11-12 - 日中経済協会

資料日中経済11年12月
ISSN 03875830
資料日中経済11年12月
’11-12
38巻10号
資料日中経済11年12月号
平成23年12月31日発行
発行所 一般財団法人日中経済協会
J朝日p朝日n-Chin朝日 Economic 朝日s
〒100-0014 東京都千代田区永田町
2-14-2 山王グランドビル8階
発行人 日中経済協会企画調査部
制作協力 株式会社東レ経営研究所
(’11年12月1日~31日)
本誌は公刊されている紙誌をデ-タとして、
毎月整理したものである。
不許転載 ©日中経済協会
□ 目 次 □
中国関連の合弁・全額出資・合作企業 P1~2
中国関連事業拡大企業 P3~5
中国支店・事務所開設 P6
対中プラント輸出・技術供与・業務提携・協力 P2~
中国関連事業変更・再編企業 P5~
中国企業・機関の海外進出 P6
12月の中国関連の合弁・全額出資・合作企業
事業項目
設立企業名 所在地 日本・外国企業 中国企業・機関
住友金属鉱山
銅地金の販売
好世投資
香港市 丸紅
資本金
マンション開発 投資額430
億円
三菱地所
三井不動産レ
ジデンシャル
芸愛絲維順 江蘇省 JNC
(蘇州)繊維
有限公司
天田(中国) 上海市 アマダ
米ファイバービ
ジョンズ
複 合 繊 維 の 製 1200万ドル
造・販売
金 属 加 工 機 3000万ドル
械・金属工作
機械の製造
1
概 要
住友金属鉱山は、2012年春にも中国の上海
市に銅地金で初の海外販売会社を設立。世
界の銅消費量の4割を占める中国で電線や
半導体材料の顧客開拓が狙い。(日経産
11.12.2)
丸紅、三菱地所、三井不動産レジデンシャ
ルは、3社共同で中国上海市近郊でマンショ
ン開発に乗り出す。約430億円を投じ2013年
春から販売。丸紅、三井不動産レジデンシャ
ルが各々36.84%、三菱地所が26.32%を出
資し、好世投資を設立。、社長は丸紅から派
遣、三井不動産、三菱地所からは各々幹部
を派遣。好世投資が95%、現地企業が5%
出資する建設事業会社が設計、施工、販売
すべてを担う。中国上海市北西部の嘉定区
南翔鎮に分譲マンション20棟約1700戸と商
業施設を建設する。(日経11.12.6)
JNC( チッソ㈱から2011年4月事業引継ぎ) は、
米ファイバービジョンズと共同で中国江蘇省
に紙おむつ用材料である複合繊維の製造
販売会社を2012年5月新会社「芸愛絲維順
(蘇州)繊維有限公司」を設立。資本金は
1200万ドル。出資比率はJNC子会社のJNC
ファイバーズが50%、ファイバービジョンズグ
ループが50%。生産能力は年1万4000トン
を目指す。(日刊工11.12.13)
アマダは、中国・上海市に中国事業の統括
会社「天田(中国)」を設立。2012年1月に業
務を始める。資本金は3000万ドルで全額出
資。内陸部の重慶や武漢などに拠点を置
き、自動車メーカーなどの需要を掘り起こ
す。販売、生産の両面を強化し、14年3月期
に中国での売上高を350億円に引き上げる
計画。(日刊工11.12.16)
資料日中経済11年12月
日立汽車系 広東省 日立オートモ 日立(中国)公司 自 動 車 部 品 の 約50億円
統(広州)公 増城市 ティブシステム
開発・設計・製
司
造
ズ
内モン
ゴル自
治区
神戸製鋼所
江蘇常鋁鋁業股 ア ル ミ 板 の 製 約240億円
份
造・販売
日立オートモティブシステムズは、2012年1
末に中国・広東省に自動車機器システムの
開発・設計・製造を手がける新会社「日立汽
車系統(広州)公司」を設立。資本金は約50
億 円 、 出 資 比 率 は 日 立 オ ー トモ ティ ブが
90%、日立(中国)公司が10%。14年に従業
員 約 350 人 を 計 画 し て い る 。 ( 日 刊 工
11.12.21)
神戸製鋼所は、中国のアルミ圧延大手との
共同出資で、内モンゴル自治区にアルミ板
製造販売会社を設立。資本金は約240億円
で、神鋼が80%、江蘇常鋁鋁業股份が20%
を各々出資。約40億円の設備投資を計画。
(日刊工11.12.22)
大金空調
蘇州市 ダイキン工業
(蘇州)公司
エ ア コ ン の 製 150億円
造・販売
ダイキン工業は、中国にエアコンの生産拠
点を新設。江蘇省蘇州にある既存工場の敷
地内に新工場を建設。資本金150億円で大
金空調(蘇州)公司を設立。(日経11.12.27)
昆山之富士 昆山市 富士機械製造 東洋通信技術
機械製造公
司
子 部 品 組 立 て 1500万ドル
機、工作機械
用機械部 品や
ユニットの製造
富士機械製造は、2012年4月に中国電子機
器メーカーの東洋通信技術と合弁会社を設
立。昆山市に本社を置き、13年中にも富士
機械製造の電子部品組立て機や工作機械
に使う機会部品やユニットの生産を始める。
合弁会社名は昆山之富士機械製造公司
で、資本金1500万ドル、出資比率は、富士
機械製造が60%、東洋通信技術が40%。初
年度に5億円、3年後には20億円の売上高を
目指す。(日経産11.12.27)
NAND型フラッ
シ ュメ モリ ーの
製造
サムスン電子は、中国にNAND型フラッシュ
メモリーの新工場を建設する許可を知識経
済省に申請。新工場の場所、投資規模、生
産能力、合弁会社の概要、合弁条件はいず
れも明らかにしてないが2012年に着工し13
年で稼動するとしている。(日経産11.12.7)
中国石油化工集 エ チ レ ン の 製
造
団(シノペック)
韓国のSKグループは、中国石油化工集団
(シノペック)が湖北省武漢で進める石油化
学工場に合弁で参加。既に着工済みで
2012年末に完工してエチレンを年間80万ト
ン生産する。SKは同事業に出資するほか、
中国内外の石油化学事業を共同で進めるこ
とでもシノペックと合意した。(日経産
11.12.7)
独シーメンスは、中国電機大手の上海電気
集団と風力発電事業における戦略パート
ナーとして提携合意。両社は製造会社と販
売会社を合弁で設立。出資比率は上海電
気51%、シーメンス49%。製造会社はシーメ
ンス子会社に向けた風力発電機の研究・開
発と生産を担い、販売会社は中国地域にお
ける風力発電設備の販売並びにプロジェク
トの管理・実施、顧客開発・サービス業務な
どを担当する。(フジサンケイビジネス
11.12.14)
サムスン電子
SKグループ
上海市 独シーメンス
上海電気集団
風力発電 設備
事業
12月の対中プラント輸出・技術供与・業務提携・協力
中国企業・機関
日本・外国企業
NEC
広東華智科技
所在地
広東省
事業項目
自動車部品
システム構
築事業
契約額
2
概 要
NECは、中国のIT大手の広東華智科技と提携し共同で
地元の完成車メーカーや自動車用部品会社向けにシ
ステムソフト開発・構築事業を展開。具体的には車の設
計や部品調達、販売など幅広い分野のITシステムを提
供。合併会社の設立も視野に入れ将来はネット経由で
システムを使えるクラウドサービスの提供を見込む。(日
経11.12.1)
資料日中経済11年12月
富士電機
中控科技集団
浙江省
山東省
省エネ事業
富士電機は、中国で省エネ事業を本格展開する。工場
やプラント向けの自動化設備大手の中控科技集団並び
に山東省煙台市の政府系企業で汚水処理施設を運営
する山東徳利環保工程の2社と提携し、石油化学、鉄
鋼など大型プラントや汚水処理施設向けに電力消費の
削減につながる機器・設備やサービスを提供する。(日
経11.12.14)
山東徳利環保工程
日立製作所
北大方正集団
クラウドコン
ピューティン
グ、スマート
シティの設
計開発・施
工業務
日立製作所は、中国IT大手の北大方正集団とインター
ネット経由で情報システムを利用するクラウドコンピュー
ティング分野で業務提携する。日立がIT機器などを提
供し、北大方正が現地向けシステム開発と営業を担当。
合弁会社の設立も検討。また、環境配慮型都市「スマー
トシティ」事業でも北大方正と提携し12年3月までにモデ
ルプロジェクトを立ち上げる。(日経11.12.15)
みずほコーポ
レート銀行
シノペック・グルー
プ CNPC
銀行業
みずほコーポレート銀行は、中国国有石油の中国石油
化工集団(シノペック・グループ)、中国石油天然気集
団(CNPC)の大手2社と業務提携。みずほコーポは、こ
れら中国石油大手への融資をテコに中国事業拡大を目
指す。(日経11.12.12)
12月の中国関連事業拡大企業
現地企業 所在地
海通証 上海市
券
設立
日本・外国企業 中国企業・機関 事業項目 事業費
概 要
野村ホール
野村ホールディングスは、中国の証券大手の海
証券取引
ディングス
通証券が15日に予定している香港市場への新規
株式公開(IPO)について、株式の募集・売り出し
などの実務を行う共同主幹事に選ばれたことを明
らかにした。上場時の売り出し額は最大19億ドル
規模で、日本の金融機関が中国で獲得した株式
主幹事案件では最大規模。香港市場のIPOとして
も今年3番目の大きさである。(読売11.12.2)
三井化学
イオン
三菱化学
田辺三菱製薬
シノペック
高品質用材 両社で 三井化学は、中国国有石油大手の中国石油化工
の製造
約50億 業団(シノペック)との合弁事業を拡大。上海で高
機能樹脂原料の工場を建設中であるが、その生
円
産過程で発生する化学品を活用し新たに高品質
溶剤を作る計画。両社で約50億円を追加投資し
て新工場を併設する。生産品目を増やすことで市
況による収益変動を吸収し事業の安定化と競争
力強化を狙う。(日経11.12.3)
イオンは、2014年度以降、中国でショッピングセン
ターを年2ケタのペースで出店する方針。出店済
みの北京、天津に加え広東省など沿岸6省にも進
出。このほど各省に事務所を設けて用地の選定
に入った。筆頭株主の三菱商事とは物流や商品
調達で連携し、食品スーパーも本格展開する。急
速に拡大する中間層の取り込みに力を入れてい
く。大量出店を支えるため各省に物流センターを
設けるほか、三菱商事が現地で持つ物流網や商
品調達先を活用する。(日経11.12.6)
負極材の製 投資額 三菱化学は、リチウムイオン電池の主要材料の1
造
約15億 つである「負極材」について、中国・山東省にある
円
全額出資子会社の年間生産能力を倍増すると発
表。電気自動車など車載向けやスマートフォン
(高機能携帯電話)向けなど需要拡大に対応。子
会社「青島雅能都化成」の負極材の年産能力は
現在4000トンだが、約15億円を投じて製造ライン
を増強。2012年秋に倍増の8000トン態勢に引き
上げる。(フジサンケイビジネス11.12.7)
チェーンスト
ア お よ び
ショッピング
センターの
経営
新薬の開
発、販売
3
田辺三菱製薬は、中国で新薬開発を加速化させ
る。2016年3月期までに糖尿病薬や統合失調症
薬など5品目で最終段階の臨床試験(治験)を始
め、順次発売する計画。開発・販売体制の拡充の
ため、欧米の製薬大手や中国の製薬会社との提
携も検討。成長する中国市場で事業基盤の整備
を急ぐ。(日経11.12.7)
資料日中経済11年12月
川崎重工業
都市ゴミと
下水汚泥を
セメント工場
で焼却処理
し て 燃 料化
する事業
加藤商事
リサイクル処
理業
東亜オイル興
業所
人材育成の会
宝産業総合研
究所
早稲田環境研
究所
パナソニック
杭芝機 浙江省
電有限
公司
東芝キヤリア
神鋼汽 蘇州市
車鋁部
件
神戸製鋼所
日本ペイント
三菱商事
川崎重工業は、中国で都市ゴミと下水汚泥をセメ
ント工場で焼却処理して燃料化する事業に乗り出
した。中国では都市ゴミなどを埋め立てて処理し
ているが、メタンガスなどの環境問題の観点から
焼却処分への関心が高まっている。現地で合弁
事業を手がけるセメント会社と共同開発したパッ
ケージ型プラント「ゼロエミッションエコタウン
(ZEET)システム」を提案。2012年度中にも上海
市、天津市などで3件受注の見込み。(日刊工
11.12.8)
日本のリサイクル関連企業が、集団で中国・大連
に進出する。プラスチック製品の廃棄物処理の加
藤商事など4社は、大連市が開発中のリサイクル
産業の集積地「大連国家 生態工業モデル園区」
への進出に向け、都内で同園区の運 営会社と調
印式を開く。各 社は投資額を公表していないもの
の、 2015年の完成を目標に開発を進めている。こ
れら4社を含む早期進出企業に は投資額や事業
内容に応じて奨励金支給、税金還付、事務所提
供などの優遇策がある。(日経11.12.12)
パナソニックは、エコカー向け蓄電部品を初めて
中国で生産する。2015年度に環境対応車向け電
子部品の国内外の供給能力を車両台数換算で
年約400万台分と5倍に増やす計画。投資額は推
定で50億~60億円。環境対応車の普及をにらみ
経営資源をシフト。15年度のエコカー向け電子部
品事業の売上高を、10年度比6倍の600億円に引
き上げる。(日経11.12.13)
業務用空調 投資額 東芝キヤリアは、中国における新工場設立などを
機の製造 100億 含めたグローバル事業の強化策を発表。今後4年
間で100億円を投資し、新興国の業務用空調機
円
市場の需要取り込みを目指す。中国は東芝グ
ループの杭芝機電有限公司(浙江省)内に低コス
トのビル用マルチエアコンの製造拠点を設立。
2012年5月に製造と同国向けの販売を開始し、13
年度に本格量産に入る。製造台数は室外機ベー
スで年間6万台を計画する。東芝キヤリアは東芝
側60%、米キヤリアが40%出資の合弁企業。(日
刊工11.12.16)
エ コ カ ー 向 投資額
け蓄電部品 推定50
~60億
の製造
円
ア ル ミ 鍛 造 追加投 神戸製鋼所は、中国の自動車サスペンション用ア
部品の製造 資45億 ルミ鍛造部品の一貫生産体制を構築すると発表。
2012年8月に量産開始予定の子会社、神鋼汽車
円
鋁部件で45億円の追加投資を行い需要の増加
に対応する。鍛造プレスおよび熱処理設備を各1
台追加導入するとともに、上工程である溶解鋳造
工程を新設することを決定した。(日刊工
11.12.16)
工業用塗料 投資額 日本ペイントは、中国・上海市で2014年に30~40
の製造
30~40 億円を投じて機械などを塗装する工業用塗料専
億円
用の工場を新設。これまで中国では建築物など
に使われる汎用塗料の工場で工業用塗料を生産
していたが、現地での需要増加をにらみ専用工
場を設ける。中国の広い国土をカバーするため、
地方で汎用塗料の即納体制確立を狙ったサテラ
イト工場も順次増設。中国・アジアを中心とするグ
ローバル事業拡大に弾みをつける。(日刊工
11.12.19)
社債発行 資金調 三菱商事は、中国本土で元建ての期間1年の短
達額5 期社債を2012年1月に発行する。資金調達額は5
億元程度となる見込み。中国企業以外の事業会
億元
社が社債を発行するのは初めて。現地で社債を
発行するには中国政府から財務内容などの審査
を受け認可を受ける必要がある。20日に正式に認
可を受け、短期社債プログラムの登録が完了。発
行主体は三菱商事の現地法人で、中国の大手格
付け会社の中誠信国際信用評級からダブルAの
格付けを取得済み。今後も定期的に発行していく
方針。(日経11.12.12)
4
資料日中経済11年12月
東風日 広東省
産乗用 広州市
車
日産自動車
自動車の製
造・販売
華潤電 香港
力
Jパワー
石炭火力発
電 所 プ ロ
ジェクト
Jパワー、三井物産、日本政策投資銀行の3社
は、中国南部で石炭火力発電所プロジェクトに参
画する。現地企業(華潤電力)との合弁会社を通
じ総出力200万キロワットの高効率の石炭火力発
電所を広西チワン族自治区に建設し12年度内に
運転を始める。総事業費は約1千億円。日本企業
3社と中国国内で電力卸事業を手がける華潤電
力が合弁会社を設立。日本企業の出資額はJパ
ワー、三井不動産が各50億円、政投銀が34億
円。華潤電力は日本3社の合計額と同水準を出
資する。(日経11.12.22)
産 業 用 ロ 投資額 安川電機は、中国江蘇省に産業用ロボット工場を
ボ ッ ト の 製 17億円 建設し13年3月に稼働させると発表。投資額は17
億円。当面80人の従業員を雇い年間2400台を生
造
産、以降人員や生産量を順次引き上げる方針。
15年度に年間6000台の生産体制を整える。現地
生産で中国の自動車大手などとの取引拡大につ
なげたい考えである。(日経産11.12.22)
三井物産
日本政策投資
銀行
安川電機
上海久 上海市
有全興
日産自動車系の中国・東風日産乗用車は、広東
省広州市に花都第2工場を建設した。これにより、
広州での年間生産能力は計60万台となり、日産
の生産拠点として世界最大となった。東風日産は
日産自動車と中国東風汽車乗用車部門との中国
合弁会社、花都第2工場は50億元を投じて建設さ
れ、生産能力は年間27万台。(日刊工11.12.22)
東洋鋼鈑
ラミネート鋼 投資額 東洋鋼鈑は、15年までに中国で工場容器などに
板の製造 40~50 使うラミネート鋼板工場を5ヶ所新設する方針。11
年夏に第1弾となる工場を稼動させ、さらに広州
億円
や北京などに40~50億円を投じ生産拠点を新設
整備する。中国ではさらに住宅などに使う薄板建
材の工場進出も検討中。(日経産11.12.26)
野村ホール
ディングス
証券取引
三井物産
ハイフラックス
野村ホールディングスは、日本企業としては初め
て、中国国内の未公開株投資ファンドに出資す
る。人民元建で投資し、ドル換算で最大1億ドル
規模になる計画。上海市でハイテク産業などに投
資するファンドに資金を投じる。今回のファンドへ
の直接出資で現地企業などとの関係を強め、中
国での事業展開の足がかりにする。投資する未公
開ファンド「上海久有全興」に出資する方針。(日
経11.12.28)
投資額 三井物産は、シンガポールの水事業大手のハイ
60億円 フラックスと共同で、中国2カ所(重慶市の下水処
理事業、山東省上水供給事業)で水道設備運営
に参画する。投資額は計60億円。中国では水イ
ンフラ整備が重点政策に掲げられるなど需要が旺
盛。2社は今後も共同で中国で50億円以上投資
し、水ビジネスを拡充する計画。(日経11.12.29)
12月の中国関連事業変更・再編企業
現地企業 所在地
設立
日本・外国企業 中国企業・機関 事業項目 事業費
概 要
ペットボトル成型機製造の日精エー・エス・ビー機
日精エー・エ 上海愛思必機 ペットボトル
械は、中国上海市にある子会社を清算し、国内の
ス・ビー機械
械公司
成型機の製
本社工場とインドの工場に生産を集約すると発
造
表。中国子会社は現地企業との競争激化や人件
費の高騰などを受けて業績が低迷していた。12年
5月末までに上海にある生産子会社の清算を完
了。中国での営業活動は10月に設立した販売子
会社を通じて継続予定。(日経産11.12.5)
5
資料日中経済11年12月
光 フ ァ イ 売却額
バ ー ・ ケ ー 5~10
ブ ル の 製 億円
造・販売
古河電気工業
江蘇亨
通光電
呉江聯
宇工業
材料
古河電気工業は、中国での光ファイバー・ケーブ
ル製造販売を現地大手との合弁事業に切り替え
ると発表。「古河電工(西安)光通信」の株式49%
を江蘇亨通光電、2%を呉江聯宇工業材料に売
却。売却額は5~10億円とみられる。中国市場で
は現地企業が優位にあり、単独での事業拡大は
困難と判断した。(日経11.12.28)
12月の中国支店・事務所開設
日本・外国企業 本社所在地 支店・事務所名 現地所在地
概 要
三井化学
東京都港区
三井化学は、自動車部材などの原料になる機能性樹脂製品の技術
支援拠点を中国・上海とシンガポールに新設。顧客企業が三井化学
の機能性樹脂で生産したフィルムや成形品を評価するための分析
機や成形機などを設置。日本国内の技術支援拠点や開発拠点に頼
らずに現地で対応する体制を整えて、顧客への回答期間を従来の
約1週間から最速で当日回答にする。今後さらに、事業の本社機能
の海外移転を含めて、全社的にグローバル経営の体制構築を進め
ていく。(日刊工11.12.23)
12月の中国企業・機関の海外進出
中国企業・機関
アリババ・グループ
進出地
日本・外国企業
アメリカ ヤフー
宝鋼集団
ギニア
中国長城工業
トルクメニ
スタン
LDKソーラー
日本
太陽電池の製造・ 中国の太陽電池大手のLDKソーラーは、来春にも日
販売
本市場に参入する。2013年までに大規模太陽光発電
所向けを中心に50万キロワット分の販売を目指す。同
社は12年1~3月期にも日本法人「LDKジャパン(仮
称)」を設立し、工場向けや売電事業向けに拡販する
計画。LDKソーラーの太陽電池の年間生産能力は220
万キロワットで、世界3~4位クラス。(日経産11.12.9)
広西柳工機械
ポーラン フタ・スタロバ・ボラ
ド
建機事業買収
上海超日太能科技
日本
太陽電池の製造・ 中国の太陽電池メーカーの上海超日太能科技は、12
販売
年日本市場に本格進出すると発表。再生可能エネル
ギーの全量買い制度が始まる日本は有望市場と判
断。販売代理店としてCHAORI SOLARと出荷契約を
結び、日本国内の住宅向け、大規模太陽光発電所な
ど産業向けに販路を開拓し、60万キロワット分の太陽
電池販売を目指す。(日経産11.12.21)
リオ・ティント
事業項目
概 要
インターネット企業 中国の電子商取引最大手のアリババ・グループは、ソ
フトバンクなどと共同で、米インターネット検索大手の
ヤフーを250億ドルで買収する検討を進めている。アリ
ババがヤフーを買収し、その後米国事業を米投資ファ
ンドのブラックストーン・グループとベインキャピタルに
売却、ヤフージャパン株はソフトバンクに売却するなど
して日米中の資本関係を解消する計画。(読売
11.12.3)
鉄鋼石鉱山の開発 中国の鉄鋼大手の宝鋼集団は、西アフリカ・ギニアの
鉄鉱石鉱山の開発事業に参画する。英豪資源大手リ
オ・ティントと中国非鉄鋼大手の中国アルミと共同で進
めるプロジェクトで、参画企業として中国鉄建、中国港
湾工程など国有インフラ整備会社も加わる。宝鋼集団
は、鉱山から港までの鉄道建設に必要な資金などを負
担する。(日経産11.12.6)
通信衛星の打ち上 宇宙産業大手の中国長城工業は2014年にトルクメニ
げ事業
スタン向けに通信衛星を打ち上げる契約に調印した。
1990年の海外ビジネス進出以来これまで海外向けに
38基の衛星を打ち上げてきた。(日経産11.12.8)
6
中国の建設機械大手の広西柳工機械は、ポーランド
の機械メーカー、フタ・スタロバ・ボラ(HSW)の建機事
業買収に向けてHSWの労働組合と労働条件で合意し
たと発表。HSWはポーランド国有企業で第一事業部は
ブルドーザーが主力。柳工は第一事業部と同事業部
傘下の子会社を4億元以上で買収する計画を打ち出し
た。(日経産11.12.15)