《平成 25 年度事業総括》 【特別養護老人ホーム・短期入所】 (1)経営状況 特養ベッド稼働は下期において高水準で経緯したので、目標である 98.7%を 達成できたが、目標値としていた平均要介護度が職員の取り組みにもかかわら ず 4 以下(3.92)であった為、予算対比では若干減の執行率 99.46%となった。短 期入所サービスでは、前年度を1ポイント強上回り目標の稼働率 114%を達成し た。 人件費については退職者もあり 98.68%であった。事業費、事務費は経費節減に 努め全体的には予算を下回ったが、介護材料費、水熱光費などは予算を上まわ る結果となった。経営環境は前年度に比べ悪化しているが、予定通りの積立を 行い収支差額も残す事ができた。 (2)利用者サービスについて 看護職員の退職に伴う夜勤体制の弱体化や日勤帯の人手不足の影響が介護課 にも波及し、利用者家族より整容や食事介助等で懸念の声が聞かれ、サービス 改善に取り組んだ。26 年度は安心安全な生活サービス提供のため医療介護体制 や看護職員の勤務条件等の再検討が必要な状況となった。 感染症については職員に若干の罹患者はあったが、利用者の感染は予防するこ とが出来た。 設備面では、全室の障子および間仕切りカーテンの新調を行い、居室の快適性 が向上し利用者より好評を得た。 (3)人材確保・育成 25 年度は介護職の新卒者 2 名、中途採用1名、常勤登用 2 名であったが、退 職者も4名発生している。また、10 月にデイサービス課の職員退職に伴い特養 から 1 名の異動を行った。 看護職の採用については引き続き困難を極めており、2名パート採用となった が、2 名とも諸事情により短期で退職となった。また永らく勤務していたパート 看護職員2名が退職している。 人材育成については、25 年度は指導的職員を対象とした外部講師による研修 を半年にわたって行った。また介護職のたん吸引・経管栄養の取り扱いに関す る外部研修を 1 名が受講し、必須である実地演習も自施設看護師の指導を受け て認定を得ることができた。その他の研修は計画通り実施した。 1 (4)防災について 9 月に相互応援協定を結んでいる近隣の西葛西ハイツ自治会および消防署の 協力による合同訓練を行った。26 年 2 月には防災協定締結施設である社会福祉 法人むつみ会春陽苑と災害時の職員派遣の訓練を暖心苑において行った。 恒例の自衛消防隊審査会には男子隊が参加し優良隊として表彰された。 【在宅サービスセンター】 地域包括支援センターについては、特に船堀は、相談件数1日平均4.8件と 多くはないが、積極的に地域自治会に出向きPR活動や予防教室の開催をした。 2箇所運営となり、葛西北圏域の総合相談数は、1割増となった。 又、9月に地域自治会、民生員、スーパー、病院、警察・消防署、行政等に 参加していただき、葛西北圏域の地域連携会議を開催した。 居宅介護支援事業については、年度途中で1名退職者があり、1名新規採用 をしたが、プラン引き継ぎができず、プラン数が大きく減少した。 一般デイサービスについては、祝日営業を開始したが、思うように利用者が 増加せず、稼働率は2~3月は上向きになったが、結果的には前年を下回った。 認知症デイサービスでは、長期入院・ショートステイ利用・施設入所した利 用者が多く、稼働率が前年を大きく下回った。 一般・認知症デイサービスのサービス面では、利用者・家族アンケートの意 見を踏まえ、2~3種類の選択制プログラムの提供や近隣公園への散歩の機会 を設けた。 又、送迎付きの見学を実施したことにより、若干ではあるが、新規利用につ ながるケースがあった。 一方、職員関係では退職者6名、新規採用者5名であった。 東京都・江戸川区実地検査 25 年度は 7 月に東京都および江戸川区合同の実地検査が 3 年ぶりに行われた。 療養食加算算定および医薬品管理の不備を文書指摘され、また口頭指摘として 身体拘束、ケアプラン、リハビリプラン等の記録充実を図るよう指導を受け各課で改善に 取り組んだ。法人運営については江戸川区より委託契約の手続きや届け出につ いての改善を求められ、次年度に向けての適正処理に万全を期すこととした。 全体講評では、良好な会計処理、職員の仕事への熱心な取り組みなど、総じて 高い評価を得た。 2
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