認定申請にあたっての留意点 2016 年度適用 JABEEは、なるべく多くのプログラムに認定審査を申請していただきたいと希望していま す。認定審査を円滑に進めるために、認定審査の申請に際しては、以下の事項にご留意く ださい。 1. 認定申請に際しては、 「日本技術者教育認定基準」、 「認定基準の解説」 、 「認定・審査の 手順と方法」、「自己点検書作成の手引き」を熟読の上、「自己点検書(概要編)」、「自 己点検書(自己点検結果編)」及び「自己点検書(添付資料編)」の準備をお願いいた します。なお、これらの文書および書式は、必要に応じて改訂されることがあります ので、認定審査を申請される当該年度の最新版を使用してください。これらの最新版 は、JABEE のウェブサイトからダウンロードすることができます。また、同ウェブサ イトで入手できる「審査の手引き」は審査員向けの文書ですが、審査の際の考え方が 記されていますので、審査を受けるプログラムの関係者にとっても参考となる情報が 得られます。 2. 審査の際には、申請プログラムの実態を確認する必要がありますので、審査の時点に おいて全ての学年次の学生が存在して申請プログラムが運用されていることが必要で す。したがって、プログラムが新しく設定された場合などでは、最初の年度に申請プ ログラムに配属された学生がプログラムの最終学年次になっていることが必要となり ます。また、審査の際には、プログラムの修了生全員が学習・教育到達目標を達成し ていることを確認する必要がありますので、プログラムの修了生あるいは実質的修了 生(「認定・審査の手順と方法」の付録「用語の説明」を参照)が存在していることが 必要となります。 3. 審査の際には、認定基準を満たしていることを審査員に説明するための根拠資料が必 要となります。根拠資料には、自己点検書の一部として添付する「添付資料」と実地 審査の際に開示する「実地審査閲覧資料」があります。 「自己点検書作成の手引き」に て JABEE から指示があるものを除き、どのようなものをどの程度根拠資料とするのか は、プログラム運営組織が主体的に判断してください。但し、実地審査閲覧資料につ いては、円滑な実地審査実施のために審査長との調整を実地審査前にお願いします。 4. 添付資料は電子化し、自己点検書本文から容易に参照できるなど、しおり・リンク等 を適切に設定したものでの提出をお願いします。また、実地審査閲覧資料については、 媒体の指定はありませんが、電子媒体の場合には円滑な審査となるように印刷物や紙 の資料と同等以上の効率で検索できるなどの対応をお願いします。 5. 認定プログラムの修了生以外の者が、卒業又は修士課程修了後に誤って認定プログラ ムの修了生として取り扱われないようにするために、広く社会一般から見て認定プロ グラムかそうでないかがプログラム名により明確に区別できるようにしてください。 プログラム名は、履修要項等の公開資料に記載されており、しかも同じ教育機関内 の他のプログラムとは異なる名称であることが必要です。特に、認定対象となってい ないプログラムとは明確に区別できるものでなければなりません。1 学科/専攻全体 で単一プログラムを構成する場合、プログラム名は原則として学科/専攻名と同一と し、かつ、大学および大学校の学士課程においてはプログラム修了条件と学則等に基 づく卒業条件が同一である必要があります(「認定・審査の手順と方法」参照)。プ ログラムの名称(日本語)ならびにプログラムが所属する分野を表す Program Title(英 語)の詳細については JABEE ウェブサイトに掲載している「プログラム名に関する 注意」および「JABEE 認定プログラム Program Title の付け方について」をご参照 ください。 6. 2016 年度「認定・審査の手順と方法」の「2.5.1 認定の有効期間」にて、 「新規審査の 結果 JABEE が認定したプログラムで、かつ、JABEE が妥当と判断する場合には、審 査を受けた年度の前年度の 4 月 1 日を当該プログラムの認定の有効期間の開始日とす ることができる」と定めています。 2016 年度の認定審査では、以下の条件を全て満たし、認定可となったプログラムに 対して「JABEE が妥当と判断する場合」とします。 (a) 2016 年度の新規審査を申請するプログラムが、認定の有効期間の開始日を通常の 1 年前(2015 年 4 月 1 日)とすることを希望する。 (b) 2015 年度修了生に適用された学習・教育到達目標ならびにカリキュラムと 2016 年度修了予定生に適用されている学習・教育到達目標ならびにカリキュラムがそ れぞれ同一であり、施設・設備が同等であった。 (c) 2015 年度修了生が履修したプログラムも 2016 年度修了予定生が履修したプログ ラムと同じく認定基準を満たしていたことを審査によって確認できる。 認定の有効期間の開始日を通常より 1 年前とすることを希望するプログラム運営組 織は、以下の点に留意の上新規審査を受けてください。 上記(a)については、認定申請書及び自己点検書(概要編)に明記してください。 上記(b)及び(c)については、自己点検書にて十分な根拠を示して説明してください。 自己点検書の説明が不十分な場合、プログラムの同一性を短期間の審査では確認 できない恐れがあります。この結果として、認定可となっても有効期間の開始日 を 1 年前とすることができないこともあります。 7. 認定申請するときの認定種別及び認定分野については、以下の点にご留意ください。 (a) プログラムの内容が複数の認定種別と密接に関連している場合には、同一のプロ グラムが 2 つ以上の異なる認定種別で申請することが可能です。その場合は、そ れぞれの認定種別に対応した認定基準により審査が実施され、それぞれの認定種 別に対応して認定可否が決定されます。認定申請書には申請する認定種別をすべ て指定してください。 (b) プログラムの内容が複数の認定分野と密接に関連している場合には、同一のプロ グラムが 2 つ以上の異なる認定分野で申請することが可能です。その場合は、そ れぞれの認定分野に対応した認定基準(個別基準の分野別要件)により審査が実 施され、それぞれの認定分野に対応して認定可否が決定されます。認定申請書に は申請する認定分野をすべて指定してください。 (c) 「建築系学士修士課程」の認定種別では、学士課程と修士課程を合わせた 6 年間 の教育課程が審査され、6 年間の一貫したプログラムとして認定可否が決定され ます。本認定種別の学士課程部分についての認定も合わせて希望する場合は「エ ンジニアリング系学士課程」認定種別の認定申請も同時に行ってください。 (d) 上記の(a)、(b)に該当する場合の審査料及び認定維持料については、別途個別に規 定されます。 さらに、審査の結果、認定が可となった場合は、以下の点にもご留意ください。 8. 修了生の名簿管理を適切に行なうことが強く求められます。特に、認定期間開始後の 過年度の卒業生/修士課程修了生等も含めて、学習・教育到達目標を一部でも満たさ ない卒業生/修士課程修了生が認定プログラムの修了生として取り扱われることが 絶対に生じないようにしてください。 9. プログラムに関連して、カリキュラムの変更など、学習・教育到達目標の達成に大き く関わる変更が発生した場合は、JABEE ウェブサイトの「変更通知提出のガイドライ ン」に従って変更通知を作成し、遅滞なく JABEE に通知して必要な指示を受けてく ださい。 以上
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