鳥取の国際交流:国際結婚の調査

鳥取の国際交流:国際結婚の調査
【指導教員】ケイツ・A・キッペン・福元広二
【学生】生田奈津美・伊東紗仁香・大久保智世・
荻野直人・太田千翔・住山祥子・西田智恵・
堀川真紀・吉谷貴子・巴図
○前期のまとめ○
私たち国際交流チームは数あるテーマの中から「国際結
婚」を選んだ。きっかけは担当のケイツ先生の結婚体験を
で、当人が独身かどうか、年齢制限など、いかなるその法令によ
って婚姻ができることを証明するものである。
この3つが揃って
いれば、スムーズに婚姻届を出すことができる。
聞いて興味を持ったからである。4月に国際結婚というテ
しかし、そううまくはいかない場合も多々あるようだ。つい最
ーマを決定してから 10 月の中間発表までにさまざまな調
近では、国籍を2つもっている方、また国籍がない方が来たりし
査を行った。
て大変だったみたいだ。例えば、在日韓国人の方で、両親が韓国
人で、自分は日本で生まれ、日本で育って、そして日本で結婚と
<Data & Tasks>
いうときに、両親が韓国に出生届けを出していなくて、国籍がな
国際結婚に関する知識を身につけるために、本を読んだ
いという方がいたそうだ。そういう場合、大使館でいろいろ手続
り、ウェブサイトを検索したりした。本の中で国籍法(国際
きをして出生届けをもらって解決できたらしいけど、
余分な手間
結婚の間に生まれた子供の国籍)についても学んだ。ウェブ
がかかるそうだ。
サイトでは国際結婚の親の反対理由のパーセンテージなど
このように、すぐに結婚したいと思っても、相手が外国人、ま
に注目した。親の反対理由は主に「相手が外国人だからと
たは両方が外国人同士だと証明書などが多く必要で、
日本人同士
いうこと」と「心配、寂しい」ということで 50%以上をし
の場合より準備が必要である。やはり、相手のことを知るにあた
めていた。その他にも日本での国際結婚の結婚件数や離婚
って、
その国の決まりや法律も知っておかなければならないと感
件数のデータの分析を行った。国際結婚は年々増えており、
じた。
2002年は1980年の4倍である。
国際交流プラザ、
国際交流財団ではそれぞれの施設の役割がわ
かった。国際交流プラザ、財団ともに様々な活動を企画し、日本
<Outside visits>
市役所、国際交流プラザ、国際交流財団に足を運びイン
人と触れ合う機会を与えたり、
国際結婚者の相談窓口を設置した
りしている。
タビューを行った。市役所では、鳥取の国際結婚の件数は
<Guest Speakers>
どうか、出生・婚姻・離婚届のカウンターで聞いた。過去
1 年の鳥取の国際結婚は、68 件だそうだ。だいたい平均 1
実際に国際結婚した二人の先生をゲストスピーカーとして招
ヶ月 2 組、1 年に 60 組になる。この数値は、過去最多で、
き、インタビューを行った。一人は鳥取大学でフランス語を教え
また年々少しずつ増えていっているという。婚姻届を出す
ているローズ・メ・ロレット・若木先生である。若木先生はフラ
日は、クリスマスや七夕、バレンタインといったイベント
ンスから日本に来日し、日本人の旦那様と結婚。フランスと日本
のある日に多いそうだ。やはり、日本人よりも行事ごとが
の文化の相違を感じることは日常生活においていろいろあった
大好きで、大切に考えているからなのだろうかと思った。
そうである。例えば、生活様式や近所付き合い、冠婚葬祭などの
婚姻届を出すにあたって、日本人同士よりも手続きが困
習慣である。二人目は、同じく鳥取大学で非常勤講師をされてい
難だという。それは、それぞれの国の法令に従わなければ
るアハメド先生である。アハメド先生は、イスラム教なので食事
ならないからである。宗教関係も関わる国もある。だから、
において豚肉を使わない料理にするようイスラム教でない奥様
結婚する外国の配偶者の方にあらかじめ、結婚できる状態
も心がけている。また娘のアミナちゃんは、お父さんとはアラビ
になっていますか、本当に結婚できますか、と確認をとる
ア語、お母さんとはドイツ語、家族みんなで話す時は英語、学校
みたいだ。そして、婚姻を出す国に2人とも従わなければ
では日本語、と4ヵ国語を使い分けて生活している。
ならない。
提出しなければならないものは、国籍を証明するパスポ
このように前期を通して国際結婚のさまざまな知識を身につ
ート、親の姓がわかる出生届け、そして大使館で作っても
けることができ、
後期はそれを生かし地域に密着した調査を行っ
らう婚姻要件具備証明書です。婚姻要件具備証明書(略称
た。
=具備証)とは、国籍のある国の在日領事が発行するもの
- 33 -
2006 年度
地域文化調査成果報告書
(日本人)
・第①位
性格
・第②位
価値観の一致
・第③位
雰囲気
・第④位
職業
(外国人)
・第①位
性格
・第②位
価値観の一致
・第③位
雰囲気
容姿
『結婚相手を選ぶポイント』を尋ねたところ、上の結果のよう
○後期のまとめ○
に、日本人・外国人ともに、上位3位である性格・価値観の一致・
後期は、①国際交流イベントでのアンケート ②県内の
雰囲気で共通点が見られた。調査前は、国が異なれば、それぞれ
中・高校生へのアンケート ③留学生へのインタビュー
の国の地域性や特徴が関係して、
結婚相手を選ぶ条件に相違が見
④結婚式場への訪問とインタビュー ⑤国際結婚をした方
られると思っていたので、意外であった。この質問から、相手を
たちとお子さんへのインタビュー をそれぞれ行った。こ
選ぶ際の条件は、育った国や環境が異なっていても、ほぼ同じ要
こからは、その調査についての結果報告である。
件が考えられるのではないかと思われる。
①国際交流イベントでのアンケート
Q.国際結婚に興味がありますか?
(日本人)
◆国際結婚及び結婚に関する意識調査◆
はい
・調査目的: 日本人・外国人の『国際結婚』及び結婚に関
いいえ
する意識を把握し、それぞれを比較し、考察する。
・調査方法: 2006年 11 月 5 日に行われた≪タイム・
フェスティバル≫(鳥取県民文化会館)にて、
参加者を対象と
はい, 4 2 %
してアンケート調査を実施した。
いいえ,
58%
・調査内容: 未婚者には、
『国際結婚』(結婚)に関しての意
識を、既婚者(国際結婚又は日本人同士の結婚)には、結婚の
実態を調査した。
(外国人)
Yes
No
Y/N
Y e s,
41%
Y /N ,
43%
N o, 12%
~未婚者に対してのアンケート結果(抜粋)~
日本人は半数にいかないものの、
約4割の人が
【はい】
と答え、
Q.結婚相手を選ぶ際、重視する点は何ですか?
外国人でも同様であった。しかし、外国人においては、日本人に
(結果:上位を表示)
はない
【どちらでもない】
という答えが一番の割合を占めており、
- 34 -
鳥取の国際交流:国際結婚の調査
その理由の一つに、
“アメリカでは国際結婚は関係ないか
た、相手がどの国の人かは、関係ないとする考えが挙げられてい
ら”とあった。これは、前期の調査で<Guest Speakers>
る。
の先生方もおっしゃっていたことであるが、外国の人達は、
また、
【もし国際結婚をするならどこの国の人と結婚してみた
外国人と結婚することを特別なこととして意識しておらず、
いですか?】と聞くと、外国人で、
“日本人の男性はかっこよく、
『国際結婚』という概念があまりない様なので、そのこと
女性は美しくてよく働くから日本人と結婚したい”
とする日本人
が影響していると思われる。
を好む回答もあった。日本で暮らしている外国人にとっては、と
また、
【はい】と答えた日本人の理由は、
“自分の周りに国
りわけ日本人には好印象を持っている人が多いようである。
際結婚の人がいるから”
“テレビ番組に影響されて”などで、
対する日本人が結婚したい外国人の相手には、
欧米の国の人を好
これらから『国際結婚』が日本人にとってより身近なもの
むようであった。ただ、日本人・外国人共に、先ほど述べたよう
になりつつあるように思われた。そして、
【はい】と答えた
に相手の国にこだわる人はあまりいないようである。
日本人・外国人両方の複数の人が挙げた理由に、
“好きな人
が外国人なら結婚してもいい”という回答があった。これ
は、結婚において相手の国に対して、特別意識しない人が、
~既婚者に対してのアンケート結果(抜粋)~
国際結婚に興味を持つ人が多いことを表しているように考
Q.結婚する際に何か問題はありましたか?
えられる。
(日本人)
Q.国際結婚してみたいですか?
(日本人)
はい
はい
い いえ
い いえ
はい,
35%
はい ,
40%
い い え,
65%
い いえ,
60 %
(外国人)
Yes
(外国人)
No
Yes
12%
Ye s
No
Y/ N
Yes
32%
Y/N
41%
No
88%
No
27%
先ほどの【国際結婚に興味がありますか?】という質問
日本人においては、約 4 割の人が結婚する際に問題があったよ
うだ。対する外国人においては、日本人よりも割合が少なく、約
1 割の人しか結婚する際に問題が生じていないようであった。
とほぼ同じ割合の結果がみられ、
【はい】と答えた人の理由
【はい】
と答えた日本人で具体的にどのような問題があったかと
においても同様な回答が得られた。この質問でも、
【はい】
いうと“親の反対”が主に挙げられた。外国人においては特に深
と答えた日本人・外国人での理由で互いに共通していたの
刻な問題はなかったようである。
は、
“好きな人が外国人であっても結婚してもいい”といっ
- 35 -
2006 年度
地域文化調査成果報告書
・子供
Q.結婚してみてどうですか?(感想)
日本人・外国人ともにお互いを理解するという回答が得られた
(日本人)
一方、外国人の回答に“自分の考えを言う”と挙げられたことか
ら、
日本人と比べて外国人は自分の意見を言うなど自己主張をす
る傾向が見られた。
良い
普通
悪い
悪い, 3%
Q.お互い文化の相違を感じる時は、どのようなものがあります
良い, 69%
普通, 28%
か?
(日本人)
(外国人)
・食べ物
・家族関係
・育った環境
・宗教
・教育方針
・金銭感覚
外国人の回答から、
結婚に関して宗教の問題などを抱えている
ことが分かった。これは、日本人では得られなかった回答で、日
(外国人)
Good
Bad
本人の多くは無宗教であるため宗教によってお互いがぶつかる
Average
こともあまりないようである。しかし、外国人においては、国に
よって違うが宗教を非常に大切にしている人達もいるので、
その
Average
14%
ような人達にとっては日常のあらゆる面で、
宗教による文化の相
違を強く感じるようである。
Bad
0%
<まとめ>
今回の調査によって、
日本人と外国人それぞれの結婚に関する
考え方はほぼ同じであるが、
『国際結婚』に関しては、外国人に
Good
86%
は『国際結婚』という概念があまりなく、日本人がとりわけ意識
しすぎる点があることを再認識した。ただ、
『国際結婚』に興味
日本人では約 7 割、外国人では約 8 割の人が結婚してみ
があったり、してみたいと答える人の考えには、結婚において国
て良かったと答えており、共に大半の人達が結婚に満足し
を強く意識する人が少ないという点は、日本人・外国人ともに共
ているようである。
通していた。
日本人・外国人で良いと答えた人の理由として“今幸せだ
そして、結婚の実態においては、日本人と外国人ともに満足して
から”
“家族が増え、一緒に笑ったり楽しんだりすることが
おり、
結婚して良かったと思っている人が多く見られた。
しかし、
できる”という回答が挙げられた。
夫婦円満の秘訣として、外国人の回答では「自分の考えを言う」
というものがあったが、日本人の回答には見られなかった。これ
Q.夫婦円満の秘訣は何ですか?
は、日本人が日頃あまりしようとしない「自己主張を行うこと」
(日本人)
であり、
多くの外国の人達が当然のように良くすることであろう。
・思いやり
この点は、
それぞれの国の地域性や習慣などが大きく影響してい
・話し合い
ると思われる。
また、
結婚して互いが文化の相違を感じるものに、
・相手のやる事等を認め合うこと
外国人の回答では「宗教」があり、無宗教の人が多い日本人には
・妥協
見られない回答で注目する点である。外国人にとっては、国によ
って度合いは異なるものの、
「宗教」が非常に大切にされている
(外国人)
・お互いを理解する
文化の一つであることが明確に分かった。
鳥取に在住されている一般の日本人・外国人の方々にアンケー
・互いに助け合う
トを取らせて頂いて、
それぞれの方々の実際に持ってらっしゃる
・自分の考えを言う
考えを直に聞くことができ、
いくつかの新しい発見を得ることが
・謙虚であること
できた。
- 36 -
鳥取の国際交流:国際結婚の調査
この調査が、このように有意義なものになったのもアンケ
ートにご協力して下さった方々のおかげである。心より感
中学生と高校生の違いを見ると、若干の差だが、高校生のほう
が国際交流に対し、高い関心を持っていると言える。
謝致します。本当にありがとうございました!
中学生
②県内の中・高校生へのアンケート
国際交流を行う際、苦労する点
◆国際交流・国際結婚についての学生アンケート◆
鳥取県の中学生・高校生を対象に、国際交流および国際
結婚に関する意識調査アンケートを行った。目的は、調査
28
以前に今回の調査と類似するような調査は行われていなか
時 間 が な い
学生のそれと比較するためである。残念ながら鳥取県では、
中学生
き っ か け が
な い
の実状を明らかにすることと、以前または今後の鳥取県の
33
27
費 用 が か か
る
語 学 力 が な
い
を通じて鳥取県の学生の国際交流・国際結婚に対する意識
50
60
50
40
30
20
10
0
ったので、今回の調査結果が、今後の調査のひとつの指針
となることを願うのみである。
高校生
今回の調査では、高校生 175 名、中学生は 74 名に協力し
国際交流を行う際、苦労する点
ていただき、アンケートをとった。結果をグラフにしたも
140
のの一部を以下に紹介していきたい。
115
120
なお、アンケートは複数回答が可能な質問も含んでいる
ため、合計が必ずしも回答者数と一致しない。
80
60
1年生
91
100
54 61
40
64
51
22 17
20
合計
時間がない
きっかけがない
中学生
費用がかかる
0
語学力がない
~国際交流についてのアンケート結果(抜粋)~
3年生
39
30 34
40
国際交流についての関心
29
28
中学生、
高校生ともに語学力に関する不安を持っているようだ。
10
8
また、
「国際交流には費用がかかる」というイメージを持ってい
中学生
る学生が多いことも分かった。これは、
「国際交流=海外留学」
あ ま り関 心 が
な い
あ る 程 度 関 心
があ る
非 常に 関 心 が
あ る
というイメージを持った学生が多いこと(この調査の他の質問で
関 心 がな い
35
30
25
20
15
10
5
0
明らかになった事実)が、原因だと推測される。
~国際結婚についてのアンケート結果(抜粋)~
高校生
中学生
国際交流についての関心
75
37
33
1年生
42
19 18
3年生
26
関心がない
あまり関心がな
い
合計
- 37 -
中学生
13
したくない
5 2 7
60
し て み たい
16 10
ある程度関心が
ある
非常に関心があ
る
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
国際結婚を、、、
70
60
50
40
30
20
10
0
2006 年度
地域文化調査成果報告書
中学生
高校生
国際結婚に伴う問題
国際結婚を、、、
74
68
1年生
30
40
38
34
3年生
50
20
高校生
という結果となった。しかし、どちらも消極的な意見が目
立つ結果となっている。集計前までは「国際交流に対する
関心と、国際結婚に対する関心は、比例関係にある」と予
想していたが、予想は大きく外れてしまった。
50
43
47
35
1年生
34
23
11
8
28
20
子供の教育方
針の違い
53
82
親の反対
国際結婚のイメージ
60
50
40
30
20
10
0
国際結婚に伴う問題
93
宗教の違い
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
言葉の壁
中学生
中学生
20
子供の教育
方針の違い
生活習慣の
違い
した くな い
して みた い
合計
国際結婚に対する興味も、中学生より高校生の方が高い
48
食事の違い
60
50
40
30
20
10
0
言葉の壁
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
3年生
合計
中学生
10
9
6
回答数上位2つと、下位2つを載せたのが上のグラフである。
怖い
憧れ
大変そう
面白そう
「言葉の壁」が大きな問題になるという意見が両者ともトップ
となった。これは、国際交流を行う際の懸念としても挙げられて
いた、
「言語力」の不安が反映した結果であろう。
下位2つの結果の中に共通して「子供の教育方針の違い」が挙
がったが、まだ学生ということもあり、自分の子どもの教育方針
高校生
の話は、現実味を帯びたものではないため、関心が低かったため
国際結婚のイメージ
だと推測される。
100
83
90
80
70
1年生
60
50
42 41
41
中学生
40
30
20
10
6
13
4 1 5
怖い
憧れ
大変そう
面白そう
0
3年生
20 21
19
国際結婚を成功させるために必要なこと
合計
- 38 -
言語能力
げられる。
21
10
妥協
というイメージを持った学生が多かった、ということが挙
40
相互理解
か2つのアンケート結果の差として、高校生では「憧れ」
33
愛
中学生・高校生ともに「大変そう」というイメージが多
45
40
35
30
25
20
15
10
5
0
中学生
鳥取の国際交流:国際結婚の調査
③留学生へのインタビュー
高校生
◆国際結婚意識調査◆
国際結婚を成功させるために
必要なこと
120
留学生に対する国際結婚についてのインタビュー
101
1年生
100
80
66
60
40
43
63
38
3年生
10 12
20
22
合計
18
鳥取大学に留学している中国、韓国、ネパール、パキスタン、オ
マーン、マレーシア、
34
23
言語能力
妥協
相互理解
愛
0
52
◇調査対象◇
ミャンマー、エジプト、スーダン、エチオピア、モンゴル、ブラ
ジルなどの国の留学生
男女 20 人
中学生・高校生ともに「相互理解」という回答が、最も多
く見られた。これは、積極的にお互いの文化・習慣などを
理解しようという気持ちが反映された結果だと思われる。
言葉の壁に不安はあるものの、お互いの関係には妥協する
ことなく、愛を持ってお互いのことを理解してゆくことが、
国際結婚には必要なのだ、という気持ちが表れた結果であ
った。
~アンケートまとめ~
今回の調査を通じて、鳥取県の多くの学生が、
「語学力」
に不安を抱いていることが分かった。国際交流・国際結婚
には、ある程度の関心を持っている学生が多いものの、
「語
学力」に不安があるため、なかなか実際に国際交流活動に
踏み出せていないようである。
グローバル化の進む現在、各国間の人の移動はさらに激
しいものとなるだろう。それに伴い、人々の交流も盛んに
なり、当然、語学力も必要とされる機会が増えるはずであ
る。そのグローバル社会を、今後生きてゆく学生に、鳥取
県ができることは何だろうか。学生自身が不安に感じてい
る「語学力」強化のために一策投じることも、ひとつの効
果的な政策だろう。その結果、近い将来には鳥取県の国際
交流が進み、異文化理解のチャンスが増えることになれば、
すばらしいことではないか。そうなれば、国際結婚のカッ
プルの数も次第に増えていく。その人たちの子どもに今と
同じアンケートをとったら、どんな結果になるのか、とて
も興味深いところである。
この調査は、まだ始まったばかりのものであるが、続け
ていくことで、より有意義なものになると感じた。
- 39 -
2006 年度
地域文化調査成果報告書
はい(15)
いいえ(3)
どちらともいえない(2)
⑬もし自分が国際結婚したらどんな生活を送りたい?
お互いのことを尊重する(16) 妥協する(2) 相手のために犠
牲する(2)
⑭結婚したくない国の人はいる?どの国?なぜ?
特にない(14)
ある(6)
・イスラム諸国(女性の地位が低いから)
・アジア以外の人はだめ(顔や文化が違うから受け入れられない)
・アメリカ人(戦争が好きなイメージが強いから)
・韓国人(あまり他国のことを知らない人が多いから)
④結婚式場への訪問とインタビュー
◆結婚式場インタビュー◆
●インタビュー内容、及び結果●
①今までに外国人と付き合ったことがある?
ある(9)
ない(11)
私たちは国際結婚について調べていくうちに国際結婚カップ
②外国人と国際結婚しようと考えたことがある?
ある(9)
ない(11)
結婚式と何か違いがあるのだろうかという疑問を抱き、
実際に鳥
③自分の周りに外国人と結婚している友達や親族がいる?
いる(12)
ルの結婚式とはどのようなものなのか、
日本人同士のカップルの
いない(8)
取県のいくつかの結婚式場の方にインタビューした。
また実際に
国際結婚をした方に式の様子を教えていただいた。
その中で代表
④彼ら(彼女ら)はどんな生活を送っている?
的なインタビュー結果を報告する。
幸せそう(8) 幸せそうではない(1) どちらともいえ
ない(11)
<身内でお披露目>
⑤自分が考えている国際結婚はどのようなイメージ?
よい(11)
よくない(4)
どちらともいえない(5)
⑥自分の国での国際結婚はどのようなイメージ?
よい(8)
よくない(3)
どちらともいえない(9)
⑦自分は国際結婚についてどう思っている?
賛成(14)
反対(2)
国際結婚カップルの結婚式では身内でお披露目という形式が
多いそうだ。規模は30~40人ほどで、多くの場合、海外側に
住んでいる家族は経済的もしくは政治的困難の理由により式に
出席することができず、
日本側の家族や友人のみになる場合も多
い。
どちらともいえない(4)
⑧もし自分が国際結婚するなら、どこの国の人と結婚した
い?
アジア(2) アメリカ(2) アフリカ(0) ヨーロッパ
<中国や韓国の方と>
鳥取で国際結婚というと地理的理由から、
韓国や中国の女性と
いうパターンが多いそうだ。というのは、韓国や中国で経済的に
(1) 国籍関係ない(15)
豊かでない人々が日本での生活にあこがれて日本男性と結婚す
⑨国際結婚したら、どこの国に住みたい?
るために海を渡ってくるのである。
しかしその男性というのが多
自分の国(7) 相手の国(1) 第三国(2) どちらともい
くの場合、
農村で結婚相手の女性を探していたような方であるた
えない(10)
め女性側は結婚してから想像上の生活とのギャップに苦しむこ
⑩国際結婚が直面している問題は何だと思う?
ともある。
文化の違い(15) 言語の壁(1) 宗教の問題(1) その他
(0) 全てを含む(3)
<地域の文化を感じさせる引出物>
引出物としてその国独自の伝統的なおみやげを渡すカップル
⑪国際結婚をお互いの親族に反対されたらどうする?
無視する(1) 相手と別れる(1) 親族を説得する(10)
もいたそうだ。
例えば願い事をすればかなうと伝えられているロ
分からない(8)
シアの人形マトリョーシカなどである。
しかし逆に海外からのゲ
⑫外国人から見て日本で国際結婚は受け入れられていると
ストのために「湯のみ」などあえて日本的なものが送られたりも
思う?
するようだ。
- 40 -
鳥取の国際交流:国際結婚の調査
りにはしっかり一人ひとりお見送りしたりするのが基本である。
それに対し海外で行われる国際結婚カップルの式では、
式が終わ
ったら映画で見るような後ろに空き缶をつけたオープンカーで
さっさとハネムーンにでかけちゃうといったところである。
見送
るのは新郎新婦ではなくゲストのほうであり、
おみやげもないが、
新郎新婦のいなくなった会場でまだまだパーティーは続くそう
だ。
<ガータートス>
<お色直しで民族衣装に>
ガータートスというものをご存知であろうか。
これは日本でい
式ではお色直しでチョゴリなどの民族衣装に着がえたり
う新婦が式の最後にブーケを投げるイベントと同じである。
アメ
とやはり国際的な面もみられる。しかし最近では、日本の
リカでの習慣だそうだが、
新郎が新婦のウエディングドレスの中
文化を尊重しようという体勢も増え、和装や神前式が増え
にもぐって足につけているガーターベルトを口で加えてはずし、
ている。
投げるというものだ。対象はもちろん独身男性で、キャッチすれ
ば次に結婚のチャンスがめぐってくるというもの。
大いに盛り上
がるそうだ。
その他にも海外ならではのおもしろい文化を取り入
れた結婚式が行われている。
例えばバージンロードに置かれたほ
うきを二人で同時にジャンプして飛び越える。
これはどんな困難
や障害も二人で力を合わせて越えていくことを誓うというもの
である。
このようにして国際結婚カップルの結婚式というのは、
それぞれ
の文化を尊重しながら式を作り上げているということを今回の
調査で学んだ。
<みんなで Singing & Dancing>
通常の日本人同士の結婚式と国際結婚カップルの式との
大きな違いは会場の雰囲気である。最近日本の結婚式は宗
教色がなく人前式などゲストに誓うスタイルも増えてきて
いるようだが、披露宴では挨拶が続く形だったり新郎新婦
ゲストともに席から立ち上がって移動したりするというこ
とは特にない。しかし国際結婚カップルの式はオープンな
雰囲気で式に「動き」があるそうだ。動きというのは立食
パーティーで両者が自由に動きまわるという実際の動きだ
けではなく、式が変化するという意味でもある。みんなで
歌を歌ったり、ダンスを踊ったりと会場がそういった雰囲
気に包まれていく。海外ではダンスを踊ることが習慣とな
っている国が多いので、初めに新郎新婦が踊ると自然に周
りの人たちも手を取り合って踊りだす。日本人ではそのよ
うなことに慣れない人も多いのだが、海外ではそれが高貴
な習慣というわけでもないので、ためらうこともない。
<見送る人、見送られる人の違い>
もう一つの違いはどちらが主役かということである。も
ちろん結婚する人たちが主役なわけではあるが、日本では
礼を重んじる習慣から、ゲストにお礼の品を渡したり、帰
- 41 -
2006 年度
地域文化調査成果報告書
<実際に結婚式を挙げた方にインタビュー>
⑤国際結婚をした方たちとお子さんへのインタビュー
◆国際結婚カップルインタビュー◆
まずは、私たち担当のキップ・ケイツ先生を紹介しよう
と思う。ケイツ先生は、カナダ出身の男性で、日本の女性
と結婚された。場所は、神戸の生田神社で、そして1年後
~協力していただいた方々~
にアメリカのサンディエゴでパーティーをされた。日本で
された形式は、神道式であったが、ケイツ先生たちの職場
●アハメドさんご家族
は、YMCA というクリスチャンであったため、当初はチャ
出身:エジプト(ご主人)
、ドイツ(奥さん)
ペルで挙げるのが通例であった。しかし、ケイツ先生が、
宗教:イスラム教(ご主人)
、キリスト教(奥さん)
「日本の文化を学びたい」ということで、神道式でされた。
家族構成:4人(夫婦、娘、息子)
そのため、羽織、角隠しなどの専門用語などを辞書で調べ
夫婦の出会い:留学生として来ていた鳥取大学
ることに苦労された。また、
「袴はスカートみたいで変だけ
国際結婚暦:8年
ど、日本人みたい!」と思われたり、三三九度でお酒を全
部飲み干してしまったり、
「誓います」を「違います」と発
音してしまったりしたそうだ。また、雅楽が東洋的オリエ
ンタルな感じがし、不思議感があり、ケイツ先生のお母さ
ん、お兄さんも喜ばれたそうだ。
披露宴では、食事が運ばれてくるが、食べることが出来
ない。また、写真を撮るポーズなど細かく決まっている。
これらを堅苦しいものだと感じられたそうだ。また、バタ
バタとしていたので、母と兄の世話をすることが出来なか
●
った分、新婚旅行は4人で広島平和公園などに行って、日
出身・国籍:フィリピン
本の歴史を学ばれたそうだ。
宗教:カトリック
もう1人、台湾出身の女性を紹介する。この方は、日本
の男性と結婚された。日本ではホテルのチャペルで挙げら
ジュリエットさん
旦那さん:日本人
住んだことがある国(出身国以外)
:日本のみ
れ、中国で式を、披露宴は両方でされた。日本ではとても
静かな式で、また、新婦さんは見せ物なので食事も出来な
●匿名希望の方
く、楽しくなかったそうだ。
しかし、中国では、新郎が新婦の家に迎えに行くところ
<国際結婚についてのインタビュー>
から始まる。そして、その道は簡単なものではなく、1円
●アハメドさん
玉を100枚渡さなければ通らせないなどのとうりゃんせ
・お互い自分の国に住みたいため、中間をとって日本に住んでい
をして困らせる。これは、これから2人がどんな困難に出
る
会っても、2人で一緒に突き進んで乗り越えるという意味
・エジプトでは、奥さんにご飯を作ってもらっても「ありがとう」
が含まれている。そして無事に迎えに行くことができたら
と言う習慣がない。しかし、ドイツ出身の奥さんは言って欲し
式の始まりだ。式では、歌を歌ったり、お酒を飲んだりと
いため、不満
騒がしい感じがするが、踊ることは、高校生のときから皆
・結婚にはcompromise(妥協)が必要
がしてきていることなので、不思議ではない。また、お酒
を新郎たちに飲ませようとするので、お酒を代わりに飲む
アハメド家における日常言語
‘付き人’という人がいるそうだ。そして、テーブルの上
English
にイスごと新婦を乗せ、足にキスをさせたりする。そんな
Ahmedさん
奥さん
式の間、前撮りしていた写真を掲示する。その写真は、5
0~100枚程あり、何着もの衣装替えに、新郎はうんざ
Arabic
りしたそうだ。そして、その結婚式を終えて初めての夜[中
English
Germany
国語でノントンファン]も、周りの人が2人を寝かせないよ
子供
うからかったり、お酒を飲んだりする。
Japanese
このように、私たちが当然だと思っている結婚式も、国
や地方により驚きや感動があるのだと学んだ。
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学校・友達
鳥取の国際交流:国際結婚の調査
●あみなちゃん(アハメドさんの長女)
としてもやっぱり 50:50。
・生まれも育ちも日本
・4 ヶ国語を話せるが、1 番得意なのは日本語
・豚肉とアルコールが食べられないため、食べられるもの
は給食、だめなものは弁当を持参
・彼女が感じる日本の家族との違い:食べ物、言葉、旅行
が多い、スキンシップ、就寝時間が早い、など
<結婚面 まとめ>
まず、日本人同士の結婚と比較して感じるのは、結婚する際に
親の意思があまり影響しないようだ、ということだ。外国では親
子といえども個人なのだと感じた。
そして、
「国際結婚」
という考え方は日本独特のもののようだ、
大きくなったらどこの国に住みたいかという質問をした
ということも分かった。外国には、国際結婚という概念が存在し
ところ、彼女は「日本」と即答した。お母さんが理由を尋
ない国が多いようだ。
日本に
「国際結婚」
という言葉があるのは、
ねたら「Here is my birth place.」と答えていたのが、1 番
外国人と自分達を区別する意識があるからかもしれないと思っ
印象的だった。
た。
タイムフェスティバルの時にインタビューした、別の国
また、同じ国籍同士の結婚も、国際結婚も、あまり違いはない
際結婚カップルの子どもさんも、同じ質問に対して「日本」
のかもしれない。
愛し合った2 人が一緒になるという点は同じ。
と即答したのを思い出した。その子も、生まれも育ちも日
国籍が違うと問題が生じる、と思われがちだが、同じ国籍同士で
本。これから成長していくにつれて、自分のアイデンティ
結婚したとしても、
育った環境や個性の違いによって摩擦が生じ
ティなど色々考えるようになるかもしれないが、まだ幼い
るのは普通にあること。
妥協や経力によってそれらを乗り越えて
頃は、毎日学校へ行って、友達はほとんど日本人で、日本
いかなければならない点でも、
国際結婚が特別だというわけでは
にいるのが当たり前で、その点、私達の感覚とあまり変わ
ないと思う。
らないのかもしれないと感じた。今後、彼女の考えがどの
ように変化していくか興味深い。
<外国人として日本で生活されていることについてのインタビ
●
ジュリエットさん
・母国の国際結婚についてのイメージは?
→特に気にしない。フィリピン人はどこの国の人とでも
結婚しているので。
・結婚する際の周囲の反応は?
→祖母に反対された。日本とフィリピンは昔戦争をした
ュー>
●アハメドさんご家族
アハメドさんご家族のインタビューは主に奥さんに答えてい
ただいた。
国際結婚をしたカップルにとって困った日本の法律や
制度はありますか、
という質問には日本で困った事はないという
ことだった。
から。しかし旦那さんに実際会ったり、説明したりす
日本は住みやすい国ですか、
という質問には日本ははっきりと
る事で納得してくれた。基本的に親の意思と自分の結
差別されないから住みやすいと答えてくれた。
住みやすいかとは
婚は関係ない。
別の話だが、税金などは払っているのに、外国人は選挙に参加で
きないことが不満としてあるそうだ。
宗教についてのトラブルは特になかったそうだ。旦那さ
外国人の方から見た鳥取どのようなものだろうかと思ったの
んは特に何も信仰していなかったのでカトリック教徒にな
で、鳥取に関して質問をした。鳥取の良いところは、鳥取人はと
ってくれた。彼女のおばあさんに洗礼のない人とは結婚す
っつきにくい面もあるが一度仲良くなると親密になれるところ
るなと言われたそうで、自分自身も洗礼のない人とは結婚
だそうだ。鳥取の悪いところは決定力がないところ、外国人であ
できないと思っていたそうだ。それくらい宗教とは大事な
ってもいろいろな面で日本人のように、
日本人らしく振舞わなけ
ものだと言われた。日本には教会がないと思っていたが、
れば円滑に生活をおくる事が難しいところだと答えてくださっ
あったので涙が出るほど嬉しかったそうだ。宗教は楽しい
た。
とおっしゃっていた。
日本人に言いたいことはありますかと聞くと、
外国人皆日本語
が通じない、
日本の事がわからないと決め付けないで欲しいとい
●
匿名希望の方
うことだった。
・子育てで大変なことはありますか?
→日本は甘い。旦那さんとの感覚の違いで、意見が食い
違う事も多い。
・結婚して良かったと思いますか?
→良い面も悪い面も 50:50。同じ国の人と結婚していた
●ジュリエットさん
生活していて困っていること、不満に思っている事は、税金を
払っているのに福祉がないこと。選挙権も住基もなく、日本人並
みにして欲しいけれどお金がないと言われるのだそうだ。
日本は
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2006 年度
地域文化調査成果報告書
保守的。義務はあるが権利がないということだった。そし
だと思った。逆に、日本語ができないと日本人も敬遠しがちにな
て、英語の看板がないのが困るのだそうだ。
り、
接する機会がなく日本語が上達しないという悪循環に陥る可
日本人に言われて嫌だった事を聞いたところ、やっぱり
能性もあると感じた。
日本人じゃないから性格が違うと言われたことだそうだ。
インタビューした方々に共通して聞かれたことは、
義務あるが
国は関係なく、日本人でも一人ひとり性格が違うのは当た
福祉はないということだった。
税金は日本人と同じように払って
り前のことです、とおっしゃっていた。
いても、例えば選挙権がなかったりする。同じ、
「日本」という
日本人に言いたいことはありますか、と聞いたところ、
国に住んでいても国籍が日本かそうでないかで扱いの差が生じ
外国人に声をかけるとき、時と場合を考えて欲しいと言わ
るという事実に考えさせられた。
外国に住むということは多少の
れた。電車やバスやスーパーの中でじろじろ見られ、いき
不便さは覚悟しなければならないことなのかもしれないが、
受け
なり声をかけられる。時と場合をわきまえて欲しい。じろ
入れる側の日本が改善してゆかなければならないことも多いの
じろ見られるとやっぱり自分は違うのかな、と思ってしま
ではないかと感じた。
う。そして、交流を続けて欲しい。何か交流のイベントが
あっても、それきりになってしまう。フィリピンの事をも
っと伝えたいと思う。そして、小学校から英語を教えたら
最後にこの場をお借りして、
インタビューに協力してくださっ
良いんじゃないか。授業に英語を入れたら良いのではない
た方々に、改めてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうご
か。小学校で日本語だけを教えているのを見た時、この子
ざいました!
達は将来日本にしかいられないな、どうするのだろうと思
った。小さい頃から違う国の言語に触れれば、将来の選択
肢が広がる。そして、国際交流財団のような場所があって
嬉しい、とおっしゃっていた。
●匿名希望の方
日本での生活で 1 番困ったのは、言葉の壁だそうだ。バ
スや汽車に乗っても、どこで降りたら良いのか全然分から
ないし、友達が欲しくても、言葉が分からないため、どう
やって作ったらよいかわからなかったそうだ。
日本の習慣・考え方で不満なのは、上下関係。日本人に
とっては普通の「先輩」
「後輩」の区別が嫌、とのことだっ
た。例えば仕事先で、自分は知っているけれど先輩は知ら
ない事があり、それを教えてあげようとすると、
「後輩のく
せに生意気だ」と怒られてしまうそうだ。日本人ならそん
な時、おそらく知らないふりをして先輩をたてると思うが、
この方は「知らないふりはしたくない。正直でいたい」と
言っておられた。
<生活面 まとめ>
最後に、外国人の方の日本での生活についてインタビュ
ーし、感じた事をまとめる。インタビューする際、
「言葉が
通じなかったらどうしよう」と不安だった。外国から日本
へ移って来た方は、毎日その不安を感じているのだろうか
と思った。どこか行きたい場所があったとしても、バスの
行き先が読めないと満足に移動もできない。言葉の壁とい
うのは思ったよりも高いのだと感じた。日本では日本語が
ある程度できれば日本人はそれほど違和感なく外国人に接
するということがあるように思うので、アハメドさんの奥
さんも言っておられたが、
「言葉が喋れれば住みやすい」の
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