音楽著作権と 音楽著作権と隣接権 音楽著作権とは、いわゆる楽譜に記載された作詩作曲の権利です。この譜面を用いて演 奏家や歌手に依頼して CD などを制作しているのがレコード会社であり、この権利(原盤権) を音楽著作隣接権、通称隣接権と呼んでいます。 幼稚園の発表会や運動会、クラシックバレエ、日舞など、主催者が CD を購入してステ ージで流しながら、子供たちが演技する場合、音楽著作権とともに隣接権 の処理が発生し ます。特に、主催者から依頼を受けてビデオ制作事業者が DVD などにする場合、事業とし て行うので、楽曲使用に関する申請を行い、それぞれ の権利者に使用料を納付しなければ なりません。 音楽著作権の場合は、日本音楽著作権協会(JASRAC )が殆どの楽曲の権利を保有してい るため(正確には作詩作曲家から信託を受けて)、JASRAC にて手続きや使用料納付を行う ことができます。一方、隣接権はレコード会社が保有しているため、曲ごとにレコード会 社を探しだし、指値(さしね)で使用料を交渉することになります。 レコード会社は国内に大手 19 社のほかに、原盤権者は 300 社近くあります。中には 1 曲、 数万円もかかる場合があるので、注意が必要です。また、使用すること自体を許可しない 曲もあります。 音楽著作権と異なり、隣接権は複雑で難しい権利処理があるのが実態です。 このような隣接権の課題に取り組み、権利処理を容易に行える制度を提唱しているのが、 日本教育振興事業団です。 以上
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