キタイ設計株式会社 - 株式会社しがぎん経済文化センター|KEIBUN

SHIGAGIN BUSINESS WATCHING
かけはしマネジメント対談
■
キタイ設計株式会社
企業・強みの研究
株式会社ゼロサン
企業・強みの研究
株式会社佐野テック
地域が変わる──地域活性化の現場
多賀町 【開運!近江の地獄めぐり】
※
﹁オープンイノベーション﹂
や﹁フィンテック﹂
など
の最新事情を探り、今後の経営戦略に生かそうと、
8月中旬、米国カルフォルニア州にある﹁シリコン
バレ ー ﹂を 視 察 し ま し た 。大 手 フ ァン ド マ ネ ー
ジャーや起 業 家を 支 援するインキュベーション施
設﹁
﹂
で働く日本企業
Plug and Play TechCenter
駐 在 員の生の声を 聞 き 、
シリコンバレーの熱 気と
新たなビジネスの鼓 動を 体 感いたしました 。世 界
最先端ビジネスの現場で繰り広げられる新しい挑
戦を 、本 号ならびに次 号の2 回にわたりお伝えし
たいと思います。
シリコンバレーでは、多くのベンチャー企業がさ
ま ざ まなサービスをスタートさせています。例え
︵ウー
UBER
ズームアップ 県内経済情報
地震で崩れ落ちた湖中の城
タップ〟でタクシーを配車できる利便性と乗り合
︵エ
Airbnb
いができる経済性が受け、地元大手タクシー会社
の座を 奪いました 。また 、民 泊サイト﹁
アビーアンドビー ︶﹂社は、地 元ホテル業に壊 滅 的
ダメージを与えました。
いずれも﹁スマホビジネス﹂
など、
インターネットで〝モノ〟や〝サービス〟を貸
し借りする﹁シェアリングエコノミー﹂
として、創業
りょうが
からわずか数年で既存のビジネスモデルを凌駕し、
世界を席巻する勢いであることに大変驚きました。
規制等が緩和されれば、日本でも急速に普及する
システムである、
と確信した次第です。
また、﹁フィンテック﹂
の分 野では、住 宅ローン審
査を数分で完了するシステムや人々の支出習慣を
チェックして自動的に貯蓄する自動貯蓄アプリ、
そ
してスタンフォード大学の学生により完全無料の
株取引アプリが開発されています。
インターネット
上の複数のコンピューターで取り引きの記録を互
いに共有し、
検証し合いながら正しい記録を鎖のよ
うにつないで蓄 積する﹁ブロックチェーン﹂も実証
実 験 が進められています。本 格 的な動きはこれか
らですが、﹁フィンテック﹂は近い将来 、私たちの生
活を一変させる可能性を秘めています。
そして、これらの企 業を 支えているのが長 期 的
視点に立った米国のベンチャー投資です。週に何度
か開催される投資家へのプレゼンテーションは、
1
企 業あた り2 ∼3 分 。その後 、投 資 家から さ ま ざ
「しがぎんジュニア探検隊」
を初めて開催
しがぎんトピックス
開運!近江の地獄めぐり
着眼大局
「勝負どころ」
株式会社佐野テック
取締役本店営業部長 森本 勝
社です。
し
ける 〟とのスタンスが前 面に出
理由を垣間見ました。
るとともに、米国から新たな企業が生まれ続ける
ジャーの言葉に﹁シリコンバレー﹂
の奥深さを感じ
る と 投 資 先 は 育 た な い ﹂。あ る フ ァン ド マ ネ ー
﹁ファンドが〝
コシステム︶
が構築されています。
どのあらゆる専門家が起業家を支える仕組み︵エ
や、
一度 投 資すれば財 務や法 律 、
マーケティングな
かし 、何 度 も〝チャレンジ〟できる土 壌 があること
社のうち、投資が決定した先はわずか
チャーファンドでは 、1 年 間で面 談した2600
人 間 力 も 厳 し く 評 価 さ れ ま す 。あ る 大 手 ベン
ション能力はもちろん、
シーズやアイデアとともに
まな 厳しい質 問 が 浴 びせられます。プレゼンテー
22
戦略で探る近江の城̶膳所城
21
主要経済指標
20
株式会社ゼロサン
バー・テクノロジー ズ ︶﹂社 。スマホから たった〝 2
代表取締役
アジア&ワールド
ば、配 車アプリサービスを 提 供する﹁
46
本誌
「かけはし」
は、
http://www.keibun.co.jp/でもご覧いただけます。
※
「かけはし」
の名称は、
(株)
しがぎん経済文化センターが商標登録しています。
本誌掲載の記事、写真、
イラスト等の無断複写
(コピー)
・複製
(転載)
を禁じます。
当行は、気候変動キャンペーン
「Fun to Share」
に賛同しています。
滋賀銀行は、環境省認定の
「エコ・ファースト企業」
として、
「環境経営」に取り組んでいます。
※自社だけでなく他社や大学、
地方自治体、
企業家などが持つ技術やアイデア、
サービスなどを組み合わせ、
革新的なビジネスモデルや製品・サービスの開発につなげるイノベーションの方法論。
地域が変わる̶地域活性化の現場
多賀町
11
企業・強みの研究
09
企業・強みの研究
07
梶 雅弘氏
キタイ設計株式会社
製造業の景況感悪化でマイナス幅拡大
(滋賀県内企業動向調査)
18
弱含みの緩やかな回復基調
03
アナリストレポート 県内景気天気図
16
かけはしマネジメント対談
01
2016.10 かけはし
02 かけはし 2016.10
頭取
「環境金融」
で低炭素社会へ
大手ベンチャーファンド
「Draper Nexus」
のインキュベーション施設
高橋 祥二郎
タイの日本食事情
14
「シリコンバレー」
02
ビジネストーク
「シリコンバレー」
October
10
vol.187
高橋 祥二郎 安土支店長 秋野 浩一
M ANAG E M E NT
豊かな感受性で自然や景観を感じ取り
対談
「人の営み」につなぐコンサルタント。
「社会の姿」
をデザインし、
カタチにしていくのが建設コンサルタント。快適性、利便性の
長の北居直次郎は滋賀県の農業土木技
梶 当 社 は1 9 5 1 年に 創 業 。初 代 社
の設計に携わっていただきました。
草 津 駅 前 支 店 南 草 津 パーソナル出 張 所
キタイ設計さん。当行でも安土支店や南
資 本 整 備やまちづくりを 託されている
地方公共団体から道路や橋梁等の社会
きょうりょう
高 橋 建 設コンサルタントとして、国 、
都市計画などの多様な事業に発展
農業土木の測量設計から始まり
▶interviewer 頭取
梶 雅弘(かじ・まさひろ)氏
土 木と 建 築の融 合こそが 、キ
代社長にご登場いただいた際、
高橋 2005 年にかけはし 対 談で先
た多様な領域に広げました。
事業分野を建築や都市計画、造園といっ
グランドデザインの概念を持ち込んで、
性とエンジニアリングの融合を追求し、
北居仙之助です。
一級建築士として創造
のが、 年に二代目を継いだ先代社長の
ました。
そこに新しい息吹をもたらした
門を柱とする測量設計事務所を開設し
で
﹁農は国の基なり﹂
と考え、
農業土木部
術職員として勤めた後、戦後の復興の中
り組んできました。現在では地方創生に
や指定管理事業などの公民連携にも取
績を重ねてきました。また、PFI事業
農村計画といった
﹁まちづくり分野﹂
で実
者不足等に悩む農村地域の振興を促す
ある整備をサポートする都市計画、
後継
ました。それ以降、都市部の発展と秩序
まちづくりへと領域を広げる契機になり
が進められました。
これが農業土木から
全する市町村農村総合整備計画の策定
生産、
生活、
自然環境を一体的に整備・保
地 域の資 源を 生かしながら 農 村 地 域の
土庁が全国総合開発計画を推進し、
農村
です。私どもはこの分野での多くの経験
災 害 発 生リスクを 的 確に読み解くこと
重 要なのは 専 門 的な 調 査 技 術によって
る事業の計画設計を手掛けていますが、
道 路・橋 梁 を 地 震 や土 砂 崩れ 等 から 守
します。当社は水害や土砂災害を防ぎ、
私たちは自 然が秘めた荒ぶる 力に直 面
梶 地球規模の気候変動や大災害では、
な点に留意されますか。
秋 野 例 え ば 防 災 分 野では 、どのよ う
調和を考えずには取り組めません。
の建 築 設 計でも 、周 辺の環 境・景 観との
路の甲南パーキングエリア営業施設など
うテーマで結びつきます。新名神高速道
測って、地下水の現状を診断する地温探
があります。
地下水による地温の変化を
関する総合戦略や人口ビジョンづくりに
園等の設計は土木の領分です
が、建築士が参画することで、
当 社 がな り 得たのは 、深い洞
を 策 定するコンサルタントに
のマスタープラン
︵基本計画︶
梶 全 国 各 地で、まちづくり
伸ばされたようですね。
見 識を 生かすことで、業 績を
センスや 自 然・景 観に 対 する
られる 。そんな 磨かれた 設 計
範囲ですが、防災分野や自然環境保全・
梶 現 在のキタイ 設 計の事 業 分 野は広
見識をお持ちと伺っています。
営みをどう共存させるかについて、深い
た 人 間の営みとそれを 取り 巻く自 然の
資格を取得され、文明や経済活動といっ
ビオト ープ計 画 管 理 士といった 多 様な
は、建設・農業・環境等の技術士や、1級
高橋 2011年に就任された梶社長
高橋 橋梁や道路、公園の長寿命化、農
わけですね。
こそ、計画立案段階からの提案ができる
高橋 高度な調査能力をお持ちだから
計画につながりました。
で地 下 水 脈の 位 置 を 予 測 。適 切 な 排 水
路では道路設計に先駆けて、
この探査法
査法もその一つです。京都第二外環状道
察に基づく景観設計を追求し
循環型社会づくり分野も、
水辺や公園の
業水利施設や漁港施設等の補修・機能保
景観デザインに統一性が与え
た 先 代 社 長の功 績です。さら
計画設計も、全てが
﹁自然との共生﹂
とい
社会資本の損傷を事前診断
予防保全で社会負担を分散
に、1974 年から 当 時の国
最新の地質探査技術を取り入れ
災害発生リスクを読み解く
タイ設計さんの求めるところ
1961年生まれ。84年、立命館大学文学部地理学科卒業。企画課長、企画部長、取締役企画本部長、
専務取締役統轄本部長等を経て、2011年にキタイ設計株式会社代表取締役に就任。12年、滋賀県
立大学大学院環境科学研究科修了。技術士(建設部門、農業部門、環境部門、総合技術監理部門)、
測量士、APECエンジニア、
1級ビオトープ計画管理士。
(一社)
滋賀県建設コンサルタント協会副会長、
(一社)
日本補償コンサルタント協会近畿支部幹事、
(公社)
近江八幡納税協会理事等の公職を務める。
15年度農業農村整備事業優良工事表彰
(農林水産省関東農政局長表彰)
を受ける。
から地盤・地下水の診断力には強い自信
いているのが、
キタイ設計株式会社だ。
も参画しています。
追求だけでなく、
自然との共生、文化的景観との調和が求められる。そんな企業哲学を貫
だ と おっし ゃって ま し た 。公
キタイ設計株式会社 代表取締役
03
2016.10 かけはし
04 かけはし 2016.10
71
キタイ設計本社から安土山を望む、右から高橋頭取、梶雅弘社長、秋野支店長
キタイ設計株式会社 代表取締役 梶 雅弘 氏
がかさむので、事前に傷みを診断する予
防保全を推奨しています。社会資本は戦
後から 高 度 成 長 期に造られたものが多
関わ る こ と が 多 く 、整 備 と 環 境 保 全の
両 立に 配 慮を 尽 くし たマスタ ー プラン
リング調査、オオサンショウウオ等の生
河川の整備では、魚道整備や魚道モニタ
下 水 な ど 地 域の 資 源 を 活 用し まし た 。
すゾーンや、近江富士の借景や豊富な地
辺︵ホタル︶
・桜といった地域の四季を映
焔 魔 堂 公 園︵ 表 紙 写 真 ︶があ り ま す 。水
ります。公 園で最 近の事例は、守 山市の
神 奈 川 県 秦 野 東 地 区の 詳 細 設 計 が あ
梶 道 路の 実 績では 、新 東 名 高 速 道 路
に関わる事例をご紹介ください。
高 橋 道 路 整 備や 公 園 、河 川 改 修 計 画
することも私どもの役割です。
保全によって、
そのピークの分散を提示
するのは市町の財政負担が大きい。予防
朽化が進んでいます。全てを一気に修理
垣 を 整 備 する﹁ 観 音 寺 城 跡 石 垣のみえ
城のルーツともされる 観 音 寺 城 跡の石
高 橋 史 跡 といえ ば 、わ が 国の 石 垣 築
地域の共存﹂
を追求しました。
サルタントとして立 案 段 階から 事 業に
らないところも多いのですが、建設コン
梶 環 境への 影 響 は 実 施しないと 分か
られたのですか。
環 境 保 全の両立は どのよ うに図ってこ
を育む礎を築かれました。治水・利水と
業 土 木 技 術で取 り 組 ま れ 、滋 賀の 農 業
落排水施設などの社会資本づくりに農
発では農 道 整 備 、かんがい排 水 、農 業 集
高橋 1972年からの琵琶湖総合開
保全していかなくてはなりません。
現 代の社 会システムに適 合させな がら
べきはこのような﹁二次的自然﹂
であり、
生態系﹂が形成されます。私たちが守る
象 徴 される﹁ 自 然 と 人 が 相 互 依 存 する
を通じて人の手が加わり、棚田や里山に
形 成 された 水 辺の 生 態 系 は 、水 稲 栽 培
す。洪水や氾濫など自然の攪乱によって
かに 水に 依 存して成 り 立ってき たかで
組む中で感じるのは、
この国の文化がい
しました。水辺や水田の環境保全に取り
するボランティアの募集などでお手伝い
置 な どの 活 動 企 画 や 、保 全 活 動 を 推 進
耕 作 放 棄 地の 草 刈 り 、獣 害 防 止 柵の 設
は、湖西や甲賀、湖北にある棚田地域で
梶 滋 賀 県の棚 田 保 全ネットワークで
思われますか。
ら 、滋 賀の 地 方 創 生には 何 が 大 切 だ と
受 性 ﹂にあふれていますね 。その視 点か
イ設計さんの仕事は﹁状況への豊かな感
高橋 当行もそうありたいですね。
キタ
に入れたさまざまな調査を行っています。
技術を踏まえて、
地球温暖化防止を視野
者 が 直 接 管 理 するほ 場レベルの水 管 理
構築を目指して取り組んでいます。農業
業にふさわしい改 良 型 水 管 理モデルの
究所︶、京都大学と連携して、
ベトナム農
省︶
をはじめ、IWE︵水かんがい環境研
梶 M A R D︵ベト ナム 農 業 農 村 開 発
されています。
からベトナムで農 業 土 木 技 術の 支 援 も
秋野 高い技術力を生かされて、
3年前
を生かした象徴的な業務だと思います。
適切に診断できないため、私どもの強み
業土木と建築の両方に精通していないと
場のストックマネジメント業務ですが、
農
梶 受賞案件は農業水利に関わるポンプ
聞きしています。
を 持つ御 社の総 合 力 が評 価されたとお
を基礎に、建築技術に精通する広い視野
表彰﹂を受けられたのも、農業土木技術
長から﹁ 農 業 農 村 整 備 事 業 優 良 工 事 等
るのですね。
2015年度に関東農政局
環境・景観との調和をプランニングでき
設計さんだからこそ、社会資本づくりと
高 橋 シンクタンク 機 能 を 持つキ タイ
クを減らすよう努めてきました。
を策定することで、環境への長期的リス
物 調 査 を 行 う な ど 、生 物 多 様 性の 保 全
る化プロジェクト﹂
にも地元企業として
梶 やはり﹁農は国の基なり﹂
です。農業
整備と環境保全の両立に
マスタープラン段階で配慮
に係る業務も増えています。
参 画されていますね 。当 行の安土 支 店 、
は地方経済を支え、地域コミュニティー
ともに、過去の事例による情報の蓄積も
コンサルタント 上の 重 要 な 要 素 と な り
ます。市町が管理する橋梁では、建設当
時の 詳 細について自 治 体 だけでは 把 握
しづらい場合もあり、橋梁基礎データの
えんま どう
ISO27001認証取得
収集・蓄積が提案力の源泉になります。
本社・社屋移転
2011年
高 橋 具 体 的には 、どのよ う な 提 案 を
2004年
されているのですか。
■ 本社/近江八幡市安土町上豊浦1030
梶 損傷の大きな事後保全では補修費
キタイ設計株式会社に社名変更
年を 経 過
高橋 余呉湖での外来魚調査、
兵庫県豊
五 個 荘 支 店 も 一 緒に汗を 流させていた
を 醸 成し 、自 然 環 境を 守っています。当
く 、2 0 2 4 年には 建 設 後
岡市での
﹁コウノトリ等を含む生態系調
だいています。話 題は転じますが、農 村
社の仕事は、国土の保全を通じて水を守
ISO14001認証取得
2001年
%を 占めるなど 老
査﹂など、自然環境保全を目的とした事
計画など地元住民の合意形成が重要で
り 、その水を 使う 農 業を 豊かにし 、滋 賀
発、PFI事業、指定管理事業
CLAから設計部門優秀賞を受賞した
「恵解山古墳公園」
する 橋 梁の割 合は
業も多数手掛けられています。滋賀県内
あ る と 思いま す が 、利 害 が 異 な る 皆 さ
を、
そしてこの国を元気にすることと自
2000年
梶 恵 解 山 古 墳は全 長128mの大き
補償コンサルタント業、地質調査業、
システム開
かくらん
セットマネジメントでは、全国で社会資
6地域での棚田保全ネットワーク推進業
んの意見をまとめるコツはありますか。
負しています。
全に取り 組むストックマネジメント・ア
本の補修を数多く手掛けられています。
務など、創業者の遺志を継いだ﹁農は国
梶 結 論 を 急 が ないこ と ですね 。私 ど
高 橋 観 光やニュービジネスだ けでな
土質及び基礎、
地質)
、
測量業、
一級建築士事務所、
梶 同案件では、新たなデータの収集と
の基なり﹂
への取り組みも目を引きます。
もの 仕 事 は 工 期 に 制 約 さ れ ま す が 、無
山口事務所が山口支社に昇格
な前 方 後円 墳で国 史 跡にも 指 定されて
関東事務所が関東支社に昇格
く 、企 業 が 農 業に 参 画 する こ と が 一 番
ISO9001認証取得
1998年
います。私どもはなるべく築造時に近い
都市計画及び地方計画、
建設環境、
造園、
廃棄物、
地域住民の合意形成は
ファシリテーターの姿勢
プライバシーマーク付与認定
理に 時 間 を 区 切 ら ず 、反 対 意 見の 方の
東北支社開設
2012年
の 地 方 創 生 だ と する 論 も あ り ま す 。滋
大阪事務所が大阪支社に昇格
立 場もじっくり 理 解すること が 必 要で
■ URL/http://www.kitai.jp/
姿での復元を試み、貴重な遺構を保護す
防及び海岸・海洋、
上水道及び工業用水、
下水道、
年に開園した京都府長岡京市
■ 事業内容/建設コンサルタント業
(農業土木・農
高橋 和田山事務所を開設
1996年
賀の〝次代への創生〟
のためにも、水辺や
技術支援でベトナム農業にふさわしい改良型水管理モデルの構築を目指す
50
る た め ㎝ のか さ 上 げ 復 元 を 実 施 。見
京都事務所が京都支社に昇格
1990年
す。私たちの役 割は 、ファシリテーター
全社員一丸となって取り組んでまいります。
42
村環境、道路、鋼構造及びコンクリート、河川・砂
いげのやま
■ 従業員数/189名
の
﹁恵解山古墳公園﹂
の整備では、
CLA
姫路事務所が西日本支社に昇格
1983年
山、森と人の営みをつなぐ仕事に今後も
北居設計株式会社設立
1982年
︵促進者︶。先走らず、状況を理解する豊
安全・安心、快適で美しい地域社会づくりに貢献
学 路の バリアフリ ー 化や 周 辺への 景 観
■ 資本金/9,000万円
︵一般 社 団 法 人ランドスケープコンサル
北居測量設計事務所開設
1966年
ご精励ください。本日はありがとうござ
できるよう、統合マネジメントシステムを活用し、
にも 配 慮し 、豪 雨 時に 備 え た 雨 水 貯 留
1951年
かな 感 受 性 、地 域に 寄 り 添 うこ と が 求
準として制定しております。
タンツ協会︶
から設計部門優秀賞を受賞
常に心にとどめ、実行していく事項を、企業行動基
70
キタイ設計株式会社
機能を周濠部にもたせて
﹁古代ロマンと
沿 革
いました。
当社は、社員一人ひとりが社会の一員
(企業市民)
05
2016.10 かけはし
06 かけはし 2016.10
地下水の状況を判断する
「地温探査法」
の説明を聞く
められます。
として社会の様々な課題を解決することを目指し、
されたそうですね。
会社概要
14
企業理念
﹁東京出店構想﹂
を実現する
近 江の 水と土 が 育んだ 湖 魚や 米 、野
菜の魅力をもっと広く知ってもらいたい。
・・
が 注 が れ る 。滋 賀 や
・・
添えた 。3 人の 代 表 者 が 近 江の 魅 力を
長 浜の色を 外 装や店
・・
い。﹁ そ ういえ ば 今 日
渋 谷の 街 に 似 合 わ な
内に 出 そ う と する と
全 国に発 信し 、﹁ 三 方 良し ﹂を 実 践 する
との意だ。
湖国を、長浜を実感できる
滋賀のファンを増やしたい。
そんな夢を
プンさせる新店舗のイメージはこうだ。
事 業 化の第一歩として間もなくオ ー
さ ま が 気 付く 仕 掛け
食 事を 楽しんだお 客
産のものばかり ﹂と 、
のメニュー は 滋 賀 県
描く3人の若い事業家が出会った。
水産
東 京の山 手 線 沿 線に開く和テイストの
をゼロサンは施す。
東京・渋谷の〝ご当地居酒屋〟
業
︵株式会社鳥塚取締役︶
の鳥塚康弘氏、
ご当地居酒屋。渋谷の表通りから、
一筋
東京で新しい形の飲食店をオープンし、
農 業︵ 吉 田 農 園 代 表 ︶
の吉 田 道 明 氏 、そ
い
自 社の 鮎や ビワマ
コ
入った店内に入ると、奥にしつらえた囲
シ
ス 、無 農 薬 米 の 高 付
デ
炉 裏 が 目に 入 る 。そこでは 鳥 塚 が 丹 精
加 価 値 化を 目 指すこ
ナ
して飲食業︵株式会社 nadeshico
社長︶
の 細 川 雄 也 氏 だ 。共に 長 浜 市 域の 生 ま
を 込めた子 持ち小 鮎やビワマスをはじ
の6 次 産 業 化 構 想 は
ろ り
れ。年齢も近く、﹁ふるさと滋賀のため、
めとする
〝旬の近江の食材〟
が薪で炙ら
農 林 漁 業の成 長 産 業
あぶ
長浜のために汗を惜しまない﹂
という気
れている。小さな土鍋で一人前ずつ炊き
■
株式会社ゼロサン
化、地域経済の活性化につながる﹁地方
まき
持ちも同じだ。
分 け て 供 さ れ る 吉 田 農 園の 無 農 薬 米 。
創生﹂
の好事例として、2014年に設
月 、株 式 会
グリルで香ばしく焼かれる近江牛。
立された﹁し が6 次 産 業 化ファンド﹂
の
それぞれに強みを持つ、
この3人を紹
この 3 人 が 共 同 し 昨 年
社ゼロサンを設立した。﹁飲食店の東京
東京の一隅に出現した小さな居酒屋。
初めての出資案件にも採択されること
る魅力だ﹂と話す。
これまで接点があま
ゼロサン設立への期待
出店を通じて近江の食材の普及を図る
そこにナデシコが培ってきた
〝近江の食
介しよう。
まず、
ゼロサンの代表取締役を
当に認めてもらえない現状があり、
その
りなかった
〝飲食の現場〟
と接する機会
※
こと﹂
が目的だ。﹁ゼロサン﹂
の社名には、
になった。
打開策を考える中で私たちと出会った。
が増えることに思いを馳せている。
かった﹂。
昇 華 するのに 、あ ま り 時 間 はかから な
思いが 東 京 出 店というひとつの目 的へ
と思う。
新店舗が東京で成功できるかど
賀 県 内でナデシコが 成 功できた 理 由 だ
か。この追 求を 怠らなかったこと が 、滋
﹁その街に新しい食文化を提案できる
東京での成功の鍵を握る
新しい食文化を提案できるかが
は
思いが通じあったというか、事業プラン
はトントン拍子でまとまった。
いつか東
京に店を出したいという私の思い、吉田
﹁東京の繁盛店で使われる食材という
うかも、そこが決め手だ。〝最先端の食〟
さんの農産物販路開拓への思い。
3人の
ステータスが獲得できれば、当社の鮎や
に馴染んだお客さまに、満足いただける
化の創 造 ﹂を 追 求し 、滋 賀の食 材にこ だ
コ
わった 創 意 あふれる 料 理を 供 する 創 作
シ
一方 、吉田 氏は﹁ 心血を 注いだお 米を
寄せる。
塞感を打破したい﹂と、鳥塚氏は期待を
あるが、東京出店を成功させて、
この閉
への挑戦の大きな第一歩となり、後に続
この事業は滋賀における6次産業化
など次の店舗展開も見据える。
谷以外では滋賀や長浜色を前面に出す
東京での1号店をまず軌道に乗せ、
渋
な じ
ビワマスの市 場での評 価もぐんと 高ま
メニューや空間をいかに提案できるか。
そして、吉田農園の吉田代表。消費者
と 交 流でき る 直 接 販 売にこ だわり 、代
る。京都や大阪に比べて、東京の市場の
私 が積み重ねた 経 験の真 価 が問われて
先の地域によい刺激を与える新しい食文
表銘柄
﹁長寿米﹂
をヒット商品に育てた。
体質がオープンなのも魅力だ。
嗜好の変
いる﹂
と、
細川氏は決意を新たにする。
デ
ゼロサン設立までを細川氏はこう振
り返る。﹁発端は鳥塚さんが直面する課
ど う 食べてもら うかまで提 案できる 点
私 た ちの東 京 出 店 構 想 に期 待 が 寄 せ ら れ ていま す 。
﹁ し が6次 産 業 化 ファンド ﹂の初 出 資 事 業 と な り 、
く人たちを励ますに違いない。
し こう
﹁低コスト・増収・外観品質の向上﹂
に重
化のためか、
鮎の需要自体は減少傾向に
な
ナ
各 地 に 展 開 し ている 。業 態 ご と に タ ー
ゲットを絞り込み、〝近江野菜のバーニャ
■事業内容/飲食事業
が 、農 業 生 産 者 が 飲 食 店 経 営に参 加す
鳥塚 康弘 氏(写真左)
吉田 道明 氏(写真右)
題 だった 。琵 琶 湖 産の 稚 魚 から 育てた
■従業員数/3名
カウダ 〟
など 女 性に人 気のイタリアンメ
■資本金/3,000万円
上 質 な 鮎でさ え 、その 価 値 を 市 場で正
■設立/2015年
ニューを取り入れて、屈指の人気店に育
株式会社ゼロサン
て上げた。
■本社/長浜市八幡東町185-1
次は、株式会社鳥塚の鳥塚取締役。同
社は湖魚の付加価値をいかに高めるか
に向き合ってきた湖魚養殖業者大手だ。
種苗鮎︵稚魚︶
や成魚の養殖場を全国に
持つことでも 知られている 。〝 幻の子 持
ち小 鮎 〟
の復活に成功し、さらに希少魚
のビワマスを 養 殖により 普 及させた取
り組みも話題になった。
細川 雄也 氏(写真中央)
代表取締役
産に力を注いでいる。
き を 置 く 在 来 の 米 づく り に 異 を 唱 え 、
滋賀の食材が供される新店舗(イメージパース)
和食ダイニング﹁旬菜酒場 菜でしこ﹂や
稚魚の人工孵化から成魚育成まで手掛ける株式会社鳥塚の養殖場
﹁おいしくて感動できる﹂無農薬米の生
新鮮さが人気の株式会社nadeshicoの「近江野菜のバーニャカウダ」
イタリアン居酒屋
﹁近江バル nadeshico
﹂
な どの飲 食 店を 長 浜や草 津な ど 滋 賀 県
務めるナデシコの細川社長。
同社は
﹁出店
材から新しい食文化を生む〟
ための創意
それぞれの強みを結集
水産業、
農業、
飲食業が夢を結ぶ
﹁6次産業化﹂
。
東京から発信する、
滋賀県産食材の魅力。
強みの研究
滋賀を愛する若手事業家たちが
企 業
0と3を﹁オーミ﹂と読ませる遊び心を
11
微 力 な が ら も 地 方 創 生 にお 力 添 え で き る よう 、
全 力 を 尽 く して事 業 成 功 を 目 指 しま す 。
07
2016.10 かけはし
08 かけはし 2016.10
■
Voice
■
■
Profi le
■
※しが6次産業化ファンド/当行と滋賀中央信用金庫、
長浜信用金庫、
湖東信用金庫、
滋賀県信用組合、
しがぎん
リース・キャピタル株式会社、
株式会社農林漁業成長産業化支援機構が2014年9月に共同で設立した「しが農林漁
業成長産業化投資事業有限責任組合」
を通じて、
6次産業化に取り組むお取引先への出資とともに、
新たな加工や
流通につながる農林漁業の生産性向上などに向けた総合的なサポートを目的として設立されたファンド。
Strength of the Company
■
株 式 会 社 佐 野 テック
橋 梁の 耐 震 設 計 が 大 幅 に 見 直 さ
れ、それまでは鋳造品による固定
妥協のない丹念な仕上げで
用いて高い免震性を実現したゴム
る道路・橋梁部品。その全てがT社に納
佐 野テックの売り 上げの8 割を 占め
群を抜く加工品質を生み出す
支承
︵免震支承︶
が主役になってい
入されている。
T社が扱うゴム支承の金
型が多かった支承も、積層ゴムを
鈴 鹿 山 脈の 東 山 麓に 広 が る 三 重 県
く 。この変 化は 、当 社 が 支 承を 手
属部品は、
ほとんど佐野テックが製作し
橋梁の破損を防ぐ﹁免震支承﹂
菰 野 町 。御 在 所 岳や 湯の 山 温 泉で知ら
掛ける大きなきっかけになった﹂
。
ているというから、重要パートナーとし
こものちょう
れるこの穏やかな地域で、
株式会社佐野
佐野明郎社長はそう振り返る。
ての信頼の高さがうかがえる。
ゴム支承
金属加工部品を製作している。
きょうりょう
テックは橋梁や高速道路、
一般道路の安
1 9 3 2 年 に 創 業し 、四 日 市
も 伸 縮 継 手も 、主 桁な ど がたわも うと
あきお
全性や耐久性の維持・向上に欠かせない
富田港で使われる船舶用器具を
ししょう
代表的な製品は﹁支承﹂
と呼ばれる橋
きょうだい
橋 梁 ジョイント 部 品の製 作を 頼
手掛ける大手企業T社と出合い、
技術を持ち、社会インフラ整備を
年頃。独自のゴムファイバー製造
使われる伸縮継手を手作業で作り続け
大きな加工設 備を 持たずに東 海4 県で
阪神・淡路大震災までの佐野テックは、
てこそ力が発揮できるのだ。
加工技術、互いが高いレベルで支え合っ
を 手 掛けるよ うになったのは
まれたことから始まる。
伸縮継手
てきた 。﹁ 震 災 後に起こった ゴム支 承に
しんしゅくつぎて
と呼ばれるこの部品は、
大きな橋
に新社屋を今年7月に新設したが、
なん
は妥協しなかった。
こうしたこだわりの
部品には求められていないが、佐野社長
いていたという。
そこまでの配慮は土木
しく磨くなど同社の仕上がりは群を抜
頼した が 、加工 切 断 面を 丹 念に 削 り 美
佐野テックを含む数社に金属加工を依
T社がゴム支承を手掛け始めた当初、
た賢島大橋を筆頭に、
佐野テックが製作
G7伊勢志摩サミットで脚光を浴び
て加工できるのは当社の強みだ﹂
。
注するのが一般的。工程の全てを一貫し
う。
この業界では、加工種類別に分散発
加工できるのはおそらく当社だけだろ
関わる鉄工所は国内に多数あるが、
一貫
と支承部品は製作できない。
ゴム支承に
橋 梁 部 品を 作る 会 社 がなぜ 住 宅を 、と
う。﹁現在、建築事業は売り上げの %。
た。鉄骨建築はもちろん、木造住宅も扱
フィス・工場の建設を数多く手掛けてき
業 と 並 行 さ せな がら 、戸 建て住 宅やオ
た経歴の持ち主。
佐野テックでも橋梁事
佐野社長は長年建築業界で働いてき
改善を現場から学ぶもの。
これを通じて、
業 種 企 業 が 互いに 会 社を 訪 問し 、業 務
組んできた成果だそうだ。﹁見学会は異
を 目 的にした﹁カイゼン見 学 会 ﹂
に取り
ばれた。佐野社長によれば、異業種交流
推進する﹁おもてなし経営企業﹂
にも選
な上昇気流になった。支承を扱っていな
対する高いニーズは、当社にとって劇的
締結装置の組み立てという新事業も受
旺 盛だ 。最 近になって、鉄 道 用レールの
した黒い帯状のものだ。
などの道路面を横切るギザギザ
ゴム製造技術と佐野テックの金属部品
するエネルギーを吸収するもの。
T社の
しゅげた
梁 部 品 だ 。橋の主 桁や 橋 台は 温 度 変 化
や 風 、地 震の 影 響で伸 縮や 変 形 が 起 き
る。
そのたわみを吸収するのが支承の役
割 。主 桁や 橋 台 と 橋 脚の 間に 取 り 付け
橋梁の破損を防ぐ。
﹁支承を設けずに、主桁と橋台・橋脚を
一体化した構造の橋をラーメン橋と呼ぶ
が、
1995年の阪神淡路大震災で多く
のラーメン橋が倒壊し、ゴムパッドを使
用した 橋 が 被 害を 免れた 。これを 機に、
かったT社がこの分野に進出。当社と連
携することで精度を高め、競合メーカー
強みはもう一つある。﹁板金や溶接、
マ
注できた。事業スペースを確保するため
りに挑み、
着実に実績を伸ばしていった。
と佐野社長自身が設計したという。
積み重ねが施工主からも高く評価され、
した 支 承 は 、全 国の 橋や 道 路を 文 字 通
の違和感を拭い去ろうと、
口コミでの信
自社と異なる考え方を理解し、
来訪客へ
意外な建築事業も展開
受注量は次第に増えていった。現在、国
り支え続けている。滋賀県では、日野川
頼を広げながら実績を積み重ねている﹂
。
株式会社佐野テック
佐野 明郎 氏
代表取締役社長
30
住まいと事業所の快適性と効率性を高めるなら
高い省エネ効果を実現しました。
数基設置。
今夏に落成した新社屋には、滋賀県の企業が考案した
20
太陽光照明﹁スカイライトチューブ﹂を
■
Voice
電力を使わない太陽光照明がお薦めです。
■
■
P rofi l e
■
木造住宅もオフィスも建てる
内の橋梁や道路工事で使われるゴム支
橋や栗東水口道路に採用された。今後、
の対応の仕方を身につけてきた﹂
。
ラックフェン国際港道路・橋梁
(ベトナム)
に使用された免震支承
かしこじま
承の3割近くを製作するほど、
佐野テッ
佐野社長は﹁佐野の家﹂
を周辺地域に広
鉄骨建築・木造建築の設計・施工
国内では橋梁や道路の新設には多くを
スカイライトチューブ三重 特約店
クはT社のパートナーとして圧 倒 的な
■事業内容/一般道路・高速道路・橋梁
この﹁おもてなしの力 ﹂
で地 域から 愛
に関する部品等の製作・設置・施工、
めていきたいと意気込む。
■従業員数/66名
望めないものの、
安定した付け替え需要
取引量を占めている。
■資本金/3,000万円
される 道を 歩み 続 け 、1 0 0 年 企 業を
■設立/1983年
佐 野テックの従 業 員は来 訪 客への接
千草5051-9
が見込まれる。国外ではベトナムなど新
■本社/三重県三重郡菰野町大字
目指すことが佐野社長の夢だ。
当社の売り上げは 倍以上に増加した﹂
。
20
遇 姿 勢 が 良いと 評 価 が 高く 、三 重 県 が
あらゆる鉄の加工技術を総動員しない
シニングセンターによる機械加工など、
橋梁の部品を一貫加工する
多くの免震支承が使われたラックフェン国際港アクセス道路(ベトナム)
そのおかげで、
ゴム支承を手掛けて 年、
に負けない高 性 能な 免 震 ゴム支 承づく
67
作っていた同社が道路・橋梁部品
鉄の加工技術をフル稼働して
国内工事に使われる3割近くを製作する。
橋梁や道路の安全性を支える
﹁ゴム支承﹂。
強みの研究
橋のたわみを吸収して
企 業
興 国の社 会インフラ需 要 が依 然として
20
09
2016.10 かけはし
10 かけはし 2016.10
http://www.sano-tec.jp/
設計・施工を手掛ける
「佐野の家」
Strength of the Company
「開運!近江の地獄めぐり」
パワースポット・多賀大社の門前で
「地獄めぐり」
?
ユニーク企画で集客し、商店街のにぎわい創出を目指す。
参道各所の
〝地獄〟を巡り
お多賀さんで、〝開運〟
のお参り
││﹁ 開 運!近 江の地 獄めぐり﹂の楽し
み方を教えてください。
多賀観光協会が運営する観光案内所
が 、多 賀 大 社 前 駅と 多 賀 町 役 場 近くの
国道307号沿いにあるので、
ここでま
ず、
サービスマップを500円で購入し
てもらいます。このマップは 、片 面は 多
賀 大 社 前 駅から 多 賀 大 社 まで続く 、多
賀 大 社 表 参 道 絵 馬 通 りの 店 舗 な ど が
載った地図、
もう片面は
﹁地獄めぐり﹂
の
かなうたがもん
参 加 店の一覧と 割 引な どのサービスを
しんにょじ
紹介しています。﹁叶♡多賀門の絵馬札
引換券﹂﹁真如寺の地獄絵図観覧券﹂﹁多
賀大社のおみくじ引換券﹂﹁近江鉄道の
乗車引換券﹂
も付いています。
この券を使って、駅前の叶♡多賀門で
絵 馬 札を 奉 納した 後 、参 道の 商 店の 散
策や 、途 中にあ る 真 如 寺の 地 獄 絵 図の
特 別 公 開を 観 覧しな がら 、多 賀 大 社に
着いたら、
社務所で券をおみくじに引き
換えて、運 試ししていただく、というの
が 楽しみ 方です 。お 帰 り は 引 換 券 利 用
で、彦 根 駅 まで1 0 0 円で近 江 鉄 道に
乗 車でき 、かなりお 得になっています。
2014年3月にスタートし、
今年で3
年 目 。お 盆の3 日 間と 年 末 年 始1 週 間
を除いて、
1年中実施しています。
ども開かれます。
活性化に取り組むために、﹁絵馬通りの
ペーンを開催するという目標を掲げてい
ます。
これらの、広域の観光事業とも連
動して、誘客を働きかけていきたいと考
絵馬通りにある桜町延命地蔵尊には
意外ですが?
││多賀大社の門前で
〝地獄〟
というのは、
しています。
るような魅力のある景色になると期待
です。多 賀 大 社らしい、歩いてみたくな
る町の事業が、
今年から始まったところ
5年掛けて、
アスファルトから石畳にす
駅 前から 多 賀 大 社 まで、絵 馬 通 りを
り組みはありますか?
獄めぐり ﹂
のお 手 伝いをしています。こ
訪れていただけるように、私たちは﹁地
しい。そのために、少しでも 多くの人に
もいて、永く活気のある通りになってほ
とです。商売を継ぐ人、新しく始める人
気になって、商売を継続していただくこ
最 終 的 な 目 標 は 、それぞれの 店 が 元
抱負と課題をお聞かせください。
活性化を考える会﹂
を発足させ、人を呼
えています。
閻 魔 大 王や 、地 獄の 様 子を 表した 像 が
町では﹁ 多 賀そば﹂や﹁ 多 賀にんじん﹂
の企画を活用して、意欲的に新しい試み
││どのような経緯でこのような取り組
広域の観光事業と連動し誘客を図る
あります。
真如寺には江戸時代に描かれ
の特産化を進めています。﹁地獄めぐり﹂
やサービス向上に取り組まれる店もあ
び込むための知恵を絞りました。
その中
た 地 獄 絵 図もあ り ます。私 が 小 さな 時
の参加店の中で、多賀にんじんを使った
りますが、全体としてはまだまだ。もっ
みを始めたのですか?
わり、
絵馬通りは活気を失いました。
にはお参りの途中で、
これらを見せられ
ソフトクリームを開発して提供していま
と 各 店 が 積 極 的に 取 り 組んで、前 向 き
││ 表 参 道・絵 馬 通りの今 後に向けた、
ここになんとかにぎわいを 取り 戻し
て﹁ 悪いことしたら 、こ ういう 地 獄に落
す。多 賀そばの店もあります。このよ う
な意見がたくさん出てくるようサポー
││﹁地獄めぐり﹂以外にも、活性化の取
たいと、 年に町が策定した中心市街地
ちる ﹂と 戒められたものです。これらを
な、町の産業振興の動きと、連動した仕
トしたいと思います。
ごかったですね。〝地獄〟
を題材にしたの
テレビや雑誌などメディアの取材がす
││反響が大きかったようですね。
彦 根 市と 多 賀 町でさま ざまなイベント
創 造︵ ブランディング︶事 業 ﹂が始まり 、
して、﹁光とアートで発信する付加価値
今 月からは﹁ 彦 根・多 賀 連 携 事 業 ﹂と
▼滋賀県犬上郡多賀町多賀389 1 http://www.taga-kankou.com/
一般 社 団 法 人 多 賀 観 光 協 会
土田 雅孝
車での参拝が増え、
人の流れが大きく変
は正解でした。
実際に参加した観光客か
が開催予定です。
多賀町では、﹁神あかり
えん ま
らは、﹁おもしろい﹂﹁お得感があった﹂
と
事務局長
ぎわっていました 。
しかし 、近 年は自 動
活性化基本計画に基づき、
ファサード整
観 光 資 源として利 用できないかという
掛けをもっと考えていきたいと思います。
楽しい&お得でメディアも注目
備などを行いました。
しかし、活気を取
発想から、﹁地獄めぐり﹂
が生まれました。
いう感想をいただいています。
ただ、
せっ
多 賀 町 ﹂として、
Dramatic Legacy
月 1 日から 月 末 まで、多 賀 大 社や
絵馬通りがライトアップされます。多賀
かく来たのに店 が休みだったという 声
もあり、その点は大きな反省材料です。
大 社の能 舞 台で和 楽 器のコンサートな
氏
(つちだ・まさたか)
〝地獄〟を観光資源として活用
多賀町の産業振興策に呼応
店主の高齢化や後継者不足など、
できな
運営のまとめ役、一般社団法人多賀観光協会の土田雅孝事務局長にお話をうかがった。
り戻すまでには至りませんでした。
そこ
最後は多賀大社で 開運 のお参りをする
「開運!近江の地獄めぐり」
というユニークな企画を実施中だ。
また、県では、 年に大 型 観 光キャン
「頬落地獄」の糸切餅店や
「猫舌地獄」
と称するなべ焼きうどんの店などの 地獄 を巡り、
い事情もあります。休日しか営業しない
近江鉄道・多賀大社前駅から多賀大社まで続く表参道絵馬通りを舞台に、
で、町、商工会、門前町共栄会、私ども観
3
11
毎日店を開けてもらうのが、
理想ですが、
10
越しになる多賀大社の参拝客で、
年中に
左上)割引券や参加店の地図を掲載している
「サービスマップ」 中列1∼3)参加店の店頭に、その店の特長を掲げる鬼の木彫り 右上)多賀大社前駅にある
「叶♡多賀門」
右下)情緒ある
「絵馬通り」
をあらわす石標
店や不定休の店もあるのが現状です。
2
光 協 会な ど が 協 力し 、〝 オ ール多 賀 〟
で
1
から出てきたのが、﹁地獄めぐり﹂
です。
真如寺にある
「地獄絵図」
絵馬通りはかつて、
全国から電車でお
再びにぎわいを取り戻すために
人の流れが激変。
絵馬通りに
自動車での参拝が増加し、
多賀町
00
11
2016.10 かけはし
12 かけはし 2016.10
18
地域活性化の現場
★
地域が変わる──
Asia & World
TOPICS
Asia & World
タイ情報
タイの日本食事情
上海の駐車場事情
text by 滋賀銀行 バンコク駐在員事務所 大西 健介
雨の日や週末の上海は、自動車で通常1時
間程度の距離でも、2時間近くかかることがあ
る。街中に自動車が溢れており、台数制限のた
め自動車のナンバーは入札制で、当選後も数
タイ人の約7割が好み、タイの中で外国料理として、最も人気が高いといわれる日本食。数多くの
百万円支払わないと取得できない。一方、街中
日本食レストランが出店し、
しのぎを削る市場の現状と進出のポイントについてレポートする。
で駐車場を見ることはほとんどない。上海市
日本食ブームの先駆けとなったタイローカル企業が営む日本食レストラン
民は自動車をどこに停めているのだろうか。
駐車場不足は中国の各都市で大きな問題
となっているが、特に上海は深刻な都市の一
つと言える。公安・交通・住宅当局によると、駐
心が高まっている。
「日本で食べた本物の
で経営する以上に原材料費率が上がる
日本食の人気ぶりに、
「タイに来れば何と
活路を見いだすのも一つである。
日本食
味をタイでも味わいたい」
とのニーズが
ことも念頭に置く必要がある。
かなる」
と、楽観的な見通しを持つ人もい
レストラン2,713店舗のうち、バンコク首
の、需給ギャップは最大36.7万台、中でも居
拡大し、
タイ風にアレンジされたものでは
「タイは日本に比べて人件費が安く、
る。
しかし、多くのレストランが開店から
都圏には1,753店舗が集まる。昨年1年
住地における夜間時のギャップは27.2万台に
2013年、和食がユネスコ
(国連教育科
なく、
より本物志向の日本食を求める人
日本の飲食店で大部分を占める人件費
1年もしないうちに店を閉じていくのが
間の新規出店数は176店舗に対し、退店
上る
(上海市中心部のみの統計)。
学文化機関)
の無形文化遺産に登録され、
が増えている。
の圧縮が容易である」
といった考えを持
現実である。
も151店舗と競合が激しい。一方、地方で
高まる日本食需要
和食をはじめとする日本食の人気が世界
的に高まっている。
タイにおいても16年度
昨年の新
は日本食レストランは960店舗、
つ人も少なくない。しかし、タイの飲食
3つの障壁
店に足を運ぶと店舗面積に対し、数多
JETRO・JRO調査)
(15年7月∼16年6月、
飲食店成功のポイント
規出店数121店舗、退店52店舗だ。純増
店舗数は69店舗と地方への進出が増加
くのスタッフが 働いている。失 業 率 が
車場は総数約78万台分確保されているもの
中国では、日本と異なり、自動車購入時に車
庫証明(駐車場の事前確保)を取得する必要は
なく、多くの自動車がマンションの敷地内の道
に駐車している。マンション区域外の公道にお
ける違法な駐車も多く、公安警察が取り締まり
を強化しているが、あまり効果がみられない。
の日本食レストラン新規出店数は297店
とはいえ、日本食をタイにそのまま持
1%以下のタイでは、スタッフの離職は
タイで飲食店を成功させるためにすべ
し、なかでも大型商業施設の需要は著し
舗、総数は2,713店舗と外国レストラン最
ち込むだけで成功することは難しい。タ
日常茶飯事であり、苦労して仕事を教え
きことは何か。第一にマーケティングが
く伸びている。価格帯をうまくマッチさせ
多であり、
タイ人の食生活に日本食が溶
イで飲食店を運営するにあたり
「知名度」
ても継続的に機能しない。そういったリ
となる。
タイでは、口コミの影響が大き
れば、競合の少ない地方商業施設での出
スクを避けるため、結局は日本の3倍の
く知名度を左右する。訪日旅行でも、
タイ
店も成功が見込める。
パートなどの駐車場を、夜間は市民に開放す
るというものだ。面白い取り組みだが、店舗の
け込み、
なじんでいる。
そのジャンルも日本
「原材料」
「スタッフ」
で苦労することがほ
駐車場不足の解消に向けて、上海ではさま
ざまな取り組みが始められている。そのうちの
一つが、一部の公共建物やテナントビル、デ
食全般を扱うチェーン店からラーメン、
と
とんどである。
従業員を常時雇用して店舗運営を行う
の人々は、PANTIPと呼ばれるインター
たやすく成功することは難しいが、
タイ
んかつ、寿司といった専門店と多彩で、数
タイ人が数多くある飲食店の中から選
飲食店が大半であり、人件費を低く抑
ネット掲示板の情報を参考にすることが
で飲食店を成功させることができれば、
多くのレストランがひしめき合っている。
択する際に重視するのは「日本で流行し
えることは難しい。また、日本の味を維
多い。新規出店の際、人気ブロガーに有
タイから周辺諸国への展開も見えてくる。
タイで日本食が一般的に普及し始め
ていて、
タイでも知名度のあるもの」だ。
持するために日本人を常駐させる必要
料で記事にしてもらい、知名度を向上さ
AEC(ASEAN経済共同体)発足によりさ
そうだ。
たのは、90年代後半に低価格帯の大衆
タイで無条件に注目してもらうには、
すで
もあり、固定費がかさむ点も忘れてはな
せるなどの手法が有効だ。
らに一体感を増すアセアン市場への試金
広大な国土を持つ中国が駐車場というわず
向け日本食レストランがオープンしたこ
に日本でも成功し、一定の知名度を誇る
らない。
また、
タイへの出店となるとバンコクに
石として、
タイ市場への進出を検討しても
とがきっかけと言われている。
それまでタ
ようなものでないと難しい。日本で知名
タイに出店を考えている人の中には、
注目が集まるが、バンコク以外の地方へ
らいたい。
イで日本食というと日本人駐在員をター
度の高い店であれば、タ
ゲットとしたものであったが、中間層の
イでもすぐに有名店にな
所得拡大を好機とみたタイローカル資本
れる可能性は高いが、細
が次々と店舗展開を行い、
タイ国内で日
かな味の違いだけで認識
3,000
本食の認識が広まった。
してもらうのは難しく、知
2,500
また、2013年のビザ取得要件緩和を
名度の向上に苦労する。
2,000
きっかけに訪日客が増加。15年のタイ人
また、本場日本の味を
1,500
の訪日客数は約80万人、16年には約100
再現するためには日本か
1,000
万人にまで増加すると予想されている。
ら食材を輸入する必要が
500
日本で本場の味を堪能した層が増加し
ある。
当然、輸入品であれ
たことで、近年ではさらに日本食への関
ば 高コストとなり、日本
14 かけはし 2016.10
営業時間後に利用開始ということもあり、
「定
時に帰宅した人には使い勝手が悪い」と、残
念ながら市民には不評。普及のハードルは高
かなスペースの確保に悩んでいるという矛盾
は奇異に感じるが、都市計画の重要性を改め
て認識できる事象だ。自動車を販売するだけ
でなく、その後の快適なカーライフまで考えた
タイ日本食レストラン 店舗数推移
バンコク首都圏
タイ日本食レストラン 新規出店、退店・閉店数(2016年度)
地方
バンコク首都圏
176
160
151
140
1,728
121
120
1,753
100
1,553
80
60
721
日本食の店が立ち並ぶレストラン街。ラーメン、居酒屋など種類も豊富だ
「しがぎんアジア月報」9月号より
上海駐在員事務所 福永 昭弘
200
180
0
地方
モータリゼーション政策が必要である。
2014
出典:JETRO・JRO
891
2015
52
40
960
20
2016
(年度)
0
新規開店
出典:JETRO・JRO
退店・閉店
マンション敷地内の道路には多くの車両が停められている
2016.10 かけはし
13
アナリスト
しがぎん経済文化センター
︵産業・市場調査部︶
弱含みの緩やかな回復基調
レポート
天気図
現在の景気
生産活動
民間設備投資
個人消費
数(2010年=100)の「原指数」は111.6、前年同月比+2.0%で5か
月連続の上昇、
「季節調整済指数」は101.2、前月比+2.3%で2か
雇用情勢
済指数の水準をみると、
「鉄鋼」や「窯業・土石製品」などは引き続
き低水準となっているものの、
「化学」や「食料品」
「その他」など
は高水準が続いている。また、前月と比べると、
「金属製品」や「は
ん用・生産用・業務用機械」
「輸送機械」などは低下したが、
「電気
機械」や「プラスチック製品」
「食料品」などは上昇した。
凡 例
晴れ
晴れ一時曇り
曇り
曇り一時雨
前月比
上昇・好転
下降・悪化
16 かけはし 2016.10
横ばい
雨
加わり、10か月連続のマイナスとなっているが、マイナス幅は大
きく縮小した
(1,617台、同−0.1%)。
百貨店・スーパー販売額の推移(前年同月比)
(%)
10
全 店ベース
8
既存店ベース
6
4
2
0.7
(全)
(既)
0
鉱工業生産指数の推移(2010年=100)
(%)
10
湖北夕景 遠くにエリとつづら尾崎を望む/長浜市
8
6
れるものの、
民間設備投資や公共投資では引
4
き続き力強さに欠けた状態にある。
したがって
2
現状 県内製造業の生産活動を鉱工業生産
県内景気の現状は、
引き続き弱含みの緩やか
0
指数でみると、電気機械や化学、
プラスチック
な回復基調にあるものと考えられる。
県内景気の動向
今後の動向 県内製造業の生産活動につい
‒2
原指数
(前年同月比)
‒4
季調済指数(前月比)
‒6
‒8
2.3
(季) ‒10
2.0
1 2
(原)
15年
4
5
6
7
8
9
10 11 12
1
2
16年
3
4
5
6(月)
「新設住宅着工戸数」は
2か月ぶりの大幅プラス
‒4
‒6
ては、猛暑効果から関連業種では前向きな動
調済指数の3か月移動平均値は前月に続きプ
きがみられるものの、円高水準の定着と新興
ラスとなり、水準は8か月ぶりに100の水準を超
国の景気低迷の影響から輸出関連業種を中
えた。
心に生産調整に入るなど弱含みの動きとなる
需要面では、百貨店・スーパー販売額はウ
ため、
全体的に横ばいの展開が続くものとみら
エートの高い飲食料品をはじめほとんどの品
れる。
また、需要面では、一部で堅調な動きが
目で前年を上回ったため、全店ベースでは3か
みられるものの、家計収入の伸び悩みや景気
月ぶり、既存店ベースでも2か月ぶりのプラス
の先行き不透明感などから、全体的に力強さ
となった。
また、大型店の中のドラッグストアの
に欠けた状態が続くと思われる。
したがって今
販売額は引き続き好調に推移し、乗用車の新
後の県内景気は、緩やかな回復基調にあるも
6月の「百貨店・スーパー販売額(全店ベース=店舗調整前、対
車登録台数は4か月連続で前年を上回ってい
のの、
足踏みの状態が続くものと考えられる。
3か月
象店舗数は96店舗)」は22,631百万円、前年比+0.7%と、
‒8
‒10
‒12
7月の「新設住宅着工戸数」は1,058戸、前年同月比+49.0%
1 2
15年
3
4
5
6
7
8
9
10 11 12
1
2
16年
3
4
5
で、
2か月ぶりの大幅プラスとなった。
6(月)
利用関係別でみると、「持家」は417戸、同+8.0%(大津市86
戸、彦根市50戸、東近江市47戸など)で4か月連続のプラス、「貸
「百貨店・スーパー販売額」
(全店ベース)は
3か月ぶりのプラス
ぶりのプラスとなった。品目別にみると、
ウエートの高い飲食料
京滋の景気動向
3
‒2
調整済指数の両指数ともに上昇した。
また、季
続のそれぞれプラスとなったため、全体では2
3か月後の景気
計では4か月連続のプラスとなっている
(3,077台、同+1.4%)。
「軽乗用車」は昨年4月からの増税の影響に燃費改ざんの影響が
月移動平均値(5月)
は100.1、前月比+0.5%で前月に続きプラス
に季調
となり、水準は8か月ぶりに100を超えた。業種別(中分類)
連続、貸家が4か月ぶり、分譲住宅も3か月連
公共投資
2車種合
2か月ぶりのプラスとなったため
(1,456台、同+4.2%)、
月ぶりに上昇し、両指数ともに上昇となった。季調済指数の3か
る。
さらに、新設住宅着工戸数は持家が4か月
住宅投資
通乗用車(3ナンバー車)」が4か月ぶりに前年を下回ったものの
「小型乗用車(5ナンバー車)」が
(1,621台、前年同月比−1.1%)、
2016年6月の県内製造業の生産状況をみると、鉱工業生産指
製品、食料品などで堅調なため、原指数、季節
県内景気
7月の「乗用車新車登録台数(登録ナンバー別)」をみると、
「普
「鉱工業生産指数」は
両指数とも上昇
家」も314戸、同+90.3%(守山市64戸、大津市56戸、草津市54戸、
東近江市47戸など)で4か月ぶりの大幅プラスとなった。さらに
で3か月連
「分譲住宅」は327戸、同+105.7%(大津市263戸など)
続の大幅プラスとなっている。分譲住宅の内訳をみると、
「 一戸
建て」は3か月ぶりに前年を下回ったが(88戸、前年差−6戸)、
「分譲マンション」が5か月ぶりの大幅増となった
(239戸、同+174
戸)。なお、
「給与住宅」は8か月連続で申請がなかった。
品が再びプラス(同+0.9%)になったことに加え、衣料品(同
と身の回り品(同
+1.2%)は8か月ぶり、家庭用品(同+3.6%)
か月ぶりに前年を大きく上回った。一方、民間
京都府・滋賀県の景気は、基調としては回
はともに3か月ぶり、家電機器(同+8.5%)
は2か月連続
+2.9%)
設備投資の指標である民間非居住用建築物
復を続けている。
のそれぞれプラスとなった。また、「既存店ベース(=店舗調整
着工床面積は2か月連続の低水準かつ大幅
個人消費は、一部に弱めの動きがみられる
後)」の売上高は、家庭用品が9か月連続のマイナスとなっている
マイナスと伸び悩み、公共工事の請負金額は
ものの、全体としては底堅く推移している。設
ものの(同−0.9%)、他の品目が比較的堅調に推移したため、全
2か月ぶりに前年を大きく下回った。
備投資は、緩やかに増加している。住宅投資
体では2か月ぶりのプラスとなった
(同+0.7%)。
このような中、雇用情勢をみると、新規求人
は、持ち直しつつある。公共投資は、減少して
また、
「家電大型専門店・
ドラッグストア・ホームセンター販売額
倍率は前月に比べ上昇したものの、有効求人
いる。生産は、緩やかに増加しつつある。輸出
(全店ベース=店舗調整前)」によると、
6月の「ドラッグストア」
倍率も3か月間、
同じレベルにとどまっている。
は、横ばい圏内の動きとなっている。労働需給
は4,997百万円、前年同月比+11.5%で15か月連続の
(165店舗)
これらの状況をまとめると、製造業の生産
は引き続き改善しており、雇用者所得も緩や
プラスとなり、好調に推移している。一方、
「家電大型専門店」
(38
活動は一部の堅調な業種がけん引し、全体の
かに増加している。
店舗)は3,105百万円、同−0.3%、
「ホームセンター」
(63店舗)も
水準はやや上向いている。一方、需要面では
【日本銀行京都支店:
「管内金融経済概況」
3,222百万円、同−2.9%で、
ともに2か月連続のマイナスとなり、
個人消費や住宅投資では堅調な動きがみら
(9月8日発表)
より】
伸び悩んでいる。
新設住宅着工戸数の推移(利用関係別)
(戸)
1,200
分譲住宅
給与住宅
貸 家
持 家
1,058
1,000
327
800
710
0
159
600
314
0
165
400
200
0
417
386
1 2
15年
3
4
5
6
7
8
9
10 11 12
1 2
16年
3
4
5
6
7 (月)
2016.10 かけはし
15
2016年7−9月期の実績見込みと10−12月期の見通し
製造業の景況感悪化で
マイナス幅拡大
ら2ポイント低下してマイナス幅が拡大し、依然大
幅のマイナス水準にある。需要低迷による売上減少
が多くの業種でみられた。円高による利益率低下を
指摘する企業も多く収益面の厳しさが増しているよ
うだ。
3カ月後の業況判断DIは、現在から2ポイント上昇し
て−13となる見通しで、先行きも不透明である。
大、
非製造業(+21→+8)
はプラス幅が縮小した。
業種別にみると、製造業は、前回の−11から7ポイント低下の
生産・営業用設備DI
(+1→−3)
は、前回12四半期ぶりにプラ
−18となった。前回プラス水準に回復した電気機械(+8→+21)
ス水準となったが、再びマイナス水準に低下した。雇用人員DI
(−18→−21)
は、17四半期連続のマイナス水準で人手不足が続
もマイナス水準からプラス水準に回復した。一方、金属製品(+5
いている。
→−17)
はプラス水準からマイナス水準に悪化、前回もちあいに
設備投資の状況…2四半期連続で5割割れ、
「生産・営業用設備の更新」は10四半期連続トップ
回復した化学(±0→−11)は再びマイナス水準に低下。繊維
【調査概要】
●調査名:
「滋賀県内企業動向調査」
●調査時期:2016年8月4日∼25日 ●調査方法:郵送による配布、回収
●調査対象:滋賀県内に本社を置く企業および県外からの進出企業 940社
●有効回答数:404社(有効回答率43%)
うち製造業: 176社(有効回答数の構成比 44%)
うち非製造業:228社(有効回答数の構成比 56%)
【分析手法】
●DI
(ディフュージョン・インデックス)
質問における回答の選択肢「プラス
(良い、増加等)」、
「中立(不変、適正等)」、
「マイナ
ス
(減少、下落等)」のうち、
「プラス」の回答割合から
「マイナス」の回答割合を差し引い
た指数。
業況判断DIは−15となった。前回(16年4−6月期)
か
+2)は8ポイント低下した。製造業(−3→−5)はマイナス幅拡
②業種別の動向(図表2)
はプラス幅が拡大し好調を維持、その他の製造業(−14→+19)
text by しがぎん経済文化センター(産業・市場調査部)
今回の調査によると、現在(16年7−9月期)の自社の
と、前回とは逆に非製造業の方が回復の割合が高くなった。
(−12→−30)、木材・木製品(−29→−46)、食料品(−9→−40)、
一般機械(−13→−36)、輸送用機械(−50→−63)、精密機械
①設備投資の実施予定
(−50→−100)などはマイナス幅が拡大した。
3カ月後の製造業
全体は、
8ポイント良化の−10となる見通しである。
今期(7−9月期)
に設備投資を実施した(する)企業の割合は
非製造業は、前回の−14から1ポイント上昇し−13となった。建
45%と2四半期連続で50%を下回った。
設(−12→−14)、運輸・通信(−6→−19)
はマイナス幅が拡大。卸
業種別にみると、製造業は49%で、前回(46%)から3ポイント
売(−23→−21)、小売(−30→−29)
は3四半期連続でマイナス水
上昇。
うち繊維(35%→44%)、窯業・土石(50%→80%)、食料品
準と低迷している。前回もちあいに回復した不動産は+8とプラ
(46%→53%)、精密機械(0%→50%)などで上昇、化学(63%→
ス水準に上昇。前回プラス水準に回復したサービス
(+4→+5)
56%)、電気機械(42%→36%)、その他の製造業(53%→43%)
はプラス水準を維持している。
3カ月後は、現在から2ポイント低
などが低下した。非製造業は41%(前回43%から−2ポイント)
下の−15となる見通しである。
で、建設(43%→37%)、卸売(54%→46%)、小売(37%→33%)
などが低下。運輸・通信(47%→56%)、サービス
(53%→55%)そ
自社の業況判断DI
…製造業の悪化でマイナス幅が拡大
その他のDI…売上、経常利益はマイナス幅が拡大
仕入価格は大幅に低下
意見が多くみられた。また、
「熊本地震による受注減少」
(輸送用
機械)を指摘する企業もある。一方、
「 猛暑による受注増加」
(そ
の他の非製造業(13%→50%)
などが上昇した。
3カ月後の設備投資実施予定の割合は、製造業が44%、非製
の他の製造業、小売、運輸・通信)、
「円高等で利益率改善」
(その
造業が34%で全体では38%と、
やや低下する見通しである。
①全体の動向(図表1)
他の製造業)、
「新規出店効果による売上増加」
(食料品)、
「公共
●調査結果(図表3)
今回の調査(16年7−9月期)での自社の業況判断DIは前回
工事増加(耐震補強工事)」
(建設)
といった好調なコメントもみら
売上DI
(前回:−9→今回:−13)は前回から4ポイント低下。製
設備投資を実施した(する)企業のうち、設備投資の主な内容
れた。
造業は−7から−11に低下し、非製造業も−10から−14に低下し
をみると
(複数回答)、
「生産・営業用設備の更新」
( 43%)が10四
ス幅は拡大し、依然大幅なマイナス水準にある。消費増税が実施
3カ月後は2ポイント改善の−13と、マイナス幅がやや縮小す
た。全体では8四半期連続でマイナス水準(「減少」超過)
が続い
半期連続で最も多かった。次いで「車両の購入」
(30%)、
「生産・
された14年4−6月期以降、
10四半期連続で「悪い」
と答えた企業
る見通しであるが、
依然マイナス水準である。
ている。
営業用設備の新規導入」
「OA機器の購入」
(ともに22%)
と続
の割合が「良い」を上回った。
なお、自社の業況回復の時期については、
「すでに回復(好調
その他、経常利益DI
(−11→−14)
は3ポイント低下し、10四半
いた。
業況判断の個別コメントでは、繊維、木材・木製品、窯業・土石、
維持を含む)」
した企業の割合は30.4%と約3割になり、
「9月ま
期連続でマイナス水準となった。製・商品の在庫DI
(+7→+7)
業種別にみると、製造業は「生産・営業用設備の更新」
(62%)、
非製造業は「車両の購入」
(46%)
が最も多かった。
(16年4−6月期)の−13から2ポイント低下の−15となり、
マイナ
②設備投資の主な内容(図表4)
食料品、精密機械、一般機械、建設、卸売、小売、運輸・通信、サー
で」
(4.6%)
を合わせると35.0%と約3分の1に上った。一方で半
は前回と同水準、製造業(+8→+13)は過大感が強まるも、非製
ビスなど多くの業種で「売上減少」がみられた。
「円高の影響で利
年以上先の「17年4月以降(不明を含む)」も約4割(38.8%)
を占
造業
(+7→+1)
は過大感が大幅に弱まった。販売価格DI
(−6→
益率悪化」
(電気機械、輸送用機械)、
「新規事業部の赤字」
(その
め、一部では業績不振が続くとみられる。業種別では、
「すでに回
−8)は2ポイント低下。製造業は1ポイント低下(−9→−10)、非
他の製造業)、
「猛暑による消費量減少」
(小売業)
といった厳しい
復」
した企業の割合は、製造業の28.7%に対し非製造業は31.7%
製造業は3ポイント低下(−4→−7)
した。仕入価格DI
(+10→
図表1 自社の業況判断DIの推移
かなり良い
やや良い
やや悪い
かなり悪い
図表2 自社の業況判断DI(業種別)
当期DI
業種(※1)
(%・ポイント)
60
40
19
20
0
‒8
‒14
‒14
‒20
‒4
‒11
‒16
‒13
‒13
‒15
‒27
‒40
‒44
‒60
‒80
‒41
11年3月
東日本大震災
12年12月
政権交代
14年4月
消費税率8%に
引き上げ
1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12
10年
11年
12年
13年
14年
15年
16年
(見通し)
18 かけはし 2016.10
県内経済情報
滋賀県内企業動向調査
全体
製造業
繊維
木材・木製品
化学
窯業・土石
食料品
金属製品
一般機械
電気機械
輸送用機械
精密機械
その他の製造業
非製造業
建設
不動産
卸売
小売
運輸・通信
サービス
その他の非製造業
今回の
回答社数
395
176
23
11
9
10
15
18
14
14
8
4
37
219
72
12
34
42
16
36
6
16年
4-6月期
今回
‒13
‒11
‒12
‒29
0
‒17
‒9
5
‒13
8
‒50
‒50
‒14
‒14
‒12
0
‒23
‒30
‒6
4
‒38
16年
7-9月期
今回(※2)
‒17
‒15( )
‒18( )
‒15
‒30( )
‒35
‒46( )
0
‒11( )
33
‒10( )
‒33
‒40( )
‒27
‒17( )
‒44
‒36( )
‒7
21( )
0
‒63( )
‒25
‒100( )
‒25
19( )
‒3
‒13( )
‒18
‒14( )
‒15
8( )
27
‒21( )
‒40
‒29( )
‒42
‒19( )
6
5( )
7
17( )
‒63
調査結果の詳細は当社ホームページの「滋賀ビジネスレポート」に掲載。
http://www.keibun.co.jp/economy/business-report/
図表3 その他のDI項目
16年
10-12月期
見通し
‒13
‒10
‒31
‒9
‒11
‒30
0
‒17
‒7
0
‒75
‒50
14
‒15
‒13
9
‒27
‒38
‒6
3
17
(※1)回答数が3社以下の業種
(紙・パルプ、石油・石炭、鉄鋼、非鉄金属、電気・ガス、
リース)
は非表示
(※2)
()
内の数値は前回調査時点での7-9月期の見通し
項目
売上
(増加−減少)
15年
16年
10-12月期 1-3月期
‒6
‒16
図表4 設備投資の主な内容(複数回答、業種別)
16年
4-6月期
16年
7-9月期
16年
10-12月期
(前回)
(今回 ※)
(見通し)
‒9
‒13(‒15)
生産・営業用設備の更新
建物の増改築
OA機器の購入
(%)
70
‒14
(増加−減少)
‒7
‒15
‒11
‒14(‒16)
土地購入
車両の購入
その他
62
60
経常利益
生産・営業用設備の新規導入
建物の新築
ソフトウェアの購入
‒14
50
製・商品の在庫 (過大−不足)
6
9
7
7( 6)
5
‒3
‒8
‒6
‒8( ‒5)
‒7
46
43
40
販売価格
(上昇−下落)
仕入価格
(上昇−下落)
14
4
10
2( 11)
5
‒5
0
1
‒3( ‒1)
22
22
雇用人員
(過剰−不足)
‒21
※
()
内の数値は前回調査時点での7−9月期の見通し
‒16
‒18
‒21(‒21)
‒22
0
8
19
16
14
‒5
10
31
27
20
生産・営業用設備(過剰−不足)
32
30
30
6
全体
7
9
5
12
7
製造業
15
10
14
7
18
11
6
8
非製造業
2016.10 かけはし
17
主要経済指標
滋賀県
項
目
全 国
消費者物価指数
(大津市、2015年=100)
(生鮮食品を除く総合)
鉱工業指数(2010年=100)
生 産
出 荷
製品在庫
季調済指数 前月比 前年比 前月比 前年比 前月比 前年比
指数
前月比 前年比
年 月
2013年度(年)
※103.4
−
※2.3
− ※▲0.6
− ※▲1.0 ※r 96.3
−
※0.3
2014年度(年)
※100.6
− ※▲2.7
− ※▲1.5
−
※ 9.8 ※r 98.7
−
※2.5
2015年度(年)
※98.4
− ※▲2.2
− ※▲3.4
− ※▲0.1 ※r 100.0
−
※1.4
r 1.0
2015. 7
95.7
▲3.5
▲3.2
▲1.6
▲5.2
▲0.8
▲0.9 r 100.2 r▲0.1
r 0.1 r 1.0
8
102.2
6.8
3.5
7.6
1.7
▲3.6
▲5.2 r 100.3
9
97.8
▲4.3
▲1.2
▲6.0
▲4.5
▲0.4
▲5.4 r 100.2 r▲0.1
0.8
10
100.9
3.2
▲1.1
5.2
▲2.4
1.3
▲4.2 r 100.3
0.1
0.7
11
101.0
0.1
3.7
▲1.7
2.1
1.7
▲3.5 r 100.3
0.0
0.9
12
95.4
▲5.5
▲2.6
▲4.4
▲4.4
1.6
▲0.1 r 100.1 r▲0.2
0.9
r 99.7 r▲0.5 r 0.5
2016. 1
100.1
4.9
▲4.0
3.7
▲5.1
▲5.0
▲5.4
r 99.4 ▲0.2 r 0.2
2
95.1
▲5.0
3.4
▲5.7
▲0.4
▲3.3
▲7.3
r 99.7
r 0.1
3
99.6
4.7
3.7
7.4
4.3
▲0.5
▲9.5
0.2
r 99.9 r 0.3 r▲0.1
4
100.2
0.6
0.6
▲2.2
▲3.3
1.7
▲6.3
r 0.2 r 0.0
5
98.9
▲1.3
4.6
0.7
0.9
1.7
1.5 r 100.1
6
P 101.2
P 2.3
P 2.0
P▲1.5
P 0.2
P 0.9
P▲4.8 r 100.2
0.0 r▲0.2
7
99.8
▲0.3
▲0.4
資料出所
滋賀県統計課
滋賀県統計課
項 乗用車新車登録台数
目
(軽を除く)
(登録ナンバー別)
台
前年比
年 月
2013年度(年) ※35,986 ※▲6.4
2014年度(年) ※36,446
※1.3
2015年度(年) ※34,167 ※▲6.3
2015. 7
3,036
▲3.2
8
2,368
0.7
9
3,354
0.9
10
2,823
2.4
11
2,557
▲2.4
12
2,458
▲4.8
2016. 1
2,578
12.9
2
2,952
▲5.3
3
4,327
▲1.7
4
2,573
12.4
5
2,523
5.9
6
3,146
1.5
7
3,077
1.4
資料出所
(一社)自販連
項
目
常用雇用指数
(全産業)
(2010年=100)
指数
年 月
2013年度(年) ※101.1
2014年度(年) ※98.8
2015年度(年) ※101.7
2015. 7
102.5
8
102.5
9
101.4
10
102.2
11
102.0
12
101.9
2016. 1
99.3
2
101.6
3
101.0
4
102.5
5
102.2
6
7
8
資料出所
前年比
※0.5
※▲2.3
※2.9
4.2
4.5
3.8
4.8
4.3
4.1
0.9
▲0.3
▲0.2
0.2
0.0
民間非居住用
建築物着工床面積
(3業用計)(注)③
㎡
※570,921
※499,029
※439,342
67,011
39,719
18,293
43,999
35,227
19,003
59,259
33,887
22,845
41,820
48,469
22,559
27,016
前年比
※4.9
※▲12.6
※▲12.0
131.3
77.5
▲57.5
▲26.1
▲21.2
▲27.2
▲2.0
249.7
▲32.8
▲7.8
162.4
▲53.1
▲59.7
所定外労働時間 ※
指数(製造業)
(2010年=100)
常用労働者の ※
賃金指数(名目)
(2010年=100)
指数
※108.7
※111.5
※107.0
111.9
103.1
101.9
102.5
108.1
109.4
101.3
105.6
113.1
107.5
93.1
指数
※101.7
※103.5
※104.5
128.2
88.0
85.0
86.5
89.9
189.1
87.1
86.4
90.7
91.6
86.6
前年比
※▲0.1
※2.6
※▲4.0
5.0
1.9
▲6.4
▲8.6
▲2.9
▲3.9
▲3.0
▲4.5
1.1
▲1.7
▲8.1
滋賀県統計課
今月の注目データ
可処分所得
家計消費支出
店舗調整前 店舗調整後
円
前年比
円
前年比 前 年 比 前 年 比
※354,132
※1.9 ※294,675
※11.5 ※ ▲0.2 ※ ▲1.7
※433,981
※22.5 ※323,740
※9.9
※4.8
※1.4
※459,259
※5.8 ※319,207 ※ ▲1.4
※1.7
※0.3
570,300
9.3
291,182
▲19.6
2.8
1.6
420,566
3.0
312,407
12.7
3.1
1.6
394,069
8.6
273,741
▲18.4
2.8
1.3
399,524
▲4.5
342,718
▲0.4
3.1
1.5
330,820
▲5.5
248,498
▲26.8
▲1.7
▲2.4
709,932
▲10.5
327,905
▲9.3
▲0.0
0.3
440,343
24.7
353,119
8.1
1.6
1.3
420,374
▲0.5
318,531
19.5
2.5
2.6
388,853
▲4.8
306,176
▲21.7
0.9
1.6
465,706
10.1
351,781
3.1
▲0.4
0.6
315,588
▲5.5
315,274
▲15.1
▲2.3
▲1.6
642,031
▲13.8
337,523
▲10.6
P 0.7
P 0.7
497,884
▲12.7
291,975
0.3
総務省
経済産業省
前年比
※2.3
※1.8
※1.0
5.0
3.3
1.1
1.5
0.3
▲0.5
▲3.4
0.9
4.0
4.3
0.6
企業倒産
件
百万円
※85 ※11,778
※115 ※17,616
※84 ※5,882
11
1,143
8
278
5
148
3
135
2
56
6
626
9
397
8
899
6
3,584
7
440
4
103
9
4,427
5
437
11
539
(株)東京商工リサーチ
貸家
前年比
※20.6
※▲12.2
※9.3
▲38.9
▲35.4
69.1
17.6
63.4
▲25.8
▲19.8
▲10.3
45.5
▲17.9
▲25.7
▲29.2
90.3
分譲
前年比
※26.0
※▲33.0
※▲27.4
39.5
▲23.5
8.3
42.5
▲50.5
▲42.0
98.8
916.7
16.7
▲32.0
94.7
39.2
105.7
百万円
前年比
122,893
30.5
127,694
3.9
114,848
▲10.1
8,764
▲39.9
12,911
42.6
14,556
17.8
8,344
▲23.8
6,474
43.1
5,167
2.9
3,618
▲31.3
2,182
▲67.7
6,840
▲63.0
17,509
▲39.2
5,865
▲24.4
10,655
13.0
7,430
▲15.2
西日本建設業保証(株)
手形交換高
千枚
億円
前年比
枚
百万円
※356 ※4,746 ※▲7.8 ※306 ※373
※331 ※4,197 ※▲11.6 ※153 ※154
※306 ※3,961 ※▲5.6 ※104
※97
27
333
▲9.5
2
16
25
310
8.8
0
0
24
319 ▲17.9
4
2
21
242 ▲25.6
1
0.05
28
370
41.7
5
2
24
272 ▲23.2
9
11
23
283 ▲12.0
3
2
27
344
7.3
11
13
25
333 ▲26.0
7
10
20
233 ▲33.8
19
40
27
419
65.7
9
6
24
370 ▲11.7
13
14
21
259 ▲22.0
4
0.6
26
352
13.5
8
4
大津手形交換所
動向をみるための民間設備投資に関するデータが少ない中で、車両の購入という設備投資の観
点から県内のトラックや商用車の「トラック新車登録台数」をみると、
7月の「普通トラック
(1ナン
バー車)」は2カ月ぶりのマイナス(94台、前年同月比−1.1%)、
「 小型四輪トラック
(4ナンバー
車)」も前月に続き大幅のマイナス
(200台、同−15.3%)
となり、
この2車種合計では3カ月連続で
新規
倍
1.34
1.47
1.60
1.58
1.50
1.63
1.64
1.59
1.59
1.77
1.67
1.58
1.85
1.73
1.66
1.69
不渡手形発生高
「トラックの新車登録台数」
は3カ月連続のマイナス
前年を下回っている
(294台、同−11.2%)。今後の動向が注目される。
求人倍率
(含パート、季調済)
公共工事請負金額
本格的な景気回復のけん引役のひとつである民間設備投資が伸び悩んでいる。地域経済の景気
20 かけはし 2016.10
大津市勤労者世帯 (農林漁家世帯を含む )
新設住宅着工
合 計
持家
戸
前年比
前年比
※11,015
※18.8
※15.8
※8,429 ※▲23.5
※▲25.2
※8,208
※▲2.6
※▲1.3
710
▲9.1
▲2.5
601
▲13.0
9.4
841
19.8
▲8.5
767
17.3
12.0
720
3.4
12.0
585
▲25.4
▲18.3
733
▲10.4
▲16.9
1,054
117.3
13.4
608
7.4
▲6.0
703
▲6.3
13.6
673
4.0
4.5
702
▲2.2
14.4
1,058
49.0
8.0
国 土 交 通 省
百貨店・スーパー
販売額
(%)
50
40
30
20
10
0
‒10
‒20
‒30
‒40
‒50
前年比
※23.3
※▲58.7
※▲37.4
1,405.8
−
▲74.7
▲99.7
▲80.9
▲55.6
▲84.3
61.4
▲25.2
500.1
▲31.8
▲1.4
▲96.0
−
雇 用 保 険
受給者実人員
有効
倍
人
0.85
6,605
0.98
5,703
1.08
5,418
1.05
5,898
1.05
5,704
1.07
5,686
1.09
5,520
1.09
5,363
1.10
5,174
1.10
4,982
1.12
5,033
1.11
4,861
1.19
4,764
1.18
5,476
1.18
5,424
1.18
5,354
滋賀労働局
銀行取引
停止処分
前年比
▲10.7
▲13.7
▲5.0
▲9.0
▲6.1
▲5.4
▲6.3
1.1
▲2.8
▲5.6
▲1.1
▲2.3
▲9.0
▲4.3
▲7.0
▲9.2
業況判断DI
件
※17
※6
※9
0
0
0
0
0
2
1
0
1
2
2
1
1
0
−
−
−
(7−9月期) ▲9
(10−12月期) ▲4
(1−3月期) ▲16
(4−6月期) ▲13
(7−9月期) ▲15
KEIBUN
普通トラック
小型四輪トラック
‒1.1(普)
‒11.2(合)
‒15.3(小)
15年4 5
6
7
8
9 10 11 12 16年1 2
3
4
5
生 産
季調済指数 前月比
年 月
2013年度(年) ※97.0
−
2014年度(年) ※99.0
−
2015年度(年) ※97.8
−
2015. 7
97.4
▲0.9
8
96.7
▲0.7
9
97.0
0.3
10
98.2
1.2
11
97.1
▲1.1
12
95.9
▲1.2
2016. 1
98.3
2.5
2
93.2
▲5.2
3
96.7
3.8
4
97.2
0.5
5
94.7
▲2.6
6
96.9
2.3
7
96.5
▲0.4
資料出所
項 乗用車新車登録台数
目
(軽を除く)
(登録ナンバー別)
年 月
2013年度(年)
2014年度(年)
2015年度(年)
2015. 7
8
9
10
11
12
2016. 1
2
3
4
5
6
7
資料出所
常用雇用指数
(全産業)
(2010年=100)
指数
年 月
2013年度(年) ※99.5
2014年度(年) ※99.9
2015年度(年) ※100.9
2015. 7
101.5
8
101.3
9
101.1
10
101.2
11
101.3
12
101.5
2016. 1
101.2
2
100.9
3
100.3
4
101.9
5
102.0
6
102.3
7
8
資料出所
前年比
※▲0.2
※0.4
※1.0
1.0
1.0
1.0
1.2
1.2
1.3
1.2
1.0
1.2
0.8
0.8
0.9
6
7 (月)
全国勤労者世帯 (農林漁家世帯を含む )
出 荷
製品在庫
前年比 前月比 前年比 前月比 前年比
指数
前月比 前年比
※▲0.8
− ※▲0.6
− ※▲4.3 ※r 96.9
−
※0.4
※2.1
−
※1.3
−
※6.2 ※r 99.5
−
※2.6
※▲1.2
− ※▲1.3
−
※0.0 ※r 100.0
−
※0.5
r 100.1 r▲0.1
▲0.6
▲0.6
▲1.0
▲0.6
2.7
0.0
r 100.1
▲0.9
0.2
0.7
0.2
1.9
0.0
▲0.1
r 100.1
▲1.2
▲0.3
▲2.0
▲0.1
2.0
0.0
▲0.1
r 100.1
▲1.6
2.6
▲0.8
▲1.2
0.2
0.1
▲0.1
r 100.1
1.4
▲2.4
0.7
0.4
▲0.4
0.0
0.1
r 100.0 r▲0.1
▲2.1
▲1.4
▲2.5
0.4
0.0
0.1
r 99.5 r▲0.6 r▲0.1
▲4.2
2.0
▲5.4
▲0.3
0.2
r 99.4 r▲0.1
▲1.2
▲4.1
▲1.6
▲0.2
▲0.9
0.0
r 99.5
0.2
1.8
▲0.7
2.9
1.8
0.1
▲0.3
r 99.8
▲3.3
1.6
▲3.4
▲1.7
0.1
0.3 r▲0.4
r 99.9
▲0.4
▲2.6
▲1.0
0.4
0.8
0.0
▲0.4
r 99.8
▲1.5
1.7
▲1.7
0.0
0.0
0.0 r▲0.4
▲4.2
0.7
▲4.0
▲2.4
▲1.8
99.6
▲0.2
▲0.5
経 済 産 業 省
機 械
受注額
千台
前年比 前年比
※2,872 ※▲4.7
11.5
※2,860 ※▲0.4
0.8
※2,698 ※▲5.7
4.1
245
▲2.0
2.8
180
1.7
▲3.5
259
▲3.4
▲1.7
206
0.0
10.3
202
▲0.5
1.2
204
3.0
▲3.6
209
1.0
8.4
239
▲4.0
▲0.7
346
▲2.9
3.2
184
8.2
▲8.2
193
7.2
▲11.7
248
3.8
▲0.9
243
▲0.8
5.2
(一社)自販連
内閣府
項
目
(2016.
9.
15現在)
消費者物価指数
(2015年=100)
(生鮮食品を除く総合)
鉱工業指数(2010年=100)
建設工事
受 注 額
民間非居住用
建築物着工床面積
(3業用計)(注)③
前年比
千㎡
14.2 ※44,885
4.8 ※45,582
7.9 ※44,804
12.2
4,260
7.7
3,722
13.4
3,561
▲19.8
3,831
▲6.0
3,330
30.0
3,435
▲23.1
3,000
▲11.8
3,689
20.1
3,542
▲24.8
3,221
51.9
4,452
1.9
4,175
▲5.8
3,300
前年比
※12.9
※1.6
※▲1.7
3.7
▲6.4
▲0.5
▲19.5
▲4.3
5.1
▲14.6
▲10.6
13.6
▲26.9
20.2
10.0
▲22.5
所定外労働時間
指数(製造業)
(2010年=100)
常用労働者の
賃金指数(名目)
(2010年=100)
指数
※105.3
※112.5
※111.9
111.5
107.6
112.7
114.0
116.6
115.9
102.5
111.5
114.0
112.7
101.3
109.6
指数
※99.0
※99.9
※99.9
117.7
83.4
82.3
83.2
86.1
183.0
83.6
81.6
87.5
85.3
84.2
147.6
前年比
※4.3
※6.8
※▲0.5
▲0.4
1.3
1.2
0.1
0.0
▲1.2
▲4.2
▲2.2
▲1.6
▲1.1
▲2.4
0.0
厚 生 労 働 省
前年比
※▲0.3
※ 0.9
※ 0.0
1.0
0.4
0.4
1.1
0.2
▲0.3
1.0
1.2
2.0
0.1
0.2
2.3
可処分所得
円
前年比
※426,132
※0.3
※430,141
※0.9
※427,270 ※▲0.7
472,058
5.3
391,352
2.1
338,098
▲1.1
404,876
0.0
345,012
▲2.1
751,540
▲2.9
355,700
▲0.9
394,411
▲3.0
369,306
1.3
388,135
0.9
313,379
▲4.4
589,676
1.4
468,137
▲0.8
総 務 省
新設住宅着工
合 計
戸
前年比
※980,025 ※11.0
※892,261 ※▲9.0
※909,299
※1.9
78,263
7.4
80,255
8.8
77,872
2.6
77,153
▲2.5
79,697
1.7
75,452
▲1.3
67,815
0.2
72,831
7.8
75,744
8.4
82,398
9.0
78,728
9.8
85,953
▲2.5
85,208
8.9
国 土 交 通 省
貿 易
輸出
億円
708,565
746,670
741,175
66,629
58,802
64,133
65,413
59,787
63,378
53,514
53,037
64,568
58,891
50,918
60,258
57,292
輸入
億円
846,129
837,948
752,048
69,243
64,477
65,346
64,365
63,662
61,989
59,991
54,638
57,077
50,685
51,347
53,351
P 52,155
財務省
(注)① P印は速報値、r印は修正値、※は暦年。
県内のトラックの新車登録台数
(前年同月比)
合計
項
目
持家
前年比
※13.9
※▲19.6
※▲0.7
8.0
4.1
2.4
2.4
3.5
▲5.4
▲0.1
0.8
4.3
1.2
4.3
1.1
6.0
経常収支
億円
23,930
87,245
180,028
17,938
16,249
14,521
14,018
11,059
9,401
5,901
23,874
29,862
P 18,785
P 18,091
P 9,744
P 19,382
家計消費支出
店舗調整前 店舗調整後
円
前年比 前 年 比 前 年 比
※319,170
※1.7
※ 0.6 ※▲0.4
※318,755 ※▲0.1
※1.7
※0.9
※315,379 ※▲1.1
※1.3
※0.4
314,788
1.0
3.2
2.1
317,195
3.7
2.6
1.8
298,733
▲1.6
2.6
1.7
309,761
▲2.0
4.0
2.9
294,905
▲3.7
▲0.8
▲1.6
340,474
▲4.8
0.9
0.0
312,331
▲2.6
2.1
0.9
297,662
2.2
3.3
2.2
334,609
▲4.9
▲0.2
1.2
338,001
1.1
▲0.1
▲0.7
306,721
▲3.3
▲1.9
▲2.2
276,602
▲5.6
P▲0.7
P▲1.5
302,422
▲3.9
経済産業省
公共工事請負金額
貸家
分譲
前年比 前年比
※11.8
※6.9
※1.7 ※▲10.0
※4.6
※1.6
18.7
▲9.0
17.7
2.6
13.3
▲10.1
▲2.6
▲9.5
2.6
2.5
3.9
▲3.5
5.3
▲5.7
12.5
9.6
1.1
26.0
16.0
9.0
15.0
7.9
3.7
▲15.2
11.1
9.1
円相場
日経平均株価
(年末終値・
月中平均)
百貨店・スーパー
販売額
求人倍率
(含パート、季調済) 完全失業率
億円
前年比
145,711
17.7
145,222
▲0.3
139,678
▲3.8
14,632
▲10.1
11,132
▲1.3
12,461
▲10.9
12,530
▲4.8
8,720
3.3
8,086
▲9.6
6,535
▲2.6
6,968
▲2.2
13,395
5.0
20,301
10.6
11,453
1.4
15,278
▲1.8
13,618
▲6.9
東日本建設業保証(株)
長期プライムレート
(季調済)
新規
有効
倍
倍
%
1.53
0.97
3.9
1.69
1.11
3.5
1.86
1.23
3.3
1.82
1.21
3.3
1.84
1.22
3.4
1.83
1.23
3.4
1.86
1.24
3.1
1.90
1.26
3.3
1.90
1.27
3.3
2.07
1.28
3.2
1.92
1.28
3.3
1.90
1.30
3.2
2.06
1.34
3.2
2.09
1.36
3.2
2.01
1.37
3.1
2.01
1.37
3.0
厚生労働省
総務省
M3
(平残)
業況判断DI
(大企業)
「良い」−「悪い」
円
円
実施年月日
%
前年比 製造業
非製造業
101.16
※16,291
−
−
3.1
−
−
109.75
※17,451
−
−
2.7
−
−
120.13
※19,034
−
−
2.9
−
−
123.23
20,373 2013. 7 .10 1.35
3.3
123.23
19,919
8. 9 1.30
3.4 (15. 9 ) (15. 9 )
120.22
17,944
10.10 1.20
3.1
12
25
120.06
18,374 2014. 1 .10 1.25
2.9
122.54
19,582
2 .12 1.20
2.7 (15.12) (15.12)
121.84
19,203
7 .10 1.15
2.5
12
25
118.25
17,302
12.10 1.10
2.6
115.02
16,347 2015. 1 . 9 1.05
2.6 (16. 3 ) (16. 3 )
113.07
16,897
2 .10 1.15
2.6
6
22
109.88
16,543
9 .10 1.10
2.8
109.15
16,613 2016. 2 .10 1.00
2.9 (16. 6 ) (16. 6 )
105.49
16,069
3.10 0.95
2.9
6
19
103.90
16,168
7. 8 0.90
2.9
101.27
16,586
8.10 0.95
P 2.8
日本銀行 日経新聞社
みずほ銀行
日本銀行
⑤「常用雇用指数」
「 所定外労働時間指数」
「常用労働者の賃金指数」は
②「前月比」は季節調整値、
「 前年比」は原数値の前年比増減(▲)率、%。
事業所規模30人以上。
③「民間非居住用建築物床面積」は、鉱工業用、商業用、
サービス業用の合計。
⑥「機械受注額」は船舶・電力を除く民需。
④「業況判断DI」=「かなり(やや)良い」の回答割合−「かなり(やや)悪い」の
⑦「建設工事受注額」は大手50社の民間工事。
回答割合。
⑧「円相場」は東京・銀行間直物中心・平均。
※「消費者物価指数」は2015 年基準指数に改定されたため遡及修正を行いま
した。
「滋賀県・全国の主要経済指標」
は、
KEIBUNホームページ
(http://www.keibun.co.jp/)の
「経済情報」
でご覧いただけます。
2016.10 かけはし
19
戦 略で探る
近 江 の城
リレーエッセイ
着 眼 大 局
膳 所 城
「 勝 負どころ 」
滋賀銀行 取締役本店営業部長
森本 勝
地震で崩れ落ちた湖中の城
今年はスポーツの話題満載の夏でした。
「リオ・2016」。地球の反
いました。
対側で繰り広げられる、日本から言えば“未明の熱戦”に「少々寝不
この夏のもう一つの話題は、42歳で大リーグ3千本安打を達成し
足」
という人も多かったのではないでしょうか。滋賀県や県内企業出
たイチロー選手。
「投高打低」のなか、数々の「勝負どころ」を支え続
身選手の活躍にテレビの前でつい声をからしてしまいました。
けたのは強い精神力と言われます。ゼネラルマネージャーは偉業達
4年に一度の“一発勝負”の大舞台では、平常心では到底戦えませ
成の決め手を
「崩れない精神力」
としています。
ん。
しかし、大舞台だからこそ出る力、本人も気づかなかった力が出
オリンピックで、過去に出したことも無い好記録を出す若い選手た
の大地震が発生し、琵琶湖に築かれた膳所城では天守が北西
るものと考えます。もちろん、
この背景には、ある選手が前回オリン
ち。記録を次々と塗り替えるイチロー選手。その活躍ぶりに、日々の
に大きく傾き、本丸の三重櫓は土台もろとも湖中に崩れ落ちる
ピック以後を
「地獄の日々」
と振り返ったように、苦しい練習の積み重
練習で培った実力を
「勝負どころ」
に集中できる気迫の重要性を思い
ねがあってのことだと思います。
ました。
など甚大な被害を受けました。滋賀県立図書館にはこのときの
加えて私は、選手の戦う姿に
「選手たちは、技能はもちろん、果た
私たち金融機関はもちろん、
すべての企業は激動の時代に突入し
して
『勝負どころ』
をどう見極めているのか」
ということに関心を持ち
ています。そして、日ごろの努力を重ね、今こそ目指すべき目標、い
絵図によると地震で崩れる以前の膳所城は人工島として築か
ました。そして、それぞれが持つ“強み”
と
“弱み”
を凝視し、戦術を選
わば「勝負どころ」
にしっかり向かうことの大切さを改めて思う今年
れた本丸と二の丸が琵琶湖中に浮かんでいました。
まさに琵琶
び、組み立て、実戦で徹底できた選手こそが試合に勝てるのだ、
と思
の夏でした。
湖の浮城といった形状です。
ところが地震後に再建された膳所
「しがぎんジュニア探検隊」
を初めて開催
滋賀県立大学教授
中井 均
寛文2
(1662)年、近江高島を震源とするマグニチュード7.6
ぜ ぜじょう
被害の状況と、修復計画を示した絵図が残されています。
この
にら
城ではこの本丸と二の丸をひとつにした構造で、浮城には違い
ができます。関ケ原合戦後、大坂を睨む最前線として膳所城が
ないのですが、
島のように浮かぶ形状ではなく、
琵琶湖に突出し
築かれたわけです。
当時の記録ではこの築城に際して大津城の
た半島状の形状になってしまいました。天守の位置も築城当初
城門や石材が持ち運ばれたとあり、
大坂城攻めを想定する家康
は本丸の北西隅部に突出していたものが、本丸と二の丸間の堀
にとって膳所築城がいかに急務であったかを物語っています。
が埋め立てられてしまったことにより、本丸北辺塁線の中央に
そして早くも同年中には城主となった戸田一西が膳所城に入
位置することとなりました。
城します。
実は一西は関ケ原合戦直後に家康によって大津城主に
さて、
この膳所城は慶長5
(1600)年の関ケ原合戦後に徳川
任じられていますが、
それも大津が王城で枢要の地であり、
武勇
家康が最初に築いた城ということはあまり知られていません。
にすぐれ、
且つ天性誠実な人柄が買われてのことでした。
大津とい
関ケ原合戦に勝利した徳川家康は、翌日には大津城に入城し、
う要衝に琵琶湖に浮かぶ新城が築かれたのですが、
そこには家康
その修築を急務としました。
しかし、家康の側近本多正信は大
が最も頼りにしていた一西が城主として入れ置かれたのでした。
かずあき
当行役職員の子どもたちが銀行のしくみを学び、仕事を体験す
当行は
「役職員一人ひとりの働きがいのある職場づくり」
を目指す
津城が長等山からの砲撃によって開城したことより、大津の地
ところで4月の熊本大地震により熊本城の石垣が大きく崩れ
る
「しがぎんジュニア探検隊」
を8月19日、初めて開催しました。
とともに、CSR憲章(経営理念)
にある
「地域社会」
「役職員」
「地球環
での再建に反対し、
新城の築城を膳所にすべきと進言しました。
ました。加藤清正によって築かれた熊本城の石垣が地震で崩れ
これは、子どもたちが親の仕事を知り、親子のコミュニケーション
境」
との共存共栄に今後も努めてまいります。
を深めるためのきっかけづくりと、
「働くこと」や「社会」
に触れ、銀行
あまね
『家忠日記』
には
「天下普く治め給ふ後、
城を築かしむるの始也」
たことに大きな衝撃が走りましたが、石垣は決して地震対策で
と記されています。
築かれたものではありません。
実際、
日本の城の石垣は江戸300
こうして慶長6
(1601)年6月に膳所での築城が決定すると、
年の間に地震で崩れると修理し、
また崩れると修理の繰り返し
その工事に家康は8人の奉行を派遣し、諸国の大名を手伝い
でした。膳所城も同様で、絵図が多く残されているのですが、
こ
擬紙幣100枚を手に取り、行員に指導を受けながら、数回に分けて
役として動員した、天下普請としておこなわれました。また、
れらの絵図は地震で崩れた石垣の修理願のために描かれたも
数え上げました。
また、当行のイメージキャラクター「しがの助」、行
その縄張りには藤堂高虎があたりました。
こうした築城からい
員の一人「ペッパー」
との交流や記念撮影の後、貨幣資料室で貨幣や
かに大津の地が徳川方にとって重要視されていたかを窺うこと
やお金の役割を学んでもらう金融教育の場として企画したもので
す。当日は、小学生1年生から6年生までの40人が参加しました。
初めに銀行の役割について学んだ後、札勘定に挑戦。
1万円の模
なわ ば
うかが
のです。特に寛文2年の大地震では城の縄張りそのものを改修
しなければならなかったのです。
銀行の歴史について学びました。最後は、本店営業部など実際に親
の働いている場所を見学し、終了となりました。
参加した子どもたちからは、
「お札を数えるのは難しい。お父さん
中井 均(なかい・ひとし)
は速く数えられると聞いてすごいと思った」
「楽しかった、あっという
間だった」
などの感想を聞くことができました。
22 かけはし 2016.10
1955年大阪府生まれ。龍谷大学文学部史学科卒業。
( 財)滋賀県文化財保護協会、米原市教育委員会、長浜城歴史博物館館長
を経て現職。びわこ学院大学、金沢大学非常勤講師。NPO法人城郭遺産による街づくり協議会理事長。専門は日本考古学。特に
中・近世城郭の研究。
参加した子どもたち。楽しい夏休みの1日となったようです
2016.10 かけはし
21
●かけはし通巻276号●平成 年 月号●毎月1回発行
●発行/株式会社滋賀銀行●企画・編集/株式会社しがぎん経済文化センター 〠520 0-041大津市浜町1番
● URL:http://www.keibun.co.jp/
28
10
号 ︵077︶526 0-005 ︵077︶526 3-838
38