大学名 山口大学 国際総合科学部 表 題 地域とともに人材を育成する 概 要 山口大学では、地域とともに人材を養成する取り組みを行う。 山口県は、地域の特性としてアジア諸国とのつながりが深い企業が中小企業も含めて多く存 在し、グローバルな視野を持ちつつも地域の課題を解決できる人材が求められている。そのた め、平成27年4月に設置した国際総合科学部では、科学技術に関する基礎的な知識を持ち、高 いコミュニケーション能力と課題解決能力を有し、チームにおいて多様なアイデアや意見、考 えを調整し、一つにまとめ上げることのできる人材を養成することとしている。 教育課程の特色としては、課題解決科目の履修を通じてデザイン思考のプロセスを実践し、 その集大成としての「プロジェクト型課題解決研究」において、地域の企業や自治体等から提 案された課題について企業や自治体等と協議を重ねプロジェクトを進めることで,大学と地域 が連携して人材を養成していく。「プロジェクト型課題解決研究」の実施は平成30年度からと なるが、既に企業から提案のあったプロジェクトについて,いくつか紹介する。 【全日本空輸株式会社山口支店】 若い視点からの山口の魅力を提唱し、搭乗券とセットになった旅行プランをANAブランドの 企画として世に送り出し、搭乗者数の増加と山口の活性化につなげていく。 【株式会社KRYプロモーション】 若者の新鮮な視点からの「山口から世界発信」をテーマにした地上波で放送できるレベルの コンテンツを制作する。 【周防大島町役場】 明治から大正時代にかけて周防大島町から多くの人々がハワイに移民したが、周防大島町に ある「ハワイ移民資料館」に未整理のまま保管されている関係資料を活用し,地域の活性化プ ランを作成する。 また、国際総合科学部には広く学外者の意見を聴くために「学部運営評議会」を設けた。こ れは、高等学校関係者や「プロジェクト型課題解決研究」の協力企業等からの有識者と学部長 をはじめとする国際総合科学部運営スタッフを構成員とし、教育の実質化や教育課程の在り方 などについての検証・検討を行う組織である。「プロジェクト型課題解決研究」への企業や自 治体等の関わりが授業科目レベルであるのに対し、「学部運営評議会」はカリキュラムレベル での関わりであるといえる。 山口大学では、以上のような取組を通じて、地域とともに地方創生を担う人材を養成して く。 URL
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