収穫、
乾燥とサポートするようになってから、ようやく品質が安定
したんです」。
なかでも
「雑草防除はおろそかにできない重要な作業」
と高橋さん。この地域では、スズメノカタビラ、ノボロギク、
春生え雑草といった問題雑草が発生し、養分競合の影響
で麦の反収が下がってしまうこともあるのだとか。
「麦の収量が下がるのも困るけど、雑草が放置された
畑は見栄えもよくないし、農家として恥ずかしいですよね。
だから、除草剤はきちんと効果のあるものを選びたい」。
そんな高橋さんは、この地域の問題雑草に効果がある
除草剤ボクサーについての情報をシンジェンタの担当営業
から聞いており、発売前から期待していたといいます。
「スズメノカタビラやノボロギクには本当に困っていたん
ですが、実際にボクサーを使ってみると効きめは一目でわかる
ほどでした。従来の除草剤と比べて差は歴然でしたね。
麦畑の問題雑草
反収も上々だったから、使っただけの見返りがありました」
と目を細めます。
また、高 橋さんが 除 草 剤を選ぶ際に、効 果とともに
重要視しているのが経済性と使いやすさ。
「ボクサーは、
経済的に使えてとても助かります。機械を汚さないのも
いい。洗浄がずいぶんとラクになりましたからね」。
また、雑草が多い畑では、耕起前にタッチダウンiQ、
播種後にボクサーの体系防除を始めた高橋さん。
「こちら
の結果にも、非常に満足しています」
と高く評価してくだ
さいました。
比布町サポートKOYOでは後継者が増え、夢は広がる
ばかり。
「 今 後は新たな産 地ブランドの開 発もサポート
していきたいですね」と、地 域のさらなる発 展に想いを
馳せます。
比布町サポートKOYOのメンバーの皆さん
(写真中央はタッチダウンiQ200ℓドラム)
北海道
秋まき小麦では、スズメノカタビラ、
コヌカグサ(レッドトップ)などが問題化
地方独立行政法人
北海道立総合研究機構
中央農業試験場
研究主幹
前野 眞司
さん
秋まき小麦は、秋から翌夏までほぼ1年間畑を
占有する作物です。そのため、他の畑作物との輪作
体系を組むには、比較的作期の短い
『早堀りばれい
しょやスイートコーン』
を前作物に組む以外ありません。
もしくは、
2年作として交互作を行うか、やむを得ず
連作することになります。
こうした作付体系では主に、越年生の『スズメノ
カタビラや ハコベ 、
ナズナ、イヌカミツレ』
コヌカグサ
などが 問 題 に なり
ます。また、やむを得ず連作している圃場では、コヌカ
グサ
(レッドトップ)
やシバムギといった地下茎で増える
タイプの多年生雑草が繁茂する場合があります。
また、転換畑地帯を中心にイヌカミツレの発生も
北海道・東北
HOKKAIDO & TOHOKU
厄介なヤエムグラをピタッと抑えられたよ。
当てられないほどの被害
の大きさに、組 合員全
員 が 頭 を 抱 えた の だ
とか。
同じ悪夢を繰り返して
はいけない、
と日々感じて
いた長山さんが出会った
のがボクサーです。播種
後に散布するだけで、難
防除のヤエムグラを長く
抑えるボクサーは、長山
宮城県柴田郡 長山清市さん
さんにとってまさに待望
同組合の鈴木理事
(中央)
と宮城県大河原農業改良普及センターの滝澤さん
(右)
の除草剤でした。いつもお世話になっている宮城県大河原
「播種後なるべく早く
平成18年に6名の生産者と1名の事務員で設立された 農業改良普及センターの滝澤さんから
という話を聞き、播種から2日後に
「農事組合法人かながせ」。代表理事の長山さんは、
「先の 処理するのが効果的」
震災ではライフラインに多少支障は出たものの、圃場に 全圃場の約半分にあたる30haに土壌処理されたとのこと。
「あれだけ悩まされたヤエムグラがピタッと出なかった。
大きな被害はありませんでした」
と語ります。
同法人では大麦を61haのほか大豆を70ha、さらには ボクサーを使わなかった圃場には例年と同じくらい発生して
えだまめなどを栽培し、とりわけ大麦と大豆に関しては地域 いた。スズメノテッポウもしっかり抑えられたよ」。他剤を
の生産量のほとんどを担っているといいます。そんな
「かな 散布した圃場と比較することで、その除草効果がさらに浮き
がせ」
を、危機的な雑草被害が襲った平成21年。当時の 彫りにされたといいます。
さらに
「残効が長いから追加防除の手間が省けて仕事が
様子を、長山さんはこのように語ります。
「この地域で従来から問題だったヤエムグラが、ついに ラクだよね。なにより麦の雑草防除に手がかからないから、
大発生してしまったんだ。ヤエムグラが大量に発生すると 他の作物の適期作付に役立つ。いくつもの作物を栽培
と目を細めます。トラックの
麦穂にからまって倒してしまうから、コンバインで刈り取り する法人には強い味方だよ」
“麦踏みローラー”
を自作するなど、高品
ができなくなる。生育不良を起こした麦だけじゃなく、実が 廃タイヤを利用した
「今年の秋は
成っている穂まで収穫できなくなってしまうんだ」。さらに、 質な麦づくりに熱い情熱を傾ける長山さん。
ヤエムグラの被害はそれにとどまらないといいます。
「ヤエムグラ 61haの全圃場にボクサーを使おうと思う。収量も品質も
の種子の大きさや重さがちょうど麦と同じくらいなので、農家 断然良かったからね!」地域の麦づくりを担う組合の代表と
にも選別が難しく、等級が下がってしまうこともあったよ」。目も して、今後もボクサーに大きな期待を寄せられています。
見られます。
雑草の防除対策には、土壌中の雑草種子の密
度を高めないために「輪作体系を守ること」、雪腐
病の防除により
「春先に雑草発生の温床となる
『生
え切れ部分』
を作らないこと」、収穫後の畑に雑草
を発生させないように「耕起作業、緑肥作物の作付
けなど、圃場管理を実施すること」や、
「 除草剤によ
る防除」
があります。
「除草剤による防除」のポイントは、は種後の土
壌処理除草剤で越年生の雑草の生育初期をしっか
りと防除すること。土壌処理剤は、は種前の丁寧な
砕土と整地、適湿な土壌条件で処理することが効
果を最大化するポイント。また、イネ科多年生雑草
の多発圃場では、耕起前の雑草生育時に移行性の
ある非選択性除草剤で、
しっかりと防除することで
密度抑制を図ることも重要なポイントです。
多年生雑草が多発している圃場では、栽培期間
中以外に耕種的防除
と合わせて、移 行 性
のある非選択性除草
剤などを利用すること
で、圃場での発生密
度を抑 制することが
できます。
イヌカミツレ
多年生イネ科雑草
防除には、耕起前の
タッチダウンiQが
効果的ですよ!
写真提供:
越智弘明さん
関東
証言レポート
KANTO
雑草を抑えられたおかげで麦がすくすく育ったよ。
平成18年に設立された の発生が問題になる。最近は茎葉処理除草剤も効かなく
「大曲営農生産組合 」 なっていたから、なおさら深刻だったんだ」。
の代表として、農業技術 昨年は播種適期の気温が低かったせいで発芽が遅れて
の向上に飽くなき情熱を しまったため、生育の遅れ、ひいては収量の減少が懸念
注ぐ青木さん。
されたのだとか。だからこそ、雑草の発生はなんとしても抑え
農業に対する知識を なければならなかったといいます。
深めるため、現 在でも 「うちの組合では小麦と大麦を合わせて約27haの圃場を
全国の麦の産地へ通い、 管理しているんだけど、思いきって全圃場にボクサーを使って
群馬県邑楽郡 青木繁雄さん
農家の取組を視察する みたんだ。麦の発育を妨げる初期の雑草を約2カ月にわたって
ことが多いといいます。
きっちり抑えてくれたから、例年なら茎葉処理に追われる時期も
農業資材に関しても新しいものを積極的に導入している 安心して圃場を見ていられたよ」
と安堵の表情を浮かべます。
という青木さんは、昨年発売されたボクサーにも、いち早く 「去年は寒さのせいで麦の生育具合が心配だったけど、
注目されたとのこと。
雑草を抑えられたおかげですくすくと育ってくれた。今年もいい
「排水溝を入念に整備するなど雑草対策はしっかり行って 収穫ができそうだよ」。10名の組合員とともに、理想の農業
いるんだけど、どうしても毎年スズメノテッポウやヤエムグラ を追求し続ける青木さん。その挑戦に、終わりはありません。
他の作業の合間に散布できるのはありがたいね。
関東
地方独立行政法人
農業・食品産業技術総合研究機構
中央農業総合研究センター
生産体系研究領域
上席研究員
浅井 元朗 さん
小麦3ha、水稲3haのほか、
しいたけを1万本栽培されて だけで、2カ月間も雑草を
いる堀越さん。地域の麦づくりに携わる18名で結成された 抑えるって聞いたんだ。
「ウイートファーマーズ」のリーダー的な存在としても活躍 ちょっと信じられなかっ
されています。
たよ」。ワラにもすがる
「麦づくりは雑草との戦い」
と語る堀越さん。その理由 思いで、播種から1週間
は、雑草が蔓延してしまった際の被害の大きさにあるの 後にボクサーを散布され
だとか。
たとのこと。
「 圃場がスズメノテッポウやヤエムグラなどの雑草に 「1回の散布で、本当
群馬県高崎市 堀越良和さん
覆われてしまうと、収量は半減どころか7割減にまで落ち に2月いっぱいまで雑草
込むことがある。しかもここ数年、これまで頼みの綱だった を抑えられた。今まで何度も除草剤をまいてたのがウソ
茎葉処理除草剤が効かなくなってきた。播種前に根まで みたいだよ。労力面・コスト面のメリットはものすごく大きい」。
枯らす除草剤を組み合わせたりしたけど、劇的な効果は また、水稲の収穫後にスズメノテッポウが出はじめた圃場
見られなかった」
と唇を噛みます。
には、耕起前にプリグロックスLを使用されたといいます。
堀越さんに朗報が舞い込んだのは、懇意にしている 「プリグロックスLとの体系防除は効果テキメンだったね」
農業資 材 店から。
「 播 種から2 葉 期までの間に1 回まく としめくくってくださいました。
カラスムギやネズミムギが
問題雑草カラスムギ、ネズミムギに
作用特性や処理時期の異なる除草剤の体系処理を
カラスムギは牧草や緑肥に使われるエンバクの
仲間、ネズミムギは、牧草のイタリアンライグラスの
ことを指します。毎年、被害の報告があり、確認して
いる限りでは本州~九州に渡っています。冬が温暖
な地方では、カラスムギ、ネズミムギともにムギ類の
は種から春までだらだらと生え続けます。
広葉問題雑草のヤエムグラやカラスノエンドウは、
日本屈指のビール麦 だとか。
の産地であるJAおやま 「ひどいときは圃 場 全 体をスズメノテッポウが覆って
管 内には、1 0 0 0 軒を しまう。そうなると収量は激減だし、種麦の圃場審査で
超える大麦農家があると 不合格になる」。さらに、ここ数年頭を悩ませていたのが、
いいます。そのなかでも スズメノテッポウの抵抗性。
4 7 軒しかない 種 麦 の 「3年くらい前から、だんだん従来の除草剤が効かなく
生 産 者 の 1 人が 野 口 なってきた」
と野口さんが語るように、JAおやまでも大きな
さん。
「丈夫で健康な麦 課題だったといいます。
栃木県小山市 野口喜平さん
を育てるには、深く耕起 そんな野 口さんは、初めて使ったボクサーについて
して土を細かく砕くことが大切。とくに粘土質の圃場は 「去年の11月20日の播種から1週間後、2haの圃場に
ゆっくり時間をかけて耕してやらなきゃダメ」。
ボクサーをまいたんだけど、5月末までスズメノテッポウが
また、雑草対策にも細心の注意を払っており、一度 ほとんど見られなかった。今までの除草剤との違いは歴然
使ったトラクターは念入りに洗浄し、種子の拡散を防止 だったね」
と目を輝かせます。
しているといいます。そこまで気をつかう理 由は、この
最後に「 今年の秋には、種麦の畑にも使いたいね」
と
地 域で問 題となるスズメノテッポウの繁 殖力にあるの 今後の予定を語ってくださいました。
労力面・コスト面のメリットはものすごく大きいね。
「作業の効率化を図るため、農業機械への投資は惜し 「本当はもっと早くまきた
まない」。そう語るのは、5名で結成された足利南営農 かったんだけど、他の作
組 合の一員として、大 麦を6 h a 、小 麦を3 h a 、水 稲を 業の都合や天候の問題な
6ha、さらには、いちご農園も経営されている石川さん。 んかで延び延びになっ
同組合で管理する麦の圃場は計50haに及び、この地域 ちゃったんだ。麦の芽が
ではめずらしい6条タイプのコンバインを4台も保有され 出てたから心配だったん
ています。
だけど、麦を枯らすことなく、
作業の効率化を推進するうえで、厄介な存在なのが ちゃんとスズメノテッポウ
栃木県足利市 石川隆道さん
雑草。
「スズメノテッポウが蔓延してしまうと麦の収量が だけを抑えてくれたよ」。
下がるのはもちろん、コンバインに絡まって故障の原因に さらに「ボクサーは麦の2葉期まで使えて、茎立期まで
なるんだ」。それにもかかわらず、ここ数年はこれまで使って しっかり雑草を抑えてくれる。他の作業の合間に散布できる
いた除草剤の効果が目に見えて下がってきており、組合員 から多品目栽培の農家には助かるよね」
と、使用時期の
全員が頭を悩ませていたのだとか。
広さと残効性を高く評価していただきました。
「去年は試験
そんな石川さんがボクサーを使用されたのは、昨年11月末の 的に40aにだけボクサーをまいたんだけど、今年は組合で
播種から約2週間後、麦が2葉期にさしかかったころのこと。
管理してる全圃場に使うつもりだよ」。
麦畑の問題雑草
今年の秋には種麦にもボクサーを使いたいね。
土壌処理剤単独で
は防除が難しい雑草
です。どちらも種 子
ヤエムグラ幼植物
が大きく、土中の深い
ところから出芽し、春先まで出芽が続きます。特に、
カラスノエンドウの種子はムギ類の収穫子実に混入
しやすいので、徹底した防除が必要です。
再 生してしまうと、
カラスムギ、ネズミムギが多発した畑では土壌処理
多発している圃場では、
ムギ類よりも旺盛に
剤単独では、十分な防除効果が期待できません。
周囲の畦畔にも同じ雑草が
異なる防除手段を組み合わせた防除が必要となり、 育ち、大量の種子を
繁茂している場合が多いそうです。
落とすからです 。
作用特性や処理時期の異なる除草剤の体系処理
種子を落とすと翌年には
播種前に生えていた
も有効な手段です。
畑にも入り込みやすくなるので、
カラスムギやネズミムギは、ムギ類の播種前から 雑 草を始 末するに
その前に刈り取りましょう。
芽生えが始まります は 、イネ科 雑 草 に
効果の高い非選択
が、播種前の芽生えは
ネズミムギの穂
性の茎葉処理剤が
徹底防除が必要。
有用といえるでしょう。播種時期を多少遅らせること
なぜなら、播種前に
生えていた 雑 草を も、有効な除草剤の乏しい雑草を減らすための重要
写真提供:
な手段です。
浅井元朗さん
ヤエムグラ種子
(左)
と小麦種子
(右) 埋 め 込 みきれずに
近畿・九州
証言レポート
KINKI&KYUSYU
遅れてまいた圃場でも2月中はほぼ抑えられました。
地元の「スカイブルー 播種後の土壌処理は欠かせません」。
生 産 組 合 」組 合 長を ところが、従来の土壌処理除草剤は散布適期が短い
務める傍ら、
2011年1月 ため使いにくい面があるのだとか。そこで出会ったのが
に「株式会社ヤマヨ組」 ボクサー。小竹さんが注目したのは、散布適期の幅広さ
を立ち上げた小竹さん。 でした。
「パートさんではなく、あく 「昨年は11月10日から2週間ほど播種を行ったのですが、
まで正社員を雇いたかった。 いろいろな作業が重なって、ボクサーの散布には11月中旬
僕に何かあったとき、
この から翌年の1月上旬までかかってしまったんです。効果は
三重県多気郡 小竹行哉さん
60haの圃場を任せられ やはり早めにまいた圃場のほうが良好でしたが、遅れて
る人間がいなかったら困るじゃないですか」。農家であると まいた圃場でも2月中はほぼ抑えられた。これは使いやすい
同時に、経営者としてリスク管理を徹底したいと語ります。
と思いましたね」。
栽培におけるリスク管理にも抜かりはありません。たとえば さらに、雑草の多い圃場には耕起前にプリグロックスLを
麦の除草。
「この地域の問題雑草にはスズメノテッポウ、 使用されているとのこと。
「プリグロックスLとボクサーで体系
ネズミムギ、カラスムギ、ヤエムグラなどがありますが、とくに 防除すると圃場が本当にきれいなんです。これからもこの
厄介なのが初期のスズメノテッポウ。これを抑えるために、 リレーでいきますよ!」
この散布適期の広さは本当に助かりますよ。
麦142ha、水稲130ha、大豆50hという広大な圃場
を管理する
「農事組合法人 若竹」。現在29歳の小林さん
は、これからの同法人を担う若き後継者のひとりです。その
圃場の広さゆえ、除草剤の散布作業にも非常に大きな
労力を要するといいます。
「麦は11月5日ごろから20日ごろまで、
トラクター5台がかり
で播種を行うのですが、圃場の規模が大きいため播種後
すぐに土 壌 処 理 除 草 剤を散 布することがとても難しい
んです。とはいえ、ネズミムギやスズメノテッポウなど
の 問題雑草は早めに手を打たないと手遅れになるケース
が多い」。
湿気の多い圃場では雑草の勢力に負けて、麦が茎立期
まで育たないこともあるのだとか。そこで昨年、60haの圃場
にボクサーを土壌処理。散布時期は播種開始から1カ月後
の12月6日から14日にかけて行ったといいます。
麦畑の問題雑草
九州
イネ科雑草、広葉雑草の被害が増加。
抵抗性スズメノテッポウ発生面積は拡大傾向に。
独立行政法人
農業・食品産業技術総合研究機構
九州沖縄農業研究センター
生産体系研究領域
主任研究員
大段 秀記 さん
農 作 業の受 託 業 務 抑えきれない圃場が多いのだとか。
「 問題なのは、出て
を主とする「 株 式 会 社 しまった雑草を枯らす薬剤がないこと。土壌処理除草剤で
ウイング甘木」の取締役 抑えられなかった圃場に茎葉処理除草剤をまいても焼け
を務 める柿 原さんは 、 石に水ですから」
と表情を曇らせます。
コンピュータ会社で会社 「最初がとくに重要」
と語る柿原さんにとって、ボクサーは
員生活を経験したのち 待望の剤でした。さっそく同社が管理する圃場中60haに
に大学の農学部へ入学、 ボクサーを散布。播種チームが播種したあとを、散布チーム
30才で就農されたという が追いかけるように除草剤をまいていくという合理的な手法
福岡県朝倉市 柿原洋之さん
異色の経歴の持ち主。 により、播種から2〜3日後には散布が完了したといいます。
かつての経歴が物語るように、農業に対する取り組み方 「例年は土壌処理除草剤をまいたあと、1月下旬に茎葉
もきわめて理論的です。
処理除草剤をまいていました。ところが去年使ったボクサー
「農薬の抵抗性が発生する最大の原因が連用。だから、 は、茎葉処理除草剤をまく必要性を感じさせないほどの効果
抵抗性が付く前に新しい農薬に切り替えていくことが大切。 がありましたね」。
たとえば麦の除草剤で最も重要な土壌処理除草剤は2年 また、
「 今後、雑草が多い畑では、プリグロックスLとの
おきに切り替えるようにしています」。しかし、現実はそれでも 体系処理も検討したいですね」
と期待を寄せています。
収量が大幅にアップ。労力もかなり低減されたよ。
「 今までの土壌処理
除草剤だったら、
とっくに
散布タイミングがずれて
いる時期なので不安も
あったのですが、2月いっ
ぱいまで雑草をしっかり
抑えてくれました。心配
だった麦もきれいに育ち
愛知県豊田市 小林哲也さん
ましたしね。この散布適期
の広さは本当に助かりますよ」
と笑顔で振り返ってくれました。
また、湿気が多く雑草の出やすい圃場には耕起前に
除草剤をまくこともあり、今後はプリグロックスLの導 入も
検 討されているとのこと。
「プリグロックスL の 魅力は、
なんといっても枯らす早さ。散布後、数日もあれば播種作業
ができるので積極的に検討したいですね」。
九州北部の麦作圃場では、
イネ科雑草の多発に カラスノエンドウやヤエムグラ
よる被害が増加。特にスズメノテッポウとカズノコグサ があります。カラスノエンドウ
は種子の大きさや重さが麦
の被害が深刻で、
スズメノテッポウは特定の除草剤
が効かなくなった個体が蔓延するなど、甚大な被害を と似ているために、収穫物
もたらしています。カズノコグサは年々発生が増加し に 混 入 すると選 別 が 困
難。等級の低下や最悪の
ており、特に排水性の悪い圃場で多発しています。
近年深刻な被害をもたらしている広葉雑草としては、 場合には、商品に混入する
茎葉処理除草剤の必要性を感じませんでしたね。 カズノコグサ
小麦8ha、水稲6ha、大豆2haのほか、アスパラガスを
30a作付している久富さん。お父様は佐賀県で最初に
アスパラガスの栽培を始められた方で、栽培の技術書を
出版するほどの人物。また、俊男さんも政府の「農業基本
政策小委員会」に麦生産者の代表として出席するなどの
経歴を持ち、また、農業にまつわる書籍等の取材依頼が
後を絶ちません。
そんな久富さんでも、麦づくりにおける雑草対策には
長年手を焼いていたといいます。
「播種後に中打ちをして
水はけを良くするなど手は尽くしているんだけど、どうしても
スズメノテッポウが抑えられない。従来の土壌処理除草剤
や茎葉処理除草剤も、ここ数年はすっかり効かなくなって
しまった」。
そこで2年前、日ごろから懇意にしている
「みやき肥料店」
の
大庭社長とともにボクサーの試験を実施。効果を確信した
などの問題も起きています。ヤエムグラの蔓延圃場
では、収穫前に麦を引き倒すなどの被害が起きて
います。また、畦などに普通に見られたアメリカフウロ
が、近年になって麦作圃場内に侵入・蔓延し、問題
となってきました。
近 年 、増 加してきた
抵抗性スズメノテッポウ
の圃場では、土が見えな
いほど絨毯状に密生し、
麦の収量も半減するこ
とがあります。 この 場
合、耕起前に非選択性
カラスノエンドウ
久富さんは、麦の全圃場
にボクサーを散布しました。
「 抵抗性の付いてし
まったスズメノテッポウが、
見事に抑えられた。収量
も5割はアップしたんじゃ
ないかな」。さらに「雑草
が少ないとコンバインで
佐賀県鳥栖市 久富俊男さん
刈り取りやすいから助か
る。今までは100m刈り取ったら雑草を取り除くって作業を
繰り返してたんだから。労力もかなり低減されたよ」。
また、ここまでの効果は早めに散布した成果とも。
「どんな
にいい薬でも、使い方を間違ったら台無し。今回は播種後
10日以内の散布を徹底したんだけど、これからも早め早め
の散布を心がけていきたいね」。
除草剤ですでに発生し
ている雑草を防除。さら
に、麦播種後に効果の
高い「ボクサー」
を処理
する体系処理が有効で
す。 広葉雑草が問題と
なる圃場では、麦播種後
アメリカフウロ
に
「ボクサー」、残草が多
いようであれば、生育期
(2月初旬~中旬)
にカラスノ
エンドウへの効果が高い
「アクチノール」
や、
ヤエムグラ
に効果が高い「エコパート」
を体系処理するのが有効
です。
九州では、
スズメノカタビラ、
ヒエガエリ、
セトガヤなどの
イネ科雑草が局地的に
蔓延しているそうです。
耕起前に非選択性除草剤を、
麦の播種後にボクサーを処理する
体系処理が有効ですよ。
写真提供:
大段秀記さん
除草
ニュース
ボクサーが雑草を
ノックアウトする秘密とは?
有効成分プロスルホカルブの3way吸収でノックアウト!
よく枯れる秘密は、
3way吸収に
あるんです。
出芽前は芽・根部から、出芽後
は葉からと、3wayで吸収され、
生長点に速やかに移行し、細胞
分裂を阻害します。
BXパワーは、有効成分プロスルホカルブ
により、抵抗性雑草を含む幅広い雑草を
ノックアウトする除草テクノロジーです。
抵抗性スズメノテッポウなど幅広い雑草をノックアウト!
カラスノエンドウ
クサネム
アメリカアサガオ
マルバアサガオ
ハコベ
オランダミミナグサ
ノミノフスマ
イヌホオズキ
エノキグサ
ミチヤナギ
ツユクサ
タニソバ
ホトケノザ
スベリヒユ
ノボロギク
ハキダメギク
イヌカミツレ
タカサブロウ
カヤツリグサ
ナズナ
タネツケバナ
スカシタゴボウ
シロザ
ヤエムグラ
イチビ
メヒシバ
ノビエ
ネズミムギ
︵イタリアンライグラス︶
スズメノテッポウ
カラスムギ
スズメノカタビラ
オヒシバ
カズノコグサ
雑草名
エノコログサ
■ 殺草スペクトラム(推奨使用量10aあたり500㎖使用時)
雑草発生前
処理
◎ ◎ ○ △ ◎ ◎
□
◎ ◎ △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ − ◎ ◎ □ ◎ ◎ ◎ − ◎
雑草発生
始期処理
○ ◎ ○ △ ◎ ◎
□
○ ◎ △ □ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ − ○ ◎ ○ ○ ◎ ◎ − △ ◎ ◎ ◎ △ ◎ − − □ ◎
[防除効果指数] ◎極大 ○大 □中 △小 -試験事例なし
越年生雑草や
春生雑草はもちろん、
抵抗性雑草にも
効きますよ!
■ スズメノカタビラ多発生条件における効果
■ スズメノテッポウ、ヤエムグラ生育初期処理における効果
■ 適用雑草名と使用方法
使用量
作物名
小麦(秋播)
大麦(秋播)
適用雑草名
使用時期
一年生雑草
は種後~麦2葉期まで
(雑草発生前~雑草発生始期)
薬量
(㎖/10a)
希釈水量
(ℓ/10a)
400~500
70~100
本剤の
使用回数
使用方法
適用地帯
プロスルホカルブを含む
農薬の総使用回数
1回
散布
全域
2回以内
※農薬をご使用の際は、ご購入先、または当社ホームページなどで最新の登録内容をご確認ください。
●使用前にはラベルをよく読んでください。 ●ラベルの記載以外には使用しないでください。
●本剤は小児の手の届く所には置かないでください。 ●使用後の空容器は圃場などに放置せず適切に処理してください。
※この印刷物の記載内容は2011年8月現在のものです。
2011年8月作成
(KF/YY)