雑草を成長させる方法

巣 子 駅
だ よ り
第 65 号
平成24年8月号
たきざわマイレールサークル
巣子駅会
℡ (019) 694−9622
編集責任者 山口 匡市
ロータリー内に植栽の
花木紹介 … その5
巣子駅周辺環境美化事業から
遠隔地の小・中学生による
“職場体験学習” 盛ん
近年、小・中学生という早い段階から職場体験
学習というかたちで現場を訪れ、いろんな体験を
してみるという、生徒たちの将来を見据えてこれ
をプラスとすべく、企画し実施している学校が
増えているようです。
巣子駅は、行動の拠点となる盛岡駅に近いせ
いもあってか、対象職場となるケースが多く、今
春も4月17日、山田町の豊間根中学校二年生
6名、7月11日、久慈市久慈中学校二年生7名
巣子駅へのアクセス道開通を機の、滝沢村での巣子駅周辺環境美
などが訪れ、それぞれの企画での現場学習をし
化整備事業については、本紙にて再三紹介してまいりましたが、第57
号で紹介の 「オオヤマザクラ」 は順調な生育で、街路樹含め19本中、 て帰りました。 さらに、7月12日には、福島大付属小学校6年
今春早くも花を咲かせた木も3本あったほどです。
A班4名が来駅、見学のみならず、待合室内の
ロータリー内に植栽の低木3種については、雑草繁茂先行 に悩まさ
清掃奉仕活動を実施、木造X型に組まれた柱
れながらも、関係者が厳選した本来の 「逞しい性質」 で゛驚異的延命
の永年手をつけれなかった虫の死骸の除去を
はしておりますが、雑草群の繁殖力もさらに逞しく、「除草による景観
エアダスターで行ってくれるなど大助かりでした。
維持サポート作業(手作業がベ
しかも、通行する乗降客に向かって 「いらっしゃ
スト)」 とのシーソーゲームです。
いませ」、「ありごとうございました」 と大声で挨拶、
前号で紹介できなかったアカ 通りかかった乗降客はびっくりしながらも、事情
バナアメリアも、7月後半には
がわかると、「偉いねー」 とか 「感心な生徒たち」
咲き始め、酷暑・乾燥の条件
とべた褒めでした。
の中で健気に花の数を増やし
ています。
ロータリー内に植栽の低木 アカバナアメリア…乾燥に強く花期長い
3種は、縁石から内側に向かっての幅が、狭いところで1メートル、広い
ところでも5メートルの範囲のみの植栽で、将来これらが、それぞれ「中
清掃活動実施の4人の小学生たち
心部に向かって自然増殖」 することを想定しての事業のようです。
ところで、この事業では、結果 ロータリーの中心部は特段の植栽は
無しの整地だけおこなわれた「原野」状況で、開業直後の平成18年9月、滝ノ沢ロータリークラブ贈呈の桜、「ベニヤエ
シダレ」 と これを挟んで二本の「ソメイヨシノ」が健在のかたちです。
その「原野」的スペースに、2年連続の異常気温で消滅したとあきらめていたコスモス(待合室西側からタネで移転)が
生き延びていてくれて周囲の雑草に凌駕されそうになりながらも花を咲かせつつ成長しています。
なお、この場所には本紙第12号で紹介したナンテン、エニシダ、山茱萸、朴の木、ウメモドキ等々が自然実生で育ち
はじめていましたが、冬場の乱暴な(植物側から言わせれば)除雪作業のあおりをくらって毎年1メートル位に成長した
ところでへし折られ大半がだめになっていましたが、この冬は役場と業者の配慮もあってネムノ木が被害をまぬがれて、
やっと初めての開花にこぎつけました。 「キササギ」が自然実生で生えているのをご覧になった方もおられるとおもいます
が、これは、あまりにも縁石に近く生えて、成長にともない太った根が
タクシー専用車道を損傷する可能性があるため処分しました。
この号の編集にとりかかったあたりから、にわかな雷鳴とともに激し
い雨模様です。雑草群は、またまた植栽低木を逆転成長することに
なり、せっかくの環境美化事業も もくろみの自然増殖どころか退化と
雑草の凌駕で、雑草園の様相を呈し、こころあるお客様から「どこが
環境美化されたの?」の質問を受ける事態は必至です。
何とかお盆前には良き景観にし、乗降客をむかえたいもの。
生き延びてくれていたコスモス やっと開花にこぎつけたネムの木
※ 「巣子駅だより」はインターネットでもご覧になれます。