森田 直己 氏 - 日本印刷産業連合会

技術委員会・国際委員会共催セミナー
産業用インクジェットは『もはや潮流ではない。爆発だ!』
産業用インクジェット技術の動向
2015年7 月2日
研究技術開発本部 マーキング技術研究所 森田 直己
PS営本営業計画部 計画管理室
田中 勝博
Asia Pacific Operations/Graphic Communications 漆間 康介
© 2015 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
目次
• インクジェット技術とデジタル印刷市場の展望
• 事例紹介
アジア,オセアニア
• 今後の技術の進展
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1
インクジェット技術とデジタル印刷市場の展望
プロダクションプリンターの活用範囲の拡大
 プロダクションプリンターはその生産性と画質の向上により、対応できる
アプリケーションは大幅に拡大
High
写真集
画集
個人フォト
ブック
商品
カタログ
小冊子
チラシ
投函
マーケティング
コラテラル
カラー
マニュアル
フォト
画質
パッケージ
パーソナル
カレンダー
販促物
提案資料
Low
ニュースレター
トランスプロモ
ダイレクトメール
紙器
広告付
利用明細
クーポン
マニュアル
カバー
店頭ポップ
テキスト
進度別教材
はがきDM
(バリアブル)
名刺
オフィス
生産性
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※トランスプロモ(例:請求書+広告)
インクジェット技術とデジタル印刷市場の展望
国内のデジタル印刷市場予測
 国内印刷市場は全体的には減少するが、国内デジタル印刷市場は、
2012年-2017年CAGR +5 %成長が見込まれる
 カタログ/マーケテングコラテラルとダイレクトメール/トランザクション/トランスプロモが規模と伸びの点で成長領域
【国内印刷市場】
【国内デジタル印刷市場】
CAGR
(億円)
+5% デジタル印刷全体
(兆円)
CAGR
その他
マイナス
プラス ラベル/パッケージ
プラス 書籍/雑誌/新聞
ダイレクトメール/
プラス トランザクション/
トランスプロモ
+5%
プラス
予測
予測
出典:弊社予測
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カタログ
マーケティングコラテラル
インクジェット技術とデジタル印刷市場の展望
国内のカラーデジタル機PV推移( 予測)
 国内でもデジタル印刷のカラープリントボリュームは成長が見込まれている
 国内のインクジェットのPVは、2013年-2017年CAGR +24%が見込まれ、
2016年度にはドライトナーを超えるプリント量と予測
PV
(億枚
国内 デジタルカラー印刷機プリントボリューム推移
PV逆転
インクジェット
CAGR(13-17年)
+24%
(弊社推定)
ドライトナー
CAGR (13-17年)
+13%
(弊社推定)
出典:弊社予測
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インクジェット技術とデジタル印刷市場の展望
World Wideのカラーデジタル機PV推移(予測)
 WWではデジタル印刷のカラープリントボリュームは今後も成長が期待
 インクジェットのPVは、2013年-2017年CAGR +30%が見込まれ、
2016年度にはドライトナーを超えるPVと予測
PV
(億枚
WW デジタルカラー印刷機プリントボリューム推移
PV逆転
インクジェット
CAGR(1317年)
+30%
(弊社推定)
ドライトナー
CAGR (13-17年)
+7%
(弊社推定)
出典:弊社予測
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5
インクジェット技術とデジタル印刷市場の展望
国内とWorldWideのアプリケーション別印刷市場比較
 WW、国内いずれのアプリケーションもデジタル印刷は成長領域
市場規模と成長率:国内と World Wide (2017)
カタログ
マーケティング
コラテラル
国内デジタル印刷
デジタル成長率 +10%
国内デジタル印刷
トランザクション
0.3兆
書籍
雑誌
パッケージ
国内全体
1兆
デジタル成長率+5%
国内デジタル印刷
国内全体
1兆
0.05兆
新聞
ラベル
1兆
0.3兆
ダイレクトメール
トランスプロモ
国内全体
3.1兆
国内全体
国内デジタル印刷
3兆
0.1兆
出典:弊社予測
6
WW全体
7兆
デジタル成長率+8%
WWデジタル印刷
2.9兆
WW全体
6兆
デジタル成長率 +6%
WWデジタル印刷
1.0兆
デジタル成長率+21%
デジタル成長率 +17%
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WWデジタル印刷
単位:円
WW全体
10兆
デジタル成長率 +16%
WWデジタル印刷
1.4兆
WW全体
25兆
デジタル成長率 +25%
事例紹介
アジア,オセアニア
アジアパシフィックにおける事例①
お客様情報
 アプリ
 経緯
:商業印刷(DM中心)、出版
:オフセット⇒富士ゼロックス高速インクジェットへ移行
(及び高速モノクロ/カラーレーザーとのハイブリット運用)
導入に至ったポイント




オフセット中心ビジネスからデジタルへ印刷へのマイグレーション
オフセットとレーザートナー品質の間の顧客ニーズを埋める
特に出版関連の少ロット∼中ロットジョブの需要の高まり
現在もインクジェット対応のアプリケーションを順次拡大中
7
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事例紹介
アジア,オセアニア
アジアパシフィックにおける事例②
お客様情報
 アプリ
 経緯
:トランザクション、DM
:プレプリント+モノクロレーザーでの追い刷り
⇒富士ゼロックス高速インクジェットへ移行
導入に至ったポイント




プレプリント+モノクロレーザーからの脱却→白紙化によるコストダウン
プロモーショナルトランザクションへの本格移行
ノンピーク時におけるカラージョブ(DM)の取得
オフセットからデジタル移行への足掛け
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事例紹介
アジア,オセアニア
アジアパシフィックにおける事例③
お客様情報
 アプリ
 経緯
:出版
:オフセット⇒富士ゼロックス高速インクジェットへ移行
導入に至ったポイント
 出版のロングテール化が進み、少ロットジョブの増加への対応
 製本リードタイムの短縮による新たなジョブ拡大
 フィニッシャーとの組み合わせで、同じコンテンツでもサイズなどを
フレキシブルに作成することで、テストマーケティングにも有効活用
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従来印刷からインクジェットへ移行にあたっての課題と実例
富士ゼロックス実施策
品質/運用面の課題と悩み




インクジェットセンター(日本/アジ
ア)での徹底事前検証
使用できる用紙
用紙ごとの印字品質は
消耗品の費消率は
運用上の課題の事前確認
 ストック用紙+お客様の用紙持込
 あらゆるジョブの印字品質を検証
 お客様にも訪問頂き、納得頂くま
でマシンを稼動させる
富士ゼロックス実施策
ビジネス面の課題と悩み




プロ人材によるビジネスデベロップ
メントサポート
Inkjetに適したジョブ
新しいアプリの開発
ビジネス採算性
適正なコスト
 顧客のビジネス課題をともに考え、
ジョブ獲得に向けて提案
 新規アプリ開発に向けた支援
 採算性やコストの検証と提案
カラーインクジェットは初の導入だったが、事前検証と、デジ
タル印刷のプロとのビジネスへの議論のおかげで、比較的ス
ムーズに移行することが出来た。
新規ジョブを獲得することは容易ではないが、今後もインク
ジェットに適性のあるジョブを検証しながら増やしていきた
い。(オフセットからデジタル印刷へ移行のお客様の声)
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水分蒸発の対策∼揺らしと循環の併用
shake and circulation
Circulation
12
循環量14nl/sec
10
[m/s]
循環量29nl/sec
循環量50nl/sec
8
Drop Speed
[m/s]
12
循環量0nl/sec
10
Drop Speed
Shake
6
4
8
6
Shake無し
4
Shake有
2
2
0
0
0.1
1
10
Non-jetting time
100
[sec]
1000
0.1
10
Non-jetting time
100
1000
[sec]
Fig. Shakeのみの滴速維持性
Fig. 循環路のみの滴速維持性
(Effect by shaking only without circulation)
(Effect by circulation only without shaking)
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1
循環路とShakeの効果( Impact of shake waves & circulation )
循環とShakeの相補的な効
果により1000秒まで安定化
を実現
12
Drop Speed
[m/s]
10
8
6
循環量5nl/sec
4
循環量27nl/sec
2
Print Direction
0
0.1
1
10
100
1000
Fig. 循環とShakeを適用した
休止時間1000秒後の印字
Non-jetting time [sec]
ピエゾ型で適用可能
Fig. 循環とShakeの効果
Hirakata, Ishiyama and Morita, Printing Stabilization Resulting from the Ink Circulation Path
Installed Inside the Print Head and the Jetting Phenomenon During Nozzle Drying, Journal of Imag.
Sci. and Tech.58(5) 050503-1-7,2014
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インクジェット技術の今後の進化
●IT技術の進化に引きずられつつインクジェット印刷は進化する。
●ハードウエア(純IJ技術)はインクの高機能化とともに進化する。
●オフセット印刷,高画質電子写真の代替には少々時間がかかる。
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本件の問い合わせ先
富士ゼロックス株式会社
プロダクションサービス営業本部
E-Mail:IJP_INFO@fujixerox.co.jp
T E L :03-3584-9406 担当:奈良/宮川迄
プロダクション商品情報
http://www.fujixerox.co.jp/product/publishing/
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Xerox、Xeroxロゴ、およびFuji Xeroxロゴは、米国ゼロックス社の登録商標または商標です。
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