日本美術展「オスマンの宮殿へ吹く日本の風」 オープニング&琴・カーヌン・コンサート (2013 年 2 月 22 日、於:ドルマバフチェ宮殿アート・ギャラリー) 2月22日(金)、日本美術展「オスマンの宮殿に吹く日本の風」オープニング式典がドルマバ フチェ宮殿アートギャラリーにて開催され、同式典では、ジェミル・チチェッキ・トルコ国会議 長、フセイン・アヴニ・ムトルー・イスタンブール県知事、ヤーシン・ユルドュズ・トルコ国会 副事務総長、福田総領事による挨拶が行われました(総領事スピーチは以下に別添します)。 式典に際する福田総領事のスピーチ 左から、ムトゥルー・イスタンブール県知事、ジラルデッリ青木美由紀・ボアジチ大学講師、 チチェック・トルコ国会議長、福田総領事、ユルドゥズ国会事務副総長 テープカットの後、在イスタンブール日本国総領事館協力により「筝・カーヌーン・コンサー ト」が行われました。美術展にふさわしい、日本の曲やオスマントルコ時代の曲も演奏されまし た。琴演奏者はアンカラ在住の末富敦子氏、カーヌーン奏者はハリル・アルトゥンキョプル氏で す。 演奏の様子 展示品の様子 日本美術展「オスマンの宮殿へ吹く日本の風」オープニング (琴・カーヌン・コンサート) (2013 年 2 月 22 日、於:ドルマバフチェ宮殿アート・ギャラリー) ジェミル・チチェッキ・トルコ大国民議会議長、 ヤスィン・ユルドゥズ・トルコ大国民議会副事務総長、 ドルマバフチェ宮殿関係者の皆様、ご参列の皆様、 在イスタンブール日本国総領事の福田啓二です。 本日は、歴史あるドルマバフチェ宮殿における日本美術展の開催を心よりお祝い申し上げ ます。 日本とトルコの関係といいますと、その始まりは1890年のエルトゥールル号事件が挙 げられます。これを受けて、日本とトルコの民間交流という観点からは、オスマントルコ 帝国時代に遡り、両国の貿易と交流に貢献した人物として、大谷光瑞、山田虎次郎といっ た先人の名を挙げることができます。 今回、ドルマバフチェ宮殿収蔵品の中から、高度の鑑定眼というフィルターを通して選び 抜かれた展示品は、かかる先達の尽力の証として、私たちの眼福を得ています。わたしも 関係者皆様のご厚意を得て先日拝見しましたが、収蔵品の多くは、現代の日本でもなかな かお目にかかれない高度な技術を体現した、実に素晴らしい品々です。トルコの方々の審 美眼に心より敬意を表したく存じます。 本美術展の開催は、チチェッキ国会議長を始め、ドルマバフチェ宮殿館長、また館長率い る学芸員の皆様、公私に亘り傾注されたボアジチ大学講師ジラルデッリ青木美由紀氏を始 め、全ての関係者の弛みない、実に忍耐強い御尽力によるところが大きいと存じます。 今回の美術展のテーマはこの宮殿に吹く「日本の風」という、印象深い、見事な表現とな っており、感服致しました。馥郁とした清々しい文化の風がこの素晴らしい宮殿から海峡 を越えて、トルコと日本の皆様に軽やかに届き、両国のいや増す末永き交流を念じながら、 日本を代表しまして皆様に心から感謝の意を表します。 最後になりますが、本美術展に合わせまして、アンカラ在住の琴奏者末富敦子氏による琴 コンサートが行われますので、どうぞ日本の音楽の風も感じていただければ幸いです。 御清聴を賜り、ありがとうございました。
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