5億台突破

☆ トピックス
新型 iPhone の動向と関連銘柄
作成者
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新型 iPhone の発売により関連銘柄が注目されよう
◎
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短期的には発表日と発売日を意識した株価推移を想定
◎
関連銘柄は業績への好影響が期待でき株価へのポジティブインパクトが続こう
若林惠太
図表1)iPhones出荷台数推移(四半期ベース)
(万台)
(万台)
6,000
60,000
5億台突破
5,000
50,000
出荷台数(左目盛り)
累計出荷台数(右目盛り)
4,000
40,000
3,000
30,000
2,000
20,000
1,000
10,000
0
0
Q3
2007
Q1
Q3
Q1
2008
Q3
2009
Q1
Q3
2010
Q1
Q3
2011
Q1
Q3
2012
Q1
Q3
2013
Q1
Q3
2014
(年度)
出所)Bloombergより当社作成
1. 新型 iPhone の発売により関連銘柄が注目されよう
9 月 9 日に予定されているアップルのイベントでは、新型 iPhone(予想製品名 iPhone6)の発表が予想され
ている。スマートフォン業界において、最も注目されるイベントではあるが、近年は影響力の低下が囁かれて
いる。しかしながら当社では引き続き注目すべき、と考えている。伸長率に鈍化は見られるものの出荷台数は
引き続き拡大しており、買い替え需要のベースとなる累計出荷台数も順調に増大しているからだ(図表1)。
また、新型 iPhone については、販売会社や部品メーカーからのインタビューにおいて高い前評判の声も聞こ
え、部品サプライヤーなどの関連銘柄に注目が集まろう。
このレポートは投資の判断となる情報の提供を目的としたものです。銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身の判断でなさるようにお願い致し
ます。なお、株式は値動きのある商品であるため、元本を保証するものではありません。
☆ トピックス
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2.短期的には発表日及び発売日を意識した株価推移を想定
関連銘柄が注目されるなか、短期
的な株価推移を見通す上で意識され
るのは、発表日と発売日となろう。
発表日は 9 月 9 日と予想されている
が、当然ながら、発売日は公表され
ていない。そこで、過去の発表日と
発売日(図表 2)の関係から、発売日
の予想を試みる。
初代 iPhone とその改良型である
iPhone3G については、関係に規則性
が確認できないため除外すると、発
表日から発売日までの期間は最低 9
日、最大 17 日であった。直近 3 モデ
ルに絞ると 9 日~10 日と、より平準
化された感があり、9 月 18 日~19 日
に発売される可能性が高そうだ。直
近、関連銘柄の株価は上昇基調だが、
短期的には発売日と発表日を意識し
た株価推移が想定されよう。
図表2)過去のiPhone発表日及び発売日
製品名
発表日a
発売日b
b-a
iPhone5s/5c
2013年9月10日
2013年9月20日
10日
iPhone5
2012年9月12日
2012年9月21日
9日
iPhone4S
2011年10月4日
2011年10月14日
10日
iPhone4
2010年6月7日
2010年6月24日
17日
iPhone3GS
2009年6月8日
2009年6月19日
11日
iPhone3G
2008年6月9日
2008年7月11日
32日
iPhone
2007年1月9日
2007年6月29日
171日
3. 関連銘柄は業績への好影響が期待でき株価へのポジティブインパクトが続こう
関連銘柄が注目されるのは、短期に止まらないと当社では想定している。iPhone シリーズは薄型志向が強
いため、日系部品メーカーが得意とする小型高性能製品のニーズが高い。また、今回の新モデルでは電力消費
の大きい大画面化が予想されており、同じく強みを持つ省消費電力の分野においても高い競争力を発揮できる
からだ。中国向けの廉価版スマートフォンが勢力を伸ばすなか、相対的に高性能な iPhone が日系部品メーカ
ーへ与える恩恵は大きく、業績への好影響も期待できよう。株価へのポジティブインパクトは続くだろう。
主なアップルサプライヤー
製品・分野
銘柄
製品・分野
銘柄
太陽誘電(6976)
コネクタ
日本航空電子工業(6807)
村田製作所(6981)
イヤホン
フォスター電機(6794)
コイル
TDK(6762)
イメージセンサ
ソニー(6758)
焦点制御
アルプス電気(6770)
フラッシュメモリ
東芝(6502)
セラミックコンデンサ
バックライトモジュール オムロン(6645)
液晶パネル
シャープ(6753)
ジャパンディスプレイ(6740)
偏光板
日東電工(6988)
注)Apple Supplier list 2013及び各種情報、ヒアリングにより当社作成
このレポートは投資の判断となる情報の提供を目的としたものです。銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身の判断でなさるようにお願い致し
ます。なお、株式は値動きのある商品であるため、元本を保証するものではありません。